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そしてまた、私はペンを取る

/そしてまた、私はペンを取る

作者 世界を創造する者





どの世界が生まれるよりも早く、私という存在が生まれた。
私には世界を創造する力が備わっていた。

一つの世界を創造するのは大変だった。
白紙の世界を生み出し、そこに存在を書き、それに人格を書き加える。
その一つ一つに、ストーリーという物を付け足す。

最初のうちは、楽しくもあった。
一つの存在を、一つの人格を、一つのストーリーを、書くのがとても楽しかった。
こなれてくると、多少面倒に感じ始めた。
単純化した作業を、繰り返すだけになっていった。
今ではもう、特に何も考えずに書いている。

一番はじめに造った世界は、バリエーションというものが少なかった。
少ない存在があり、少ない人格があり、少ないストーリーがあるだけだった。
それが完成したとき、完成度はさておき、かなりの満足感があった。
その満足感をまた得るために、次の世界を造り出した。

大空と海の守り神が存在する世界。

大地と海、空を統べる者が存在する世界。

時間と空間、冥界の神がいて、さらに私をモデルにした創造神がいる世界。

理想と真実を追い求めた英雄がいる世界。

たくさんの世界を、私は書いてきた。

そして、これからも私は世界を書き綴る。

世界と言う名のノートに、創造と言う名のペンで。

私の名はアルセウス。世界を書き綴る者。

さあ、今日もペンを手に取って世界を生み出そうではないか。

あとがき 


今回の作品は、とある作品の執筆がはかどらない中、ふと気分転換にと3DSで雑に書き上げてしまったものです。
テーマは『創造』
普段私達が書いている小説という物は、一つの世界を創造しているのではないか。
そんな考えに、世界を創造する神『アルセウス』を当てはめてみたものです。
世界=小説
存在=キャラクターなど
創造神=執筆者
そうイメージして頂ければ分かりやすいかと。
では最後に、短いながらもここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

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Last-modified: 2013-05-26 (日) 00:00:00
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