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きのみの活用法 前編

/きのみの活用法 前編

レキ

注意事項
○この作品には、人によっては強姦表現ともとれる表現があります。また異物挿入シーンをメインにしています。苦手な方は回覧をお控えください。
○ご都合主義全開です。
○ウインディ×ブースターですがウインディが空気。



 その日、俺はいつにも増してイライラしていた。

 ここ数日、栽培しているきのみ以外のもの──肉とか魚とか──を食ってないから飢えてるし、『炎の石』を売りつけてきたリオルに高価なきのみをふんだくられるし。
 挙句の果てには俺より一回りでかいウインディが、可愛くて艶めかしい毛並みの俺好みなキュウコンを連れてそのへんを散々練り歩いた挙句、独り身の俺の姿を見たとたん鼻で笑いやがった。
 
 だから、俺があんなことを考え付いたのもイライラして思考回路がいかれていたせいだ、そうだと思う。思いたい。

 
 それは数日前の夜のことだった。
 俺は縄張りの見回りを終えて巣に帰ったときに初めに見た物は、俺とすれ違うように巣から脱兎の如く逃げ出す、幼いブースターの姿だった。
「……っ!」
 そのときの俺は見てて滑稽なほどに怒りに震えていただろう。
 洞窟状の巣は無残にも荒らされていて、暗い中、岩の裂け目により唯一光が当たる巣の奥で育てていた食糧源のきのみ達は、欠片と汁を飛び散らせて、リオルから買ったばかりの『炎の石』が「あった場所」を飾っていた。
 そして、「『炎の石』があった場所」には既に『炎の石』は無く、おそらく先ほどのブースターが持ち去ったのだろうと言うことを示していた。
「待ちやがれ糞餓鬼ぃぃっ!」
 考えるより先に身体を動かしていた。
 夜空に響き渡る怒声に、ブースターが身を竦ませたのが遠目からでも良くわかる。
 暗い森の中は視界が悪いが、この辺は俺の庭みたいなもんだ。すいすいと木々の隙間を潜り抜ける俺に比べて、ブースターは木の根に引っかかったり脚を切ったりと、四苦八苦しているようだ。
 自身の約二倍もの大きさの俺に、ニンゲンの愛玩動物になる為に生まれたようなブースターが敵うはずも無く、俺はあっさりとブースターを組み敷いた。
 最初に見たときのような真新しい尻尾の毛の面影は微塵も無く、代わりに泥がへばりついたボロ雑巾みたいになっている。……まあ太股よりも大きい尻尾ならそうなるのも当然か。
「おい、お前。新参か?」
 俺が問いかけると、ブースターは弱弱しく頷いた。新参の癖にこんな事するなんて、馬鹿かこいつ。新参じゃなくても馬鹿だが。
「とりあえず『炎の石』を返せ。いまなら──」
「──ごめんなさい……使ってしまいました……」
 ……は?
 おれは『まだ許してやらんことも無い』と続けようとしたが、ブースターの発した言葉によりそれを飲み込まざるを得なかった。
 ブースターは弱弱しく震えていて、今にも泣きそうだ。泣きたいのはこっちだ。
「おい、それって……」
「わたしはさっきまでイーブイでした。旅をしています。
 ……ですが、このあたりには食糧が無く、わたしの持っていた食糧は無くなりました。あてもなく彷徨っていたところ、あなたの巣を見つけて……。
 きのみが生っていたので、空腹を満たすためにそれを頂いて、見慣れない綺麗な石があったので、興味本位で触れてみたら……」
 こうなりました、ってことかよ。
 思わず舌打ちした。今時、しかもイーブイ種が『進化の石』の姿形を知らないとは珍しいな。悪い意味で。
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
 目の前のブースターは目に涙を溜めて、必死にごめんなさいごめんなさいと繰り返す。尻尾も縮こまって股の間に納まっている。
 いくら謝ったって、許してやる気は無い。許してやる奴がいたら紹介して欲しい。仲良くなれそうもないが。
 貴重な食糧と、その食糧のなかでもさらに貴重なきのみと引き換えに手に入れた大事な石を盗られ使われ、黙っているほうがおかしい。
「お願いします、できる事はなんでもしますから!」
 できることなら、ってんなら今すぐ死ね! って言うほど幼稚じゃない。そんな事をして得るのは柔らかそうな肉と毛皮だけだ。肉は美味しそうで魅力的だけど。

 ……美味しそう?
 自分の言葉に、何故かピクリと尻尾が反応した。そういや最近女にも飢えてる。
 目の前のこいつは、僅かながらメスのにおいを漂わせていた。思春期かなんかだろう。
 ちょうどいいかもしれん。
「なんでもやる、か。まあいい、殺しても肉や毛皮以外に得るもんなぞねぇしな」
「え、じゃあ……!」
「ただで許すとは言ってねぇ。……巣に来てもらおうか」
 一応カンのイイ奴なら気付くようなニュアンスと表情で言ったつもりなのだが。ブースターは殺されずに済む、ということで頭がいっぱいなのか、気付く様子も無い。
 幸せいっぱいの顔が恐怖で歪むのが楽しみだ。
 

 とりあえず逃げ出さないようにブースターの首を母猫のように咥え、巣にむかった。なんというか、奇妙な感覚だ。ブースターの毛が鼻先で揺れてくすぐったい。
 邪魔も無くあっさり巣に着き、俺はブースターを巣の奥に押しやり、逃げ道を塞ぐ様に出入り口側──出入り口はひとつだけだ──に座った。
 巣は完璧に放置してブースターを追いかけたため、酷い有様だ。ブースターも自分の行いを恥じたのか、顔を背けている。
 ん? よく見たら、甘いきのみだけどれも手付かずだ。他のきのみは七、八個残っているだけだが甘いきのみは豊富に実っている。
「……あのぉ……」
 巣に着いても何も言い出さない俺に痺れを切らしたか気味悪がったか、ブースターが不安げな顔で覗き込んできた。自分から危機に迫るとは間抜けな奴だな。
「……わたし、どうすれば……」
「どうすれば? ……今から俺のすることに抵抗しないこと、んで逆らわないことだな。抵抗するごとに……ま、なんか色々」
「へ? あ、はい……わかりました」
 あっさりした命令にきょとんとしたブースターに、手始めに服従のポーズを強いる。
 嫌々しているのが丸わかりの表情で仰向けになったが、気に食わない事に、脚を閉じて股間を見せないようにしてやがる。
 脚閉じてんじゃねえよ、と言ってもうじうじと渋る。イラついたので無理矢理こじ開けた。
「ひ……」
 泥のついた毛を掻き分けると、目の前に艶やかなピンク色の性器が現れた。まだ何も受け入れたことは無いであろうそこからは、『美味しそう』と思ったときのように、僅かにだがメスの匂いが漂っていた。まだそれほど熟してはいない、思春期前後だからか。
 傷ひとつ、穢れひとつ無いそれは、息を呑むほどの美しさだった。恐る恐る鼻を寄せにおいを嗅ぐ。メスのにおいが強くなった。
「んんっ!」
 鼻を寄せすぎたようだ。ブースターの身体が大きく跳ねる。
 しっかりと言いつけは守っているようで、前足を噛んで必死に耐えている。俺は安心してコトに望めそうだ。
 手始めに舌先で触れると、んん、と甘い声が漏れた。尿道口と膣口の間を押すように舐めると奴の足先に力が入る。
 やばい、ちょっと楽しいかもしれん。
 膣口に軽く舌を入れたり、軽く吸ったりする度に、グっと緊張が走るのが面白い。
「ずいぶんと嬉しそうだな」
「そ……んなんじゃ、ないですっ……!」
 ……強がっていても、尻尾はぱたぱたと振られているのだが。それを指摘してやると、涙目になってそっぽを向いてしまった。可愛げがあるのか無いのか。
 はあ、とため息を吐いて、ブースターの股に顔を埋めると共に、右前足を奴の乳房に伸ばした。
「んぅ!?」
 お世辞にも大きいとはいえないそれを肉球で弄びつつ、再びブースターの秘部に舌を伸ばした。また襲い掛かる快楽を、それでも耐えているのは流石というべきか否か……。
「ん……ふくっ、んんん……!」
 だが限界自体にはじわじわと着実に近づいているようだ。顔を真っ赤にして、舌を出し、何より俺の舌に自らすりついてくる。まだまだ幼いくせして、淫乱な奴だ。
 いつからなのか、ブースターのそこは、俺の唾液だけでなく、別の液体でも濡れ始めていた。尻尾も嬉しげに振られている。
「きゅぅっ! ふうぅぅん……」
 ほんの少しだけ舌先を挿入する。きついそこは、侵入者を押し出すように締め付けてきた。
 ここにモノを挿入れたらどうなるだろうか……。それを考えるだけでムラムラと性欲が湧き出すようだ。今すぐにでも犯りたい。だがそれではつまらないだろうな……。
「あ、っあ……や、です……はぅっ!」
 考え事をしていると、かり、と乳首をかるく引っ掻いていたらしい。悲鳴交じりの嬌声が漏れ、ブースターの脚がビクビク震えだした。
 もうそろそろ限界だろう。
 俺は最後の最後にとっておいたクリトリスを思い切り吸い立てた。
「あああぁぁぁああぁぁぁぁぁ!!」
 咥えていた前足を離して、脚をピンと伸ばし、ガクガクと痙攣するブースターに、さらに追い討ちをかける!
 クッと強めに吸った後クリトリスから口を離し、右の前足をグショグショの秘所に合わせた。
 そしてすかさず勢いよく、しかし小刻みに振動させる!
「ひあああぁぁぁぁぁ! いま、は、や、駄目えええぇぇぇぇぇ!!」
 達したばかりで敏感であろうそこは、ますます愛液を噴出し、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音を立てつつそれを周囲に飛び散らせた。
 俺は振動を止めずに、クリトリス周辺に重点をおいてひたすら攻める。命令を忘れて暴れまわるブースターを押さえるのは困難だが、楽しいのでよしとしよう。
「あああああ゛あ゛あ゛──」
 唐突にブースターは、プツン、と糸が入れたようにその場に倒れた。……さすがにこれはやりすぎたか。
 少々欲求不満だが仕方があるまい。俺は次の攻めの準備に取り掛かるとしよう。その前にこの勃ったモノを静めようか。



「んん……」
 自慰もとっくに終わり次の用意をしていたとき、背後から寝ぼけた可愛らしい声が聞こえた。
「起きたか」
「……んぅ……? わたしは……?」
 振り向くと、状況を把握していない様子のブースターがこちらを凝視していた。なんだ一体。
 心なしか元気の無くなったように見えるその姿にすこしばかり心が痛んだが、これからを考えるといちいちシュンとなっても仕方が無い。俺は先ほどまで収穫していたきのみを咥えて近寄った。
「……そっかぁ……わたし…………ひぐっ……うぇ……」
「何泣いてんだ」
 カピカピに乾いた泥を落としつつぐしぐし泣くブースターを尻目に、俺はどさどさときのみを乱雑にぶちまけた。ぶちまけたといっても数個しかないが。それを二、三回繰り返す。ブースターはそのきのみを見てあからさまに嫌な顔をした。当然だろう。
 そのきのみたちはどれもこれも自分を主張するかのようにピンク色をしているからだ。なかには相当ドギツイ色をしている物もある。毒があるように見えるのも仕方が無い。
「……これ、食べろって言うんですか?」
 見た感じだけで言うとかなりの殺傷力がありそうなきのみを指して泣きそうな顔で聞いてくる。……無理矢理食べさせるのもいいかもな。だがもったいないからいいか。
「まあ焦るな。まず、きのみの説明をしようか。
 この突起のあるピンクのきのみは『ナモの実』。少々熟しすぎたみたいだな……普通より大きい。酸っぱいきのみだ。
 こっちのひょうたん型のショッキングピンクの実は『ウタンの実』。まだ旬じゃないからな、かなり小さいだろ。これは……甘酸っぱい、てところか。
 こっちの桃色の曲がったきのみは知ってるかもな、『マゴの実』だ。まあまあ甘い。
 これらの中で食った物はあるか?」
「……いいえ」
「そうか。これらのきのみについて知ってることを挙げてみろ」
「いえ……とくに何も……」
 よかった。もし、この中のあるきのみ──マゴの実を食ったことがある、そしてマゴの実の『ある作用』について知っていると言われたらどうしようかと思った。まあ、そうだったとしても適当に切り抜けるが。
 俺は散らばったきのみの中からマゴの実を取り、ブースターの目の前に転がした。
「食え。苦手な味のようだが食え。けして吐くなよ」
「……努力します」
 ブースターはそれだけ言うと、苦々しい顔をしてマゴの実を口に運んだ。ほどほどに噛むなりすぐに飲み込んだようだ。
「うええ……まっず……」
「おつかれさん。……ところで、いいコトを教えてやろうか」
「なん…………!!」
 なんですか、と言いたかったのだろうが、言葉はそこで止まった。ブースターは頭を抱え、その場に倒れた。
「うああぁぁ、ぁ、ぐうううぅぅぅ……! あ、頭が……割れ……!」
「ハッ、まさかこれほどとはな。相当弱いみてぇだな。
 このマゴの実や、これと同じ種類のきのみは、食べると体力が回復する。が、そのきのみの"味"が、食べたポケモンが嫌いな"味"だった時、混乱作用を引き起こすんだ。
 さて、お前はいつまで耐えられるかなぁ?」
 ブースターの顔が青ざめる。
「なん……で、うう……そんなこと……! わたし、は……ぐぁ……」
 しばらく地面で悶えたブースターは、ぱたっと動かなくなった。だが十数秒ほど待つとすぐに起き上がり、こちらを見据えてくる。
 その瞳には光が無かった。
「……きゅうぅ」
 ブースターはぼんやりした表情とは正反対にしっかりと立ち上がると、こちらに自ら尻を差し出し、腰を振った。オスを誘うときの仕草だ。足は広げて、尻尾は高く持ち上げられ、ぷんとメスのにおいが立ち上った。
「きゅぅ、きゅううん……ん……」
 息の荒くなったブースターは、ねだる様な目つきでこちらを見る。
「して欲しいならしっかり言え」
「……きゅぅ」
「してやらんぞ?」
「きゅう……」
 まだ羞恥心が残っているようで、ブースターは顔を伏せた。それもいつまで続くやら、そう思うと先が楽しみで仕方が無い。
「はぁぅっ!」
 軽く首元を舐めてやると、大げさなまでに震えた。舌を出し、息を荒くして、目はトロンとして悦に浸っているようだ。
 面白いので耳を甘噛みすると、
「ふぁ、ふうぅぅぅん……!」
 恍惚の表情をあらわにし、悦びの涙を流した。耳に息を吹きかけてから、ブースターの股間を見ると、新たな蜜が溢れ出していた。物欲しそうにひくつくそこを舌でつつく。
「んっ!」
 期待と快楽に打ち震えるブースターだが、俺はそれ以上は何もせずに、奴の体毛を愛で始めた。
 すぐに攻めを再開するとでも思っていたのか、ブースターは始めこそ大人しくそれを受けていたものの、俺がいつまでも行動しないので、身体の疼きを抑えられなくなったようだ。前足で地面をかいて、スリスリ脚を擦り合わせている。だがそれ以上ねだる事はしない。強情な奴だ。
 そこで俺は、上から覆いかぶさったままきゅっと前足でクリトリスをつぶした。
「はあぅっ!」
 クリクリとこね回しつつ、首の毛を掻き分け舐める。すぐにブースターは絶頂寸前まで追いやられたようだ。
「ああ、あっ、ひゃっ、ああぁ!」
 もう少しでイく、というところで俺は前足を離す。刺激が無くなり、ブースターはあ、と残念そうな声を漏らした。
 そのまま待ってブースターの昂りが少々落ち着いたところで、またクリトリスに刺激を与える。
「んんっ! んく、あ、や、イ、く……」
 前足を離す。待つ。落ち着く。また絶頂寸前まで追いやる。また離す。
 イこうにもイけないその苦しみを繰り返すうちに、ブースターは耐えられなくなったようだ。恥も外観も捨て、自ら愛撫しようとする。だが俺はその手を払いのけた。
「いっ! あぅぅ……」
「俺はどうすればいいか言ったぞ? どうするかはお前次第だ」
「ひ、はい……」
 いい感じに混乱してきたのか素直だ。自分に素直、といったところか? 俺はただ黙ってじわじわ刺激を与えつつ、言葉を待った。
「……えぐっ、お願い……します……! わ……わたしの、膣内に……あなたのを、挿れてください……!」
「上出来だ。……が」
「……え……?」
「お前のような淫獣なんぞにサービスする精神は持ち合わせていない」
「そん……な……ぁ」
「だが」
 ぐ、とさっきよりは強く性器を押さえ、耳元でささやく。
「何でもいいから挿れてくれ、と言うなら、代わりの物を挿れてやってもいいぞ?」
「う……」
 迷ってる迷ってる。(多分)処女には辛い誘いだろう。どうするやら。
「……もう、なんでもいいです……挿れて……くださ……」
「言ったな?」
 内心喜びながら、あまり曲がっていないマゴの実を手元に寄せる。俺らのような四足歩行のポケモンにとっては持ち辛いことこの上ないが、何とかぐわしと掴む。
 ちなみにナモの実とウタンの実はまた後日に使うつもりだ。
 ブースターを見ると、これから未知の刺激に備えるかのようにぎゅっと硬く目を閉じていた。
 俺は暴れないように実を持った前足とは反対の足で腰を抑えてやり、十分すぎるほどに濡れたそこへ、一思いにマゴの実を突っ込んでやった!
「────~~~~!!」
 声にならない声を上げ、ブースターは滅茶苦茶に暴れる。暴れれば暴れるだけ肉壁に実が押し付けられ、それがまた痛いということに気付かないのは愚かというか。
 だが俺はあえてマゴの実を引き抜く事はしない。下手に抜いてしまえば、また挿れるときに暴れ苦しむだろう。それならいっそ慣れさせればいい。自分にそんな良心とはいえない良心があることに気付き、苦笑する。
 数分じっとしているとさすがに慣れたか、ブースターは暴れるのを止めていた。膣口からは、処女を失った証、破瓜の血が一筋流れていた。舐め取ると、鉄臭さが口内に広がった。
 必要以上の苦痛を与えないために、ナマケロが動くときのようにゆっくりときのみを前後させる。
「ぐっ……」
 がり、と地面を引っ掻き、苦悶の表情を浮かべている。さっきのはただ単に力尽きただけか? 少々不安になりつつもきのみを動かす。
「んぎ……ん……ぁ……」
 心なしか身体の緊張が和らいだ気がする。力の篭っていた前足も、見てて痛いほどではなくなっていた。
 泥のついていない部分を舐めてやると、少し落ち着いたようだ。
「はぁ……う……ん……」
 毛づくろいをしてなだめながら、きのみの抽送のスピードを徐々に速めてやる。
「ん……あ……あっ……」
 苦労の甲斐あって、苦痛の代わりに快楽の色が混じり始めたようだ。きゅっとブースターの足が縮こまる。
 新たなにおいが漂い、何事かと思ったら、新しい愛液が滲み出ていたようだ。秘所からつぅっと愛液が零れ落ちる。
「ん? こんなんでも嬉しいのか?」
「ハッ、ハッ……あ、ひぁっ……んく……」
 駄目だこりゃ。理性まで無くしたか?
 なら今のブースターは快楽を貪るただのメス……いや『雌』だ。望むまま、快楽を与えてやろう!
「はぁうっ! つっ、え、あ、ああっ!! ん、ふぁ、あああうっ!」
 ぐ、とマゴの実を押し込み、抜ける寸前まで引き抜き、ひねりを加えながら叩きつける!
 いきなりの激しい動きに耐えられず、ブースターの腰が砕けかかる。半開きの口から唾液がだらしなく垂れて乾いた泥に滲みた。
「えああぁぁ! あっ、……っ、んんんぅ!」
 よほどブースターの膣内は狭いのかもともとそういうものなのか、オスの性器よりかなり細いマゴの実でさえ食いちぎらんばかりに締め付けているようだ。引き抜こうとするたびに強い抵抗がかかる。
 だが、押し込むのは楽だ。ブースターが自ら腰を突き出し、こっちにその気が無くとも奥まで叩きつける形になるからだ。膣壁に押し付けながら挿れると嬌声が漏れた。
 いつの間にか俺の興奮もピーク間近になっていて、先ほどから勃起したモノがしきりに先端を露出させていた。さっき抜いたのに現金なものだ。
 ブースターはブースターで絶頂寸前にまで陥っていた。焦らしたせいか早い。その分気持ち良さは跳ね上がっているのだろう。
「んん、あ、ああっ、や、あああああああっ!!」
 高く嬌声を上げ、ブースターは達し、愛液や汗や唾液でできた小さな水溜りに崩れ落ちた。

「うっ……!」
 本日二度目の自慰を終わらせて、ため息を吐いた。疲労感がどっと襲ってくる。
 だが俺よりブースターのほうが辛かっただろう。(多分)他者に初めてイかされた上、回復もままならないうちから得体の知れない物を食わされ、焦らされた挙句異物を挿入されてやっと達した。しかも小さな水溜りができるほど体液を出した。水分不足に違いない。
 俺も喉が渇いたし、水を用意しなければ。そうだ、巣の掃除もあるし、今回使わなかったきのみの保管場所を考えなければ……。そうそう、そもそもこいつの精神状態はどうなってんだ? 混乱は解けただろうし……
 その場に転がるブースターときのみと巣全体を見比べて、俺はこの先どうするべきかを考えた。


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Last-modified: 2013-10-10 (木) 00:00:00
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