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今日も空地は騒がしい。
元々人間が僕たちを怖がって逃げて行ったのに、怖いものを知らない人間の子供たちが自分たちの持ち物面して毎日使っている。
別にいいけど。
「ピカチュウ、でんきショック!」
ズドン、という、雷が地面に刺さる音。かみなりよりは威力は低いが、これくらいの子供が扱うには大した威力をしている。
相対していたムックルが焼けこげ、地面に墜落した。子供でも分かる。戦闘不能で、ピカチュウの勝利だ。
ピカチュウが主役だから、こうして毎日見に来ている。自分の化けの皮がピカチュウを模していると気づいたのは物心ついてすぐ。種族に刻まれた記憶として、何かこう、惹きつけるものがあるのだろう。嫉妬とか、羨望とか、憧憬とかそういうあらゆるものとはまた違うものが。
ただ、自分はピカチュウにはなれないとは、常々思っている。
子供たちにはそんなことは関係ない。動けなくなったムックルを回収し、一つに集まってワイワイしている。やっぱり剣ちゃんは強いな!また負けたー!ずるいなどなど、など。
「ねえ、僕も入れてよ」
これもお約束だった。この子供のグループには、いつも外から眺めているだけの大ちゃんという子がいる。
「だってお前ポケモン持ってねーじゃん」
「でも、勇ちゃんも公平も持ってないじゃん」
「お前嘘つきだもん。貸すのやだよ」
そうだぞ、大ちゃんの普段の行いが悪いんだぞ、と残る二人も口を揃えて非難した。
食い下がる大ちゃんに、あの手この手でポケモンを触らせない子供たち。しまいには今のムックルでもう戦えるポケモンがいなくなったから、と言って帰っていく。
ここまでがお約束の流れだった。
大ちゃんは得意げに胸を張る子供たち最強の剣ちゃんと、その隣のピカチュウをいつも見ていたが、自分は寂しそうにその姿を見送る大ちゃんの背中を見ていた。
大ちゃんは一緒に帰らない。何とか野生ポケモンの出るこの町はずれの空き地で粘っていた。夢中になりすぎて夜回りの大人に怒られたこともあった。
僕にもポケモンがいれば仲間に入れてもらえる。と呪いのようにたまに呟いていたから、よく覚えている。
遅くまで付き合ってやる自分もたいがいだ。決して手助けはしないが。草むらで擦り傷を作り、石をどけ、出てきたなけなしのポケモンに逃げられる。
見ていて呆れる。他の人間の様に問答無用で殴ってからモンスターボールで捕まえればいいものを、ご丁寧にポケモン出ておいで~などと叫びながら探索するとは。
と、こんな感じで呆れて油断しすぎてしまったらしい。溜息をついていたら、ここの草むらが揺れた。ぎょっとして振り返ると、そこにはさっきから不格好にポケモンを探し続けている人間がいた。
「あ」
あ
見つかった。
「キミ、ポケモンだよね!」
今までケムッソ一匹捕まえられなかった理由が分かった気がする。
「僕のポケモンになってよ!一緒に戦おうよ!!」
差し出された手を跳ねのけるのは容易い。事実、これまで同様にスカウトされてきたポケモンは無視して逃げたのだから。
ただ、自分の手は化けの皮の下からぬぅ……と出て、大ちゃんの指をつかんだ。
きっと、もう少し近くでピカチュウを見たかったせいと、あとはこの大ちゃんがあまりにもあんまりで、絆されてしまったせい。
「じゃあ、明日またここでね!」
「今日はポケモン持ってきたよ!」
一瞬の静寂のあと、子供たちが大爆笑した。いつものような嘘はやめてくれ。すぐばれるじゃん。という趣旨の。
「またいつもの嘘?」「懲りないよね」
しかし今日の大ちゃんは引き下がらない。だって、嘘ではないのだから。
「いいや、本当だもん」
周囲の草むらをちらちら見渡す。早く自分に出てきてほしい、そういう仕草だった。
だから出てきてやった。もったいぶって草むらをガサガサ鳴らしながら、野生ポケモンが出てきた!と思わせるような登場。それと見せかけて、一直線に大ちゃんの下へ向かい、連中の前に向き直る。
そして、化けの皮の下で渾身のドヤを。見せられないけど。
「……これ、本当にお前のポケモンかよ?」
本当にいた……という数瞬の間を置いて、誰かが口を開いた。疑うのはもっともだが、そういうことになっている。胸を張って他人のポケモンに勝手に触ろうとする不届き物の手を叩いた。
「いてえ、ちゃんとしつけろ」
「ごめんよ。よく言っておくよ」
いいやこっちは悪くない。こちらこそよく大ちゃんに分からせるべきだと思った。
「いいよいいよ、ちゃんと持ってきたんだ。相手してやるよ」
話の流れを切ったのは、ピカチュウのトレーナーである剣ちゃんだった。子供は単純だから、この場で一番強くいものの言うことならちゃんと聞く。
大ちゃんにとっても悪い話ではないらしく、さあバトルだと意気込んでいた。
剣ちゃんはニヤニヤ笑っていたが、他の連中はしぶしぶといった様子で離れ、自然とこれからバトルを行う二人のためのスペースを作り、観客となった。
試合成立だ。
剣ちゃんがモンスターボールを空に投げる。
「いけっ、ピカチュウ!」
「いけっ、えーっと……」
一面ズッコケ、周囲が嗤う。自分のポケモンだと言っておきながら、その実名前も知らない何かでしかないのだ。
「そいつはコフーライって言うんだぜ! 得意技はぎんいろのかぜ!!」
「そうか、コフーライ、ぎんいろのかぜ!!」
一面は腹を抱えて転がっている。自分が人間を知らなかったらこの悪辣さをかけらもわからなかっただろう。事実、我が大ちゃんは何がおかしいのか理解できていない。
ミミッキュはコフーライじゃあないんだよ
と、言って上げたかった。いや、言わなくてはならなかった。ミミッキュがぎんいろのかぜなんてできるわけがないのだから。
しかし手段がない。
大ちゃんも騙されたということをやっと理解して、口を結んでいる。
「嘘しか言えないのかー?」
言われるがままではあったが、大ちゃんは、強かった。泣くことも怒ることも喚くこともせずに、じっと、自分のポケモンを見つめていた。
しばらく、自分が必死でピカチュウから逃げまとうのを眺めたのち、嗤う友達に言い返すかのように、口を開いた。
「キミがなんてポケモンかなんてどうでもいい! でも」
友達たちは黙ることになった。また嘘つきが変なことを言いだしたぞ、というつもりが気圧され、からかうための間抜け面が張り付いた。
「任せた! 出来る限り頑張れ! 今決めた! 君はみぃちゃん!」
どっと、笑いが起きた。ピカチュウも呆れている。自分でもなんでそんな名前になったんだミミッキュって知ってたのか、と、一瞬、本当に一瞬だけ思ったが、化けの皮の下は冷静だ。
眺めているだけの友達と違って、みぃちゃんたる自分はこの戦局をいくらでもひっくり返すことが出来るので。「ぶはーーーー!!!! みぃちゃんって!! だっさ!!!!」というのは自由だが、次の瞬間には黙らざるを得なくさせることなど容易い。
連れだって並んでいるところに真似っこで電気ショックをぶちかませば、子供がこれ以上挑発できるわけもないのだから。
「お前の相手は俺のピカチュウだろ!」
ピカチュウがでんこうせっかで突っ込んでくる。
しかし残念ながら、この勝負は大ちゃんが圧倒的に有利だ。
第一に、自分はずっとこの空き地で行われているピカチュウの連勝ショーを見続けてきた。ピカチュウの出来ること、できないこと、苦手なこと、だいたいわかっている。
一方で向こうはミミッキュというポケモンのことは知っていても、実際に戦ったことはないだろう。
でんこうせっかで突っ込める距離が分かっているから、そこまで距離を取る。失速したところに合わせて驚かせば、ピカチュウは飛び上がってひっくり返った。
「何やってるんだ! 立て直せ! よく狙って電気ショック!」
第二に、支持する剣ちゃんが、子供らしくガンガン攻撃させるしか能がない。それ自体は悪いことではない。成長してもっといろいろ戦術を覚えていけばいいのだから。時にはガンガン攻撃も必要だろう。
ただ、この場では、残念ながらかげぶんしんを積ませてもらった。よく狙っても当たらない。絶対に外れない技か別に当たらなくてもじわじわ効いてくる技だったらよかったが。
「くう~~~~!!!! わるだくみだ! 当たればイチコロにしてやる」
第三に……いや、これは特に関係ないかもしれない。しれないではなく、ない。
これで負けたら、信じてくれた大ちゃんに対してひどいことをしたと思うから。だから、単純に、負けるわけにはいかなかった。
たくらむ暇も与えず、影から打つ。ピカチュウが下から打ち出され、宙を舞った。
追い打ちをかけるべく、ひっかき、ひっかき、ひっかき。その憧れた可愛い顔が残念なことになるが、これが勝負だ。
剣ちゃんは有効な支持を与えられない。守勢に回ったことが無いからだろう。電撃はある程度の集中がいる。このピカチュウはひっかかれつつ集中できるほどの練度には至っていない。
ついにたまらず、ちゃあ~ッ!と背を向けて、走り出した。
追わないと、と思ったところで、声がかかった。
「みぃちゃん、そこまでだ!」
ピタリ、と自分の体が止まった。
ピカチュウの方を見れば、泣きながら剣ちゃんの方に走っていた。剣ちゃんはしばらくボーっとした後、ピカチュウをボールに戻した。
ピカチュウの戦意喪失でミミッキュの勝ち。
剣ちゃんは、悔しそうに舌打ちをすると、そう絞り出した。
周りも唖然としていたが、すぐに起きた出来事を理解した。
大ちゃんが、初めてのポケモンバトルで勝ってしまった。空気がひっくり返る。
「すごい! すごいよみぃちゃん! 大勝利だ! みぃちゃん大好き!!」
剣ちゃんはその日、ピカチュウの手当てがあるからと逃げるように帰っていった。他の連中も、剣ちゃんが帰るなら……と、今日は早々にお開きになってしまったが、大ちゃんと自分はいつにもなく満たされた気持ちで、それぞれの帰路についた。
数日後。
しばらく来なかった子供たちだが、今日は二人がやってきた。
だいちゃんと、けんちゃん。
けんちゃんがどうしても納得がいかないといった感じに食い掛り、決闘だからな!と異様な空気に、逃げ出そうかと思ったくらいだ。
「お前に負けたなんて認められるか!」
「分かったって。みぃちゃん、お願い!」
だが、ここで自分が逃げだしたらだいちゃんには戦えるポケモンがいなくなる。決闘とやらに逃げずにやってきただいちゃんに恥をかかせることになるし、何をされるかわかったものじゃない。
迷わず、草むらから飛び出した。
けんちゃんは変わらずピカチュウを繰り出した。
……レベルアップしている。愛嬌のあるみんなのマスコットが、鍛え抜かれ精悍な戦士になったといった感じ。
子供に出来るものじゃない。化けの皮の下で、冷や汗がだらだら出てきた。蒸れるどころじゃない。
大ちゃんも何となく察しているようで、ヤバいかも……と自分にしか聞こえない小声で漏らした。
「覚悟しろよ! ただでさえ育ててもらった上、親父の部屋からパクッてきたこいつがあるからな!」
取り出したるは雷の石。ピカチュウを単純にパワーアップさせる、とんでもない道具。そんな貴重品を持ち出してきてまでこの決闘に賭けてきたのだ。どうやら自分たちはとんでもないプライドを傷つけたらしい。
流石に何が起こるか知っていた大ちゃん。おい、反則だぞ!と叫ぶが、そんなこと剣ちゃんは気にしない。
こちらのリアクションを待つまでもなく、ピカチュウにその石を使った。
狼狽させられて進化の瞬間なんて見られたもんじゃない。気づいたときには、もうそこにはさらに一回り体格の大きくなった電気鼠がずぅん、と立ちはだかっていた。
大ちゃんも自分もビビっていた。当たり前だが。
「じゃあ行くからな?」
「ストップストップ! まずは話し合いだろ!」
「何言ってんだ! いけっ、ライチュウ! ぶっ潰せ!」
ピカチュウの時でもかなり強かったんだ。ひとたまりもないと、大ちゃんも僕も身構えた。と、いうより腰が引けて目を瞑った。
「おい、ライチュウ……?」
ところが何も起きなかった。剣ちゃんの戸惑った声にようやく硬直が解けた一人と一匹は目を空け、目の前の光景を認めた。
寝転がって大あくびをしている。
全く主人の言うことを聞く気がない。事実、完全に無視している。
どうしようもなく、まんじりと眺めている大ちゃんサイドに比べ、剣ちゃんは必死だった。何とか戦わせようと、ライチュウに命令し続ける。
「おい! 動け馬鹿ライチュウ!」
ついに、剣ちゃんはしてはいけないことをした。ライチュウの、その豊満な肉が分厚い鎧として付いているとはいえ、臀部を蹴飛ばした。
まずい!
と思ったのは、傍から見ていた部外者だからで、剣ちゃんは自分のしでかしたことは構わず、起きろ起きろと喚き続けていた。
不機嫌にライチュウの表情が支配されるのは一瞬だった。大ちゃんサイドが止めてやる隙すら、全く無い。
ピカチュウがライチュウに進化して、まず力が大きく上がる。
のそり。
指示を無視して立ち上がったライチュウ、剣ちゃんがひるんだところで、実力行使。
ズドン!
と、聞こえるほどに大きな音を立てて、尻尾がめり込んでいた。空を切って地を割いた、ただのアイアンテールだ。それも、人間には当たっていない。
「……ひ……」
しかしライチュウの溜飲は下がらない。バチバチと頬袋がスパークし、じりじりと近づく。主人は鼠の逆鱗に触れてしまった。
「大ちゃ、助け……」
「どうやって……!!」
助けを呼べるような大人なんて近くにいない。別の子供だっていない。ましてや都合のいいヒーローなんて、せめて対抗できるポケモンがいれば……。
目が合った。
みぃちゃんしか頼れない、とその目がいっていた。
そういえば自分もポケモンだった。
その場からはねた。大ちゃんと、剣ちゃんを助けるために、何とかしなくてはいけない。大ちゃんがこっちだ!!と叫んだので、ライチュウはこっちを見た。
種族柄、他のポケモンの真似をするのは得意だ。
実際に使えなくても、あたかも使えるように攻撃をしているフリだって出来る。これは、アイアンテールの真似。
ライチュウはとっさに電気でシールドを張った。突っ込めばこちらが逆に痺れてしまうような壁。これはでんじはの応用だろう。
アイアンテールなんて出るわけがないので、突っ込まずにそのまま着地した。これで真似っこででんじはを使える。
ライチュウはでんじはの壁をかき消した。ターゲットを剣ちゃんからミミッキュに変え、再びバチバチ電気袋を鳴らす。剣ちゃんは這うように逃げていた。
よく観察すること。ピカチュウのことなら何でも見た来たのだ。
ライチュウが踏み込んだ。
でんこうせっか? とっしん? どれでもいいが……ライチュウになって電撃一辺倒じゃなくて格闘もするようになっている。
そして、本能が避けろ!と命令したときには既に遅かった。
体が動く前に、想定以上の速さでライチュウは突っ込んできていた。
めり、と何かにライチュウの拳がめり込んでいるのが分かる。今のが、かみなりパンチ。
自分がミミッキュでよかった。めり込んだのは肉のない、化けの皮の二階部分だった。本体にダメージはない。
大ちゃんの悲鳴が聞こえるが、大丈夫だ! ライチュウは勝ちを確信して口角を釣り上げた。
慣れない足の痺れに、ライチュウの表情が曇った。さっき真似できるようになったでんじはを流してやったのだ。潰れたぬいぐるみを引き抜いて、まだミミッキュは倒れていない、というはねるアピールをする。
ライチュウは黙って雷を溜め始めた。足が痺れているので格闘をやめて電撃で対応するのだろう。なんなら、それで大ちゃんや剣ちゃんを狙ってもいい。
この帯電はでんきショックの比ではない。少なくとも10万ボルト以上はある。
いや、十万ボルトどころか、黒い雲が呼びゴロゴロと霹靂を鳴らしている。
誰に打つ。いつ打つ。よく観察した。まだ溜まる、まだライチュウは動かない、そんな小賢しい真似をしている真っ最中だった。
ライチュウは、雷を打つより先に、飛び掛かった。足の痺れなんて慣れていたのだ。
アイアンテールで脳天を唐竹割にされたら、さすがの化けの皮も真っ二つ、いや、中身さえも真っ二つにされてしまうかもしれない。逃げる?
逃げてもいいが、雷はどうなる。
空中のライチュウに引き取ってもらうしかない。
影打ち!
雷の命中率は低いが、ライチュウの自慢のシッポは、今は避雷針だ。物真似で作った超電撃がそこに誘導される。雷を落とす疑似雨雲は、もう暴発の限界だった。
影打ちでハネられたシッポの先が自分の顔に刺さる自滅を起こしたところで、ついに落ちた。
自慢のはがねのシッポを喉に突き刺したまま、そこを向けて物真似の超電撃が貫いた。相応の轟音、そして発光。
周りの2人と1匹はしばらく目をやられ――
ようやく慣れたころにはライチュウは斃れた。勝負あった。
「お、おい! ライチュウが死んじゃったぞ!」
なんと身勝手な、そっちが勝手に暴走させたのを、何とかしてやったというのに。大ちゃんも呆れるはずだ。
「お前のせいだぞ! 大ちゃんのせいだ! お前が殺したんだ」
ところが子供は考えが浅く、そして発想が残酷である。何より身勝手だ。これはよく知っていること。
だから、大ちゃんがちゃんと言ってやればよかったんだ。詰め寄る剣ちゃんに、慌てて反駁しようとする大ちゃん。いいぞ、ガツンと言ってやれ、と皮の下でふんぞり返った。
「ち、違う! 僕のせいじゃない!」
もう一度言う。子供は考えが浅く、そして発想が残酷である。何より身勝手だ。
「こ い つ の せ い だ」
……は?
大ちゃんの指は、間違いなく、この化けの皮を指さしている。
「こいつがやりすぎたせいで……そもそも、こいつは野生のポケモンで」
「うるせえ! 責任の取り方を――」
何やらまだもめているが、大ちゃんの出した結論は一つ。僕の責任じゃない。剣ちゃんの責任でもない。ただ、野生ポケモンのこいつが悪い、と。
これが、答えだった。
自分の腹の中から、何かが溢れ、そして弾ける音がした。
嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき
大 き ら い だ
―下校までの足取りは確認されています
―つまり、そのあと消息を絶ったと
―見回りをしている人の話だと、それらしき子供たちがよく町外れの広場でポケモンバトルごっこ遊びをしていたそうですが
―あそこは野生ポケモンが出ますよ! なんてありえない!
―うちの子はピカチュウを持ってるんです! 万が一の方がありえません!
――
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