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【9】御褒美☆バシャーモ!

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【9】御褒美☆バシャーモ!

たつおか




 この作品には以下の要素が含まれます。


【登場ポケモン】  
バシャーモ(♀)・ワカシャモ(♀)
【ジャンル】    
鳥姦
【カップリング】  
少年トレーナー(♂) × バシャーモ(♀)・ワカシャモ(♀)
【話のノリ】    
軽め・ノーマル







目次




第1話・激励ワカシャモ! 



 リーン少年の家族構成は祖父が一人と、そしてワカシャモが一匹──両親はリーンが生まれて間もなく事故で他界し、以降は祖父が彼の面倒を見ている。

 そんなリーン9歳の夏──彼はとある試練に直面していた。
 それは地元で開かれるポケモンリーグであるのだが、リーンはこの時『地域最年少』として今回の大会に挑もうとしていた。

 当然のことながら地域初の快挙に地元も盛り上がり、リーンの名声は周辺地域のみならず、各種のメディアにも紹介されては津々浦々へと知れ渡ることとなる。

 最初の頃は無邪気に周囲の応援を喜んではリーグ挑戦の意気込みも新たにするリーンではあったが──度重なるメディアの取材や、はたまた地元の有力者に呼び出されては応援などされるうちに、自分がいかに分不相応な挑戦をしようとしているのかに気付いてしまった。

 そうなると途端にリーンは年相応の子供へと戻ってしまった。
 事もあろう、リーグ挑戦の偉業に怖気てしまったのだ。

 以降、リーンのバトルは精彩を欠いた。
 本戦はまだ始まっていないとはいえ、前哨戦となる練習試合にもリーンはまったく勝てなくなってしまったのだ。
 本来は自由奔放でセオリーに縛られない戦い方が売りのリーンであったはずが、過敏に相手の動向を気を取られては戦局を見誤るというようなミスが連続するようになる。

 彼のポケモンバトルの師匠でもある祖父は、

『結果なんて気にせずやりたいようにやればいい。戦国の世の中でもあるまいし、バトルなんて「人生のついで」でいいんじゃよ』
 
 本心からそう声掛けなどもしてくれたが……そうは慰められても納得できないのがリーンであった。
 生来が真面目な性格だけに、こういう時のリーンはどこまでも気持ちを重くさせていってしまう。

 また、健気にも周囲を心配させまいと当人は普段通りに振舞っているつもりなのだが、それがなおさらに痛々しくては周囲を心配させてしまうという悪循環へも陥っていた。
 そんな負の連鎖を断ち切るべくに、祖父はワカシャモへとある指令を下す。
 それこそは、

『ワカシャモ、いっちょリーンをリラックスさせてやってくれ』

 リーンの激励作戦──と称し、祖父はとある作戦をワカシャモへと授けたのだった。


 その日の夕方──夕食後にリーンの部屋をワカシャモが訪れた。
 激しくノックしてくるその勢いにリーンも何事かと思いドアを開けると──そこには普段とは違う見慣れぬ姿のワカシャモが居た。

 右脇にティッシュ箱を抱え、そして左手にはローションを携えたワカシャモ……しかも股間には紫色をしたレースのパンティをV字に羽毛へ食い込ませては履いていた。
 このいでたちで一体ワカシャモが何をしようとしているのかリーンにはさっぱり分からない。……もっとも説明されたところとて理解出来るとも思えなかった。

 この時のワカシャモは、リーンを性的に励ますべく──言うなれば『励ましエッチ』を敢行するべくに彼の元を訪れていた。

 口頭ながらそのテクニックや知識的なことも祖父から教えてもらった。リーンの為なら一肌でも二肌でも脱ぐつもりのワカシャモは、彼の為に己の身を捧げることも厭わなかった。

「わ、わわ……ちょっと、なんだよお前?」

 そんな訳で、訝るリーンへ頭を押し付けては強引に部屋へと入るワカシャモ。
 入室を果たすと一目散にワカシャモはリーンのベットに飛び乗るや右ひじをついて寝そべり、そこからエアロビクスよろしくに左足を掲げては股を開き、そしてリーンへと手招きをした。

 それを受けて訳も分からないまま同じベッドにリーンが腰かけるのを確認するや、一変してワカシャモはハネ起き、そしてリーンの体へとよじ登ってはその鼻先をクチバシでついばむ。

「いたッ!? いたたッ! 何なんだよいったい?」

 そうして存分にリーンの顔面へクチバシによる咬創を刻み込むワカシャモ。
 その後も頬や唇を問わずついばんでは引き延ばすを繰り返しながら、改めて顔を見合わせると今度は舌を出してそれをリーンの目の前でチロチロと蠢かせた。

 アカンベェの仕草かと思いきや、それをやっているワカシャモ本人はいたって真剣な様子──もしかしてこれを真似て舌を出せということかと理解しリーンも遠慮がちに舌を出すやその瞬間、

「ん゛むッ!? あだだだッ!」

 地面から頭を出したミミズを狙うがごとくに、そんなリーンの舌先をワカシャモは咥え込んだ。
 くちばしでついばむやそれを引き延ばし、その先端へ素早く擦り付けるように口中にて舌先同士を擦り合わせた。

 やがては痛みにリーンが悲鳴を上げ始めると、投げ捨てるように彼を開放するワカシャモ。
 口元を手で覆っては痛みの余韻に涙するリーンを尻目にワカシャモは手羽の上に持参してきたローションをひり出しては、それを両羽根の上でこねくり合わせる。
 
 そうして存分に掌の上で塗り伸ばしたそれをワカシャモはリーンの両頬へと塗りたくるのだった。
 さらにも自分からも抱き着いて頬を寄せると、互いの顔面をローションまみれにしてくるワカシャモに……

「いいかげんにしろー!」

 ついにはリーンがキレた。
 それを受けワカシャモも動きを止めると、依然として鼻息も荒く両肩を上下させながらリーンのからの反応を待つ。

「お前……もしかしてエッチなことしようとしてたの?」

 そうして呆れ気味にリーンから出される言葉にワカシャモもまた大きく頷いては爪の一本で彼を指差してみせる。
 内容的に祖父から情報の提供はされていたようではあるが、いかんせんに幼さに加えてポケモンとあっては、その知識の理解はおろか表面上なやり方すらもワカシャモはなぞれていなかった。

 しかしながら、そうまでワカシャモが体を張って励ましてくれようとしていたことにもまたリーンは気付いて笑いだしてしてしまうのだった。

「お前に心配されるなんてなあ」

 言いながらワカシャモ隣に座り直すと、リーンはその肩に腕を回しては自分へと抱き寄せた。

「でも……ありがとな。なんか少しリラックスしたよ」

 そう言ってようやくいつもの笑顔を見せてくれたリーンに、ワカシャモも心からの安堵と……そして緊張の糸が緩む思いがした。
 今日まで慣れぬストレスにさらされていたのはワカシャモもまた同じであったのだ。

 抱き寄せてくれるリーンに身を委ねるとワカシャモも更なる抱擁を求めては頬をすり寄せた。

「ハハハ……よしよし」

 そしてそれを撫でるリーンからもいつしか、今日までのあの脅迫めいた気負いは消えていた。
 同時に、明日は全力を尽くそうという気合と、そして大舞台に立てる期待とが再び胸に甦ってくるのを感じると──

「明日は……一緒に頑張ろうな」

 リーンはごく自然にさりげなく、身を寄せるワカシャモの額へとキスをしてみせるのだった。



第2話・絶頂ワカシャモ! 



 不調を囁かれていたリーンもしかし、いざ本戦が始まるや危なげも無く初戦を勝利で飾った。
 今までの自信喪失な態度はどこへやら、不敵なほどに落ち着き払ってはかつ、対戦者の想像だにしない戦術を駆使しては9歳と思えない見事な指揮を披露して見せたのだ。

 しかしながら今回、そんなリーンの勝利を支えたのは誰でも無い先鋒に登場したワカシャモの存在であった。
 三段階進化の中間ポケモンということもあり、相手からしても戦術さぐりの為の当て馬と見込んでいたがしかし、ワカシャモの予想外の粘りと働きに翻弄されてはリズムを崩され、結果それを立て直すことも叶わずに敗れ去った。

 かくしてその実力を証明することで下馬評を覆したリーンは、今回のリーグにおいては台風の目として、今度は好奇ではない実力者としての注目を集めていくことになった。


 そんな熱戦のあった夜──リーンの元をワカシャモが再び訪れた。
 リーンもまた招き入れてはお互いベッドに並んで腰かけると、ワカシャモは前置きも無くリーンの腕の中に飛び込んだ。

 さては昨日同様に何か祖父から入れ知恵でもされたかと訝ったが、身一つだけのワカシャモに何か企んでいる素振りは見られなかった。
 その態度にしても、声を高くしては甘えた様子で目を細めていることから、純粋にリーンへと甘えたくてこの部屋を来訪したことが窺える。

 そんなワカシャモを腕の中にしながら、リーンもまたそれに応えるべくに抱きなおした。
 何よりも今日の勝利の立役者がこのワカシャモであったことはリーンも認める所ではある。
 それどころかあの働きぶりたるや、トレーナーであるリーンすらをも驚かせたほどだ。

 ならばその功を労ってやっても罰は当たるまいと、リーンは精一杯にワカシャモを愛撫してやることに決めた。
 腕の中で抱き直されると、ワカシャモはリーンを見上げては小さく舌を出す。
 昨日の繰り返しというのであるならば、これはキスを求める行為なのだろうか? とりあえずそのクチバシの先に唇を当てると、それが正解だったようでワカシャモは嬉しそうにコロコロと笑った。

 そうして一頻りリーンの腕の中で戯れた後、もう一度キスをして今度は舌先を舐めてやると……途端にワカシャモは沈静化した。
 瞼を閉じ、鼻息を荒くしながらリーンの舌先と自分のそれを触れ合わせる粘膜の感触を堪能している様子が窺えた。

 そのキスの間、リーンは手持無沙汰にワカシャモの腹部へ掌を宛がうと、逆毛を巻き起こすように撫で上げた。
 堅い表面上の羽根の下に、綿毛のごとき柔らかく暖か気な羽毛があることに気付いてさらにリーンはその上で弧を描くよう撫でる。

 指々の隙間に滑り込むその絹のような感触に我を忘れては撫でつけるリーンに反応して、ワカシャモもまた今までにない声を上げた。
 依然としてキスにくちばしを塞がれては呼吸も苦しそうではあったが、その恍惚とした表情からはワカシャモもまたそれを強く望んでいる様子が窺えて、リーンもそこを撫ぜる手の動きを激しくしていく。

 いつしかワカシャモの下腹部全体を、大きく円を描きながらなぞる動きの中で……ふとリーンは中指の先にそれら羽毛の下地とは全く違う感触を感じては手を止めた。
 サラサラの手触りの中に一点、その部分だけは湿気を帯びては肉の弾力を感じさせた。
 いったいに何かと思い、そこの部分を指先で強く穿つや──その瞬間ワカシャモがキスを振り切っては切なげな声を上げた。

 もしかしてここへの接触に反応したものかと、リーンも続けざまにそこを揉みほぐすように指先を振動させると……やはりその動きに連動したリズムでワカシャモは声を上げる。
 そんなワカシャモの反応に、それを施すリーンの頭にも湿った熱が立ち込めた。

 女性の体……『女性器』のその存在はリーンもまた知っていた。
 理解している訳ではない。子供特有のジョークの延長線上として『女性器がそこにはある』ということを知っているだけだ。
 それでもしかし、若干のタブーも帯びたその場所にリーンはかねてより興味を抱いていた。
 そしてそれを今、ポケモンのものとはいえ直に手に触れているという事実にリーンは得も言えぬ興奮もまた覚えた。
 
 見ればそれを受けるワカシャモも、むしろそこへの刺激に神経を集中させては好意的な感覚としてこれを受け入れているようである。
 彼女が拒否をするまではここに触れていても構わないか……と、勝手に自分を納得させてしまうと、続けてリーンはワカシャモの膣への愛撫を続行した。

 その輪郭を確認するよう周囲をなぞっていると、やがてはそれが縦に溝の設けられた裂溝であることに気付く。
 より詳しくにその形を探ろうと中指を押し付けていると──いつしか滲んでいたワカシャモの愛液に滑り、中指の先端は膣口の中へと埋まってしまったのだった。

 突如として生じた内部への異物感に、ワカシャモもまた大きく声を上げる。
 瞬間、膣は強くその間口を閉じてはリーンの指先を締め上げた。

 指先に感じるワカシャモの体温は、その熱さに痛みすら覚えるほどの高温だった。
 そもそもは鳥類自体が体温の高い動物で、それに加えて炎ポケモンとあってはこの熱量の高さも頷ける。
 入り口でこの温度なのだから更なる深部では火傷してしまうのでは……と、そんな懸念もあり間口周辺を浅く出し入れするばかりの愛撫とはなったが、むしろ肉体のこなれていないワカシャモにはそんな愛撫こそまさに、幼い体で受容出来る最大限の快感を齎せてくれるものとなった。

 浅い呼吸に合わせて、鳴くというよりは漏れ出るように喘ぎ声を上げる。
 そして数度目の挿入で、中指の先端がクリトリスの裏を肉壁ごしに突き上げた瞬間──今まで溜めていた呼吸や声、そして思いの全てを乗せてワカシャモは絶頂した。

 その一際大きい声と、体を硬直させては苦しみにしかめた表情からくちばしを大きく開け放つワカシャモに驚いてはリーンも動きを止める。
 しばし彼の手の中で絶頂の余韻に浸った後……糸の切れた人形のよう、突如としてワカシャモは脱力して再びユウキの腕の中に体を預けた。

「お、おい……本当に大丈夫か、お前?」

 それもまた抱き留めては心配そうに見下ろしてくるリーンと目が合うと、再びワカシャモの中には喜びの感情が爆発しては強くリーンへと抱き着いた。

 そのままリーンの胸元に額を押し付けては不器用に愛情を伝えるワカシャモを腕の中にしたまま……一方のリーンもまた、己の体に起きている変化に戸惑いを覚えずにはいられなかった。

 この時のリーンは痛いくらいに勃起しては屹立した自身のペニスを持て余していたのである。
 
 性的な愛撫やセックス自体は間接的に様々なメディアから情報を取り入れてはいたが、所詮は『間接』ゆえにその内容はどこまでも浅くどれも答えには及ばない。
 直接的にこのペニスを膣に入れることや、あるいは射精によって鎮静化させるなどといった対処法は微塵として知らないリーンなのであった。

 それでもしかし……いま自分の腕の中で幸せそうに事後の余韻に浸るワカシャモを抱きしめていると、そんな気持ちも和らぐような気がした。
 そんなリーンの視線に気付いて見返してくるワカシャモと視線が合うと、二人は期せずして微笑んだ。

 そして自然に体も動くと二人はキスを交わし、互いの唾液を交換しては粘膜の感触を楽しむ行為に没頭していく。


 それら一連の行為の中、改めてリーンへの想いと初の絶頂による充実感とを肉体に漲らせると──明日のリーグ戦への意欲を、ワカシャモは新たにしていくのだった。




第3話・搾精ワカシャモ! 



 地域リーグ始まって以来の珍事が起きた。──否、もはや快挙とも言っていい。
 それこそはリーン率いるチームが、先鋒のワカシャモ一匹による全勝での勝利を成し遂げたことにあった。

 リーンによる指揮の妙も然ることながら、やはり話題となったのはワカシャモのその尋常ならざる強さにあった。
 対戦相手との相性に恵まれたことも確かではあったが、それにしても疲れ知らずのその不屈さは他のトレーナー間でも話題となった。
 
 今後、リーンとの対戦においてはいかにこのワカシャモに対応するかが残り選手達の課題となり、地域リーグはいよいよ以て各方面から注目されることとなる。


 そんな対戦の熱も冷めやらぬその日の夜──期待と興奮とに胸を弾ませたワカシャモは、試合後の疲れも感じさせぬ足取りで、リーンの部屋へと向かっていた。

 これより先は楽しい楽しいご褒美タイムだ。
 今日も『たくさんのキス』と、そして『お股を触ってもらえる』ことを期待しては、胎(はら)奥底のが熱く湿るのをワカシャモは感じていた。

 そのながらもリーンのことを考え続けていたワカシャモは、ふと彼の体のことについても思いを巡らせた。
 そもそもこの交流のきっかけとなった『作戦』に際し、祖父はこれに関する技術的なことを色々と教えてくれていたことを思い出したのだ。
 その中にリーンのペニスに刺激を与える方法もまたいくつか教授されていたことを思い出す。

 曰くそれは口や舌先を使ったフェラチオや、はたまた手羽で握りしめては上下に刺激を与える手コキといったテクニックだ。

 教わった時には全くと言っていいほど実感や想像のつかなかった技術ではあったが、それを実行に移した今となっては、それらがもたらす効果や結果というものがワカシャモには容易に想像がつくのだった。

 リーンの股間に在るであろうペニス……それを実際に舌で舐めたり、はたまたクチバシの口中に咥え込む妄想をした時、その過度な興奮から立ち眩みを起こしては、しばしふらついて足元を危うくさせるワカシャモ。

 ともあれ、今日は絶対にリーンのチンコを見てやる──そんな楽しみもまた胸に彼の部屋まで辿り着くと、ワカシャモは改めてそのドアをノックした。昨日以上に激しく。

 ワンテンポあってリーンがドアを開く。
 そしてそこにてワカシャモを確認すると、

「お前、大丈夫なのか? さすがに今日は疲れただろ……」

 そんな気遣いを見せてくれた。
 リーンに会えたことと、そしてその思いやりに感極まっては今日もまた、勢いよく彼の腕の中にワカシャモは飛び込んでしまう。
 そうしてじゃれつく子犬のよう、その場で飛び跳ねてはキスをせがむワカシャモに、

「もう、分かったって……しかたないなー」

 リーンもまた彼女を抱き上げると、改めてその入室を許可したのであった。
 そうしてベッドまで運ばれる間もワカシャモはキスを求めてはリーンの唇をソフトタッチについばんだ。
 そんなキスに対しリーンも応え、互いは唾液を行き来させるようなディープキスを繰り返しながら幾度となく舌同士を絡ませ合った。

 そうして辿りついたベッドに優しく下ろされても、ワカシャモは依然として貪るようにキスを繰り返しながらリーンの首に抱き着いては離れない。
 リーンもそれに応じながら再びワカシャモの体に手の平を這わせた。

 左の胸元を探る様に掌を被せていると、その毛並みの下に僅かな肉の隆起の感触を覚える。
 もしかして乳房かと思い、手を窄めてはそこを揉みしだくように刺激してやると案の定ワカシャモの息遣いが熱を帯びたものに変わった。
 さらに残る左手を股間に這わせ、そこにて昨日の繰り返しとばかりに膣の間口もまた探り当てると──乳房と膣の同時責めに、ワカシャモは喉を仰け反らせては長く舌を吐き出して身悶える。

 昨日よりも今日の方が一段と感度が上がっているのは明らかだ。現に今も、既に数回の絶頂をワカシャモは繰り返していた。
 そんな彼女の乱れる様に興奮を覚えているのはリーンもまた然りである。
 今日は改めてワカシャモの膣を確認してやろうと、リーンは投げ出された彼女の股間に顔を寄せ、両手の指先で羽毛を掻き分けると──目の前に膣の断面を左右へと展開させた。

 今まで排尿以外に使ってこなかったであろうそこは陰唇に大小の区別も無く、ただ肉の凝縮面を晒す膣口と尿道が穿たれたばかりの光景だった。
 しかしながらリーンの本能はそんな肉の穴にもしかし、興奮を覚えずにはいられない。
 そこから醸される独特の生理臭は、ともすれば不快な臭気であるにも関わらずにリーンの唾液腺を刺激し、そして気付けば──リーンはそこへと舌先を這わせていた。

 突如として膣に生じた舌の粘膜による滑りに、ワカシャモは甲高い声を上げる。
 言わずもがなの快感だった。昨日の指の挿入に似つつも、今回の舌先の方がずっと直接的な快感を与えてくれる。
 加えて、不浄と思っていたそんな場所を信愛してやまないリーンが舐めてくれているという事実がなおさらにワカシャモを興奮させた。

 そしてそんなクンニリングスに夢中になっているのはリーンもまた然りである。
 強い酸味の中に感じるほのかな苦み……そこへ強い塩気と血の味が入り混じるとその味わいに、リーンは舐めるごとに脳から理性が乖離していくのが感じられた。
 いつしかワカシャモの反応などおかまいなしにむしゃぶりついては、その小さな膣全体を口で覆い、さらには無垢の膣道に舌全体を挿入してしまっては中で舐めまわすという無遠慮な愛撫も展開する。

 しなしながらそんな行為の荒々しさも、ワカシャモにはそのどれもが快感であり悦びだ。
 リーンの名を呼ぶように何度も切なげな声を上げては、彼の頭をかいぐって自分からその鼻先へと膣に押し付けた。

 そんな行為の中でリーンもまた、再び自身のペニスが勃起するのを感じる。
 昨日以上に硬く大きく、そして痛いくらいにそこが充血しているのが分かった。
 ワカシャモの膣(にく)の味に中てられては、今日はこのペニスをどうにかしないことには収まりようがない。
 クンニを続けつつも自身で短パンごしにその先端を刺激して誤魔化していたリーンであったが、それもついに限界を迎えた。
 ワカシャモが小さく潮を噴き、数度目の絶頂を迎えるのを見計らうとリーンは身を起こし……立ち膝の状態から短パンを下ろし、そこに勃起したペニスを屹立させた。

 股座越しにワカシャモもまた快感に溶けた視界の中でそんなリーンのペニスを見遣る。
 包皮がカリ首を覆い、まだ先端の鈴口だけしか外に出ていないそんな子供のものではあるものの、紛う方なきそんなオスのシンボルにワカシャモの中のメスは催眠術でも受けたかのよう刺激されては虜にされる。

 ペニスそこ一点を見つめたまま身を起こしては腹這いに近づくと、ワカシャモは念願であったリーンのペニスへと触れることが出来たのだった。

 その裏筋へ頬ずりをし、顔面上を袈裟に横断する様にペニスを置いてはリーンの体温と匂いとを堪能する。
 既に腺液の漏れだしつつある鈴口がワカシャモ額に当たると、糸を引いては粘液をその顔に擦り付ける。それに伴ってリーンのオスの匂いが顔面に立ち込めるや──もはや脳の処理を待たずして、ワカシャモはそれをクチバシの中へと咥え込んでしまうのだった。

 亀頭の先に舌を這わせると、途端に腺液の塩気と苦みが口中に広がった。しかし不快さなどは無い。むしろより一層にペニス独特の匂いや味わいを求めるがあまり舌先を繰り出しては本能の赴くままのフェラチオをワカシャモは展開していく。

 亀頭の背に舌を這わせると、そこに被っていた包皮の隙間へと舌先を挿入する。
 途端、舌にはそこに溜まっている恥垢の鋭い塩気が感じられてはワカシャモの唾液腺を崩壊させた。
 しかしながら──今のワカシャモが感じるそんなリーンのペニスは、腺液から不浄に至るまでそのどれもが甘美な物として感じられた。

 さらに無遠慮に包皮と亀頭との間に舌全体を潜り込ませ、そこから激しく左右に舌を動かしては根こそぎリーンの恥垢を刮ぎ取る。
 唾液と口中の体温で溶けたそれを嚥下し、さらに汚れている個所は無いかと舌を潜らせ続けていると、やがてはリーンのペニスはワカシャモの口中で剥き上げられて完全な形へと包茎を脱してしまうのだった。

 その絶え間ない刺激に晒されてリーンにも限界が訪れる。
 まだ自慰すらもしたことのないリーンがそこに感じたものは強い尿意それであった。
 このままではワカシャモの口中で粗相をしてしまうと危惧しつつもしかし……リーンはそれを求めてやまなかった。
 やがてはワカシャモがしたようにその頭をかいぐってより深く咥えさせると次の瞬間──

「あ、ああぁ! ワカシャモッ、全部飲んで!」
 
 リーンは人生初となる射精を、思いの限りにワカシャモの口中にて果たした。
 突如として舌先の生じた熱い粘液の噴出に戸惑い、反射的に口を離そうとするも──後ろ頭に掌を添えられて固定されているとあっては逃げ出すことも叶わない。
 以降も無遠慮に吐き出され続けるリーンの精液をワカシャモは一身に口中で受け止め続けた。

 強い塩辛さと苦みの味わいに加え、独特の生臭さにえずいては横隔膜を激しく収縮させるワカシャモであったが、そんな精液が唾液に溶けてその味わいを舌の根に行き渡らせると……いつしかワカシャモそんなリーンの精液を飲み下すことに夢中になっていった。

 そうなると今までの生理的な反射などは無くなり、むしろ自分からストローよろしくにリーンの尿道を吸い上げては精液を絞り上げることに躍起になっていく。
 9年分の精液はその量も、そして存分に新鮮な精子を含んだ濃度もまた濃厚で味わいも深い。斯様なリーンの初精を──やがては一滴として残らず、ワカシャモは飲み干してしまうのだった。

「あああ……頭クラクラするぅ」

 やがては初の射精に疲労して完全にリーンがダウンしても、なおもワカシャモは彼のペニスに舌を這わせてはそこに残るリーンの全てを取り込もうと奉仕を続けた。
 彼の全てを受け入れられることに……そして快感を与えられたことに心からの喜びを感じると、ワカシャモも幼い体に充実感を漲らせては幾度となく絶頂を迎えた。

 やがては完全にリーンのペニスが萎えて、体液の一滴の残さずに飲み干すと……ワカシャモは依然としてダウンしたままのリーンへと添い寝しては顔を寄せた。
 リーンもまたそんなワカシャモを視界に見止めると──強く抱きしめては自分の鼻先をすり寄せる。

「ありがとう、ワカシャモ……すごく、気持ち良かった」

 そうして飾りの衒いも無く純粋な感謝を伝えると、ワカシャモもまた感極まった様子で幾度となくリーンの横顔へと舌先を這わせた。


 もはや互いの一体感と信頼が揺るぎないものとなったことを二人はそれぞれに感じていた。
 二人一緒なら、もはやどんなことだって怖くないしどんな困難だって乗り越えられるような超越感を胸に、明日以降のリーグ戦への意欲もまた新たにするのだった。




第4話・御褒美バシャーモ!(1) 



 翌日もワカシャモの快進撃は続いた。
 対戦相手とて、もはやルーキーに対する一切の慢心を排除して迎え入れた訳ではあるが……それでもリーンのワカシャモを止めることは叶わなかった。

 もはやこのワカシャモにはセオリーはおろか、物理法則すら当てはまらぬ強さ──否、不気味さがあった。
 打たれても倒れず、そして繰り出される攻撃はこちらが倒れるまで続くのだ。

 しかしながら今回、そんな好調のワカシャモをリーンは2人抜きの時点で下がらせた。
 後はそこまでのバトルから相手の傾向と手筋を読み、後続のリレーで勝利を得たリーンではあったが──試合後に彼は深く悩むこととなった。


 はてさて。
 今日は今日とてご褒美の時間だ。
 その日も足取り軽くリーンの部屋へと急いだ。

 今日は何をしよう? 
 舐めて舐められるのは気持ち良かった。最初はあれから始めよう。
 それから自分の体の色んな部分を使って色んなことをするのだ……上手く考えはまとまらないが、思いついたことは何でも試そう。

 そんなことを取り留めなく考えながらリーンの部屋の前へとたどり着く。
 しかしながら今日は何やら様子が変だ。
 視界がどうにも安定しない。
 見慣れた景色がどれも違って見えるし、家の中も狭く感じられる……リーンの部屋のドアからしてもこんなに小さかっただろうか?
 
 ともあれ元気いっぱいにノックをして反応を待っていると、向こうからはくぐもった返事の声が返ってきた。
 それから足音の振動が近づいてくると、いよいよ以て期待と興奮とで胸が爆発しそうになる。

 そしてドアが開き、そこから顔をのぞかせたリーンを発見して──もはや喜びを抑えきれなくなって抱き着いた。
 ……が、様子が変だ。
 リーンが何やら訴えている。
 それどころか、いつもは彼の胸の中に飛び込んでいくのに今日は自分の方が彼を抱き込んでしまった。

 いったい何なんだろう?
 そうして彼の部屋へと入り、ドアのすぐ傍らに置かれた壁掛けの姿見を確認して驚愕した。
 
 目の前には──ワカシャモではない、バシャーモの自分が立ち尽くしていた。

 そんな鏡の中の自分に驚愕しては、それを前にして手を掲げたり口を開いて威嚇してみせるなどして自分の変化を確認するバシャーモ。
 そんな彼女を傍らで観察しながら、リーンは深くため息をついた。
 どうやら先日来のバトルに触発されて、ワカシャモはバシャーモへと進化を果たしてしまったようであった。

 しかしながら何よりもリーンを驚かせたのはそのバシャーモの体つきにあった。
 目の前のバシャーモはリーンが良く知るそれとは似ても似つかぬ姿をしていたからだ。
 
 白いたてがみと、赤地の羽毛の体色に黄のアクセントは従来のカラーリングではあるのだが、問題はその体躯だ。
 その胸元には従来のバシャーモ……否、ポケモンにはまず備わってはいないであろう巨大な乳房がたわわに実っていた。
 その大きさたるや膨らみ程度のものではなく、さながらに限界まで水の詰め込まれた水フーセンが二つそこにぶら下がっていると言ってもいい重量感と質感だ。

 そしてその肥大化した変化は尻もまた顕著で、くびれの利いた腰元のすぐ下には、その両房が裏腿の上に乗り上げては皺を折るほどに豊満な臀部が、動くたびに波打ってはその弾力を周囲へ伝えるかのようである。

 斯様なバシャーモの変化にはリーンにも心当たりが……というか、おそらくは正解になるであろう仮説があった。
 それこそは、ここ数日の間に二人で取り交わされた一連の情事こそが、こうまで彼女を変貌させてしまった原因だと推測された。

 例えるにボディビルで胸筋を鍛える際、ゴリラの姿を想像しながらトレーニングを行うと、肉体は従来の結果よりも遥かに巨大で逞しい成果を示してくるのだという。
 今回のバシャーモについてはワカシャモ時に、より一層『リーンとセックスを楽しむ体』をイメージし、そして強く望んで進化を迎えた結果──バシャーモは斯様な恵体を手に入れるに至ったという訳であった。

 そんなことを考えながら見守っていると、バシャーモは幾度となく鏡に向かっては己の両乳房をすくい上げたり、はたまた腕の間に挟み込んで凝縮させたりと、自分の肉体の仕上がりをチェックするのに余念が無い。

 そしてそのたびに瑞々しい肉体のあらゆる部分が波打つ様に……不謹慎とは分かりつつもリーンは勃起を促されていた。
 当然のことながらバシャーモは性の対象や、ましてや都合のいい快感の道具などではない。
 先日来までの交わりだって、バシャーモ個人を愛しく思うからこその行為だったのだ。
 それにも拘らず、現金にも目の前の女体に節操も無く興奮してしまうことは、バシャーモ個人への冒涜のようにも思えてならなかった。

 そんなことに思いを馳せていたリーンではあったが──ふと股間でまさぐられる感触に気付いては我に返る。
 そして目下を見下ろすや、そこには自分の腰元に跪いては意気揚々と短パンのジッパーから勃起したペニスを取り出すバシャーモ姿があった。

 目の前に晒される天を突いたペニスに一段と目を輝かせると次の瞬間には──

「ち、ちょっと待ってバシャーモ……──あぁ!」

 バシャーモはそんなリーンのペニスを丸々咥え込んでしまうのだった。
 ワカシャモの時とは違い、口角や顎の造りが遥かに複雑になったバシャーモのフェラチオは、その亀頭全体を咥え込んでは口中で隙間なく吸いつかせるという、従来の技術に近い快感をリーンにもたらせた。

 加えて焼けるような温度の口中で幾重にも舌が巻き付いてきては滑りの中にざらついた感触を与えてくるにあたり、たちどころに幼いリーンのペニスなどは舐め解かされてしまうのだった。

「あ、ああ! 本当に待ってってば! いきなりなんてひどいよ!」

 その感触に必死に射精を耐えるも、それも時間の問題である。
 そもそもが誰でもないリーンの為に進化した肉体なのだから、バシャーモの体は頭の先から爪先までそのこと如くが、『リーンを悦ばせる為』に作られているのだ。

 そしてついには限界を超え──リーンはバシャーモの口中にて射精を果たす。

「あああ……ッなにこれ……すごい気持ちいいぃ……ッ!」

 跪くバシャーモのたてがみをワシ掴んだまま、ありたけの精を口中へと放出するリーン。
 そしてそれを受け止めるバシャーモもまた、舌上に広がるその味わいをワカシャモの時以上に美味に感じながら飲み下していくのだった。

 やがては存分に頬を吸いつけさせながらペニスを口中から引き抜いていき、最後は口先でポンと音を弾けさせては解放すると、目の前にはすっかり包茎を脱したペニスが湯気を纏っては外部へと晒された。

 なおも呼吸を荒くして射精後の余韻に浸るリーンを目の前に、バシャーモも背を伸ばして体を起こすと……その唇を荒々しく奪った。
 口中へと侵入してくるバシャーモの舌先に自分の舌を絡めとられるそんなディープキスの中に、リーンは自身の精液の匂いを感じては意識を朦朧とさせる。


 今宵もまた二人のご褒美タイムが……昨晩以上に濃厚な一時が、リーンの小部屋にて繰り広げられようとしていた。




第5話・御褒美バシャーモ!(2) 



 昨日までは自分よりも小さかったワカシャモが、今日は自分よりも大きいバシャーモになって抱きかかえてくるというのだからリーンも戸惑いを隠せない。
 両腕の中でそれぞれにリーンの背中と膝の裏を抱えて、騎士が姫を運ぶが如き光景は完全に主従の立場を逆転していると言えた。

 それに抗議しようと声を上げるも、その腕の中でバシャーモは自身の重く豊満な乳房をリーンの顔の上に置いては黙らせてしまう。
 一方のリーンもまた、悲しきオスの性には逆らえずそんな彼女の乳房を両手にすると何も返せなくなってしまうのだった。

 やがてはベッドへと到着し、ガラス細工でも扱うかのような繊細さでリーンをそこへ下ろすと、再び鼻先を寄せ──噛みつくようにリーンの上唇を咥え込んでは、再びにディープキスを交わす。

 幾度となく舌を絡ませては唇をついばみつつ、密かに伸ばされた右手はリーンのペニスを握りしめる。
 つい先ほどに射精を果たしたとは思えぬほど、再びに硬く鋭く屹立するそれを掌に感じながらバシャーモは喜びに胸をときめかせた。

 同時に残る左手は自身の膣を掻きほぐしてはそこを慰めることにも余念は無い。
 ワカシャモの時とは違い、明確に指が発達したおかげでバシャーモのテクニックとプレイの幅は更なる広がりを見せていた。
 その一つが今の自慰である。
 中指を膣口に出入りさせては、存分にその穴へ愛液を滲ませては膣壁をほぐしていく。

 そうまでした準備をする目的こそは──膣(ここ)へリーンのペニスを迎え入れる為にあった。

 依然としてキスで塞いでいたリーンが、太く短く呻きを切らせてはその身を幾度となく痙攣させた。
 おそらくは二度目の絶頂が近い……そしてそれこそは己の膣の中で迎えて欲しいと、バシャーモはリーンと自分との双方の奉仕の手を止めた。

 ようやくに解放されて息も絶え絶えにベッドへ身を沈めてはペニスを跳ね上がらせるリーンを目下に、バシャーモもまたゆっくりと身を起こした。
 かくしてベッドの上で仁王立ちになると背を向けてリーンを跨ぎ直し、腰をしならせるように身を屈めては、球体然とした肉付きの良い尻をリーンの目の前に突き出させた。

 依然として仰向けの状態から見上げるリーンの視界には──興奮から垂涎よろしくに愛液を垂らしては間口を広げた膣と、そして唇さながらの肉厚なアナルが幾度となく洞の開閉を繰り返しながら愛液や腸液といった欲望の飛沫を撒き散らす光景が広がっていた。

 そうして見守り続ける中、そんなバシャーモの尻がゆっくりと下降を始める。
 背越しに流し目を送っては、それが迫るリーンの驚愕と期待の表情を見守りながらバシャーモの興奮も最高潮へと達していく。

 そしてついに膣口の淵に亀頭の先端が到達した次の瞬間、ついに我慢の限界を越えたバシャーモはリーンのペニスを──一息に、根元まで膣(はら)の中へと咥え込んでしまうのだった。

 一瞬にしてリーンの無垢なペニスはバシャーモの雌壺の中に取り込まれ、膣壁はその形に形状を変えてはみっちりとリーンのぺニスを咥え込む。
 初めて体験する膣の粘膜と、そして亀頭へと潤滑する膣壁の触感──しかしリーンが何よりも強く感じた衝撃こそは、

「あ、熱いぃぃッ! 抜いてぇ! あそこが灼けちゃうぅぅッッ‼」

 まるで溶鋼の坩堝へとペニスをねじ込まれたかのような、身を焦がす灼熱感であった。
 バシャーモの体温・愛液・そして膣壁に至るまで、その熱たるやもはや生物の体温からはかけ離れた高温であった。
 それに加えて過度の興奮状態にあるバシャーモの体温は今もなお上昇を続け、なおさらにリーンのペニスへと快感と苦しみの双方とを彼に与え続けるのだった。

 蹲踞の姿勢でつま先立ちにリーンの上へ跨り、さらには揃えられた彼の両足首を拘束する様に両手を着いてはカエルさながらの前傾体勢を維持する。
 そしてそんな興奮そのままに、バシャーモは激しく腰を上下させる動きまでそこに展開させた。

 存分にしなりを加えながら上下するバシャーモの尻は単なる上下運動だけに留まらず、時折り旋回させるようにも腰をうねらせては、様々な角度で亀頭が膣壁に擦れるよう思い付く限りの刺激をリーンへと与えていった。

「あぐぅ……んくッ! んあぁ~……きもちいい゛ぃ~……ッッ!」

 そんな暴力的な騎乗位に晒されながらも、遂には肉体と脳の快感が同調したリーンは動物染みた声を上げてはバシャーモから与えられる快感に支配されていく。
 硬直した両脚はその爪先を左右でそれぞれに跳ね上げたり、はたまた流線型に伸ばした形で硬直しては幾度となく痙攣を繰り返した。

 そんなリーンの快感を知ると、バシャーモもその背が粟立つのを感じた。
 彼の悦びこそが今のバシャーモにおける快感の全てであり、そして存在意義だった。
 そしてさらなる奉仕をリーンへ施すべく、バシャーモは全身のバネを使って打ち下ろす速度を上げていく。

 脂肪を帯びた臀部とリーンとの腰元がぶつかることで生じる破裂感が、大観衆の拍手さながらのリズムとスピードを以て打ち鳴らされる。
 腰元は赤い羽毛の残像をテールランプのように帯びてはもはや、人間には律動不可能な速度で腰を打ち続けた。

 斯様なピストンで膣壁をえぐられる快感に、バシャーモもまた下唇を噛みしめては絶頂に耐える。
 交尾であるからこそ最後の瞬間はリーンと同時に迎えたい。
 その中で高々と右掌を掲げると自身の臀部へと音を鳴らせてはそれを打ち付け、そのまま血が滲むほどに尻肉をワシ掴んでは、そこの痛みにて快感の制御をした。

 そしてその瞬間がついに訪れる。

「あッ……あおぉ……もう、ダメぇぇぇ………ッッ」

 ついにリーンが絶頂を予期しては絞り出すように呻きを漏らす。
 それを受け、バシャーモも鼻息荒くしていた呼吸を腹に留めるとラストスパートとばかりに、腰の動きに体重をかけてはより深くリーンの亀頭が子宮を刺激するよう腰を落とす。
 そして……──

「ッ~~~~んぎゃうぅぅぅ………ッッ♡♡♡」

 体全体を弓なりに仰け反らせては目一杯に舌を吐き出して身を硬直させると──ついにリーンはバシャーモの胎内に射精をして果てるのであった。
 バシャーモもまた胎内の奥底に沸き上がるリーンの射精の奔流を感じて──同じくに肉体を開放しては、ようやくに求めてやまなかった絶頂を受け入れたのであった。

 もはや尻肉がひしゃげるほどに腰を押し付け、その膣内の最深部にてリーンの射精を受け止めようとバシャーモの肉体は躍起となる。
 子宮は自ずから膣道へ下りだしてきては、口唇の如くに子宮口を亀頭の先端へと吸い付いて射精のすべてを受け止めようとする。
 もはや意思や理性が介入する余地も無く、全ての交尾は原始の本能のままに行われた。

 やがてはバシャーモもまた依然として繋がった状態のまま体を反転させると、改めて正面からリーンと向き合っては彼を抱きしめるように覆い被さる。

 そうしてまだ射精と快感の忘我から脱し切れてないリーンの顔へと幾度となく舌を這わせた。
 舌先は唇を貪るだけに留まらず、涙の滲んだ目尻や額をなぞり、遂には鼻腔までも穿っては洟すらをもすすり上げてリーンの顔を全体を愛撫していく。

 もはや今のバシャーモにはリーンから放出されるものは全てが愛しくそして甘美なものと感じられた。
 彼の体から出されるものならば、その全てを味わいたいとも考えると……その思考は更に特殊で、なおかつ不浄なプレイの想像にも及んではバシャーモの胸をときめかせるせるのであった。

 
 夜はまだ長いのだ──次にリーン目覚めた時には、この新しい体の全てを味わってもらいたいと思った。

 彼のペニスを挟み込む為に肥大化した乳房も、彼の精液を吸い上げる為に発達した膣も、彼の暴力を発散させる為に育った尻も……そして全てのキスを余すことなく受け取る為に進化したこの体の全てをリーンに捧げるご褒美を妄想して、人知れずバシャーモは絶頂を迎えてしまうのだった。



エピローグ 



 よもや10代に満たぬ新チャンピオンの誕生すらもありうると注目された今期のリーグではあったが──その結末はリーンの棄権という尻すぼみな結果で幕を閉じた。

 この棄権には各方面から非難と、そして様々な憶測とが飛び交う。
 曰く『強運だけで勝ち続けてきたことに気づいて怖気づいた』や『その天才性ゆえリーグ戦などには興味を失くした』という説、中には『「リーン」と今季リーグの存在自体が業界が作り上げた壮大な自作自演』……など、噂話の例を挙げれば枚挙にいとまがない。

 しかしながら真実は意外かつも、少なからずリーンにとっては真っ当な理由からであった。

 その日──リーグの棄権を告げたリーンはその足でポケモンセンターへと赴き、手持ちのバシャーモをそこへと預けた。
 そして彼女の体に何らかの異常が起きていること、あるいはこれから何かが起こるであろうことを告げて、バシャーモを緊急入院させたのであった。

 これには相談を受けた医師も、そしてバシャーモ本人ですらもが首を傾げた。
 見たところ表面的には深刻な外傷は見受けられない。バシャーモも至って健康そうだ。
 ともあれ休養させるということであればとセンター側もバシャーモを預かったが……その夜、事態は急変する。

 突如としてバシャーモが昏倒したかと思うとそのまま意識を失ったのだった。
 見る間に彼女は衰弱していき、センターはあわや騒然となった。
 しかしながら医療機関の本拠地で、なおかつ迅速な処置が為されたことによりバシャーモは一命をとりとめ、その後は小康状態のまま絶対安静とされた。

 この事態にリーンはバシャーモの身を案じたものの、慌てたり取り乱すようなことは無かった。
 おおよそ予想通りの結果であり、そしてともあれ無事に事態が収拾してくれたことに安堵もした。

 ならば何故にリーンはこの結末を予期し得たのか……それこそはワカシャモ時からの、あの異常な打たれ強さに疑問を感じたのが始まりであった。

 リーグ本戦におけるワカシャモの働きは、まさに無敵と言っても過言ではないタフネスと膂力とを見せつけたものであった。
 しかしそれらは完全にワカシャモの実力から逸脱した力であり、極度の興奮状態である今は感じずとも、遠くない未来においてそのツケが体に還ってくるであろうことをリーンは予想したのだ。
 そしてその予測は違うることなく、事態を今へと至らしめた。

 しかしその2日後にはバシャーモも意識を取り戻し、リーンとセンターの介護の下で休養すること1週間──彼女は無事に退院の運びとなった。
 ようやくに二人きりになれたのが嬉しいのか、モンスターボールには収まらずに一緒に歩いて帰ることを希望したバシャーモを連れてリーンは帰路につく。

 今回のリーグ棄権を周囲は惜しむと同時に、『最年少チャンピオンの栄光をみすみす取り逃した』と口さがなく言う者もいた。
 しかしながらその考えこそが的外れなものであることを、噂話に現を抜かす者達は気付いていない。
 目指すべきは『最年少チャンピオン』ではなく『リーグチャンピオン』であり、そこに年齢は関係ないのだ。
 むしろそうした不純物が混じることで、トレーナー本来の強さや持ち味が失われてしまうことこそが、危惧して然るべき問題なのである。

 その意味でリーンはそこを見誤らぬ冷静さがあったし、何よりも彼には自信があった。

 今後も研究と研鑽を重ねることで今以上に強いトレーナーになれる自信と、さらにはこれから先もなお頼り甲斐のあるポケモン達と出会える確信とがあったのだ。
 そしてそんな自分の目標を支えるべくに最も重要な存在となるのは誰でもないこのバシャーモであり、そんな彼女を失うかもしれないリスクを考えれば今回の棄権は考えるまでも無い。

 そして何よりもバシャーモは──今となってはリーンの愛しい恋人でもある。
 それを思う時、『最年少チャンピオン』程度の名誉などはリーンにとって取るに足りないことであったのだった。


 そんなことを考えながら傍らのバシャーモを見上げると、その視線に気付いてバシャーモもまたリーンを見つめ返す。
 その視線から彼女の喜びが手に取る様に窺えて、ただこうして見つめ合っているだけでも幸福であるというバシャーモの純粋な思いが伝わってくるようだった。

「退院のお祝いしないとなー。何か食べたいものとかあるか?」

 そう訊ねるリーンに対し、バシャーモの下瞼が妖艶に上ずった。
 そうして口先をキスの形に窄めて唇を打ち鳴らす仕草に、彼女がリーンそのものを求めていることに気付いて思わず赤面する。

「病み上がりにそれは無いだろ。……まあ、少しなら良いけど」

 そしてそんなバシャーモの仕草に照れては視線を振り切るリーンのいじらしさに辛抱たまらなくなると──バシャーモは肩にリーンを担ぎ上げては、その巨乳を振り乱して走り始めるのだった。

「バカ、落ちつけ! また倒れるぞお前!」

 注意するもしかし、リーン自身もまた僅かに興奮し始めている自分に気付くとそんな注意の声も尻すぼみになる。


 かくして波乱のうちに幕を閉じたリーンのリーグ挑戦──しかしながらこれは、彼の長きに亘るトレーナー人生における最初の一歩でしかない。
 後に伝説のトレーナーとして名を馳せるリーンとそのパートナー・バシャーモの……これが一番最初のエピソードであった。









【 御褒美☆バシャーモ!・完 】


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Last-modified: 2023-12-30 (土) 03:35:49
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