ポケモン小説wiki
【3】〇〇しないと出られない遺跡

/【3】〇〇しないと出られない遺跡

〇〇しないと出られない遺跡

たつおか




 この作品には以下の要素が含まれます。


【登場ポケモン】 : 
テブリム
【ジャンル】   : 
セックスしないと出られない部屋
【カップリング】 : 
少年(♂) × テブリム(♀)
【話のノリ】   : 
ノーマル






目次




第1話・クンニしないと出られない部屋 



 コルネは駆け出しのトレジャーハンターだ。

 天涯孤独という生い立ちもあって、若い身空でありながら様々な遺跡を巡ってはそこに眠る財宝や、歴史研究の資料となるべき発見を持ち帰り、それを日銭に変える生活をしていた。

 若くしてそれなりの成果を上げているコルネの成功は彼自身のセンスはもとより、パートナーとして共に行動しているテブリムの献身に依るところも大きい。
 彼女の超能力により重要発見の特定は元より、遺跡内においては罠の発見や解除に至るまで、テブリムの協力があったればこそコルネは今日まで無事に生き残れたといっても過言ではなかった。

 そんな信頼できるビジネスパートナーであると同時に幼馴染でもある彼女は、もはやコルネにとっては肉体や心の一部と言っても過言ではない存在となっていた。
 そしてそれはテブリムにしても同じらしく、もはや二人の仲睦まじさは『人とポケモン』の垣根を越えた、対等かつ信頼と親愛に満ちた関係ですらあった。

 斯様にして今日(こんにち)まで最強の二人ではあったがこの日──彼らは生涯初となる遺跡内のトラブルに巻き込まれることとなった。
 いつも通りに探索をしていた最中、突如として遺跡内の退路が落石に塞がれた。

 老朽化による崩壊というよりは、罠の意図を思わせるそれにコルネとテブリムは唖然とする。
 それこそはテブリムがそれを見抜けなかったことにあった。
 彼女による罠や隠し部屋の察知は、そこに残留する制作者の悪意を読み取ることで発揮される。
 
 特に探索者を陥れようとする類の罠に関しては過敏なほどに反応するはずのテブリムが、この時に限っては一切その気配に気付くことなく罠を受け入れてしまったのだった。

 そのことに責任を感じては動揺するテブリムを、

「お前のせいじゃないよ。こういうのは僕だってしっかりしてなきゃいけないんだ。別の道を探そ」

 コルネはそう励ましつつあえて明るく、そして何事でもないように振舞った。
 生来のテブリムは心配性で怖がりだ。ここでコルネが不安がってしまっては、なおさらに彼女が傷つくことを危惧したが故の行動である。

 それでもすすり泣いでしまうテブリムをコルネは抱き上げると、幼児をあやすように彼女を慰めながら共に直線の回廊を辿った。
 しばし歩くと、二人は開けた一室に出る。
 他の場所同様に石造りのそこは、次の部屋か回廊に出る為の頑強な扉が対面の壁に設けられただけの簡素な造りである。

 とりあえず扉の前まで歩み寄ってそこを見上げると、扉の上部にはこの部屋の特異な罠を説明するアンノーン文字による暗号があった。
 斯様なポケモン文字の解読が苦手なコルネは瞼をしかめてはたどたどしくその文字を辿ったが──彼の腕の中からそれを見上げていたテブリムはいち早くその文言を解読しては絶句する。

「分かったかいテブリム? なんて書いてるあるの?」

 なおも解読を続けるコルネをよそにすっかり黙りこくってしまったテブリム。
 さてはそれほどに残酷か、はたまた絶望的な内容がそこに記されているのかと戦慄を覚えるコルネではあったが、その数分後──それらとは全く違った方向でコルネは驚愕することとなる。
 そこにはこう書かれていた。

【 女性同伴者の生殖器を舐めろ 】


 そのあまりの唐突さと無意味さに二人は唖然となる──要は、【クンニしないと出られない部屋】であったわけだ。
 その意味を理解して二人は言葉を失った。
 あるいは読み間違えがあったのかとも思い、繰り返しそれの解読を試みたものの……その意味はやはり、テブリムの膣をコルネに舐めるよう指示する内容であった。

 依然として固まったままのコルネの中には実に様々な思惑が渦巻いていた。
 実のところ、テブリムのそれを愛撫してやることにコルネはさして抵抗や嫌悪も感じてはいなかった。
 問題はこれを彼女がどう受け止めるかである。

 ポケモンとはいえ、人並み以上に知能の高いの彼女はもはや、『ポケモンを模った人』と言っても過言ではないくらいの自我と精神性を確立した存在であったからだ。
 ゆえに今命令されているようなことに対する羞恥心や嫌悪は人並み以上に備わっていることだろう。
 ならばコルネの答えはもう決まっている。

「……はあ。戻って別の道を探してみよう」

 何よりもテブリムが第一だ。
 こういう時にこそパートナーを思いやってやれなければ、互いの間に信頼などは築けないことをコルネは知っていた。

 ゆえに当然の如くコルネはそう決断し、来た道を折り返そうとした訳だが──突如としてテブリムは彼の手から飛び降りた。
 見れば扉のすぐ脇には小高い燭台のようなものが設えられており、そこに降り立つと改めてテブリムはコルネと向き合う。

 高さ的にもその上でテブリムが直立すると二人の目線はちょうど同じくらいの高さとなった。
 もしかして何か突破のアイデアがあるのかとその行動に期待をしたコルネであったが、事態は思いもよらぬ方向へと動き出すこととなる。

 その燭台の上で、テブリムは尻もつを着くように座り込む。
 そして末広がりのドロワーズ然とした尻を持ち上げ、曲げた両膝の裏に手を掛けると──テブリムは自身の股間をコルネへと晒すように開帳したのであった。

「ち、ちょっと! 何してるのテブリムッ!?」

 一方で激しく動揺したのはコルネであった。
 一連のテブリムの行動はまさに自身の股間をコルネに舐めてもらうが為に膳立てた行為であったからである。
 おまけに今のテブリムを乗せた台の高さたるや、ちょうどコルネの眼前に彼女の股間が晒されるという絶妙さですらある。
 ……まるでそうさせるために設えたかのような意図さえそこには感じられた。

 そんな状況の中で、テブリムはか細い声を上げた。
 僅かに震えが混じる涙声のそれはコルネにクンニを求めるそれである。
 その声同様に曇った表情には瞳が涙で潤みと、いかにこの行為が彼女にとって恥ずかしいものであるのかを物語っていた。

 同時にコルネも察する。
 これこそは彼女なりのケジメの付け方であるということを。
 罠を察知するという従来の役割を果たせなかった責任感はテブリムの心を圧迫し続けていた。
 いかにコルネに問題無いと慰めても、当の本人であるテブリム自身こそが自分達をこんな窮地へと追い込んでしまった自分を許せずにはいられなかったのだ。

 いわば一連のテブリムの奇行はそんな責任感ゆえの行動であった。
 そしてそれを察した以上、コルネも覚悟を決めるしかなかった。
 彼女に恥をかかせられない……そうまで心を決めたのであるならば、これに応えることもまたパートナーである自分の務めであるのだと自覚もしていた。

「……わかった。それじゃ、やるよ?」

 そう告げて僅かにコルネが上背を屈めると、股間に迫る彼の鼻先とそして吐息とを感じてはテブリムも緊張に身を固くする。

 かくしてぎこちないコルネの上唇は──震えるテブリムの股間へと着地したのだった。





第2話・脱出よりも気になること 



 テブリムの柔らかい股間に鼻先を付けて──コルネは目の端で扉を窺った。
 依然として微動だにしないその様からは、やはりこの程度では『舐めた』と判定はしてくれないらしい。

 そこからチラリとテブリムにも視線を巡らせると、目の前にはこれ以上にないくらい赤面したテブリムがすっかり混乱した様子でコルネを直視していた。
 いかに覚悟を決めたとはいえ、やはり不浄の局部へと唇を這わされることは相当に恥ずかしいらしい。
 そんなテブリムに対し、

「大丈夫、嫌なんかじゃないよ。リラックスしてて」

 不安にさせまいと微笑みかけるコルネにテブリムも口をつぐんでは胸の前で両手を握り合わせる。
 折った両膝を立てては股間を開いて背を横たわらせるテブリムの股間に、改めてコルネは両手を添えた。
 はたしてこの人形然とした愛らしい彼女に、排泄や生殖にまつわる器官などが付いていること自体コルネには疑問だった。
 それを確認する好奇心にも駆られ、綿毛のような毛並みを左右へとかき分けた瞬間──目の前にはあっけないほどに肉の断面が開いては、艶めかしいテブリムの膣部を露とさせた。

 開かれたそこが空気にさらされる感触にテブリムが息を飲む気配が伝わってくる。
 一方でコルネはそんなテブリムの膣の眺めに夢中となっていた。
 陰唇の隆起はほとんどない膣部は淡い体色とは違い真っ赤に充血をして、その濡れた断面が室光を反射するに至っては真紅の宝石を眺めている感すらあった。

「すごい……こんなに小っちゃいのに、ちゃんと全部揃ってるんだね……」

 至近距離で見つめるコルネの吐息に反応しては収縮を繰り返し、僅かに開いた膣口の奥底から止めどなく愛液を滲ませるその眺めには食欲すら喚起されるようである。
 斯様に蠱惑的なテブリムの膣に誘われるよう──コルネは伸ばした舌先を、僅かにその中へ埋めた。

 その接触に反応してテブリムが小さく呻き声を上げる。同時にコルネの舌先にも強い塩味が伝わった。
 排尿も関わっている部分だけに独特の風味とエグみが塩辛さに乗って味覚を刺激したが、むしろコルネは我を忘れてテブリムの膣を貪る行為に夢中となった。

 膣の形が変わるほどに舌先を突き立てては皺の溝を刮ぎ、愛液の滲む膣口にはディープキスよろしくに唇で塞いでは溢れるそれを吸いあげた。
 小さなテブリムの膣内で愛液と吸い上げる気流とが撹拌され、それを啜り上げるに至っては下品な水音が響いた。

 苦しみにあえぐように押し殺した声を上げるテブリムは、その羞恥のあまりもはやそんな声のなかに嗚咽すら交じらせる。
 そんなテブリムの反応に気付きつつも、コルネの彼女を貪る舌の動きは止まらなかった。
 むしろもっと自分の愛撫によるテブリムの反応を引き出したくて、コルネの舌の動きはさらに激しさを増していった。

 包皮の内外を問わずそこ一点を舌先で責め穿ち、弛緩した膣口には小指の先端すら挿入しては存分にテブリムの膣を苛め抜いた。
 それを受けテブリムもまた、目蓋を見開いては過呼吸から来る窒息感に喘ぎ、陸の魚よろしくに口角の開閉を繰り返しては悶絶した。

 今テブリムの身体を駆け巡っているものは許容値を遥かに越えた快感に他ならない。
 むしろ初めて体感するその感覚は、それが快楽であるのかすらこの時のテブリムには判断がつかなかった。

 ただひとつ分かることは、これを与えてくれているのがコルネであるということの喜びと、そして彼に覚える強い愛しさだった。
 なおも鼓動を強くしながら昂り続ける肉体と比例するようその想いもまた強くなっていくと──

「わ、わわッ? て、テブリム?」

遂にはその限界点において、テブリムは強くコルネの頭を抱き込んだ。
 さながら己の中へと取り込んでしまうかのように強く、疼きの中心点へコルネの鼻先を押し付けた瞬間──遂にテブリムは生涯初となる性的絶頂を迎え入れるに至った。

 頭を仰け反らせ、断続的かつ不規則に体を鞭打つ余韻に痙攣しながら、テブリムは今までに上げたこともないような野太い声で咳き込むよう喘ぎ続けた。
 一方で斯様なテブリムの絶頂を目の当たりにし、しばしして彼女の手から力が緩むのを確認しコルネもまたそこから口を放す。

 反射的に上唇を舐めると、そこに艶かしいテブリムの愛液の味わいを感じては、コルネもまた強い興奮を覚えて鼓動を強くさせた。
 もはやコルネ自身も自分が今、何を為そうとしているのか分からない。
 当初は不条理な遺跡の命令に従って始めた筈のこれも、今では更なる段階を求めてやまぬまでにコルネを熱し上げていた。
 そして、

「テブリム………」

 ただ本能の赴くままに再びテブリムの股座へと身を屈めたその瞬間──地響きで室内を振動させながら傍らの扉が左右へと展開した。
 その衝撃に我へ返ると同時、

「ひ、開いた……開いたよテブリム! ここから出られるよ!」

 コルネは新たに開かれた回廊を目の当たりにしては、強くテブリムへと語りかけた。
 それを受け、ようやく肉体の沈静化したテブリムも起き上がりコルネの手にすがりながら、共に開かれた回廊の先を望んだ。

 共に手を取り合っては生還を喜び合う二人。
 そして再びコルネの腕に抱かれて回廊を行くテブリム達ではあったが……その内心では二人、心残りのような想いの尾を引いていた。
 コルネも、そしてテブリムもまたあの行為の先を知りたかったのだ。

 二人とも、頼りない知識ではあるが生殖のこと──すなわち『交尾』に対するそれは知っていた。
 今までは然したる興味も持てぬまま単なる知識として頭の片隅に埋もれていたそれではあったが、事ここに至りその興味は、もはや今自分達が遭難しているという危機感すらも押しやっては、二人の内面をムラムラと落ち着かないものにさせていた。

 だからこそ、次なる試練に直面した時の二人はひどく落ち着いていると同時に──また、ひどく興奮も覚えたのであった。

 先ほどとまったく同じ造りの部屋に辿り着くや、再び二人の前に立ちはだかった扉には次なる試練が描かれていた。
 それこそは……──

【 男性同伴者の生殖器を舐めろ 】




第3話・フェラさせないと出られない部屋 



 閉ざされた石造りの重厚な扉とその傍らに設えられた燭台は、先ほどの部屋とまったく同じ造りであった。
 ただ一点異なる部分を上げるとすれば、燭台の高さが先ほどの部屋よりもずっと低いということだ。

 それを前にしてテブリムはコルネの腕からそこに飛び降りる。
 そしてその燭台の上にテブリムが立つと──その鼻先の高さは、ちょうどコルネの股間を眼前に捕らえる位置に彼女を準備させるのだった。

 まるでテブリムがコルネのペニスをしゃぶり易いよう設えられたとしか思えぬその舞台装置に、コルネはその一瞬見えざる者の真意を測りかねては背筋を空寒くさせる。
 そうしてどう振舞ったらいいものか思いあぐねては立ち尽くすばかりのコルネへとアクションを起こしたのはテブリムであった。

 目の前にあるスラックスのジッパーへ両手を掛けるとスムーズにそれを下ろし、さらにはその奥にある下着の前ポケットに両手を忍ばせるや──そこからテブリムは彼のペニスを取り出してしまうのだった。

 この部屋の命令を読んだ時からもう、無意識の期待に胸を焦がされつつあったコルネのペニスは既に勃起していた。
 今も外部へと取り出されて下着の拘束を振り切るや、ペニスは勢いよく反動をつけてはテブリムの前に屹立するのであった。

 いかに子供のものとはいえ、小柄の彼女にしてみれば十分に巨根であろうそれを目の前にしてテブリムは驚愕とも恐怖ともつかぬ表情で目を見開く。
 そうしてコルネのペニスを見上げたまま固まっている彼女へと、

「む、無理なんてしなくていいよ。そこまでしなくてもいいからッ」

 コルネは声を掛ける。
 その響きに我へと返り見上げてくるテブリムと二人の視線が絡んだ。
 見上げてくる小さなテブリムの瞳には先ほどまでの恐怖心も、そして戸惑いも無い。むしろ強気にまっすぐと向けられるその視線にコルネが気圧されたくらいだ。
 そして同時にその視線は、言葉以上の想いを伝えてもくれていた。
 それこそは──

──大丈夫、嫌なんかじゃないよ。

 それこそは、先の部屋にてコルネがテブリムへと駆けた言葉と同じ想いであった。
 永らく共に過ごした二人の間にはもう、互いを不浄と思える場所などは微塵も存在してはいない。
 それどころか先のコルネによるクンニを受けて、テブリムの彼へと対する信頼と親愛はより一層に深いものとなっていた。

 むしろこの時のテブリムは、コルネのペニスに触れたかったのだ。
 その温もりや感触、そして味に至るまで自身の五感の全てを使ってはコルネを感じたいと思っていた。
 そして想いは無意識にテブリムを動かす。
 大きく生唾をひとつのみ込むと、僅かに瞼を閉じて……テブリム伸ばした舌先を亀頭の裏筋に這わせた。

 その瞬間、大きくペニスは跳ね上がる。
 幼いテブリムの無垢な舌先が自身の不浄の象徴へと触れたことに反応し、コルネのペニスには一気に血流が巡った。
 小柄で愛しいパートナーにペニスを舐めさせる事実を目の当たりにする興奮は計り知れず、その事実を前にコルネは激しい眩暈すらも覚えたほどだった。

 そしてそんなコルネをよそにテブリムの愛撫は続く。
 小さな舌先で半ばまで皮の被った亀頭の先端を舐めるテブリムの愛撫は、徐々にその大胆さを増していった。
 最初の頃こそ怖気づきながら包皮の表面をなぞるばかりだった舌先は、徐々に亀頭の先端へと上がっては、その包皮の淵に舌先を潜らせては亀頭の背を撫でるように舐めていく。

 斯様にして淵の中に舌先を挿入したまま、そこから左右にそれを動かしては丁寧に亀頭の背を舐めなぞる。
テブリムの舌先の体温とそして唾液とにより、恥垢で癒着していた包皮が亀頭から剥され、新たに彼女の柔らかな舌が潤滑を以てそこを舐め刮いでいく感触にコルネは背を震わせた。

 それは今までにない快感だった。
 今まで密かに自分を慰めたことのあるコルネではあったが、今テブリムから施される舌先の感触は、そんな自身の掌しか知らなかった少年にとっては未知の快感であった。

「あ、ああぁ……テブリムぅ……!」

 その快感に我を忘れ、つい彼女の後ろ頭に両手を添えてしまうと、その無礼さにコルネは我に返った。
 まるで彼女を道具扱いにしてしまったような感覚に陥ってはその自己嫌悪に瞬間、我を取り戻す。
 しかしながら、そんなコルネの理性を再び吹き飛ばしてしまうのもまたテブリムだった。

 コルネの掌を後ろ頭に感じた瞬間──テブリムは自身が彼を快感に誘う為の道具になれたことを心底から嬉しく思った。
 そして当然の如くその自覚はさらに彼へ快感を感じてもらいたいという欲求へと変わり、結果テブリムは大きく口を開け放つや……コルネの亀頭を丸々と口中に咥え込んでしまうのだった。

「んああああッ!? あ、熱いぃ!」

 せいぜいが舌先で舐め上げる程度であった温もりが、突如として灼熱の口中へと敏感な亀頭を咥え込まれ、コルネはその衝撃に悲鳴に近い声を上げた。
 そしてそれこそが始まりだった。

 以降テブリムは、口唇を亀頭に吸い付かせたまま一定の速度を以て口中を往復させるピストンを開始させた。
 その間もなお舌先は包皮の隙間へと侵入し、その中へ潤沢に唾液を送り込んでは亀頭から引き剥がしていく。
 斯様にして恥垢が溶け出して、吸い付かせる頬のマッサージとそして往復するピストンに解されて、コルネの包茎はテブリムの中で完全に脱し、その剥き出しの亀頭を彼女の口中にて完全に晒した。

「あああ、むず痒いぃ……ッ……気持ちいい……気持ちいいよッ」

 その段に至ってはもう、コルネもまた自我などは保っていられなかった。
 もはや完全にテブリムのフェラチオに魅了されては、魔女の帽子然とした彼女のふくよかなおさげを握り締めては自身からも腰を突き出すピストンを敢行する。

 一方で全身でそれを受け止めるテブリムもまた、己の限界超えた状況に幾度となく意識を朦朧とさせる。
 コルネから突き出されるペニスが、その下腹が鼻先に当たる根元まで突き入れられると、亀頭は口蓋垂を押しつぶしては咽頭にまで深く侵入し、テブリムの呼吸を阻害する。
 加えて鈴口から止めどなく溢れ出してくる腺液もまた口中は元より鼻腔にまで満ちては全ての呼吸器を完全に塞いだ。

 酸欠と喉を刺激される嘔気に朦朧としながら涙に濡れる瞳を上げるテブリムの目には──今までに見たこともないよう必死に快感にあえぐコルネの泣き顔が見てとれた。
 その表情(かお)から彼が享受しているだろう快感の度合いを知ると、こんな状況にもかかわらずテブリムは強い多幸感に包み込まれては一切の苦痛を忘れ去ってしまうのだった。

 そしてさらには彼へ快感を与えるべく、なおさらにテブリムは口唇を窄め、そして深く鼻先を押し付けては呼吸器の全てを使ってコルネのペニスを締め上げた。
 そのラストスパートに触発されて、コルネの会陰と肛門とが激しく収縮をする。
 次の瞬間……──

「イク! イッちゃうぅ! テブリム! テブリムぅッッ……‼」

 深く強くテブリムの頭を抱き込んで突き入れると──コルネは射精を果たした。
 激しく脈打っては咽頭の奥の食道へと直接に精液を流し込むその奔流に、それを受け止めるテブリムもまた激しく体全体を痙攣させる。
 呼吸管を通じその灼熱の迸りと独特の青臭さを鼻腔内へも充満させるに伴ってはさながら、テブリムは脳へと直接にコルネの精液を浴びせかけられたかのような錯覚に陥った。
 そしてその瞬間は、テブリムにとっても最高の快感であると同時に喜びでもあった。

 肉体はあらゆる限界を超えては体全体を痙攣させて、遂には失禁すらをも果たさせるテブリムと──そして斯様してもまだ彼女を開放することなく、深く抱きしめてはその名を叫んで射精を続けるコルネの光景──……

今の二人にはとうに傍らの扉が解放されていることなどは気付きようもなかった。





第4話・セックスしないと出られない部屋 



 腕にテブリムを抱き、重い足を引きずりながらコルネは回廊を行く。
 次なる部屋へと赴く二人に言葉は無かった。
 言葉を紡ぐべき唇を互いに貪り合うあまり、もはやまともな会話などは交わせようもなかったのだ。

 互いにこれがファーストキスであるという感慨は微塵も無い。
 ただ挿入されてくる舌を食み、互いの唾液を交換しては味わい合うキスは、カエルの鳴き声のような音も手伝ってひどく汚らしいものにすら思えた。
 そしてこんなキスで気持ちを高めながらも同時……次なる部屋の命令に二人は強い期待を馳せていた。

 回廊が終わりもはや見慣れた一室に辿り着き、そしてこれまた閉じられた状態の扉の前にベッド然とした石棺が横たえられているのを発見するや──もはやコルネは掲げられている命令文も読まずに、その上へとテブリムを下ろした。
 一方でそこに身を横たえる彼女もまた、大きく股座の開帳をしては左右に添えた自身の指先で膣の割れ目を引き開く。

 この最後の部屋における最後の命令は、言わずもがな二人は予想していた。
 否、それは今の自分達が最も求めていることである。

 それこそは───

【 パートナーと交尾を果たせ 】


 広げられたテブリムの膣口からしとどに愛液が溢れ出る様を確認するや、コルネもまた立ち膝ににじり寄りながらスラックスのジッパーからペニスを取り出す。
 興奮のあまりに充血の限界を超えて硬度を増したペニスは、テブリムの膣に宛がうべくに角度を変えるとその根元に痛みすら感じるほどに強く勃起していた。

 そうして先のフェラチオですっかり亀頭の剥き出されたペニスの先端を膣口に宛がい、

「セックス、するよ……いいね?」

 もはや返事の有無などは無意味と知りつつもコルネは聞いた。
 それこそは最後の理性の欠片でもあった。
 そしてそれを受け止めるテブリムもまた大きく頷くと、コルネに向かいたどたどしく唇を動かした。
 発音こそは無理であってもそれは、『コルネ大好き』と人の言葉のイントネーションをなぞった動きであった。
 そんなテブリムのいじらしさを実感するや次の瞬間──一切の愛撫など無しに、コルネは一息に根元まで小さなテブリムの胎内へとペニスをぶち込んだ。

 それを受け、一変してテブリムは身を仰け反らせると、その愛らしい見た目からは想像もつかない野太い呻き声を上げた。
 同時に、

「あ、ああああ……んくうぅぅ……ッ!」

 コルネが射精を果たす。
 その一突きでたちどころに達しては、無遠慮にテブリムの生の膣内へと大量の精液を吐き出した。
 一方のテブリムもまた、依然として喉を仰け反らせた姿勢のままガクガクと激しく痙攣しては失禁も果たす。

 彼女もまたその一突きで、そして子宮口をこじ開けられての熱い奔流に絶頂を迎えていた。
 先のクンニによるオルガスムスを体験していたテブリムにとって、今のペニスと射精による絶頂は数ある快楽のそのどれもが霞んでしまうほどの刺激と悦びを彼女の脳に刻み込んでいた。

 一連の射精を経つつもなお勃起の治まらないコルネは、まだ送精が行われているにも拘らずテブリムの膣を突きえぐるピストンを開始した。
 それ受けてテブリムも甲高い嬌声を上げる。
 まだ絶頂の余韻が抜け切らぬ敏感な肉体に対しる更なるピストンは、何度もテブリムの絶頂を喚起させてはその果てない快楽の無間地獄に彼女を引きずり込むかのようであった。

 中間進化の小さな体には大きすぎるペニスが引き抜かれるたびに、まとわりついた膣壁は外部へと引きずり出され、放尿とも潮ともつかぬ飛沫を吹き上がらせた。
 コルネもまた背を丸めては体の内側にテブリムを抱き込むと、

「はぁはぁ……あぁ、テブリム! テブリムッ‼」

 渾身の力を込めては彼女を抱きしめて容赦のないピストンを敢行する。
 傍から見たならばもはや一方的な幼児レイプの様相すらも思わせる二人の交尾であってもしかし──互いに感じ合う想いは、過去のどんな場面よりも深く二人の気持ちを結び付けていた。

 いつしか、こうして犯し犯されることこそが互いの願望であったことにもまた気付いた時、二人の感情は更なる高みへと達しようとしていた。

「ああ……テブリム、好きだよ……大好きだぁ……これからもずっと一緒に居て……」

 依然として激しいピストンにテブリムを責め苛みながらコルネはうわごとのように言った。

「ずっと一緒にいて……僕と結婚して、テブリム! 僕の赤ちゃんを産んでッ‼」

 平素日頃であったならば冗談でも言えないようなそんな言葉が、この時は素直に口の端を突いて出た。
 そして無理も承知なその申し出を、テブリムもまた全霊で受け止めては本気で彼の子を身に宿そうと決意をする。

 斯様な心とシンクロした二人の肉体はさらに昂り続け、そしてついには限界を迎える。
 激しく痙攣するペニスの律動をもはや自身では制御できなくなった次の瞬間──

「うああぁ……孕めッ! 僕の赤ちゃんを孕めぇぇッッ……!」

 下に敷いたテブリムを押しつぶさんばかりに腰を打ち付けると、コルネは想いの限りの射精を再び彼女の中で果たした。
 それを受け、テブリムもまた悲鳴とも嗚咽ともつかない声を上げて絶頂する。もはやポケモンの種であることすら疑わしいほどの苦しみと快感を滲ませた声だった。

 そのまま二人抱き合ったまま余韻に浸るうち──……一しか二人は気絶する様に眠りへと落ちていった。


 かくして互いの真の気持ちに気付いては、その想いを確認し合った二人を祝福するかのよう、傍らの扉もまた地響きを上げては展開する。

 二人は確認こそしなかったが、この部屋の命令はコルネとテブリムに交尾を強要するものではなかった。
 扉枠の上部に掲げられたアンノーン文字には次のような命令が記されていたのだ。

【 互いの遺伝子を結合させよ 】


 そして今、扉は開かれたのだった───




エピローグ 



 あの遺跡から無事に帰還した数日後──コルネは師匠筋に当たる先輩冒険家の元を訪れていた。
 何気ない挨拶から始まり、先日体験した遺跡の話をしようとその場所を告げた途端──

『あそこは楽しいな。何でも願いが叶うのがいいよね』

 思わぬ先制パンチにコルネは言葉失った。
 あの日彼が体験した遺跡での怪異とは、パートナーと『セックスしなければ出られない遺跡』であったからだ。
 もっともそのことを指して『願いが叶う』などと思いきや……

『世界中のどんな場所のどんなグルメだって、願えばすぐに食べられるんだからなあ』

 話は完全にコルネの思惑から外れた方向へと流れだしていた。

「ま、待ってください……あの遺跡って、どういう場所なんですか?」
『どういう場所って、あそこは潜伏した冒険者の『願望を叶えてくれる』遺跡さ。あの遺跡内のみという限定ではあるけど、あそこは冒険者のどんな願い事だって叶えてくれるのさ』

 まるで我が事のよう興奮しきりでそう説明してくれる先輩とは裏腹に、コルネの意気は見る間に沈静化していった。
 代わりに頭の中には様々な疑問が入り混じる。

 それこそは、あの日パートナーとの交尾を望んだのはどちらであったか──ということだった。

 確かにコルネ自身、テブリムに対しては好意以上の信頼を持っていたことは確かであったし、当のテブリムもまた自分のことを憎からず思っていてくれていたことは知っていた。
 それでもしかし、人とポケモンという互いの種の違いは弁えている筈だった。
 でも、だからこそ──コルネは思う。

 現世においては、どうあったってその想いは遂げられない……だからこそ、二人が結ばれる世界線を願ったのではないか。

 結局その遺跡での体験談は適当な作り話で茶を濁し、コルネは腑に落ちぬ思いのままで帰路についた。
 その帰りの道すがらもあの遺跡での願い主が誰であったのかに考えも巡らせたが、結局は堂々巡りになるばかりで納得いく答えは得られなかった。

 それでも帰宅を果たし、コルネの声に駆け出してきては出迎えてくれるテブリムを抱き上げると、そんな心の迷いなどは全て消え失せてしまった。

「ただいま、テブリム。大人しくしてたかい?」

 そんな言葉のコルネを見つめ返すとテブリムは小さく頷いては朗らかに微笑んだ。
 そしてコルネに頬に額を寄せては存分に甘えると、後は完全にその身を預けてはリラックスした様子で目を閉じた。
 心身ともに幸せそうな彼女を見るにつけ、コルネもまた愛しさからその額にキスをしてやると歩きだす。

 この時のテブリムの体は、本来痩躯であるはずの上半身が尻回りのドロワーズと変わらないほどに丸みを帯びては膨らみ切った状態であった。
 単純な肥満などではない……この時テブリムは、その幼い体の中に卵を身籠っていた。

 名実ともに子供であるところの中間進化体が孕むなどという出来事は前代未聞ではあったが、事実テブリムはその体の中に卵を宿していた。
 しかもそれは無精卵などではなく、明らかな命を宿した卵とあってはポケモンセンターを始めとする医師や学識者達の類は揃って舌を巻いた。

 しかしながらコルネにはそんなテブリムの妊娠を不安がったり、はたまた慄いては取り乱すようなことは無かった。
 むしろ我が事のように喜んだ。……それこそは、自分の子供を授かったが如くに。

 その時の喜びを思い出す時、あの遺跡でパートナーとの性的交渉を求めたのがどちらだったのか等という問いは霧の彼方へと霞んでいってしまうのだった。
 テブリムとの子を欲したのが自分か、それとも彼女か──……しかしながら、今となってはそんなことは取るに足りないことだ。

 寝室に着いてベッドの上にテブリムを下ろすと、その幼いまなざしを妖艶に半瞼にして彼女はそこに横たわる。
 そうして臨月を越えてすっかり膨らみ切ったボテ腹をさすりながら、ストリッパーよろしくに片足を高々と掲げる。
 斯様にして開脚を果たして股間を晒すテブリムの膣筋からは既に、その内部に充満した愛液が溢れ出しては透明な体液の珠をそこに浮き上がらせていた。

「こらこら、もうお腹も大きいんだからエッチなんかしたら体に障るよ?」

 言いつつも身を屈めてはそんなテブリムの股座の前に鼻先を寄せてくるコルネを──テブリムはその頭を捉えては自身の膣へと押し付ける。
 途端に愛液の蠱惑的な香りが鼻腔に充満するとコルネもまた昂っていった。

「まったく……どうなっても知らないからね」

 その股座から上目遣いに一瞥して微笑むと──コルネは音を立ててテブリムの愛液を吸い上げるや、そのまま激しいクンニを敢行するのだった。
 そんなコルネからの愛撫にテブリムもまた幸せいっぱいの嬌声を上げる。


 もはや今のコルネとテブリムには、あの遺跡の謎などはその全てが些末なことであった。
 ただ、こうして二人を結びつけてくれたことに対する強い感謝だけは──見えない何かに願わずにはいられなかった。









【 ○○しないと出られない遺跡・完 】


コメントはありません。 Comments/【3】〇〇しないと出られない遺跡 ?

お名前:

トップページ   編集 凍結 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-11-18 (土) 19:31:22
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.