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【2】暴君★デカヌチャン

/【2】暴君★デカヌチャン

暴君★デカヌチャン

たつおか




 この作品には以下の要素が含まれます。


【登場ポケモン】 : 
デカヌチャン・ナカヌチャン・カヌチャン
【ジャンル】   : 
ロリ・ペド・メスガキ
【カップリング】 : 
人間(♂) × デカヌチャン・ナカヌチャン・カヌチャン
【話のノリ】   : 
ノーマル






目次




第1話・死にかけ☆デカヌチャン 



 遠方へと出張った道すがら……道中の渓谷において俺は行き倒れたデカヌチャンを発見した。

 道のど真ん中でうつ伏せに倒れ込んだ彼女は微動だにしない。
 周囲には、まだ断面の新しい岩とひしゃげた大金槌が転がっている。ふと見上げるそこは切り立った崖が左右にそびえ立つ断崖で、おそらくはこのどちらからか転げ落ちたのだろう。

 だとしたらあの高さだ……おそらくは生きていまい。
 手を合わせ、小さく会釈をしては足早に立ち去ろうとしたその時──俺の足音を地面の振動で聞いたのか、僅かにデカヌチャンの体が動いた。

 小さなその痙攣を始まりに、小刻みに体を震わせている様子から、まだ息があることが確認できる。……まったく、なんて生命力だ。
 そして生きているとなっては話もまた変わってくるのが面倒なところだった。
 そのまま見殺しにすることも出来ずに、俺は彼女を抱きかかえる。

 同時に頭上からは、小さな石つぶてが砂利に混ざっては崖に砂煙を立てているのが確認できた。
 見れば周囲も大小の岩石まみれであることと、そしてデカヌチャンが転落した事実からもこの場所は落石が多発してる場所なのだと察せられた。

 だとしたら長居は無用。俺は彼女を胸に抱いたままそこを後にする。

 そのまま渓谷を抜け、河川にちかい雑木林の中の開けた一角にテントを張った。
 デカヌチャンをその中へ運びこみ、大小さまざまな傷の手当てをしていると、その断続的な痛みが気つけになったのかデカヌチャンが目を覚ました。

 覚醒しても、デカヌチャンは力なく俺と周囲を見渡すばかりで抵抗らしい行動はとらなかった。
 もっとも自分の意志からそうしている訳ではなく、もはや満足に動けないほどにケガの度合いが深刻であるのかもしれないが。

「気付いたか? たぶん崖から落ちたんだなお前……」

 理解出来るかは分からないが、とりあえずは怪我の手当てを続けながら俺も状況を話して聞かせる。
 しかしそんな俺の声もデカヌチャンはどこか上の空であった。

 落ち着きなくそわそわと周囲を見渡すその表情は不安に曇っている。
 当初は見ず知らずの人間と対峙していることの恐怖や傷の痛み故なのだと想像したが、どうやら違うようであった。

 しばしそうしてテントの中を見渡した後、今度は声を上げては明らかに俺へと何かを訴え始めた。
 しかしながらポケモン語……その動物然としたうなり声では彼女が何を俺に求めているのかさっぱり分からない。

 しまいには大げさな手振りを加えるに至り、ようやく俺はこのデカヌチャンが何を訴えようとしているのかを理解した。
 彼女は自分のハンマーの所在を尋ねていたのだ。

「あの金槌か? 残念だけどお前が倒れてた場所に置いてあるよ。すでに壊れてるようだったし、そもそも俺には重すぎて持ち出せなかった」

 応える俺もまた身振り手振りで棒をへし折るようなジェスチャーを試みたところ、その意は分かり易過ぎるほどデカヌチャンには伝わってしまった。
 今までの小動物のように忙しなかった動きは一変して鎮静化し、敷布団の代わりに敷いていた寝袋に背を沈めると……そのまま彼女は動かなくなってしまった。

 以降、デカヌチャンの容体は急変していく。
 食事はおろか、呼吸は時間を追うごとにか細くなり、しまいには目すら開けていられなくなった。
 このままでは今夜が峠だ。……否、朝には間違いなく死んでしまうことだろう。
 近場のポケモンセンターへ運び込むにしたって、徒歩では半日以上の道程がまだ残されており、おそらくはそれまで持つまい……。

 どうにかあと一日、このデカヌチャンを元気づけられる何か手段は無いものだろうか?

 そう考えた時、俺にはもう『あの方法』しか残されてないように思えた。
 決意するや俺はザックを背負い直し、腕の中にデカヌチャンを抱いた。
 テントを出て足早に向かった場所は──先の、彼女を拾い上げた渓谷だ。

 そして例のひしゃげたハンマーの元まで歩むと、傍らにデカヌチャンを置いて再び彼女に声を掛けた。
 うっすらと開かれる視界の中に自身のハンマーを発見し、その目が見開かれる。……が、それもすぐに絶望の色に変わった。

 先にも説明した通り、件のハンマーはもう柄と金床とが分離してしまっていて、もはや道具の体を為してはいなかった。
 しかしながら、ここからこそが俺の本領発揮だ。

 背のザックから数種のピンバイスと鍋ビス、さらには板金用の速乾ボンドを取り出す。
 そして破損したハンマーの状態を確認するや、俺はそれの修理を始めた。

 俺の職業こそは流れの大工である。
 金属加工はやや専門外ではある物の、この手のハンマーの基本的な構造は玄翁と同じだ。
 それを直す時の要領で俺はデカヌチャンのハンマーの修復を試みた。

 見たところ柄に深刻な曲がりや割れは無い。衝撃で柄と金床が分離してしまっただけというのならば直しようもある。
 金床の櫃(ひつ)に柄を通し、その柄尻を何度も地面に叩きつけては二つを強く結合させる。さらには櫃から頭の出た柄の木口へ平釘を打ち込んでは、もう柄と頭が分離しないよう念入りに固定した。

 剥がれてしまっていた板金とハンマー本体の側面にはそれぞれボンドを塗り伸ばすと、それらが半乾きとなったところで接着し、さらにピンバイスで下穴を穿っては、今後この板金も剝がれないように数か所のビス打ちを施す。

 かくして見る間に復活してく自身のハンマーを前に、デカヌチャンの目には生命力の輝きが戻りつつあった。
 
「いいぞ……その調子だ。このハンマーも直してやるから、お前も元気になるんだぞ」

 語り掛けながら最後のビスもまた締め留めると──彼女のハンマーは完全に破損前の状態へと復活をした。
 それを前にデカヌチャンもまた手を伸ばす。
 そして自身の得物の柄を握りしめた瞬間──小さなその体が包帯の下で肥大した。
 傍から見ても分かるほどに肉体を昂らせているその様は、まるで始動し始めた剥き出しのエンジンを前にしているかのような迫力が感じられる。

 その時である──俺達のいる場所の頭上高くで、またも岸壁の一部が剥がれ落ちた。

 砂礫が頭に降り注ぐ感触に気付いて見上げれば、すでに岩石は絶壁から離れた瞬間であった。
 アレが此処に到達し、俺達を下敷きにするまで数秒と掛かるまい……それを目の前に、俺もまた慌てふためくやらで絶望に眼を閉じようとしたその時である。

 吼えるような笑い声と共にデカヌチャンが地を蹴った。
 迫りくる落石へと、今しがた修理の終わったばかりのハンマーを振り上げては体を大きくひねる。
 血潮が体を膨張させると、彼女を包み込んでいた包帯は麻のように引きちぎられては、その下の怪力を漲らせた肉体を露とさせた。

 そして横一閃に軽々とハンマーを振り抜くや次の瞬間──彼女の何倍もあったあの落石は、ゴルフボールよろしくに打ち返されては恐ろしい速度を以て頭上彼方の星となる。

 斯様にして危機を脱し、地上へと降り立つや──デカヌチャンは頭上から振り下ろしたハンマーを宙空に留め、改めて新生した自身の得物をかざして見せるのだった。

 数種の鍋ビスによって武骨に補修されたそれは、同じくにケガから復帰した自身の象徴そのものであったのかもしれない。
 しばしそんなハンマーを見つめるや、デカヌチャンは大きく鼻を鳴らしてはそれを肩に担ぎ上げる。

 そうして未だ、尻もちをついては腰の抜けた俺へ振り返ると彼女は意気揚々とその元まで歩み進んでくる。
 そして礼とばかりに一声発したかと思うと、後には好意たっぷりのキッスを俺の額へと押しつけてくるのだった。




第2話・おかえり☆デカヌチャン 



 これにて別れるつもりが、デカヌチャンに伴われ彼女の集落まで赴くことになった。……というか力づくで引きずられては、非力な俺に選択権なんて無い訳だが。

 半日以上を歩いて辿り着いた先は、遺跡の跡地を思わせる石積みの建物群だった。
 廃墟然としたそこに辿り着くと、デカヌチャンは高く一声を発する。

 途端、建物の窓や崩壊した石柱の影、さらには彼方に見える石段の向こうからと、数多くのカヌチャンやナカヌチャン、さらには他のデカヌチャン達が頭を覗かせては俺達を注視する。
 そして視線の先に件の彼女を確認するや、皆一斉に飛び出してきては俺達を迎えた。

 仲間達にこれだけの歓迎を受けている様子からも、このデカヌチャンは群れの中でもそれなりに地位の高い個体なのではないだろうか?
 斯様にしてデカヌチャンの帰りを迎え入れた一同ではあるが、皆の視線は自然と彼女のハンマーへと集まった。

 俺の修理を経たハンマーは、この群れの皆が持っている物とは明らかにデザインが違って見えた。
 こちらとしては元の形状なんて知らなかったから、以降は壊れにくいことを意識しての修理をした訳だが、その結果彼女一人だけが特別な得物を持つこととなってしまった。

 いかに多少の意思疎通が出来るとはいえ、このデカヌチャン達は歴とした野生のポケモンである。
 そこへあからさまな人間の介入があったことで、彼女を群れから孤立させてしまうやもしれないと危惧した俺ではあったが……それもすぐに杞憂であると気付く。

 彼女のハンマーを見る仲間達の目は一様に輝いていた。
 皆が羨望と憧れをそこに注ぐ中で、件のデカヌチャンはさも自慢げに胸を張っている。

 そんなデカヌチャン達の様子を見守っていると、誰かが俺のザックの底に触れた。
 何かと思い振り返れば、カヌチャンが棍棒然としたハンマーの先でザックをつついていた。

「な、なんだ?」

 何事かと思い、改めて視線を定めると──カヌチャンは驚いた様子でその場から逃げ出しては、傍らにいたナカヌチャンの陰に隠れる。
 気付けば、俺自身もまたデカヌチャンとは別グループの中で注目の的とされていた。

 そんな俺に気付いたのか、デカヌチャンは聞き慣れない声を発しては群れの仲間に俺を紹介する。
 おそらくは崖で助けられたことやハンマーの修理をしてもらった経緯を説明して聞かせているのだろう。
 デカヌチャンの声が止むと、俺達を取り囲んでいた仲間達からは一斉に歓声が沸き上がる。

 そうして背後に控えていたカヌチャンが俺の尻を両手で押すとともに、

「お、おいおい……俺をどうしようってんだ?」

 俺はカヌチャンの一団と共に、別の場所へと誘導されて行った。
 どこに連れていかれるものか分からずに不安なる俺をよそに、あのデカヌチャンは別の仲間と共に正反対の方角へと歩いて行ってしまった。

 そうして廃墟の一室を宛がわれ、俺は所在もなげにその中央に座らされる。
 依然としてザックを背負ったまま正座にて待機する俺の頭からは、一向に不安が消えてくれない。
 
 本当に俺は無事で済むのだろうか?
 そもそもが『助けた』なんて思っているのは俺の都合の良い解釈であり、むしろあのデカヌチャンは自分の得物を勝手に改造されたことを根に持っては、その復讐のために俺をここへ監禁しているのではないか?
 ……あるいはもっと野性的な理由として、

「まさか俺を食おうってんじゃないだろうな……?」

 ただ座り続けるばかりの俺の妄想はどんどん逞しくなっては、あの可愛い見た目の連中をどんな悪魔にも負けない凶悪な生物へと昇華させてしまっていた。

 と、そんな折──ふと何者かの気配に気付いて俺は顔を上げる。
 視線を巡らせれば、入り口の陰に半身を隠しながらこちらの様子を窺っているカヌチャンの姿が見えた。
 おそらくはつい先ほど、俺に興味をもってちょっかいを出してきた子だ。

 幼児然としたその見た目とどこか照れたような仕草が妙に可愛くて、俺はつい先ほどまでの妄想など忘れては思わず微笑んでしまう。

「なんだ、俺に興味あるのか? おいでおいで、話しよう」

 仔犬を呼ぶように声掛けしながら、甲を上にして手の平をひらつかせる俺の仕草にいくらか緊張をほぐされたのか、カヌチャンはおずおずと近づいてくる。
 改めてカヌチャンの全貌を確認し、俺はその手に握られた玩具のようなハンマーに注意を惹かれる。
 握りの部分が細まった寸胴のそれは赤ん坊の持つガラガラを連想させる。

「可愛いハンマーだな。ちょっと貸してごらん」

 俺は降ろしたザックの中から工具箱を取り出すとカヌチャンからハンマーを受け取る。
 そうして手の中で二度三度と回して構造を確かめると、俺は使用や耐久度に支障のない部分へ手持ちのネジを数本打ち込んだ。
 円を描くように打ち込まれたそれはさながら花のような意匠に仕上がった。

 はたして友好の印として喜んでもらえるかとそれを返すと……カヌチャンはネジの付いた自分のハンマーを両手にしたまましばしそれに見入る。
 そのあまりの無反応さに「しくじったか」と思ったその矢先──カヌチャンは手にしていたハンマーを抱きしめた。そうしてまるで我が子にするかのよう頬ずりをしたかと思うと、それを手にしながら飛ぶようにその場で踊り出すのであった。
 ……どうやらお気に召して貰えたようだ。
 
 これで少しでも仲良くなれればと思っていると、

「……ん? うおッ、なんだ!?」

 いつの間にか膝元にカヌチャンがいた。
 しかしながらそれは、つい先ほどのカヌチャンではない。別個体だ。
 そしてそんなカヌチャンは一人に限らず、気付けば左右から肘にすがりつく個体がもう2人──と、計3人のカヌチャン達に俺は囲まれていた。
 そして彼女達は俺を前に自分のハンマーを差し出すと、先のカヌチャン同様のデコレーションを要求してくるのであった。

 しばしの間そんなリクエストに追われ、それでも最後の一人のハンマーにネジを施すと、

「ヨシ、出来たぞ」

 俺はそれを手渡しては大きく息をついた。
 受け取っては先のカヌチャン達と同様に目を輝かせてはそれを振り回して踊る彼女を見守りながら、俺は現状を再確認する。
 胡坐をかいて座る膝の上に一人、もう一人は右腕に抱き着いては身を寄せ、さらに一人は肩車よろしくに俺の首を跨いでは両肩に乗っていた。
 
 そして踊っていた最後の一人もまた駆け寄ってくると俺の胸に飛び込んでくる。
 いずれもこれ以上にないくらい懐いてくれてる様子から、プレゼントデコレーション作戦は成功を収めたようだ。

「あとは食料にされないように仲良くしていかないとなー……」

 自嘲気味に独り言ちては今後に考えを巡らせたその時であった。
 股間をまさぐられる感覚に俺は我に返る。

 最初は膝に座っているカヌチャンが動き回っているのかとも思ったが、どうにも様子が違う……。
 その動きは、明らかに手の平でペニスを探り当てるように動いていた。
 慌てて視線を股座に降ろせば──そこには4人のカヌチャンが、スラックスの前ポケットから俺のペニスを取り出している光景だった。

──な、何してるんだこいつら? 意味が分かってやってるのかッ!?

 何が起きているものか一向に理解できないまま見守っていると、やがて取り囲んでいた一人がペロリと舌を出しては唇を舐め湿らす。
 そうしてまだ満足に歯も生え揃わない口元を大きく開いたかと思うと──次の瞬間には、俺のペニスをその無垢な口の中へと迎え入れてしまうのであった。




第3話・ぶっかけ☆カヌチャン 



 赤く充血した亀頭……スラックスからそれを取り出すなり咥えたカヌチャンではあったが、すぐに眉間を歪めて表情を曇らせるとそれを吐き出した。

 そりゃそうだろう。本来は口に含むようなものじゃない。
 加えて今日までの数日間をキャンプ生活で過ごしてきた俺は風呂にも入って無いんだから。

 しかしながら、咥えられていたそれが解放されるや、すぐに別のカヌチャンがそれを再び咥え込んでしまう。
 甘噛みに亀頭の背へ歯を立てながら不器用に咥えては放すを繰り返していると、やはり最後には顔をしかめて吐き出してしまう。
 そうすると次は隣で待機していたカヌチャンが今度は首を伸ばしてきては俺のペニスを咥え込んでしまう。

 しばしそうして4人で俺のペニスを咥えては吐き出すの珍妙なリレーが続いた。
 味のエグさは学習済みだろうにそれでも4人は順番に俺のペニスを舐める行為を止めなかった。
 それどころか三巡もする頃には、咥え込んでは味わい続ける先頭に次順がしびれを切らせては交代をせがむという珍妙な展開になってきた。
 
 そうして柔らかい口元達に弄ばれるうち……マズいことに俺の血流もまた促進されていった。

 咥えていた一人が驚きに目を剥いて口を離すと、俺のペニスはどんどん充血しては肥大していき……やがては天高く屹立しては尿道の膨らんだ逞しい裏筋を一堂に披露する。
 
 その変化にカヌチャン達は揃って驚きの声を上げる。
 強い好奇心の中にもどこか楽し気な笑いも含んだそれを前に、こんな幼児たちに勃起したペニスなんて見せつけて自分は何をやっているんだという疑問、あるいは罪悪感にも似た感覚に俺も囚われる。

 しかしながら当のカヌチャン達にはそんな俺の心情など知ったことではない。
 揃って身を起こすや、勃起した俺のペニスへと一同は思い思いに口づけをした。

 一人が早い物勝ちといわんばかりに亀頭の先端を咥えれば、残りの一人は裏筋の尿道を鼻の下に当てて俺の体温と香りを楽しみ、さらに一人は顔を横にしては犬のようにペニスの背を咥え込む。
 そんな中、斯様なペニス争奪戦の密集状態から省かれてしまった一人は、自分が入り込める隙間を探すうちに、ペニスの根元にある睾丸に気付いてはそこへキスをする。

 うがいさながらに睾丸の皮袋を口に含んでは口中で咀嚼くして弄んでいると、時折り睾丸のひとつが彼女の口の名に流れ込んでは幼い臼歯に弄ばれる。
 その感触が楽しいのか、カヌチャンは救い上げるように袋を持ち上げると、口の中で交互に左右を入れ替えては俺の睾丸を堪能する。

「うお……や、ヤバい……!」

 そんな四人の女児に責め立てられて、思わずうめき声を漏らしたのは俺だった。
 こうした行為は久しく経験してなかった──……否、こんな四人がかりで責め立てられるなど人生でも初の経験だ。
 拙いながらも責める角度を変えながらの四点同時口撃に、俺の体にも快感の鞭が入る。

 ペニスの背にむず痒さが感じられるようになってくると、鈴口からはカウパー腺液が蜜のように込み上がってきてはカヌチャンの口中に漏れだしてしまう。
 それを舌上で受けるやその一瞬、亀頭の先端を咥え込んでいたカヌチャンも驚いては口を離す。
 
 口元を押さえて直視する亀頭の先端に、粘度に富んだ腺液が丸く艶やかな球体を膨らませる様に見入るや──好奇心に勝てないカヌチャンはそれを舌先で撥ねるよう舐め上げる。

 尿とも違う、今までに味わったことのない味わいにやはり一瞬驚いては硬直するものの、次の瞬間には両手でペニスの茎を握りしめては、特大のストローでも吸い出すかのごとくに亀頭の鈴口へとかぶりついた。

 そんなカヌチャンの変化と、そして彼女の唾液と共に茎を伝ってきた腺液の味わいに気付いては、残りのメンバー達も俺の亀頭へと一斉に群がる。

 そこから何とも愛らしい奪い合いが始まる。
 四人は柔らかな頬をぎゅうぎゅうに寄せ合っては、俺の亀頭を中心にしてそれぞれが必死に舌を伸ばしては、前後のおかまいなしにそこを舐め穿つ。

 そんな刺激にいつしか俺も限界を迎えようとしていた。
 気を抜けばすぐにも射精してしまう感覚を必死に抑えながら、同時に俺は彼女達から身を離すタイミングを計る。

 ここまでさせておいて今さらでもあるが、さすがに射精まで彼女達に晒してしまう訳にはいかない。
 イク瞬間にはどうにか主導権を取り戻そうと俺も画策はするものの……気付かば、四人掛かりの剛腕にペニスを握られては俺も身動きが取れなくなっていた。

 いかに見た目は園児然としたカヌチャン達であっても、そこはポケモンだ。野生の膂力に加え、それが四人掛かりともなれば人間一人など何とも非力なものだった。

「ダメだ……クソッ!」

 やがて俺は射精の瞬間を迎える。
 それでも最後の力を振り絞って彼女達からペニスを奪い返すと、その根元を指の股に挟み込んではどうにか射精がカヌチャン達に掛かってしまわぬようにコントロールする。
 するがしかし……その半端な抵抗は、より最悪の事態を招いてしまった。

 初精は間に合わず1人目の鼻頭に打ち出された。
 それに慌ててペニスの軌道を右へ修正すれば第二波が隣のカヌチャンの額へ打ち出され、さらに慌てて右に振れば続く第三射を三人目の頬へとぶちまけてしまう。
 そうしてどうにか彼女達の垣根を振り切ろうと、右へ大きくスライドさせたその先には──大きく口を開けて待ち構えるカヌチャンがいた。

 真っ赤な亀頭はまるでピンボールのホールインワンよろしくにそのカヌチャンの口へ収まり、残りの射精を残らず彼女の口の中へ吐き出してしまうのであった。

 奇しくも、つい先ほどはペニスにありつけずに睾丸で遊んでいたカヌチャンが今日一番の成果を受けることとなった。
 彼女は俺のペニスに両手を添えると、口中に打ち出される精液を味わいながらに飲み干すのであった。

 射精が終わってからも最後の一滴まで引き出そうとする吸引に、

「う、うおッ……お手柔らかに頼むぜ……!」

 尿道内が真空状態となり尻の奥には鋭い痛痒感が走る。
 やがてようやくにそこから口を離すと、カヌチャンは満足げに微笑んでは大きく舌なめずりをして鼻を鳴らすのだった。

 彼女達を汚すまいとペニスのコントロールをしたつもりが、皮肉にも全員へぶっかけてしまう結果となってしまった……。
 しかしながら一方で、それを顔面に受けたカヌチャン達はというと顔射されたザーメンを掬い取った指先をキャンディさながらにしゃぶったり、はたまた隣のカヌチャンの視界に入らない精液を見つけては舐め取ったりと、皆一様に堪能した様子であった。

 それを眺めながら、俺も後ろに両手をついて体を傾けると大きくため息も一つ。
 そんな俺に気付いてか、カヌチャン達は再び俺に抱きついてきては群がった。

 そしておかまいなしに愛情いっぱいのキスを施してくれる彼女達……──
 天使さながらの無垢な笑顔は微笑ましかったが、そんな天使達からは漏れなく精液の匂いがして、俺は苦笑を禁じ得なかった。




第4話・メスガキ☆ナカヌチャン 



 集落を散策中、ナカヌチャン達に絡まれた。

 3人組の彼女達は何やら抗議するよう声を高くして突っ掛かってきたかと思うと、俺の尻を押しては近くの路地裏へと誘導していく。
 そうされてしまうことの心当たりは十分にあった……おそらくはあのカヌチャン達の一件だ。

 いくら勢いに流されてしまったとはいえ、我ながらあんな幼児に手を出してしまったことの自己嫌悪は感じていた。
 命まではやれないが、多少なりともケジメがつけられるのであれば私刑とあれどやぶさかでなく受けるつもりでいた。

 つもりでいたが……物陰に入るなり、スラックスのジッパーからペニスを取り出されてしゃぶられた。
 一連の抗議は俺に猛省を促すものではなく、『自分達にも施せ』という意図だったらしい。
 ただ、このナカヌチャン達の『遊び』はカヌチャン達とはまた別物であった。

 激しくペニスをしゃぶられる傍らでもう一人が背をこちらに向け、お辞儀をするように身を折るとその尻を俺の前に突き出した。
 目の前に晒されるそんなナカヌチャンの尻に、俺は違和感を覚えて目を凝らす。
 目の前にあるナカヌチャンの尻の中央には、なにやら金属片のような丸い物体が窺えた。
 
 何かと思いさらにそこへ目を凝らすと、傍らにいたもう一人が片手でナカヌチャンの尻を押し開いては、残る右手でその金属片を摘まみ上げる。
 それを左右へ揺らし、次の瞬間にはそこから長く引き抜き始めた。

 どうやら鉄の棒が直腸の中に埋め込まれていたらしく、それが肛門の淵を盛り上げながら引き抜かれる感触にナカヌチャンも声を長く上げては身悶える。
 ほどなくしてその鉄棒の全てが完全に引き抜かれると──俺の目の前には今しがたまでハマっていた棒の径そのままにポッカリと穴を広げたナカヌチャンのアナルが露となっていた。

 その眺めに思わず俺のペニスにも血流が巡ってしまう。
 いかにポケモンとはいえ、アナルの形状には人との大差もない。
 いつか見たAVのアナル物と変わることのない眺めに、つい体は反応してしまっていた。

 そうして硬度を以て天を突くペニスを、件のナカヌチャンも肩越しに振り返っては確認し……熱に浮かれたその顔を妖艶にほころばせる。
 やがて腰にスナップを利かせながら、こちらへと向けていた尻肉を揺らしては近づくとそのアナルをペニスの前へと誘導する。
 フェラをしてくれていたナカヌチャンが手にしたペニスをアナルの間口に宛がい、僅かに亀頭の先が埋まるや次の瞬間──彼女は勢いをつけて、自ら俺のペニスをアナルへと迎え入れた。

「うおッ……熱ッ……!」

 一息にペニス全体が飲み込まれると、その背に感じる直腸の体温に思わず俺もうめきを上げては、彼女の尻を両手でワシ掴んで姿勢を保つ。
 そんな灼熱感はナカヌチャンもまた同じだったらしく、先の鉄ディルドを抜き出した時以上の高い声を上げた。
 あの時の排泄を伴う低い声とは違い、今のものは明らかに鋭い痛みとそして快感を感じさせる声だった。

 もはやどちらが始めるでもなく、俺は本能に促されるまま後背位に彼女のアナルへとピストンを開始する。
 いかに事前に拡張が為されていたとはいえ、小柄なナカヌチャンの直腸内は弾けんばかりの肉圧を以て俺のペニスを刺激してくる。
 そして肉の密着が強いということは、粘液を帯びてそこを潤滑するペニスの摩擦もまた、これ以上にないダイレクトさでナカヌチャンへと快感を与えていた。

 最初の数突きで既に彼女は膝がしらに両手をつき、頭をうなだれては快感に身悶える。
 そして連続したピストンの一区切りとばかりに一際強く腰を打ち付けるや──彼女は大きく頭を振り乱しては咆え、そして絶頂した。

 荒い呼吸のまま膝からくずおれると、ナカヌチャンはペニスから解放されて地に両手をついてはうずくまる。
 そうして一人目がリタイヤするのもつかの間、次なる一人が同じくに尻をつきだして進み出ると、まだ先の彼女の粘液で濡れたペニスを今度は自分のアナルへと迎え入れてしまうのだった。

 新たな挿入もしかし、その直腸の感触は先のナカヌチャンとは全く違った。
 この子のものは奥行きが浅く、八分も挿入すると奥底の腸壁に亀頭が突き当たっては止まった。
 しかしながらその奥底のざらつくような粘膜の感触が亀頭を刺激し、俺もまたその感覚から我を忘れては激しいピストンをしてしまう。

 明らかに最初の一人とは違うそのハードピストンに対し、今度のナカヌチャンは咳をするよう小刻みに声を上げる。
 亀頭の先端が腸壁を激しく穿つたびに呼吸が止まり、連動してアナルの淵がそのたびに締め付けと弛緩を繰り返す感触は新しい快感であった。

 そうして今度も我を忘れて突き崩していると……またもナカヌチャンは数刻後には浅ましく絶頂しては果てた。
 今度はその絶頂から瞬間的に気を失ったらしく、完全に脱力しては前方へと倒れこみ、顔面から地面へと突っ伏しては、突き出した尻から俺の腺液と腸液の泡を放屁と共に泡立ててはひり出す。

 そんな2人目の様子に思わず駆け寄ろうとする俺を遮っては、最後の尻が立ちふさがった。
 3人目のナカヌチャンもまた、反らせた背の肩越しに俺を見据えては哂いの形に歪めた流し目で挑発的に低い声を上げる。
 この段に至りようやく俺にも腹立たしい感情が芽生えた。

「この野郎……俺のことをオナニーのオモチャ程度にしか思ってねーだろッ!!」

 先ほどから幾度となく快感に晒されながらもあと一歩でお預けを食っていた苛立ちから、完全に俺も熱し上がってしまう。
 激しく尻の右へ掌を打ち付けると、そのふくよかな尻肉を潰さんばかりに握りしめる。
 そうしてそこから俺は、我も忘れてただ自分の快楽を慰めるだけの責めを開始した。

 根元まで突き入れ、今度が亀頭だけが残るばかりにまで長く抜き出しては再び根元までぶち込むというピストン……そんな攻撃的な責めに晒され、小柄なナカヌチャンは胎内から突き上げてくるペニスに吊られるような形で両足を地から浮かせる。
 大きく開け放ってはいっぱいに舌を吐き出した口中から漏れる声は、喘ぎなどではなくもはや断末魔を思わせるような苦しげなものだった。

 それでもしかし、苦痛に歪められたナカヌチャンの顔は──哂っていた。
 小柄とはいえもとより頑強な体躯を持つナカヌチャンには、少しばかり痛みや苦しみを伴った行為の方が強く快感を感じるらしい。
 一方で俺もまた、射精を予期してはそんな彼女を責め立てるピストンをさらに激しくさせていく。

 そして一足先にナカヌチャンが絶頂を迎え、それに反応して肛門が収縮と締め付けをより強くした瞬間──

「うおぉ……ッ、中にぶちまけるぞ……!」

 俺もまた彼女の中で射精しては果てた。

 興が乗っていたこともあり、通常以上の量の精液が彼女の中に吐き出されてしまう……ナカヌチャンもまた密着する直腸の奥深くで生じる灼熱の奔流を感じ取っては、俺のペニスが波打つたびにくぐもった呻きを漏らすのであった。

 やがて勃起していたペニスも僅かに硬度を失い、ゆっくりと直腸の中からそれを抜き取っていくと……すぐ傍らには、彼女の尻の左右に先のデカヌチャン達が陣取っては俺のペニスが引き抜かれる様を熱心に見つめる。

 やがて完全にペニスが抜かれ、ナカヌチャンのアナルが圧縮されていた空気を押し出しては内部の精液を撹拌させながら排泄しようとすると──そのアナル丸々を、傍らの一人がキッスで塞いでは直腸内の精液を吸いだす。
 さらに残る一人は、3人の直腸を掘り尽くし存分に汚れてしまった俺のペニスを咥え込むや、それを丁寧にしゃぶりつくしてはお掃除を施してくれるのだった。

 見れば、アナルの中から全ての精液を吸いだしたナカヌチャンとそれを受けた彼女とが濃厚にディープキスなどを交わしながら口中の精液を交換し合っては味わっている。
 そこへ更に今しがた俺のお掃除をしてくれていたナカヌチャンもまた参加すると、3人は互いに俺の精液を残らずに分け合っては全て飲み干してしまうのだった。

 そんな彼女達の様子を、俺もまだ疲労と荒い呼吸の中で見守り続けていると、俺の視線に気付いたのかナカヌチャン達は揃って俺へと振り返る。

 そうして互いの視線が合うや、すっかり疲れ果てた俺をからかうかのよう──粘液が糸を引くベロを大きく吐き出しては、揃って小生意気なウィンクをしてみせるのだった。




第5話・ハーレム☆俺チャン 



 デカヌチャンの集落に来てから、早や一週間が過ぎた──

 当初は2~3日もしたら発とうなどと考えてはいたものの、思いのほかの居心地良さに、滞在は予定を大幅に超えるものとなってしまった。

 居心地の良さのひとつは、ここにいるデカヌチャンを始めとしたカヌチャンやナカヌチャン達が皆、造作に強い興味と情熱を持っていることにあった。
 流れの大工などしている俺とはその点においても共感する部分が多く、日々彼女達の住居や武器、そして日常品を作るなどして明け暮れるうちに一週間という時間はあっという間に過ぎていた。

 またこの集落おいて俺自身もまたモテた。
 単純にメスしかいないという環境の中で、種族違いとは言えオスの存在が物珍しかったということもあるのだろうが、先にも述べた通り造作が生活の基盤となっている彼女達には、俺のような『職人』の雰囲気は堪らなくセクシーに映るようだった。

 それゆえに仕事はもとより、行く先々で俺は『オス』としての役割でもまた多く求められた。

 カヌチャン達へハンマー作りの手ほどきをすれば、その工作教室の最後では彼女達に精液をせがまれて群がられ、ナカヌチャンと住居作りなどすればその新居の中で乱交をし、そしてデカヌチャン達と採集に赴いたかと思えば、その先で収穫そっちのけで子作りに励まされた……。

 しかしながら、そもそもが体力には自信があったこととこうした交流も嫌いではなかったから、つい俺も調子に乗っては今日まで過ごしてきてしまった。
 とはいえそれもそろそろ限界だ。

 実のところ俺には仕事を果たさなければならないクライアントがいて、その約束からもう2日が過ぎてしまっている。そもそもがその現場へ向かうすがらで今回の騒動に巻き込まれた身だ。
 そうした現実的な理由もあり、俺は明日にでもこの集落を抜けるつもりでいた。

 ただひとつ心残りなのは、あの初日に助けたデカヌチャンと今日まで会えず仕舞いになっていたことだった。

 遠目から彼女を確認できることは何度かあった。しかしながら、実際に言葉を交わしたりなどの機会には一切恵まれなかった。
 それというのも彼女は予想通りにここのボスであるらしく、何事をするにも彼女は各方面に引っ張られては実に多忙の日々を送っていた。

 野生のポケモンなんてもっと自由で気ままなものかと思っていたが、どんな世界でも群れや集団における『社会』というものは人間のそれと大差がないみたいだ。
 ともあれ、以降はもう会うことを諦めて俺も出発の準備を始めていた。
 
 そうして必要な道具や食料の類をまとめる俺へと──部屋の戸口から何者かの声が掛けられる。
 またカヌチャンかナカヌチャンが遊びに来たものかと顔を上げた俺は、その視線の先にいた相手を見定めては思わず嘆息した。

 そこにいたのは誰でもない、あのデカヌチャンだった。

 向こうも久方ぶりに俺に会えたのが嬉しいのか、上機嫌で駆け寄っては俺の腰元に抱き着く。
 そのまま頬の形が崩れるほどに頬ずりをしては甘えてくるデカヌチャンを受けとめると同時に、彼女が生傷だらけなのにも気付く。
 その様子から、今日まで彼女がいかに頑張ってきたかが手に取るように分かり、そのいじらしさを愛しく思うと俺もまた強く抱きしめてしまうのだった。

 おそらくは束の間の休暇を利用して俺に会いに来てくれたのだろう。
 ならば少しでも彼女の癒しになればと思い、俺はまず傷の手当からしてやることにした。

「お前はゆっくりしてていいからな……リラックスしてろよ」

 語り掛けて体を濡れタオルで拭き始めてやると、デカヌチャンもまたそれを理解したのか俺に身を預けては大きく息をついた。
 マッサージ然とした俺の治療と清拭を受けながら、傍らの大ハンマーに背を預けるとデカヌチャンは持ってきた木の実を一口齧る。
 目を閉じて丁寧に咀嚼しながらそれを味わう彼女の顔は元のポケモンすら分からなくなるほどに弛緩しては、まさに幸福の絶頂といった風だ。

 しばしそうして俺からの奉仕を受けていたデカヌチャンは、ふと短い呻きを繰り返しては俺を呼んだ。
 それに気付いて視線を向けると、そこには先の果実を頬張ったデカヌチャンがずいと身を寄せてくる。

「な、なんだ? ……んむッ!?」

 そうして互いの鼻先は触れ合わんばかりにまで接近すると──そのままデカヌチャンは俺の唇を奪った。

 それもただのキスに留まらず、今しがたまで口の中に含んでいた果実を口移しに俺へと与えてくる。
 それを受け、俺も訳も分からず口中のそれを咀嚼すると、またもデカヌチャンは顔を寄せた。
 そうしてもう一度ディ―プキスを交わすや、今度は俺の口の中で咀嚼された果実を取り戻そうと舌を絡ませてくる。

 しばしそうして互いの中を行き来させていると、果実はどちらが食したものかいつの間にか俺達の間から無くなっていた。
 そしてその頃になると……デカヌチャンはすっかり昂らされては、盛りのついた一匹のメスへと変容していた。

 俺の上に乗り上げ、再びキスなど交わしながら彼女の手はスラックス越しに俺の股間をまさぐる。
 手の平を押し付けては、スナップを利かせて弧を描くその刺激に、俺もまたペニスに血潮が巡り始めるのを感じた。

 しかしながら、こちらとてもやられっぱなしではいられない。
 俺もまたデカヌチャンの股座に手の平を這わせると、小刻みに中指で恥丘など小突きながら、膣の陰唇のはざまへと指先を潜り込ませた。

 その刺激に反応しては、キスを中断して短い声を上げるデカヌチャン……よほど興奮していたのだろう、その愛撫だけで軽く絶頂してしまったようであった。
 俺の右腕を跨ぐようにしながら、その上で事後の余韻に浸る彼女を俺もまた静かに見守りながら待つ。

 やがてようやくに肉体が沈静化し、ふと見つめ続けていた俺の視線に気付いてはどこか照れたように微笑むデカヌチャン。
 なんて可愛いのだろう……相手はポケモンだというのに、俺はそんなことを思っては胸かきむしらんばかりの情欲を目の前の彼女に覚える。

 しかし同時に……

──これがコイツとの最後の思い出になるのか……

 そんなことを思うと強い喪失感もまた覚えては、らしくもなく切なくなってしまうのだった……。




第6話・ 暴君 ★デカヌチャン 



 デカヌチャンを上にして、俺達はシックスナインの体位をとっては互いの秘所を慰めあう。

 反芻する草食動物のように苦しげな唸りを上げながら、俺のペニスをしゃぶり尽くすことに夢中のデカヌチャン。……思えば彼女とのこうした交流はこれが初めてであったことにも気付いて、罪悪感を少し覚えた。

 シックスナインにおいては、身長差からもデカヌチャンが俺のペニスに顔を寄せていると、こっちは彼女の蜜に相伴あやかれないことにも気づく。
 ならばこの状態から可愛がってやろうと俺は両腕を伸ばした。

 熱に蒸れて腫れぼったくなった恥丘の割れ目を左右に開くと、目の前には柘榴の果肉さながらに肉の凝縮された膣が濡れ弾けた。
 俺のペニスを吸いつけるのに連動しては小刻みに潮を吹く様からも、よ彼女がよほど興奮しているであろう様子が窺える。

 そんな膣へと俺は無遠慮にも指二本をねじ込んだ。
 重ねた人差し指と中指を以て、甲を上にしていた右手を、掌が上になるまでデカヌチャンの中で反転させてやると、瞬間デカヌチャンもまたペニスから口を放しては大きく天を仰いだ。

 十分に濡れていたとはいえ、事前の解しも無しにいきなりの指二本だ。体躯の小柄さを考えると今の愛撫には痛みすら覚えたかもしれない。
 それでもしかし大きく背をのばし、弓なりに身を仰け反らせては痙攣を繰り返すデカヌチャンの後ろ姿からは、その表情は見えずとも最大級の快感を享受してるだろうことは見てとれた。

 しばしそうして身を震わせていたデカヌチャンであったのが、やがては大きなため息とともにその硬直も解けると……肩越しに首だけ振り返らせては何処か恨めし気な視線もひとつ。

 その仕返しとばかりにデカヌチャンもまた行動を開始する。
 すっくと立ちあがるや、俺と向かい合うように体位を直し、相撲取りの四股よろしくの姿勢でガニ股に俺のぺニスを跨ぐ。
 そうして依然強気な視線で俺を見据えながら、彼女は股座で泳がせた右手でぺニスを探り当ててはそれを自分の膣へと導く。

 まっすぐに見つめてくる視線は依然として俺と絡み合ったままだ。
 まるでこれから貫通される様を見ていろと言わんばかりにペニスを揺さぶっては小陰唇の割れ目にこすりつけていると──しばししてデカヌチャンはゆっくりと腰を下ろし始めた。

「お、おぉ……! こりゃスゲェ……」

 凝縮された膣壁の中を彼女の唾液と愛液とで潤滑されたペニスがミチリミチリと音を立てて飲み込まれていく。
 その感触にデカヌチャン自身も、口唇を細くとがらせては汽笛のように小刻みな喘ぎを上げる。
 やがてはそんなデカヌチャンの太ももが水平になって止まると、俺のペニスもまた深部の子宮口へ亀頭の先端を当てては止まった。

 ガニ股に俺を跨いだまま、そこからデカヌチャンは攻撃的な騎乗位へと移行する。
 掲げた両腕を頭の後ろで組み、汗に濡れそぼった腋を晒しながらに上下のピストンを繰り返すデカヌチャンからの騎乗位に……
 
「うおッ……効くぜ……ッ!」

 その下で無慈悲にぺニスを絞り上げられては俺も呻きを漏らす。
 そんな俺を見下ろしてくる半瞼のデカヌチャンは、快感に突き蕩かされながらも、口元には微かに笑みすら湛えてと何とも挑発的だ。

 それこそは自分の膣とピストンが、オスを快感にせしめていることを理解している『女』の貌であった。
 そして悔しいことには、それに晒されて気を強く持とうとする俺の忍耐を見透かしては、更なる挑発行為にデカヌチャンも出るのであった。

 何を思ったか突如としてピストンを止めるや、つと立ち上がってはペニスを抜いてしまう。……解放されたペニスの背が俺の腹に勢いよく打ち付けられた。
 何をするものかと見守り続ける中、今度は俺に背を向けるよう再び跨ぎ直し──膝を折って両腿を左右水平に開脚すると、デカヌチャンは再び膣口をペニスの上へと誘導する。
 そして再度その姿勢のから手に取ったペニスを挿入するや、今度はガニ股開脚ピストンをデカヌチャンは展開した。

 膝頭に両手を突いては肩をいからせ、直角に折った膝は固定したままに尻だけをしならせて行う小手先のピストン……肛門が露になっていてもおかまいなしに、むしろ一突きごとに内部から押し上げられては盛り上がる肛門を見せつけてくるかの如きその行為に、

「──なめやがって、このメスガキ!」

 俺もキレた。
 両手で、デカヌチャンの尻肉が潰れるほどに握りしめると浅い挿入で宙に浮いていた尻を一気に俺の腰元に打ち付けさせる。
 そしてそれを皮切りに──

「オラオラオラオラオラぁッッ‼」

 俺の反撃が始まった。
 依然として握りしめたままの臀部を引き寄せるのと同時に、下からもまた激しく腰を跳ね上げてはデカヌチャンの尻に打ち付ける。
 その双方の衝撃で、俺のペニスはデカヌチャンの体内で幾度となく子宮口の閉口をこじ開けてはその亀頭の先端を侵入させた。

 ……性行為というよりは、もはや暴力に近いそれを小柄な身に受け止めてはデカヌチャンも大きく口唇を開け放ったまま呼吸を止める。
 それでもしかし、不思議とそんな苦しみが今の彼女には最大の快感になっていることを俺は理解していた。

 同時に俺は、来たるべき最後の瞬間もまた近いことを悟る。
 そしてそれに向けてさらに突き上げる腰の動きにもスピードを乗せる。
 摩擦のあまりに感覚すら痺れて、もはや燃えだしそうなほどに互いの性器が熱を持ったその瞬間──一際強く打ち込むと同時に、俺はデカヌチャンの中に射精を果たした。

 最後のその一撃にデカヌチャンもまた両脚から完全に力が抜けては姿勢を崩し、大きく俺の上へ尻もちをついた。
 それによって俺達の結合はより深部へと達し──俺の亀頭は完全に彼女の子宮口を貫通してしまう。

 瞬間、断末魔の如きデカヌチャンの叫び声が絞り出された。
 顔面の全ての穴を開き切っては打ち震え、加えて激しく失禁するに至っては、放出されたそれら体液が腰元の床に水溜りを作らせたほどであった。

 彼女の日常のどんな事柄においても、これほどまでの苦しみはそうは無いであろう。それでもしかし、その余韻に打ち震えるデカヌチャンの顔は……哂っていた。
 依然として臀部を握りしめたままの俺の手の上に震える自身の手もまた重ねると、強く慈しむように彼女は俺の手を握り返してくるのだった。

「はぁはぁ………気持ち良かったか?」

 徐々にペニスの硬度も融けて少しずつ収縮していくと、依然として亀頭が入り込んだままの子宮口がそれに引きずり出される形で降下を始める。
 しまいには俺のペニスが外へと引き抜かれるのに追随して、デカヌチャンの子宮口は酸欠の蛤が呼吸管を吐き出す姿さながらに体外へと脱してしまうのだった。

 やがては大きく背後に倒れ込んできたかと思うと、俺の胸板に背を預けたままデカヌチャンは気絶するかのよう眠りへと落ちていく。
 そんな彼女の敷布団になりながら……俺もまた背後から、しかとデカヌチャンを抱きしめてやるのだった。


■    ■    ■


 翌日──デカヌチャンよりも一足先に目覚めた俺は、依然として眠り続ける彼女の体を一頻り清拭し、自身もまた着替えては旅支度を整えた。

 そんな俺の気配を察知してか、デカヌチャンもようやくに目覚めてくる。

 しばし寝ぼけ眼で茫然としていた彼女であったが、俺を見つけ朝の挨拶を交わすと互い引き寄せられるようにキスをひとつする。
 そうして幸せそうに抱き着いては身を寄せるデカヌチャンに、俺は昨晩から打ち明けようと決意していた想いを告げる。

「俺、今日ここを出ていくよ」

 それを受けて最初、デカヌチャンはキョトンと俺を見返した。
 もはやそれなりに人語を理解しているだろう彼女には、今の一言で俺が集落への別れを告げていることは伝わったはずだ。

 そして次なる言葉を繋げようと唇を開きかけたその瞬間──彼女から繰り出されたビンタを胸に直撃されて、俺は大きく後方へと吹き飛ばされた。
 小屋の戸口から弾き出されては野外へと転がり出る俺。そんな俺の後を追うように、得物を肩に担いだデカヌチャンもまたゆっくりと小屋から出てくる。

 幾度となく見つめ合った視線同士が再びぶつかった。
 愛らしい印象の面影などは微塵も無い彼女の形相に、俺はこの世のものならざる野獣の気配を感じ取っては、全身の血が逆流するかのような寒気を覚える。

 そんな俺を見据えながら、デカヌチャンはこの集落で一番の──否、生涯にも聞いたこともないような怒号を発しては周囲の空間のすべてを振動させた。

 ポケモン語はおろかこの集落の言語などは一切分からぬ俺ではあったが……それでも今しがたの咆哮だけは、その意味をこれ以上になく理解することが出来た。
 彼女は誰でもない俺へと向けて吼えたのだ。




『 お前は絶対に放さない 』







エピローグ 



 尋常ならざるデカヌチャンの怒号聞きつけて、俺達の周囲には集落の住民達が集まり始めていた。
 建物の窓や物陰そして遠くから地に伏してはと、それぞれの方法で俺達を見守るが……皆が一様に感じているであろう感情は『興味』よりは『恐怖』の色合いが強く見て取れた。

「痛てて……多少ダダこねるのは予想してたが、こうまでとはな」

 その視線達の中央で俺もゆっくりと起き上がる。
 目の前には、両手を広げまるで子供の『通せんぼ』を思わせる姿勢のデカヌチャンが立ちふさがっていた。
 何百キロあるかも分からないあの大ハンマーを掲げつつも、平然と右腕を水平に保っているその膂力には見ていて空恐ろしさすら感じる。

 この集落──デカヌチャンの世界においての序列とは、単純な腕力の差によるものだろう。
 故に、己の意志を通したい時の解決方法は双方の戦いによって決定される。
 デカヌチャンは今、その流儀に則っては俺をここから出ていかせまいと体を張っていた。

 そしてそんな極端な考え方ではあるものの、妙に納得してはそれを受け入れてしまっている俺もいた。
 強い奴が決める──その単純すぎるが故に不条理な規律はしかし、同じくに荒くれ者の世界で育ってきた俺にはもはや好ましくすら思えるほどだ。

「まさか、生涯初のポケモンバトルが俺自身とはな」

 俺もまた立ち上がり、彼女の物よりは遥かに小振りなハンマーを握りしめると二度三度と虚空で旋回させては手に馴染ませる。
 そうして水平に両手を広げるデカヌチャンとは対照的に、俺は両腕を斜(はす)に下げては広げた。
 皮肉にも対峙する俺達の構えは、抱き着かんと両手を広げる子供とそしてそれを受け入れんと両腕を広げる大人のような構図となった。

 直後、デカヌチャンが地を蹴った。
 前方への低空ステップによる接近──昆虫のよう一切の動的予兆を感じさせず、さながら瞬間移動よろしくに迫り来る瞬発力たるや、彼女がけっしてパワー一辺倒の手合いではないことを証明していた。
 そして動き出しの速力そのままに、両手にしたハンマーを振り上げては撃ち落とす。
 あまりの速度に一連の動作が残像を帯びる光景たるや、まさに閃光や稲妻といった様相だ。

 それを前にし、やや遅れ気味ではあるが辛うじて俺も反応しては直撃を避ける。
 いかに速力に優れているとはいえ、ハンマーという武器の性質とデカヌチャンの性格を併せ見た時、彼女が『まっすぐ行ってぶっ飛ばす』と考えてくるであろうことの予想はついた。
 その予測を当てにして右によけた訳だが……空振りしたハンマーが大きく大地を鳴動させる威力を目の当たりにし、俺も肝を冷やさずにはいられない。

 とはいえ、初手を空振った今こそは最大のチャンスだ。
 俺は依然として地に打ち付けられたままのハンマーにしがみついた。

 それを受け、その一瞬ポカンと俺の行動を見守るデカヌチャン。
 本体への攻撃を覚悟していたにも拘らず、俺が向かった先は彼女ではないその得物だったからだ。
 それを受け……デカヌチャンの中には更なる怒りの炎が燃え上がる。

 この男は決闘の場においても自分を無視するのか──俺への怒りはもとより、俺に抱き着かれている自身のハンマーに対する嫉妬すらもが、突き立てられる視線からは感じられた。

 一喝しては不機嫌そのままにハンマーを振り上げるデカヌチャン。その勢いに弾かれては俺も地に転がり落ちる
 そして再び身をひねり上げて構え直すや、デカヌチャンは再度俺への撃ち落としを敢行する。
 しかし今度はそれを前にしても、

「……もう、逃げやしねぇさ」

 もはや俺が動じることもなかった。
 微動だにせずその場に立ち尽くしては、ただデカヌチャンからの攻撃を見守る。
 そんな場違いなほどの落ち着きようにデカヌチャンもまた強い違和感を覚えたが、既に振り切ったハンマーは今さら止められない。

 そして咆哮と共に打ち下ろされたハンマーではあったが……目の前の光景にデカヌチャン本人はもとより、見守っていた衆人達もが目を見張った。
 確かに撃ち落とされたはずであったデカヌチャンの手の先には……──

「誰がお前のハンマーを修理したと思ってるんだ?」

 先端の金床が消えたハンマーの柄のみが、僅かに俺を外れてはその先を地に埋め込ませていた。
 つい先ほど──デカヌチャンのハンマーに取り付いた際に、俺は以前の修理時に打ち直した固定の平釘を抜き取っていた。
 これにより柄と金床の接合が弱くなったハンマーは、彼女の膂力に耐えきれずに分離し、そして今に至ったのである。

 一テンポ遅れて、空に上がっていた金床が大きな振動を立てては俺達の傍らに落ちる。
 それを目で追うデカヌチャンの前に俺もまた歩み出ると、

「俺の勝ちだな……言うこと聞いてもらうぜ?」

 手にしていた小ハンマーの柄尻を彼女の額に宛がい、俺は勝利宣言をした。

 同時に場からは、稲妻が落ちたかのような歓声が沸き起こる。
 この集落においてボスに君臨していたデカヌチャンは、いうなればこの集落最強の生物であり、同時にそれは彼女を無敗のチャンピオンたらしめていた事実であった。
 そんな王者が今、膝をついた──これを騒がずにはいられようかといったところか。

 斯様な歓声の渦の中で、俺は依然として地に両手を突いてはうつむいたままのデカヌチャンへと屈みこむ。
 小刻みに身を震わせて彼女は泣いていた。

 見た目もファンシーで子供然としているだけにその姿は妙に心に突き刺さる。居たたまれなくなって彼女の頬に手を添えてやると、デカヌチャンもまたそんな俺の手を両手で抱き返した。

 その時になって俺もこの涙の訳を理解した。
 彼女は負けたことに傷ついていたのではなく、この期に及んでもなお、俺との別れを悲しんでくれていたのだ。
 
 気の合うパートナーなんてそうそう巡り合えるわけじゃない。それは俺達人間にしたって然りだ。
 そして期せずして出会えたその人とずっと共に在りたいと願う気持ちもまた同じ。

 だからこそ俺は昨日決意したのだった。

「お前……俺と一緒に来い。俺のパートナーになれ!」

 掛けられる俺の言葉に彼女が泣き顔を上げた。
 言葉の意味は理解したはずだ。しかしその顔はまだその意味を受け入れられていないといった風だ。

「さっきは話の途中でキレやがってこの野郎……。俺はここを出ていくから、お前も一緒に来てくれないか? って言おうとしたんだぞ?」

 両脇をすくい上げては、抱え上げたデカヌチャンと視線を合わせて俺も微笑む。

「負けたら言うこと聞く、ってのがルールならもうNOとは言わせねぇぞ? 一緒に行こう!」

 そして再び、俺の言葉と気持ちが全身を伝わるや──デカヌチャンもまた両腕を伸ばしては俺を抱き返してくれた。
 
 

 こうして──デカヌチャンは俺に伴われて集落を出た。
 出発の際、見送りに出てくれた他の仲間達がみな涙にくれていたところを見ると、彼女は単なる腕っぷし以上に皆から尊敬と好意を受けていたことが窺えた。

 そうして共だって歩き出しながら、俺は傍らのデカヌチャンを横目に見下ろす。
 再び俺の手によって修理されたハンマーには俺達の名前と今日の日付とが打ち込んである。

 彼女と一緒ならどんな困難も乗り越えられそうな予感……否、確信が俺にはあった。
 そしてそれを試すかのよう突如に、頭上からは砂礫が降り注いできた。

 見上げれば、そこには今しがた岸壁から離れたばかりの岩石が宙を舞っている様が見て取れた。

 気付けばこの場所は、奇しくも彼女を助けた渓谷 ──そこにて俺達は再び落石に見舞われたのである。

 それでもしかし俺達が慌てることはない。

「デカヌチャン、頼む!」

 俺はそう声掛けすると、バレーのレシーブよろしくに両掌を重ねてはデカヌチャンの前に差し出す。
 それを受け、彼女もまた俺の手を踏み台に跳ね上がるや迫りくる落石に対してハンマーを振り上げる。
 そうして気合一閃と共に打ち返された岩石はあの日以上の勢いで空を貫いていった──雲を穿ち、白く軌道の尾を引いて、最後は宇宙にまで到達してしまったかもしれない……。


 そうして空から両手を広げては戻ってくるデカヌチャンを──俺もまた、しかと抱き留めるのだった。









【 暴君★デカヌチャン・完 】


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Last-modified: 2023-11-11 (土) 21:15:16
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