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‡BEAST‡ FANG and CLAW †HAWK's TALONS† 1

/‡BEAST‡ FANG and CLAW †HAWK's TALONS† 1

作者:DIRI

‡BEAST‡ FANG and CLAW †HAWK's TALONS† 1 

 


 


 俺達は何だ? 答えるなら一言で済む。
 俺達は武器だ。考える必要はない。
 俺達は獣。そう、本能のままに動く(けだもの)
 俺達は牙、そして爪。切り裂き食いちぎる。
 俺達はそれだけの存在。獣に過ぎなかった。
 俺達は……それしか知らない。だから、それを信じて生きてきた。


 


 「はぁ……はぁ……」

暗がりを駆ける一匹のフローゼル。彼は何度も背後に振り返りながら、既にキシキシと音を立て始めた足に鞭打ち走り続けている。理由は単純、そして明快。生命の危機なのだ。走らなければ殺される。しかし、彼も理由無しに殺されようとしているのではない。彼は武器の密輸をしていたのだ。この国では武器の売買に関して厳しい罰則が設けられており、それを破ろうものなら瞬く間に首が飛ぶ。それでも武器の密輸などをする理由はただ一つ、利益が大きいからだ。法が厳しくなるに連れ、法を破るものが得る利益というものは格段に上昇する。反比例などの比ではない。だが、今彼が逃げているのは警察ではなかった。もっとすぐさま危険の及ぶ、捕まれば死刑を待つどころかその場で殺されてしまうような相手だ。
 しかし逃げ初めてからしばらく経つが、もう追ってくるような気配は感じられない。撒いたのだろうか。いや、油断は禁物だ。ここで油断していれば映画でよくある間抜けと一緒、ふとした瞬間に殺されるのが落だ。現実を映画に重ね合わせる程バカではないが、状況があまりに似通っているのでそうもしたくなる。さあ、少し足を休めてからもっと安全な場所に行こう。この路地裏にはゴミが腐ったにおいが漂っていて居心地が悪い。ここは一つ水でも飲みたい所だ。水タイプなのだから水分がないとそれだけで干上がってしまう。まぁ、この辺りの水は衛生上問題があるので触れたくもないが。……よし、行こう。これ以上はさすがに危険だ。

「どこへ行くの?」

思わず小さく悲鳴を上げてしまった。いつの間にか目の前に誰か居る。いや、少し先だ。声からして雌……そしてまだ大人ではない。しかし小さな子供というわけでもなさそうだ。暗闇の中で目をこらすと、そこには一匹のロコンがいた。見た感じまだ高校生ぐらいだろう。路地の道の真ん中に立っていてこれでは進めない。

「どこへだって良いだろうが! 手前(てめえ)には関係ねぇ! 邪魔だ!」

怒鳴れば消えるだろう。これでも風貌はその辺にいるチンピラに引けを取ることなど無い。しかしロコンはピクリと動きすらしなかった。それが逆に恐怖心を煽る。
 更に怒鳴り散らしても、ロコンは逃げるどころか小さく笑った。冗談じゃない、こんな雌に退路を断たれて殺されるなんて。こうなれば力ずくでも何でも良い、早く逃げるんだ。幸い、護身用のサタデーナイトスペシャル*1もある。たかが雌一匹、怒鳴って逃げないぐらいの肝が据わっていても銃を見せられれば泣いて逃げるに違いない。必要なら一発撃ったって良い。

「お嬢ちゃん、死にたくねぇならさっさと失せな。こっちにはこういうもんがあるんだぜ?」

銃をこれ見よがしに見せつけ、更に銃口を向ける。これで逃げてくれればいい。いざというときのために弾は一発でも多く取っておきたい。しかし誤算だった。

「そんなおもちゃ……見せびらかしてどうするの?」
「お、おもちゃ……」

いい加減に堪忍袋の緒が切れた。ロコンの足下に一発弾丸をぶち込む。

「どっか行かねぇと手前のど頭ぶち抜くぞ!!」

ロコンは困ったような顔をしている。それが(しゃく)に障る。

 「Hay! 追い詰めたぜ?」

背後から声がして思わず凍り付く。背後から、そして今の言葉からして、追跡者が追いついたと言うことなのだろう。

「暗がりに逃げ込んで逃げたつもりかBaby? あいにく、(Beast)は夜目が利くんでな」

今はやるしかないのだ。振り返りざまに一発撃ち込む。しかしそれは難なく避けられてしまうのだった。そして驚いたことに、背後にいた追跡者はポチエナだった。彼もまた高校生ぐらいの歳に見える。しかしそんなことはどうでも良い、ポチエナが銃を握っていると言うことが問題なのだ。撃たれる前に撃つしかない。闇雲に残りの弾を全て撃ち、当たることを祈ったが全て地面に当たったり、虚しく外れたりするばかりだ。もうロコンなどどうでも良い、蹴り飛ばしてでも逃げなければ。わずかながらでも希望がある限り……。

「逃げようったって無駄よ」
「!!」

そんな、まさか、ありえない、だって、そんなはず……。

「さよならね、鼬さん」

その言葉を聞き終えると同時に、“ロコンの持っていた”銃で額を撃ち抜かれていた。


 「Yeah! やったぜクロウ! 逃げ足速ぇから途中でぶっ放しそうになっちまったよ」
「抜かなかったのが奇跡ね」
「これでも頭の方が動いてる時もあらぁ。ギャラ頂きに行こうぜ?」
「そうね、ファング」

クロウと呼ばれたロコン、ファングと呼ばれたポチエナ。彼等は今し方のフローゼルを始末するのを“仕事”としてやっていた。武器を密売するフローゼルを始末する理由など彼等にはどうでもよかった。ただ金が貰えればそれで良い。金のためならどんなことだってやる、殺し、運び、掃除、逃がし……彼等は“何でも屋”なのだ。“BEAST”と言う小さな商会に所属する二匹組、知る者からは“獣の武器(Beast weapons)”と呼ばれている。その呼び名は無論彼等の名前に由来する。ファングは牙、クロウは爪、獣なら持ちうる武器である。そして無論、それは彼等の本名などではない。本名など彼等は知らなかった。ただそう呼ばれていたからそれを名乗っているだけなのである。それに名前など彼等にとってどうでも良いことなのだ。全ては金、それだけだった。

「あの間抜けを始末するだけで3万とはね。あんまり聞いてなかったが何やらかしたんだかな」
「アクシスの銃を盗んで横流ししてたのよ」
「あ~、そりゃ俺達に仕事させなくてもああなってたな。遅かれ早かれ」

二匹狭い路地に肩を並べて歩きつつそんな話をする。“アクシス”とは、この辺り一帯を統治している、言うなれば“ヤクザ”、あるいは“マフィア”と言った所か。この街においてトラブルと言えばほとんどのことにアクシスが絡んでいる。麻薬(ドラッグ)、殺し、人身売買、結構手広くやっている。それでも政府にばれないのは権力が大きく、内部にコネでもあるからだろう。でなければ法にいちいちうるさいこの国の政治家連中が放っておくはずがない。

「9mmパラベラム弾はやっぱ軽いぜ……。M9は俺には合わねぇかな」
Nineteen-eleven(M1911)が好みだものね、あなた」
「お前は“変体銃”やら“珍銃”がお好みらしいがな」

仕事に必要不可欠なもの、それはやはり銃であり、時に相棒よりも頼りになる。銃は純粋な力であると彼等は信じて疑わない。事実、今までは銃でどんな仕事もこなしてきたのだから。銃がなければもはや生きることもままならないというようなぐらいである。力がないものは死ぬしかない、そんな世界で生きてきた彼等がたどり着いた所は結局そこだ。だからこそ銃は“自分のお気に入り”を使う。しかし、お気に入りはまだ完成していないらしかった。そろそろ催促してみるか、とファングは思うのだった。
 仕事を終えた彼等が戻るのは船である。魚雷艇の一種ではあるが、魚雷はとうの昔に降ろしてから搭載されていない。海上での戦闘など特に起こりえないし、何よりそんなものを積んでいたら逆に危険だ。被弾すれば下手をすると海の藻屑になってしまう。船に乗り込んでから彼等は一服し、次の仕事に備えるのだった。

「一撃で仕留めるってのが曲者だったろ? ファング?」

ファングに声をかけるグラエナはBEASTのボス、ランスだ。船の運転と仕事の割り振り、時に自ら仕事へ向かうこともある。同族のためかファングに対しては少々甘い。しかし仕事とその他でしっかりと割り切っているので誰からもとやかく言われたことはない。部下からの信頼も厚いのである。

「あぁ、挟撃は趣味じゃねぇが仕方ない、金がなきゃ始まんねぇしな」
「結局私が仕留めたしね。あの時のフローゼルの顔と言ったら無いわよ、思い出すだけで笑えちゃう」
「趣味が悪いのはみんな誰にも言えないな」

どこかしか歪んでしまうのがこの世界では当然なのだ。当然だからこそ笑い話でしかないのだけれど。いつもどこかの誰かが問題を起こし、それでどこかの誰かが損を、あるいは利益を得る。そう言う世界なのだ。明日は我が身と言うだけあり、問題に関しては多くの者がピリピリと神経をすり減らしていち早く察知しようとする。誰であり笑っていられることを幸せだと感じる。彼等が笑っていられる時と言うのは金があり、酒が飲める時だ。

 『ランス、セクーリスから電話。話だって』

ランスが耳に付けているインカムから声がする。船の奥にいて電子機器などを扱うBEASTの一員、ニューラのアレックスだ。名前からもよく間違われるのだが、アレックスは雌である。BEASTの中で性格はかなり穏和な方だ。それでもいざという時は銃を抜くのだが。

「オーケー、繋げてくれ」

ランスはモゴモゴと話をしている。セクーリスと言うのは、アクシスの勢力が広いがために各地におかれた事務所にいるその支部のボスである。しかしあくまでそれは総称である。

「……あぁ、オーケー、ノープロブレムだ。クライアントがそれじゃ仕方ない。だが色は付けてもらう、20パーセントだ」

それから徐々に数字が下がり、15で止まる。この手の交渉がファングには無駄に思えて仕方なかったのだが、ボスのやることであり、ボスの命令は絶対だ。逆らえば食い扶持が無くなる可能性もあるので顔には出しても口には出さないよう心掛けていた。そしてその顔を見てクロウはクスクスと笑うのである。

「もめ事は早めに終わらせてくれ、こっちにも滞納期限ってもんがある。……ちっくしょうが!」
「一悶着あったみたいだな? 何事だ?」

ランスは簡単に事の顛末(てんまつ)を話し始める。どうやらアクシスは隣接している組の“鷹の爪”から戦争を仕掛けられたらしい。お陰で各支部は鉛弾飛び交う無法地帯と化し、金をBEASTに回している“暇”が無いらしいのだ。全面戦争を仕掛けられたのはアクシスであり、どちらかの組が消し飛ぶまで戦争は続くだろう。二つの組が支部を置く街ではおそらく夜な夜な銃声が響き渡り、一般市民は恐怖して震えながら眠る毎日を過ごす羽目になるのだ。全くもって同情する、と言うのがファングの意見だ。クロウも似たようなことを言うが、アレックスの無線に遮られる。

『問題なのは結局すぐに金が入らないって事。色を付けてもらったって、今ここにその分が入ってきてる訳じゃないんだ、早く抗争が終わってくれなきゃあたし達はやってけないよ、冗談抜きでね』
「救いは燃料費を先払いしてもらった所か。妙な所で律儀だよ連中は」
「一発でも弾はロハじゃねぇぞ」

一言突っ込んだファングに対してクロウは小声で窘めたがランスは聞こえないふりをしていた。とにかく彼等は一仕事終えたあとは一休み、そう決めているのでランスは少しゆったり気味に船を進め、BEASTの事務所があるこの国の首都から少し離れた町にある港へと進んでいった。

 仕事がないと言っても一日中事務所にいるわけではない。彼等は町の中に各々住む場所がある。ランスは一戸建ての二階を事務所として使い、一回は普通の在住スペース、アレックスはその向かいにあるアパートの三階に部屋を借りている。ファングとクロウはと言うと、町の外れの小さな家に二匹で暮らしている。元々体格が良いわけではない二匹にとってはちょうど良いぐらいかもしれない。それにファングもクロウも、家に対して愛着など微塵も持っていない。居心地がよければそこが洞窟だろうが木の下だろうがどこだって良いのだ。

「はぁ……なんか今になって俺だけ走り損な気がする……」
「いつもの事じゃない、私が詰めてあなたが追い込む。簡単で効果的よ」

その後モゴモゴと何か言い出すファングにクロウは追撃のように言葉をかける。挟撃はいつだって効果的ではあるが、極力避けるファングである。理由としては、それでは一方的なのでつまらないからと言うのが大きな理由なのだが、他にも小さな理由が二、三転がっている。クロウも十分その事については知っているので、からかう目的でいつものごとく繰り返したのだが、ファングはいつもうろたえるような反応すら見せるので飽きが来ない。

「もう良いんだよそんなことはどうでも。クロウ、電話貸せよ」
「はいはい」

クロウはファングに電話を放り投げ、一つしかないベッドに寝転がってファッション誌を読み始めた。ファングは苦笑しつつ横目でそれを見ると、押し慣れた番号に電話をかけた。コール音が四回目で相手がでるはずだ。

『はいはい~、こちらアポカリプス・ビースト・アームズ・カンパニーでぃ~す』
「何がカンパニーだ、手前だけしかいねぇだろうが」
『なんだファングじゃん。何用? デートのお誘いなら断るよ?』
「お前をデートに誘う勇気がある奴がいるなら是非とも秘訣を教えてもらうぜBaby? 用件分かってるくせにくだらねぇ事言ってんじゃねえよボケナス」

電話越しの若い雌の声は楽しそうに笑っている。この気の抜けた笑い方がファングの神経を逆なでしていく。しかしこの相手には慣れが必要だと気が付いたファングは、自分に言い聞かせながら出来るだけスルーを心掛けている。

「出来たのかよ? 頼んどいたもん」
『大体ね。今なら普通に使えるぐらいだけど最後の仕上げが終わってないよ。でも多分明日までには出来るだろうから出来たらすぐ“何時だろうが”行くからね』
「迷惑ぐらい考えろよ?」
『キミに言えた事かね、獣の牙さん?』

それを言われると何も言えないのが腹立たしい。しかし事実である以上変えようがない。偶然ではあろうが、クロウがその時にクスクスと笑った。

『ま、完成を楽しみに待っててちょうだいな。ごひいきに』
「仕事の出来具合によるぜ?」
『アハハ、いつも見てるよ(Eye have you)!』

いつも通りの言葉を最後に電話は切れた。彼女との電話というのは面倒で仕方ない、それでも仕事を任せる程に腕は確かというのも事実であるのでファングは電話のあとにとりあえずため息を吐くことにしているのだ。

 「大変そうね、次は私がかけましょうか?」
「そうしてくれ、あのヤローどんな麻薬(クスリ)きめてやがるって言いそうになる。まぁ、言った所であいつはケラケラ笑ってるだけだろうけどよ」

クロウは少しとろんとさせた目でファングを見つめて頬笑んだ。

「あなたが気を遣えるような人だとは思わなかったわ」
「命預けるもん作ってもらってんだ、少しは気ぐらい遣う」

その返答が案の定だったクロウは含み笑いをしてベッドに寝転がるのだった。彼女自身もファングと一緒に得物を作ってもらっているのでファングがそう言う理由を加味して気遣いをしているのではないかと多少なりとも思ったが、この世界で生きるには何よりも利己的にならねばならないと言うのを思いだし心の中で自らを嘲笑していた。ファングに好かれたいと思っているわけではない。ただ単に、一緒にいることが運命だと分かっているから一緒にいるだけ。それ以上でも以下でもない。そう自分に言い聞かせているが、出会ってから今までずっと離れずに生きてきた彼に自らが好意を持っているというのが否定出来ずに、夜中一匹でため息を吐いたりする。そう言う時はうんざりする程虚しかった。目を瞑ってまぶたの裏側を見ても結局そこにはファングがいて、眠るまでの間虚無感をつのらせる。一番嫌なのは眠りにつくまでのまどろみだった。

 「なぁ、クロウ」
「何?」

ファングは家に一つだけのベッドに寝転がるクロウの背にあごを乗せていた。その時の顔を想像するだけでクロウは頬笑ましい気持ちになるのだが、それで頬笑むよりも早く、ファングは言葉を続けた。

「嫌な感じがするって思わねぇか?」
「……そう言うことはあなたが専門でしょ」

“嫌な感じ”と言うのはクロウも何となく感じていた。ただ、毛が逆立ってしまうと言うよりは、“身体の内側に何かがいるような感じ”だった。クロウにはファングのような野生の感はないものの、それを感じ取ってどことなく不快に思っていた。

「口から色々と出てきそうな感じもする、おえっ。やっぱアクシス絡みかねぇ?」
「考えても結局こっちにアクションを起こさせるきっかけがなきゃ何の意味も持たないわ。あなたが考え事が好きなようには思えないけど?」
「もっともだな、考えるのはあんまり好きじゃないし意味もない」

だけど、と続け、ファングはクロウの鼻に自分の鼻をくっつけた。当然目を瞑っていたクロウは目を開けて怪訝そうにファングの瞳を見つめるのである。その瞳は面白がるような感じがしてクロウはあまり好きになれなかった。クロウにとってファングの行動は無駄が多すぎる。しかし付き合ってやるのが片割れの義務なので仕方がないのだったが。

「嫌なことが起こるって分かってんなら、後悔しないように楽しんどこうぜ? なぁ、Sugar?」
「……疲労は二の次なのね、Cookie」

こう呼び合う時はお互い、“相棒”ではなく“雄”と“雌”。二匹とも小さく笑うと、二匹はそっと唇を重ね合わせた。


 


 小さな小屋の空気が突然揺らぎ、くるくると回っているような風に揺らぎは形を変え、その揺らぎの中から一匹のムウマージが現れる。そして彼女は自身もくるりと回って前口上をしゃべり出す。

「はいは~い、こちらアポカリプス・ビースト・アームズ・カンパニー……って、ん~……お邪魔だったかな?」
「見ればわかるだろ」

少しうわずった声で一匹のポチエナは言う。無論突然現れたムウマージは彼の鋭い眼光で貫かれていた。しかし彼女は全く怯むこともなく、ただ呆れたように“二匹”を見ていた。辺りに漂うにおいを煙たそうに払うと彼女は近くにあった椅子に腰掛ける。

「まぁさ、またいちいち動くのめんどいからさっさと終わらせちゃって~。こちとら忙しい中わざわざ出向いてやってんだから」
「あのなぁ……“迷惑ぐらい考えろ”って言ったろ?」
「“キミに言えたことか”って言ったろ?」

またこれだ、とファングは観念したように頭を垂れた。視線の先には栗色の巻き毛がある。上気して湯気でも出そうな程に火照っている栗毛の塊だ。

「早くしないと帰るよ?」
「分かったって……」
「見られてるのは……嫌なんだけど……」

荒い呼吸の合間に何とか出したという感じの声をあげるのは無論クロウだ。彼女は今ファングの下で少し辛そうな顔をしながらムウマージに視線を送っていた。しかしそれを面白がるようにムウマージは椅子の背もたれに手をかけ、その上にあごを置きクロウと視線を合わせる。最後には気恥ずかしくなったクロウが自然と目を逸らした。催促されていると言うこともあってか言葉をかけることも無しにファングは腰を振り始め、数分後の後に果て、クロウは嬌声をあげた。

 「お疲れ~」
「はぁ……はぁ……そりゃ疲れたがよ……お前もう少し気の利いたセリフねぇのかよ……」
「若くてお盛んですねとでも言えばよかったんですかねぇ、旦那?」

もう疲れて話す気すら起きないファングはぐったりしているクロウの横にうずくまった。結局、相棒と言っても長い間雌雄が共に生きていて発情する年頃にもなればこう言うことだ。お互いの初体験というのは相棒にくれてやっていたのである。だが断じて恋人では無く、“相棒”なのだ。その辺りもよく分かっているムウマージは特に二匹をジロジロと見ることはなかった。

「ま、後悔しないようにだけしといた方が良いって言っとくね。じゃ、銃の取引(ビジネス)のお話」

まだ呆け気味の頭を瞬時にそっちに持っていく二匹、この辺りはこの道を渡ってきただけある。ムウマージは手短に、「ポイントか現金か」だけを聞いた。まだ給料をもらっていない二匹はポイントを使うことにして話を終わらせた。

「若干ポイント足りないんだけど……まぁ、お得意様だしサービスね。こっちが仕入れる武器はほとんどキミ達が持ってきてくれるわけだし」
「日頃の行いが良いと得するな」
「キミの行いが良いなら組の連中はノーベル平和賞でももらってんじゃない?」

ムウマージの言葉に思わず苦笑いを浮かべ、ファングは銃を催促した。“自分好み”の銃がようやく手にはいるのだからそれほど楽しいことはない。期待に胸を躍らせるファングは子供じみている。クロウはやはりそう言うファングを見て小さく笑うのだ。

 「じゃあ、とくとご覧じてくださいまし、これがファング特注の銃、名付けて、“狂喜の牙(Joy the Fang)”~」

ムウマージが指を鳴らすと何も持っていなかったはずの手に銃が握られていた。それをくるりと手の中で回してファングに手渡すと、ムウマージは胸を張りながら説明を始めた。

「ご注文通り、コルト・ガバメントM1911A1*2をフレームに、チタンに私の魔法をかけて硬質化させて強靱にしたものを使用、バレルを約1インチ延長して命中率と威力を上げてあるよ。装弾数も複列弾倉(ダブルカラムマガジン)にしたから12発と薬室に1発、言われた通り.45ACP弾仕様。一応消音器(サプレッサー)も付けられるけど……要らないよね? それと、ハンマーはリングハンマーにして起こしやすくしてるのと、トリガープル*3若干上げてあるからね」

銃の隅々をせわしなく確認していたファングは少しだけムウマージに視線を送り、それを問いかけの代わりにした。それは伝わったようで、すぐに理由を話し始める。

「そうしないとさ、暴発するんだよね」
「グリップセーフティあるだろうが」
「それがさ~、キミのためと思ってグリップセーフティを軽くしたら結構スルスル押せる感じになっちゃって……そうだね、裏目に出たね」

新しく作れと言いたい所だったが、ファングは悪意がないなら仕方ないかと割り切っておくことにした。第一グリップセーフティがあろうが無かろうがあまり関係なかった。身体の構造上、握って押し込むことが出来ないのでODに頼るしかないのだから。

「このフレームのギザギザは何だ? レールでもないみたいだが」
「牙のイメージです。頑丈に出来てるから白兵戦の時そこで殴ってみれば?」

銃身の下部に割と大きめなトゲが並んでいる。大して鋭くも長くもないが、金属製のものだからこれで殴られれば下手をすれば皮膚が裂ける。肉を食い破る牙そのものだ。他にもスライドに獣の頭部を模したエングレーブに、それと同じエンブレムと、見かけもファングの好みである。またムウマージはパチンと指を鳴らす。すると同じ銃がもうひとつ現れていた。

「二丁拳銃だったよね、二匹とも。二つずつ作ってあるから」
「ハル、多分今以上お前に感謝することはないと思う」
「誠意の感じられないお礼を受けてそれ以上がないって何か泣けてくるね~、まぁお礼が欲しくてこんな事やってる訳じゃないけどさ~」

ムウマージのハルはよよと泣いているふりをする。このおちゃらけた人物が魔女であるというのだから世の中分からない。魔女という存在自体信じがたいものであるというのに。
 ふわりとハルは向きを変えてクロウの方に向き直る。彼女はまだ回復しきれずに気怠そうだったが、ハルはその様子を見て可笑しそうに笑った。

「若いのに体力無いねぇ、そりゃファングが激しかったのも認めるけどさ。獣の爪がこれじゃ牙の出番が無くなるよ?」
「私はあなたみたいに無邪気に何事も楽しめるような雌じゃないもの。あなた魔女狩りでも楽しそうにしてたんじゃない?」

皮肉を言ってみるが、ハルはいっこうに笑顔を崩さない。それどころか更に可笑しそうに口に手を沿えている。

「確かにね、私は魔女狩りの時も楽しくやってたよ。身内がどんどん殺されてくの見てるのは結構痛快だったね。思い出すだけで笑いが……止まらなくなるよ。フフフ……」

クロウはハルに対して何かゾッとするものを感じたが、ファングは少し重めのトリガープルの感触に慣れようと空撃ちを繰り返しているので全く気付かない。それほどに微弱で、指向性のある気配だった。

「フフッ、口には気を付けようね。じゃあクロウの銃だけど……これだよ」

ハルは今度は指を慣らすようなことはせず、手を重ね合わせる。そしてその手を素早くスライドさせると両手に一丁ずつ銃が握られていた。

「VP70*4が好きだったよね、今回はそれを元に改造って言うかほとんど別の銃にしてみました。見かけは似せてるけどね。まず、ストレートブローバックからショートリコイルにしてバレルを3インチ延長、ストックでの3点バーストは廃止、銃本体に切り替え用のレバーを付けてるからそれで変更してね。でも相変わらずホルスターを兼ねたストックは付けられるよ。弾はキミでも何とか扱えるレベルの9mmパラベラム弾、20と1発ね。VP70と違ってライフリング*5を深くしてないから威力は上がったけど反動が逃げにくいかも。それと、クロウも二丁拳銃だったけど念のためにフォアグリップ付けといたよ。それで扱いやすくなるでしょ? それでね、このフォアグリップにちょーっとしたギミック仕込んどいたんだ~」

クロウは首を傾げた。望み通りの反応だったのか、テンションがぐんぐんと上がっていくハルである。ある意味クロウは後悔したのかも知れない。ハルはフォアグリップを寝かせ、それの横に付いていたボタンを押す。すると、フォアグリップの先からナイフが飛び出した。拳銃式の銃剣である。クロウが唖然としてそれを見ていると、ハルは小さく吹き出した。

「能ある鷹は爪を隠す、って言うよね。獣だってそうじゃない。必要な時以外は爪はしまっておくもの、隠しておくものでしょ?」
「まぁ……」
「だからこの銃は“隠された爪(Hidden Claws)”って言うんだよ」

見かけは何とも言えないものになっているが、性能はハルが作ったのだから悪くないはずだ。ジョイ・ザ・ファングと同じエンブレムが刻まれたグリップはどことなく物々しくクロウの目に映った。
 ハルから二匹は専用のホルスターをもらい、一度身に付けてみた。ベルトを締め、サスペンダーを肩から腹にクロスさせるように掛ける。サスペンダーは背のベルトに繋がり、腰のベルトと連結しているのだ。ファングは両脇から銃を引き抜けるようにホルスターを装着し、クロウは背に手を伸ばせばグリップを握ることが出来るように腰に装着する。そして二匹は動作に支障がないか確認して、“後肢だけで立ち上がった”。通常四足歩行のポケモンであっても才能があり、なおかつ訓練をすれば後肢だけで歩いたり走ったりすることが出来るようになるのだ。二匹とも才能に恵まれ、獣となったその日からずっと訓練を続けていたので後肢だけでの行動など蟻の一匹を踏み潰すより簡単に行える。その状態でも入念に動作の確認、空撃ちしてみたりハルがおそらく趣味で付けたであろう白兵戦用のパーツの素振り等、二匹が色々やっているのをハルは邪魔にならないように半透明な状態でニコニコと眺めていた。

「一年間のアフターサービスつき。故障したら直してあげるからね。あ、それと……」

ハルの言葉に二匹は動きを止めてハルを見た。もったいぶるように一瞬空けてハルはその続きを言った。

「結構複雑な魔法かけてあるからあんまりバカやってるとえらいことになるから気を付けて。私もどうなるか分かんない」
「おいおい……それでアフターサービス一年は短いだろ」
「短かろうが長かろうがその間に死んだらどうしようもないって覚えときな~。それじゃ、やることやったし私は帰るよ」

にこりと笑ったハルは半透明な状態からどんどんと薄くなっていく。そしてその最中に自分の目を指さしてからファングとクロウの二匹を指してお馴染みの一言を言う。

いつも見てるよ(Eye have you)!」

そして声の余韻が消えると同時にハルの姿は消えた。いつものことなので二匹は特に気にしない。気にすると言ったら、先程の行為で汚れてしまったベッドだろうか。選択は順番で交代しながらやっているものの、今回は二匹ともハルとの会話のあとと言うこともあってやる気が起きなかった。単純に疲れているというのも一因であっただろう。結局そのまま二匹はベッドの中で抱き合うような形で眠りについてしまったのである。時間は午後10時程だろうか。

 翌朝起きた時に真っ先に二匹が思ったことと言えば、なんだか色々なにおいが混ざっていて気持ちが悪いと言うことだ。しかし元から散らかし放題のこの家を誰が掃除する気になるだろうか。清潔さなど彼等にとって蟻の一匹程にどうでもよかった。ただ身体がじっとりとしているのだけはお互い許容出来ずにシャワーを浴びることにした。無論、恥ずかしがる理由など無いので二匹一緒にだ。通常体毛で隠れていて見えない場所も水に濡れれば見えるようになることがある。お互いが何となく意識し始めると結局彼等は行為に走り、水道代が膨大な額になってしまうのだが、給料がまだ入っていなくとも裕福に暮らせるだけの資金はあるので別に彼等が節水をしようと思うことなど無い。環境に悪かろうが何だろうが自分に今すぐ関係のないことは二の次なのだ。そして今日もいつものごとく何となく目に入ってしまったから行為に走るのである。

「……ヤるか?」
「あなたがヤりたいなら?」

断る理由はクロウには特になかった。何か一つあげろと言うならば“疲労が溜まる”と言うのが出てくるだろう。だが仕事はしばらく来そうにないので楽しむに限る。結局ファングと同じ意見に達してしまうのは、彼女もまだ若いからであろう。ファングはクロウの唇を優しく奪うと、そのまま彼女の身体を押していき、バスルームの壁に押しつけた。足下が滑るのもあって、彼女は背中を壁に押しつけるような形で座り込んでしまう。少し熱めになっていたシャワーから出る湯によって、身体の各部はそれなりにほぐされて火照っていたものの、行為に走るにはまだ到達していない。ファングはそっと彼女の秘部を手でなぞった。触れた瞬間から反射的に体がピクリと動く。クロウ自身、この感触に慣れていないわけではないのだが、ファングにわずかながら好意を寄せているからこそうぶなような反応が出来るのだろう。今まで唇で収まっていたキスは、ファングがするりと舌をクロウの口に差し入れたことによって深く濃厚なものに変わる。お互いの肉体を求め合って相手の舌を愛撫し、相手の舌から愛撫され、彼等の息は徐々に荒くなっていった。特にクロウは、ファングから秘部を撫でられたりと口とは別の箇所を責められているので、荒げた息はキスを続けるのも苦しそうである。事実苦しいのだが、クロウにとってファングのキスは飴よりも甘い甘美なものであるが故に、本当に限界になるまでキスは続けていたかった。
 だが限界はすぐにやってきたのだ。ファングは自身の指をヌプリとクロウの秘部に差し込んだのだ。突然の刺激に思わずクロウは嬌声を上げてしまい、口は離れた。粘度の増した唾液が唇同士の間に糸をかけるもそれはシャワーの水しぶきでいとも簡単に切れて無くなる。サラサラとシャワーがバスルームの床を叩く音に混じり、クロウの喘ぎ声とくちゅくちゅというような卑猥な水音が混じる。そしてしばらくするとその音は聞こえなくなり、代わりにぺちゃぺちゃという音が聞こえてくるようになった。クロウが興奮してそそり立ったファングのモノを舐めているのだ。根本から全体に唾液を絡ませるように丹念に、それを広げていくようにするりと。そのうちに、ファングのモノはビクビクと痙攣を始める。それを察知すると、クロウは舐めるのをやめてファングの様子を窺った。顔を真っ赤にし、必死に耐えているその顔はいつものものと違い、可愛らしくもあった。可愛い時は可愛いのだけれど、その時の比ではないぐらいに可愛らしい。そんな顔のファングは少し不機嫌そうな顔でクロウを見つめた。意図が分かっているクロウは小さく笑ってからファングに対して背を向けた。
 その次の瞬間、クロウの秘部をファングのモノが貫いていた。いつもは何かしら先に宣告してくれるのに、今日に限ってそれも無しに突然突き入れるものだからクロウは今までにないぐらいに高い声を出してしまった。そんなことも無視し、ファングは本当にただの獣のように腰を振り続ける。ぐちゅりぐちゅりとファングが腰を動かすたびに聞こえる。シャワーの音がなければクロウは意識を完全に本能に乗っ取られていたかも知れなかった。しかし、理性が残っていた所で完全に主導権を握られる後背位で抱かれている今どうすることも出来なかった。ただ、秘部に与えられる頭が弾けそうな快感と打ち付けられる腰の感触、接合部から洩れる卑猥な音を感じるしかなかった。そしてその数分後にクロウは絶頂に達し嬌声を上げた。だが、ファングはまだ収まらないようで腰を振り続けている。足から力が抜けてしまい、完全にされるがままのクロウだったが、このまま犯され続けていれば熱いシャワーがかかっている中という理由も相まって危険かも知れないと、絶頂を向かえて一瞬だけ冷静になった頭で考えていた。とにかく早く終わらなければ体力も限界に近い。残る力を振り絞り、クロウはファングのモノを締め付けた。
 ビクリと一瞬ファングの動きは止まったものの、先程よりも力強く腰を打ち据えてくるようになった。限界が近いというのは彼のモノがビクビクと痙攣しているので分かる。だが終わっても止まらないのではないかと思う程にファングの腰は早く動いている。だがその時は来た。ファングが絶頂に達し、秘部の奥までモノを突き入れながら白濁を吐きだした。しばらく白濁は放たれ続けたが、遂に衰えてファングは秘部からモノを抜き去った。昨日以上にぐったりとしているクロウを見てファングはやりすぎたか一瞬不安になったが、クロウが恨めしそうに横目で見てきたので苦笑で返した。

 「良かっただろ?」
「……否定はしないけど、受ける方は大変なのよ」

窘めるように言われたファングはクロウの額にキスをしてから腰砕けになってしまった彼女をリビングに運び濡れた体を拭いてやった。いつものことである。巻き毛やらが完全に寝てしまったクロウはなんだか別の生き物のように見える。以前そう言った所絞め落とされそうになったのでファングは悪く言うのをやめていた。

「朝からこんなに疲れてどうするの」
「じゃあ夜はもっとFeverするか?」
「私を殺す気ならどうぞ」

その皮肉はおそらく本気なのだろうとファングは確信した。仕事が来るまであとどのくらいこんな皮肉を聞いていられるだろうか。


あとがき

こんばんは、DIRIです。
ブラック・ラグーンに感化され、書いてみました。と言うより元々あったプロットをラグーン調に入れてみて別の小説にしてみただけですが(苦笑
官能表現も短いながら出来てたと思いますがどうでしょうか。セリフは無しでしたが(汗
ポチエナは雄でも雌でもいける良い素材だと思いませんか? 私は大好物です(涎
眠いのであとがきもそこそこにしておきます。続きを期待せずに待っていて下さい。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 駄目だ……
    シャワーがシャワーズに見えてしまう('А`)
    武器関係はさっぱりなのですが、それでもちゃんと読めるのが良いですね!
    続き楽しみにしています。執筆頑張って下さい!
    ――雪猫 ? 2009-10-10 (土) 14:49:43
  • ブラックラグーンktkr www

    全巻持っている身としてはニヤニヤが止まりません(笑)
    レベッカにロック、ダッチに眼鏡(名前忘れました) そこにまさかの ハ ル きました�

    自分ハルのキャラが好きです���
    次回作待っています!
    ――ナルシスト万歳 ? 2009-10-10 (土) 17:29:43
  • 似たようなコメントページが出来ていたので修正しておきました。
    ――雪猫 ? 2009-10-13 (火) 17:30:36
  • 雪猫さん
    コメントありがとうございます、返信が遅くなってすいません
    それは分かりますね、私もそうです(笑
    一応、グロテスク表現が大丈夫な方全般に読めるように注意して書いているつもりですので。ブラック・ラグーンのヒロインの言葉で言えば「こんなもん(銃)な、撃てて当たりゃ良いんだよ」ですから、わかる人や興味のある人は調べて楽しんで貰えたり出来るかなと思います
    修正して頂いてありがとうございました。本来なら私がやるべき事でしたね…

    ナルシスト万歳さん
    コメントありがとうございます
    レヴィ、ロック、ダッチ、ベニー、ですね(笑
    ブラック・ラグーンは5巻までしか読んでないんです。友達から借りてるだけなので(苦笑
    自分で買いたいんですけどお金がないんですよね
    ブラック・ラグーンに感化されて書いたとは言え、クオリティは低いですからね、オリジナルの作品だと思って下さい(汗
    ハルは本当にどこにでも出ますからね。羞恥心というものはないですから(笑
    まったりと続きを待っていて下さい…
    ――DIRI 2009-10-14 (水) 19:55:26
  • 誤字連絡

    選択は順番に…×

    洗濯です。
    ――チャボ 2009-12-14 (月) 21:10:43
お名前:

*1 低品質の安価な小型拳銃に対する呼称。土曜の夜に闇取引される安価な銃というような意味
*2 コルト・ファイヤーアームズ社の製造する傑作自動拳銃。70年以上に渡り米軍の制式採用拳銃だった
*3 引き金を引くのに必要な力
*4 ヘッケラー&コッホ社の制作する拳銃。世界初のポリマー製フレームの拳銃で、ストックと併用するとバーストが出来る
*5 銃身の中に彫られる螺旋状の溝

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Last-modified: 2009-12-01 (火) 00:00:00
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