&size(20){''ポケモン不思議のダンジョン 探検隊アドバンズ物語''}; 作者 [[火車風]] まとめページは[[こちら>ポケモン不思議のダンジョン 探検隊アドバンズ物語]] 第三十二話 新しい仲間チェリー ヌマオとローチの鬼特訓 後編 今回の依頼はのうむのもりで、ワタッコの救助とお尋ねものの依頼だった。 ソウイチ達だけでなく、ローチやヌマオも依頼に参加することになった。 今までも何回かは参加したことがあるが、サポートなどほとんど目立った活躍はなかった。 しかし、今回はメインメンバーとしての参加、二人はとても張り切っていた。 「ローチ、いっつも防御ばっかじゃだめだぜ?たまにはガツンとやってやらなきゃ。」 ソウイチはローチの方を向いて言った。 「そ、そうなんですけど・・・。なんだか怖いんですよね・・・。」 ローチはおどおどしていった。 「わざわざ攻撃する必要もないんじゃないですか?攻撃したらうるさくなるだけですし、逃げるが勝ちっていうじゃないですか。」 と言ったのはヌマオ。面倒くさいのではなく、やっかいごと、騒がしいことが嫌いなのだ。 「なにいってんだよ!攻撃しねえでどうやってお尋ねものをつかまえるよ!?今日はその精神を根本から叩きなおしてやる!」 ソウイチは二人の目を見据えて言った。 「えええ!?そんな~・・・。」 「はあ・・・。うるさくなりそう・・・。」 二人ともすごくげんなりとなった。 「ソウイチ、あんまりやりすぎちゃだめだよ?」 ソウヤが念のために忠告する。 ソウイチはわかったわかったと軽く受け流したが、本当に分かっているのだろうか。 実際、のうむのもりにはいろいろなタイプのポケモンがいるので訓練にはちょうどいいと思ったのだ。 しばらく歩いていると、さっそく敵に出くわした。 今回の敵はドーブルとジグザグマ。 二人にとっては普通に戦える相手だった。が・・・。 「おい!!お前ら何やってんだよ!!早く戦え!!」 ソウイチが怒鳴るのも無理はない。 ローチはソウヤの後ろに隠れ、ヌマオは全くやる気を見せない。 「で、できませんよ・・・。僕なんかとても・・・。」 ローチはすっかり怖気づいてしまった。 「僕は攻撃したくありません。やりたいんだったらどうぞ。」 ヌマオはまるで関心がない。 「てめえら!!それでもアドバンズの一員かよ!!」 ソウイチは躍起になって二人を怒鳴りつけた。 殴りに行こうとするのをゴロスケとモリゾーがあわてて止めて、なんとか二人は殴られなかったものの、結局ソウイチ達が敵を倒すことになってしまった。 「(くそお・・・。なんで戦わないんだよ・・・。探検隊は戦ってなんぼだろうが・・・。)」 ちょっと違うような気もするが、確かに一切戦わないのでは何のために来たのか分からない。 前はサポートが目的だったから、二人もあまり戦う必要はなかった。 しかし今回は本格的な依頼、戦わなくてはならないのだ。 「(次こそ戦わせてやるぜ・・・。強くなるためには、戦うのが一番いいんだ。防御だけじゃダメだ、このままじゃ、あいつらは一生実戦で役に立てなくなる・・・。)」 ソウイチはそんなことを考えながら先へ進んだ。 本当は二人のことをすごく心配していたのだ。 ローチは相変わらずおどおど、ヌマオは静かなこと以外にはほとんど関心を示していない。 そしてまた次の敵に出くわした。 今度はお尋ね者のヨルノズクとホーホー、さいみんじゅつに注意が必要な奴らだ。 「よ~し!こんどこそ本番だ!やってみろ!!」 ソウイチは二人の方を見たが、やはり動く様子はない。 とうとうソウイチはしびれを切らした。 「ああああ!!もういい!!てめえらはそこで見てろ!行くぜ!ゴロスケ!」 ソウイチはゴロスケに声をかけて突っ込んでいった。 まずはかえんほうしゃで相手をひるませて、たいあたりで壁にたたきつける。 そのあとにゴロスケがみずでっぽうで追い打ちをかけて、体力を削る。 しかし向こうも負けてはいない。 ひこうわざを繰り出す合間にさいみんじゅつを仕掛けてくる。 「へん!!そんなせこい技にかかるわけ・・・。」 と粋がっていたものの、真っ先にソウイチが眠ってしまった。 ソウイチの代わりにソウヤが加わるが、やはりダブルでさいみんじゅつをお見舞いされてはよけられるはずもなく、眠ってしまった。 とうとうモリゾーも加わったが、さすがにひこうタイプとくさタイプではモリゾーのほうが分が悪い。 「・・・・・・。」 ヌマオはすごくいらいらしていた。 何しろすごくうるさいのだ。 ソウイチとソウヤのいびき、モリゾーたちのバトルの音響、いらいらには十分すぎるぐらいの材料だった。 ローチはどうすればいいかわからずおろおろしている。 「うあああああ!!」 モリゾーにヨルノズクのエアスラッシュがクリーンヒット、そのまま岩壁に叩きつけられた。 「モリゾー!!」 「よそみしてんなよ!!」 ゴロスケがモリゾーに気を取られた隙に、ホーホーもたいあたりでゴロスケを吹き飛ばす。 「うぐう・・・。」 二人とも立ち上がるだけで精一杯だった。 「どうやら終わりだな。とどめの・・・。」 ヨルノズクがゴッドバードの体勢を整えていると・・・。 ビュオオオオオオオオ!! 「うえええ!!な、何だこれは!?」 突然目の前が真っ白になった。 ホーホーもヨルノズクも何とかして視界を確保しようとする。 しかしふぶきはますます強くなり、ダメージはどんどん重なっていった。 さらにしろいきりを吹っかけられたためますます視界は悪くなった。 とうとう体力が限界を超え、二人とも戦闘不能となった。 「い、今のは・・・。」 ゴロスケとモリゾーが振り返ると、顔中に怒りをにじませたヌマオがいた。 ローチはがたがた震えながらその様子を見ていたようだ。 「勘違いしないでください。あまりにもうるさいから黙らせただけです。」 どうやらヌマオは本気を出すとかなり強いようだ。 そしてヌマオはまだ寝ているソウイチやソウヤにもふぶきをおみまいした。 「わわわわ!!」 「や、やりすぎだよ!!」 二人が止めたにもかかわらず、ヌマオはしばらくふぶきを出し続けた。 そして二人はようやく目覚め、あまりの寒さに飛び上がった。 「バカ野郎!!オレ達を殺す気か!?」 「限度ってものを考えてよ!!」 ソウイチとソウヤはヌマオに詰め寄った。 「じゃあ静かにしていてください。僕はうるさいのが大嫌いなんです。」 二人の怒りの形相に物怖じせず、ヌマオは淡々と自分の意見を言った。 もうこれ以上何を言っても無駄だと思い、二人は怒りを胸の中にしまった。 「(こいつここまで性格やばかったか・・・?)」 今までの間にいろいろ変化したようだ。 まあ、一人ぐらいこういうのがいてもまた楽しからずや。 「どこが楽しいんだよ!!」 「そ、ソウイチ・・・?」 いきなり叫んだので、モリゾーたちはびっくりしていた。 「へ・・・?あ、な、なんでもねえよ!!」 ソウイチはごまかしてお尋ね者を縛り上げた。 とりあえずこれで依頼は半分終了。 残るはワタッコの救助だけだ。 しかし、序盤はそれほど霧が深くなかった森も、奥へ行くに連れてどんどん視界が悪くなっていった。 さっきのヨルノズクのような状態になってしまったのだ。 「くっそお・・・。全然先が見えねえぜ・・・。」 ソウイチは目をこらしてずっと先を見つめていた。 「これじゃあどこにいるのか全然わかんないよ・・・。」 モリゾーもはあっとため息をついた。 とにかく立ち止まっているわけにはいかず、一行はひたすら前へ前へと歩いた。 「巨大な扇風機でもあって霧がふきとびゃあいいんだけどよ~・・・。」 ソウイチは途方もないことを言い出した。 「扇風機がこんなところにあるあけないでしょ?だいたいどうやって電力を供給するのさ?」 すかさずソウヤが突っ込む。 「あのなあ・・・。なんのためのでんきタイ・・・。」 ソウイチの言葉が途中でとぎれたかと思うと、みんなの目の前からソウイチの姿がふっと消えた。 「うわあああああああああ!!」 そしてソウイチの叫び声があたりにこだました。 「そ、ソウイチ~!!」 みんなは後を追いかけようとしたが、その先が崖になっていることにようやく気づいた。 「ど、どうしよう・・・。」 モリゾーはすっかり青ざめていた。 ソウイチの身に何かあったらと思うといてもたってもいられなかったのだ。 「とにかく下に降りなくっちゃ!」 ソウヤは崖と反対方向にかけだした。 当てがあるわけではないが、やはりソウイチのことが心配なのだ。 普段はいろいろときついことを言うが、本当は心からソウイチのことをしたっているのだ。 その頃、ソウイチは崖下に落ちて気を失っていた。 どれほど気を失っていただろうか、ソウイチのそばを一匹のチェリンボが通りかかった。 チェリンボはソウイチの様子を見て崖から落ちたことを察し、すぐさま自分の家に運んで手当をした。 「う・・・、ううう・・・。」 ソウイチはようやく目を覚ました。 そして、足に包帯が巻いてあるのに気がついた。 「あ、気がついたんですね!よかった~。」 部屋の奥からチェリンボが顔を出した。 「お前が助けてくれたのか?」 「はい。足をケガしてましたからほっておけなくて。」 「悪いな・・・。そういや名前は?」 「私の名前はチェリーといいます。どうぞよろしく。」 チェリーはぺこんと頭を下げた。 「オレはソウイチ、よろしくな。ところで、このへんでワタッコを見かけなかったか?」 「私は見てないですね~・・・。どうかしたんですか?」 「実は、依頼でそのワタッコを探してるんだ。早く見つけないと・・・。」 ソウイチは立ち上がろうとしたが、足が痛いのでバランスを崩してしまった。 「だ、大丈夫ですか!?」 チェリーが心配そうに駆け寄った。 「こ、これぐらい・・・、っつ・・・!」 ソウイチは大丈夫そうに見せようとしたが、足は正直なようだ。 「よかったら、私もお手伝いしましょうか?」 「いや、関係ないやつまで巻き込むわけにはいかねえよ。それに初めてなんだろ?こういうのって。」 ソウイチはやんわり断った。 「はい・・・。でも、やっぱりほっておけないですよ。」 チェリーは食い下がった。 ソウイチはしばらく考えて、一緒に同行してもらうことにした。 「ありがとうございます!お役に立てるように一生懸命がんばります!」 チェリーはすごくうれしそうだ。 そして二人は早速ワタッコを捜し始めた。 霧はさっきよりはましになったが、それでもまだまだ視界は晴れなかった。 「なかなかみつからねえな~・・・。いったいどこにいるんだ?」 ソウイチは先の見えない中きょろきょろと辺りを見回した。 「この辺にはいないようですね~・・・。もう少し向こうへ行ってみましょうか。」 「そうだな・・・。ってうわああ!!」 ソウイチが歩き出そうとすると、いきなり何かが飛んできた。 それはソウイチの足下で芽を出すと体全体にからみついてきた。 「そ、ソウイチさん!!」 「な、なんなんだよこれは!?う・・・、なんか力が抜けていく・・・。」 ソウイチはたっているのがつらくなって膝をついた。 「どうやら攻撃は当たったようだな。」 霧の中から姿を現したのはキノガッサ、さっきのはやどりぎのタネだったようだ。 「野郎・・・!せこい手使いやがって!!んなもん燃やせばすむんだよ!!」 そう言うと、ソウイチは足下にかえんほうしゃを放ってタネを焼き尽くした。 しかし、それと引き替えに足には多少のダメージが残ってしまった。 「その足で僕の足についてこれるかな?」 そう言うなりキノガッサは軽快なフットワークでソウイチの周りをぐるぐる回り始めた。 「ちぃ・・・。素早さが高い上に霧でどこにいんのか全然わかんねえ・・・。」 ソウイチは姿を見極めようとしたが、霧の中から繰り出されるマッハパンチやタネばくだんに圧倒されまったく攻撃できなかった。 「(このまんまじゃやべえな・・・。なんとかしねえと・・・。)」 ソウイチが攻撃に耐えながら策を練っていると・・・。 ヒュン!!後ろから何かが飛んできてキノガッサに命中した。 「ぐああああああ!!な、なんだこれ!?」 キノガッサに刺さったのはてつのトゲだったのだ。 「(い、いったいどこから・・・。)」 「遠距離攻撃なら得意なんです!視力だってすごくいいんですから!」 どうやらさっきのトゲはチェリーの放ったものだったようだ。 「す、すげえ・・・。この視界の悪さで、しかも離れた状態で命中させるなんて・・・。」 「フン!どうせまぐれに決まってる!次こそ当たってたまるか!」 キノガッサはかげぶんしんで再び霧の中に隠れた。 黒っぽいというのは分かるが、ソウイチは正確に目で捉えることはできなかった。 「どうだ!!これなら見えま・・・、ぐはあ!!」 「私を甘く見ないでください!」 チェリーはなんとかげぶんしんの中から本物を見つけ出し、しかも確実に命中させたのだ。 しりょくじまんにかなり磨きがかかっているようだ。 「(こいつほんとに初めてなのか・・・?めちゃくちゃやり手じゃねえかよ・・・。)」 ソウイチはただただチェリーが攻撃する様子を眺めているしかなかった。 キノガッサもだんだんダメージが、たまり動きが鈍くなってきた。 チェリーは次々とトゲを投げて攻撃していたが、キノガッサも密かに攻撃するチャンスをうかがっていたのだ。 チェリーは攻撃に夢中で向こうの準備には気がついていなかった。 「(よし!今だ!!)」 キノガッサはかげぶんしんを利用してチェリーの背後に回り込んだ。 当然チェリーはよける暇もなくマッハパンチで吹き飛ばされてしまった。 「きゃああああああ!!」 そのまま木にぶつかるかと思ったが、ソウイチが一歩早く動いてなんとか助かった。 「だ、大丈夫かよ・・・?」 さすがに足の痛みは消えていないようだ。 「す、すみません・・・。またやっちゃった・・・。私、攻撃がうまくいっちゃうとついつい相手がどこにいるかわからなくなっちゃって・・・。」 チェリーはすまなそうに謝った。 「んなことぐらいしかたねえよ。とりあえず今度は相手を見失わないように近づいて戦うぞ!」 「あ・・・。実は・・・、私、近距離戦が苦手なんです・・・。」 チェリーは消え入りそうな声でしゃべった。 「なにい!?ちぃ・・・。じゃあ近距離はオレが担当するよ・・・。お前はトゲであいつの動きをできる限り鈍らせてくれ。それと目が良さそうだから相手の位置も教えてくれ。」 ソウイチはちょっとびっくりしたが、そんなことをぐだぐだ言ってもしょうがないので、役割分担をすることにした。 「さあ、ここから形勢逆転だ!!」 キノガッサはタネばくだんを連射してさらに視界を悪くしてきた。 ソウイチもなるべく見失わないように相手に目をこらす。 技もチェリーのおかげでさっきよりは当たるものの、足のせいで動きは遅かった。 「どりゃああああ!!」 キノガッサはマッハパンチでソウイチの顔面を攻撃した。 ソウイチは思いっきり吹っ飛んでしまい、鼻を殴られた痛みでのたうち回っていた。 「ソウイチさん!!」 「これで終わりだあああ!!」 キノガッサはタネばくだんを大量に出し、それを一気にソウイチの元へ放り投げようとした。 「そんなことはさせません!!」 チェリーはソウイチの元へ駆け寄り、まもるでタネばくだんを回避した。 タネばくだんはその場で爆発し、キノガッサ自身を吹き飛ばした。 「うがあああ!!くそお!!」 そしてまもるを解除したチェリーはてつのトゲを足に打ち込み、キノガッサを足止めした。 その隙を突いて、ソウイチが目の前に飛び出した。 「これで決めるぜ!!だいもんじいいいいいい!!!」 ソウイチは目の前でだいもんじを放った。 「ぎゃあああああああああ!!」 当然距離が近すぎてキノガッサはよけられず、大の字の業火に焼かれてあっというまにノックアウトされた。 「よっしゃあ!!やったぜ!!」 ソウイチはその場でガッツポ-ズ。 しかしチェリーはちょっと浮かない顔だ。 「自分からお手伝いするといっておきながら、迷惑かけて本当にすみません・・・。」 チェリーは申し訳なさそうに謝った。 「何言ってんだよ!お前の遠距離攻撃すごかったぜ!うちのメンバーは基本接近戦だから、お前みたいなのが仲間にいると助かるんだよな~・・・。どうだ?俺たち仲間になってくれないか?」 ソウイチはチェリーにお願いした。 「えええ!?い、いいんですか!?私が仲間になったらかえって迷惑じゃないんですか?」 チェリーは信じられないという目でソウイチを見た。 「だから迷惑じゃないっての!どうだ?」 ソウイチはちょっとイラッときたが、どうしてもチェリーを仲間にしたようだ。 「・・・わかりました。お力になれるように一生懸命がんばります!改めてよろしくです!」 「おう!こちらこそよろしくな!」 二人はしっかり握手を交わした。 そこへ・・・。 「お~い!!ソウイチ~!!ソウイチ~~~!!」 「あれ・・・?あの声って・・・。ソウイチさんのこと探してるようですけど・・・。」 「きっとソウヤたちだ。ちょうどいいや!お前のことも紹介しないとな!」 ソウイチは声のする方向へチェリーを引っ張っていった。 そして、ようやくソウヤたちと合流することができた。 というより、チェリーが方向を教えてくれたから合流できたのだが。 「ソウイチ!よかった~・・・。どうやら無事みたいだね。」 みんなほっとため息をついた。 「大丈夫じゃねえよ!!足ケガしてんだぞ!?」 みんなの心配をよそにソウイチは怒鳴った。 「自分が不注意なのが悪いんでしょ!!霧が出てるんだから注意して歩かないといけないことぐらい分かるでしょうが!!」 心配が無くなってほっとした分、怒りが増幅したソウヤであった。 「あ、あのお・・・。」 「え・・・?あれ・・・?このチェリンボは?」 みんなはソウイチに聞いた。 「ああ。こいつはチェリー。オレを助けてくれたんだ。こいつ、かなり実力もあるみたいだから仲間になってもらったんだ。」 ソウイチはみんなに紹介した。 「みなさんよろしくです。」 チェリーはぺこりと頭を下げた。 みんな喜んで仲間に迎え入れた。 「あ、それとローチすごかったんだよ!さっきワタッコを見つけたんだけど、敵から守るために一生懸命戦ったんだ!」 ゴロスケがうれしそうに言った。 「ほ、ほんとか!?すげえぜ!よくやったな!」 ソウイチはローチをすごくほめた。 こんなに小さくても、ローチにとっては大きな一歩なのだ。 「そ、そんな・・・。ただ一生懸命だっただけで・・・。」 ローチは顔を赤くして照れた。 その様子がおかしかったのか、みんな大笑いした。 「よ~し!これで依頼は終了!!早速帰ろうぜ!」 「おお~!!」 こうして、新たな仲間チェリーを迎え、ギルドへ帰るソウイチたちであった。 ---- [[アドバンズ物語第三十三話]] ---- 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