ポケモン小説wiki
Into A Female の変更点


&color(red){''注意:R18、流血などの描写があります''};


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 寒空のミアレシティを覆う長い夜が、彼の、道を踏み外すきっかけだった。


 来たる聖別の夜に備え、ミアレの街はプリズムタワーを中心に青やピンクなどの電飾で彩られていて、ハレの様相を呈していた。
そんな輝かしい大通りとは対照的な、あまりスタイリッシュとは言えない薄汚れた路地を歩く一人の青年、アンリは、落着きのない様子で“何か”を探しているようだ。
大半のミアレ市民は、冷え込む夜の外出を最小限に止め、自宅で暖をとるか、カフェでホットドリンクを嗜んでいることであろう。
市内北部の入り組んだ路地へと足を運ぶ者に、真っ当な理由などあるはずもなく…

 
 冷たい風に吹かれようと、麗しく揺れるパステルカラーのリボンは、暗い路地においても、はっきりと存在を主張する。
このポケモンもまた、“何か”を探しているようだ。
ミアレの路地裏には様々な噂話があるが、特に行き止まりについては、夜な夜な格闘家が修行しているだとか、ろくでもない不良がたむろしているだとか枚挙にいとまがない。
軽やかな足取りで路地を巡るこのポケモンも、そんな噂話の一部になっているだろうか。

 
 夜が更ける頃、アンリの一人歩きはついに終わろうとしていた。彼は市内北部にある3つ目の行き止まりにたどり着いたのだ。
結局、どの行き止まりにも噂話に出てくるような人やポケモンはいなかった。彼は、徒労を嘆きながらも、どこか安心したような面持ちで帰ろうとしていた。その時だった。
微かに、この行き止まりへと、足音が近づいてくる。複数人ではないので、不良ではなさそうだ。しかし、早まる鼓動は、正直に緊張が走るのを伝えてくれる。
そして、ついにそのポケモンは姿を現した。

 
 ニンフィア。アンリはこのポケモンを生で見るのは初めてだったが、知らないわけではない。
この地方ではそれほど珍しいポケモンではないこともあり、彼はテレビ中継でトライポカロンに出演しているニンフィアの姿を何度も見たことがあった。
「すみません、道に迷ってしまって…」
彼女は、不安そうな声色でアンリに話しかける。
彼は目当てのポケモンではなかったことに落胆こそしていたが、可愛らしいポケモンが、夜中に一人で道に迷っているのを見過ごすわけにはいかなかった。
また、彼が桃色が美しいこのポケモンに対して下心を抱いていたということは言うまでもない。
「道案内しましょうか?」
「お願いします。ルージュ広場というところに家があるんですけど…」
「ルージュ広場ですね。大丈夫ですよ。」
彼はミアレシティの土地勘が完璧に身についているわけではなかったが、ここから程近いルージュ広場なら案内できるだろうと考えた。

 
 「確か、ルージュ広場にはレストランがあったよね。」
鮮やかな色合いの彼女の横を歩きながら、アンリは話を振ってみる。
「ありますね。私は行ったことないですけど…。」
確かに、ルージュ広場にあるレストラン・ローリングドリーマーは、高級レストランとして知られている。彼女が行ったことがないのも無理はない。
「へぇ、普段はどこのレストランに通っているの?」
「…えぇと、レストラン・ド・フツーにはよく行きますよ。」
それは、市内北部に住む彼には聞き馴染みのないレストランだった。なんとも素朴そうな名前のレストランだが、彼女は結構庶民派なのだろうか。
「ご主人が好きなんです。リーズナブルな値段でたくさん食べられるって。」
「ご主人…、君はご主人とはぐれているの?」


 アンリの聞いた話によると、ニンフィアのご主人は、明後日までガラル地方というところへ出張中らしい。
暇に耐えかねた彼女は、普段あまり行くことのないミアレガレットの直売所へ赴いたそうだが、帰る時には日が暮れていたため、道に迷ってしまったらしい。
彼はかつて、両親とゴーゴーシャトルに乗って、ミアレガレットを買いにいった日々を思い出した。
確か、そのついでにレストラン・ローリングドリーマーで食事をしたこともあったような_

ふと、疑問が浮かぶ。
「そういえば、ルージュ広場にアパートとかあったっけ?」
「ありますよ、最近引っ越してきたんです。…あ、ここです!私の家です。」
「あれ?ここなんだ。」
そこは、ノースサイドストリートと広場をつなぐ、&ruby(ひとけ){人気};のない小道に面した住宅だった。

 
 あの行き止まりからルージュ広場まではあっという間だったが、これで道に迷うだなんて彼女はよっぽど方向音痴なのだろう。
しかし、アンリはまだまだ話し足りず、もっと彼女のことを知りたくなっていた。それもそのはず、彼はまだニンフィアの名前すら聞きだせていない。
「本当に助かりました!」
彼女は感謝を伝えて、明るく微笑む。
彼は思わず、その微笑みから目を逸らした。間近くで顔を直視したのは初めてであったが、右の耳元のくせ毛、微笑みの奥にチラ見する犬歯、
そして何よりこちらを見つめる大きな水色の瞳が、彼にとってはあまりにチャーミングで刺激的だったのだ。
彼女は少しの間、何かを考えているかのように俯いた後、
「よければ、ここの家でお礼をさせてくれませんか?」
彼にとって、願ってもみない誘いを申し入れた。

 
 ニンフィアは、あまりもてなすものがないと詫びながらも、今日買ったばかりのミアレガレットをもてなしてくれた。
この住宅には主人とニンフィアしか住んでいないらしく、今は彼女と二人きりということになる。
それにしてもこの家、一人と一匹で生活するには贅沢、というよりかは過剰な広さがある。
アンリは以前までここに、テナント募集中の看板があったことを記憶している。彼女は一体いつここに引っ越してきたのだろうか。

 
 「ねぇ、本当に今日は心細かったんです。」
彼女は、ミアレガレットをぺろりと食べきったアンリにすり寄ってくる。いくら、道案内をしてあげたといえ、初対面の人に対する距離感としては何かがおかしい。
しかし、可憐な彼女との密着で、彼の頭は真っ白になっていた。彼女は胸元から生えるリボンの触角で彼の首元を包みこみ、彼の顔を引き寄せようとする。
これはもしかして、キスをしようとしているのではないか?!
いよいよ彼はパニックに陥った。

 
 突如、アンリの首を包んでいたリボンの触角が、きつく締まる。
即座に、頭へ血が回らない不快感と、呼吸のできない恐怖に襲われる。
「馬鹿だねキミは。何を期待してたんだい?」
透明で美麗なニンフィアの声とはまるで似つかわしくない言葉に、彼は訝しむ間もなく意識を失った。


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 目が覚めると、アンリは自分が全裸であることに気が付いた。…それにしても、ここがどこで、なぜ今見知らぬ床の上にいて、うつ伏せで横たわっているのか。
「やっとお目覚めか?」
聞き覚えのある声だ。彼は首を動かし、後ろを振り向く。そこには、左耳元から生える触角で彼の体を押さえつけるニンフィアの姿。
「ボクのことも、噂話に出てくるサーナイトと似たような類のポケモンだと思ってたんだろ?」
その言葉に彼はハッとする。抜け落ちた記憶が甦っていく。そうだ、確かに彼はあるうわさを追っていた。
アンリがカフェで大人達の会話に聞き耳を立てて知ったあるうわさ_

深夜に、市内北部の路地の行き止まりに現れるという、メスの淫乱サーナイトのうわさである。彼女は普段、ひっそりと自慰行為に励んでいるというが、
しばしば路地に迷い込んだオスを、ポケモン・人間の見境もなくサイコパワーを以てして逆レイプするという、とんだ痴女なのだとか。
性欲旺盛な年頃の彼が、そのサーナイトに大きな関心を寄せるのも無理はないだろう。特に彼は、もうすぐクリスマスだというのに一緒に過ごす異性もいないのだから尚更である。


 「ところが残念、そのうわさはボクがでっち上げて拡散しただけのデマなんだ。馬鹿なオスを誘い出す策としては効果てきめんだろうと思っていたけど、こうもすぐに成果を上げてくれるとはね。」
アンリは、ニンフィアの言葉をのみこめずに茫然としていた。
「要するに、メスを探していたキミは、オスを探していたオスに嵌められたんだ。さらに言うと、ここは空き家だからボク達以外は誰も来ない。」
「どうして、そんなこと…」
「どうしてって、夜中にいかがわしい目的で出歩く青年には、一度補導してやる必要があるだろ?」
深夜に青年を連れ込んでおきながら、どの口で言っているのだろうか。非難の目を向けようとする彼に対してもニンフィアは口を止めない。
「本当に愉快だよ。かわいらしいメスのフリをすれば馬鹿なオスはホイホイついてくるんだね。ボクのこと、少しは怪しいと思わなかったの? …ま、おかげで今、ちょうどいい獲物を捕まえられたけど。」
「何をするつもり、なんだ。」
アンリは理解を拒むかのように問い立てる。
「素っ裸にさせてヤることなんて、一つしかないだろ? キミがサーナイトとシたかったこと、かわりにボクが、キミでシてあげるのさ。」
ニンフィアの意図をやっと理解した彼は、これからいかに恐ろしいことが行われるのかを察し、顔を青ざめる。
「ふ、ふざけんな!そんなことが許されると思ってるのか!」
「思ってるけど?」
強姦されるかもしれない。そんな非現実的状況に脅えて出た、かすれた怒号。それもうつ伏せで押さえつけられながらでは、何の凄みも感じられない。
「さ、冬の夜はまだまだ長いよ。」
いかにも楽しそうな、それでいて邪悪な笑み。ニンフィアは左耳元の触角を、再び、彼の首元に密着させる。果たして、どうすればこの拘束から抜け出せるだろうか。


 ニンフィアは、うつ伏せ状態のアンリの両足を股にかけて、顔を彼の下半身へと近づける。
「極力痛い目には合わせないようにするね。ボクは優しいから。」
言うが早いか、ニンフィアは彼の臀部に“かみつく”を繰り出した。
「っア!?」
何が起きたのかが理解できない。ただ、稲妻のような鋭い激痛がアンリを襲う。冷たい感覚は、噛まれた箇所を直接見ずとも、血であるとわかる。
「あぁ…これでキミは傷物だねぇ。お尻にこんな消えない歯形が残ったんじゃ、恥ずかしくて一生誰ともセックスできないよ? て、そもそもキミに相手なんかいないか。」
もはや何にどう反論すべきかもわからず、彼は水揚げされたヨワシように口をパクパク開閉することしかできない。なぜこんな目に合わなければいけないのか、本当に誰も助けにこないのか。
彼は今更、不用意に深夜徘徊したことを後悔した。
「それじゃ…、先ずは仰向けになってもらおうか。」
ニンフィアは彼の動揺を気に留める様子もなく、命令を出す。
しかし、これ以上傷物にされるわけにはいかない彼は従わざるを得ない。萎れた、細々としたそれを、ニンフィアの眼前に晒す破目になる。


 「どうせ、キミもオスのサーナイトやニンフィアなんて認めないとか言うんだろ?」
仰向けになったアンリを見下ろしながらニンフィアは、唐突に決めつけて問いかけてきた。
確かに彼はメスのサーナイトを追っていたのだが、とても妖精には見えない悪魔ポケモンに捕えられた今となっては、ポケモンの性別なんてどうでもよく感じていた。
しかし、元よりニンフィアは答えなど求めていない。
「幼い頃から人は皆、ボクをメスだと勘違いして、やれ“見てあれ、可愛い~”だの、“その見た目でオスとか逆張りかよ”だの好き勝手言ってきた。」
ニンフィアは猛々しく充血した獣のペニスを見せつける。
「だからボクは、自分がオスであることを肯定してもらうために、今夜キミをオスのチンポがないと生きられないメスにしてやるんだ。」
あまりにも支離滅裂で、とばっちりではないか。そもそも、お前はさっきまでメスのふりをしてただろ。彼は不平をもらそうとするも、思うように言葉が出ない。
それよりもニンフィアの恨みつらみから、自分の性器が噛み千切られるのではないかと気が気でなかった。しかし、ニンフィアにその気はないようだ。

 
 「ほら、開脚して。」
ニンフィアは胸元の触角を使って、アンリの膝を持ち上げるようにし、それを促す。
いくら逆らえない状況とはいえ、あまり情けない恰好をとるのは躊躇する。しかし、ニンフィアは待ってはくれないだろう。
彼が開脚すると、ニンフィアはおもむろに股の間に腰を下ろした。
「キミがぐっすり昏睡してる間、少し馴らしておいたけど、まだダメだろうな。」
そう言って触角を、M字開脚の姿勢になった彼の尻穴へと侵入させる。尻を噛まれた激痛で忘れていたが、彼は肛門が外気に敏感になっている感覚を覚えていた。
もし、ニンフィアが本当に馴らしていたのなら、痛くはしないという言葉は本当なのかもしれない。いや、既に酷い目にはあわされているが、せめてこれ以上は勘弁してほしいと願うばかりだ。
ニンフィアは、急に慎重になって、穴の中の様子を探るように触角を進ませる。妙なぬめりが触角の先の方にコーディングされているが、これも事前の準備の賜物なのだろうか。
正直、彼には痛みや気持ちよさよりも、息んでもぎりぎりでない便があるような不快感しか感じられないのだが。それでも、ニンフィアは当てがあるかのように迷いなく触角を動かす。
おもむろに自分のアナルがほぐされているのを間近で見ていると、なんだか変な気分になりそうだ。
「……」
黙りこくったニンフィアの表情は真剣そのものだった。その表情から一体何を読み取ればいいのだろうか。
何にせよアンリからすれば、かえって不気味にしか感じられなかった。
 

 突如として、アンリの体に異変が起きる。ゾワッとするような、それまでとは明確に違う感覚が、背筋を走ったのだ。思わず彼は、腰を浮かして折り曲げていた足を伸ばしてしまう。
ニンフィアはその反応を見逃すまいと、さらに触角で中を圧迫する。
「ちょッ!」
彼は初めての感覚に戸惑い、やめさせるように触角に手を伸ばす。この感覚もやはり彼にとって快感とは言えないもので、しかし平静を保てなくする、ある種のくすぐったさのような感覚。
ニンフィアは余裕のない彼の仕草を小馬鹿にするように笑い、触角を翻して彼の手を避けながら、応答する。
「わかったって、そんなに早くコッチが欲しいなら挿れてあげるよ。」
明らかにこちらの意図に反した、意地悪な返しに、彼は抗議する。
「そうじゃない!」
「何がそうじゃないの?」
ニンフィアの視線はアンリの顔、ではなく股間に向いている。
アンリは絶句した。そこには、無自覚のうちに膨張の経過をたどっていた己がペニス。
肛門への慣れない感覚に意識しすぎて、全く気が付いていなかったのだ。
「本当はちょっとシゴいてから挿れるつもりだったんだけど。お尻を弄っただけで勃ち始めるだなんて、メスの素質があるんじゃない? その調子ならきっと大丈夫でしょ。」
「大丈夫じゃないって…!」
「まぁまぁ、そのうち良くなるから。」
丁寧に宥める必要もないだろう。そう考えてニンフィアは、有無を言わさず、アンリに“のしかかり”を繰り出した。


 彼はゴーゴートやメェークルのようなポケモンに乗ったことはあった。しかし、乗られたことなんてない。
本来人間に使役されるはずのポケモンに、されるがまま上に乗られて、体を弄ばれようとしている。彼は自分の無力感に歯を食いしばる…ことすらできないでいた。
折り曲げた膝の上に体重をかけられて、体全体に麻痺が行き渡っていたのだ。
「いい感じに脱力してくれて助かるな。」
ニンフィアは自分のわざの効力に満足しながらも、既にはち切れんばかりに膨張した肉棒を、おもむろに挿入しようとする。
「はぁっ…、なかなか好い加減だね?」
侵入者への迎撃だと言わんばかりに締めつけてくる肛門に対しても、ニンフィアは余裕を見せる。
「ゔゔぅっ…」
しかしアンリの方はいくら麻痺状態とはいえ、猛烈な異物感に顔をしかめていた。苦しそうな低い呻き声が部屋に響く。
ニンフィアはそれを聞くや否や、手持ち無沙汰になっていた触角を、彼の膨張途中のペニスに巻き付けてしごき始める。
「んあぅっ…」
局所的に明瞭な快感が発生して、彼はさらに顔をしかめる。しかしその声は一転、高くなっていた。
 
 
 「どう? ちょっとは良くなってきたんじゃない?」
気が付けば、ニンフィアの肉棒は中腹まで沈み込んでいる。
「いたい…」
彼は反抗するように泣き言をもらすが、呼吸は先ほどよりも荒くなり、ペニスは完全に天を仰いでいた。
ニンフィアは触角による手コキを止めることなく、今度は彼の乳首を目がけて“ドレインキッス”を繰り出した。
いくら吸われても乳など出るはずもないのに、確かに何かがもの凄い勢いで吸われていくような感覚を覚える。さらに、ニンフィアは舌をも使って乳首を攻め立てる。
アンリはそれまで自慰をする時ですら、乳首を開発したことはなかった。しかし唾液にまみれた乳首は、舐められてピチャピチャと音を立てる度に、いやらしい刺激を生み出してくれる。
ペニス、乳首の二点攻撃の効果はその場所だけに留まらず、初めは異物感に襲われていたアナルにも効果を及ぼした。
徐々に体内へ侵入するニンフィアの存在感が、じんわりとした温かみとなって、それを動かされる度に、擦れる感覚が敏感になった神経を刺激するのだ。
もはや獣の肉棒は、最初からアンリの尻の穴を埋め合わせていたのではないかと錯覚するくらいに馴染みきっていた。


 「ふ…ぅっ…。」
アンリは湧き上がる射精感に困惑しながらも吐息をもらす。そこには戸惑いだけでなく、期待感も混じっていた。
既に自らの愚棒からは透明な液体が止まらなくなっていて、巻き付けられた触角が擦るたびにクチュクチュと音を鳴らしている。
もう、このまま快感に身を委ねてしまおうか、そう考えていた矢先_

突然ニンフィアはペニスを引き抜き、舌や触角の動きを停止させた。久しくぶりの無の感覚に、体は違和感を覚えていた。
「…っ?」
ここまでして途中でやめるなんて酷いじゃないか、とでも言いたげな視線。
しかし、この時を待ち望んでいたかのようにニンフィアは、その視線に薄ら笑いを合わせて…、
いきなり、前脚でアンリのペニスを踏みつけた。
「うがッっ!」
俗に言う、電気あんま。文字通り電流のごとく快感が全身を駆け巡り、善がり声を上げてしまう。ニンフィアは容赦せずペニスを踏み続け、彼はただ痛みと快感に身悶えする。
「踏まれてこんなに善がるのか。キミは犯罪者レベルの変態だね。」
「なッ、おまエァッ!?」
ニンフィアは軽蔑した目をこちらに向けてくるが、アンリは身を焦がす快楽の中で、言い返すことすらままならない。
「あ、っんゥッ!」
…ああもう、一踏みでイク。湧き上がる熱がすぐそこで、出かかっている。このまま踏まれて精子を吐き出す姿を見られてしまうなんて、あまりにも情けない。
しかし、そう思った瞬間、またしてもニンフィアは電気あんまを止める。まだ、ニンフィアにはプランがあった。
 

 アンリのペニスは思い通りに解放されないもどかしさから、尋常じゃない量の涙を溢れさせていた。それは、裏筋から睾丸部を流れ、床にも垂らしている。
その有様を見て、青年が陥落する間近にあるのを悟ったニンフィアは、厭らしくも心を掌握しようと問いかける。
「メスのキミにこんなモノはいらないだろ? 自分の口でお願いしたら、もっと踏み潰してあげるよ?」
悪魔のような提案。アンリはそれをお願いすれば、体だけでなく心までもニンフィアの言いなりになってしまいそうな気がした。
まだ、彼の心の中にある人間の理性と男の尊厳が、己の欲望に歯止めをかけようと奮闘しているのだ。しかし、解放をお預けされた絶頂寸前のペニスは、心身を狂わせる劇毒となって理性を蝕んでいく。
まだ、彼の心の中にある人間の理性と男の尊厳が、己の欲望に歯止めをかけようと奮闘しているのだ。
しかし、解放をお預けされた絶頂寸前のペニスは、心身を狂わせる劇毒となって理性を蝕んでいく。
焦らされることになんか慣れておらず、このままでは気が狂いかねない。
そうだ、最悪、自分の手を使ってフィニッシュすれば_

「踏み潰して…。」
不意に、小声を漏らしていた。
「何? 聞こえないよ?」
今、自分は何を言ったんだ? 今すぐ撤回せねばならない。そう、
「踏みにじってださい…。」
?? 尚も、口は意に反したことを言い続ける。
「何を踏みにじるって?」
…いや、違う。口は決して意に反してなどいないのだ。本心は、早く解放されたいと強く望んでいる、すぐそこにあるエクスタシーを待ち望んでいる。
本当に、それを拒む必要があるのだろうか。ニンフィアはこんなに、チャンスを与えてくれているのに。
「…男性器を、踏みにじってください。 …ああああっ!!?」
ニンフィアのとどめのプレスがアンリのペニスを弾けさせた。
“しおふき”と見まがうほどの、多量の白濁が宙へ放たれる。人間としての理性を代償に得た破壊的な悦楽は、想像を絶するものであった。
ふりかかる自らの精液に見向きもせず、彼は人生最大の恍惚の余韻に浸った。彼の意識は朦朧としていて、役目を終えたペニスは元のサイズへと収斂していく。
「ちゃんとお願いできたじゃないか、いいイキっぷりだったよ。…でもまだ、ここからが本番だ。」
ニンフィアは堕落しかけの彼を見下ろし、最後のわざ、“てだすけ”を繰り出した。彼にはこれから、真に堕ちてもらわねばならない。
前脚や触角にも飛び散った精液の淫猥な臭いが、ニンフィアの興奮のボルテージを10万超えへ上げさせる。桃色の悪魔と、哀れな獲物の交わりは、最終局面を迎えようとしていた。


 てだすけにより活力を取り戻したアンリは、命令された通りに四つん這いになっていた。
これから行われるのは、最も四つ足のポケモンの欲求を満たす、シンプルな交尾だ。ニンフィアは後ろから彼の腰に乗りかかろうと、体を密着させる。
触角の拘束から解き放たれても尚、服従を示す彼にはある異変が起きていた。虚ろな目を瞬かせている彼には、先ほどまで微塵も感じていなかったニンフィアの芳香が、妙に鼻につくのだ。
それは、媚薬のように彼の頭をクラつかせた_

「これまでボクは、オスであることを否定されるたびに、特性の力で何匹ものメスと合法的に関係を持ち、自分がオスであることを肯定しようとしてきた。」
ニンフィアはアンリの上に乗りかかった状態で、肉棒を挿入する。今度のアナルは歓迎してくれているかのようにほぐされていて、初めに挿入した時よりもずっと滑らかに奥へ進んでいく。
アンリの脳内は、アナルを押し広げて侵入される快楽に支配されていく。
今の彼には話を聞く余裕など残っていないだろう。
しかし、身の上話は独白となっても尚続く。
「ただいくら関係を持っても、お前はオスだから、と主に捨てられた傷は癒えなかった。」
ニンフィアは肉棒がほぼ全て吞み込まれたことを確認し、それを腸壁に擦りつけ始める。それと同時に、アンリは喘ぎながら手足を震わせる。
「今でもサウスサイドストリートに行くと、レストランで主と食事した日々を思い出す。…本当に安くて美味かったんだ、あそこは。」
何度も前後運動をするたびに、ニンフィアの腰がアンリの臀部を叩きつける。噛みつかれた傷の痛みはもはや、行為に紛れて快楽へと反転していた。
「今夜は、ボクをメスと勘違いしたオスを、メス堕ちさせてわからせることで、心の傷を紛らわしてる。こんなことしたって、キミは主じゃないのにね…。」
オスとしてのニンフィアの尊厳には、消えることのないミストがかかっている。それでもこうして人間の尊厳を奪い、あまつさえ支配している事実だけは、確かなものとして存在する。
「…ふっっ、それにしても素晴らしいね、キミのケツマンコは。今までしてきたどんなセックスよりも気分がいいよ。キミも…その様子だと、存分に犯される悦びを味わっているようだね。」
体内を巣食う肉棒の摩擦に耐えきれず、腕を折りまげて尻をつきだすアンリは、もはや空想上のサーナイトよりもみだりがましい。
この体勢ではもっと突いてくださいと言わんばかりだが、事実、彼は無意識にそれを望んでいるのだろう。
ニンフィアはより興奮を高めて、彼の肉体を味わい尽くそうとする。

 
 延々と、肉欲に支配された悪魔に体を貪られながら、アンリは途轍もない快楽に侵される時間がずっと続くかのように感じられていた。しかし、
「っッ…、ぐァッ…、んぐァっ!…」
徐々に高まっていく善がり声は、彼の限界が差し迫っている証左。
また、ニンフィアも増幅する快感の中で、己の絶頂が近いことを感じ取っていた。
「もう…、&ruby(だ){射精};すぞっ!」
ニンフィアはそう宣告して、より速く、より強く、腰を打ち付ける。
そして、2匹の獣は、本能のまま快楽を貪り_

「ンアァンンアアアッッ!!」
先に果てたのは、アンリの方であった。恥じらいもなく上げた悦びの声は、彼がオーガズムで得た快感の大きさを如実に表していた。
てだすけの効果を発揮した射精は1回目とは比べ物にならないほどの勢いで床を撃ち、ピシャッ!と大きな音を鳴らす。
さらに絶頂を迎えた彼のアナルは、ニンフィアの種付けを渇望しているかのように痙攣する。その期待に応えるべくニンフィアは、最奥を満たさんばかりの、ありったけの吐精を果たした。
中出しの衝撃により、再び意識が遠のいていくアンリは、ただ体の奥に植え付けられた熱い種子を感じ取っていた。
彼の男としての尊厳が、この日を境に引導を渡されたことは言うまでもない。
 

 まだ少し硬さを保ったペニスを引き抜くと、白く泡立った液が溢れるようだった。
それは意識を失った彼の血や精子と混じり合い、茶色く床を汚して、己のなした罪を露わにする。
それでも、彼を犯し尽くしたことに後悔などなかった。
疲労感を覚えながらも、ニンフィアは満足気に目を細めて独り言ちた。
「こいつはなかなか、“都合のいいメス”だったな…。」



“Turn Into A Female”
それは、煌めくミアレの夜に影を落とした、悪夢の出来事

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