稚拙な文章にしかなっておりません この作品は、♂×♀の官能表現があります また、近親姦の表現も入っております そのような表現が苦手な方は ご遠慮願います #hr Break a taboo of sister and brother ー姉弟の禁忌 writer ソライロ writer [[ソライロ]] 気温が上がりだした、四月中頃の正午 ぼくは家路を急いでいた。 両親が少し遠くまで出かけるので、 途中まで送って行ったその帰りだ。 何があるのかは知らないが、深夜遅く、 もしかしたら明日にならないと帰らないそうだ。 ひさしぶりにゆっくりゲームができると、 少しうれしかった。 しかし、この午後は姉と二人で過ごすことになる。 最近姉はぼくに対して冷たい気がする。 少し前まではとても仲の良いイーブイ姉弟で近所でも知られるくらいだった。 しかし、近頃になって、対応が変になった。 でも、ケンカが頻発するとか、そう言うのではないので、 まあ、大丈夫ではあるだろう。 道を歩いていると森にさしかかる。 姉に頼まれたきのみを探すため、 道を外れ、森に踏み込む。 所々差し込む木漏れ日のおかげで、 森の中はけっこう明るい。 おかげできのみも探しやすく、姉に頼まれたきのみは、 意外と簡単に見つかった。 オレンやモモンといったメジャーな物だけでなく、 ネコブやマトマといった珍しいきのみも簡単に見つかったことに少し驚く。 たまに薬とかを作る母の頼みで木の実を取りに来ることがあるが、 それは、既に取られたり、見つからなかったりすることが多かったからだ。 「さて、こんなものでいいか。帰ろう」 独り言はいつもの癖だ。 道に戻り、再び家に向かって歩く。 森の中を抜けるこの道は、季節ごとに花が咲いていて、とてもきれいだ。 ぼくは、この道がお気に入りだ。 そんなに長い道ではないので、程なく森を抜ける。 すると、すぐ目の前に自分の家が現れる。 木造の二階建てで、築10年だ。 モダンな作りで、センスを感じる窓が特徴的だ。 ドアに手をかける。 ぬるい金属の感触が手に伝わってくる。 「ただいまー」 ドアを開け中にはいると、姉が迎えてくれた。 「おかえり。ごはんできているよ。きのみ、ありがとう」 なんだか素っ気ない感じだが、 まだましな方かもしれない。 きのみを入れたかごを姉に渡し、 洗面所で手洗いうがいをしてからダイニングへ向かう。テーブルには、スープとパンが置かれていた。 姉は既に食べ終わったのだろう、流し台には使用済みの食器が重ねられていた。 昼ご飯は一人で食べることになりそうだ。 もっとも、姉とは必要なことしかしゃべらないので、 二人で食事をしようと、一人で食事をしようと、 同じ事だろう。 背の低いテーブルなので、床に座って食事を始める。 黙って、スープをすする。琥珀色の透き通ったスープは 野菜のうまみがとけ込んでいて、とてもおいしい。 しかも、塩やこしょうは全く使ってないという。 姉の得意料理であり、ここまでおいしいのは、 姉にしか作れないと思う。 それほど、姉は料理がうまいのだ。 スープを堪能していると、姉がダイニングに来た。 「あ、姉さん、スープ、とってもおいしいよ。」 お世辞抜きで、本当においしい。 笑顔で、しかしまじめにスープの感想を伝えた。 「そ、そう」 それだけ言うと、さっさとリビングに行ってしまった。 そのやりとりが、余計にダイニングに静寂を与える。 皿とスプーンがこすれる音だけがダイニングに響く。 程なく完食する。 食器を流し台に持って行く。少し手を止めて考える。 …少し考えたあげく、食器を洗い始める。 いつもは母がしているが、いないときはぼくと姉が交代でしている。 しかし、姉は少しドジなところがあり、数多の皿達がその手により葬られてきた。 だいたい2回に1回は皿を割っているような気がする。 それに、今まで、他のことでは苦労をかけている。 なので、今日はぼくが洗うことにした。 あまりなれない手つきで食器を洗っていく。 そして、残り少なくなってきた時、皿をつかんだ瞬間、 手をすべらせてしまった。 反応するが既に遅く、 大きな音を立てて皿がいくつかの破片に砕けた。 鋭い痛みがしたかと思うと、 砕けた破片の一つが左手首を切っていた。 傷は浅いようだが血が出ていて、 傷口の周りの毛を赤く染めている。 「イーブイ、大丈夫!?」 姉さんが飛んでくる。 手には救急箱を携えている。 そして、ぼくを床に座らせ、手当を始める。 「痛いかもしれないけど、我慢するんだよ」 そう言って傷口に消毒液を塗る。消毒液のつんとしたにおいが鼻を突く。 傷にしみてとても痛いが、ぐっとこらえる。その後、わざわざガーゼを当てて、 包帯まで巻いてくれた。 包帯を巻いてくれていた時、 姉は最近あまり見ない、優しい顔をしていた。 そして、なぜだかとてもうれしい気分だった。 巻かれた包帯を手でさすりながら眺める。 姉は割れた皿を片付け、残りを洗ってくれた。 「ありがと…」 また冷たく言われないか心配だったが、 これだけは伝えなければと思い、重い口を開いた。 「あ、あのさ、無理…しなくても良いんだよ。 今日も、洗い物は私がするのだったし。 最近さ、イーブイが私を避けているような気がするんだけど、なにか…あったの?」 予想外の言葉に、一瞬沈黙してしまう。 今までが冷たかったのに急に話されたのもあるし、 ぼくを心配してくれていた事がうれしいのもある。 ぼくが避けている。そう思われていたことも驚きだ。 「無理はしてないし、姉さんを避けたりはしてないよ。 ただ、最近、姉さんが冷たいような気がして… 少しでも、姉さんが…と思って、今日はしたんだ…」 しばしの沈黙。 やはり、ストレートに言い過ぎたのか? 「私…イーブイ…そんな風に思われていたんだ…ごめん…」 うつむいていたぼくに姉さんは急に抱きついてきた。 「ごめんね…イーブイ…」 姉さんが耳元でそうつぶやく。 なんだか、こそばゆい感じがする。 「ぼくの方こそ…ごめんなさい」 なんだか、姉さんに謝られると、 ぼくも謝らずにはいられない。 姉の腕が、強くぼくをしめつける。 先ほどより強く抱かれ、 ぼくの心臓がドキドキしているのが自分でもわかる。 「イーブイはがんばり屋だね。 自分で挑戦したり、 それに、周りのことを気遣ったりして。 今日も、私のことを気遣ってくれて…」 なんだか、顔が熱いような気がする。 なんだか恥ずかしい。 「うれしかった。とっても。 でも、これからは、もっと私を頼って欲しいな。 昔みたいに…ね?」 「お姉ちゃん!」 両腕に力が入る。三歳しか違わないはずなのに、 お姉ちゃんが、とても大きな存在に思えた。 それ以降は何も言わず、しばらく二人で抱き合っていた。 はたから見ると、変な光景かもしれない。 しかし、ぼくはうれしかった。幸せだった。 お姉ちゃんのぬくもり、におい、やわらかな毛の感触、耳元で聞こえる息の音、 全てが昔と同じだった。 いや、身体が成長し、心が成長し、 知識も増えたりした今は、 過去とは違うはずだ。 しかし、お姉ちゃんとしては何も変わってはいなかった。 ぼくにとってお姉ちゃんとは、そう言う存在だから、 また、お姉ちゃんの心の中では、 弟に対してはこういうお姉ちゃんでありたい そういうのがあってなのかもしれない。 しばらくして、お互いに手をとく。 お姉ちゃんの顔を見るとほんのり赤くなっていて、 笑っていた。 「じゃあ、部屋に戻るよ。 イーブイも少し部屋で休んだら?」 そう言うと、お姉ちゃんは立ち上がる。 ぼくもうなずきつつ、立ち上がる。 一緒に二階へ上がり、それぞれの部屋に入る。 ぼくは部屋にはいると、そのままベッドにダイブして仰向けになった。 胸に手をあてると、 まだ少し心臓がドキドキしている気がする。 自分のふさふさしたしっぽをいじりながら天井を見つめる。 そこに何かがあるわけではないが、 こうすると考え事をしやすいのだ。 お姉ちゃんが言ったことを思い出す。 身体にまだお姉ちゃんのぬくもりを感じる。 なんだか不思議な気分だ。 お姉ちゃんのことを考えると、 おさまってきていた心臓の高鳴りが、 また、激しくなってくる。 さっき抱きつかれたときの感覚や、 今の気持ちを説明するのは難しい。 お姉ちゃんのことは家族として好きではあった。 これは、家族同士の絆とかそう言うもので、 別に普通ではあるだろう。 しかし、この気持ちを説明するにはこう思うしか無い気がする。 お姉ちゃんを異性として好きなのでは無いだろうかと。 そう思えば思うほど、そう思えてくる。 しかし、それは、世の中では認めてはくれない。 下手をすれば、親に勘当されかねないだろう。 そうなれば、お姉ちゃんに二度と会うことはできない。 それはいやだ。 予想される最悪の事態が頭に浮かぶ。 それだけで涙が出そうだ。 それを避けるためにも、この感情は否定し、 殺していかなければならないだろう。 少し気持ちが冷め、目を閉じていたら、 いつの間にか寝ていた。 「イーブイ、起きて。ごはんできたよ」 気がつくとお姉ちゃんがそばに立っていた。 「おはよう、よく眠てたね。下で待っているよ」 そう言って部屋を出て行った。 まだ少し頭がぼーっとしているが、ふらふら立ちあがり、ダイニングへ向かった。 テーブルの上には、パン、コーンスープ、 サラダが並べられていて、 お姉ちゃんは既に座っていた。 ぼくはお姉ちゃんの向かい側に座る。 『いただきます!!』 二人で挨拶をし、食べ始める。 テーブルに並べられた料理を黙々と食べる。 「ど、どうかな?おいしい?」 少し心配な様子でたずねてくる。 「とってもおいしいよ! 特に、このサラダの手づくりドレッシングが、 とってもいいよ!」 お姉ちゃんは少し照れている。 良い評価をもらえたからうれしいのだろう。 その照れた表情がとてもかわいかった。 それからたわいのない会話をしながら食事を終えた。 洗い物はお姉ちゃんがしてくれた。 けがをしているぼくにさせるわけにはいかないそうだ。 食事の後、リビングで休んでいると、 お風呂に行ったらしく、 しめった毛から湯気を立ち上らせながら お姉ちゃんが来た。 「お風呂入ったから、イーブイも早めに入ってね」 そう言うと、自分の部屋に戻っていった。 タオルをもってお風呂に行く。 包帯をしたままはいるわけにはいかないので包帯をとる。 血は止まっていて傷は治りかけのようだった。 そういえば、 ドレッシングにはオレンとか使っていたみたいだ。 たぶんそれのおかげもあるだろう。 風呂場に入り、身体を湯で流す。 傷にかかっても大丈夫そうなので、 一応注意しつつ、身体を洗う。 その後、湯に少しつかると、すぐに風呂から出る。 元来、ぼくは風呂が好きでは無いし、 世の中、風呂に入る方が珍しいだろう。 身体をふき、さっさと部屋に戻る。 お風呂にはいると、疲労感がどっと出てくる。 ベッドに寝転がると、そのまま少し寝てしまった。 どれくらい寝たか分からないが目が覚める。 時計を見ると、11時を指していた。 だいたい3時間寝ていたことになる。 のどが渇いたので、水を飲むために下へおりる。 父と母はまだ帰っていないようだ。 家の中は、とても静かだ。 いや、かすかに物音がする。 お姉ちゃんはまだ起きているのだろうか。 水を飲むと、再び二階に戻り、 お姉ちゃんの部屋まで行く。 引き戸をそっと少し開けると、明かりがもれてくる。 お姉ちゃんは、ベッドの上で何かしているようだった。 「ん…っ……ぁっ………んんっ………」 お姉ちゃんが喘ぐ声がかすかに聞こえる。 なにをしているのかくらいはぼくにもわかる。 多分、お姉ちゃんは、自慰しているのだろう。 見てはいけないものを見てしまったと、後悔する。 しかし、戸を閉めようとすると、 耳を疑う単語が聞こえた。 「イー……ブイ……っ…………きもち………よぉ…」 しばらくの間、ぼくの思考回路は正常に機能しなかった。 お姉ちゃんは、ぼくにヤられているのを想像している。 そう考えるしかありえない。 しかし、お姉ちゃんが、なぜ…… 一瞬気を抜いた瞬間、ガタッと戸が音をたてる。 「だ、だれっ!?」 当然、お姉ちゃんは気づいた。 逃げ出そうかと思ったが、身体が言うことを聞かない。 完全に硬直してしまった。 「…い、イーブイ?」 どう答えればいいのだろう。 止まってしまった思考回路を必死で動かそうとする。 しかし、次の瞬間にはお姉ちゃんが目の前に迫っていた。 勢いよく、しかし静かに引き戸が開けられる。 「イーブイ…入って」 理由はよく分からないが、とりあえず従う。 中にはいると、あまずっぱいにおいがする。 部屋に置かれた小さな机の上にウブのみが3つほど置いてあるので、 たぶんそれだろう。 お姉ちゃんはぼくをイスに座らせ、お姉ちゃんは向かい合うようにベッドに座る。 「イーブイ…もしかして…聞いちゃった? 私が…叫んでいたの…」 黙ってうなずく。 「もう…わかった…かな…私が…イーブイのこと…」 もう一度、黙ってうなずく。 しばしの沈黙。 「あの…お姉ちゃん、ぼくも言わないといけない…かな。 実は、ぼくも…お姉ちゃんのことが…」 お姉ちゃんは、とても驚いた様子だった。 まさか、弟の口からこんな言葉が出るなんて思いもしなかったのだろう。 しばらく黙っていたが、お姉ちゃんは、急にぼくを抱き上げた。 そして、なにがなんだかわからないうちに、 ベッドに寝かされる。 お姉ちゃんが、ぼくの上に覆い被さるようにしている。 お姉ちゃんの目を見ると、トロンとしていて、 理性をあまり感じさせない。 「私が、なにがしたいか…わかる?」 今ここで理解した。 お姉ちゃんはぼくとすることを求めているのだ。 あまい匂いがあたまをくらくらさせるが、 そう汲み取るしかなさそうだった。 しかし、ぼくは、嫌だとは言わない。 心のどこかで、 ぼくにもそういう願望があったからかもしれない。 お姉ちゃんは、机に置いてあったウブのみを一つ食べる。 そして、もう一つ口に入れ、噛み砕いたかと思うと、 その口をぼくの口に押し当てる。 つまり、口移しでぼくにウブのみを食べさせた。 ぼくの心臓がはねる。 なんなのだろう、この不思議な感触は。 からだが熱くなるようで、気持ちが高ぶる。 「どう?ウブのみは。 これってね、いわゆる、媚薬とおんなじなんだよ」 ぼくの牡は、すでに準備ができているようだった。 それほど、そのきのみの効果は凄まじい。 理性というものがなくなるようで、 さきほどから、お姉ちゃんは、このような状態にあったのだと思う。 一瞬、意識が飛び、気がつくと、お姉ちゃんを押し倒していた。 「全部、私がしたことだから、 心配しないで。だから、来て、イーブイ。 」 お姉ちゃんは、ぼくの牡を求める。 求められるままに、 ぼくの牡をお姉ちゃんの秘部にあてがう。 最後にお姉ちゃんの目を見る。 お姉ちゃんは、黙って、ゆっくりとうなずく。 少しずつ、お姉ちゃんにぼくを沈めていく。 「いっ…痛いっ………」 お姉ちゃんが叫ぶ。 少し手を止める。 「お姉ちゃん、大丈夫?やめようか?」 「い、いい、続けて…」 そう言うので、ぼくは、少しずつ、 お姉ちゃんに沈んでいく。 お姉ちゃんは、ずっと苦しそうな顔をしている。 ぼくの牡が、膜のようなものにあたる。 これが、お姉ちゃんの初めての証……… プツというような感触があった。 「痛っ!ああっ!!」 それを破った痛みは、すごいものなのだろう。 お姉ちゃんの顔が引きつっている。 あまりにも痛そうなので、ゆっくりと牡を抜く。 抜いたとしても痛みが消えるわけではない。 お姉ちゃんの表情は険しかった。 お姉ちゃんは、涙を流していた。 「お姉ちゃん、ごめんなさい…」 あやまってはみるが、答えは返ってこない。 「全く、お前ら…」 聞きなれた声がする その方向をみると、 ぼくの両親が部屋の入り口に立っていた。 「と、父さん!?母さん!?」 どのあたりから見られていたのか、 親に見られるなんて最悪だ。 みっちりとしかられ、下手をすれば勘当だ。 恥ずかしさと、恐怖、それらがぼくを硬直させる。 お姉ちゃんも同じようだった。 「おい、お前、ちょっとこっちに来い。」 そう言って、僕に向かって手招きする。 ぼくは、言われるままに父について行き、 ぼくの部屋へ行った。 これは、覚悟しなければいけない。 ぼくの部屋にはいると、ドアを閉める。 明らかに重い雰囲気が漂う。 父さんの口が動く。 覚悟を決める。 「お前…女を泣かせるのは、最低だぞ」 第一声がそれか!?と、突っ込みたくなるが、 父親らしい叱り方だと思う。 「まあ、そんなにかたくなるな。 お前達がやったことについては、 何も言わないことに決めたから。 お互いが良いのならな。 姉からはけっこう前に、 自分は弟が好きなのかもしれない。 って、母さんにそうだんしていたみたいだしな。 で、お前はどうなんだ?」 しばらく黙る。 ぼくは、たぶん、いや、確かにお姉ちゃんが好きだ。 でも、それだけで…… 「一つ、教えておくと、実はだな、俺と母さんは、 兄妹なんだ。 昔な、俺は悩んだよ。自分の妹のことが好きなんて、 どうかしているってな。 シスコンか俺は……なんて、思ったりしたわけだ。 でもな、やっぱり、 自分の気持ちに嘘はつけないって思って、 母さんに告白したんだよ。 そしたら、向こうも同じように悩んでいて、 で、お互いなら……って、結婚までしたというわけだ。 まあ、そう言うわけで、自分の気持ちは大切にしろよ」 ぼくは黙ってうなずく。 やっぱり正直に、自分にもお姉ちゃんにも。 ぼくはお姉ちゃんのことが大好きだ。 「その顔を見る限り、決まったようだな」 首を縦に振る。 なんとなく、自分の気持ちがはっきり分かってよかった。 そういう点で父はすごいと思う。 「さて、あとな、いきなりやるのは……」 前言撤回、何を言うかと思えば、 いきなりそんなことを話し始めた。 まじめな話だったのに、 いきなりそんなことを言うなんて、 さすが父だ。冷ややかな視線を送る。 「そ、そんなに冷たい目をしなくても良いじゃないか。 あと、心の中で言ってるつもりか知らないが、 思いっきり言ってるぞ。 とりあえず、話は、聞け」 そこから、父による保健体育の講義が一時間ほど続いた。 逃げ出したかったのだが、とても逃げ出せる隙が無く、 結局、最後まで聞くはめになってしまった。 「まあ、覚えておいて損は無いだろう。 今日はもう遅いし、ここまでにしよう。 じゃあ、早く寝るんだぞ」 そう言って、父は部屋から出て行く。 なんなんだよとか思いつつ、 とりあえず、今日は寝ることにした。 ベッドに寝ころぶと程なく眠りに落ちていった。 翌日 目覚めたのは昼近くになってだった。 久しぶりに寝坊してしまったなと、 ボサボサの寝癖のついた頭をかきながら 階段を降りる。 ダイニングの机の上には朝食が置いてあり、 そのそばにメモ書きが置いてあった。 姉はまだ起きてきていないようで、 姉の分の朝食も残っている。 メモ書きには、 「今日も少し出かけます。 帰るのは明日の昼くらいになりそうです」 と、書いてあった。 とりあえずお姉ちゃんを 起こしてきた方が良いだろう。 階段を上がり、お姉ちゃんの部屋の前へ行く。 戸に手をかけるが、少しためらう。 戸を軽くノックする。 中から返事はない。 戸を開けると、 ベッドに横向きに寝ているお姉ちゃんが見えた。 近くまで行き顔をのぞき込むと、 涙のあとが少しあった。 そっと寝かせておいてあげようかと思っていると、 お姉ちゃんが目を覚ました。 まだ少し寝ぼけているようで目が半開きだ。 とりあえず、ぼくはカーテンを開ける。 今日も良い天気なので、 もう既に昼近くの明るい日差しが部屋に差し込む。 そして、ぼくはダイニングに行く。 コップにオレンジュースを注いでいると、 お姉ちゃんが降りてきた。 黙ってコップを差し出す。 お姉ちゃんは小さくありがとう と、つぶやき、コップを受け取る。 静かな朝食、いや、昼食をとる。 家の外にある木々のざわめきが聞こえる。 黙々と食物を口へ運ぶ。 しゃべらない分、普段より早く食事を終えた。 お姉ちゃんも同じくらいに食事を終える。 片付けをしようとすると、 またお姉ちゃんがしてくれた。 食器を洗い流す水の音が、どこか物悲しさを感じる。 その後、ぼくは少し、外に出かける。 森とは反対に道を行くと、少し開けた原っぱがある。 日の光が気持ちいい、ぼくのお気に入りの場所だ。 そこにぼくは寝転がる。 空を見上げ、特に何も考えずにぼんやりとする。 蒼天が広がり、ぼくの意識をやさしく包む。 風が少し吹いていて、寝転がったそばにある草がゆらゆらとゆれる。 空には雲一つ無く、見渡す限り、 蒼が広がっているが、 ぼくの中では、ふわふわと白い物が浮かんでいる。 お姉ちゃんのことがやはり気になる。 ぼんやりといくらでも続く蒼をみて、 風にゆれる草を、耳で、触感で感じて、 ただ単に、寝ころぶ。 ただ単にそれだけのことだ。 だが、幾分かは自分の気持ちが軽くなった気がする。 目を閉じると、空の蒼は見えなくなる。 が、今度は、風が吹く音、風にゆれる草の音と触感、 風が運ぶ春の香り、 それらが、閉じたまぶたの裏に 萌える緑を映し出してくれる。 そうしているといつの間にか寝ていたようで、 次に目を開けたときには、辺りがオレンジになって、 次第に暗に染まっていく頃だった。 急いで家に帰ると、 お姉ちゃんは既にご飯を作り終えたときだった。 また、朝と同じ、静かな夕食だ。 そして、早々と済ませると、 お姉ちゃんがまたかたづけてくれる。 今日一日がとても早く過ぎるように思える。 お姉ちゃんが洗い物している間に、 ぼくはお風呂に入る。 そして上がって台所をのぞくと、 お姉ちゃんは、ちょうど片付けを終えていた。 ぼくは階段を上り、自分の部屋に入る。 起きてから聞いた姉の言葉はぼそぼそとつぶやいたのが聞こえた、 「ありがとう」 だけだ。 なんだか、姉と話さないだけで、日常が白黒になってしまったようだ。 ベッドに座り、ぼんやりと壁を眺める。 時間の経過していく感覚が、ひどく不鮮明になる。 どのくらい時間が立ったのかわからない。 そんな風に考えたりしていたら、急に背中に何かが乗ってきた。 静かな呼吸の音が耳に入る。 今、この家にいるのはぼくとお姉ちゃんだけだ。 ということは、まず間違いなく、 後ろにいるのはお姉ちゃんだろう。 何も言わないまま、静かなときが流れる。 しばらくして、お姉ちゃんが沈黙をやぶる。 「イーブイ、ごめんね…」 確かそう言ったはずだ。 ぼくの思考は、グルグルと回る。 なぜ、お姉ちゃんが謝るのか、 謝らないといけないのはぼくの方だ。 そして、やっと、それが言葉になる。 「お姉ちゃん、ぼくの方こそごめん…」 そして、また、沈黙の時を刻む。 不意にお姉ちゃんが背中から離れる。 ぼくはゆっくりと、後ろを振り向く。 そこには、少し赤い顔をしたお姉ちゃんがいた。 お風呂から上がってすぐ来たのだろう、 耳の毛がしっとりとしているようだった。 「イーブイは謝らなくて良いの、 私が…全部したこと、 イーブイにウブのみを無理矢理食べさせたのも、 私がしたことだし、イーブイに求めたのも私…」 お姉ちゃんの赤かった顔が少しずつ暗くなる。 しかし、どう返せばいいのか、うまく浮かばない。 いや、そうか、お姉ちゃんは、求めただけ、 それに応じたのはぼく。 昨日、父と話して確かめたばかりじゃないか。 「お姉ちゃん、違うよ、 確かに、お姉ちゃんはぼくに… だけど、応じたのはぼくだ、 ちゃんと、どういう事かわかっていて、 それでもなお、お姉ちゃんとを……選んだんだよ なのに、ぼくは、お姉ちゃんを…泣かして…」 そこまで言い切ると、お姉ちゃんは、 やっと意味がわかったようで、 再び顔が赤くなっているようだった。 「ううん…全然…イーブイは…悪くないから… 実の弟を…した…私が…」 お姉ちゃんが言い終わる前に、 ぼくはお姉ちゃんに抱きつく。 お姉ちゃんは驚きつつも、 ぼくをしっかりと抱き返してくる。 「やめよ、もうやめよ…ぼくはお姉ちゃんが大好き、 だから、お姉ちゃんがそんなに言うのはやめよう」 お姉ちゃんはゆっくりとうなずく。 ぼくはゆっくりと離れる。 お姉ちゃんは、少し恥ずかしがりながら、 笑顔を見せてくれる。 それから、お姉ちゃんは、おそるおそるといった感じで、口を開く。 「あ、あのその、イーブイ…その、昨日の…」 言いたいことはだいたい見当がついた。 昨日の続きをしたいのだろう。 「わかったいいよ…」 そうぼくが答えると、 お姉ちゃんは、ぼくの目を見る。 ぼくは何も言わずうなずく。 すると、お姉ちゃんは、ぼくを押し倒した。 ぼくの口にお姉ちゃんは口を重ねると、 そのまま、キスをした。 舌を絡ませ合い、お互いの口を味わう。 そして、お姉ちゃんは口を離す。 唾液の糸が繋がる。 それがぷつっと切れると、 お姉ちゃんは起き上がり、 手をぼくの内股にはわせる。 全身の毛が逆立つような刺激がぼくをおそう。 そして、そのままぼくの牡を手で包み、 ゆっくりと手を上下させ始める。 それは、自分でするときよりも、 もっと強い刺激をぼくに与える。 腰を引いてしまうが、それでも、 お姉ちゃんはそれを続ける。 ぼくの牡は固く大きくなり、艶やかな先端を見せる。 刺激は快感へと変わり、ぼくの気分を高ぶらせる。 自分の息づかいがだんだんと荒くなっていく。 そして、牡の先から、透明な体液が流れ出てくる。 先走りというやつだ。 お姉ちゃんが手を上下させる度に クチュクチュと音をたてる。 それを見たお姉ちゃんは、舌でそれをなめる。 今までより強い快感で、さらに先走りが出る。 「ん…ちょっと、しょっぱい…」 そう言うと、今度はぼくの牡を咥える 「ちょっぁっ……っん……」 その刺激は、ぼくを黙らせるには 十分すぎるものだった。 筋肉がこわばるような感じがする。 息は荒くなり、それに合わせるように、 お姉ちゃんはぼくのモノを咥えたまま、頭を動かす。 快感がもう頂点に達しそうになる。 「おねえちゃっ…い…きそう…」 そう呼びかけたがやめる気配はなく、咥えたまま、 「いいよ…いっへ!!」 と、答えてくる。 が、その答えを聞くまもなく 「ぁっ………っっ……」 お姉ちゃんの口の中へ、はき出してしまった。 お姉ちゃんは口の中へはき出された ぼくの精をためらいなく飲む。 そして赤い顔をしながら 「不思議な味…イーブイの味…」 そう言って、舌でぼくの牡を舐めてきれいにする。 ぼくは少しぽうっとしていたが、 起き上がり、今度はぼくがお姉ちゃんを押し倒す。 まず、お姉ちゃんの胸にある突起を舐める。 「っぁ…」 お姉ちゃんの口から声がもれる。 かまわず、ぼくは、舌で舐めたり 指でいじったりする。 お姉ちゃんもだんだんと、気持ちが高ぶっていっているのがわかる。 そして、頃合いを見て、下の方に手を伸ばす。 お姉ちゃんの秘部は既に濡れていた。 指でその秘部の突起をいじる。 「あっ……んっ…」 お姉ちゃんが甘い声をもらす。 指を少し入れてみたりしたが、 ぼくは少し考えた後、顔を、お姉ちゃんの秘部へと近づけ、 そのまま舌で舐める。 鼻で息をすると、お姉ちゃんのいつもの匂いと、 またいつもと違った匂いが混じって、 ぼくの嗅覚を刺激する。 「っ……ぁっ…!!!」 お姉ちゃんは言葉にならない叫びを上げ、 身体を反らす。 ぼくはお姉ちゃんの秘部にある突起を舐めたり、中を舐めたりする。 そうしていると、お姉ちゃんは絶頂を迎え、 「い…く…ぁあっっ!!」 そう叫んだ後、 秘部から淫液を吹き出す。 当然、秘部を舐めていた顔に思いっきりかかる。 それを手で拭い、手についた淫液をぼくは舐めとる。 なんだか、表現するのは難しい、 でもお姉ちゃんの味なんだなと思った。 「ごめん、イーブイ…かお…」 「いや、いいって、 ぼくもお姉ちゃんの口に出しちゃったし…」 そう言って、お互いに笑う。 それからお姉ちゃんは、自分の股を広げて、 ぼくに目で訴える。来てという事なのだろう。 「本当に…いいの…?」 お姉ちゃんはうなずく。 ぼくは少し昨日の事を思いつつも、 その秘部に自分を沈めていく。 やはり、少しきついのか、 お姉ちゃんは若干顔をしかめている。 「お姉ちゃん…大丈夫?」 そう声をかけると、 お姉ちゃんは少し笑顔を作って、うなずく。 ゆっくりと自分がお姉ちゃんの中に入っていく。 そして、ついに自分が全て、お姉ちゃんの中に入る。 お姉ちゃんの熱を全体で感じる。 お姉ちゃんがぼくを締め付ける。 これがお姉ちゃんの中… お姉ちゃんも、少しいれられた状態になれたのか、 表情が柔らかくなっていた。 ぼくは腰を動かし始める。 今までとは違う感覚が波のようにぼくを襲う。 動く度に、接点からヌチュヌチュといったような音が 静かに立つ。 だんだんとお姉ちゃんの締め付けが増してくる。 お姉ちゃんの絶頂が近いのだろう。 ぼくは腰を振り続ける。そして、 「ああっっぁぁぁあっ!!」 お姉ちゃんが絶頂に達する。 ぐっと強く締め付けられ、ぼくも果てる。 お姉ちゃんの中に何度も強く精をぶちまける。 ドクドクと脈打つようにはき出される感じがした。 そして、ぼくはお姉ちゃんに被さるように倒れる。 そこで、ぼくの意識は無くなった。 最後に聞いたお互いの荒い呼吸音と、 汗と精の匂いがしたところまでは覚えているが、 その後の記憶は無かった。 次の日、けっこう早くに目が覚めた。 昨日、あの後そのまま寝てしまったんだなと 思いつつ、自分のベッドは きれいに後始末がされていることに気付く。 お姉ちゃんが、きっとしてくれたのだろう。 とりあえず、下に降りてみる。 ダイニングでは、 お姉ちゃんが先に朝食をとっていた。 「おはよう、気分はどう?」 お姉ちゃんが先に挨拶をしてくれる。 「おはよう、大丈夫だよ。それから…ありがとうね」 できるだけ明るい声で返す。 「いやいや、別に…こっちこそありがとうって言うか… とりあえず、朝ご飯食べよう」 そう促され、ぼくは席に着く。 すると、玄関の方から音がした。 たぶん父と母が帰ってきたのだろう。 足音が近づいてくる。 廊下に続くドアを開け父が入ってくる。 「ただいま、何もなかったか?」 パンを咀嚼しながら首を振って返事をする。 しかし、その後母が入ってこない。 「あれ?お母さんは?」 お姉ちゃんが父に尋ねる。 父はなんだかうれしそうな顔をしている。 そして、話し始めた。 「最近、よく出かけたりしていたのはだな、 このことが理由なんだが… あのな、お前らに、兄弟ができるんだ」 驚きのあまり、声が出なかった。 「母さんはな、お前らを生む前も数度流産したり、 胎児が死んだりして… それで、やっとお前らが生まれてきてくれたんだが、 今回も、そんなことがあると、なんだか、お前らに… と、思ってだな、伝えてなかったんだ」 なんだか、複雑だが、 父には父なりの考えがあったのだろう。 「それで、母さんはどこに?」 「病院だ。昨日、入院してだな、 もうそろそろ、生まれるらしい」 なんだか最近、 母が太ったのかなと思っていた自分が恥ずかしい。 そう言えば… 昨日…お姉ちゃんの中にそのまま… お姉ちゃんも同じ事を考えていたようで、 お互いの視線がぶつかる。 父もそれを感じ取ったようで、 少し意味ありげに笑っていた。 …それから、十数年が経った。 ぼくとお姉ちゃんは結婚し、二人の子を授かった。 実家からさほど離れていないところに新築し、 幸せな日々を送れていると思う。 今日は、姉さんと妹の方は遊びに出かけている。 ぼくは久しぶりに森にでも行こうかと思っていた。 すると、兄の方がぼくの所へ来て、 何か言いたげにする。 「どうした?父さんは何でも相談にのるぞ?」 すると、おそるおそる口を開いた。 「あのさ、妹のことが好きになるって、変…だよ…ね…」 それを聞いた瞬間、ぼくは戦慄した。 ああ、歴史は繰り返すのか… end #hr 後書き はじめまして、ソライロと言うものです。 こんな小説は、書くのが初めてで、 正直、途中から何を書いているのか… こんな駄文を読んでくださり、 本当にありがとうございます! それに、応援も頂き、嬉しい限りです。 #hr 何かご意見、ご指摘などを頂けると嬉しく思います #pcomment