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Blast の変更点


#author("2023-09-29T09:10:33+00:00","","")
#author("2023-09-29T10:19:12+00:00;2023-09-29T09:10:33+00:00","","")
''注意事項''
-♂同士の露骨な性描写があります
-&color(transparent){嘔吐、スリット姦};があります




&size(36){''&color(yellow,black){Bla};&color(purple,yellow){st};''};




 西一番エリアと南六番エリアの境目に位置する巨大な洞窟。近隣の町を冠してベイク空洞と呼ばれている。ライドポケモンがいなければ通行出来ない難所の一角に、その者は棲んでいた。


 丸まって眠っていたその者は目を覚まし、大あくびしつつ体を伸ばす。隅に貯めた木の実の山から一個咥え、そのまま齧って目覚めの栄養にする。
 黄色の輪が目を引く楕円体の耳が、ぴくりと動く。振り向いた先に、岩肌をよじ登って来た者の姿があった。
「よっ! どうせ暇してんだろ?」
「誰かと思えばお前か。こんなところお前しか来ないから、わかっちゃいたが」
 やさぐれた雰囲気を出しつつも茶目っ気のある笑みを浮かべた訪問者は、紫と黄色が目立つパンクポケモン、ストリンダー。
「つれねーカオすんなよ。今日はきれいな満月が出てっから、オマエも外に出てオーラギラつかせようぜ、ブラッキーさんよ」
「お前に言われなくても満月なのはわかってる」
 げっこうポケモン、ブラッキーはストリンダーを一瞥して短く鼻息を吹いた。洞窟内の暗闇でより目立つ、体から放たれる輝かしいオーラは、他の個体とは一味違う事を物語っている。ブラッキーは初め渋っていたものの、結局ストリンダーに圧し負けて一緒に洞窟の外へと赴いた。


 ベイク空洞を出て、南六番エリアの高台へ足を踏み入れると、黄昏れる中で一足早く宵闇に包まれ始めた方角に、昇り始めた赤い満月が目に入る。彼らは並んで岩の上に座った。ブラッキーの黄色い模様が、僅かながら輝き始める。
「不思議だよな。太陽も月も、低いトコにあると真っ赤っかなのに真上に来るとギラギラ輝くなんて」
「そうだな」
「オマエも月が高けりゃ高ぇほど力がみなぎってくるもんな」
「…………」
 ブラッキーは途端に寡黙になった。足元を見つめ、岩を踏み締める足指に力が入る。ストリンダーは即座に異変に気付いた。
「おやおや~? 違う意味でもみなぎっちまってんのか~?」
 目を細め、ニチャリとほくそ笑む。ブラッキーは赤い目を険しくした。
「お前はいつもそうやって俺を……!」
「お、否定しねーんだなムッツリ君」
 指でブラッキーの顎を持ち上げ、ご機嫌なストリンダー。
「否定も何も、お前は全てわかってるだろうが……」
「まあな。オマエのせいでオレもムラついてるしよぉ」
 互いに紅潮して呼吸が荒い。そうなってしまったのも、ブラッキーが特性「シンクロ」だからなのか。本来メロメロには効果がない筈だが。
「ココなら誰も来やしねーから、さっさとしっぽりヤっちまおう、な?」
 ストリンダーはブラッキーの引き締まった体に頬を擦り寄せた。途端に逆立つ黒い短毛。
「この野郎……!」
「へへっ、ほっすり~」
 威力は心許ないながら、確実に麻痺状態にする厄介な技、ほっぺすりすりを受け、ブラッキーは身の自由を制限されてしまう。しかも特性シンクロを発動しようにも、電気タイプ相手には全く意味をなさない。
「お前がその気なら……俺にも考えがある!」
 ストリンダーを捉える赤い眼が黒い輝きを放った。
「チッ、くろまなか。おもしれーことになってきたぜ」
 その場から逃げられない状態になっても尚、ストリンダーは不敵な笑みを浮かべる。体の動き自体は制限されていないため、未だストリンダーに分がある。
「んじゃ、さっそくだけど……」
 分厚い手で尻尾の付け根を軽く叩く。上ずった声を上げて身震いするブラッキー。麻痺していながらも反射的に立ち上がってしまう。後ろから眺めていたストリンダーの目に飛び込む黒い臀部。棲み処への険しい道のりで鍛え上げられて丸く締まった筋肉。両足の間に居座る重量感のある大きな玉袋は、立ち上がる衝撃でぶるんぶらんと揺れていた。引き続き尻尾の付け根を撫でられ、ブラッキーは痺れた体を震わせ続ける。
 空いた手が、黒い大袋を下からそっと包み込む。柔らかさとぬくもりを手に伝えつつ、中身の大きな二個の果実の弾力を味わう。
「っ、それは反則だろ……!」
「反則じゃねーよ?」
 ストリンダーは顔面を大袋に押し付けた。汗や尿、唾液と諸々の汚れが蒸されて作られる雄獣の臭いを、鼻腔に思いっきり充満させる。ブラッキーの体から発する獣臭とは異なる臭いに、ストリンダーは夢中になる。尻尾の付け根を撫でつつ、胸から腹への滑らかなボディラインに対して不自然に突出して雄を主張する部分に手を触れた。
「うおっ! やめっ……」
 ブラッキーが一際強く身震いする。既に膨らみ掛けて鞘から先端が露出しているのが伝わる。
「どーせご無沙汰なんだろ? だったらいつも通りスッキリさせてやっから、な?」
 鞘越しに握り、軽く扱きを交えると、忽ち猛りつつ鞘から紅色の全貌を露にする。獣の体は熱くなり、口を噛み締めて鼻から抜ける小刻みな呼吸音がストリンダーの耳に入った。
「うあっ、くっ!」
 普段胸の突起を爪弾く手指の動きは、ブラッキーを甘く鳴かせる事に於いても遺憾なく発揮される。表面に血管が浮き立ち筋張るブラッキーのシンボルが性感を生み出しながら脈動し、やがて先端に開いた出口からぬめりの強い先走りを漏らして汚れていく。雄の低い艶声が、不意に開いた口から零れ、責められるブラッキーの色香を引き立てた。
 月は徐々に高く昇り、赤から黄色、そして白へと変化していく。洞窟内では見えていたブラッキーのオーラは月光により見えづらくなる一方、黄色い模様は月光に呼応して輝きを増し、ストリンダーからもたらされる性的興奮がその輝度を高めていた。引き締まった筋肉質な体の表面のあらゆる毛穴から汗が噴き出し、熱を奪おうと蒸発する。発情によって強まったブラッキーのフェロモン混じりの体臭は、ストリンダーに媚薬的な効能を発揮する。
「あっ、はぁっ、はぁっ……」
 ブラッキーは精悍な顔立ちを歪ませながら、雄の快楽に喘ぎ続ける。弄ぶストリンダーも股間の割れ目を押し退けて雄の象徴をパンパンに膨らませ、劣情に焦がれた体を冷やそうと汗を滲ませる。
 ストリンダーは突如、ブラッキーの懐に顔を潜り込ませる。眼前には、毛と皮膚共に薄い腹部と硬く張って脈打つ雄柱が迫る。ストリンダーは迷わず舌を這わせた。
「ぐぅ! それは、あぁ!」
 ブラッキーは震撼して毛を逆立て、怒張は刹那に硬く膨れて先端から粘りを漏らす。それを舌で絡め取ると、絶妙な塩気が広がる。滲んだ汗に濡れた腹部は、普段の排泄で付着した尿との区別が付かない塩気に混じって独特の苦味を舌にもたらす。その苦味の正体は汗に混じる毒素で、ブラッキーは毛穴から毒汗を飛ばす事で身を守っている。
「うぁ、あぁっ!」
 端整で精悍な顔立ちを歪ませ、ぞくりと身が跳ねた勢いで飛び散る汗が、月光を微かに拾った。そんな防御手段も、毒タイプのストリンダーには一切通用しない。それどころか彼は、喜んでその汗を舐める。澱んだ水を好む彼にとってはこの上なく美味に感じられるに違いない。
 ストリンダーの舌は、怒張の両脇に一列に並ぶ突起を捉えた。
「お前、いつも舐めるよな、俺の乳首……うぅっ!」
「ちっちぇー豆みてぇで癖になんだよ」
 舌先で弄ぶと、大きな雄の証が構えと言わんばかりに脈打って新たな性感を生み出す。
「ま、ミルクが出るのはココじゃなくて、『コッチ』だよな」
 ストリンダーはぬめりを纏うブラッキーの怒張を咥え込んだ。
「うぉ、おぉぉ!」
 襲い掛かる分厚い舌と粘膜に身を戦慄かせ、緩んだ表情に快楽を滲ませながらストリンダーの口内に我慢汁を搾り出される。怒張の付け根からぶら下がる雄袋は、発情したブラッキーの興奮によって丸く締まり、弾力のある形状を触れた手指に伝えた。
「そ、そうやってっ吸うなっ!」
 ブラッキーは羞恥に頬を染めた。ストリンダーは乳飲み子の如くブラッキーの一物に吸い付いていた。かつてエレズンだった時代を思い返しているのか。だがそれを長くは続けず、口から解放する。汚れた口元を拭い、今度は背中に舌を這わせる。一方の手は獣柱を再び握って扱き、空いた手をブラッキーの口内に突っ込ませた。
「もがっ!?」
 突然の事に驚くが、程なくして快楽に表情が緩む。扱かれながら手で口内の粘膜を刺激されるのは、想像以上に気持ちいいらしい。舐めている背中も時々震え、確実に絶頂へと近づいているのが窺えた。
「ふごっ! おへ、おう、いひほっ……!」
 口から涎を垂らし、一物をパンパンに膨らませてブラッキーは舌足らずな中訴えた。ストリンダーは素直に彼への責めを止める。そしてそれぞれ雄臭い先走りと生臭い唾液で汚れた手を離す。ブラッキーが発した臭いを存分に嗅いでから味わい、これまでの興奮で張り詰めて汚れまくった自身の怒張を扱き始める。
「頑なに……俺のケツ掘らないんだな……」
 麻痺状態で無防備な下半身を曝け出している。据え膳も同然の状態なのに、全く見向きもしないストリンダーに対して逆に不安を覚えるブラッキー。
「オレがシコれるのはよ、チンポ刺激されたりヘコヘコ腰振ったりしてヨがってるオマエなんだよ」
「ピンポイントすぎて逆に感心だな……」
 苦笑しているブラッキーの眼前に、突如向けられた雄臭い電柱。
「オレにご奉仕してるトコでもイけるぜ?」
 佇んでいるストリンダーの体は、ブラッキーの棲み処へよじ登り続けたお陰で鍛えられ、胸の六つの突起に隠れがちながらも胸板は分厚く盛り上がり、割れた腹筋は浮き立ち、手足は盛り上がった筋肉の凹凸が明瞭に現れていた。そんな体は汗に濡れ、一物は粘液に汚れ、ヘドロのような臭気が鼻を突いた。顔を顰めながらも、ブラッキーはストリンダーの雄を咥える。
「うおっ……あったけぇ……!」
 包み込む口内の熱にゾクッと震えるストリンダー。奥まで咥え込むにつれ、額に輝く黄色い輪の下の黒い眉間に皺が寄る。舌や口を蠢かせて刺激される快感に身を震わせ、火照った体に更に滲む汗。それは重力に任せて流れ下っていく。
「ぐふっ、ぐふっ!」
 突如咳き込むブラッキー。噛まないよう細心の注意を払い続けて咥え込んでいた一物を口から出し、嘔吐き混じりに咳き込み続けた挙句、酸っぱい臭いのするものを地面にぶちまける。涙に濡れた険しい目つきが、ストリンダーに向けられた。
「お前の汗がっ、口に入っただろうが! げほっうえぇっ!」
「はは、わりーわりー。噛んだら承知しねートコだったけど、偉かったな。イイコイイコ」
 ストリンダーはニタリと不気味に笑い、ブラッキーの頭を撫でた。
 彼らには一つだけ共通点が存在する。それは毒の汗を分泌する点だ。とは言えその成分は大きく異なり、ストリンダーの汗は舌に触れるとピリッと痺れるような刺激の後に猛烈な苦味と渋味が広がり、毒タイプ以外には大きな苦痛をもたらす。苦悶に歪んだブラッキーの顔が、ストリンダーの劣情を大いに煽った。
「やべ、オマエのカオもっともっと汚してぇ」
 口元を汚して粗相混じりの鼻水を垂らす、涙目なブラッキーの顔に照準を向け、雄柱を激しく扱き始める。
「お前何して……!?」
 狼狽する間にも扱かれる一物は途端に隆々と張り詰め、脈打って漏れた透明な先走りがブラッキーの顔に降りかかる。遺伝子を漏らす快楽に、ストリンダーの表情が歪み、帯電し始める。
「うぁ、イ、イくっ!!」
 浮き立つ血管に負けじと尿道に沿った太い筋が見る間に張り出し、根元で生まれた歪な膨らみが先端へと動いて粘液を押し出し、濁ったゼリー状のものが顔を出した瞬間、ストリンダーは雄々しく張り詰める瞬間を迎える。
「ぎゅおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
 汗だくの筋肉質な体を震わせながら火花を散らし、僅かに黄みを帯びた白濁が勢いよく放物線を描く。それはブラッキーやその周辺に降り注いで毒々しい青臭さを放った。
「うぅ、くっさ、まず……っ」
 黒い体毛に引き立つ白が徐々に増える中、ブラッキーは不快感を露にする。一方ストリンダーは解放感に支配されてすっかり蕩けた表情をブラッキーに曝け出していた。


 ブラッキーはすっかりご機嫌斜め。彼を汚す白濁をストリンダーが丹念に舐め取っていた。
「だから悪かったってよー。な? 機嫌直してくれって」
 謝りながら萎え掛けたブラッキーのモノを扱くと、徐々に硬さは得てくる。抗えない雄の性に、噛み締めたブラッキーの口から牙が覗いた。
「オレのことメチャクチャ掘り散らかしていいからよー」
 耳元で息を吹きかけつつ囁く。ブラッキーはぞくりと反応を見せた。
「本当にいいんだな?」
「おうよ! オスに二言はねーぜ」
 ストリンダーはどこからかクラボの実を取り出し、ブラッキーに食べさせた。これで体の痺れは取れる。ブラッキーは途端に一物をいきり勃たせて赤い目をギラつかせた。彼の目の前で四つん這いになり、腰を高くするストリンダー。
「今日はとっておきの『コッチ』使えよ」
 指で拡げたのは肛門ではなく、縦に走る割れ目の方だった。つい先程まで突出して濃厚な遺伝子を噴き上げていた部分をこれから犯す、そう考えただけでもブラッキーの呼吸は荒くなるばかり。彼らを照らす満月は夜空高く昇っている。その青白い光の力で、ブラッキーは一層性欲旺盛になっていた。
「使えと言われた以上、容赦しないぞ」
 舌なめずりをしながらストリンダーに近づく。前足でストリンダーのとげとげした腰をがっちりホールドしてから、ゆっくりと割れ目に雄を近づける。割れ目の開く下向きの角度にやや苦戦するも、先端が触れたのを確認してブラッキーは挿入を始めた。
 双方のぬめりでぬるっと体内へ挿入っていく。普段とは異なる肉を押し退けながら突き進む感触は、未知の性感としてブラッキーに返る。
「いい塩梅じゃないか……!」
「挿入ってくの……めっちゃわかるぜぇ……!」
 そしてブラッキーは挿入中一度だけ身震いして雄柱を膨らませ、粘りが体内に漏れて月下の営みが幕を開けたのを、見えずとも彼は自覚する。そして根元まで肉に包み込まれた。
「わかってるとは思うが、俺はイくまで時間がかかるから、その間手加減なくヤらせてもらうぞ」
「へへ、どんとこいだぜ!」
 ブラッキーは深いストロークでゆっくり馴染ませるように腰を動かす。
「あぁ……めっちゃチンポを感じる……!」
「まとわり付いて……擦れて……たまらない……!」
 双方交尾の刺激と快感を享受している。ストリンダーが振り向くと、まさに自分と交尾しているブラッキーが映る。これから存分に腰を振って気持ちよくなると考えると、それだけでストリンダーは心が躍った。


「うっ、ふっ、ふっ、ぐっ、うぅっ!」
 低い嬌声を交えながら、ブラッキーは腰を打ち付けて交尾に励み続ける。ストリンダーの体内で幾度となく先走りながら雄柱をじわじわ膨らませ続け、下腹部にその形が浮き立ち始める。引き締まった肉体に汗を流し、時に口を開けて荒く呼吸したり、歯を食いしばって突出した雄の刺激に耐えたり、不意に襲う快感で表情を緩めたりと、交尾中の雄のありのままの様子をストリンダーは眺めて楽しんでいた。
「ぐうぅっ! 気持ちいい!」
 何度迎えたかも分からない力強い雄のちょい漏れに身震いして、ブラッキーは悦びを表出する。濡れた摩擦音が彼らの継ぎ目から発せられ続ける。汗だくの体から立ち上る発情した雄臭さとストリンダーのヘドロっぽい体臭に混ざる、犯す突出と犯される割れ目、そこから溢れ出して滴る粘液、性感に呼応して引き締まり、揺れないまま濡れていく陰嚢、それぞれの官能的な臭いが自身の興奮を一層煽る。
「うおぉ! でっけーチンポっ! 癖になっちまうっ!」
 ストリンダーは挿入前より膨らんでいるブラッキーの一物のせいで、初めの余裕を失いつつあった。雄の突出の一部を形作っていた空間を掻き回され、想像以上の性感を伴いながら徐々に汚されてすっかり夢中になっていた。普段とは違う個所をあれ程喘ぎ悶えながら犯し続けていても、言葉通りの高い耐久で未だ絶頂の兆しが見えないブラッキーの攻めに、ストリンダーは次第に耐え切れる自信を奪われていく。
「雄マンコ……病み付きになるっ……ぐるるっ!」
「ぎゅあんっ! やべっ、マジやべぇっ!」
 彼らの喉は、享楽によって異なる音色の唸りを立てた。太く長く膨れ上がった獣柱を、割れ目が丸く押し広げられつつ咥え込む。享楽の証となる粘り気が混ざり合い、継ぎ目を汚しながら地面に糸を引いて滴る。漆黒の雄の獣と筋肉質な雌の爬虫類との月夜の交尾に見える一時に、彼らはのめり込んでいくばかりだった。


 あれから何度腰を打ち付けたか、溜まりに溜まった子種が睾丸から移動するむず痒さを感じ始めたブラッキー。その場所から、収縮した陰嚢によって睾丸が体内に持ち上げられたのを知覚する。
(とうとう出る……もっと気持ちいい!)
 歯を食いしばりながらも、その表情には交尾を遂げようとする雄の喜びが滲み出ていた。体内で膨らみ続けたブラッキーの巨塔は咥え込む割れ目を更に丸く拡げ、その形をストリンダーの下腹部によりくっきり浮き立たせる。
「うあっ、あっ! メスに、なっちまっ……!」
 胎内の肉を容赦なく押し退けられつつ擦られ、絶えず発せられる心地よくエネルギッシュな電流に酔いつつ、ストリンダーはブラッキーを見つめ続ける目を潤ませながら嬌声を発するばかり。
「ぐっ! あっ! も、もうっ!!」
 濃い流れが前立腺へ集中しているのが伝わり、ブラッキーはストリンダーの腰を捉えている両前足に力を込め、汗を散らして身悶えながら只管に犯し続ける。移動し続ける生命を感じて胎内でより奥へ伸び、より太く周りの肉を押しやりながらねっとり汚し続ける立派な雄の象徴。高い耐久を持つブラッキーが迎える我慢の限界は、計り知れない刺激と快楽を伴っているに違いない。
「ぎゅあっ! マジ、ガキッ! 孕んじまうぅっ!!」
 迎えた事のない高まりに下腹部が熱くなり、ストリンダー自らの意志と無関係に、性感を伴いながら弱い電撃を発して強く締め付け始めた。密着と圧迫の中で、侵入者の大きさと形、硬さや熱、脈動が詳細にストリンダーに伝わる。
 満月は最も高く昇り、爆発を目前にした営みに気持ちよく溺れる彼らを煌々と照らした。
「い、くぅっ!!」
 黄色い模様を輝かせて雄としての至高の瞬間をいよいよ迎えるブラッキーは、限界まで張り詰めた雄柱を最奥まで突いて腰を押し付けた。電気が走るストリンダーの体内に強く締め付けられ、引き締まった臀部に力を込めて筋肉を浮き立たせ、見ずとも分かる程に肛門がひくつく。溜まった精液で水風船の如く膨れ上がった前立腺が強烈な性感を伴って決壊する。その奔流は結合部から僅かに露出する根元の太い筋に歪な隆起として現れ、それはすぐさま挿し込まれた割れ目の中へ移動する。空間を埋めてストリンダーと一体になった狂おしい快楽の巨砲の中を押し拡げながら駆けて行く。彼らの体内が重なる領域を通るのは、至高の瞬間を確たる物にする証となった。濃厚な命の弾が発射口からストリンダーの胎内へ顔を覗かせた刹那、猛烈な性感に襲われる。
「ウオォォォォォォッ!!!」
 ブラッキーは快楽に耐え切れず、力強く躍動した。その勢いで豪快にブラッキーの精がストリンダーの胎内に放たれ、下腹部を膨らませる。
「ぎゅわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」
 ブラッキーの爆発に触発されてストリンダーも火花を散らして絶頂を迎え、犯される雌の空間と化した領域に雄の遺伝子を漏らした。一度果てたが故に量はブラッキーに及ばず、巨砲から発射された物によって容易く押し流されてしまった。腸内よりも少ない容量で、すぐさま溢れ出す青臭い白濁。ストリンダーの目に映った、爆発の快楽に浸るブラッキーの真下でドボドボ粘りつつ滴る様は、バンバドロの交尾を見ているかのようでもあった。
 ブラッキーの爆発に触発されてストリンダーも火花を散らして絶頂を迎え、犯される雌の空間と化した領域に雄の遺伝子を漏らした。一度果てたが故に量はブラッキーに及ばず、巨砲から発射された物によって容易く押し流されてしまった。腸内よりも少ない容量で、すぐさま溢れ出す青臭い白濁。ストリンダーの目に映った、爆発の快楽に浸るブラッキーの真下でドボドボ粘りつつ滴る様は、バンバドロの交尾((種族的にはゼブライカの方がいいだろうけど、パルデアにいないのであった……))を見ているかのようでもあった。
「やっべ……めっちゃ多いじゃねーか……」
「よ、予想外に気持ちよかった……うっ!」
 ブラッキーの頬が強く赤らみ、目を細めた途端に黒い体が強張る。胎内で繰り返される律動が再び強まった。覆い被さる肉体と内を犯す性器、そこから放たれる精液。内外から伝わる獣の熱と鼓動に、ストリンダーは快く逆上せていた。夜空から降り注いで彼らを照らす月光は、仄かに温かいように感じられた。



 大きく息をつき、ブラッキーはゆっくり後退して突出をストリンダーの秘部から抜く。栓を失って逆流した濃厚なブラッキーの精液が、ベチャッと音を立てつつ足元の濁り池を更に広げた。漆黒の股間に一際目立つ、白に塗れて糸を引く紅色が徐々に黒鞘に収まっていくのを、ストリンダーは体を横にして見届ける。
 胸の突起を爪弾いて、甘美な旋律を奏で始めた。月夜の雰囲気も相まって、ブラッキーはそれに聞き入ってしまう。冷たい夜風が、程よく彼らの火照りを奪い去ってくれた。
「そこまでいい音出せるんだから、お前本当はモテてるんじゃないのか?」
「だろ? でもさっぱり続かねぇし振り向いてくれねぇでやんの」
 頬杖を突きつつ溜息を零す。性格の問題だろ、と遊び人気質のストリンダーに釘を刺そうとしたが、ブラッキーは思い留まった。
「そーゆーオマエもイケメンでいいカラダして、オーラギラギラしてんのに、あんなトコにこもってもったいねーぞ。ちったあ外に出てロマンスの一つ二つ味わったらいいんじゃね?」
 ストリンダーの言葉に小さく息をつくブラッキー。彼自身何かやらかした訳でも、差別、迫害を受けた訳でもない。唯一周りと異なるのは、特別なオーラを纏っている事。それ故に寧ろ周りからは一目置かれて憧れの対象にもなる程だ。
「お前とは違ってそんなことに現を抜かす気はない。日々己を鍛えて高めるだけで十分満足だ」
「ふーん」
 ストリンダーは首を傾げた。目を瞑り、細く長い溜息を零すブラッキー。
「その割にゃあ溜まったらオレとヤってるよな、ムッツリめ」
「それはお前が仕掛けてくるからだろうが……!」
 真っ赤な目がくわっと開く。黒い眉間には皺が寄っていた。びゅう、と冷たい夜風が突如吹き抜け、事に及んだ臭いが鼻を突いた。些細な苛立ちも吹き飛ばされ、ふぅ、とブラッキーは小さく息をつく。
「こんな俺に構うなんて、お前も物好きだな。生活リズムどころか種族すら違うのに」
「なんでだろな。上手く言えねぇや。でも同種のヤツらと一緒にいるより気楽な気はするぜ」
「変わり者同士、惹かれる何かがあるんだろうな、たぶん」
「おいおいオレは変わり者じゃねーぜ!?」
「何を今更。お前が何を言ったってこの月が全部見てるぞ」
 徐々に傾く満月を二匹揃って見つめる。オレってマトモだよな、と月に訊いても、当然返事などない。滑稽振りを横目に鼻で笑うブラッキー。しばしの静寂の中、ストリンダーが大あくび。夜もかなりいい時間だ。
「ウチに戻って寝るか~……でも戻るのめんどくせー」
「だったらいっそここで寝てしまえ」
「へ? いいのか?」
 微睡みかけた目に映ったブラッキーは、微かに笑っているように見えた。
「どうせ俺は夜行性だ。側にいて変な奴に寝首を掻かれないように見張ってやる」
「へへ、そりゃありがてぇ。んじゃ遠慮なくおやすみ~……」
 横になったまま、即座に寝息を立てるストリンダー。あの爆発的な営みの反動で疲れが襲ってきたのか、すっかり熟睡していた。ブラッキーはゆっくり歩き出し、ストリンダーに身を寄せた。大きく開いた口から涎を垂らす無防備な顔。ゆっくり距離を詰め、その頬を一舐めした。滲んだ汗の痺れるような苦味が途端に広がる。
「……お気楽なお前には気付かないんだろうな、こんな気持ち……」
 ストリンダーの筋肉質な腹部にそっと前足を触れつつ、西の果ての水平線に近づいてくすみ始める満月に再び目をやった。




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【原稿用紙(20x20行)】	28.5枚
【総文字数】	9564文字
【行数】	176行
【台詞:地の文 台詞率】	91:78行 54% / 2030:7534文字 21%
【かな: カナ: 漢字: 他: ASCII】	4755: 1160: 2709: 940: 0文字
【文字種%】	ひら50: カタ12: 漢字28: 他10: A0%
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