作者 [[フィッチ]] 前の話よりもグダグダした文章になってしまいました…orz &color(Red){※障害を馬鹿にしている非道徳的表現がありますので注意してください。}; ---- 「何ぃ!? トルテ……、昨日俺達と別れた後不良に絡まれてたシフォンちゃんを助けただと!?」 ボクが入学して次の日の朝。教室で昨日のシフォンさんのことを話したらレックス君がすごく話に食いついてきて……。 「うん! 困ってるポケモンを助けるのは当たり前でしょ?」 「ま、まあな。それで……、助けた後何したんだ? 教えてくれ!」 「昨日は助けた後2人でレストランに行ったんだ! パスタ一皿奢ってもらえたんだ♪ その後シフォンさんを家まで送っていったよ!」 「ちょ、お前! 何海千山千のチャンスを逃してんだよ!!」 え、レックス君どうしたの? 海と山が千? 「千載一隅の間違いだと思いますよ。滅多にないチャンスのことです。こういう知ったかぶりをしても何の役にも立ちませんよ」 アーシュ君ありがとう! でも、チャンスなんてあったかな? そもそも何のチャンス? 「アーシュ、間違いくらい誰にでもあるだろ! いいかトルテ、可愛いメスを助けて送ったなら、少し君の家で休ませてくれって言うんだ!」 え? それは迷惑じゃ……。 「いいんだよ、大体パスタ一皿奢ってもらっただけじゃお礼として釣り合わない。シフォンさんなら喜んで休ませてくれるはずだ! 俺なら絶対そうするぜ! そして彼女の隙をついて押し倒して唇を奪う。そこから」 「トルテさん、今日は放課後どうしますか?」 うーん、どうしようかな……。部活に入ろうなんて全く思ってないしなぁ……。疲れるし。 「アーシュ君は部活に入るの?」 「いえ、私は入りませんよ。トルテさんは……、恐らく入らないですね。食べ物関係の部活はこの高校にないですから。ところでレックスさんは中学校まで野球部だったといっていましたが、やはり入部しますか?」 「ああ、勿論入部する……、っておいぃ!! なんで俺の話を割って別の話題に変えたんだよ!」 「下衆な話なんて聞いても無駄に等しいですから」 「なんだと!? 貴様今全国のエロに生きるもの達を全員敵に回したぞ!! エロを下衆というな! エロは文化なんだ!」 「私は異性との付き合いは不浄なものと思っていますので。それより自身の将来について考えたらどうですか?」 「なんだとアーシュ! 優等生&健全ぶりやがって! ならバトルでエロへの俺の気持ちを証明させてやる! おめーみたいな考えの奴に絶対負けないからな!」 「成程……、いいでしょう。あなたの強さを図る良い機会です」 えーと、2匹共ボクを忘れてない? バトルすることになったらしいけど……、この高校ってバトル禁止なんじゃ……。 「おいおい、校内でのバトルは禁止だぞ。やるなら放課後別の場所でな!」 あ、ディゴ先生! もうHR始めるんだ! 席に着こうっと! 「えーとまず、昨日のトルテがいきなり暴走したことについてだが……」 みんなが騒ぎ始めた。ついでにボクを見て、 「あいつあんだけやったのに来てるぞ。処罰されなかったのか?」 「怖かった……。またあんなことされたら、今度は私が食べられるんじゃ……」 とかいろいろ言ってる。まあ当然印象は悪くなってるよね。 「トルテ、お前が説明するんだ。ついでに謝れ」 「トルテ、説明してくれ。ついでに謝れ」 ええ!? 昨日先生「このことは俺からクラス全員に説明する」って言ったんじゃないの!? やだよ、またクラスのみんなの前で話すの! 「いや、本人が説明したほうが分かりやすいだろ? 大体俺昨日のあの話半分位忘れてな」 「ん? どうしたトルテ、浮かない顔をして」 「先生、昨日言ったこと忘れたの?」 「ん? えーと……あ、俺が説明するって確かに言ったな。だが、俺昨日のあの話半分位忘れてな。悪い!」 はぁ……、分かったよ。長い話になるからお腹空いちゃうよ……。 念のためもう一回説明しておくと、ボクは「超過食暴走障害」ていう障害を持ってるんだ。この障害はお腹が空きやすくなって、すぐにお腹が空くうえ空腹状態が2時間以上続くとだんだん理性が飛んで行って暴走しちゃうんだ。ボクもそれは普通に怖いと思うよ。でも、食べること以外の物が全て無関心になって覚えてもすぐ忘れるっていう作用がとっても怖いってみんな言うんだ。何でだろう? ボクはそれほど怖くないと思うんだけど。 「……という訳なんだ! みんな昨日はごめんねっ!」 ふう、説明終わり。ほら、お腹空いてきた。授業前に、持ってきた木の実食べよっと。 「お前ら、そういうことだ。トルテも反省している。許してくれるだろ?」 「…………」 教室が静かになった。しばらくして、 「えーと、全然反省してるように見えないよ……。終始反省してる顔じゃなかったし敬語じゃないし、最後の言葉とか特に……」 あ……、この口調と顔は直せないみたいなんだ。これも障害の影響で……。 「やっぱり無理! 反省してなさそうでいつ暴走しちゃうかわからないから!」 「大丈夫だ! 腹が減った時いつでも食べれるようにするから!」 「つーか障害持ちとか学校に来るなよ!」 「ていうか自己紹介の時から思ったけど彼精神的にバカなんでしょ? あたしそんなポケモンと一緒に授業受けたくない!」 「そうだ! アイツはただのバカで破壊行動しかしない危険なやつだ! 何で学校はこんな奴の入学認めたんだよ!」 「来るな! 今すぐ帰れ! 食われたくない!」 「俺も食われたくない! さっさと帰って2度と来るな!」 「私もよ! 餌になって死ぬのは嫌! 帰って!」 「来るな! 来るな! 来るな!」 クラスがすごくうるさい……。隣のクラスに迷惑だよ? でもよく聞いてみると、ボクを危険ポケモンとか食われたくないとかクラスに来るなとか……。やっぱりボクが学校生活するのは無理だったかな? 先生もしばらく黙ってたけどさすがに耐えられないみたい。怒ってるのが見てわかるよ。 「お前らいい加減に……」 「トルテ君を悪く言うのはやめてください!!」 このみんなが騒いでいた教室で最も大きい声でこう叫んだのは……、シフォンさん! クラスが一気に静まったよ。 「トルテ君を悪く言うのはやめてください! 確かに彼は食べることしか考えてなくて話題とか流行も分からないポケモンです! それにお腹が空きすぎると暴走もします! でも彼は悪くありません! 彼の持った障害が悪いんです! 彼だって障害を気にせず周りに嫌われても一生懸命生きているんです! それをバカにするなんて、ポケモンとして最低の行為です!」 うん、大体合ってる。でも一生懸命は言いすぎかな? 「う……、確かにシフォンちゃんの言うことは間違ってない。だけど何でシフォンちゃんがそんなこと言うんだよ? 昨日一番ひどい目に遇ってただろ?」 「……確かに暴走していた時のトルテさんは怖かったです。あの時の私は彼を凶暴で危ないポケモンと思っていました。でも私が家に帰る途中……、悪いポケモン達に絡まれていた所を彼が危険を顧みずに助けてくれました!」 「えええええ!? マ、マジかよ!?」 「そんな……、いいなぁ……じゃなかった、本当なの!? トルテ、シフォンちゃんの言った通り助けたの?」 みんな驚いてる。レックス君の言った通り、滅多にないチャンスだったみたい。 「うん、シフォンさんの言ってることは本当だよ! その後レストランでパスタ一皿奢ってもらったんだ! で、道が暗くて危なそうだったから家まで乗せて送っていったよ!」 「な……、奢ってもらえた上彼女を送っただと!? 羨ましすぎる! その後どうしたんだよ!」 「え? それで終わりだよ」 あれ、レックス君と同じように送った後のこと聞いてきた。みんな何考えてるんだろう? あとそんなに羨ましいかな? 「お前ら……、恋愛という言葉すら知らないこいつがアレをすると思ったか? まあ俺も初めて聞いたとき期待してたけどな」 「レックスさんと男子たち、そんな下衆な考えなんか……」 「アーシュお前ここでそれを話すな! 別の問題で教室うるさくなるぞ! お前ボス戦前に揚々とセーブしないで突っ込んでいく勇者なのか!? 蘇生めんどくせーぞ!」 「あの……まだ話が途中なのですが……」 「おっとすまないシフォンちゃん! 続きどうぞ!」 「私はトルテさんが助けてくれなかったら今頃……。レストランで彼のこれまでのことと障害について詳しく聞きました。彼はとっても良いポケモンです。貴方たちは私が絡まれていた時一人で向かおうと思いますか? それも相手は強そうで、3匹もいたんですよ!」 「……………………」 途中でレックス君が変なこと言ってたけど、みんなボクに対する考え変わったかな? 「俺は……無理だな、そんな危険なこと……」 「おいらも。シフォンちゃんには悪いけど……」 「トルテ君、3匹も悪いポケモンを倒すなんて、強いのね! ひどいこと言ってごめん! あなたがいなかったらシフォンはひどい目に遇ってたわ!」 「ただの無鉄砲なのかもしれないが、俺達じゃ無理なことだ。悪いトルテ、見直したぜ」 「ごめんねトルテ! シフォンちゃんを救ってくれてありがとう!」 あ、みんな分かってくれたみたい! 良かった! 「お前らなら分かってくれるって先生は信じてたぜ! さあ、トルテも俺の自慢の生徒だ! 勿論お前らもな! 力を合わせて最高のクラスにしていこうぜ!」 「おう!」「はい、先生!」 こうしてディゴ先生が無事締め、長いHRは終わったんだ。みんなボクをクラスの一員として認めてくれるみたい! 良かった! さて、お腹空いたから木の実を…… 「じゃあ授業始めるぞ! 教科書だせ!」 え……、そのまま授業入っちゃうの? 食べたいんだけど……。 「先生、木の実食べていい? 授業前に食べようと思ってたけど……」 「おう、食べろ食べろ! 今日は長引いたからな! ただし次は授業前にちゃんと食えよ!」 「うん、先生、分かってるよ!」 話の分かる先生で良かった! いただきまーす! キーンコーンカーンコーン………… 「ねえレックス君、3時間目少し遅れるって先生に伝えてくれない?」 「いいけどよ……、何でだよ?」 「クラスのみんなにもっと誠意をこめたお詫びをしたいんだ! その準備だよ!」 「ん? 何をする気だ?」 「まあすぐに分かるから! レックス君とアーシュ君も楽しみにしててね♪」 「お待たせー! あ、ディゴ先生! 遅れてごめん!」 「……もう授業始まって25分過ぎてるぞ。少しどころじゃないだろ。しかもなんだその大荷物は?」 「まあまあ! すぐ分かるし危険なものじゃないから! ボクに気にしないで授業続けてね!」 さーて、準備に取り掛かろうっと! まずエプロンに三角巾! 料理の基本だね♪ 次に包丁、まな板に野菜と肉! あと皮むき器! 鍋も取り出して、料理開始! ついでに雰囲気出すために音楽スタート! たららったったったった♪ たららったったったった♪ たららららららららららららららったっらったっ♪ たら 「おいいいいい!!! 何授業中に3分クッキング始めてんだぁ!! つーか鍋料理は3分で作れないだろ!!」 あ、ディゴ先生突っ込みうまいね! ボクもたまにはボケないとね♪ 「教室で料理を作るなぁ!! 家庭科室で作ってこい!」 「先生、突っ込みそこじゃねーだろ!! トルテ、お詫びって料理のことか!?」 「そうだよレックス君! これからシチュー作るんだ! 昼休み前にはできるから楽しみにしててね!」 ボクは料理が得意なんだ! これならみんなに誠意をこめてお詫びができると思って! 「彼の考えは分かりませんね……。まあ私は彼のシチューを頂きたいですが」 アーシュ君、楽しみにしてるんだ! えーと、他のみんなは……。 「教室で、しかも授業中にシチュー作りとか、前代未聞だろ……」 「でもシチューか……。食べたいなぁ……」 「おいらも。今日お昼何にしようか考えてなくて……」 「彼のシチュー大丈夫なの? みんなの分作るみたいだけど変な味だったら……」 えーと、まあ苦情とか来てないね。味について不満とか言ってるけど、ボクは自分でおいしい料理が作れるって思ってるから大丈夫だよ。小さい頃から何年も料理してるから。多分。 「えーとトルテ、お前のその意味不明な行動は普通の教師からみればただのバカだ。だが俺は許すぜ! お前がクラスのためを思って作るのならな! だが……授業の邪魔になるから家庭科室で作ってこい。皿と食器も必要だろ? いいか、昼休み前までに絶対作っとけよ! 後俺も食べたいからな!」 「うん! 先生分かったよ! 先生の分もあるからね!」 早速家庭科室に……。 「あ、私もトルテ君を手伝っていいですか? 彼一人では大変そうですし……。それに私も料理ができますし」 え、シフォンさん! 手伝ってくれるの? 「シフォンちゃんが行くなら俺も手伝うぜ!」 「シフォンちゃんが行かなくてもいいよ! おいらが行くから!」 「シフォン、分かった手伝ってやれ。だがほかの奴は駄目だ!」 シフォンさんが手伝ってくれるなんて嬉しいや! 実は切る野菜とお肉の量多すぎて大変だって思ってたんだ! 「ありがとう! じゃあ早く行こう!」 「はいっ!」 みんな楽しみにしてるから早く作らないと! ところでボク達が教室を出る時、クラスの男子達から殺気みたいなものを感じたんだ。何でかな? グツグツグツグツ…… 煮込まれたシチューからいい香りが漂ってきた……。ダメだ、今すぐ食べたくなるよ。お腹も空きすぎて……。1時間前に食べたから暴走の心配はないけど。 「トルテ君、駄目です。みんなと一緒に食べましょうね」 分かってるよシフォンさん。えーと、昼休みまであと10分……。じ、地獄だ……。何か話でもしようかな? あ、そうだシフォンさんには朝ボクが散々悪く言われてた時彼女の言ったことでみんなに分かってもらえたんだ。お礼言おうっと! 「シフォンさん、朝はどうもありがとう!」 「いえ……トルテ君は悪いポケモンってみんな言っていることが私には耐えられなくて言っただけです。でも、あの謝り方ではみんなに悪いことをして反省していると伝わりませんよ?」 「うん……、あの話し方と表情は、誰が相手でも変えられないんだ。気を付けようって思っても思ってからすぐに無くなっちゃって……。だから誠意をみんなに伝えるためにシチューを作ったんだ!」 「貴方の考えって本当にすごいですね……。普通シチュー作ったらすぐ処罰されますよ? ディゴ先生が優しい先生だったから良かったですが……」 「そう? 中学校でも作ったけど大好評だったよ! 先生達にびっしり怒られたけど」 そう話しているうちに、廊下からがやがや話し声が聞こえてきた。みんな来た! 「うおおおお!! 旨そうなシチューじゃねーか!」 「いい匂い! 変なシチューにならなくて良かった!」 「先生、早く食べようぜ! 我慢できねぇ!」 「野菜や肉もちゃんと細かく切れてる! おいらが行かなくて良かったよ。実は料理した事が無いんだ……」 みんな美味しそうって言ってくれてる! うん、今日のシチューはいい出来だよ! ディゴ先生、早く食べたいからいただきますして! 「よし、全員自分のシチューが目の前にあるな? トルテが謝るために作ったんだ! 絶対に残すなよ! いただきますっ!」 「いただきまーす!」 やっと食べれる! 早速パクッ♪もぐもぐもぐ……。うん、味は大丈夫! 「!! なあトルテ、お前……」 ん? 一口目を食べたレックス君が何か言ってきた。美味しくなかった? 「もしかして……このシチュー、駄目だった?」 「いや違う! むしろ最高に旨い! 旨すぎる! お前これはプロ級の腕だぞ!」 本当!? するとアーシュ君も、 「はい、モーモーミルクの分量、味付けの仕方も上手くできていますね。私が食べてきた中で2番目に美味しいシチューです。あ、一番目は母の作ったシチューです。すみませんが……」 アーシュ君、嬉しい言葉だよ! 確かにみんなのママが作るシチューは特別な愛情とかいうのが入ってるらしくて特別美味しいって聞いたことがあるからね! 愛情をボクも入れようと前から思ってたけど、どうやら食べ物じゃないみたいなんだ……。仕方ないね。 「なあクラスのみんな、トルテの作ったシチューものすごく旨いだろ!!」 レックス君がみんなに質問した。どうかな? 「ああ、プロ級に旨いぞ」 「とっても美味しいわ! 彼のお詫びの心も伝わってくる!」 「くっ、こんなに旨いとは、先生も作らせて良かったと思う! ありがとなトルテ!」 クラスのみんな喜んで食べてくれてる! うん、今回のシチューでのお詫びは大成功だね!! やったぁ♪ こうしてシチューをみんなで楽しく食べてたんだ。だけど突然、 「おい、旨そうな匂いしてるじゃねーか。俺様にも食わせてくれよ」 いきなり1匹のフライゴンが入ってきた。えーと、このクラスじゃないよね。隣のクラスかな? 「ん? 隣のクラスの奴か?」 「ああ、この近くを通りかかったら旨そうな匂いが漂ってきてな。まだいっぱいあるんだろ?」 シチュー食べたいんだ! ボクは鍋を確認した。もう空っぽ。最初はまだ残ってたけど、ボクやクラスもみんなで全部取っちゃったみたい。 「確認したけどもうないんだ。ごめんねっ!」 「あ? 俺様をなめてるのかこのサザ……ん?」 フライゴンは話すのを途中でやめて考え始めた。何か思い出してるようにも見えるけど……。で、しばらく考え込んだあと、急に驚いた顔して、 「あああああっ!! お前……昨日のサザンドラじゃねーか!」 ん? 昨日のサザンドラ? ボクの事知ってるの? えーと、昨日このフライゴンに会ったことは……、あれ、思い出せない。まあいいや! 「トルテ君、忘れてるみたいな顔してますね……。私が話します!」 シフォンさんは知ってるみたい。 「うおお! お前もあの時のミミロップ! まさか2匹ともこのクラスなのかよ!」 「ん? シフォンちゃん、あのフライゴン知ってるのか?」 「レックス君……、知ってるも何も、このフライゴンが昨日私に絡んできた内の1匹です!」 「何いいいいい!?」 クラスが一気にざわめいた。そういえば……、昨日の3匹の中にフライゴン、確かにいたね。 「ふん、ミミロップ……いや、シフォンちゃんのいう通りだ。俺様の名はライバーン! 可愛いコに目がないイケメンなフライゴンだぜ!」 「女好き……レックスさんと気が合いそうですね」 「黙れアーシュ! おいライバーン! よくも昨日シフォンちゃんをひどい目にさせようとしてたな! そんなことは俺が許さねぇぞ!」 「おいらも許さない! シフォンちゃんの純潔は守る!」 「俺もだ!」「私もよ!」「クラスの一員に不浄なことをさせようなんて許せません!」 うーん……。昨日の事を説明した方がいいかな? みんなの言ってることは少し間違ってるよ……。 「ねぇクラスのみんな! ライバーン君のした事はひどいことじゃないと思うんだ! 話によると楽しいことができるみたいでお金も貰えるんだって! シフォンさんが嫌がってた理由は分からないけど……、悪く言うのはやめようよ!」 あれ、ライバーン君共々みんな固まった。ボクの言うことは固まらせる力でもあるのかな? 「えーと、このサザンドラはバカなのか? こんな奴に俺様は負けたのか?」 「……悪い、ライバーン。こいつは食べることしか考えてなくてな。俺も最初はそう思った」 「マジかよ!? くそっ! おいサザンドラ! 俺様とバトルしろ! 昨日は油断したからな、今度は瀕死にさせてやる!」 「ふん、トルテがすることは無いぜ! この俺、レックスがお前を叩きのめして二度とシフォンちゃんに近づかない様にさせてやるよ!!」 「トルテっていうのか……。俺様はトルテと戦いたいんだ。そんなに憎いなら、俺様と一緒に絡んでた他の2匹を叩き潰してろ。あいつらも俺様と同じく隣のクラスにいる。そうだ、こうしないか? 俺達3匹とお前らのクラスの中から3匹……いや、もう俺様はトルテとバトルすることは決まってるから他の奴を2匹決め、1匹ずつバトルするんだ。勝利数が多かった方が1つ好きなことを決めて負けた方はそれに従わなきゃならない! 面白いだろ?」 えーと、話がめんどくさい方向に向かってるよ。何かボクが勝手にライバーン君とバトルする事に決まってるし。疲れてお腹空くからやだなぁ……。レックス君そんな話断ってよ……。 「うおおお! 上等だぁ! 俺の力を見せてやるよ! 心配するなシフォンちゃん! 俺はシフォンちゃんに絡むような奴らなんかに絶対負けねーからな!」 「いいぞレックス! アイツとその仲間を叩き潰せ!」 「がんばってー!」「おいらも応援するよ!」 え……。レックス君賛成しちゃったし、クラスのみんなもやれって言ってる……。ていうかボクの意見は? 「おいおい、燃える展開になってきてるがな、お前ら勝手に決めるなって! シフォンとトルテの意見も聞かねーと!」 ディゴ先生、さすが分かってるね! 勿論ボクは反対するよ! 「私は……、あまりこのような事は好きではないですし、もし負けたら私はどうなるのですか? 反対します……」 あ、シフォンさんも反対だって! そうだよ! 負けたらシフォンさんに何か悪いよ! 「心配しないでっ! トルテ君の強さはもうみんな知ってることでしょ? だから大丈夫よ! 絶対負けないから!」 「そうだよ! トルテは強いから!」 いやみんな、何ボクに期待してるの? ボクいうほど強くないしまずバトルしたくないんだけど。 「シフォンちゃんだってアイツに二度と絡まれたくないだろ? 俺とトルテで2勝すれば大丈夫だって! な!」 「は……はい……」 ちょっとー!! シフォンさんみんなの言ってることに乗らないでよ! こうなったらボクがバトルしたくないから反対って言うしかない! 「シフォンは賛成か。トルテは?」 来た! よーし! 「そんなのボクは当然「よし! トルテも当然賛成だってよ! これで決まりだ!」 ち、ちょっとレックス君! 話終わってないから! 「へへへ……。うまくいったな。俺様の仲間の2匹には伝えておく。お前らの中から2匹決まったら、放課後学校近くの大きな森の入り口に来い。来なかったら勿論負けだ。分かったな?」 「おう! お前らこそ逃げるなよ!」 「じゃあ、放課後にな。トルテ、お前が昨日楽に追い払ったからってこんな気楽にできるのも放課後までだ。本気の俺様の力、見せてやるぜ! 覚悟してな!」 いや、ボクはバトルなんか…… ライバーン君が出て行って、今はみんなでシチューの食器や皿を片づけてる最中。 「という訳だトルテ! お前なら俺と一緒に勝てる! 期待してるぜ!」 レックス君、何であの時話をよく聞かなかったのかな? 泣いていい? 「つーかお前が負けたらシフォンちゃんは確実に奴らの思うざまだ! 絶対負けるなよ!」 「そうだよ負けないでよ! シフォンちゃんのために!」 うう……。どうしてこうなったんだろう。何かものすごい責任重大みたい……。 はあ、こうなるんだったらシフォンさん助けなきゃよかった……。 「あの……、成り行きでこうなりましたが、絶対に勝ってくださいね」 シフォンさんが申し訳なさそうに言ってきた。分かったよ! やればいいんでしょ! ところでボク以外の2匹はどうするの? 「トルテ以外の2匹どうするんだ? バトルが強い奴いるか?」 「俺が宣言通りバトルするから1匹だ! 俺は強いって自分で思ってるぜ!」 レックス君がすごいやる気だ。あと1匹は……。 「レックスと、あと誰がバトルするの? 重要な役だよ? おいらはやらないからね!」 「俺も無理! 負ける気しかしない!」 「あたしだって!」「俺も……パスだ」 「では、私が引き受けましょう」 長い沈黙からそう言ったのはアーシュ君! 「アーシュ、お前強いのか?」 「誰もやらなくて不戦敗になるよりマシでしょう。それに暴走した彼を止めたのは私ですよ。その位の力ならあります」 うん、ボクもアーシュ君がいいな! 頭もいいし強いしね! 「よし、レックスとアーシュ、お前らに任せた!」 「絶対勝ってこいよ!」 「おう! 俺とアーシュが2連勝すりゃオーケーだぜ!」 「いえ、私が勝たなければあなたのせいでシフォンさんが汚れてしまうので」 「アーシュ、俺が負けると思ってるのかぁ!? ふざけるなぁ!」 「ここで暴れるな! まだ片付けの最中だろ!」 という訳で、ライバーン君率いる隣クラスとのバトルは、(いやいや)ボクとレックス君とアーシュ君に決まったんだ! 勝てなかったらどうしよう……。めんどくさいし疲れるしお腹も空くからボクバトルしたくないや……。レックス君とアーシュ君が2連勝して終わってほしいなぁ。 ---- トルテ達がバトルをすることになりましたが…、実はバトルシーンをこのページに入れるかpart3に伸ばすか悩んでいます。 これもpart1の量が少なかったからで…(part1は約8600字程度ですが今回はここまでの時点で9500を字超えています)。 また、小説内の時間が全然経ってない事も気にかかっています。 新人作家であるがための不安に駆られています。アドバイスをお願いしたいのですが… 勿論他の指摘も遠慮なくどうぞ。 最近何かと時間があり、執筆が早く進みます。ゆっくりやっていこうとは思うのですが… 9時前までにあったアドバイスの件は何とかなりました。心配かけてすみません… #pcomment() IP:111.191.250.208 TIME:"2012-12-13 (木) 20:58:39" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?guid=ON" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"