ポケモン小説wiki
赤黒い薔薇は危険な香り の変更点


''注意事項''
-「[[咲いた御殿の薔薇の花、鼻に香るは栗の花、主が咲かせた雄の華]]」の続編です。前作に出てきた要素もあるため、前作を読んでから読むのをお勧めします
-♂同士の露骨な性描写があります
-この話に登場するバシャーモ♂は総排泄孔(総排出腔)なので一物がありません。そのため♀になぞらえた表現が多数登場します。''だが♂だ''(
-&color(white){臭いフェチ、身分差のあるみだらな行為、不倫紛いの要素};があります




&size(28){''&color(#870404){赤黒い薔薇};は&color(white,#870404){危険な香り};''};




 荒涼とした砂漠の一角に聳え立つ、「御殿」と周辺に棲む者から呼ばれている石造りの大きく立派な建物。その主のルカリオに御用達として認められ、従者ではなく、ましてや御殿の外に住む身にも関わらず、持ち前の土木と建築の業を以て御殿の修復、改装を任された俺。あの日、旦那様から直々に畏れ多くも気持ちいいご褒美を頂いて以来モチベーションが上がり、更にこの御殿を美しく立派にしようと、実質的な弟子扱いの力自慢な従者達の力を借りながら、日々先頭に立って邁進していた。
 今回取り掛かっていたのは、丸屋根の上に伸びる朽ちた尖塔の換装工事。俺が御殿に通い始めた当初から損傷の激しい部分だった。残された設計図から旦那様が著名な彫刻家に制作を依頼して完成した塔を、丸屋根に取り付ける作業を俺達が担当する運びとなったのだ。
 高所で安定しない足場での作業。知恵を出し合って可能な限り全ての安全策を講じ、旦那様に相談の上、多額の謝礼を支払う形で塔の引き揚げ、運搬に多くの鳥ポケモンの協力も取り付けた。細心の注意を払って行われた換装工事は、お陰で滞りなく完了し、屋根の頂に伸びた尖塔が御殿の存在感を格段に強め、「宮殿」と呼んでも差し支えないくらいに荘厳な出で立ちとなった。工事の成功、そして新たな御殿の姿に自ずと大きな歓声が上がり、屋根を見上げた旦那様と奥様も、大層目を輝かせていた。

 後日、俺を始めとした工事の関係者が旦那様の部屋へ呼ばれた。そこで彼直々にお褒めの言葉を頂いた。俺達は深く畏まり、中には感極まって身を震わす者もいた。
「危険を伴いながらも誰ひとり死傷せずに工事を遂げ、この屋敷を往年の立派な姿に大きく近づけたお前達の功績に、いたく感動した。故に、お前達ひとりひとりに順次褒美を授ける。その際は個別に世話係がその旨を告げる。時間はかかるかもしれぬが、しかと心得よ」
「はっ、恐悦至極にございます!」
 俺に続き、従者達も声を揃え、頭を下げた。褒美というのは無論報奨金等を含めた物的なものや長めの特別休暇もあるが、要はそういう事である。また旦那様との濃密な一時が味わえると分かると、途端に胸が高鳴った。

#hr

 あれから刻々と時が過ぎていく。その間に旦那様から直々にご褒美を賜った者もいるだろう。初めて経験する者もいるだろうから、どんな感じだったのか気になる所ではあるが、旦那様とのそういった事については厳しい緘口令が敷かれ、聞かれても答えるどころか、聞く事すらもご法度。破ろう物なら厳罰が課せられ、特に従者ではない御用達の立場にある俺にとっては信用問題、ひいては失職に繋がってしまうので、何としてでも守らなければならない。工事に協力した従者を見かける度、もう旦那様とイイコトをしたのか、どんな内容だったのかを妄想しては密かに楽しんでいた。
 そしてとうとう俺にも世話係から声が掛かった。日時が告げられ、それまでに御殿内のある場所に来いとの事。事前告知は前もって準備ができるので、俺としては大変助かる。
「でしたら今度こそはきちんと体を洗って……」
「その必要はない」
 世話係の即答に目をぱちくり。
「丸一日洗わずに来ることを望んでおいでだ」
「あ、はい、承知致しました」
 戸惑い気味に了承すると、世話係は静かに立ち去った。どうやら旦那様は一日働いて汚れた俺の雄臭さを気に入ったようだ。それはともかくとして、ようやく訪れるその時に、思わず口元が緩んでしまった。

 世話係の指定した時間よりも前に待ち合わせ場所に到着する。そろそろ他の従者は眠りに就く頃合い。人目に付かないよう、静かにその時を待ち続けた。時間になって、世話係が歩いてこちらへやって来た。
 あの時と同様に、彼の後ろをついて行く。静まり返った石造りの長い廊下に響く足音。前にも通ったこの通路。薔薇の鉢植えが彩る水場を通り過ぎ、石段を上る。真っすぐ行けば旦那様の部屋だが、今回は途中で横に逸れた。もしや、と思う間に違う部屋の扉が目の前に現れた。その横に佇む世話係。俺はゆっくりノックをした。
「失礼致します!」
「入れ」
 中から聞こえてきた声に従い扉を開ける。目に飛び込んできたのは、旦那様の部屋と同様に装飾の施された室内。そしてそこに佇む一匹のバシャーモ。旦那様と似た衣装を纏っているが、それよりも慎ましやかな装飾をしていた。
「お、奥様……!」
 御殿の間取りは頭に入っているのでここが奥様の部屋である事は解っていたが、まさか本当に奥様がいるとは思いもしなかった。
「連れてきたぞ」
「ああ、ありがとな」
 軽い調子で言葉を交わす奥様と世話係。彼らは幼馴染と聞いていたが、本当のようだ。世話係が扉を閉め、聞こえる足音からどうやらこの場を後にしたようだ。
 部屋を見回すと、旦那様とは趣の異なる小物が置かれていたりする一方、旦那様と同じように数々の大会で優秀な成績を残した記念品を棚に並べていた。微かな薔薇の香りに混じって、お香と思しき独特の香りを鼻が捉えた。
「旦那じゃなくて悪いな。俺の方からどうしてもって頼み込んだんだ。許してくれ」
 手を合わせて詫びる。その口調は威厳のある旦那様とは正反対の砕けた感じで、雄らしさが強い。敬称こそ奥様ではあるが、「彼」はれっきとしたオスである。種族柄高身長だが平均よりも大柄で、身長二三〇センチ程の、いわゆるオヤブンの旦那様とさほど変わらない高さ故に、目を合わせる時は自ずと俺が見上げる形となる。そして格闘タイプに違わず筋肉質で、羽毛や衣装越しでも随所に筋肉の隆起が見て取れる。
「い、いえ、とんでもございません……!」
 寧ろ俺の方が、旦那様以上に交流の機会がない配偶者たる存在に直接お目にかかっていいのかと困惑していた。
「ちょっとは楽になれよ。俺だって元はお前と同じ庶民だったからな」
 ニカッと笑って俺の肩を叩く。彼はかつて場末に生きる孤児で、年端も行かない旦那様が一度御殿を去った時に出会い、場末で生きる術を教えつつ切磋琢磨した末に、歳が近い事もあってか後に番になった話は聞いていた。よくよく考えればとんでもない玉の輿だ。
「お前のことは旦那から話は聞いてるし、日々の仕事ぶりもこの目で見てる。お前のおかげで屋敷がどんどん立派に変わっていって、それがたまらなく嬉しいんだぜ。本当に感謝してる」
「そんな、勿体ないお言葉でございます……!」
 畏まろうとすると奥様に手を取られ、立たされる。
「だからこそ、今回は俺から褒美を与えたい。ちゃんと旦那の了承は得てるから、お前が気にする必要はないぞ」
「は、はい……」
 旦那様よりも事の運びが強引なのは性格のせいだろうか。そんな事を思う間もなく、奥様は俺に触れてくる。日々の仕事と筋トレで鍛えた筋骨隆々な肉体の感触を味わっているようだ。距離が縮まり、奥様のほんのりとした温かさ、お香のような香りに混ざる獣の臭いが強まる。
「遠慮するなよ。堂々と俺の体に触れるチャンスなんだぜ?」
 俺の手首を空いた手で握り、彼自らの胸に押し付けた。硬めの羽毛に覆われた大胸筋の盛り上がりが、旦那様よりも高い体温と共に俺の手指に伝わる。奥様が俺にやっているように、俺も彼の筋肉の凹凸を味わう。旦那様が家督を継ぐよりも前から鍛え続けている事を裏付ける、細めの体格を太く盛り上げる随所の筋肉。御殿の先代の主の血を受け継ぐ旦那様の伴侶だから奥様と呼ばれているだけで、その体格は奥様には似つかわしくない立派なオスのそれと実感した。
「俺より小柄だけど、さすが年上の貫禄を感じるいい体してる」
「あ、ありがとうございます……!」
 乱暴に言えばアラサーの土方マッチョな肉体を褒められてはにかんでしまう。ちなみに小柄とはいっても一八〇センチで、俺だって標準より大柄だ。そして奥様は顔を近づけ、一日せっせと働いた体を嗅ぐ。その証でもある雄臭さは、俺の鼻ですら知覚する程。
「なるほどな、あいつが気に入るわけだ」
 俺と同様に旦那様も雄の臭いを好んでいるのは以前の出来事を通じて知っていたが、改めて気に入られていると分かったら嬉しく誇らしい。俺に比べると奥様の臭いは控え目だが、彼の腋から俺とは異なる臭いのフェロモンが発せられていて、鼻に飛び込むと心なしか体が熱くなっていくような気がした。それは互いの体を味わうにつれて確かな物へと変わっていく。
「もうそろそろ本格的なご褒美タイムにいくか?」
 舌なめずりをして赤い嘴を濡らす。奥様の手が俺の腰布を掴み、優しく剥ぎ取った。隠れていた部分が、初めて奥様の前で曝け出される。鈴口周辺を除いて皮を被ったまま垂れ下がる俺のチンポと、皮が伸びて少しの動きでも揺れる金玉。奥様は膝立ちになって興味深そうに凝視する。その顔の位置だとさぞ臭かろう。奥様に触られ、チンポのぷにっとした弾力と玉袋のしなやかさ、そしてその中のたわわな実りの丸みを鱗状の手にもたらし、同時に強い臭いを移す。こう間近で見られ、触られると、流石に羞恥と興奮を栄養に成長が始まり、鎌首をもたげながら徐々に皮が剥けていく。皮越しに形状を浮き立たせた亀頭が紅色を目立たせ、そして全て晒されてからも膨らみ続けて雁首の形状を明瞭にして、その付け根付近の竿にも、成長の証である紅色が彩られた。天を衝く突出に奥様の手が触れると、ゾクッと刺激が走る。
「旦那以外のチンコなんて久々に見たけど、お前マジでドラマチックな勃起するんだな! あんなプニプニだったのにもうガチガチになってるぜ」
「あ、ありがとうございます……!」
 唐突に褒められてはにかみ、チンポもピクンと応えた。イヌ科のルカリオの男性器は骨が入っていて常に硬めだから、それに慣れた側としては新鮮に映るのだろうか。
「じっくり手で味わうから、お前は気持ちよくなれよ」
 奥様の両手が、俺のチンポを堪能し始める。握って太さや硬さを確認したり、表面に浮き上がる血管や裏筋をなぞったり、勃起に伴って丸みを帯びた金玉を優しく揉んだりとやりたい放題。
「う、っ……!」
 予測のできない刺激が快感に変換され、屈強な肉体を時に震わせながら呼吸を乱す。チンポ由来の臭いも立ち上ってきた。時折扱くような動作も加わり、弄ばれるチンポは気持ちよさを伴う脈動で喜びを露にしつつ、じわじわ膨らむ感覚を持ち主の俺に伝える。立派に突出しながらまだ乾いているが、もうすぐ見納めになりそう。摩擦の刺激の蓄積で、芯から硬さを得て鈴口が徐々に開く。そして奥様の眼前で、チンポが張りを強めて快楽が生み出される。
「うぉ……!」
 雄の呻きを発してマッチョな肉体が震える。開いた鈴口に丸く透明な雄の宝石が輝いた。濡れた瞬間の輝きに俺は情を煽られ、再び脈動を許してしまう。溢れた粘りがトロッと崩れ、筋沿いに流れる。奥様は爪で掬って糸を引かせながら、俺に見せ付けるようにペロッと舐める。
「旦那よりもねっとりしてるな」
 妙に生々しいレビューが俺には興奮材料になる。なすがままに扱かれ続ける臍越えのチンポは、摩擦の快楽で俺を虐げつつ膨れ、我慢汁を湧き出す。それは奥様の手によって塗り広げられ、次第にぬるぬるして摩擦音をも濡らしていく。
「うお、ぉ……!」
 奥様のご褒美にすっかり心酔して躊躇いなく喘ぎ、体は性行為によって火照り、滲んで濡らす汗は仕事や筋トレの時よりも強く臭って、奥様に発情させられている事実を突き付けてくる。
「いい喘ぎっぷりじゃないか……」
 奥様も顔立ちに昂りを隠し切れず、チンポのせいで汚れた左手を俺の胸板に滑らす。分厚い筋肉によって生まれた頑強な谷間をなぞられると、奥様の右手に扱かれる刺激と合わさってゾクゾクする快楽に襲われる。
「んおぉ、ぁぁっ!」
 嬌声と同時にチンポが力強い刹那を奥様に見せ付けながら、鈴口からドロリと糸を引きつつ粘液が滴る。
「まったく、旦那に負けず劣らず目のやり場に困る卑猥っぷりだぜ……」
 上気しつつ、嬉しそうに目を細めた。

 奥様は突如手を止め、下を向く。はぁ、と短めの溜息を零した。
「……お前のせいで前掛けが汚れてしまったではないか」
 その言葉で我に返り、狼狽えて土下座しようとしたが、奥様は優しく制止した。
「気にするな。悪いのは脱がなかった俺だ」
 すっくと立ち上がると、旦那様とほぼ同じ金色の腰巻と前掛けが俺の目に飛び込む。埋め込まれた宝石が青色なのが大きな違いだが、今はそれよりも前掛けに付いた染みに目が行った。そして丁度股間に貼り付いた部分も、徐々に濡れた染みが広がっていく。布越しに映し出す股間の輪郭には、旦那様のような丸みはない。
「仕方ない、脱ぐか……」
 頭から順に、衣装や装飾品を脱ぎ外す。次第に現れるありのままの貴重な姿に、俺の目は釘付けになる。そして腰巻と前掛けを脱ぐと、布地との間にねっとり糸を引くのが見えた。股間を覆うもっさりした羽毛は粘液に濡れている。足の装飾を外し終え、一糸纏わぬ姿で佇む。奥様と呼ぶには勿体ない肉体美が、そこに存在していた。
「さっきは悪かったな。これでも見て元気出せ」
 右手を股間の濡れた茂みに突っ込み、掻き分ける。手指の間から覗く、赤黒く開いた穴。正しくそこが、前掛けを濡らした源泉。ある意味で奥様が「奥様」たる所以。穴から奥へ続く、うねった肉の層。それはひっそりと咲いた赤黒い薔薇にも見える。凝視する内に脈は速く強まり、失い掛けていた雄の勢いが即座に回復してぬめったチンポは再び天を衝く。
「せっかくの機会だ、触るなり舐めるなり指を入れるなりしていいぞ。ただし本番はお預けな」
「は、はい、ではお言葉に甘えて……!」
 ごくりと生唾を呑む。旦那様から伺っていた部分を、生で拝める事自体、夢のようだ。顔を近づけると、粘液が蒸れて発生する独特の臭気に混じって、鳥臭さを感じる。奥様に鳥の名残がある事を強く実感させられる。秘めたる薔薇の臭いに劣情をそそられ、恐る恐る指を花びらの縁に触れる。ぬめりと粘膜の柔らかな弾力、遅れて炎タイプの火照りが指先から伝わってきた。これ以上踏み込んではいけないような気がしたが、もう遅かった。そっと奥へと突っ込むと、折り重なるような凹凸が指を咥え込む。これをチンポに置き換えたら……そう考えただけでも全く物理的刺激を受けていないチンポが気持ちよく張り詰めて快楽の涎を垂らした。旦那様にとって大切な唯一無二の存在故に、ゆっくり傷付けないよう指で掻き回すと、幾度となく旦那様を搾ってきた内部の様子が、より明瞭に伝わる。ゆっくり引き抜き、ぬぷっと音を立ててねっとり汚れた指先から糸を引く。ぬめりを舐めると、微かな渋味を含んだ塩気が唾液の粘つく口内に広がった。
「こんなチャンスこれっきりだろうから今のうちに味わっとけー」
 息を荒げながらほくそ笑んで煽ってくる。その挑発にまんまと乗せられ、今度は舌を突っ込んだ。先程の塩気と渋味が一気に舌全体を包み込むのに続いて、ぐるりと取り囲む肉の熱い優しさに惹き込まれそうになった。はっとして舌を抜く。心臓がバクバク音を立て、チンポはギンギンに漲り、陰嚢は引き締まって硬くなり、生殖に臨む雄々しさを意図せず奥様に晒していた。
「ちょっと待てよ」
 奥様は部屋の一角へと歩き出し、何かを探す。戻って来たその手にはブロックが。それを床に置いた。
「よし、この上に乗れ」
 言われるがままにブロックに乗った。奥様が距離を縮める。
「ちょうどいい高さだな」
 下を向いてニヤッと目を細める。期待に膨れ上がるチンポの目の前に、旦那様専用である筈の穴が口を開いている。これから噛み合う部分の色味の差に、これまでの心地よい営みの経験の積み重ねが如実に表れていた。
「待たせたな。俺からのご褒美だ。お前は動かないで俺に身を任せろ」
「承知致しました……!」
 迫る待望の瞬間に胸は一層高鳴る。奥様が更に腰を近づけ、亀頭の先端が赤黒い縁に触れる。そして円を描くように擦り付ける。その温かさと柔らかさに、弱い刺激でもチンポは喜んで気持ちよく脈打つ。呻きと同時に漏れた俺の汁が、鈴口から搾り出されて薔薇の花に塗られていくのを目で捉えた。一旦動きを止めて花の中心に先端を当て、少しずつ前進して圧を掛ける。亀頭は容易に入り口の花びらを押し開き、とうとう奥様の領域に入る。チンポはどんどん花の奥に隠されていた鳥膣に捕らわれ、柔らかな襞の凹凸と弱い内圧、そして火照りを感じ始める。圧の弱さが、俺の何倍も大きな旦那様の雄の象徴に最適化された事を物語っていた。
「あぁっ、奥様……!」
 無駄な動きのない分、彼の内部の様子が直に伝わり、長らく遂げずにいたチンポの挿入を強く実感できる。一方で一切の主導権がなく、ただ只管御殿の主の伴侶に肉壺で刺激されて快楽を味わう、身分差と主従関係、果ては不倫と捉えられかねない不貞一歩手前の要素を伴う、背徳感満載の交わりでもあり、とんでもない事になる予感を、高鳴り続ける胸に覚えた。何を考えても昂る事ばかりで、逃げ場はどこにもない。気にするなと奥様に言われようが、気にしない方が無理だ。
「俺の中ですっごくギンギンだな」
「仕方ないじゃ……うあっ!」
 根元まで包み込まれたチンポが躍動して旦那様の心地よい貸し切り部屋を更に汚す。
「どんどん気持ちよくなれよ」
 奥様が俺の背中に両腕を回して腰を前後に動かし、立位で俺達の交尾が始まる。精神的刺激の強い中で物理的刺激が加わると、増幅される快楽も馬鹿にならない。ただでさえ強く張り出したエラに襞の凹凸が触れ合うと、圧迫が弱いとは思えない程の強い刺激が生まれ、必死に歯を食いしばって悶えるしかない。エラの刺激はおろか、表面に隆起する血管や裏筋の凹凸と襞が擦れるだけでも激しくされたら長く持たない。それに世話係に告知されてから今に至るまで、一切抜かずに来ているので、性的刺激への耐性も落ちている始末。せっかくのご褒美なのにすぐに終わるのは勿体ない。
「おく、さまぁ……ううっ! わた、くし……長く、持ちま、せ、うぅ、んっ……!」
 無礼を覚悟で、刺激に耐えながら訴えた。奥様が動きを止める。
「かなりヤバそうだな」
 ニヤニヤして無様な卑しい雄を見つめる奥様。少し息を整えてから、訴えを続ける。
「わたくし……奥様と少しでも長く夢のようなこの時間を過ごしとうございます……! ですから、先程のペースで……わたくしを刺激してください……!」
 奥様に向けた目は、強過ぎる刺激に潤んでいた。しばしの沈黙を経て、奥様が口を開いた。
「そうだよな、すぐに終わるのもつまんないからな……よし! さっきみたいにゆっくり動くから、お前は一秒でも長くよがり狂って最高の瞬間を迎えろよ」
「あ、ありがとうございま……うあぁ!」
 お礼も言い切らない内にゆっくり腰を動かす奥様に、思わずがくんと戦慄いた。彼の両手が触れる、背筋で盛り上がった広い俺の背中も快楽で頻りに強張り、それが手指にも伝わっている事だろう。
 驚く程に穏やかな交尾であっても、粘液性の摩擦音が結合部から発せられ、情けなくよがる俺の声や両者の息遣いに交ざって耳に飛び込む。奥様が腰を引くと、ガッツリ張り出したエラが襞と擦れながら体内の古い粘液を掻き出し、虐げられて太く気持ちいいチンポが露出を増やす過程で、継ぎ目から溢れる量が増える事からも、本来課された役目を果たしている証となる。一切腰を動かしていないお陰で、熱く柔らかな奥様の膣によって雄として最高の瞬間に導かれるチンポが脈打って濃厚な粘りを漏らすのを捉えられる他、チンポが僅かずつ膨張して、奥様の文字通り「奥」へと伸びているのも、根元まで挿入された段階で自覚できた。
 背中に回していた手を片方、密着する俺達の股間へと伸ばす奥様。俺を飲み込む赤黒い花と飲み込まれるチンポ、そして深い皺を刻んで黒ずみながら、硬く収縮して睾丸を体内に持ち上げて粘液に塗れる陰嚢に次々堪能するよう触れていく。そして俺に見せ付けた手は、俺と奥様が分泌した粘液でドロドロに汚れ、体液と蒸れて噛み合う性器によって交尾の真っ只中である事を証明する強烈な魅惑の臭いを放っている。奥様はそれを自ら舐め、半分程残して俺に差し出す。発情した俺達の臭いと付着した奥様の唾液の生臭さが鼻腔に充満し、絡め取った舌に塩気と強めの渋味を覚える。
「気持ちいいけど必死に耐えてる味がするぜ……たまんないな」
「うっうあぁっ! いい……っ!」
 奥様に刺激されて精神的快楽が強まり、雄臭く濡れた屈強な肉体を震わせて下半身に微かな絶頂の兆しを覚える。挿入開始より確実に太くなったチンポは、奥様の膣内で長くなり、先端がこれまで届かなかった大き目の襞に触れている。一分一秒でも早く出したがるチンポに抗って、必死に歯を食いしばり続ける口元からだらだら涎が垂れているのを気にする余裕など微塵もない。
「ヤバそうか?」
 奥様の問い掛けにくぐもった嬌声を漏らしつつゆっくり頷く。
「もうちょっと頑張りたい?」
 続く質問にもやおら頷いて応えた。
「だよな? チンコにもうちょっと頑張ってもらって今当たってるところを抜けたら最高だと思うぜ」
「うぐ、ふぅーっ!」
 彼の言う通り、張り詰めて金玉からの流れに疼き始めたチンポが大きな襞を押し分けて貫こうとしている。ここまで雄々しく張り詰めると、最早チンポが爆弾を抱えているような感覚に陥る。肉壺との摩擦だけでも足が震え、ましてや脈打つと芯に響く衝撃と性感に襲われて、耐え忍ぶでさえ精一杯。尿道を通るのが分かるくらいに濃くなった汁が搾り出され、エラに掻き出された物は次第に精液特有の青臭さが強まり、真下のブロックにできた水溜まりを広げて縁から石畳へと流れ出している。たっぷり溜めてきた俺の仔達のごく一部が奥様の膣内に漏れているのは確定だろう。
「ううっ! ぐうっ! うぐぅー!!」
 時々刻々と更新される性感の強さ。チンポが膨らむと前立腺に子種が流れ込み、刺激も強まるのは避けて通れない。どうにか暴発を踏み止まり続けても、危険な香りが鼻を突く雄液が、太く開いた尿道を通ってドクドク体内に漏れ続けている。前立腺も強く疼いて容量の限界が差し迫るのを感じる。それでも刺激され続けてチンポを限界ギリギリまで膨らませようと耐えに耐えた。そして奥様が根元まで埋め込み、初めて亀頭が大きな襞を貫いた。その刹那、限界を超えた前立腺が体外に向けて強い押し出しの衝動を放つ。俺の筋肉は強張って盛り上がり、尿道を歪に拡げながら、経験豊富な奥様に包み込まれて膨れ上がった生命エネルギーが爆発する寸前の、雄として自慢したい程立派な姿になったチンポの中を駆け上がる。
「ぐぅあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 噛み締め続けた口がようやく開いて雄叫びを放つ。屈強な肉体を強く震わす衝撃波を発しながら、新たな生命の糧となる濃厚なエキスを、奥様の体内で爆発的に噴射する。遮る物がなければ、サイコソーダの炭酸ガスが一気に抜けるようにブシュッと音を立てて遠くへ飛ばしていたに違いない。この日に備えて溜めていたのと、襞を突き抜けるまで我慢を重ねたのも相まって発射する量も格段に多いと、我慢を解いた反動で襲われる激烈な恍惚の中で目に見えずとも実感できる。
「マジで突き抜けてパワフルに種付けやがって……めっちゃエロ……!」
 奥様は果てていないと思われるが、俺を見てうっとりしているようだ。やっと密着する奥様に意識を向けるゆとりができる。滲んだ汗で際立つ筋肉の凹凸、俺より高い体温で蒸発する汗に乗るお香と鳥臭、そして嘴から発する荒い呼吸。大切な存在がいながら魅惑の色香を放つ彼の中で脈動して汚し続けているのは、実に背徳感の強い光景だ。
「気持ちよすぎます……奥様……」
「そうか、それはよかったぜ……」
 奥様は喜びを滲ませながら、優しく俺の頭を撫でる。
 後を引く恍惚の中でも、勢いは衰えど射精が続いているのは、久しく味わえてなかった交尾に対するチンポの喜びの現れだろう。以前旦那様にイかされた時よりも大量に出しているにも関わらず、俺を咥え込む赤黒い薔薇は白く染まる気配がない。六つに割れた腹直筋の奥に存在する肉壺が、それだけ大容量だという事だろう。あの旦那様の卑猥な巨柱を受け止めるのは伊達ではない。
「そろそろ落ち着いてきたようだな……抜くぞ」
 奥様は密着していた鼠径部をゆっくり離して包み込むチンポを抜き始める。事を終えて白く目立つ姿が徐々に外気に晒され、赤黒い穴から亀頭が抜けて、赤い羽毛のこびり付く股間に垂れ下がった。ようやく強く臭う生命のエキス。奥様の薔薇も、ここで初めて白が混じった。
「どうだったよ、俺のご褒美は?」
「わ、わたくしには刺激が強すぎます……!」
 背徳要素満載の絡みが頭を駆け巡り、頬が熱くなった。
「悪い悪い! でもこんな経験滅多にできないと思うぜ? それもお前が熱心に仕事に励んでいるからこそ、俺もお前にいい思いをさせたかった。やりすぎたかもしれないけどな」
 苦笑と詫びを交えながらも、あくまで感謝の思いと弁解する奥様。普段の装いの慎ましさとはかけ離れた、人前で見せる以上にざっくばらんな素の状態をお目に掛かれるのは喜ばしい事か分からないが、何であれ情に厚い一面があるのは間違いないようだ。
「……さて、体を洗うか?」
「はい……」
 奥様とふたり、浴室へ向かう。前にも旦那様と行ったその場所は変わらず水を湛え、隅に置かれた鉢植えの薔薇が仄かな芳香を静かな空気に含ませている。
「俺のことなど気にしないで存分に洗いな」
「かしこまりました」
 あの日と同様に桶を手に取り、水を掬って頭から浴びる。一日の汚れと臭いが流されて床に広がる水を濁し、水音が幾重にも石壁に反射する。特に汚れたチンポや金玉を念入りに洗う。旦那様の時と違って体内で射精したので、洗い終えるのにさほど時間は要しなかった。
 少し離れて、奥様も水を浴びている。水を含んで浮き立つ筋肉美もさる事ながら、雄鳥の証である長い頭の羽が流れ下る水に乗って腰まで貼り付き、独特の艶めかしさを引き立てている。こうして見ると、同じ筋肉質でも全体的に太くがっしりした旦那様とは対照的に、種族由来の体格の細さが際立つ。旦那様とはまた違う色気に、目を奪われてしまう。
「どうした、そんなにエロいか?」
「だ、断じてそのようなことでは……!」
 目を細めた彼に茶化され、ドキッとして視線を逸らす。濡れたままこちらへ歩き、目の前に佇む。
「あえてここだけ洗わなかったぜ。お前とのひとときが強烈だったからな」
 卑しい種に汚れたままの薔薇を花開かせた。浴室に咲く薔薇よりも強い香りが、鎮まった筈の情を蘇らせる。それは次第に体にも表れ始める。
「お、ここでもっぺんおっぱじめるか? 俺はいいぞ?」
「も、申し訳ございません奥様……ご無礼お許しください……!」
 冷えた体が、急激に熱を帯びていった。


 浴室に響き渡る規則的な摩擦音。それは大量の水気を含んでいる。
「うあっ! お、奥様……っ!」
「いい攻めっぷりだぜぇ……!」
 俺達の淫らな喘ぎも、静かな空気を震わせる。奥様は中腰になって両手を壁に着き、俺は突き出された赤い腰を鷲掴んで秘所にチンポを挿れ、斜め上に腰を繰り返し突き上げて二度目の背徳的な交わりに夢中になっていた。一度出した後とはいえ、それでも奥様の体内の刺激は強く、攻めの主導権を握りながらも眉間に皺を寄せてぐっと噛み締め、暴発しないよう耐え続ける。
「存分に発散しちゃいなよ……!」
 上気した顔立ちで振り向く奥様に、容赦なく劣情をそそられる。壁に着く手首からは炎が出ている。やはりあの時は長く耐えられない俺に合わせてくれていたのだろうか。赤黒い薔薇を犯す俺の腰に、自ずと力が込められる。
「さっきまでのヘタレぶりはどこ行ったんだぁ……? あぁっ!」
 奥様の身震いが増え、中の圧の変化も強く感じ始める。
「奥様にもっ……ご満足、いただきたいので……ぐぅっ!」
 チンポを虐める刺激に呻きながらも、先程のお礼とばかりに必死に膣を責める。やがて亀頭にあの大きな襞が触れ始め、チンポの膨張を実感すると同時に、硬くなった陰嚢に押し上げられた睾丸から下半身にかけて種付けのむず痒さが生まれる。
「あっ、いい、いいっ!」
 劇的に増える奥様の喘ぎ。当たっている襞が肉壺の急所のようだ。限界差し迫る中で歯を食いしばり、鷲掴む両手に力を込めて汗を滲ませながら、力強く膨れ上がるチンポを突き上げ、肉襞を擦って内なる弱点を刺激する。奥様はわなわな震え出し、様子が一変する。
「あっ、あ! もうっ!!」
 手首の炎が激しく噴き出し、相当な昂りが目に見える形で現れた。子種の移動に伴う圧の快楽にジンジンして漏れる脈動が増える突出で止めを刺すべく、パンパン腰を打ち付ける。奥様が突如目を瞑って仰け反る。
「あぁぁぁぁぁっっ!!!」
 一足先に絶頂を迎え、膣口付近に熱い粘りが広がると同時に、締め付けが強まったのを、張り詰めたチンポで感じ取る。
「奥様っ! 中に、ぐっ……出します!!」
 暴発寸前の状態で、引き締まった赤い臀部に腰を打ち付けた。新たな生命を生み出す決壊が生じて、怒涛が肉壺目掛けて隆々としたチンポの中を突き進む。
「ぐうぅぅぅぅっ!!!」
 歯を食いしばったまま、力強い躍動に任せて再び奥様の体内を白く汚してしまう。我ながら大量に出したばかりなのに、どこに残っていたのかと思えるくらいの量だった。濡れた石畳の床に滴る白は、恐らく奥様が漏らした物だろう。二度目ともなると、流石にすぐ激動は治まってくる。
「恐れ入ったぜ……まさかお前に鳴かされるとはよぉ……」
 整い切らない呼吸混じりに、振り向いて俺に賛辞を贈る。
「いえ、わたくしはただ……気持ちよくなっていただきたくて……」
「それでも大したもんだ……忘れられない夜になるな……」
「お、恐れ入ります……!」
 一転静寂を取り戻した空間で、貴賤を越えた交わりの余韻に浸る。奥様がチンポを抜こうとしたので、腰を引いて解き放つ。奥様はそのままふらふら歩いて、広い浴槽の縁の一角に座り込んだ。俺もその隣に座る。仕事を終えてからの二度の射精は、流石に強い疲労を覚える。

#hr

「悪かったな。ご褒美とはいえ色々振り回して」
 欲を発散した反動か、ばつが悪そうに苦笑する奥様。
「いえ、お陰様でわたくしも貴重な経験をさせていただきました。これを糧に明日からまた仕事に邁進致します」
 彼の顔を見ていると、ふと苦笑い気味に嫁が嫁がと快楽を伴う苦悩を零す旦那様が頭に浮かぶ。その一端を、この身を以て痛感するとは思いもしなかったが。
「本当に心の底から感謝してる。今日はもう遅いから屋敷でゆっくり休めよ」
「ありがとうございます」
 再び体の汚れを洗い流し、浴室を出た。奥様の部屋へ戻り、腰布を回収すると外で待っていた世話係が扉を開けた。俺が泊まる部屋を告げると、何か用があるのか室内に入った。
「失礼致します」
 深く畏まってから部屋を出て扉を閉める。しばらく歩いて股間が丸出しな事に気付いたが、汚れた腰布を巻きたくもないから、また途中の水場で腰布を洗ってノーガードのまま部屋へと歩いた。この時間なら出歩く者はいないから問題なかろう。
 泊まる部屋に到着して扉を開け、中の物干しに腰布を掛けてから寝る準備を始める。小窓越しに聞こえてきた深夜の騒音。この辺りは夜になると治安が悪化する。危険を冒して御殿の外にある自宅に戻るよりも、厳重な警備が敷かれた敷地内で夜を明かす方が身の安全を保障できる、そんな配慮だ。外では現在進行形で物騒な事が起きながらも、心安らかに寝床を整えられた。
 奥様との強烈な一時が脳内にちらつくが、流石に眠気が勝り、横になった途端にすぐ意識を飛ばしてしまった。

 ――報奨金等といった形でも褒美はあったのだが、奥様との交わりが余りにも強烈過ぎて、一生忘れられない思い出になったのは間違いない。やはり旦那様との「触れ合い」くらいが、俺には丁度よさそうだ。



#hr
【作品名】	赤黒い薔薇は危険な香り
【原稿用紙(20×20行)】	37.3(枚)
【総文字数】	12950(字)
【行数】	196(行)
【台詞:地の文】	17:82(%)|2294:10656(字)
【漢字:かな:カナ:他】	41:54:3:0(%)|5430:7044:391:85(字)
#hr


-[[戻る>P-tan]]


#pcomment()

トップページ   編集 差分 バックアップ ファイル添付 複製 名前変更 再読み込み   新規作成 ページ一覧 ページ検索 最近更新されたページ   ヘルプ   最終更新のRSS
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.