[[桜花]] 赤き恋物語 「カエデ君、起きて下さい」 「ううん…」 朝日が差し込む部屋で、見た人によっては女性に見える赤い髪の少年・カエデは、寝ているベッドの布団を何者かに揺さぶられた。 薄らと目を開けて揺さぶる者を見ると、其処には白い模様のある巨大な赤い茸が確認出来た。その茸の下にはオレンジ色の体に黒点の無い白眼、蟹の様な鋏を両手に備えた茸ポケモン・パラセクトであった。 カエデは目を擦りながら体を起こし、パラセクトに挨拶をした。 「お早う…モミジさん」 ※ ※ 寝間着から私服に着替えたカエデは、テーブルで自分の朝食をお握りを食べていた。その下にはポケモンフーズを食べているモミジが居た。食事の用意は交代制で今日はカエデが行う日であった。ちなみにモミジが行う場合、モミジ専用の台を使っている。 カエデは十三歳の中学生であり、今現在旅行に行っている両親と別に暮らしている七つ上の兄とパートナーのハハコモリ、そしてモミジの四人と二体の家族構成である。本当はカエデとモミジも一緒に行くつもりだったが、カエデが『夫婦水入らずで楽しんできなよ』と両親に言い、モミジと共に家に残ったのだ。 モミジは人間で言えば一四歳の雄のパラセクトである。 元々はカエデの兄のポケモンであり、五年前にパラスだった時に捕まえられた。しかし捕まえて直ぐカエデの兄が、まだパラスであるモミジをカエデに譲ってくれて、カエデは「モミジ」という名前を付けたのだった。其れから二年後にモミジは進化して、現在のパラセクトになった。 因みにパラセクトは、『茸に意識を乗っ取られている』という説が存在している為に、過去にモミジに対して、「下(体)がモミジさんなの? 上(茸)がモミジさんなの? それとも全部でモミジさんなの?」という質問もした事があるが、其れに対してモミジは曖昧な答えで終わらせてしまった。 そしてモミジはカエデより一つ年齢が上なので、カエデはモミジの事を兄の様に慕い、「さん」付けで呼び、モミジもカエデの事を「君」付けで呼んでいた。 モミジは優しく穏やかな性格で、カエデに対して優しく接してくれるので、カエデはそんなモミジが大好きであった。 「モミジさん、食べ終わった?」 自分の使った食器を手に取りながら、カエデはモミジを見て尋ねた。 「ハイ、食べ終わりましたよ」 真面目な性格のモミジは、鋏でフーズの入っていた皿を手に取って返事をした。カエデはその皿を受け取り、流し台に持っていって洗った。 皿を洗い終えると、カエデはダイニングに有る座椅子に座りテレビを見始めた。その横にモミジがやって来て座り込んだ。 「今日はエンジはサユリとゆっくりと家で過ごすって言ってたし…暇だな…」 「カエデ君」 と、カエデが退屈そうにしていた時、突然モミジが真剣な口調で尋ねてきた。 「カエデ君は…好きな人居ますか?」 「えっ?」 モミジの謎の質問に、カエデはキョトンとなった。 一三歳であるカエデは特に異性の誰かを好きになった事は無く、誰かから告白された事も無かった。 「特に居ないけど…モミジさんは?」 質問を答えた後、今度はカエデはモミジに質問した。 「私は…秘密です」 と、微笑みを含めた口調でモミジは答えた。 「何それ…」 そう言ってカエデは立ち上がろうとした。しかし… 「あれ?…」 足に力が入らずカエデは、再び座り込んでしまった。更に強力な睡魔まで襲ってきた。 「あ…れ…?」 良く見ると空気中に胞子の様な物が飛び交っていて、其れはモミジから出ていた。 「『茸…胞子』…? モ…ミジさ…ん…何で…」 カエデはモミジに尋ねたが、その答えを聞く前に意識を手放してしまった。 「……」 眠ってしまったカエデに、モミジは静かに近付いて行った。 ※ ※ パラセクトは優しく鋏で、少年の服を掴みながら、少年の部屋に辿り着いた。そしてパラセクトは少年をベッドの脇に置き、ベッドの上に這い上がった後、少年の腕を鋏で切断しない程度の力でベッドの上に引っ張り上げて静かに寝かせた。 「……」 パラセクトは少年の体の上に乗り(その時少年は身じろいだが、起きる様子は無かった)髪を優しく鋏で絡ませ、もう片方の鋏で頬を優しく撫でた。 少年の優しく撫でるパラセクトの表情は、まるで最愛の恋人に対してみせる表情であった。 ※ ※ 体の上に重みを感じながら、カエデは目を覚ました。先程までダイニングに居たが、目を覚ますと何故か自室のベッドに居た。 目を覚ましたカエデの眼に映ったのは、白い斑模様のある大きな赤い茸であった。 「モミジ…さん?」 カエデの上に乗っていたのは、パラセクトのモミジであった。カエデは体を起こそうとしたが、モミジの重さで動けなかった。 モミジは動こうとはせずに、優しげな表情でカエデを見つめていた。 「モミジさん、どいて」 カエデはモミジに頼むが、モミジは全く答えず、代わりに両鋏をカエデの両頬に添えてきた。 「カエデ君…私…カエデ君の事…好きです…」 「えっ?…」 カエデは一瞬、モミジが何を言っているのか分からなかった。 モミジさんが自分を好き? 其れは普通に考えて在り得なかった。自分は男でありモミジは牡(人間に直せば男)であり、それ以前に自分は人間であり、モミジはポケモンであった。 「モ、モミジさん? 何を言ってるの?」 動揺するカエデを、モミジは宥める様に優しく言う。 「私は初めてカエデ君を見た時から、カエデ君の事が可愛くて好きになってしまいました…だからカエデ君のお兄さん…つまり私の前のマスターに頼んで、カエデ君の所に行かせてもらったんです」 「…兄さんは知ってるの?」 「いえ、ただカエデ君の所に行かせてほしいと頼みました…」 モミジはカエデの頬を撫でながら言った。カエデは固い鋏の感触が頬から伝わった。 「ずっと近くに居るだけで私は幸せでした。だけど最近カエデ君の顔を見ると、胸がドキドキしてしまうんです…だからこうして告白する事にしました…」 「でもどうして僕を眠らせたの? どうして此処まで連れて来たの?」 「…カエデ君と…交尾がしたいんです」 「!!!」 モミジの言葉を聞いて、カエデには恥ずかしさと驚きが同時に来た。 真面目な性格のモミジが、一応同性のカエデに交尾を求めてきたからだ。 戸惑っているカエデに、モミジは優しく言った。 「カエデ君が嫌なら、私は諦めて今まで通りの関係でいます…」 そう言うモミジであったが、その表情は何処か悲しげであった。 「……」 そんなモミジを見ながら、カエデは考えていた。 『…モミジさんは何時も僕に優しかった…其れは僕の事が好きだったからなんだ…僕だって意味は違うけどモミジさんの事…好きなんだ!』 考えて末に出た答えをモミジに伝える。 「モミジさん! 僕も…モミジさんの事が好きだよ…」 「!」 カエデの言葉を聞き、モミジは驚いた顔をする。 「カエデ君…良いのですか?」 「うん。モミジさんが僕を求めるなら、僕はモミジさんに応えるよ」 「カエデ君…」 モミジはカエデの求愛に答えてくれた事が凄く嬉しかった。 モミジはカエデの頬に鋏を備えたまま、そっと顔をカエデの顔に寄せてきた。そして…優しげに口付けを施した。 「……」 モミジの鋏はカエデの後頭部を抑え込む様な状態になっていたが、カエデは其れに抵抗する様子を見せず、只々モミジの口付けを感じていた。 暫くするとモミジはカエデを解放し、頬を赤らめながらも満面の笑みでカエデを見つめた。 「ありがとうカエデ君…」 恥ずかしめに言うモミジに、カエデはモミジに負けない位の笑みでコクリと頷いた。 「じゃあカエデ君…服を脱いでくれますか?」 「う、うん」 モミジがカエデの上から動くと、カエデは上半身を起こして、服を脱ぎ始めた。 一切無駄な贅肉が付いていないカエデの上半身、モミジはその姿を見てゴクリと喉を鳴らす。そんなモミジに対してカエデは顔を赤らめながら、ズボンとパンツを一緒に脱いだ。 「綺麗…カエデ君の体…」 顔を赤らめながら、モミジはカエデの体の感想を述べる。 「何時もお風呂で見てるじゃない…」 「その時とは…何か…違います」 そう言いながらモミジは、カエデの体を優しく押し倒す。 「じゃあカエデ君…」 モミジは優しく微笑みながら、カエデの唇にキスを施した。先程と同じ触れるだけのキス、だがカエデにはそれだけでも快感だった。モミジは唇、顎、首と順々にキスをしていき、やがて胸に辿り着いた。 「あっ…」 モミジは鋏でカエデの胸の突起を弄りだし、その感触にカエデは声を漏らす。 「カエデ君…気持ちいいんですね…」 そう呟くとモミジは、カエデの突起を口に含み、クチュクチュと舐め始めた。 「やっ…モ、モミジさ…ん…はぁぁ‥」 舐められる感触に、カエデは更に甘い声を漏らしていく。モミジは唾液に塗れた突起から口を離すと、カエデの下半身を見始めた。 「カエデ君の茸…大きくなってる」 「茸…? あっ」 カエデは最初モミジが何を言っているか分からなかったが、モミジの視線がカエデのナニに向けられている為に、『茸=生殖器』の意味が理解出来た。 「じゃあカエデ君の…頂きます」 そう言うとモミジは、カエデの腰に両鋏を備えると、愛おしそうにカエデの茸を見つめた。そして… カプッ… モミジは優しくカエデの茸を口に含んだ。 モミジに咥えられたカエデのモノは、モミジの口内で舐められ吸われ、引っ張られたり噛まれたりした。 「ハア…モ…ミジさ…ん…良い…」 モミジに茸を愛撫されているカエデは、顔を赤らめながら甘い声を漏らす。 『カエデ君…気持ち良いんですね…』 尿道を舐めながら上目づかいでカエデの顔を見て、モミジは心の中で呟いた。 「ぅはあ…んぅ?」 快楽に浸かっていたカエデの目に写ったのは、ベッドに自らの体を擦り付けているモミジであった。 「モ…ミジさ…ん 待って…」 「うん?」 途切れながら言うカエデの言葉に、モミジは茸から口を離した。 「どうしたのですか? カエデ君」 「モミジさんの…見せて…」 カエデはそう言ったが、モミジは慌てて顔を横に振った。 「わ、私のは良いですよ! 先にカエデ君の…」 「良いの! 見せて!」 そう言うとカエデは、強引にモミジの前部分の体を持ち上げた。モミジは顔を更に顔を赤く染めてしまったが、一切抵抗する素振りを見せなかった。 「うわぁ…」 「此れが…私の性器ですよ…」 「ああぁ…」 見た瞬間カエデは言葉を失った。其処には自分よりも遥かに巨大な茸があり、真っ赤で先端は茸の笠の様になっており、全体に粘液が滴っており、嗅いだ者を狂わせる様な濃厚な匂いを放っていた 先程モミジが体をベッドに擦り付けていたのは、カエデの茸を味わいながら自らの茸を癒していたのだ。 そう言うとモミジはカエデの頭を自身の生殖器に近付けた。 「カエデ君…私の舐めて…くれますか?」 と、モミジはカエデに茸の世話を頼んだ。 「……」 ピクピクと動いている真っ赤な茸…カエデには其れがまるで、自分を誘っている様に見えた。 舐めたい…興奮状態のカエデは、モミジの茸を舐めて吸ってしゃぶりたい気持ちに満たされていた。そして… カプ… カエデはモミジの生殖器を優しく咥えた。 咥えたカエデの生殖器は、表現出来ない程の甘みと匂いを纏っていた。 カエデは卑猥な音を立てながら、モミジの生殖器を舐め始めた。その瞳はトロンとしており興奮により無限の快楽に満たされていた。 「ハアァ…ハア…カエデ…君…」 茸を舐められる感触に、モミジは甘い声を漏らした。 「…カエデ君…舐めながら…あ…で良い…ので…聞いて…んっ…下さい…」 途切れ途切れながらも、何かを伝えようとしているモミジに、カエデは舐めるのを少し弱めて聞いた。 「私には…二種類の媚薬を…体内で作り出す事が出来ます…一つは…」 と、何故か言葉を止めたので、カエデは愛撫を止めて、モミジの体から這い出た。 「一つは?…」 カエデは其れが気になり、モミジに尋ねた。 「私の…お…オシッコです…」 恥ずかしそうにモミジは言った。 「オシッコ…」 普通なら嫌悪感を抱くだろうが、モミジへの愛に満たされているカエデは、その感情を全く抱かなかった。 「パラセクトは牝が牡の生殖器を愛撫する際、牡は媚薬の含まれた尿を牝に飲ます事があるのです…更に交尾への意を高める為に…」 その言葉を聞いて、カエデは何となく理解出来た。 『モミジさんは…僕がもっと興奮してから…交尾がしたいんだ…』 そう思ったカエデであった。 「モミジさん…モミジさんのオシッコ…僕に飲ませて…」 「!!!」 カエデの要求に、モミジは驚いた。 「い、良いのですか?…その…私のオシッコですよ…?」 「うん…飲みたい…飲ませて」 「…で、ではどうぞ」 モミジが言うとカエデは、再びモミジの体の下に潜り込み、モミジの茸を咥えた。 「んぅ…ピチャペチャ…チユ…ンチュ…ふぅん…」 カエデは下でモミジの茸を丹念に舐め始める。 「ハアハア…カエ…デ君…そろそろ…ああ…出ます…出ますよ!!!」 喘ぎ声交じりの言葉をモミジが言い終えた瞬間、モミジの茸から液体が放たれた。 「んんっ!!!…ゴク…ゴク…」 酸味の含まれた液体がカエデの口に流れ込み、カエデは溢しそうになるが、一滴も飲み溢したくないカエデは、喉を鳴らしながらモミジの液体を飲み始めた。 『ああっ…カエデ君が…私のオシッコ…飲んでます…』 モミジの位置からはカエデの顔は死角で見えないが、自身の股間の茸から伝わる感触や振動で、カエデが自分の尿を飲んでいる事が分かった。 「ゴク…ゴク…」 喉に流し込み体内に送り込んでいるモミジの尿、カエデはその尿は決して不快な物とは思わず、寧ろ飲料水の様な感覚で飲んでいた。そんなカエデに異変が起きた。 『ん…何か…体が熱くなってきた…モミジさんの…オシッコ?…』 カエデは思考は衰えてきて、目もトロンした状態になった。やがてカエデの茸から尿が出なくなった。 「ふうぅ…カエデ君…もう…終わりましたよ…」 途切れながら言うモミジであった。しかし… 「ジュルル!!! チュウウゥゥ!!!」 カエデは其れでも止める事無く、寧ろ吸い出す様にしてきた。 「ちょ、ちょっとカエデ君!!! もう出ないですよ!」 モミジは慌てて腰を引いて逃げようとするが、カエデは素早く手をモミジの背中の茸に回し、モミジを逃げられない様にガッチリと抑え込んだ。 「あうぅ…カ、カエデく…ん…」 尿道を丁寧に舐められ、モミジは次第に限界に近づいていく。 「ンチュ…モミジさぁん…もっと…オシッコ頂戴…」 そう言うとカエデは、モミジの生殖器に思いっきり吸い付いた。 「だ、駄目ぇぇぇぇ!!!!」 茸を吸われた事により、モミジはカエデの口内に濃厚な精液を放った。 「んぐぅぅ…ゴク…ゴク…」 カエデは口内に流れ込んできた精液に咽そうになったが、其れを堪えて喉を鳴らしながら美味しそうに精液を飲んでいった。 「ああ…あああ…」 モミジは精液を出した事と、カエデが其れを美味しそうに飲んでいる事で、幸せな気分に浸っていた。 「ちゅぱ…」 粘液音と共にカエデは、モミジの生殖器から離れた。モミジの生殖器はカエデの唾液と自身の粘液と尿、其れに精液により濡れていた。しかしモミジの茸は未だ衰えてはおらず、真っ赤な茸の様にそそり立っていた。 「ハアハア…」 「……」 息を切らすモミジであるが、カエデはモミジの体の下から出た後、モミジの下の生殖器を見つめていた。真っ赤で見た者を魅了するモミジの茸を… 「ああぁ…モミ…ジさん」 カエデは人差し指で口に付いた精液を掬い、それを口に含みながら、モミジを見つめた。 「カエデ君…そろそろ…」 「…うん」 モミジが何をしようとするのか察したカエデは、モミジに向かって尻を向けた。 「その前に…少しだけ解しましょう…」 そう言うとモミジは、右手の鋏を口元に近付け、その先端を人舐めした。そして唾液で濡れた鋏の先端を、カエデの菊門に差しこんだ。 「ひゃう!?」 突然鋏を差し込まれた事で、カエデは奇声を上げた。 「カエデ君の中…暖かくってクチュクチュしてますね…」 鋏でカエデの中を弄りながら、モミジは言った。 「やあぁぁ…そんにゃ事…言っちゃやぁぁ…」 呂律の回らない口調で、カエデは顔を腕で隠しながら言った。 「駄目ですよカエデ君…顔を見せて下さい…止めちゃいますよ?」 鋏で弄りながらモミジは、カエデの顔を覗き込んで言う。その言葉を受けてカエデは、顔を隠すのを止める。 チュポ… モミジはカエデの中から鋏を抜いた。先程まではモミジの唾液しか付いていなかった鋏は、今やカエデの腸液で濡れていた。モミジは其れを愛おしそうに舐めた。 「ではそろそろ…カエデ君…仰向けになって下さい」 「うん…」 モミジに言われた通り、カエデは仰向けになる。モミジはカエデの上に乗っかり、真っ赤な生殖器をカエデの菊門に宛がう。カエデとモミジはかなりの距離まで顔を近付けている。 『ドクンドクンドクンドクン』 カエデは体越しにモミジの心臓音が体に響いた。その音はとても速く聞こえた。しかし其れはモミジも同じであり、カエデの心臓音を感じていた。二人の心臓音が重なり音楽の様に響いている。 「私…幸せです…カエデ君と結ばれるなんて…」 「僕もだよ…ずっと僕の事を好きで居てくれたなんて…」 カエデの言葉を受け、モミジは優しく微笑む。 「愛してますよカエデ君…」 「愛してるモミジさん…」 グジュ!!! そしてモミジはカエデの菊門に生殖器を貫かせ、モミジとカエデは一つとなった。 「うわあああぁぁぁ!!!!!」 カエデは排泄する所から侵入してくる、モミジの生殖器の動きによる痛みに絶叫する。 「か、カエデ君!? 大丈夫ですか?」 モミジが心配そうな声で話しかける。 「だ、大丈…夫だよ…モミジさ…ん、続け…て…」 カエデは涙目をして痛みに耐えながらも、モミジに伝えた。 「…では」 モミジはカエデの事が気になりながらも、カエデが望む為侵入を続けた。やがてモミジの生殖器は、全てカエデの中に納まった。 「んあぁぁ…カエデ君の中…さっきより熱くってトロけてて…私の茸に絡みついています…」 モミジは生殖器から感じる熱さと気持ちよさ身震いする。 「ぼ、僕も…モミジさんの…熱くて…変な気分に…」 カエデもモミジの生殖器に気持ち良さを感じていた。一人と一体はお互いを見つめ合いながら、落ち着くのを待った。 「…そうだカエデ君…先程私…オシッコ以外にもう一つ…私には媚薬があるのを言いましたよね…?」 「うん…」 「それを…今から出して良いですか?」 鋏で頬を撫でながらモミジはカエデに尋ねた。只でさえ先程のモミジの媚薬入りの尿で興奮しているカエデ。そんな状態で更に媚薬を取り込めばどうなるか分からなかった。しかし… 「良い…もっと…もっと僕を愛して…」 カエデはモミジの背中の茸を撫でながら伝えた。たとえ自分がどうなってもモミジの愛情を受けたいのだ。 「では…私の愛を…感じて…下さい」 ボフゥ!!! そう呟くと、突然モミジの背中の茸から大量の桃色の胞子が吹き出した。胞子は瞬く間に部屋中に充満した。カエデはすかさずその胞子を吸いこんだ。 「あああぁぁぁ!!!!!」 吸い込んだ瞬間カエデの体に、電流が走った様な快楽が現れた。快楽によりカエデは絶叫を上げた。 「か、カエデ君!?」 想像以上の症状が現れたので、モミジは慌てる。 「ハアハア…だ…大丈‥夫…少しだけ待って…」 カエデは肩で息をしながら伝えた。 暫くして少しだけ落ち着いてきたカエデは、モミジに話しかける。 「モミジさ…ん…動いて…」 「…良いのですか?…此れで終わりでも、私は悔いは無いですよ?」 優しげに言うモミジに、カエデは少し笑いながら言う。 「ふふ…大丈夫だよ…モミジさん…僕の中に愛を注いで…」 「カエデ君…ありがとう…そして受け取って下さい…私の愛情を…」 そしてモミジはカエデと繋がったまま、体を前後に動かし始めた。 グジュ! グジュ! グジュ! モミジが体を動かす度に、カエデの秘所からは擦る様な水音が響く。 「ああっ!!! い、良いよ! もっと突いて! もっと満たしてぇぇぇ!!!」 カエデの奥を突かれる度に来る快楽に、カエデは理性を無くした様に狂い叫ぶ。 「良いです…カエデ君の中…はぁん…気持ち良すぎです…熱い…熱いよ…」 普段は穏やかなモミジも、カエデに包まれている生殖器から来る、強烈な快楽と熱さに理性を失いかけていた。 「熱い…気持ち良い…モミジ…さんの…モミ…ジ…の…モミジ…モミジ…」 あまりの快楽の為に、普段は「さん」付けで呼んでいるモミジを呼び捨てにしてるカエデ、しかしそんな事は気付かない。今のカエデにはそんな事を気にする暇など無いのだから…。 「可愛い…可愛いですよカエデ君…そんなカエ…デく…んの…カエデの事が好きで堪らないです…」 モミジも快楽のあまりに呼び捨てになった。しかしそんな事はモミジにも気にする暇がなかった。 「ああっ!!!」 すると突然、カエデはお腹の中で、温水がかき回される感触を感じた。 「さっき飲んだモミジの…オシッコとかがお腹の中で混ざって…熱い! 熱いよぉぉぉ!!!」 モミジの生殖器と尿と精液…その三つがカエデの体内にあり、モミジが体を揺らす度に尿と精液がかき回され、カエデの体を熱く燃え上がらせていた。 「駄目…モミジの媚薬で…頭の中溶けちゃう…モミジの愛で溶けちゃうよぉぉ…」 目を半開きにして訴えるカエデ。 そんなカエデにモミジは優しく口づけをしてこう言った。 「良いですよ溶けても…私の愛で溶けて下さい…そして私の事を愛してください…」 「溶けさせてぇぇ! モミジの事愛してるから…」 カエデとモミジは燃える様に愛し合う…しかし其れにも終わりの時が来る…。 「カエデもう…私…出そうです…良い…ですか? カエデの中に…愛の証を出しても良いですかぁぁ!?」 「良い! 出して! 僕の中にモミジの愛を注いで! ぶちまけて!」 「カエデェェェ!!!」 「モミジィィィ!!!」 ドビュウウウウウ!!!!! 二人の絶叫の後モミジは絶頂を迎え、カエデの中に愛を注いだ。愛を注がれる感覚にカエデも絶頂を迎えて、モミジと自分の体に挟まれる状態であった生殖器から液体が噴き出し、自分の体とモミジの体を白く汚した。 ※ ※ 「ハァハァ…ハァハァ…うぅん」 モミジは荒い息をしながらも、カエデの体から生殖器を抜いた。抜かれた生殖器は赤い姿に白い液体を纏っており、容姿はホワイトソースのかかった真っ赤な茸だった。 生殖器を抜かれたカエデの秘所からは大量の精液が流れ出て、シーツを汚した。 「…カエデ…良かったですか?…カエデ?」 モミジがカエデを呼ぶが返事が無かった。モミジはカエデの顔を覗き込んだ。 「スー…スー…」 カエデは正常な呼吸をしながら眠っていた。 「カエデ…疲れたのですね…ありがとう」 そう呟くとモミジは、カエデの赤い髪を優しく撫でた。 ※ ※ 「んんっ…」 カエデが目を覚ますと、窓から夕日が差し込んでた。 「あれ?…!!!」 上半身を起こした時、カエデは自分が一糸纏わぬ体である事に気付いた。同時にモミジとの行為も思い出し赤面した。 「そういえば、モミジさんは…」 カエデは部屋を見回したが、モミジの姿は無かった。床には先程までカエデが着ていた服が折り畳んであった。どうやらモミジが畳んだらしい。精液で濡れた筈のシーツも、綺麗な物に取り換えられていた。 「胞子も無くなってる…モミジさんが消してくれたのかな?」 そう呟きながらカエデはベッドから降りて、服を着ると部屋から出た。 部屋を出るとカエデの鼻に香ばしい匂いが漂ってきた。匂いは台所のから漂って来ており、カエデは台所に向かった。入り口から覗き込むとコンロの前に大きな赤い茸が見えた。 「あっ…」 台所に居たのは、専用の台に乗り右手の鋏で持ったお玉を持って、鍋を掻き回しているモミジであった。 「あっ、カエデ君起きたのですね♪」 カエデの存在に気付いたモミジが、笑顔で話しかけてきた。 「今日の夕ご飯は、茸のシチューですよ♪ もうすぐ出来上がりますから、待っていて下さい」 「う、うん…」 まるで先程の事など無かったかの様に振舞うモミジに、カエデは戸惑いながらも、椅子に座って待っている事にした。 カチャカチャ…モグモグ… 「……」 「……」 やがて夕ご飯が出来上がり、カエデとモミジは向かい合う様にテーブル椅子に座りながら、テーブルにあるシチューを食べていた。ちなみにモミジは朝は床でフーズを食べていたが、稀に椅子に台を置いて人間の料理を食べる時がある。 「あの、さ…」 カエデが戸惑い気味に話しかける。 「はい…」 一方のモミジはいつも通りの、穏やかで優しい口調で返事をした。 「えっと…明日父さんと母さんが帰ってくるんだよね?」 カエデは何か話題が無いか考え、旅行に行った両親が明日帰る事を思い出した。 「そうですよ。確か夕方頃かと」 「そ、そうなんだ…」 其処で会話は途切れてしまい、再び無言になる。 『うう…何時もならいろんな事話すのに…今日に限って話せない…』 カエデは心の中で呟いた。 「カエデ君」 「ひっ! な、何?」 突然モミジに話しかけられたので、カエデは奇妙な声を上げた。そんなカエデにモミジは、小さく笑いながら言う。 「カエデ君…先程の行為の最後の方で…私の名前を敬称無しで呼びましたね?」 「あっ!」 モミジに言われてカエデは先程の事を思い出す。確かにあの時カエデはモミジの事を呼び捨てにしてしまっていた。 「あ、いやその…」 カエデは困惑してしまった。 「…別に気にする事ないですよ。普通トレーナーは自分のポケモンの事は呼び捨てにするものです…カエデ君は普通の事をしただけです」 「で、でも…モミジさんは僕より一つ年上だし…」 「私は…嬉しかったですよ」 「えっ?」 モミジは鋏で掴んでいたスプーンを離し、優しげな表情でカエデを見つめる。 「カエデ君…いえ…カエデが漸く私の事を、敬称無しで呼んでくれたのは、私にとってとても嬉しい事でした…」 「モミジさ……モミジ」 モミジを敬称無しで呼び、カエデは机に置かれたモミジの鋏に手を重ねた。 「本当に僕で良いの? モミジは他のポケモンにもモテるのに」 「ええ…私はカエデが好きなんです。カエデ以外何て考えられません…」 「モミジ…ありがとう…僕も好きだよ…これからも一緒に居ようね…」 「ええ…」 カエデが微笑むと、モミジもつられて微笑んだ。 「モミジ…」 「カエデ…」 一人と一匹は静かに接吻を交わした。 その夜、熱い夜を送ったのは、言うまでもない。 あとがき この作品は狸吉さんの作品から影響を受けて作った作品です。ご本人の確認も無しで申し訳ありません。 #pcomment()