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豊満な大人のお姉さん の変更点


#author("2025-06-09T14:51:46+00:00","","")
#author("2025-06-28T09:24:35+00:00","","")

#include(第二十一回短編小説大会情報窓,notitle)

 その日、ミミロルのロタは、友人の家で突然具合が悪くなってしまった。酷い眩暈と頭痛と動悸で立っていることも難しくなり、目の前が真っ暗になってぱたりと倒れてしまう。ロタの友達でイエッサンの男の子、ラグがおろおろと心配する中、床に突っ伏してしまっていた。そんな時助けてくれたのが、ラグの姉で、同じイエッサンのバニラであった。彼女は村の薬売りで、不思議のタンジョンの探検家たちが仕入れる薬の材料を加工して、医者や体調不良の住民に販売するのが生業だ。
 彼女はロタを自宅のベッドに寝かせると、手慣れた手つきで売り場にあった薬を飲ませてあげる。ロタはそのあまりの苦さに一瞬表情がゆがんだことと引き換えに、苦しさは少しずつ治まっていった。薬を飲んだ後は再び意識が朦朧して、おきているのか眠っているのか意識が曖昧だったが、時折様子を見に来るバニラの事だけはおぼろげに覚えていた。
 はっきりと意識が戻ったそのころにはもう昼の時間を回っていて、ラグはもう家を出ていた。今日の本来の予定は午前中だけ友達同士で遊んで、その後は一緒に、探検家研修の習い事へ出かける習い事だったのだが、その予定もすっかり台無しだ。
 ロタはある程度体調が回復したので、今日は習い事にはいかずに、大事をとって家に帰ろうと思い、まだふらふらとした足取りでバニラさんへとあいさつしに行く。
 その日、ミミロルのロタは、友人の家で突然具合が悪くなってしまった。酷い眩暈と頭痛と動悸で立っていることも難しくなり、目の前が真っ暗になってぱたりと倒れてしまう。友達でイエッサンの男の子、ラグがおろおろと心配する中、ロタは床に突っ伏してしまっていた。そんな時助けてくれたのが、ラグの姉で、同じイエッサンのバニラであった。彼女は村の薬売りで、不思議のタンジョンの探検家たちが仕入れる薬の材料を加工して、医者や体調不良の住民に販売するのが生業だ。
 彼女はロタを自宅のベッドに寝かせると、手慣れた手つきで売り場にあった薬を飲ませてあげる。ロタはそのあまりの苦さに一瞬表情がゆがんだが、それと引き換えに苦しさは少しずつ治まっていった。薬を飲んだ後は再び意識が朦朧として、起きているのか眠っているのか意識が曖昧だったが、時折様子を見に来るバニラの事だけはおぼろげに覚えていた。
 はっきりと意識が戻ったそのころにはもう昼の時間を回っていて、ラグはもう家を出ていた。今日の本来の予定は午前中だけラグと遊んで、その後は一緒に、探検家研修の習い事へ出かける予定だったのだが、それもすっかり台無しだ。
 ロタはある程度体調が回復したので、今日は習い事にはいかずに、大事をとって家に帰ろうと思い、まだふらふらとした足取りでバニラさんへと挨拶をしに行く。
「すみません、すっかり厄介になってしまって……体調は良くなったので、一度家に帰って休もうと思います」
 そういって、ロタは頭を下げるのだが、それと同時にまた目の前が真っ暗になっていく感覚。天地がどこかもわからなくなり、倒れそうになったところで、ロタの意識は飛んだ。気づけば自分の体はバニラに抱えられていた。
「まだ休んでなきゃダメみたいね」
 暖かく、ふわふわの毛皮の下に、ぷにぷにとした脂肪の感触。まるで蜘蛛に包まれているように心地よい感触……ここはどこだという感覚とともに徐々に意識は覚醒し、自分がさっきまで家に帰ろうとしていたことを思い出し、そして最後に自分はバニラの豊満な体に包まれていることに気づく。
 暖かく、ふわふわの毛皮の下に、ぷにぷにとした脂肪の感触。まるで雲に包まれているように心地よい感触……ここはどこだという感覚とともに徐々に意識は覚醒し、自分がさっきまで家に帰ろうとしていたことを思い出し、そして最後に自分はバニラの豊満な体に包まれていることに気づく。
「あ、すみません!」
 友達の姉の体を心地よいだなんて、非常に恥ずかしい感想を抱いていることに気づいたロタは何とも言えない気分になった。
「いいのよ、まだ休んでなさい」
「はい……」
 ロタは耳が熱くなり、パタパタと動かして体温を覚ますす。ただでさえその仕草で恥ずかしがっていることはバレバレなのだが、エスパータイプの彼女はそんな無防備な感情などバレバレだ。
 ロタは耳が熱くなり、パタパタと動かして体温を冷ます。ただでさえその仕草で恥ずかしがっていることはバレバレなのだが、エスパータイプの仲でもさらに他人の感情に敏感な彼女にはそんな無防備な感情などバレバレだ。
 ロタはそんな稚拙なごまかしをしながら、言われるがままにふらふらとベッドに戻り、目を閉じる。

 思春期を迎えるずっと前から、母親に甘えるのは恥ずかしいという価値観が子供たちの中で共有されて以来、ロタもまた周囲の同年代と同じようにめったなことでは母親に甘えることはなかったし、親に抱きしめられるなどもってのほか。
 思春期を迎えるずっと前から、母親に甘えるのは恥ずかしいという価値観が子供たちの中で共有されて以来、ロタもまた周囲の同年代と同じように、めったなことでは母親に甘えることはなかったし、親に抱きしめられるなどもってのほか。
 かといって、姉妹もいなければ、同年代の異性と触れ合う機会もなかった彼にとっては、思春期も熟してからの久々の異性である。
 久々に嗅いだ異性のにおい。そして異性に包まれた際のやわらかく、暖かな感触。ロタは、母親がミミロップだからか、無意識のうちにああいうメリハリの付いた体を好んでいたが、実際に女性に触れてみると、見た目の体型なんてものは所詮一つの要素でしかなかった。
 二次性徴の途上で、異性への興味も沸き始めた彼にとっては、柔らかい体をした異性に抱かれるという刺激さえあれば、見た目なんて要素は小さなものだった。性癖はたやすく塗り替えられ、変な意識なんてしたくないのに、目を閉じると思い起こされるにおいと柔らかな感触。心臓が少しドキドキしていて、股間の高ぶりをどう鎮めたものやらもわからない。
 時間がたってくると、体調不良に押されて徐々に落ち着いてきたが、しかしその夕方……結局時間がたってもめまいや頭痛の症状が完全に治まることがなかったロタは、バニラに背負われて自宅まで送られることとなった。イエッサンの彼女はふくよかな体形だが、自分より重い相手であっても軽々と持ち上げられるほどのサイコパワーを持っている。当然、標準体型のミミロルのロタ程度は軽々と持ち上げられる
 二次性徴の途上で、異性への興味も沸き始めた彼にとっては、柔らかい体をした異性に抱かれるという刺激さえあれば、見た目なんて要素は小さなものだった。性癖はたやすく塗り替えられ、変な意識なんてしたくないのに、目を閉じると思い起こされる匂いと柔らかな感触。心臓が少しドキドキしていて、股間の高ぶりをどう鎮めたものやらもわからない。
 時間がたってくると、体調不良に押されて徐々に性の昂ぶりは落ち着いてきたが、しかしその夕方……結局時間がたってもめまいや頭痛の症状が完全に治まることがなかったロタは、バニラに背負われて自宅まで送られることとなった。イエッサンの彼女はふくよかな体形だが、自分より重い相手であっても軽々と持ち上げられるほどのサイコパワーを持っている。当然、標準体型のミミロル程度は軽々と持ち上げられる
「はー、子供をおぶるだなんて久しぶりだわ。弟も甘えてくれなくなったし、たまにはいいもんねぇ」
 ロタは、バニラに背負われて、彼女のふわふわの毛皮と異性の匂いを存分に味わわされる。これで、ロタはいよいよ湧き上がる欲求に押さえが利かなくなった。股間には血液が集中して、小さいながらも固く、そして立派に肉棒がそそり立つ。密着していたバニラの背中にそれが押し当てられると、そのままこすりつけて刺激を得たくなる衝動に無意識に負けて、ロタは腰を突き出してバニラの背中のツボを押してしまう。
 ミミロルの腰回りにはふわふわの毛があり、それが普段はパンツのような役割を果たして性器を隠しているが、興奮状態の今となっては、その毛を貫くようにぴょこんと肉棒が飛び出てしまっている。イエッサンは他人の感情には敏感だが、バニラも大人としてそこは気づかないふりをしてあげようと思っていたが、あんまりにも物理的な背中の刺激が明らかなので、気づかないで押し通すのも無理があるんじゃないかとだんだん疑心暗鬼に陥っていく。
 ミミロルの腰回りにはふわふわの毛があり、それが普段はパンツのような役割を果たして性器を隠しているが、興奮状態の今となっては、その毛を掻き分けるようにぴょこんと肉棒が飛び出てしまっている。イエッサンは他人の感情には敏感で、バニラも大人としてそこは気づかないふりをしてあげようと思っていたが、あんまりにも物理的な背中の刺激が明らかなので、気づかないで押し通すのも無理があるんじゃないかと、だんだん疑心暗鬼に陥っていく。
 ロタもまた、気づかないで、知らんぷりで押し通したかったが、自分でもはっきりとバニラの毛皮を押しのけて背中のツボ押しをしていることが分かるようになると、もういたたまれない気分になってしまう。
「あ、あの」
 先に音を上げたのはロタであった。
「す、すみません……あの、その……もうおぶってもらわなくて大丈夫です。」
「何言ってるの……さっきまで体調が悪かったんだからそんなわけないでしょ……」
 まだ体調が悪いのに、どうしてそんなことを言うのか、バニラもわかっている。非常に気まずい状態だから何とかしたいのだろう。
 まだ体調が悪いのに、どうしてそんなことを言うのか、バニラもわかっている。非常に気まずい状態だから何とかしたいのは重々承知だ。
「で、でも……その、ちょっと恥ずかしいというか……その」
「うーん……そ、そうだよね」
 だからと言って今彼をこのまま放置していくわけにもいかない。非常に悩ましい状況だ。
 だからと言って今彼をこのまま放置していくわけにもいかない。バニラにとっては非常に悩ましい状況だ。
「あ、あのさぁ……ロタ君は、どうしてそういう風に恥ずかしい状況になっているか、わかっているかな? その、君くらいの年になると学校で習うはずだけれど……」
 悩んだ末にバニラは、変なことを聞いてしまった。ロタは、口に出すのも恥ずかしいので、「うん」と一言だけで意思表示をする。肉棒がそそり立つ理由の一つに、性的興奮というものがある。ということは学校で習っている。そして、自分がそういう状態なのはすでに自覚してしまっている。
「そういうわけだからもう……恥ずかしいし、お姉さんに悪いから、もう……おろしていいから……」
「いやいや、ダメだって。それにその……こういうのもときめくし、悪い気分じゃあないから、気にしないで」
「え? それってどういう……」
「あ、いや、何でもないの」
 バニラはロタの恥ずかしさを紛らわせてあげたい。だから別に悪い気分じゃない、気にしないでほしいと言ってあげるつもりだったが、それはそれでものすごく問題のある発言であったことに気づいて焦ってしまう。
 バニラはロタの恥ずかしさを紛らわせてあげたい。『だから別に悪い気分じゃない』、『気にしないでほしい』と言ってあげるつもりだったが、それはそれでものすごく問題のある発言であったことに気づいて焦ってしまう。
「あー、その、えーと……私のことを魅力的に思ってもらえるんだなぁって……はは、私は今恋人もいないしね」
 バニラは本心では、恋人はずいぶんご無沙汰だし、たまには男性に誰かに抱かれてみたいと思っていたが。まだ進化もしていない、第二次性徴の途上の男の子に抱かれるなど、倫理的にどうなのかという心のブレーキもかかっている。
「えと、そんな美人なのに、恋人いないんですねぇ……あはは、でも、恋人がいないからといってあんなことをしたらさすがにいやな気分になるでしょ……?」
 バニラは本心では、恋人はむかしちょろっと付き合って以降、すぐに分かれてずいぶんご無沙汰だ。たまには男性に誰かに抱かれてみたいと思っていたが。まだ進化もしていない、第二次性徴の途上の男の子に抱かれるなど、倫理的にどうなのかという心のブレーキもかかっている。
「えと、そんな美人なのに、恋人いないんですねぇ……あはは、でも、恋人がいないからといって、あんなことをしたらさすがにいやな気分になるでしょ……?」
「いや、そんなことはないって。男の子だもん、女の子相手にそういう気分になることは普通なことだし、むしろそう思ってもらえたのは嬉しいぐらいなんだから」
「それならいい、ですけれど」
 結局ロタは背負われたまま歩き、無限に気まずい時間が流れる。このままではロタの恥ずかしさも、バニラに劣情を抱いてしまった罪悪感も、そしてバニラには、ロタの知られたくない気持ちを知ってしまった罪悪感が悶々と残り続ける。その悶々とした気持ちが、心のブレーキを少しずつ壊していった。
「私としてはねー……そのむしろロタ君が私を女としてみてくれるのは嬉しいくらいなんだから。だから、よければ、なんだけれど私と楽しまないかな、ロタ君? 今だけ恋人になれば、恥ずかしいことも気にならないでしょ」
 結局ロタは背負われたまま歩き、無限に気まずい時間が流れる。このままではロタの恥ずかしさも、バニラに劣情を抱いてしまった罪悪感が残る。そしてバニラには、ロタの知られたくない気持ちを知ってしまった罪悪感が悶々と残り続ける。その悶々とした気持ちが、心のブレーキを少しずつ壊していった。
「私としてはねー……その、むしろロタ君が私を女としてみてくれるのは嬉しいくらいなんだから。だから、よければ、なんだけれど私と楽しまないかな、ロタ君? 今だけ恋人になれば、恥ずかしいことも気にならないでしょ」
 それならいっそ、両想いになってしまえば恥ずかしさも何もなくなるんじゃないか。やることやってお互い秘密にすれば、罪悪感なんかも消え去ってしまうだろう。バニラはそんな逆転の発想をロタに提案する。
「で、でも楽しむって何をするの?」
「そりゃ、恋人同士の事に決まってるでしょ……もしかして、やり方がわからない?」
「わかるよ、でも、今の俺はそんなに体調がよくなくて……嬉しいけれど、難しいよ」
 そんな思ってもみない提案を受けて、ロタは大いに慌てた。交尾の方法などは学校でも習っているし、同級生の中でもませた子供がやり方を詳しく知っていたので、やろうと思えばできる程度の知識はある。けれど、今のこの体調ではそんなに激しい行為はできそうにない。今だって、割と丁寧に背負ってもらっているのに、ロタの頭はがんがんと痛むのだ。
「体調については大丈夫……嬉しいって言ってくれるなら、こっちに行こっか」
 バニラはそう言って周囲を見回す。すると、雑草が伸びすぎて、壁のようになっている場所が目についた。あの場所ならば誰も立ち寄らないだろうし、生い茂った雑草が空の目も遮ってくれるはずだ。
「本当に良いの? 大丈夫?」
 ロタは、バニラの提案に異議を唱えることはなく、彼女に背負われるままに従った。肉棒が背中のツボを押していた時は恥ずかしかったし、嫌な思いをさせてやいないかと、それだけが心配だったが、むしろ嬉しいなどと言われてしまうと、それならもうやれるところまでやりたいという欲求が生まれてきてしまう。
 どんな虫に刺されるかだけは少し心配だったが、それはもう後で考えることにしよう。お互い、相手を嫌な気持ちにしたり恥ずかしい思いをさせないように、という言い訳と建前を掲げて、本心ではこれから行われる行為に対して期待で胸がいっぱいになる。
 ロタは体が熱くなって、耳に血液が集中する。無意識のうちにパタパタと大きな耳を動かして熱を冷ましていたら、その仕草はバニラに可愛らしく映ってしまったようで。サイコパワーで持ち上げられたロタは、後ろからぎゅっと抱きしめられた。そのまま胡坐の上に座らされると、バニラの胸やお腹の感触をこれでもかと背中に受けることになって、さっきとは違う恥ずかしさと抑えきれない性欲がこみ上げた。バニラのやわらかい胸の感触は、しっかりと後ろから抱かれているおかげで乳首の形までわかるほど。運動不足のせいか、だらしなく出っ張ったおなかの感触も、見た目は少し不格好だが、抱きしめられる分にはむしろこの豊満体型が心地がいいくらいだ。それに、抱きしめられていると、頭の痛みがすっと和らいでいる。イエッサンの女性は癒しの力を持っているので、体調不良をそのまま治すような効果こそ期待できなくても、抱きしめるくらいに密着していれば、強い痛みからも逃れられるほどの癒しの効果があるようだ。
 ロタはそう言って心配はするものの、バニラの提案に異議を唱えることはなく、彼女に背負われるままに従った。肉棒が背中のツボを押しているこの状況は恥ずかしいし、嫌な思いをさせてやいないかと、それだけが心配だが、むしろ嬉しいなどと言われてしまうと、少し考えてしまう。それならもうやれるところまでやりたいという欲求まで、今は生まれてきている。
 こんな草むらに入り込んで、どんな虫に刺されるかだけは少し心配だったが、それはもう後で考えることにしよう。お互い、相手を嫌な気持ちにしたり恥ずかしい思いをさせないように、という言い訳と建前を掲げて、本心ではこれから行われる行為に対して期待で胸がいっぱいになる。
 ロタは体が熱くなって、耳に血液が集中する。無意識のうちにパタパタと大きな耳を動かして熱を冷ましていたら、その仕草はバニラに可愛らしく映ってしまったようだ。サイコパワーで持ち上げられたロタは、後ろからぎゅっと抱きしめられた。そのまま胡坐の上に座らされると、バニラの胸やお腹の感触をこれでもかと背中に受けることになって、さっきとは違う恥ずかしさと抑えきれない性欲がこみ上げた。バニラのやわらかい胸の感触は、しっかりと後ろから抱かれているおかげで乳首の形までわかるほど。
 運動不足のせいか、だらしなく出っ張ったおなかの感触も、見た目は少し不格好だが、抱きしめられる分にはむしろこの豊満体型が心地がいいくらいだ。それに、抱きしめられていると、頭の痛みがすっと和らいでいる。イエッサンの女性は癒しの力を持っているので、体調不良をそのまま治すような効果こそ期待できなくても、抱きしめるくらいに密着していれば、強い痛みからも逃れられる程度には癒しの効果があるようだ。
 そうして痛みが和らいだことで、これから行われることを楽しむ心の余裕は大きく広がった。そうなると、ロタの肉棒はいよいよ、出すものを出すまで収まりそうにない。バニラはロタの股間に手を伸ばすと、もちもちぷにぷにの手で、そっと肉棒をなでる。ロタが自分で肉棒を慰めるだけなら、その程度の刺激じゃなんてことなかったが、他人の手でそれをしてもらうと、反応は段違いだった。
 触れられそうな状況を視認するだけでもピクリと反応し、触れられたときは大きく跳ねた。肉棒をやさしく握られて、ロタは反射的に何かを抱きしめたくなる。本来の交尾ならば、メスの体を掴んで抑えるための体勢になっていたのだろう。今は後ろから弄られているだけなので、抱きしめるものも掴むものもなくロタはお祈りのような姿勢になる。そんなお祈りポーズに、母性なのか性欲なのか、どちらかわからないが刺激されたバニラは、もっと強く彼の肉棒を弄り回した。
 触れられそうな状況を視認するだけでもピクリと反応し、触れられたときは大きく跳ねた。肉棒をやさしく握られて、ロタは反射的に何かを抱きしめたくなる。本来の交尾ならば、メスの体を掴んで抑えるための体勢になっていたのだろう。今は後ろから弄られているだけなので、抱きしめるものも掴むものもなく、ロタはお祈りのような姿勢になる。そんなお祈りポーズに、母性なのか性欲なのか、どちらかわからないが刺激されたバニラは、もっと強く彼の肉棒を弄り回した。
「あ、ちょっと待って……」
 ロタはすぐに射精してしまうのは情けないと思って静止するが、バニラはむしろ可愛い男の子が気持ちよくなっているところが見たくて、その言葉に反応して手の動きを速めてしまった。柔らかい彼女の体に興奮しているところに、優しい刺激のダブルパンチ。ロタは我慢なんてできるはずもなく、静止もむなしくあっという間に精子を吐き出した。
「あぁ……」
 小さく声をあげて、自分以外の手でする初めての射精。いつもならばすぐに頭が落ち着くのに、体調不良の影響か、それとも他人にしてもらった影響か、正気に戻るまでに少し時間がかかってしまう。
「大丈夫? 気持ちよかった?」
「あ、うん……」
 呼吸が落ち着いたところでバニラが話しかけると、ロタは正気を取り戻して頷いた。
「……それじゃあ、今日はこんなところで、お互い秘密にしよっか?」
「う、うん……」
 そうして、ロタはバニラに背負いなおされ、家まで連れ帰らせてもらった。出すものを出して冷静になると、結局恥ずかしいことには変わりないのだけれど、秘密を共有したという事実に高揚感を覚えてしまう。おまけに、生まれたばかりの小鳥が目の前にいたものを親と認識するように、射精の快感を与えてくれたバニラの事を好きとな相手だと認識してしまう。その影響で、彼の性癖は塗り替えられたまま、乾いてこびりついてしまった。
 そんなロタの好きという感情を敏感に察知してか、バニラは年下をリードするのが好きになってしまった。お互いに性癖が塗り替えられた結果、もうロタが背中のツボ押しを気にする必要はなさそうだった。
「今日は今だけ恋人なんて思いつきに付き合ってくれてありがとね」
 そうして、ロタはバニラに背負いなおされ、家まで連れ帰らせてもらった。出すものを出して冷静になると、結局恥ずかしいことには変わりないのだけれど、秘密を共有したという事実に高揚感を覚えてしまう。おまけに、生まれたばかりの小鳥が目の前にいた者を親と認識するように、射精の快感を与えてくれた相手には、ある種の刷り込みのような硬貨があるらしく。ロタは、バニラの事を好きとな相手だと認識してしまう。その影響で、彼の性癖は塗り替えられたまま、乾いてこびりついてしまった。
 そんなロタの『好き』という感情を敏感に察知してか、バニラは年下をリードした今の状況に大変満足していた。性癖を塗り替えられたロタだけれど、それはバニラも同じ。互いに性癖が塗り替えられた結果、もうロタが背中のツボ押ししてしまったことなど気にする必要はなさそうだった。
「今日は……『今だけ恋人』なんて思いつきに付き合ってくれてありがとね」
 別れ際、バニラはそんなことまで言ってくれた。ありがとうとまで言われるだなんて思わなかった。
「でさ、もしよければ、これからも私たち恋人にならない? 今日は中途半端で終わっちゃったけれど、今度はもっと、最後までね……」
 卑怯なもので、こんな言い方をすればロタがどんな反応をするか、バニラは知っていて誘う。
「俺たち、タマゴグループ違うんだけれど、大丈夫?」
「大丈夫に決まってるじゃん」
 性癖を塗り替えられたロタだけれど、それはバニラも同じだった。彼女もまた年下を甘やかすのが癖になってしまう。
 もじもじしながら問いかけるロタに、バニラはそう言ってほほ笑んだ。

 そうして、しばらくの時が流れた。
「姉ちゃん、どこ行くんだ?」
「ちょっとお出かけー」
「ふーん……はぁ、最近はロタも付き合いが悪いし、暇だな……」
 ロタの同級生であり、バニラの弟であるラグは何も知らないまま、二人の仲はこれからどんどん深まっていくのである。彼に備わる相手の気持ちを感じ取る能力が未熟なうちは、まだまだ二人の関係に気づくことはなさそうだ。


*あとがき [#u15bfb28]

最近は仮面よりも着ぐるみを被ることに忙しい[[私>リング]]でした。
別のサイトでいろいろと書いていたり、ネット環境に難を抱えていたりとで、リアルの生活がアレだったせいか、今回はいつも以上に誤字が多かったように思います。見苦しくてすみません。
色々と修正はしましたので、これで見れる状況になったかと……今回も趣味全開で書かせていただきました。大好きなおねショタ、そして優しくてちょいとぽっちゃりしたお姉さんと言う美味しい属性をもりもりにしたシチュエーションです。ただの近所のお姉さんと言うだけじゃなく、友達のお姉さんと言う背徳的な状況もまた好きですねぇ……皆さんもそう言った状況を楽しんでいただけたのであれば何よりです。


ふわもちお姉さんイエッサン……もうこの設定だけで抜けます
ミミロルが上がってしまった体温を耳をパタパタさせて冷ましたりなど、種族の特性を生かした官能描写まで何から何で素晴らしい。二人の関係に気づいちゃったラグくんが覗き見して性癖歪んじゃう続編待ってます() (2025/06/22(日) 14:24)
耳が大きい生き物は放熱に耳を使ったりするでしょう。人間だと汗をかいたりするだけでも動揺がバレたりしちゃいますが、そうやって動きにまで出てしまったらもう隠せませんね、可愛いですね!
エスパータイプは他人の気持ちを思い図るのがうまかったり。特にイエッサンはそういうことが得意な種族でしたから、抱きしめた相手の気持ちなんて実況されるよりも理解してしまうことでしょう。羨ましいですね。



ありがとう、いいおねショタです。 (2025/06/22(日) 18:10)
>好きを詰め込みました

ロタとバニラの関係に気づかないラグに、ニヤニヤした。 (2025/06/22(日) 20:26)
>気付いたときはいったいどんなことになるのでしょうねぇ……とはいえ、彼もイエッサンですから、他人の感情にはエスパータイプの中でもわりと敏感な部類に入ります。姉離れは済んでおりますので、嫉妬したり怒ったりはしないでしょうが、種族が違うのにそういうことをしていることをとがめるくらいはするのかもしれません。

ちょっとぷにってなる方がすきです。 (2025/06/22(日) 23:57)
>わかる(わかる){だから書いたんだ}〈みんなもかけ〉



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