[[仁]] &color(Black){どうも。}; この度、書かせて頂きます仁です。宜しくお願いします。 まだまだ初心者丸出しですが……温かく見守っていただければいいなぁ、と思います。 注意!この小説には &color(Black,Black){人×ポケモン 自慰行為♂}; の表現があります ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ <落ちこぼれの愛情> 僕はベッドの上で窓を覗いていた。窓から浮かぶのは黒い曇りで見えなくなった月。 暗闇のベッドの下でうつむく。どうしてご主人……詩織さんはまだ帰ってこないのだろう、寂しい。 そして……辛い。 何故詩織さんは一緒にいつも旅に出してくれないんだろうか。 そりゃトレーナーが持つポケモンの数の基本は6匹である事は知っている。 だけどご主人の持つポケモン僕を合わせて7匹。 他にサンダース、シャワーズ、エーフィ、ブラッキー、リーフィア、グレイシア。 僕、ブースターは……なかなか連れてってくれない。 詩織さんは名前からして女、だけど将来はジムリーダーになりたいと言っている。 ジムリーダーだなんて相当な実力の持ち主じゃないとなれない。そのためには勝って勝って……有名になるしかないようだ。 僕は7匹の中でも臆病で内気でバトルの実力もない。 ジムリーダーになりたい、そんなご主人のためにもなれないんだ。 だから僕は。詩織さんになかなか連れてって貰えないのかもしれない。 ……詩織さんのポケモンは僕を除き皆、凄く優秀で。バトルのセンスも高くご主人も頼りになる、と言っていた。 だけど僕は違う。足も遅くて大した技も使えない。僕は落ちこぼれ、なんだ。 僕は詩織さんの初めてのポケモンであり初めてのパートナー。そこは自分なりに誇れるところだ。今では追い越されてしまったけど。 そんな詩織さんが僕のご主人になったのは5年前のある雨の日のこと。 強い雨に打たれ体を濡らし傷だらけになって森を歩く野生の僕。まだイーブイだった。 野生の僕は両親も誰もいなくて。他の野生のポケモンに傷つけられていじめられて生き続けていた。 この日も僕は苛められて…… そんな時に出会ったのが詩織さんだった。 僕を心配して声をかけてくれた詩織さん。子供だった僕はそんな詩織さんも警戒してしまって。 素直になれず威嚇し続けた。けれど詩織さんは僕を見捨てたりする真似はしなかった。 大きな胸の彼女の胸の中。こんなに優しくされたのは初めてで。気がつけば僕は彼女のポケモンになっていた。 今年で彼女は23歳。トレーナーとして頑張り始めたのは僕に出会った5年前。 彼女は18歳にトレーナーとしてデビューした。トレーナーとしてデビューが許されるのは10歳。 結構、詩織さんは遅咲きだ。遅咲きだけどトレーナーとしてのバトルのセンスは高くジムリーダーとしての素質もある。 きっと詩織さんならジムリーダーになれる。そう確信していた。 だけど……詩織さんがジムリーダーになったら。落ちこぼれの僕はどうなってしまうんだろうか? 今みたいに我武者羅に頑張ってる詩織さんは僕の事なんかもう二度と、構ってくれないのかもしれない…… 詩織さん……僕の寂しさに……気づいて…… ベッドが僕の涙でぬれていく。 泣き続けて暫くした頃だ。寂しくて。どうにもならなくって。 心が詰まっていて僕は詩織さんの顔を浮かばせて男としての本能に身を任せた。 ぽつん、と座り込んで僕は腕を自分の股間に伸ばした。僕は自分の男の象徴に目をやる。まるで自分のものとは思えない。 大きく逆立つようになっていた僕のモノを片手で掴む。目を閉じて僕はこの快感を噛み締める。 「あ、ぅ……ぁぁ……」 あぁぁ……詩織さん…… ――――情けない声を出しながら上下に激しく動かす。詩織さんの顔を思い浮かべる。 詩織さんは男なら誰でも憧れるようなHカップの巨乳を持った人で……長い茶色の髪の毛と丁度いい厚い唇……本当に綺麗な人。 僕は……そんな詩織さんを思い浮かべて…… 「ぐぅ……んぁ……っく……」 いいよ、詩織さん、もっと…… ――――僕のモノの先が濡れてくる。掴んだ右手にもこのベトベトしたような感触を感じた。 うあっ!……詩織さん……僕、もうだ、だめぇ……ああぁぁっ!!! 「うあぁぁぁっ!」 ――――天井を見上げて僕は我慢できなくて……射精をしてしまった。あまりの快感に僕の体が震える。 ベッドに白い精液がかかってしまった。ここはご主人のベッドなのに……どうしようもない。 だけど今、そんな事を考える暇はなく。自慰行為の気持ちよさに浸っている事しかできなかった。 はぁはぁ……詩織さん……詩織さん……詩織さん……ッ! 詩織さん……大好きです…… そう、僕は――――ご主人の詩織さんに恋をしてしまっていたんだ―――― ――――その時である。 「ただいまー」 ――――! ご主人の声が聞こえて僕は目を開けた。 ど、どうしよう。僕はベッドの上で濡れる大量の精液を見る。慌てた僕はその精液を拭き取ろうと両手を使った。 僕の腕に着く精液。濃厚な匂いが鼻をつく。ベッドからその匂いが離れることはなかった…… 「あれ?どうしたの、ブースター?ベッドの上で……」 僕は振り返って詩織さんを見た。胸が見えるジーパン柄のキャミソール。 ズボンもジーパンで腰にモンスターボールが持てるベルトをしている詩織さん。 その時の詩織さんの目と見たら。凄い驚いた目をして僕を見つめている。 喋る事もできない僕は言い訳もせずただ体を震わせている事しかできなかった。 「……」 暗闇の中、詩織さんがベッドの近くにやって来てベッドに濡れて黒くなった場所を見た。僕の精液の後…… 主人のベッドの上で自慰行為に走った僕。どんなに卑猥な男なのだろう。泣きたくなってしまった。 ご主人……僕のこと、嫌いになったよな。幻滅したよな。 ただ弱くて信用も信頼もされていないのかもしれない。もう詩織さんは僕の事を全然、バトルで使ってもくれないからな。 ――――逃がされる、そう感じた。 い、嫌だ……もう一人で生きたくないよ。詩織さん、僕はやっぱり貴方に見捨てられちゃうの……? 「ブースター」 声がしっかりとしている。一体、どんな言葉が飛んでくるのだろう。凄く怖くて僕の目から涙が流れた。 「ブースター……どうして?どうしてこんな事したの?」 詩織さんが僕に尋ねる。僕が何も返事をしないでいると静寂の空気が僕らを包み込んだ。圧迫されそうな空間。 「別に怒ってないよ?私……」 詩織さんはそう言うと僕の隣に座ってきた。膝を両手で叩く詩織さんは僕が膝の上に来るよう促しているみたいだった。 ……僕は最低な男だと思ったけど。やっぱり悲しみには勝てなかった。素直に膝の上に乗る僕、丸くなって眠る。 甘えはしているけど、できるだけもう顔を見たくなかった。現実逃避したかった。怒ってない訳ない…… 「ブースター」 その時、詩織さんは膝に眠る僕を抱きかかえて、ぎゅっと抱き締めた。目の前が信じられなかった。 どうしていいかわからなかった。 僕のお腹と彼女の胸がくっつく。小さな幅の狭い僕の肩に詩織さんの顔がある。 詩織さん?どうして……信じられなくて僕は小さな鳴き声を出す。 「ごめんね……寂しかったんだよね……」 詩織さん……? 「私……貴方の気持ち……何も考えてなかった……」 し、詩織さん……泣いている…… 「やっぱり私、ジムリーダーになるためたくさんのトレーナーと戦ってどんどん勝たないといけないから……どうしても勝ちたくて……」 ジムリーダー…… そう、ジムリーダーになるにはトレーナーとどんどん戦って勝ち抜いて名を広めないといけない。 ……だから僕みたいな弱いポケモンじゃなくて。他の子みたいな優秀なポケモンを使うんだ。 仕方ないよね。僕が弱いんだから。僕は詩織さんをジムリーダーにする、そんな自信は全然ない…… だから僕は置いていかれるんだ。わかってる。それぐらい。 「でも違う、違うよね……」 詩織さんのかすれる涙声。胸が苦しくなる、どうして詩織さんまで泣くんだ。胸が苦しくなった。 「私……バトルがちょっぴり苦手な貴方をずっと置いてけぼりにするなんて。トレーナー失格よね、私ったら……」 そんな事ない。詩織さん、貴方の判断は間違っていないと思う…… でも……もしそうだとしたら僕は……ずっと悲しみの淵にいる…… 「……ブースター……寂しかったよね……」 寂しくなんかない…… いや、そんな訳ない、ずっと寂しかった。嘘の反論も出来ず僕は涙目になりながら頷く事しかなかった。何回も何回も頷いて全てを吐き出す。 炎タイプの僕だけど目から水がどんどん垂れていった。 そして自慰行為まで走った自分が情けなくて愚かだった。でも詩織さんは僕を茶化す事も問い詰めることもなく優しく笑っていてくれた。 「……わかった。今まで我慢してた分、甘えさせてあげる……」 ?どういう意味、詩織さん……? でもやっと「甘えられる」のが許された僕はきっと涙目を浮かべながらも喜びに満ちた表情をしていたと思う。 「……ちょっとごめん」 詩織さんが抱きかかえた僕をベッドに下ろす。そして詩織さんが立ち上がって両手を伸ばし、背伸びをする。 そんな詩織さんも凄く可愛くて……やっぱり好きだった。 「ブースター、ずっと寂しかったもんね……今日は貴方だけ見ていてあげるから」 そう言って詩織さんはまずジーパンのベルトを外す。 そのベルトには6つのモンスターボールが着いているのだが、ベルトとモンスターボールはテーブルの上に静かに置かれた。 今日は……僕だけのために……甘えさせてくれるんだ…… 内気な僕は仲間のサンダース達とご飯を食べている時も寝る前の安らぎの時間の時も積極的になれなくて詩織さんを甘える事は出来なかった。 六匹の皆、甘えん坊で凄い積極的で。僕だけ一人で隅っこにいた。いつも涙を堪えていた。 でも今日は違う。 あのモンスターボールに入った僕の仲間達が甘えてきた分、僕は今日一人で詩織さんに甘える事が出来るんだ。 寂しい気持ちも悲しい気持ちも。全部、有りのままに吐き出せるんだ。 「くぅーん……」 言葉を話せない僕は甲高い鳴き声を振り絞って出した。早く来て欲しい、甘えさせてくれ、と必死に願っていた。 「待って……」 その声と共に。彼女はまずジーパンを脱ぎだした。 ちょ、ちょっと詩織さん……何を堂々とこんな僕の目の前で…… 下半身の三角の白い布、僕は思わず目をそらす。勿論、本望だと見たいのだけど……プライドが許さなかった。 白い布の下……僕はそれを想像して使って快楽を求めてたのか、と思うとゾッとする。 「ふふ、どうしたの?」 戸惑う僕を詩織さんは笑う。だけどまだ驚くのは早かった。 僕の目の前で彼女はキャミソールまで脱ぎだした。僕は地面に落ちるキャミソールを見た後、すぐに顔を上げて詩織さんを見つめた。 露になる肌色の体、豊満な胸……僕は彼女とお風呂に入ったことは何度かあるけどその時、今みたいな興奮は生まれなかった。 その時の僕は彼女の体を目視し息が荒くなっていた。僕はいつしか彼女が欲しくて欲しくてたまらない欲に飢えた男になっていた。 詩織さん……やっぱり好きだ…… 「あの……もしかして……私を思いながらやってた?」 ……! 最初は驚いて何も反応できなかったけれど。拒否する事もできず僕は渋々、頷いた。僕の目を見てそう気づいたのだろう。 詩織さんはそう、と短く笑うだけだった。 「私の事、好きかな?」 勿論。ここははっきりと大きく頷いた。誰よりも貴方が好き、僕は必死にそれを伝えたかった。 やっぱり詩織さんは軽く笑うだけで。 「……ブースターも男の子よね、やっぱり」 ニコッと笑う彼女は僕にそう言って僕の隣に座った。裸になった彼女の目を見つめる。プライドと理性は既に崩壊しかかっている。 思わず手が震えていた。彼女に触れたかったんだ。甘えたかったんだ、そして……愛したかったんだ…… 我慢する僕。もう既に自慰をしてしまった僕だけど、 実際に行為に及び彼女を傷つけるような真似は絶対にしたくない。 崩壊寸前の理性。耐えるのに必死で胸が苦しくて。 「いいよ、ブースター……甘えたいでしょう?」 ――――だけど今の優しい詩織さんの一言で僕のプライドも理性も全てが崩れ落ちた。 自慰まで走った僕、彼女を見るなり泣き出した僕。彼女は僕の気持ちに気づいてくれたらしい。ずっと寂しかった事、悲しかった事。 僕が顔を真っ赤にする仕草などで僕が詩織さんの事を好きだった事もわかってたのかもしれない。返事もあっさりしていた。 あぁ、これも雄の本能なのだろう。彼女の体を見てもう、我慢できるはずがなかった。 「……こんな事、貴方にしかできないんだからね」 そうか、僕だけなんだ……詩織さん……やっぱり僕の事を見捨てたりなんかしていなかった。 ジムリーダーになれるのか、不安になったところもあったのかもしれない。それで焦って弱い僕を使うのをやめてしまったんだ。 でも詩織さんは僕を愛してくれていた。その気持ちだけは変わっていなかったようだ。 詩織さん……僕は小さな体で手始めに彼女を押し倒す。 なんの抵抗もしなかった。倒れる彼女は目を閉じている。次に僕がどう出るか待っているのか? 詩織さんの体の上に乗っかって小さい体の僕は倒れる彼女を抱き締める。強く強く抱き締める。 「ブースター……」 驚いたのか詩織さんは僕の名前を呼ぶ。もしかしたら僕がすぐにキスでもする、と思い構えてたのかもしれない。 まずはそんな事より。詩織さんが僕と一緒にいてくれる、その気持ちを素直に表現したかった。 二度と手放したくないとか。僕の悲しさに気がついてくれてありがとうとか。そんな気持ちの方が強すぎたんだ…… 僕は精一杯、彼女を抱き締める。悲しい気持ちが浄化されているような気がした。僕の目をなぞるこの涙はなんだろう。 詩織さんが汚れた僕を受け入れてくれた事。僕の寂しさを知っていてくれた事。みんなみんな、嬉しかった。 高ぶる気持ち。溢れだして涙は止まらなかった。 「……」 「どうして泣いてるの?ふふ、嫌いになってないよ」 わかってます、そんな事。僕は優しすぎる詩織さんに感動しているんですよ…… そう気持ちは伝わらなかった。暫くして僕は顔を上げてみる。彼女の大きな胸が目の前に飛び込んでくる。柔らかい肌、なんて愛おしいんだろう。 「くぅん……くうぅーん……」 一生懸命、声を振り絞る僕。愛を伝える。 「ふふ……どうしたの?」 詩織さんは必死になる僕を笑いながら撫でてくれた。僕の毛がなぞられる、凄く心地良かった。 あぁ、甘えていたい、いつまでも。僕は詩織さんを見つめて素直にそう思った。僕を救ってくれた詩織さんが大好きだ。 僕は詩織さんに自分の顔を近づけて。初めてキスをした。 「んっ……う……!」 目を閉じて詩織さんの口内に舌を入れる。もう遠慮なんてしなかった。 僕と詩織さんが一緒になる。舌を絡ませて吸い付くようにするキス、俗に言うディープキスだ。 詩織さんも僕の舌を激しく絡ませていた。 詩織さん……僕、詩織さんとこんな事が出来て……凄く嬉しいですよ…… キスをやめて僕は詩織さんの巨乳に目が行った。ゴクリ。僕は唾を飲む。 僕の手は彼女の豊満な胸に伸びる。止まらない僕の欲の塊……詩織さんの果実を揉みしだく。 「ひゃっ……ぅぁ……いい、よ……いいよぅぶぅすたぁ……ッ」 その声がさらに僕を快感の世界へ誘う。喘ぐ詩織さんは胸を触っただけで体をベッドから跳ねさせた。 詩織さんが感じる所が見たい好奇心が膨張しさらに柔らかくなっていく胸をもっと激しく揉む。 喘ぎ声が大きくなった。詩織さんも気持ちいいかな……?嬉しくなって僕は太い尻尾の毛を左右に揺らす。 「ハァ……ハァ……」 僕も興奮して快感にやられていた。自然にそんな吐息が出てしまう。 今度は彼女の乳首を口に入れて舌を転がしてみた。 「んぁああっ!」 甘噛みすると大きな声で彼女が快楽に叫んだ。それがさらに僕の舌を動かす原因となる。 ずっと舐め続けていると舌になんだか甘くとろけるような味がして。 両方の胸についた彼女の豆を舐めまわすだけじゃなく胸を寄せてみたりつまんでみたりする。詩織さんはその度に体を反らせる。 僕はまた彼女の口に近づけてキスをする。目を閉じて深い深いディープキスを。 「うっ……ぁぁ……んん……」 甘く乱れる彼女の息。彼女だけじゃない、僕も彼女の胸を揉んだりキスをしたりで快感を得ていた。僕の息も乱れてくる。 「んむ……ぶすたぁ……ぶぅすたぁ?」 ハッと顔を上げる。詩織さん、どうしたんだろう。ガツガツし過ぎたかも、焦りすぎたかもしれない。 詩織さんを見つめたまま、僕は冷や汗を掻き顔をすぼませる。 「寂しかったのはブースターでしょ……?」 仰向けになりながら詩織さんは彼女の上にいて抱き締める僕の頭をニッコリと笑って撫でてくれた。 「よいしょ……っと」 僕を抱きかかえ詩織さんは立ち上がった。僕を抱きかかえたまま詩織さんは座る形になる。そして今度は僕が仰向けになって倒された。 「私が貴方を寂しくさせちゃったから……私から貴方を甘えさせてあげるからね」 し、詩織さん…… 仰向けに倒された僕、下を見てみると僕の男の象徴が露になっていた。 さっき、詩織さんで自慰をした僕のモノは先程よりも膨張していて脈を打つ。 凄く恥ずかしくて僕は顔を真っ赤にさせた。 「ブースター……」 「はぅっ……!」 いきなり僕の逸物を彼女は片手で握った。そしてそれを口に含んで上下運動を始めた。 あぁぁぁぁ…… 詩織さん…… 「どう?……気持ちいぃ……でしょぉ?」 一回、僕のモノを口から離し色っぽい声でそう言った。だけど手の上下運動は止まない。 あぁ、なんだか色っぽい声は詩織さんらしくなかった。裏の詩織さんを見た、そんな感じがする。 下から先端へなぞるように舐められた。 「うぁぁぁぁぁぁっ!!!」 恥ずかしいけど。今まで悲しさを誤魔化そうと……何回も快感に身を委ねた。 だけど今、感じる快感は単に身体だけでの快感だけではない。 詩織さんと一緒になっているという嬉しさがこみ上げて精神的にも快感を得ていた。 「んむ……んぅ……」 そして。詩織さんの顔を見た時だ。恥ずかしさとか。プライド。全てが入り混じって蘇ってきた。 ダメだ……僕は歯を喰いしばってこみ上げる射精感を耐えようとしたけど詩織さんは上下運動をやめてはくれない。 ちょ、ちょっと待って…… もうここまで来て、彼女を僕で汚しているのはわかってる、だけど彼女の顔の前を白くもっと汚してしまうのは…… 「ちゅる……もう……ダメなの?」 コクリと何回か頷く。体を反らせて我慢してももう耐えられない。 「ぐっ……うあっ……」 詩織さんは舐めながら辛い顔をする僕を見て、麗しい顔を浮かべた。喘ぐ僕は今度は首を横に何回も振った。 ダメだ、詩織さん…… 離してッ!離してッ……! さっきまで遠慮など知らず飢えた獣のようになっていた僕だけど、こう責められると今までやってきた自分の行為も悪い、と思えてしまった。 だって……だって……何も出来ない僕なんかが……詩織さんみたいな立派なご主人を汚してしまうと思うと……凄く申し訳なくて…… やっぱり彼女のためになれない僕なんかが彼女に甘えるだなんて恐縮すぎて……恐れ多くて……胸がぎゅうっと苦しくなって…… だけどそんな申し訳なさとか吐き出したい気持ちが出る前に。僕の欲の塊だけが素直に放たれそうだった。 「ひゃ……ひゃぁぁぁぁッ!」 先程、出したばかりなのに。僕の欲の塊が勢いよく詩織さんの口の中に放たれた。詩織さんはそれを一滴残さず、飲んでいく。 目を閉じて僕の精を受け止める詩織さん――――その時、僕の目から涙が流れた。 「ん……」 口の中に溜まった精を飲み干した詩織さん。口から彼女の豊満な胸に落ちていく。そして仰向けに倒れる情けない僕を見た。 「……あれ?」 泣いている僕に気がついて詩織さんは首を傾げた。僕は黙り込んでただ泣く事しか出来ない。 詩織さんの顔が僕の白い精液で汚れている……綺麗な詩織さんの顔が…… 蘇ったのは理性だけ。ちっぽけなプライドは既にズタボロに朽ち果てていた。 「え……あ、あの……どうして泣いてるの……?」 詩織さんはおぼつかない様子で僕を見つめている。僕は気持ちよくなって震える体を起こし、彼女をまた押し倒した。 だけど今度はゆっくり。彼女が傷つかないように。 汚れた白いもの。僕は意を決してそれを舐め取る。 「ぶ、ブースター……?」 心配する詩織さんの言葉。 泣きながら自分の欲を詩織さんにぶつけた僕は、責任を取るというのは違う気はするけど、彼女の顔につく汚れた僕の白い精液を舐め取った。 不味い。凄く不味い。そりゃそうか。僕って本当に汚れた奴だな……これを詩織さんは飲み干したんだ。 詩織さんみたいに綺麗な人が……あぁ、信じたくない。詩織さんを汚した自分に嫌悪感を抱いてしまった。 「んん……」 巨乳にも舌を伸ばし精液を舐め取る。少し感じたのか喘いだ詩織さん。 舐めとった後、僕は彼女を押し倒したまま月光だけの黒い部屋に写る彼女の輝く瞳を見つめた。 「なんでまた泣いてるの?嫌いになってないって……」 僕だって聞きたいですよ。 どうして僕なんかをここまで愛してくれるんですか……? 僕は貴方を汚したのに……貴方のポケモンなのに貴方の願いを叶えられないのに…… 弱くて泣き虫、不器用な……僕の事を…… 「……ごめん。本当に寂しかったんだね……私が思っているよりずっと考え込んでたんだね……」 詩織さん…… 「……うん、もういいよ。何も考えないで」 詩織さんはそう僕に言う。何も考えないでって……? 「今は……何も考えないで。悲しくなくなるまで私の事、犯してくれて構わないから」 「!?」 驚いて僕は顔を強張らせる。 待って下さい、詩織さんらしくないですよ…… 何を言ってるの?僕はそれを目で訴える。 「ブースター……私にとって貴方は特別な存在なのよ」 ぼ、僕が?最初のパートナーだから?それしか思いつかないけれど…… 「私、両親を……亡くしたの」 初耳だった―――― 僕にも両親はいない。でもそれは詩織さんも同じだったらしい。僕は首を傾げて詩織さんの顔を見た。 「貴方と会ったあの日……私の父親は悪いポケモンを使うトレーナーの軍団に殺されて……母親も病気で死んでしまったの……」 「……」 「途方に暮れて歩いてた時……出会ったのが貴方だったわ」 ……僕…… 「貴方に出会えて……少しだけ心が解放された気になれたの。それからずっと。貴方といて幸せだったわ、それなのにバトルになると私ったら……」 詩織さん…… 「でも……貴方が弱いから、って理由じゃないのよ。私は……貴方を傷つけたくなかったの……一番、大切な貴方を……」 え?……どういうこと? 「……私を救ってくれたのは貴方なの。ブースター……私は心から貴方を愛してるわ」 震える心臓。 それは――――異性としてなんだろうか。 一体、どういう意味なんだろうか。 たくさん聞きたかったけど。その言葉を聞いて驚きの方が大きかったけれどなんだか安心もした。 詩織さんと一緒になること……それが許されて。嬉しくなった僕の逸物はまた膨れ上がる。 ありがとうございます、詩織さん…… 本当に僕は…… 貴方に拾えてもらって本当に良かった…… 「来て……」 もう前座も必要なかった。 詩織さんは四つんばいになってお尻の穴を僕に突き出していた。僕は彼女のお尻に手を掛け立ち上がる。 先程、しぼんだはずなのに。既に僕のモノは膨れ上がっている。それもやっぱり心の奥では詩織さんが欲しくて汚したかったから、なのかな。 丁度、僕のモノは彼女の肛門の目の前にあった。もう一つの穴を目掛けて僕は腰を前に突き出した。 「ひゃぁぁぁ!」 「うわぁぁぁ!」 彼女は両手を後ろに回す。その両手を掴んで僕は腰を振った。 僕も詩織さんも初体験で。感情のままに喘ぐ。 「はぁっ、くぁっ……はぁ……あぅっん……!」 詩織さんが喘ぐ。バックで突かれる詩織さんの表情が僕の腰をさらに動かせる。 気持ちよすぎて言葉にならない。 「いいっ!いいよぉ……ぶーすたぁ!ぶーすたぁ!」 止まらない。 彼女の黒い結合部に僕の棒が入ったり出たりする。 体に汗が流れる。熱い、体が熱いんだ。 目を瞑ってただ今ある気持ちよさに身を任せる。 もう躊躇もなくなっていた。 詩織さんを汚してしまった、とただ申し訳なく思ったけどそれは違うみたい。詩織さんも僕の事を愛してくれていた。 その愛がどういう意味なのだろうか僕は頭の中でまた考えていたけど、だんだんその余裕はなくなってきた。 「ぁぁぁッ!あぁんッ……!」 「くぅ……ん」 きちんとした言葉にはならないけど声が自然に出てしまっていた。 僕の体と詩織さんの体。鞭を打つような音が響き渡る。 「……」 僕は腰の動きを止める。そして詩織さんの肩を叩く。 詩織さんはニコッと笑って仰向けに倒れた。そして僕は詩織さんの下半身を見つめた。 黒い毛の割れ目……僕は唾を飲む。 僕の欲の棒はギンギンになっていて脈を打っていた。度胸がない僕はなんとなくそれを見つめるだけで行動に移せなかった。 素直になれば。すぐに行動に移せるけれど。 「ブースター……」 そんな彼女の声。僕の背中を押してくれる詩織さんの声でやっと決意が固まった。 本当に度胸がない男。それでも僕を見捨てなかった詩織さんが世界中で一番好きだ。 僕は頷いて腰を穴の中に埋めた。 その瞬間、言葉に出来ないような快感。体がまた震えた。 「あっ……!」 詩織さんが辛そうな顔をする。 だけどもう後押しされて何も怖くなくなった僕はそんな彼女の気遣いも出来ずに腰をどんどん埋めた。 「……!」 「くぁっ……っつぅ……」 少しずつ時間をかけて、やっと奥まで入った。 痛そうな顔をしている。秘所から血が流れていた。 全然、体の大きさも違う僕らだけど男の象徴の大きさは人間と変わらないみたいだった。なんの不便もない。 正常位の体勢。僕は小さな体で詩織さんを抱き締めた。そのまま顔を彼女のお腹に置く。 詩織さんは何も言わない。もう彼女にも余裕や余力は残っていないみたいだ。 いきますよ、詩織さん…… 僕は腰を振り始めた。 「んあぁっ!あぁぁっ!」 熱い……体全身が熱くなってくる…… 炎タイプの僕、尋常じゃない汗と共に体温もみるみる上がっていく。 締め付けが凄い。液体音がさらに興奮の世界を誘う。 最初はゆっくりだった腰の動き。抱き締めながら奥を激しく突いていく。 ここで僕の性欲は爆発して腰の動きが早くなる。 「っぅくっ!ぶ、ぶぅすたぁッ!わ、わたしぃ……い、イっちゃぅ……あぁッ!」 彼女の声は正直聞こえなかった。 腰の動きが限界まで早くなって僕はどんどん小刻みに彼女を男の象徴で突く。 詩織さん、もう……僕…… うわぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!! …… 中に……出しちゃった…… ごめんなさい、詩織さん、性欲に勝てなくて…… 「ハァ……ハァ……」 乱れる彼女の吐息。正直、僕は立ち上がるのも辛いけどなんとか立ち上がろうとする。 足はガクガクに震えていた。それでも仰向けに倒れる詩織さんの顔まで近づいていく。 詩織さんは目を瞑って快感に浸っている。 どうやら僕がイったと同時に彼女もイったみたいだ。 大丈夫かな……まずは詩織さんの舌を舐めてみる。 「ぶ……ぅすたっ……」 詩織さんの目が光っていた。泣いているの? 僕が……中に出しちゃったから?困った顔を作って僕はうつむいた。 その時、僕は裸の詩織さんの体にぎゅっと抱き締められた。 「お願い……もうこんな事にはさせないよ……?一緒にいようね、頑張ろうね、いつまでも……」 詩織さん…… 心がきゅっと痛めつけられる。勿論、いい意味で。 だけど涙も既に枯れていた。 「私は貴方がいないと……駄目だから……」 馬鹿言わないで下さい。何を言ってるんですか、それは僕の台詞です…… そう言いたかったけど何も言葉に出来なかった。 僕と詩織さんは互いに求めているんだ。だからこういう関係でいいんだ、きっと。 詩織さん……ポケモンの僕の事を好きでいてくれたんだ…… 「……愛してるわ、ブースター」 僕も、と僕は元気よく笑って頷いてみせた。 決して人とポケモンが結婚とかそんな事は有り得ないけれど。 禁ずるべき恋なんてどこにも存在しないんだ。 僕がどんなに駄目な奴でも。詩織さんに恋をしたっていいんだ。 何も出来ない僕。だけどずっと側にいてあげる事なら出来るかもしれない。 詩織さんの悲しみを埋める存在が僕なのならば。 僕はどんなに不幸だって構わない、どんなに辛くたって構わない、どんなに寂しくたって構わない。 ただ僕の名前を呼んで欲しい。 詩織さん、貴方と出会えた事、それが僕の一生の幸せです。 * * * あの夜から一年後の事だった。 地面のフィールド。真ん中には白いラインのモンスターボール。 詩織さんの後ろで僕はそのフィールドの上で戦うポケモン二匹を眺める。 空中でリーフィアがリーフブレードを放った時。相手のボスゴドラはびくともせず固そうな鋼色の石頭でリーフィアに頭突きをした。 「リーフィア!」 「リーフィア、戦闘不能!」 若い男のレフリーが旗を揚げてなんだか女らしい声で言った。 詩織さんが倒れるリーフィアに叫ぶ。もう戦えなさそうだ。 渋々、詩織さんはモンスターボールでリーフィアを戻す。 「わしのボスゴドラは大したもんじゃろ?ここのジムバッジもいただきじゃな!」 マッチョの年老いた男が腕を組んで高らかに笑う。ボスゴドラも一声、勝利の雄たけびを上げると満足そうな顔を作った。 「くっ……」 険しい表情を見せリーフィアの入ったモンスターボールを握り締めた。 汗を手ぬぐいする。彼女の後ろにいる僕の額からも汗が流れた。 その時、詩織さんが振り返って僕の頭を優しくぽん、と叩いた。首を傾げる僕。 「……頼めるかしら?」 勿論です!とばかりに頷いて僕は元気よく飛び出す。 そりゃ怖いかもしれないけど。詩織さんが僕を選んでくれたんだ。 負けない。絶対に負けない。フィールドに飛び出して僕は心の中で呟く。 「もろはのずつきィ!」 大地を震わせる声と共にボスゴドラのもろはのずつきが僕目掛けてやってくる。 「よけてっ!」 言われなくても。 大きく飛び跳ねるとボスゴドラが勢い余ってか頭から転げ落ちた。 「火炎放射!!!」 火炎袋に酸素を入れて大きく吐く。炎がボスゴドラの鋼を襲う。 苦しそうな声をあげるボスゴドラは一度、立ち上がったものふらつきながら倒れた。 「ぼ、ぼすごどらぁ!」 高らかに笑った男が驚きながらボスゴドラに近づいて僕を睨んだ。 フン、参ったか。詩織さんはそんな簡単に負けるジムリーダーじゃないんだぞ。 僕は胸を張ってその男に笑った。 「ブースター!」 後ろから詩織さんが勢いよく抱き付いてくる。 下半身を地面に着け、僕の首元に両手をかける詩織さん、心の底から笑っていた。 「ありがと……やっぱり貴方は私の最高のパートナーよ」 詩織さんの笑みを見て、僕も笑った。 度胸無しで情けない奴かもしれないけど。 やっぱり彼女のためになる事が僕らしい愛情なのかもしれない。 不器用な落ちこぼれの愛情なのかもしれない。 ~Fin~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 完結です! おかしな所が多々あるかもしれませんが^^; とりあえずデビュー作です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 何かコメントがあればどぞ - こんばんは。 ブースター…ブイズの中で一番かわいくて好きなんですが、バトルになるとどうしても他の子を優先してしまうんですよね…。 1人で留守番のブースター、ちょっと寂しくて悲しい話ですが、仁様のブースターへの愛情が伝わってきました。 続き、期待してます。 これからも頑張っていきましょう。では。 ――[[コミカル]] &new{2009-12-02 (水) 22:33:06}; - なんかおかしくないか? ―― &new{2009-12-03 (木) 07:33:45}; - ↑何が? ――[[ひと]] &new{2009-12-03 (木) 07:50:55}; - コミカルさん 初めまして。 コメント、ありがとうございます。 僕もブイズではブースターが一番、好きですね~ だけどバトルだと冷遇されてる彼はなかなか活躍の場がなくて…… そんな悩めるブースターのお話です。 期待されると嬉しいです、これからもお互い頑張りましょう! おや? 何かおかしいところがありましたでしょうか>< 恥ずかしいのですが教えてくださると嬉しいです^^; 皆様、コメントありがとうございましたー ――[[仁]] &new{2009-12-04 (金) 21:16:09}; - 初めまして。 初作品というのに、なんとも暖かい内容でした。 『禁ずるべき恋なんてどこにも存在しないんだ。』って言うフレーズが とても好きです。 次回作楽しみにしてます。 ――[[紅蓮]] &new{2009-12-07 (月) 01:37:38}; - 初めまして。 本当になのかと疑ってしまう位良いお話でした。 これからも頑張ってください。 次回作楽しみに待っています。 ――[[零]] &new{2009-12-07 (月) 14:23:12}; - どうも、僕もかなりのブイズ好きなのです、なのでこうゆう作品には目がないです。 しかもこれが初作品となると次回作にはとても期待してます。あと、物語の構成もいいし最後はハッピーエンド......ですよね?とても良かったです! ――[[ブイズ好き]] &new{2009-12-07 (月) 23:28:31}; - たくさんのコメントに感謝してます^^ 紅蓮さん 初めまして、仁です。 初作品で不安ばかりでしたかそう言って貰えると嬉しいです。 「禁ずるべき恋なんてどこにも存在しないんだ。」ですか、自分も結構お気に入りの台詞ですねw 次回作も頑張りますね、コメント感謝です。 零さん 初めまして、仁です。 本当になのかとは……本当に初作品なのか、という事ですか? ありがとうございます、励みになります。 これからも頑張りますね~コメント、ありがとうございました。 ブイズ好きさん 初めまして、仁です。 ブイズですか、自分も大好きですね。 やっぱりブースターだけは優遇してしまうのですがw ハッピーエンドですね。次回作はプレッシャーが^^;頑張りますね。 コメント、ありがとうございました。 チャボさん 誤字指摘どうもです。 ですが、ここは「責められる」で合っていると思います。 攻める → 攻撃する 責める → せがむ、苦しめる、悩ませる、積極的な働きかけをする 多分、大丈夫です わざわざ、ありがとうございますね。 たくさんのコメント、ありがとうございました! まだまだ初心者ですがこれからも頑張っていきますね! ――[[仁]] &new{2009-12-08 (火) 01:25:25}; - すいません、言葉が抜けてました。 抜けている部分は、仁さんの解釈であってます。 ――[[零]] &new{2009-12-08 (火) 13:26:04}; #comment(パラメータ); 合計で&counter(total);人の方に見に来て頂きました。 IP:125.13.214.91 TIME:"2012-08-07 (火) 18:41:25" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%93%E3%81%BC%E3%82%8C%E3%81%AE%E6%84%9B%E6%83%85" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"