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絆〜遠い日の約束 最終夜 の変更点


作者:[[COM]]
作者:[[COM]]


「ねえ…早くイこうよ……レイ…」
「分かってるよ…すぐにイクから……」
「さっきからそればっかり…もう!いつまでそんなおじいちゃんみたいにヨチヨチ歩いてるのよ!」
皆と別れ、家へと向かっていたが、
「いやいや…ちょっとぐらい待ってくれたっていいだろ?はっきり言って今、俺は歩けるだけでも奇跡だぞ!」
予想以上に受けたダメージが重く、レイの足取りが悪かった。
「しょうがないわね…ほら、癒しの波動使ってあげるから。」
そう言ってレイの元に駆け寄った。
「悪いな。でも、使っても大丈夫なのか?」
「もちろん平気に決まってるでしょ!あの時は無茶な使い方したからよ。」
そういい、レイの傷を癒していた。
「悪いな、てことは今回は完全に俺のせいだな。」
「前の時もよ。無茶な特攻で暴れまわって…挙句の果てには逃げるタイミングまで失うなんて。」
そう言いながら、傷の修復を終わらせていた。
「サンキュー。おかげで体が軽いよ。」
お礼を言い、少し身軽に動いて見せた。
「当たり前でしょ?この後、レイには頑張ってもらわないといけないんだから。」
「え?てことはもしかして…あの時の言葉…真に受けてる感じ?」
少し焦った様子でキッシュに聞いた。
「オスなら自分の言った言葉に責任を持ちなさい。わたし完全にその気になってるんだから。」
と、少し顔を赤らめながら言った。
「うわー…今冷静になってよくよく考えると、俺めちゃくちゃ恥ずかしいこと言ってるなー…」
といい、完全に後悔した顔で顔を真っ赤にしていた。
「というかなに?もしかしてわたしと交尾したくないの?」
とさらにレイを追い詰める。
「いやさ、そういうわけじゃないけど…なんていうかあれはただ、必ず二人で帰る約束のつもりで…」
「だったら必ず一緒に帰ろう、でよかったじゃない。そういう言葉を選んだあなたの責任よ。」
と、話せば話すほど自分を追い詰めていくレイだった。
「うわー!!せめて交尾したい、ぐらいにしとくべきだった!なんて事を言ったんだ…あの時の俺…」
「あーそうそう、あなたが言った約束と、無茶な戦い方した罰として妊娠が確定するまで出しなさいよ。」
「ちょっと待ってくれよ!一応、まだ出会って四日だぞ!いくらなんでも事を急ぎすぎじゃ…」
そうレイが言うと、
「でも、わたし達はもっと前に出会ってたし、その時はずっと一緒に居たでしょ?」
そう聞いてきた。
「あ!そういえばキッシュって俺がまだトレーナーだった時から恋心を抱いてたのか?」
「そうよ。自信を持って言えるわ。わたしにとっては、ポケモンにも人間にもたった一人しか居ない、わたしの初めて心を許せた人だったんだから。」
そう答えた。
「へー…嬉しいな。まあ、あの時の俺はそんな感情は持ってなかったけどな。」
そう言うと、
「ちょっと!そこは嘘でもいいから好きだったって言いなさいよ!」
と、少し怒り気味に言ってきた。
「いやいや、キッシュは良くても、あの時の俺からすると、ポケモンは分かり合える最高のパートナーとして好きだったけど、恋人として好きだったわけじゃないよ。」
「なによ!じゃあわたしの事、好きでもないくせにあんなプロポーズを言ったの!恥ずかしい。」
そう、完全に怒って言ってきた。
しかし、真面目な顔をしてキッシュに近づき、
「もちろん、今は種族の壁も無いし、心の底から君のことが好きだ。今一度言うけど、これからもずっと俺の傍に居てくれよ。キッシュ。」
そう言った。
すると、キッシュは顔を真っ赤にし、目も合わせられないほどになっていた。
「あ、ああああ当たり前じゃ…ないの……!!バッカみたい!!ほら!家が見えたよ!早く帰ろう!!」
そう言い、走り出してしまった。
「ただいま!やっとレイと二人きりになれるわ!」
「おかえりーおねーちゃん!」
「おかえりー。」
そう言って出迎えたのは、コッポ達だった。
「ただいまー…ってよお、コッポ達。見ないと思ったらこんなとこに居たのか。」
「おかえりーおにいちゃん。」
「おかえりー。」
そう言い、二人の帰宅を出迎えてくれた。が
「他人の家で勝手に待機しないこと!いい?もう遅いんだからお家に帰りなさい!」
と、コッポ達に言っていた。
「わー!おねえちゃんがおこったー!」
「じゃあ、またあしたー!おやすみー!」
そう言いながら、パタパタと帰っていった。
「何も追い出さなくても…」
レイがそういうと、
「今度こそ間違いなく二人きりになれたんだから!わたしは二人だけになった時に言いたい事がたくさんあったの!!」
と、少し頬を膨らませながら怒っていた。
「あはは…分かったよ。それで?言いたいことって?」
そう聞くと、
「やっぱり…わたし今のほうが…いい?」
そう、もじもじしながら聞いていた。
その様子を少し確認して、それからニッコリ笑って、
「ああ、キッシュは明るくて、いつも笑ってる方が可愛いよ。」
そう答えた。
「ホント!よかった!嬉しいな、気に入ってもらえて…」
「気に入られようと性格を変えなくても、キッシュのことは好きだよ。」
そう言い、キッシュの頬に軽くキスをした。
「もう!嬉しいけど恥ずかしいじゃない!」
そう言って、顔を赤らめながら、クネクネしていた。
しかし、ふと気が付くと、腹の虫が鳴きだした。
「あら!いやーん…恥ずかしー…」
と、無理をして可愛こぶりっ子をして言ったが、
「さすがにそれは似合ってないよ。」
と、冷静に返した。
「分かってるわよ。やってみただけ。ねえレイ!お腹減った!」
といつもの調子で言った。
「そうだな…昼も食ってなかったし、夕食は豪華にしないとな!」
そう言い、いつものようにテキパキと料理を作り上げた。
今度も前回に引けを取らないほどの豪華さだ。
「ホントに万能な人ね、もういっそポフィン屋じゃなくて料理屋でも開いたら?」
そう言うと、
「俺がこの料理を出したいのはキッシュだけだ。他の奴に食わせてたまるかよ。」
と言った。
「あら!嬉しい事言ってくれるわね。それじゃ、いただきます!」
そう言ってさっさと食べ始めてしまった。
「どうぞ召し上がれ。もう食べてるけどね…俺の分も残してくれよ!」
そんな笑顔溢れる団欒の一時だった…
「ふー…ごちそうさま!やっぱりおいしい!わたしのためにしか作らないなら、絶対にみんなに教えないようにしないとね。」
そう言うと、
「お粗末さまでした。多分それは無理だと思うぞ、コッポ達も味を占めてるからな。」
「えー!なによ嘘つき!わたしだけとか言っておいて。」
「あー聞こえない、聞こえない!」
そう言いながらさっさと皿を片付けていた。
「それじゃもう明日も早いし、寝ようか!」
そうレイが言うと、
「引っ掛からないわよ。さあ、寝室へ行きましょうか…あなた♪」
「うっ…!なんか今、背筋を冷たいものが通った…」
「なんで完全に嫌がってるのよ!」
「どちらかというと、君のその言い方が怖かったんだよ。」
そう言いながらも、寝室へとちゃんと移動した。
二人ともベッドに上がり、レイが、
「一応、最後に確認させてもら……」
そう言おうとしたが、既に口が塞がれた。
キッシュはそのまま素早く舌を滑り込ませた。
それに負けじと、レイもすぐに舌を滑り込ませ、溶け合うように絡めあった。
クチュクチュと互いの唾液が混ざり合う音を立てて、今までよりも濃厚に、そして最高のディープキスを交わしていた。
キスだけで、もう5分は経つのではないだろうか…それでも未だに濃厚なキスは続いていた。
だんだんと互いの鼻息が荒くなり、顔に息がかかるのが分かるほどになっていた。
それでも構わず互いに愛を確かめ合っていたが、先にキッシュが降参した。
「プハッ!!……ハァハァハァ…」
ほぼ同時だった…息遣いまでも…
そんな二人の間に、その愛を讃えるかのように月明かりを浴び、綺麗に輝く美しい透明の橋が架かっていた。
「いきなりだな……びっくりしたよ…」
「そんな事言いながらわたしよりしっかり味わってたくせに…」
と、少し捻くれて物を言ってみたキッシュ。
「それじゃ、改めて聞くよ。キッシュ、本当に俺なんかでいいのか?」
そうキッシュを真っ直ぐ捕らえて言った。
「もちろん、むしろあなたがこんなわがままなわたしでいいの?」
そう聞き返した。
「今に始まったことじゃないさ。それに、今なら言える。俺にとっては…君しかいない…」
「わたしも……ねえ…わたし、早くレイと一つになりたいわ…」
そう催促するキッシュはわざとレイに股間が見えるように体をずらした。
キッシュがふと視線を下ろすと、すでにレイもその準備が出来ていた。
「あら!いやらしい…キスしただけでこんなに元気になるなんて…」
「君も人のことを言えないだろ?すっかり濡れてるじゃないか…」
そう言い、キッシュの濡れた秘部を見ていた。
「もう待ちきれないの、わたしはいつでも大丈夫よ…」
そう言い、仰向けに寝転がった。
「分かったよ…さあ、一つになろう…」
そう言い、キッシュの上に優しく重なった。
キッシュの秘部にレイのモノが、優しくあてがわれ、少しずつ柔らかな肉を押し広げ、ゆっくりと入っていった。
「すごいよ…キッシュ…まだぜんぜん入ってないのに…とても暖かくて気持ちがいいよ…」
「わたしも…熱いぐらいの…レイのモノが…今どこにあるのかが見えて無くても分かるぐらいに…感じられる…」
だんだんと奥へ入っていき、ついに純潔の証へとたどり着く。
「いいかい?これよりも奥へ進むよ?」
「もちろん…そのために…大事にとってたんだから…」
その言葉を聞き、少しずつ力を込め、周りよりも抵抗の強いその壁を押し、
「……ッ!!」
ついに壁が壊れた。
「大丈夫か?すごく痛そうな顔をしてるけど…」
その瞬間に表情が歪んだことを心配し、声をかけると、
「うん…へーき…でも無いかな?結構痛かった。」
そう答えた。
「一旦、抜こうか?」
「いいの!そのまま…痛いのは今の一瞬だけ…後は…気持ちいい事しか…待ってないから…お願い…」
「分かった、でもゆっくり挿れるからね?」
そう言うと、頷いて答えた。
それを確認し、再度ゆっくりと奥へ進みだした。
誰も入ったことの無い、奥へ…さらに奥へと…
少しキッシュの表情が歪んでいるが、キッシュのことを考え、そのまま奥へと挿れていった。
だんだんと気持ちよかった壁の圧力も、締め付けられるようになり、次第にレイも顔が歪みだした。
しかし、それでも止まることなく進み続け、ついに…
「入ったよ…一番奥だ…今…間違いなく一つになったよ…」
二人の体が完全に密着し、身を寄せ合う姿は、まさに一つだった。
「今度は約束…家族を増やすんでしょ?お願いね…お父さん…」
「本当にお互い初めてで中出しかい?後悔しないね?」
念を入れてそう、聞くが、キッシュの答えは変わらなかったようだ、首を縦に振って答えた。
一番奥までいったモノをゆっくりと引き抜き、そして入り口近くまで戻ったことを確認すると、今度は一度通った道を一気に奥まで進んだ。
「……ッ!!」
「グッ…!!」
快感とはほど遠いものだったか、レイは止めることなくもう一度、今度は引き抜く時も早くした。
だんだんとその回数を重ねていくうちに、二人から甘い声が漏れ始めた。
「ハァ…ハァ…ウン…!アッ…!」
「ハァ…ハァ…どうだ…?キッシュ…気持ち…良いか…?」
そう聞くと、
「うん…アンッ!気持ち良い……ウンッ!」
と、嬉しそうに答えた。
次第に、というよりも、無意識のうちにその動きは早くなり、だんだんクチュ、クチュという音から、ジュプッ、ジュプッ!という淫らな音に変わっていた。
そのうちに、互いに声を掛け合う余裕も無くなり、ただ快感の虜となっていた。
「ハッ…!ンッ…!フッ…!アッ…!」
その可愛らしい声でレイの動きもだんだんと早くなり、
ついにレイの下腹部に心地良い快感の痺れが訪れた。
「…!!キッシュ…!!もうっ…!出るっ!!…」
その言葉を聞き、
「ハァッ!!フゥッ!!出して!!全…!部……中に…出してぇ!!」
必死にそう答えた。
その答えを聞き、さらにスピードを上げ、互いに声にならないほどの快感を感じながら…
「クッ…!!ガッ!!アアッ!!キッシュ!!キッシュー!!」
そのまま一番奥へと到達した時に、レイの全てがキッシュの中に注ぎ込まれた…
それと同時に、腰が動かなくなり、一番奥でドクンッ…ドクンッと脈を打ち、レイの精子を次々と送り込んでいた。
「ハァ…ハァ…ハァ…分かる…分かるわ…わたしの中に…レイの…愛が…注ぎ込まれてる……」
「ハァ…ハァ……止まらない…キッシュの中が気持ちよ過ぎて…止まらないよ…」
そのまま数分の間そうしていた。
「ハァ…ハァ…ありがとう…レイ…これで…わたし達の…子供が生まれるわよ…ちゃんと名前を考えててね…」
「分かったよ…とびっきりの…名前を考えておくよ…俺達の…長く…苦難の末…たどり着いた…愛の形に…」
………
それからかなりの月日が流れ…
レイは寝室の前でうろうろしていた。
「あぁ…大丈夫かな…キッシュの苦しそうな声が聞こえるんだけど大丈夫かな…?」
「落ち着け!お前は今から父親になるんだろうが!それにあのハピナスは森一番の産婆だ。安心しろ。」
そう言って落ち着きの無いレイをブレイズが落ち着かせていた。
「おにいちゃんじゃなくておとーさんになるの?」
「がんばれー!おにいちゃん!」
そう言って、無邪気なコッポ達は落ち着かないレイを応援していた。
「ああーもう!あれから結構経つぞ!ホントに大丈夫なのか!?」
一向に落ち着く気配の無いレイを見かねて、
「レイ!落ち着かんか!お前がそんなんで誰がキッシュちゃんを支えるんだ!」
と叱咤を飛ばしていた。
「でもっ!」
そうレイがブレイズに言い返していると、
「キャン!キャン!キャン!」
と元気な声が聞こえてきた。
「!!…産まれたのか!!」
一瞬で振り返り、寝室のドアの方を見ていると
「産まれましたよ!コリンクのオスよ!さあ!早くお父さんが行ってやりなさい!」
そう言ってハピナスが扉を開けた、
待ってましたと言わんばかりに、寝室に飛び込み、赤ん坊を抱えたキッシュの元に向かった。
「キッシュ!!よく頑張ったなぁ…よく頑張った…」
そう言って、キッシュを励ましていた。
「この子よ…わたし達の子…ちゃんと名前決めてくれてる…?」
と、疲れていたので、少し力の無い声で言った。
「ああ、もちろんだ。オスが産まれても、メスが生まれても、コリンクでも、アブソルでも決めてた事だ。」
そう言い、その産まれたばかりのコリンクを優しく抱き上げ、
「こいつの名前はキズナ。キズナだ…」
そう言った。
「キズナ…良い名前ね……きっと強い子に成長してくれるわ…」
そう言って、キッシュは微笑んでいた。
―――
「……対するチャンピオンへのチャレンジャーは!彗星の如く現れた期待の新人!アレン選手とその相棒、ルクシオのキズナです!」
「さあ!僕らの夢への第一歩だ!行こう!キズナ!君の父さんに早く追いつこう!」
「もちろんだ!絶対に父さんよりも立派なポケモンマスターに二人でなろう!!」
「さあ!ゲートをくぐってチャレンジャーの入場です!!」

思いは変わらずに続いていく…どこまでも…いつまでも…

絆~遠い日の約束                         完



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ここまで読んでいただき、本当に有り難う御座いました。
これからも頑張っていきます。
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