※注意※ 当小説はBL(同性愛)と獣八禁をテーマにしております。 苦手な方は閲覧をお控えください。 written by [[にょろ吉]] ---- ある日の朝。ある森の中。 木々では鳥ポケモン達がさえずり、歌を歌っている。 そのそばにある湖のほとりに佇むポケモンが一匹。 黒い体毛に立派なツノを持つ、雄のヘルガーだ。 その目は真っ赤に輝き、するどい牙と合わせて逞しさを醸し出していた。 と、そこにもう一匹のポケモンがやってきた。 「おはよう、ヘルガー!!」 「・・・ああ、おはよ。」 ヘルガーに話し掛けてきたのは、艶のある灰色の毛と、黒の立派なタテガミを持つ、雄のグラエナだ。 グラエナはヘルガーと違い、どこか賢そうで風格のある顔をしていた。 「もう、ヘルガーは朝から元気ないなぁ。」 「お前がいるからだよ。」 ヘルガーはグラエナに不機嫌そうに答える。 「またまた。俺たち幼馴染だろ。もっと仲良くやろうよ。」 「ちょっ、グラエナ、何してんだよっ!!」 グラエナはヘルガーに擦り寄ってきた。それに対してヘルガーは顔を真っ赤にして怒鳴る。 (こういう所がせっかくの賢そうな顔を台無しにしてるんだよなぁ・・・) ヘルガーは心の中で呟く。実際グラエナは賢くて、森の雌にもモテモテなのだが、この顔でもっと紳士的だったらもっと雌にもモテるだろう。 「・・・なぁ、ヘルガー、朝食はもう食べたか?」 「・・・へっ!?ああ、まだだ。」 急にグラエナに声をかけられたヘルガーは、一瞬ビックリしてしまった。 「何だい、ヘルガー、何か厭らしいことでも考えてたのかい?」 「そんな訳ないだろっ!」 ニヤニヤとした顔で聞いてくるグラエナに、ヘルガーは少しムッとして否定する。 するとグラエナは急に真面目な顔になり、ヘルガーのある一点を見つめてきた。 「・・・どこ見てんだよ。」 「いや、確かに立ってないなって。」 「ッ!?・・・キサマっ!!」 変態発言をしてきたグラエナに、ヘルガーは噛み付こうとする。 しかしグラエナにさっと避けられた。 「無理だよ。君より僕の方がすばやさは高いんだ。・・・おおっと」 「クソッ!!」 またもや避けられてしまったヘルガー。 「こっちだよ!!」 「待てぃ!!」 笑いながら走るグラエナと、それを怒りの表情で追いかけるヘルガー。 一日は始まったばかりだ。 「・・・なぁ、ヘルガー。君は今日一日どうするつもりだい?」 「少なくともお前のそばにはいねぇよ。」 「もう、つれないこと言うなよ、ヘルガー。」 「ちょっ、だから擦り寄るのはやめろって!!」 あの後二匹はグラエナの住みかまで行き、そこで朝食を食べたのだ。 そして今は雑談に花を咲かせている。 「そうだヘルガー、どうせ暇なんだし、ちょっと一週間分の食料調達にでも付き合ってよ!!」 「・・・なぜ俺を暇だと決めつける。」 「え、だって暇だろう?」 「・・・まぁ、確かにそうだが。」 確かにヘルガーは暇だった。友人のレントラーは最近リザードンと付き合い始めたばかりで、二匹はいつも一緒にいる。 二匹はラブラブカップルという感じで、なんだか近寄りがたいのだ。 雄同士が付き合うのは気味が悪いと嫌がるポケモンが大多数だが、ヘルガーは別にいいと思っている。 というのも、実はヘルガーもそっちの方だったりするからだ。 (コイツ、いつになったら俺の気持ちに気付いてくれるかな・・・) 実は、ヘルガーは前からグラエナの事が気になっていた。 いつからかは覚えていないが、気付いたら惚れていたのだ。 だから、グラエナに擦り寄られた時も、今こうして木の実採りに誘われている時も、本当は満更ではなかった。 むしろ、嬉しかった。 (でも、コイツは雄。俺も雄。俺の気持ちに気付いてくれる訳ないじゃないか。) ヘルガーは心の中でそう呟き、自嘲的に笑った。それと同時に、胸がちくりと痛んだ。 どうせ叶うことのない恋。本気で好きになっても、後でショックが大きいだけだ。 そういう思いが、元々不器用でぶっきらぼうなヘルガーがグラエナに接する態度を、ますます愛想悪くしていた。 「また考え事してる。ボーッとしてると置いて行くよ。」 「おい、待てよ!!」 グラエナは外に向かって駆け出し、ヘルガーも慌ててグラエナを追いかけた。 二匹は、木の実がなる木が群生している所まで歩いていた。 太陽は既に高く上っている。 「あ~あ、腹減ったなぁ。」 「もうすぐだから頑張ろうよ。」 ヘルガーよりも先に歩いていたグラエナが、ヘルガーの方を振り返って励ました。 (コイツ、見かけによらず俺よりも体力あるからな・・・) ヘルガーがそう思っていると、グラエナが突然言った。 「あ、僕おしっこがしたくなっちゃった。」 そう言うとグラエナが片足を上げた。 (おっ・・・) ヘルガーからは股間が丸見えだ。ぶら下がる玉袋の中に入った重量感のある二つの睾丸。そして、体内に隠れているものの、うっすらと浮き出ている逸物。 「う~ん。」 グラエナは気持ちよさそうな顔で放尿している。ヘルガーの目はグラエナに釘付けになった。 ヘルガーは自分の股間が熱くなっているのを感じた。 (ヤバい!!ここで勃ってしまったら・・・!!) 嫌な表情をするグラエナが目に浮かぶ。ヘルガーは必死で別の事を考え、気を紛らわせた。 「待たせてゴメン。そろそろ行こう。」 「・・・あ、ああ、そうしよう。」 (何とか収まった・・・) ヘルガーは小さく溜息をつき、グラエナの後について行った。 「今日もたくさん採れたな~」 空は既に夕焼けに染まり、ヤミカラスが太陽に別れを告げている。 二匹はたくさんの木の実を採り、無事グラエナのねぐらに戻ってきたのだ。 「これも君のおかげだよ。ありがとう、ヘルガー。」 「・・・ふん。」 無愛想に返事をするヘルガー。 グラエナに感謝されて顔が赤くなっていたが、夕日のお陰でグラエナにばれる事はなかった。 「ヘルガーにも何かお礼をしないと。・・・そうだ、今日はうちに泊まっていきなよ!ヘルガーともっとおしゃべりしたいし。」 「いいのかよ?」 「うん!今日はもう遅いしね。夕飯も奢るよ。」 ヘルガーはグラエナのねぐらに泊まることになった。 「・・・ねぇ、ヘルガー。」 「・・・何だよ。」 今はもう既に夜の帳が下りており、ホーホーがどこかで鳴いている。 二匹は夕食も食べ、グラエナのねぐらで横になっていた。 グラエナのねぐらは木の洞だ。だから、二匹が寝るには少し狭いが、そこは我慢している。 「今夜も月が綺麗だね。」 「・・・ああ、そうだな。」 「・・・ねぇ、グラエナ。」 「・・・何だよ。」 「グラエナって好きな人、いるの?」 「・・・どうだかな。」 ヘルガーは一瞬、それはお前だと答えたくなる衝動に駆られたが、何とかやり過ごした。 こうして二匹で一緒にいられるだけで幸せなのだ。 これ以上無理に踏み込んで、今の関係を崩すことはしたくない。 「そういうお前はどうなんだよ。」 こういった途端、ヘルガーは激しく後悔した。 ここでグラエナの好きな人でも聞いてしまったら、そいつを噛み殺してしまうかもしれない。 「・・・うん、いるよ。」 少し迷った後、グラエナはそう答えた。 ヘルガーは激しく落胆した。 確かにそうだ。グラエナだってもう年だ。好きな雌がいない訳がない。 「・・・で、そいつは誰なんだよ。」 聞きたくないと思いつつも、ヘルガーはつい聞いてしまった。 聞かずにいられなかった。 「それはね・・・」 グラエナはそう言った後、一瞬沈黙した。 ヘルガーはごくりと唾を飲み込んだ直後、ヘルガーの視界が反転した。 ヘルガーは一瞬何が起こったのか分からなかったが、すぐさま状況を理解した。 グラエナに押し倒されていたのだ。 「僕の好きな人は君だ、ヘルガー!!」 グラエナは叫んだ。 「ごめん、ヘルガー。 実は僕、ヘルガーのことが前から好きだったんだ。 でも、面と向かって告白する勇気がなくて、ずっとヘルガーにちょっかいかけてばかりだった。 自分だって分かってる。それが卑怯な行為だって。 君が疎ましがっていたことも、雄を好きになるって事が気持ち悪いって事も。 ごめんなさい、ヘルガー、こんな事して。 もうこんな事はしないから、どうか僕を許してくれ!!」 泣きそうになりながらそう叫ぶグラエナ。 そして、ヘルガーから降りようとした。 「・・・そんなことない!!」 「・・・えっ!?」 突然そう叫ぶヘルガー。グラエナはハッとヘルガーの目を見た。 「卑怯なのは俺の方だ!! お前との関係を崩したくなくて、お前に冷たく接してた・・・。 お前と真剣に向き合おうとしてなかった・・・。 卑怯なのは俺のほうなんだよ・・・。」 そう言うヘルガーの姿を見て、グラエナはもう一度言った。 「好きだ、ヘルガー。」 ヘルガーの視界がぼやけたかと思うと、目から次々と涙が溢れ出した。 カッコ悪いと思いつつも、ヘルガーは嬉しさと申し訳なさから号泣した。 「うッ、うううッ・・・」 「・・・ヘルガー・・・。」 グラエナはヘルガーの涙をやさしく舐めた。 「ヘルガー、本当に僕なんかでいいのかい?」 「・・・ああ、グラエナ。俺はお前とヤりたいんだ。」 二匹はお互い向かい合っていた。夜はいよいよ深くなっていく。 「じゃあ、やるからね。」 グラエナはヘルガーに優しくキスをする。そして、そのキスはだんだん舌を絡める濃厚なものになっていった。 「んっ、んんっ・・・」 「んん・・・」 二匹はまるでお互いの顔を食べるようにキスをする。床には二匹の唾液が垂れている。 「・・・んはぁ!!」 長いキスを終え、二匹は口を離した。お互いの口から銀色の糸が伸びている。 そして、グラエナがヘルガーを今度は静かに押し倒す。 「ヘルガーの、もうビンビンになってる・・・。」 「・・・あんまり見るなよ。」 ヘルガーは恥ずかしさのあまり顔を逸らす。 ヘルガーのはすでに体内から露出しており、血液がパンパンに入って真っ赤になったそれは、独特の雄くさい匂いを放ちながら心臓の鼓動に合わせてビクビクと揺れていた。 グラエナはそんなヘルガーの肉棒を見て、かつてないほどに興奮していた。 「・・・もう我慢できない!!」 グラエナはそう叫ぶといきなりヘルガーの肉棒にしゃぶりついた。 「うおぅ!?」 ヘルガーは突然の快感に思わず叫んでしまう。 グラエナはそんなヘルガーの顔を見て、ますます強くしゃぶる。 「はぁ・・・はぁん・・・」 「んん、んっ・・・」 ピチャピチャ・・・ 厭らしい水音が狭い洞の中に反響する。 グラエナはヘルガーのモノを丁寧に舐めていく。 根元、裏筋、尿道口・・・ そして前足でヘルガーの二つの玉を優しく揉み解す。 経験がないヘルガーにとっては、まるで天国にいるような快感だ。 「ああん、くぅん・・・」 グラエナも、恥垢と尿と先走りが混ざった味と匂いに酔いしれていた。本当は臭いはずなのだが、その味が堪らなく、もっと欲しくなった。 「グラエナぁ、もう、限界だ・・・」 ヘルガーが快感にとろけきった目でそう言う。 玉袋は縮み上がり、睾丸では精子が早く外に出ようともがいていた。 すると、グラエナは一気にしゃぶるスピードを上げ、尿道から精子を吸い上げた。 「あああーーーーッ!!!!!」 びゅるん!!びゅるん!! ヘルガーは突然の快感に堪らず、グラエナの口の中に思いっきり射精した。 グラエナはそれを嬉々としてごくごくと飲んでいく。 口内につんとした精液独特の香りが広がり、それがグラエナをさらに酔わせた。 「はぁ、はぁ・・・」 ヘルガーの射精は一分近くも続いた。 ヘルガーは口をだらしなく開けて、射精の余韻に浸っていた。 「これで満足するのは早いよ!!」 「うおっ!?」 すると突然グラエナがヘルガーの尻の穴の中に舌を這わせてきた。 「何か、痛い・・・」 「そのうち良くなるよ。」 にゅるにゅると何度も穴の中に舌を出し入れすると、だんだん快感が生まれてきた。 「ああ、何かいい感じ・・・。」 「じゃあ、そろそろいくよ。」 ヘルガーは頷き、立ち上がった。 「その前に・・・」 「どうしたんだよ、グラエナ。」 「僕のも、舐めてくれないかな・・・」 顔を赤くして、俯くグラエナ。 ヘルガーが頷くと、グラエナはごろんと横になった。 「これが、グラエナの・・・」 ヘルガーはごくりと生唾を飲んだ。 グラエナのは昼間にも遠くから見たが、それとは明らかに違って見えた。 ヘルガーのものより一回りほど大きいソレは、太い血管が絡みつき、大量の先走りが陰嚢まで濡らしていて堪らなく魅力的だった。 (こんなに興奮するものを見たのは初めてだ・・・) 自慰の時にグラエナのモノをよく思い浮かべていたが、想像のものより実物の方がはるかに興奮した。 「じゃあ、舐めるぞ・・・」 「ああ・・・」 はやる気持ちを抑えて、丁寧にグラエナのにしゃぶりつく。 「ああっ!!」 実はグラエナも、こういう事をするのは初めてだった。ヘルガーのために取っておいたのだ。 「じゅるっ、じゅるっ・・・」 ヘルガーはグラエナの肉棒に思いっきりしゃぶりついた。 今まで食べてきたどんな物よりも美味しい味がした。 「はぁ・・・もう、いいよ・・・ヘルガー・・・」 ヘルガーは名残惜しそうにグラエナのモノから口を離すと、尻をグラエナのほうに向けた。 「早くお前と一つになりたい・・・!!」 そう言いながら尻の穴をひくひくと痙攣させるヘルガーに、グラエナは堪らなく欲情した。 「じゃあ、いくよ・・・」 「ううっ・・・!!」 グラエナはヘルガーにマウンティングをすると、自分のいきり立った肉棒をゆっくりとヘルガーに注入した。 「く、苦しい・・・」 「もう少しだよ、ヘルガー。」 グラエナはゆっくりと根元まで注入し終えると、そこで止まった。 「ヘルガーの中、あったかくて気持ちいい・・・」 「グラエナのも、あったかい・・・」 しばらくそのまま静止すると、ヘルガーも大分楽になってきた。 「もう、動いていいぞ・・・」 「分かった。」 グラエナはゆっくりと、ある位置を探り当てるように動いた。 「ひゃうん!?」 突然ヘルガーが叫んだ。 「ここがヘルガーのだね・・・」 グラエナはヘルガーの前立腺を探り当て、そこを的確に付いた。 「ああ!!ああん!!」 ぐちゅぐちゅ・・・ 厭らしい音と匂いが広がり、ヘルガーは涎を垂らしてよがった。 グラエナも、ヘルガーの締め付けにだらしない笑みを浮かべ、より激しく突いた。 そして、二匹に限界が訪れる。 「ああん!!ぐら、え、な、もう、ダメっ!!」 「僕も限界だ、ヘルガー!!」 「はぁっ、グラエナぁ!!」 「ヘルガー!!」 二匹は互いの名前を呼び、グラエナは最後に大きな一突きをして、思いっきり奥まで注入した。 「くぅっ・・・!!!!」 どくん!!どくん!! グラエナの肉棒がびくびくと震え、熱くてドロドロしたものをヘルガーの中に吐き出した。 射精と同時にグラエナの根元についている瘤が膨れ、グラエナの精液を漏らさないようにして、ヘルガーの腹をパンパンにした。 「あああんっ!!!!!」 びゅっ!!びゅっ!! それが刺激になり、ヘルガーも二回目だというのに、大量のネバネバした白濁液を力強く放出した。 「はぁ・・・はぁ・・・」 「くぅん・・・」 二匹は射精の余韻に浸り、グラエナの瘤がしぼむと、中から大量の精液がドロリと出てきた。 辺りには強烈な精液の匂いが充満し、その匂いに再び興奮した二匹は、また体を求め合った。 次の日の朝。 二匹は、湖に来ていた。 体中についた大量の精液を洗い流すためだ。 「昨晩のヘルガー、可愛かったなぁ。」 「グラエナだって最高にカッコよかったぞ。惚れ直したぜ!!」 二匹が楽しそうに笑うと、ふと、ヘルガーが言った。 「なぁ、俺たちって一応、付き合ってるって事なんだよな?」 「そんな事ないさ。」 「ええ!?」 ヘルガーは驚愕した。昨日のグラエナは、ただ単に性欲処理の相手が欲しかっただけなのか・・・。 「一応、なんてもんじゃない。僕たちは世界一の恋人だよ。」 「・・・グラエナ。」 ヘルガーはグラエナに擦り寄る。そしてグラエナは、ヘルガーに優しくキスをする。 「ずっと一緒にいようね、ヘルガー。」 「・・・こちらこそ。」 もうお互い、からかう必要も、強がる必要もない。 一日は始まったばかりだ。 終わり ---------------------------------------------- あとがき どうでしたか? 個人的には、まぁ一作目よりマシ、といった感じです。 でも、グラエナがヘルガーに告白する辺りはちょっとgdgdですね・・・ これからももっと精進するので、どうかにょろ吉をよろしくお願いします!! By[[にょろ吉]] ---- ご意見、ご感想はこちらにどうぞ。 #pcomment