|&color(#a0a0a0){&size(30){空を斬り開いて};};| Written by [[SKYLINE]] &color(red){※流血表現が含まれております。苦手な方はご注意ください。}; ※この作品は[[Reach For The Sky]]の番外編です。 *&color(#a0a0a0){1}; [#r01e5711] 彼方まで荒んだ大地。佇む木々は焦げ跡を残し、大地は抉られたような穴が幾つも空き、空は不気味な茶色に染まった、希望が失われた世界。嘗てこの世界に繁栄していたポケモン達の文明はある日を境に滅びの道を歩み、今は既に滅び去ってしまった。それに続くようにポケモン達も数を減らしていった。いや、減らされ“た”と言った方が正しいであろう。そう――ある物によって……。生き残ったポケモン達はそのある物に日々脅えながらそれぞれの生き方で人生の道を歩む。 ある者は食糧を求め、ある者は木の実を栽培して、ある者は一人孤独に生きて、ある者は仲間と支え合ってこの世界を生きていた。 文明の滅んだ法無き世界。誰が正しい、誰が間違っているかに正解はなく、荒廃しきった世界に生きる一つの群れが、一人のポケモンが、この世界の法であり秩序である。 これは……死んだ世界に生きる者達の“過去”の物語。 見るに値しない荒涼とした大地。死んでしまったのか、それともまだ生きているのか……それすらも分からない無残に焦げた木の上に一人の若いエアームドが止まっていた。刃の如き鋭翼を畳み、銀に輝く爪の並ぶ両足でしっかりと枝を掴みながらそのエアームドは空を仰いでいる。 頭上に広がる空は茶色に染まり、まるでそれは砂漠の如き色。地表を優に超える程の広さをもつそれは最果てまで広がっているが、地平線は霞んで見えなかった。眼下の大地は所々に穴が開き、&ruby(ひび){罅};と罅は繋がって張り巡り、埋葬される事のない木々の亡骸は何も語らずに佇んでいた。 彼が高所から周辺を見渡せば、そこには種族も分からぬ骨も転がっていて、荒れ果てた光景に、彼は自分が居てそして生きるこの世界はなんなのだと思い、そして悩む。そんな彼にこの世界が答えを与える筈も無く、猛々しい風が唸り、少量の砂が踊り狂うだけの何時もとなんら変わらない世界の姿が彼の視界を流れていく。 なんでも良い。彼は自分がこの世界で生きていく為の強い希望が欲しかった。来る日も来る日も食糧と水の確保に&ruby(ほんそう){奔走};し、&ruby(すが){縋};る物すらない中でただ生き永らえている。生きる意味。それを見出せない彼は最近、この世界では頻繁に目にする亡骸になってしまった方が楽なのではないかと思うようにすらなっていた。だが彼は恵まれていた。彼は……一人では無いのだから。 「斬空。いつまでそんな所に突っ立ってる? 行くぞ」 死んだ世界を眺めながら、この世界、そして自分の存在意義に悩んでいた彼――斬空と呼ばれたエアームドは、耳に潜り込んできた聞きなれた声にゆっくりと振り返る。斬空の振り返った先には、彼と同じエアームドがおり、その者は斬空よりも老けた顔だった。だがその顔は厳しい世界を生き抜いてきた威厳を持ち、若干黒めの肌には小さな古傷が幾つかあり、それは彼の歩んできた道を物語っているようであった。 「あぁ。親父」 単調にそう言葉を返した斬空は止まっていた木の枝から飛び降り、銀に輝く翼を広げて地に足を付けた。円形に舞った砂塵に包まれ、視線を地面から親父と呼んだエアームドに移した彼は、年長者の渋みを浮かばせるその顔をゆっくりと伺う。 父親の姿を映す彼の目に希望は……鋭さはなかった。その目は俗に言う死んだ目で、生きる意味を見出せない彼の心情を色濃く反映している。斬空――実の息子のそんな目に、父親である彼は表情を険しくした。こんな情けない息子に育てた覚えなど欠片も無い。そう語るような厳しく鋭い目で彼は息子である斬空を見返した。 「なに沈んでる。男なら……エアームドならもっと目付きを鋭くし、威厳を持て。希望を持ち、力強く空を斬って羽ばたくような大人になるように願いを込めてお前に名前を付けたんだ。そんな目じゃこの世界を生き抜けないぞ」 「……生き抜くのに必要なのは目付きなんかじゃない。実力や知恵とかそれに運だ。親父も少しは現実を見てくれよ」 愛想など微塵も無い淡々とした口調でそう言葉を返した斬空は、顔を顰める父親の横を、下を向きながら歩いていく。怒鳴り声でも飛びそうな雰囲気だったが、斬空の父親が口から出したのは、一つの大きなため息だった。 「はぁ……全く、お前と言う奴はつくづく可愛げが無いな」 「……可愛くなろうなんて思ってない」 「あのな。確かに知恵やら止むを得ない戦闘に勝つ為の実力も必要だ。だが根本的な事を忘れるな。最も大切なのは生きる希望だ。……いいか、木って言うのは根があり初めて立つ物。それと同じで、生きる為の希望と言う根本的な要素があって初めて、運や実力ってのは成り立つんだよ」 「ご立派なこった」 生きる希望を持つ……それが大事だと言うのは斬空も少なからず分かっていた。寧ろ彼はそれが欲しかった。しかし、彼が目を向けるのは希望と言う名の幻ではなく、希望の無い現実だった。真面目でちょっと頑固な所もある父親との僅かなずれ。それは父から目を逸らす彼の言葉に乗って現れていた。心では認めていても親に対して素直になれない。年頃の青年なら誰しもが持つ心の曇りなのかもしれない。不安定な心情は真面目で冷静な斬空でも例外なく持ち合わせていた。どこに向けてよいのかも分からない遣る瀬無い気持ちを大地にぶつけ、斬空は素直になれない自分にどこか表情を曇らせる。 心が複雑に絡まり合う青年――斬空の表情とは対照的に天気は晴れだった。ここ数日続く晴れ。前に雨が降った時が何時だったか。それが曖昧になるほど、彼等が立つ大地に恵みの雨は注いでいなかった。けれど草木は逞しい。何時降り注ぐか分からない隕石群によって穴や罅だらけになった大地にも不満の一言も漏らさずに根を降ろし、実を付ける。それは彼の父親の言葉のように、根本的な部分がしっかりしているからなのだろう……。 *&color(#a0a0a0){2}; [#q421cc98] 二人は食料を探して飛んでいた。風を翼に受け、必要最低限の羽ばたきで滑空するように二人は羽を広げている。そして眼下を流れていく景色の中に枯れていない木などを二人は探していた。時折どこかに降りて羽を休め、また飛び立って上昇したり下降したり旋回したり。食糧を探す単調な作業を二人は延々と続けた。縦横無尽に荒野を駆ける風は吹き続け、見えてくるのはただの荒地。遠くは霞んで見えないし、同じような景色は二人の目にとっては飽和状態だった。これ以上荒れ果てた大地を見ていても退屈で仕方がない。見るに飽き、飛ぶに飽きた斬空に同情するのか、太陽も退屈そうに傾いていく。 結局、斬空も彼の父親も本日の収穫はなかった。日の入りが近くなってきた事で、早めに二人は棲家へと戻り、そこで今日も変わらない一日を終えようとしていた。残りも少ない木の実を節約してなんとか食い繋ぎ、水も必要最低限。当然、腹の虫もそれで納得する筈もなく、親子揃って腹の虫はデュエットする。 「……ったく、なんで親父と同じタイミングで鳴るんだよ」 不満でも漏らすかのように、棲家としている洞窟の壁を見ながら斬空は小さく言った。 「仕方ないだろ。これっぽっちの木の実しかないんだ。俺だってお前に合わせてる訳じゃない。飢え死にしないだけでも幸せに思えってんだ」 口の開いたポーチを咥えながら、斬空の父親は彼の呟きに反論するかのように口を挟んだ。一方斬空は父親に目も合わせず、ただ洞窟の岩肌を眺めながらぼんやりとしている。またお説教が始まるか。頑固な父親の事だから、今回もそうだろうと斬空は予想していた。飛んできた所で適当に聞き流せば良い。生きる希望と言う物を持たない……いや、見つけられない彼にとっては、聞き飽きた父親の説教など九割方どうでも良かった。 父親が何を言おうと、返す言葉の殆どが冷めた物ばかりで、口を開ければ細かい事や不満が溢れ出る。斬空はこの世界が大嫌いであり、希望も何も持たないでただ生きる自分の存在意義をまるで見出せていないのであった。 「おい、斬空」 傾けるつもりの無い耳に父の低い声が響いた。長ったらしい説教の幕開けか。嫌気を顔に写しながら、斬空は渋々父親に目を合わせる。 「なぁ、明日少し遠出してみないか? この周辺だけじゃ食糧の確保も厳しくなってきた。そろそろ別の場所を探さないと」 「……え? あ、あぁ」 説教を覚悟してある程度長丁場に耐える心の準備をしていた斬空にとって、父の発言は意外だった。咄嗟に言葉が出ず、覚束ない空返事をした斬空は少し間を置いてから再び嘴を開く。 「遠出するのは構わないけど危険だろ? 今更言うまでも無いけど、何時隕石が降ってくるのか分からないし」 「そうだ。だが、この地に残り続けてもどうせ飢え死にするだけだ。遠出してでも食糧を見つけて、さらに新たな棲家も探すんだ。……新しい事に手を出すのはリスクを伴うものだ。だがきっと相応の見返りもある。それにお前が欲しい生きる希望ってもんも見つかるかもしれんぞ?」 「俺は別にそんな物……」 やはり彼は斬空の父親だった。見事に内に抱く思いを見抜かれて図星だった斬空は照れ隠しの嘘を並べる。図星なのが恥ずかしくて、でも理解してくれている事がちょっと嬉しくて。若き斬空の心境は複雑だった。 それから十数分。立った二人の家族会議の結果、明日は遠出する事になった。斬空の父親の話では、決して定かではないが、ずっと南方に向かうと砂漠がありそれを越えると、嘗て多くの人(ポケモン)が暮らしていたと言う町があるらしく、宛も無いがとりあえずそこを目指してみる事になった。持って行ける物と持っていけない物の仕分けを行い、まだ夜を迎えてそう時間は経過していなかったが、二人は明日に備えて早くも眠りに就いたのだった。 *&color(#a0a0a0){3}; [#a447feb3] 翌日、斬空は父親より早く起きていた。今日でこの洞窟ともお別れする。世話になった洞窟との別れを惜しむかのように彼は岩肌に翼を当てていた。ようやく住み慣れてきたこの洞窟ともそろそろお別れか。そんな考えが彼を少しだけ切なくさせる。 彼は壁伝いに歩き、出口に赴いた。サッと朝冷えの風が彼の肌を撫で、瞳に映る外は静かな早朝を迎えていた。ふと空を見上げた彼だが、それは相変わらずの色。数日前に降り注いだ隕石群も、今朝は彼の前に姿を現す事はなかった。何の根拠もないが彼は、今日は隕石が降り注がないだろうと安心し、まだ眠る父親を起こそうと洞窟の中に戻っていく。 斬空の予想の通り、まだ父親は中年男性らしく豪快な鼾を掻きながら眠っていた。耳障りなそれに表情を険しくした彼は眠る父親の元まで歩み寄ると、父親の身体を細い前足で軽く蹴りつける。鋼の爪と鋼の身体がぶつかり合い、高い金属音が洞窟内に木霊した。 「おい、起きろよ親父。今日は遠出するんだろ?」 「ん……?」 寝ぼけた顔で斬空を見詰めながら、彼はゆっくりと起き上がった。凝った首を解すように何度かそれを左右に傾けて骨を鳴らしながら彼は一つ大きな欠伸をする。それを傍らで見ていた斬空は、見ているこっちが恥ずかしくなる……と言った気持ちだった。歳の影響もあるのだろうが彼の父親は時折だらしなく、反抗期故になにかと父親に対する不満が多い彼は見ていられなくなり、小さく溜息を漏らしながら父親から目を逸す。 「はぁ……全く……」 「ん? 何か言ったか?」 「別に」 朝から息子は何を不機嫌な顔をしているのだ。そう思いつつ斬空の父親はポーチから残り少ない木の実を取り出すと、小さなそれを一口で平らげた。それを横目でチラチラとみていた斬空も、彼を真似るように自分のポーチから小さな木の実を一粒取り出すと、嘴で掴んだそれを噛んでから飲み込む。たった一つの木の実。それが二人の朝食だった。腹いっぱい食べたい。まだ若くて育ち盛りの斬空はそう思う事が少なからずあったが、それは所詮叶わない願望。この荒廃した世界で胃袋を一杯になんて出来る筈がなかった。例外として、集めた木の実を一気に食べると言う事があるが、食欲に負けてそんな事をしてしまえば……その先に何が待つのかは目に見えていた。 貧困な朝食を済ませた二人はようやく洞窟の外に出る。天気は至って良好。風も強くなければ何時も通りの空が広がり、雨も隕石も降る気配は感じられなかった。 「門出にはいい天気だな」 細い首の上に乗る頭を動かして周辺を見回しながら、斬空の父親はそう言った。父の背中を見ていた斬空は、気分上々な彼に向かって小さく呟く。 「俺は雨が降ってた方がいいけど……」 彼等が居る場所は俗に言う乾燥地帯なので、斬空の言う事は正しかったが、彼の父親からすれば少し気分を害された感じだった……。 二人は荒れ果てた大地を歩き出した。飛ぶと言う選択肢もあったが、いざと言う時の為に飛行できるだけの体力は温存しておく。見境いのない殺戮を繰り返す隕石群がいつ降り注ぐかもわからないこの世界。いつでも逃げる事が出来るように準備しておくのは、大切な事であった。コツコツと硬い地面を鋼の爪が踏み、二人は荒れ果てて乾燥した荒野をひたすらに歩き続ける。悠然と歩く父の背中を何度も見詰めながら、斬空は仕切りに周囲を見渡し、食糧を始めとした生きる上で必要な物を探す。時折飛び立って旋回しながら周辺を見渡したり、不自然に盛り上がる砂の塊を掘ってみたり。枝に木の実が生っていないかを確かめてみたり。歩みと並行して進んで行く時間の中、斬空と彼の父親は捜索を続けた。 斬空は歩きながら空を見上げる。歩き続けて数時間。途中休憩を何度か挟んだし、少量の木の実や今にも枯れ果ててしまいそうな、小さな泉で水分補給も出来た。だが、未だ棲家として利用できる頑丈な洞窟は発見出来てなかったのだ。だから、彼は隕石群が降り注がないのかがとても心配だった。この世界に生きる者にとって、最大の脅威と言える隕石群。それによって人生の幕を降ろされた幾人もの人(ポケモン)の亡骸を目にしてきただけに、もし今この瞬間に隕石群が降り注いだら……と考えると、背筋がぞっとする。 少なからず不安や恐怖を抱いていた彼が空に向けていた視線を戻すと、そこには相変わらずの父の背中が見えた。自分とは対照的に、経験が豊富な父親はまるでなにも恐れていないような……そんな逞しさを、背中を見詰める斬空は感じ取っていた。 「おい、見ろ斬空。あそこに洞窟が見えるぞ」 「え?」 不意に聞きなれた父の声が響いた。父親の背中ばかり見詰めていた斬空がそこから視線を外し、遠くに見える岩々にピントを合わせれば、そこには父の発言の通り隆起した岩の地形の中で口を開く洞窟の姿があった。持ち前の視力で見た判断では、洞窟の上は分厚い岩に覆われていて、それが降り注ぐ隕石群を防ぐことが可能な事は、大方間違いは無さそう。移動で疲れていた斬空はこれで一安心と、胸を撫で下ろしていた。 二人は早速洞窟に向かった。先にこの洞窟を利用している、言わば先着者がいる可能性もあり、それが自分達に牙を剥く事も警戒し、先ずは洞窟の入り口の両側に斬空と彼の父親は張り付く。 「いいか、もしかしたら誰かが居る可能性もある。それに、その誰かが襲ってくる可能性もある。もし戦闘になったら、無闇に技を使ってPPを消費せずに道具を上手く活用しろよ。そうすれば優勢に戦えるからな」 「同感だ」 教えを再確認してくる父親に、斬空は淡々とした口調でそう返事をすると小さく頷いた。 「ふん、様な目になったじゃねぇか」 戦闘の可能性も考えられる状況に、自然と目付きを鋭く尖らせていた斬空に、彼の父親はそう一言だけ声を掛ける。そして返答の時間も与えずにそっと洞窟の中を伺い、自身も鋭い視線を闇に突き刺した。 「…………」 「…………」 互いに警戒しつつ洞窟の中を見渡すも、そこに生存者の気配は無かった。しかし油断は禁物。もしこの場に誰かが居ると仮定すると、その者からして自分たちは棲家を荒らす侵入者に見えているかもしれない。気配を殺し、息を潜めて待ち伏せしていると言う事も十分に考えられた。洞窟の入ってすぐの場所に佇みながら、鋭い目付きを崩さずに親子揃って真っ暗な奥を睨み着ける。 「行くぞ」 そう言った父の声に背中を押され、斬空は洞窟の闇に向かって踏み出した。ポーチの中から光の珠と言う道具を取り出し、その白光を頼りに横に並んで二人は進んで行く。二人の気は、伸ばした糸のように張り詰めていたが予想していた程洞窟は深くなく、またそこに誰も居なければ誰かが住んでいる痕跡も無かった。入り口から十メートル程先にある最深部の壁を光の珠が放つ白光で照らしながら、斬空は周辺を見渡す。高さは大体自分の身長くらい。背伸びすれば頭の鶏冠がぶつかってしまいそうで、横幅は数メートル。人数が多かったり体の大きな種族なら別だが、たった二人だけで過ごすだけなら申し分のない広さと言えた。寧ろ贅沢など言っていられない。斬空も彼の父親も、ここを新たな棲家とする事は即決だった。 「決まりだな」 「あぁ」 二人は色々詰まったポーチを、嘴を使って器用に外し、体を身軽にするとその場に座った。長距離の移動で体は疲れていて、足も翼もそれなりに堪えている。二人ともとりあえず今日はこのまま何もせずに体力の回復を図り、周辺での食糧調達などは明日に回す事にした。 時は流れ、浮かぶ太陽も時期に斜陽となり、そして落日へと姿を変えていく。洞窟と言う物はその遮蔽性から年間を通してほぼ一定の気温を保っているが、それは深い洞窟の話。二人のいるそれは浅く、夜ともなれば入り口から風と共に吹き込んでくる冷風が肌を掠める。しばし座りながら明日の計画やどうでも良い雑談(半分説教)を父と交わしながら過ごしていた斬空であたったが、疲れから体調を少しばかり崩してしまったのだろう。どうも調子が悪く、肌寒さに耐えかねる彼は道中で拾った木の枝に、火打石の代わりに自分の翼をぶつけ合って火の粉を散らし、それをなんとか引火させて暖を取り始めた。 「どうした? 寒いのか?」 「まぁ……多分疲れて体調崩しちまって……」 「そうか、まぁ、今日はこのまま寝ろ。一晩体を休めれば大丈夫だろ」 「あぁ」 タイプ的には炎は苦手だが、安全な距離を保ちつつ適度に体を温めながら斬空は蹲る。薄ら目で父の姿を最後に見て、彼はそっと瞼を降ろした。そして彼は心地よい焚火の音に揺られ、眠りへと&ruby(いざな){誘};われていったのであった……。 *&color(#a0a0a0){4}; [#y41a0719] 翌日、日の出を追い掛けるように斬空は目を覚ました。夜中に父親が薪の代わりとなる枝を追加してくれたのか、炎は朝の冷え込みが淀む中で温かさを周囲に放ち、小さいながらもまだ揺れていた。蹲りながら、まだ少し重い瞼を支えて斬空は外を見る。今日も外は晴れだった。相変わらずの大地や空だが、何時も見ていた景色と違うだけに、彼の目にそれは少しだけ新鮮な物として映り込む。 「お、起きたか。調子はどうだ?」 焚火の向こうに座っていた父の声が斬空の耳に入る。斬空は寝ぼけた瞳をそっと父に向けると、蹲ったまま嘴を開く。 「……なんか、体が重いと言うか……まだ調子が悪い……」 「そうか、きっと昨日の疲労や寒さが体に堪えたんだろ。今日はゆっくりここで休んでろ」 「あ……あぁ」 首を力なく地に預ける斬空の先で、父親はゆっくりと立ち上がった。そして、彼はそのまま洞窟の出口に向かって歩みを進めていく。金属質の爪が地面を叩き、独特の足音が狭い空間の中で乱反射し、幾重にも重なって木霊する。差し込む明かりの逆光に染まる父の背中。恥ずかしくて表に出せず、口にする事も出来ないが、その逞しい父の背中を見ると斬空の心はどこか落ち着くのだった。 洞窟の入り口に向かった父親は斬空に背中を向けながら外を見回し、周辺の安全をある程度確かめると首を左右に何度か曲げて解したり、羽を軽く広げて解したり、いわゆる準備体操を行うと、足を肩幅に開いて一度空を仰ぐ。その姿をじっと斬空は見詰めていた。 ただ寝ている自分と、それとは対照に逞しく立つ父。心も体、その両方が逞しい父と自分とのギャップに斬空は情けなさを痛感していた。そう――無愛想な彼も、心の芯は父を尊敬し、そして慕っていたのだ。けれどもそれを口にして親孝行しようとすると、何時も決まって恥ずかしくて想い留まり、それを悟られないように嘘を並べて言葉の棘が出てしまうのだった……。 素直になれない斬空を背に、彼の父親はしばし不安そうに空を眺めた後、そっと振り返って嘴を開いた。 「じゃあな」 徐にそう言葉を残して彼は羽ばたいた。生まれる風圧、舞い上がる砂埃、それらに巻かれながら浮かんでいく父の姿。それを斬空は眺めていた。上昇と共に背中は小さくなっていき、仕舞いには視界から父の姿は消えてしまった。 父が出掛けてからどれくらいだろうか。体調が悪く重い体を斬空は休めながらじっと父の帰りを待ち続けていた。体調不良からなのか、なにか妙な胸騒ぎが先程からして、正直気分は良い物ではない。けれど、彼は一人でじっと蹲りながら考えていた。 今まで自分は父に対して何かと反発的で、何時も愚痴を零したり迷惑を掛けたり……それでも父は男手一つでこの荒廃した世界で自分をここまで育て上げてくれた。記憶は曖昧だが、幼い頃に父も、当時はまだ生きていた母も身を削るかのようにお腹が一杯になるくらい食糧を自分に与えてくれた。二人並んだ笑顔で……。ふと、幼い頃の古い記憶が呼び覚まされ、斬空は外を眺めていた視線を地面に移した。 父に比べればまだまだ半人前の自分、そして迷惑ばかり掛ける自分を何故父親はここまで育ててくれたのか。それが斬空は分からなかった。ただ、口には恥ずかしくて出せないけれど、父に対する感謝の気持ち。それは彼も本気だった。 (たまには、礼でも言って親孝行するか……) 弱々しい焚火の火が揺れる中、斬空は内心そう呟いた。地面を見詰めながら、恥ずかしいけれど父が帰ってきたらその時に礼を言おう。そう心を固めた彼は、再び待つ事にした。 しかし、その時だった。 地面を眺めていた彼の瞳に、突如眩い閃光が茶色の空から注いだ。 「!?」 連続的なその輝きに斬空が驚いて飛び起き、空を睨めば、そこには輝く無数の光がまるで雨のように降り注ぎ始めていた。表情を険しくする斬空の視線の先で降り注ぐ光。それはこの世界に生きる全ての生物に容赦無く牙を剥く感情を持たぬ無差別殺戮者――そう、隕石群だ。美しい輝きもこの世界に生きる者にとっては恐怖を掻き立てる光景で、隠れろ! 逃げろ! と本能が警邏を鳴らす。この隕石群は生き残ったポケモン達にとって最も大きな脅威なのだから。 無数の輝きは次第に煙の尾へと姿を変え、凄まじい速度で地上に向かって大気を射抜いていく。しかし、洞窟の中に居る斬空は一応の安全は確保されていると言ってよかった。隕石と言っても大きさはどれも十数センチ。直撃すれば明らか絶命してしまうが、頑丈な洞窟の中に居れば難を逃れられるのだ。 けれども……彼は目を大きく見開いたのだった。 「……親父!」 思わず声が出てしまう程、彼にとっては衝撃的な状況だった。斬空の父親は今、周辺に食糧やら何かが無いかの捜索に行っている……そう、隕石が降り注ぐ地獄の外へ。 降り注ぐ大量の隕石を全て回避するのはどんなに素早いポケモンでも不可能に近く、それは何度もこの隕石群を見てきた斬空もよく分かっていた。父が危ない。危機感と心配に心を固められながら、斬空は洞窟の中から外を睨み、父親の姿を探す。隕石が地表に落下するまでは、ほんの少しだが猶予がある。きっと直ぐに父親は帰ってくる筈。逞しい自分の父親ならきっと大丈夫だ。不安に押し潰されそうな彼はそう自分に言い聞かせ、冷静さを保とうとする。 洞窟の中から仕切りに周囲を見渡す斬空。そんな彼の視界に、ふと上空を飛行する一つの影が映った。彼は一目でそれが父親なのだと分かった。紛れもない父親の姿に斬空は安堵に胸を撫で下ろし、上空を飛びながらこちらを目指す父親に向かって声を上げる。 「親父! 早く!」 既に遠い所では隕石は地上に到達し、紅蓮の炎と共に大地を砕き、木々を貫き、生あるも者にも容赦のない牙を剥いている。油断は禁物だが、父親のスピードや状況から察するに、おそらくはこの場に隕石群が降り注ぐ前になんとか父親は自分の居る洞窟に避難できるだろう。斬空はそう信じていた。 そして、彼は鋭い銀の翼で力一杯父親を手招きし、何度も「早く!」と声を上げる。一秒毎に近付いてくる父親の姿。後もう少し。懸命な父の表情はそう語っていた。 だが…………世界は非情だった。 声を上げる斬空の目と鼻の先で、洞窟に逃げ込もうとしていた父親だったが、突如として彼に飛来する隕石の一つが直撃したのだ。悲鳴は無かった。いや、あまりに突然の、そして衝撃的な光景に斬空の五感は麻痺してしまっていて聞こえなかったのかもしれない。一秒がまるで十秒にすら感じられる程信じ難い光景に彼は自分の目を疑う。 嘘だ。彼は声無くしてそう呟いた。その瞬間、バランスを失った父の体が洞窟に飛び込んでくる。入り口で硬直していた斬空はそれを受け止める事も出来ず、彼の真横を父は鈍い音と共に滑走しながら通り抜ける。砂埃が舞い上がり、その煙たい中で斬空は小刻みに震えながらゆっくりと振り返った。まるで怯えるように。 視界に再び入ってきた父の姿。だがそれは斬空にとって目を背けたくなる姿だった。背中に隕石が直撃したのだろうか。無残にもそこは砕かれ、抉れ、焼かれ、一目で助からないと分かる程だった。俗に言う即死だったのだろう。変わり果てた彼の父は一つとして動く事も無ければ、声を上げる事も無かった。 ……きっとこれは夢だ。幻だ。自分の目がおかしいのだ。瞳孔を一杯に広げながら、斬空はそう自分に言い聞かせていた。でなければ平静など保っていられなかった。だが、彼が何度瞬きをしたところで、見える物は変わらなかったのだ。 「お……親父……」 状況を飲み込めず、ただ震えながら立ち竦み、声を漏らすだけの斬空がそこに居た。信じられない。いや、信じていけない。そんな気すら斬空はしていて、現実を受け止めたくない恐怖で彼は、洞窟の奥に横たわって動かない父に近寄る事も出来なかった。体は鋼鉄のように重く、まるで銅像のように彼の足は動かない。 ふと、立ち竦む彼の背中を風が押した。それは爆風と言うべき風で、その直後から妙に隕石の轟音が耳に響くようになった。断続的な轟音の中。彼は何かに駆られたように父に向かって走り出す。一心不乱に大地を蹴り、動かない父親の元に駆け寄って彼はしゃがみ込むと、目を見開いたまま父の顔を恐る恐る覗き込む。 「親父! 親父!」 退けていた現実が体に沁み込み出すのと同時に、彼の目から涙が溢れ始めた。突然すぎる別れにどうすればよいのかも、どう言葉を掛けて良いのかも分からない。まるで心が、ガラスが割れるように砕け散ったかのような……そんな衝撃が彼を襲っていた。失うものの大きさに恐怖を感じるのか、果ては走る衝撃に動揺しているか。斬空の震えは止まらない。彼は涙ながらに口を開き、既に息絶えている父親に話し掛ける。 「親父……嘘だろ? なんで……なんで親父が……」 今朝見た逞しい父の姿などもうそこには無く、転がるのは亡骸。その姿を見詰めながら、斬空は悔やむ。父が捜索から帰ってきたら、恥ずかしさを殺して礼を言おうと思っていたのに……結局何も言えなかった。ようやく間違っていた自分に気が付き、父親を認めてこれから親孝行しようと決意したのに……。悲しみと後悔の渦の中心に置かれた彼はこの世界が増々嫌いになった。この世界は非情。それは斬空も昔から分かっていた。だがそれだけでなく、この世界は実に理不尽だったのだ。 何故だらしない自分が生き残り、逞しい父が死ななければならないのだ! この世界は弱肉強食ではないのか! 斬空は心の中でそう強く叫んだ。しかし、叫んでも叫んでも悲しみは吐き出せず、後悔と一緒に心を締め付けてくるだけ。心で叫んだだけでは収まらず、斬空は父を失った悲しみ、礼の言葉も言えなかった悔やみ、そして理不尽な世界への怒りから気が狂ったように大声で叫ぶ。……大粒の涙と一緒に。 「くそぉぉぉぉ!」 その悲痛な叫びは洞窟で木霊し、爆音轟く外にも儚く響き渡るのだった……。 数年後。相変わらずの荒廃した世界の中、枯れた大木の枝に斬空は止まっていた。昔と変わらず空は見るに値しないような茶色に染まり、大地には隕石の衝突痕が幾つも残っている。未だ彼はこの世界に生きる希望を見つけられてはいなかった。けれど、尊敬する父が育んでくれたこの命を無駄にするような考えなど微塵も無く、彼は逞しく大地を眺めている。そんな彼の目は若い頃の死んだような目ではなく、父親に似た鋭い目付きに変わっていた。 昔は、何故父親が自分をここまで育ててくれたのか斬空は理解が出来なかった。だが、今ならそれが分かるような気が彼はしていた。そう――父にとって自分は宝物であり、希望であり、それを守り抜く事が父の誇りだったのだろう。だから……何時か自分も父のように生きる希望を見つけ、誰かを守れるような存在になりたい。いや、なろう。そう彼は決心を固め、父が他界してからも懸命にこの世界を生き抜いていたのであった。 彼は空を仰いだ。まるで砂嵐のように汚い茶色の空だが、そのさらに上からきっと父は今も自分を見守ってくれている。そう信じて彼はそっと嘴を開く。 「親父……ありがとな」 返事が無いのは分かっていた。けれど感謝の気持ちはきっと届いている筈。そう思えば、どんなに非情で理不尽なこの世界でも生きて行ける気が斬空はしていた。逞しく生き抜き、父が付けてくれたこの名前のように、絶望を象徴する茶色の空を斬り開いてそこに希望を見つけよう。それがきっと父――&ruby(くろがね){黒鋼};への恩返しなのだから。 と、その時だ。ふと背後から物音が聞こえ、斬空は振り返る。風のいたずらか。そんな事だろうと思いながら振り返った彼の先には、額に三本の古傷がある一人のコモルーが立っており、そのコモルーは枝に止まる斬空を見上げていたのだった……。 完 ---- あとがき 今回は初の短編小説です。そしてもうお分かりかと思いますが、このお話は現在私が執筆しております長編作品である、[[Reach For The Sky]]に登場するキャラクターの一人、斬空の過去のお話です。形としては番外編と言った感じですね。本編の方では彼の過去はほぼ一切明かしませんでしたが、彼にはこのような過去があったのです。 以下本編を読んでいない方にはネタバレがあるのでご注意を。(読む場合はドラッグをお願いします) &color(white){2話での“この世界で生き抜くのに大切なのは知識でも力でもない、生きる希望だもんな”と言う彼の発言が実は父の言葉を反映したものだったり、戦闘では道具を上手く活用して戦えと言う教えが父の教えだったり、他にも9話の方で、親しくなりつつあったとは言え、何故まだ出会って間もないロイスを彼があそこまで守り抜こうと決心したのかと言う理由だったりと、色々と本編に繋がる内容にしてみました。と、言うよりはこちらの設定に本編が繋がると言った方が正しいですね。}; &color(white){残念ながら彼は本編の方で命を落としてしまいましたが、その代わりとしてこの作品を楽しんで頂けたのなら幸いです。}; さてさて、次回は通常通り本編の方に戻りますので気長にお待ちください。最後に、貴重な時間を割いてまでお読み頂きありがとうございました! そして、もしよろしければ一言でも良いのでコメントを残して頂けたら嬉しいですし、本編の方にもお目を通して頂けたら光栄です。 追記:上記の通り今回は初の短編でしたので、wikiチャットにて数名の作者様から短編に付いてのアドバイスを頂きました。アドバイスしてくださった皆様、この度はありがとうございました。 #comment(below); - >正宗 様 こんばんは。この度は貴重なお時間を割いてまでお読みくださいまして誠にありがとうございます。また、本編のみならず、番外編であるこちらの作品までも読んで頂けた事を嬉しく思います。 加えて、結構前に投稿した番外編であるにも関わらず、このようにコメントを残して頂け、普段から頂いているコメントと併せて、本当に有り難いです。正宗様を始め、いつも読んでくださっている方々からのコメントを糧に、これからも執筆は頑張りたいと思います! さてさて、序盤から長くなってしまいましたが、正宗様の仰る通り、斬空にもこのような過去があったのです。今作は前作での反省……キャラクターの作り込みが甘かったと言う事を踏まえ、自分なりにですが、今作はキャラクターの過去などを構築した上で執筆しておりまして、その構築した過去を前提に書いた物がこの作品なのでございます。 まだ若かった斬空にとっては、この過去は非常に辛いものだと思いますが、このような過去があったからこそ、本編における彼が居たのでございます。仰りますように、本編の方ではもう斬空は直接登場する事はありませんが、彼の夢、そして自身の夢でもある青空を見ると言うそれに向かって、きっと希龍は様々な物を背負いながら旅を続けていくと思います。本編の主人公である彼は今後も幾多の障害に直面するとは思いますが、そんな彼を、刀へと姿を変えた斬空共々見守って頂ければと思います。 また、正宗様を含め、読者の皆様のご期待に添えるよう、これからも執筆は頑張って行きたい考えでございますので、よろしければ今後もお付き合い頂けたら光栄です。 今回もコメントありがとうございました! ――[[SKYLINE]] &new{2011-11-29 (火) 19:27:58}; - 短編もあったのですか・・・。 気づかないとは、なんたる不覚orz 斬空にも、やはり辛い過去はあったのですね。 斬空は本編ではおそらくもうでてくることはないでしょう。 希龍は様々な思いを背負い、 さらに自分の望みを叶えようとする・・。 とても辛いものを抱えていることがよくわかります。 これからの作品も期待させていただきます。 ――[[正宗]] &new{2011-11-27 (日) 23:40:23}; - >スペード 様 先ずは貴重なお時間を割いてまでお読み頂きありがとうございます。ご自身の作品の執筆や、他にも色々予定がありきっとお忙しいと思いますが、その中で私の作品を読んで頂け、加えてコメントまで残してくださった事はとても嬉しいです。 さて、仰ります通りで、斬空にはこのような辛い過去があったのです。そして本編では年齢も29と三十路寸前(もはやおっさん?)で、その希龍達に比べて長い人生の中で判断力を培い、性格も至って冷静沈着。希龍とは相棒と言う関係ではありましたが、希龍やロイス達からすれば正に頼れる師と言うべき存在です。 このように本編ではかなり頼りがいのあるキャラクターだったかと思いますが、そんな彼も若かい頃はとても未熟だったのです。そしてどうしようもなく反抗的でだらしないのです(笑)。それが今回、父の死を乗り越えて彼の心は大きく成長した訳ですが、個人的にもこの番外編は切ない系を目指して作っていましたので、切ないと仰って頂けて非常に光栄でございます。 また、ここで活動されている皆様に比べてまだまだ未熟かもしれない私の作品をお読み頂き、そして心を強く打たれてくださったようで、こちらも非常に光栄です。自分の作品が読んでくださった方の心に響いたり、影響を与える事が出来たと思うと、作者としてはとても嬉しいです。ありがとうござます! また、私の作品を読んでくださり、それによってスペード様が、自分も頑張ろうとお気持ちを見直すことが出来たのでしたら光栄に思います。先にも申しましたが、読んでくださった方の心境に影響を及ぼせると言うのは、作者である私にとってはとても光栄なことであり、自分の作品がスペード様の活力に繋がったのでしたら、それは本当に嬉しいです。これを起に、スペード様もより執筆には励んでくれたらと願っております。 長文失礼だなんてとんでもないです。他の方はもしかしたら長文でのコメントが嫌い……と言うか苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも私は長文でのコメントを頂けるのは嬉しいですし、もちろん読んでくださっただけでも、もう本当に感謝ですので! ですから、本当に失礼だなんてとんでもないです。後、些細な事なのですが、私の名前はSKY"LIFE"ではなく、SKY"LINE"です。 コメントありがとうございました! スペード様も執筆頑張ってください! >涼風 様 こちらでは初めまして。以後よろしくお願い致します。漢字の読み方は……すずかぜ様で当ってますかね? あ、それともりょうふう様……? まぁ、それはさて置き、この度は私の作品を読んで頂きまして誠にありがとうございます。今回は短編ですが、どうやら本編もお読みになってくださっているようで、そちらと合わせ、作者としましては嬉しい限りでございます。そして感謝しております。 さて、涼風様が仰るよう、確かにただ一人の血のつながりがある家族である父――黒鋼を目の前で亡くした斬空の辛さは相当な物だったでしょうし、仰りますように彼にとってそれ以上の悲しみと言うのは無かったかもしれませんね。しかし、お察しの通りで、そんな辛い経験を乗り越え、そして父を認めて逞しい父のようになろうと彼は決心したからこそ、あの時(9話)に彼はロイスを守り抜くと決心を固め、たった一人で、さらに圧倒的不利な状況下にも拘らず彼は敵の前に飛び出したのだと私も思います。結果は読者の方からすれば非常に残念な結果だったかもしれませんが、彼は父のように誰かを守り抜こうと言う信念の元でロイスを守り抜いたのです。 また、私としましても、今回の短編は色々と本編の方に繋がる内容に仕上げたつもりですので、"さらに本編が意味のあるものになった"と言うお言葉を頂けて非常に嬉しく思います。今現在執筆しておりますReach For The Skyは前作、PHOENIXとは違い、勧善懲悪ではなく個人的には前作より深い物語に出来たらなぁ……と、思っておりますので、これからも意味のある作品である事が出来るよう、執筆は頑張りたいと思います。 斬空のような男になりたいとは……ありがとうございます! そう言って頂けると、作者である私もとても嬉しいですし、きっと斬空も喜んでいると思います(笑)。そして涼風様ならきっと彼のように逞しくなれると思います! 頑張ってください! 応援のお言葉ありがとうございます! 作者としましては、読者の方からそのような励みになるお言葉頂けると、頑張って執筆しようと言う気持ちになりますのでとても有り難く、そして嬉しいです。次回は本編の方に戻りますので、涼風様や他の皆様から頂いたコメントを糧に、頑張って執筆していきたいと思います。 コメントありがとうございました! >ナナシ 様 あ、名前を変えられたのですね。私も一度作者名を変えている者ですが、これからもよろしくお願い致します。 さて、本編のみならず、番外編でありますこの作品にまでコメントしてくださり誠にありがとうございます。本編の方では何時も貴方様からコメントを頂けて、もう感謝しても仕切れない程でございます。読者の方から継続してコメントを頂けるのはやはり執筆する際の励みになりますし、なにより嬉しいです。 わ、私の作品で泣いて頂けるとは……! 作者である私としましても、この短編は切ない感じの物語を目指して執筆しておりまして、涙を流して頂けることは光栄でございます。父を目の前で失ってしまった斬空の悲しい過去。それがナナシ様の仰りますように本編の方での逞しく、そして希龍やロイスにとっての頼れる兄貴分と言えるような斬空に変えたのです。そして父の死で自分を大きく見直し、父を目指して生きた斬空でしたが、本編の方できっと彼は目指す父に追い付けたのだと思いますね。最終的に彼は残念な結果となってしまいましたが、上記の通り彼はこの過去の出来事から出会って間もないロイスを守り抜くと決意したのでしょう。 また、涼風様も仰っていましたが、家族を目の前で失う衝撃や悲しみは相当なものだと私も思います。しかし、それを乗り越えたからこそ、彼は本編であのような仲間を大切にするようになったのでしょうね。そんな斬空の事をかっこよかったと言って頂けて、私としましても非常に嬉しいです。ありがとうございます。 さて、本編の方はこれからもナナシ様を始め皆様から頂戴しましたコメントを糧にして、頑張って執筆していきたいと思っております。出来るだけ二週間に一回の更新ペースは守れるように努めたいですが、もしかしたらまたペースが乱れてしまうかもです。ですが、途中で放棄するつもりはないので、これからも本編の方をお楽しみ頂ければ幸いです。 今回もコメントありがとうございました! >クロス 様 こんばんは。毎度言っている事ですが、本編の方には毎度毎度コメントありがとうございます。そして今回は番外編であるこの短編まで読んでくださり、さらにコメントを残してくださって、もう大感謝です。 追記にありますアドバイスを頂いたことについてですが、確かにクロス様はあの時現場に居られましたね(笑)。今回は自身初の短編でしたので、普段長編しか書いていない私からすれば結構不安でして……。それで、あの時数名の作者様方にお聞きしたのです。そのお聞きしたアドバイスを生かせたかは正直私には判断が付きませんが、生かせた生かせなかったに拘らず、あの時アドバイスしてくださった方々には深く感謝しております。 私が常に努力を怠らない……と言うと語弊がありますが、私としましてもそれなりに、文章力だったり物語の構成の仕方だったりの質を上げようと努力はしているつもりです。しかし、他の方に比べてまだまだ未熟な事は確かな事でありますし、そして努力が足りないと言うのもまたあるかもしれません。そんな私ですが、熱烈なファンとは喜ばしいお言葉をありがとうございます! 作品内での斬空と彼の父親である黒鋼のやり取りですが、出来るだけ自然な感じを意識していた感じはありますね(意識していた時点でそれは自然ではなくなってしまうかもですが……)。父が息子に物事を教える……と言うのは基本でしょうから。それにこの作品の世界観ですと学校などの教育施設が存在しませんので、全ては親の教育に委ねられていると言って過言ではありません。ただ、他の方から見れば不自然な会話だったかもですが(苦笑)。まぁ、なにはともあれクロス様に共感しながら読んで頂けて嬉しい限りです。読者の方に感情移入して貰えるのはとても光栄ですので。 今回のお話での斬空は本編の彼とは大きく異なり、精神的にまだ未熟ですし、自分の「生きる意味」をまだ見出せてはいない状態でした。荒廃しきった地獄のような中で、楽しい事も無いのに生きて行く事に彼は悩み、序盤では自殺してしまったほうが楽なのだろう……と思っている程に彼も世界同様に荒んでいました。しかし、逞しい父親が何時も傍らに居るお陰で、なんとか彼は生きていました。おそらく、父が傍らに居なかったら、彼は生きる事を諦めてしまっていたでしょうね。そんな彼の気持ちが伝わったようでなによりです。また、東日本大震災に尽きましては、別段意識していたつもりはないのですが、クロス様の中で希望を与える事が出来るようなお話になっていたならば幸いです。 クロス様は低音ボイスの斬空が以前からお好きだったようですが、今回のこの短編で、さらに彼の事を気に入って頂けたようで、作者としましては嬉しい限りです。やはり読者の方に自分の生み出したキャラクターを気に入ってもらえるというのは有り難いです。さらに本編までますます好きになって頂けるなんて……本当にありがとうございます! 物語というか展開がシリアスなのは、自分でもそうは思いますが、それに加えて"魂を揺さぶられる生きた文"とは、非常に喜ばしいお言葉をどうもです。心を打つような作品なのかの判断は読んだ方に委ねるしかありませんが、クロス様の胸を打ち、そして元気を与える事が出来た事は、物書きとしてとても光栄かつ嬉しいです。 この短編の作り込みについてですが、私としましても自分なりに結構作り込んだつもりです。やはり番外編と言う位置づけの作品でありますので、あとがきにあるような本編との繋がりなどはかなり意識していましたね。ですので、その作り込み具合が伝わったようで良かったです。尤も、クロス様を始め他の方の作品に比べたらまだまだ詰めが甘いかもですが(汗)。 仰りますように、私の作品はどちらかと言えば、台詞より地の文が多いと思います。故になんだか堅いイメージが自分にはあるようですが、台詞に尽きましては、クロス様が仰るようなキャラ同士に影響を与え合ったりする事を上手く表現出来ているかは分かりませんが、すごいと言うお褒めのお言葉を頂けて嬉しいです! 私の作品に熱くなって頂けるとは光栄です。クロス様の仰るように、私の作品は今の所、全てがシリアスな感じの物語になっているかと思いますが、この作風がクロス様の好みと合致して、作品の方を楽しんで頂けたのでしたら、それはとても光栄です。 上記の通り、私の作品は台詞が少なめかもしれない故に、一言一言……とまではさすがにいきませんが、台詞の重みなどは考えて執筆しているところはあります。その台詞だけでキャラを立たせていると言う訳ではございませんが、やはり台詞と言うのは地の文より、読者の方に印象に残りやすいと私も思いますね。ただ、やはり台詞が全てではないとも私は思いますし、クロス様も仰るように読者の方に委ねる事が良い気がします。 伏線の張り方や表現の方を褒めて頂き、ありがととうございます。今回はこれといって伏線は用意していませんでしたが、本編では伏線がありますので、そのようなお言葉を頂けて非常に光栄でございます。また今回は、伏線を敷くと言うよりは、何かと斬空の父――黒鋼の死亡フラグが立っており、先がある程度読めるような感じになっていたと思います(笑)。 続いて表現に付いてですが、こちらは仰ります通りで、心情描写と風景描写を混ぜて表現している箇所がありました。例としましては、食料探しに飽きた斬空の場面などですかね。このような描写の方法が吉と出ているのか、それとも凶と出ているのかは分かりませんが、どうやらクロス様にとってはイメージしやすかったようで、作者としましては嬉しく思います。 さて、ラストで斬空が父に言った感謝の一言ですが、あの一言は先に申した重い台詞と言う意味では、今回のお話の中では一番重かったように私は思います。個人的にあれは最後を締めるような台詞ですので、凝ったとかそう言う意味はありませんが、ストレートに思い入れと言うのは強いです。そんな最後を締める斬空の言葉が胸に響いたのでしたら、それは作者としましては、非常に光栄な事でございますし、有り難いです。 コメントが失礼だなんてとんでもないです。私しましては短くても長くてもコメントを頂けるのはとても嬉しいですから。 本編の方ですが、今現在では殆ど手を付けていない状態ではありますが、応援のお言葉頂けたからには出来るだけ頑張って執筆し、目安としております二週間に一回の更新には間に合わせたいと思っております。ですので、気長にお待ち頂ければ幸いです。 今回もコメントありがとうございました! クロス様も執筆頑張ってください! >コミカル 様 こんばんは。この度は私の作品をお読みくださり、ありがとうございます。コメントや以前コミカル様の作品に私がコメントした時の返信などから察しますに、どうやら本編の方や、前作でありますPHOENIXの方もお読みくださっているようで、作者としましてはこの上なく嬉しく思います。素直に大感謝です! 今回は斬空の過去を描いた短編でしたが、本編の方で彼は希龍やロイスの友であり、師匠でもある存在でしたので、二人に色々と影響を与えていたのだろうと私も思います。 そんな、希龍達からすればとても頼りになる冷静さと判断力を兼ね備えたキャラクターでしたが、今回の序盤のように、若き頃の彼はこのようにとても未熟で、何故自分がこの世界に生きているのかすらよく分からない状態でした。しかし、彼の傍らに居て、時に怒り時に励ましながら彼を育てた父が居たからこそ、彼はここまで生きてこれたのでしょう。 しかし、そんな表には出せないけれど尊敬していた父が目の前で息絶え、無残な亡骸となってしまった時の衝撃、そして悲しみは斬空にとって とても辛かったと思います。ですが、仰りますようにその出来事がまた彼に影響を与え、悲しみを乗り越えて彼は強く逞しくなったのです。父のように希望を見つけ、誰かを守れるような存在になりたい。最後にありましたそんな想いから、彼は本編の方であのような行動に出たのです。 また、仰るように本編への繋がりはかなり意識してましたね。本編を読んでいない方にはネタバレになってしまいますが、このお話は彼が命を落としたらからこそ成り立つような物語かもしれませんね。何はともあれ、心にぐっと来てくださったようで、作者としては嬉しいです。ありがとうございます。 さて、構成の方ですが、上記の通りで本編との繋がりを意識して執筆したつもりですね。実際は、執筆開始時には斬空の過去に付いては殆ど出来上がっており、その設定がこの作品となっておりますので、あとがきでも申しましたように、この物語に本編が繋がると言った方が正しいかもしれません。伏線は、クロス様の返信でも申しましたように今回はこれと言ってありませんでしたが、(強いて言うならば斬空の父の名前位ですね)文章共々褒めて頂き、有り難く思っております。そして嬉しいです。こちらに関しても感謝しております。 さてさて、本編の方では希龍は復讐に駆られてしまっていますが、きっと心のどこかでは青い空をを見ると言う夢を忘れていないと思います。ですので、本編の方では帰らぬ人となってしまった斬空の意思を希龍もロイスも引き継いでこれからも夢を追い掛けていくだろうと私も思いますね。そんな本編の方にも期待して頂きありがとうございます。ご期待を裏切らぬよう、そして応援のお言葉を無駄にしないよう、自分なりにですが精一杯努力して執筆の方は続けていきたいと思いますので、またお暇な時にでもお目を通して頂けたら幸いです。 コメントありがとうございました! コミカル様も執筆頑張ってください! ――[[SKYLINE]] &new{2011-04-09 (土) 22:36:19}; - こんばんは。 希龍やロイスに様々なことを教え、影響を与えてきた斬空も、また過去のこの出来事に影響を与えられていたんですね。 父親を亡くした痛みをバネにして、そして彼は最期まで強く生きました。 本編にきちんと繋がっていて、斬空が命を落とした今だからこそ、彼の過去の話もぐっと心に来るのだと思います。 伏線の張り方、そして文章を書くタイミングまでよく練られており、脱帽の一言です。 希龍たちも、斬空の意思を継いで強くなり、夢に向かっていくのでしょう。 これからの本編に、さらにさらに期待です。 執筆がんばって下さい。応援しています。 ――[[コミカル]] &new{2011-04-09 (土) 00:34:21}; - こんばんは。空を斬り開いて読ませていただきました。今回は初の短編ということで、斬空の過去のお話でしたね。 追記にありますチャットで他の作者様からアドバイスをお聞きしているところをたまたま現場にいたので見ていましたが、決して努力を怠らないSKYLINEさんの姿勢を見てますます尊敬し、熱烈なファンになってしまいました(笑) 本編としては斬空と彼の父親である黒鋼のやり取りが、実際によくありそうなやり取りで、まるで自分のことのように置き替えながらとても共感して読むことができました。 Reach For The Sky特有の荒廃した世界において斬空が「生きる意味」を見出せないことにもとても共感できて、決して荒廃しているわけでも何でもない現代の私たちの生活においても「生きる意味」というと大げさな気がしますが、何かをする“意味”を見出せないことは多々あると思うので、別段今私がそれで悩んでいるわけではないのですが(笑)その点も共感しながら読めて、斬空の気持ちがとてもよく伝わってきました。 また、意図なされたのかは定かではありませんが、このお話は現在大地震で被害を受けた被災者の方々が読んだとしても希望を貰えるような、決して綺麗事を言わないにしても前向きで明るく強いと言いますか、上手く表現できませんがストレートに言うなら“希望”を貰えるお話になっていたと思います。 私自身このお話を読んでますます斬空のことが好きになり、Reach For The Skyが好きになり、SKYLINEさんを応援しようと思いましたが、SKYLINEさん特有のシリアスで魂を揺さぶられる“生きた”文には本当に胸を打たれますし、元気をいただいています。 普段からお世話になっていることも含めて、やはりSKYLINEさんは素晴らしいお方です。二度目になりますが心から尊敬いたします。 あとがきで隠れています内容を見ても、作りこみがとてもよく伝わってきますし、斬空たちはSKYLINEさんの愛情をいっぱい受けてますね。 SKYLINEさんのお話は基本的に地の文が多く、台詞が少なめなことが多いと思いますが、その台詞がとても大きいと言いますか、胸に響いたり、作中のキャラ同士に大きな影響を与えたりしていて、魅力ある作品にするための重要な要素になっているのもすごいです。 個人的に、描写も大事ですがシナリオの展開や共感性を重要視していまして、キャラの声がイメージできるくらい命を感じるものになっているのはさすがとしか言えません。これこそ私がSKYLINEさんの作品に熱くなる理由だと思います。 少なめの台詞ゆえにあまり多くを語らないにしても、一言一言に重みがあり、読者にその受け止め方を委ねているようにも感じますし、台詞によりキャラが立っていると言っても、またちょっと違ったアプローチをなさっているのもSKYLINEさんらしさが出ていていいですね。 伏線の張り方もとてもお上手ですし、婉曲表現が本当にお上手なSKYLINEさんですが、このお話も心情描写を兼ねた情景描写のおかげでキャラの心情や周りの地形をイメージするのが簡単で読みやすかったです。 最後に、斬空の黒鋼への感謝の言葉、とても胸が熱くなりました。いちいち私が言うのもあれですが、地の文にありますようその言葉は黒鋼に届いていると私も思います。 いつにもまして意味不明で冗長なコメント大変失礼いたしました。このお話もとてもよかったです。本編の続き楽しみにしておりますので、これからも執筆頑張ってくださいませ。応援しています。 ――[[クロス]] &new{2011-04-08 (金) 20:48:41}; - 元名無しです。 泣けました(T_T) 感動です。 斬空の悲しい過去....これがReach For The Skyの逞しい気質の斬空へと変えたんですね。 涼風さんのコメントにもありましたが、家族が目の前で亡くなるのは本当に辛い事と思います。仲間を護ったときの斬空はかっこよかったです。 ――[[ナナシ]] &new{2011-04-08 (金) 19:20:08}; - 家族が目の前で死ぬこと以上に、辛いものは無いと思います。 それを経験したからこそ、自分のため、そして仲間のために斬空は仲間を守ったんですね……。 この短編を読んで、さらに本編が意味のあるものになったのではないかと思いました。 (斬空のような男になりたいな……) これからも執筆頑張ってください。応援しています!! ――[[涼風]] &new{2011-04-08 (金) 16:29:21}; - 斬空にも辛い過去が… 切ないですね。 SKYLIFE様の作品は全て情があり、心を強く打たれています。 SKYLIFE様の作品を読ませて頂くと、自分も頑張ろうと見直すことが出来るのです。 今後も頑張ってください!長文失礼致しました。 ――[[スペード]] &new{2011-04-08 (金) 01:10:24}; IP:220.109.28.39 TIME:"2012-01-02 (月) 14:23:07" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E7%A9%BA%E3%82%92%E6%96%AC%E3%82%8A%E9%96%8B%E3%81%84%E3%81%A6" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/535.7 (KHTML, like Gecko) Chrome/16.0.912.63 Safari/535.7"