夢でもし逢えたら by[[ツララ]] -1- ・ ・ ・ 「ねぇ、ここがいいのかい?」 私の尻尾の付け根を彼は舌でトントンと叩きながら尋ねてくる。 「そ、そんなこと……」 意地を張った私の答えに対し、彼はニヤっと笑い、尻尾の付け根を舌で乱暴に舐めだした。 「ひゃっ!?」 もちろんさっき私が言ったのはもちろん嘘だ。自分でもわかっている。自分の尻尾の付け根が感じることを。 「ほら、感じてるじゃん。意地っ張りちゃん」 「う…うるさい」 彼は私の身体をなんでも知っているかのように性感帯を触ったり、舐めたりしてくれる。そして彼の甘い言葉によって私は彼の虜になっていた。 「あぁ…ダメ、ダメ! イっちゃう!!」 彼の攻撃に我慢しきるのは限界がある。こみ上げてくるモノを吐き出さないように下半身にぐっと力を入れる。 「まだ秘所を触ってないのにイっちゃうのかい? 我慢しなくていいよ」 そして彼の右手が私の秘所を触ったとき、限界を迎えてしまう。 「あっっイくぅぅっ!!」 「はっ!?」 絶頂を迎えてしまった時に眠りから覚めてしまった。中途半端に終わった夢じゃないからよかったような…。でもできればあの続きもヤりたかったなーなんて。 「そういえば……」 夢の最後にイってしまったことを思い出し、自分の下半身に目を向けると…秘所から大量の液があふれ出し、下半身が湿ってしまっていた。 「またやっちゃった……はぁ……」 寝床から起き上がり、誰にも見つからないように家から出て、身体を洗うべく近くの川へと急ぐ。「オオタチ家の娘が淫乱でした」と思われるのは嫌だからね。 -2- 私の家系…オオタチ家はこの森での長老…わかりやすく言えばリーダーみたいな家柄で、最近おじいちゃんからお父さんにその役を引き継いだの。まぁどう引き継ごうがいいんだろうけど、またうちの家内がこんな立ち位置になると私は箱入り娘継続。 恋愛しようにも「どこの者かわからん野郎と付き合うな!」の一点張り。そしていい身分の方とのお見合い話もたまーに来るけど…どれも私をビビっとさせるような方はいなかったなぁ…。清楚じゃなくて、野蛮というか、雄らしいポケモンと付き合いたいのに…はぁ…。 雄らしいといえば、最近夢に出てくる…ルクシオだったかな? ルクシオは私のことをなんでも知っているような気がする。なんでもというより、私の身体のことだけかな。 「おーいサニィ、こっちに来てくれー」 「はーいお父様ー」 そして家の中でもちょっとした言葉遣いに気をつけないといけない。上品過ぎるのは疲れるが、くだけすぎるのもよくはない。自分の家ながら難しいなぁ…。 「なんの用でしょう?」 「見合いの話なんだが--」 「お見合い…?」 またかと思って溜息を吐きたいが、お父さんの前でそんな無礼な態度もできず、息を飲み込んだ。 もしかするとルクシオではないかとちょっとした期待を持っていた。 「マッスグマのユークだ。サニィも知っているだろ? あそこの家柄も良くてな…さらにサニィの好みだと思うんだが--」 ユークかぁ…。お父さんの言うとおりいい息子さんなんだろうけど、彼は上品過ぎる…。この前ちょっと話をしたんだけど、私の家柄を知っているから気を使わせてしまったりなんか落ち着かなかったなぁ…。どのポケモンも私の家柄を知っているから同じような行動・言動をしているんだけどね……。そういうの気にしなくていいのに…。そんなこと言う私はわがままなのかなぁ。 「考えておきます。それより、集会はいいのですか?」 「おおそうだったな」 考えておくとは言っても断るつもりだけどね。 家族総出で集会会場に向かった。集会とは言っても大したことをすることはないんだけどね。 会場にはすでに森に住んでいるポケモンがずらっと並んでいた。全員いるかわからないけど、基本は全員集合だから来ているだろうけどね。たぶん。 お父さんは壇上の上に立ち、咳払いをする。私はお父さんの右後ろに立つ。 「春がやってきた。木の実も豊富に出来上がっているだろう。1人占めすることなく必要分だけ採るように。それと収穫祭についてだが--」 相変わらず眠たくなるようなスピーチ…。でも眠るわけにもいかず、眠りそうになる度自分の身体をつねっては起きるようにしていた。 「--以上だ」 「あの、報告があるんですが…!」 一番前にいたラッタとライチュウが一歩前に出てきた。 「僕たち…その、結婚することになりました!」 「おぉ、それはめでたい。結婚おめでとう」 それまで静かだった会場が一気に盛り上がり祝福モードに入っていた。ラッタとライチュウは照れながら嬉しそうな顔をしている。結婚かぁ、羨ましいなぁ…。 そんな状況でお父さんがチラっと私の顔を見た。うん、なにが言いたいかわかるからこっち見ないで。 -3- お父さんは普段から遠まわしに「早く結婚しろ」と言いたげなことをしている。さっきみたいにお見合いの話や村の結婚の報告がある度プレッシャーをかけてくる。結婚するだけならいいんだけど、なにしろ私に会わないような身分の高い者と結ばせようとしてくる。結婚するんだから私の好きなポケモンと結婚したいよ……。 枕元でそんなことを考えていたらいつの間にか夢の中へと入ってしまった。 「今日はどんなことされたいかい?」 じりじりと私の方に寄ってくるルクシオ。彼にそんなことを言われるだけであそこがじんじんしちゃうよ…。 「す、好きなようにして…」 彼にされることならなんだっていい。って思う自分はMなのだろうか? 私の言葉を聞いた彼は体毛の中から縄を取り出した。 「じゃあ今日はキミの自由を奪ってあげるよ…」 縄で自由を奪う…。何をされるか察しがついたけど、ドキドキ感でいっぱいだ。となるとやっぱり私ってMだね。 「どうだい? 手足を縛られる感覚は?」 「ホントに動けないよぉ…」 手足を縛られた私は立つこともも逃げることもできない。かろうじてできるのは体をじたばた動かすことだけ。 「じゃあ今日はとことん攻めさせてもらうよ」 そう言うと彼はギンギンに勃った雄棒を私の顔に差し出した。その様子でなにをされたいかわかった私は口を自ら開けた。 すると否や、雄棒を喉に当たるまで口の中へ入れられた。急なことでもあり、苦しくて咳き込んでしまった。 彼はさほど心配する様子もなく腰を動かして雄棒を動かしていく。何度も喉に雄棒が当たって喉が痛むけど、歯を立てて反抗することもなく、嫌な気持ちにはならなかった。未体験の私が言うのもおかしいけど、こういうのも私が望んでいたプレイなんだなぁ…。 口の中の唾液が雄棒に付着し、さらに舌で絡みつく。無理矢理進入する雄棒をいつの間にか私は歓迎していた。この様子にも耐え切れなくなりそうなのか、ルクシオの吐く息が荒くなってきた。 「はぁ…、そろそろ出すぞ。全部飲まないとおしおきだからな」 イきそうなのか、彼の腰ががくがくしている。全部飲まないとおしおきされる…というのも魅力的ね。どんなことされるんだろう……。 「イ・・・く!!」 「んんっ!!」 …。タイミングの悪いときに起きてしまった。時間はまだ深夜…。 せっかく彼の精液を飲むチャンスだったのに…。って言っても夢の中の話だけど。 さっきの夢のせいか、下半身が疼いている。あんな夢見たら欲求不満になるのも仕方ない。このまま放置しておくのも嫌だし、自慰しようかな…。 まずは尻尾で秘所を撫でる…ってもう秘所は濡れてて、撫でるだけでイってしまいそうだった。あの夢のせいでこんなに敏感になってしまったのか、感じてしまったのか・・・。そして突起物を撫でると、目を力いっぱい閉め、下半身が痙攣するような衝動が走った。わずか数十秒の出来事だった。 息を荒げ、落ち着いたところでまた眠りに就いた。 -4- ……深夜のことがあったせいか、寝不足になってしまった。二度寝したら気持ちよく起きれるんだけど、起床時間が遅いとお父さんに「だらしない」と怒られるから…。窮屈だなぁ…。 お母さんに聞いたけど、不妊だったようで、なんとか私を授かるとこができたみたい。そんなわけで1人っ子の家になってしまったから、この村の長を引き継げるのは私か、まだ見ぬ私の夫ということ。私に兄弟がいれば、この家を飛び出して自由に生きたいと何度思ったことか…。家族が嫌いなわけじゃないけどね。 そんなことを思いながら部屋から出ていきなりお父さんと顔を合わせる。 「あ、おはようございます」 「おはよう」 「なにか私に用があるのでは?」 「そうそう、見合いの話で…」 またかぁ…。お父さんが左手に持っている写真をちらっと確認するが、私の知っているポケモンで、興味のない相手だというのがわかった。 「すいません。今日はちょっとお友達との付き合いがありまして…」 「先約がいたのか。まぁいい帰ってから話そう」 「はい」 友達と遊ぶ予定などないけど、今日は外でのんびりと過ごしたい気分だったからそそくさと家の外へと飛び出した。 それにしても、こんな私に見合いをしてくれるポケモンが何匹もいるのが信じられないけどね。私に惹かれるのか、地位が目当てなのか…。地位目当てだったら論外だね。私目当てでもなんかなぁ…。「見合いしよう」っていう人が皆紳士だから付き合いづらいんだよね…。私としては慣れ慣れしいくらいがちょうどいいんだけど…。 家からちょっと離れた川原に来た。川のそばに座り込み空を見上げた。澄んだ大空に大きく膨らんだ雲があちこちにあり、見ているだけで晴れ晴れとする。 ふと、ここの川原での出来事を思い出した。夢であのルクシオと初キスとしたところで…。いきなりディープキスをされて…周りの人に見られてないかドキドキして…。そんなことを思い出すと股が濡れてしまいそうだった。そんなはしたない状態を他人に見られたくないから、思い出すのを中断した。 他にも、家の居間で彼に自慰するのを見せたり、寒い洞窟で彼と抱き合ったままキスをしたり、集会中に彼の雄棒を咥えているのを皆に見られたり…。思い出すときりがないくらい彼の夢を見た。 エッチな彼だけど、優しさも持っている。気が付けば彼のとりこになっていた。 そんなルクシオをいったいいつ会えるのだろう…? 夢の中でしか逢えないの? 夢の中で逢えるだけ幸せなんだろうけど、やっぱり現実で会いたい。この寂しい気持ちをどうにかして欲しい。 彼が欲しくなって、つい秘所に右手が伸びる。周りを気にせず、自らを慰めないと気が済まない。 「はぁ…はぁ……」 息を荒げながら、夢でした彼とのプレイを思い出しながら秘豆を触り、気が付けば快楽の状態のまま眠ってしまっていた。 続きます。 ---- コメントあればよろしくです。 #comment(パラメータ); IP:125.13.214.91 TIME:"2012-08-04 (土) 14:12:59" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E5%A4%A2%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%97%E9%80%A2%E3%81%88%E3%81%9F%E3%82%89" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"