&color(red){この小説はポケモン×人間かつBLを描いています。ポケモン×人やBLが苦手な方はご注意ください}; author:macaroni author:[[macaroni]] ---- 最近妙な夢ばかり見る。 勃起した自分のモノが何者かの口の中に納められ、奉仕されている。 そのテクニックは凄まじく、僕はすぐにでも発射してしまいそうになるのだが、相手はそれを許さない。 ギリギリの所でその動きを止め、解放を許さない。興奮が収まるとまた同じ事を繰り返す、という夢だ。 思春期の男子ならば誰しも一度は見る類いの夢かもしれないが、こう頻繁だとさすがに心配になってくる。 しかし、自分自身どこかその夢を楽しみにしている部分もあった。 実際に起きている訳でもないし、夢の中くらい気持ちのいい気分でいたいという僕の気持ちも男子諸君にならわかってもらえる・・・と思う。 欠点があるとすれば、その夢の中で枕を共にしている相手の顔がわからない事と、最後まで達しないという点だ。 おかげでその夢をみた朝は、まだ下着の中で主張しているそれを自ら扱き、解放してやらなければならない。 夢の中の相手と情事に耽ることが密かな楽しみになってしまっているなど、男児としてなんとも情けない話ではあるのだが。 こんな話、もちろん誰にもできるはずが無い。 特に、あいつだけには絶対に知られないようにしなくては・・・ 「やっとご主人様のおかえりか」 扉を開けて玄関に入ると、ちょうど奴が階段から降りてきた所だった。 僕は奴の目線を避けるようにしてリビングにするりと入ると、テーブルの上に出しっぱなしになっていた牛乳を掴み、パックのまま口を付けて飲んだ。 少しぬるくなった牛乳は、ほのかに獣の匂いがした。 「・・・また牛乳を飲んだな、フレア」 そう、奴の名前はフレア。雄のウインディだ。 僕が小学校に入学した際に親が買ってくれたガーディも、いつの間にか僕の身体を追い抜き、今ではすっかりおっさんくさいウインディになってしまった。 本来逞しいはずのその肢体は緩んだ筋肉と脂肪で弛んでおり、まるで野生を感じない。 フレアは牛乳が好物らしく、その弛んだ前足を器用に使ってパックの開け口に舌を突っ込み、ピチャピチャと音を立てて牛乳を舐めるというなんとも下品な飲み方をする。 どうやら僕が幼い頃にしていた飲み方をまねしてしまったらしい。 「テーブルの上に出しっぱなしにしているのが悪い。母上にまた怒らても知らんぞ」 そう言って奴は僕の手から牛乳を取り上げ、例の「ピチャピチャ飲み」を始めた。 普段ならすぐにでも止めさせるのだが、この時の僕はなぜかその姿に釘付けになっていた。 まるで生き物のように動く舌をまじまじと眺めているうちに、なぜかモヤモヤとした不思議な気持ちが沸き上がってきた。 「何見てんだ、気持ちワリイぞ」 フレアに言われてはっとすると、僕はいそいそと自分の部屋に入っていった。 鞄を床に放り投げると、そのままベッドに倒れ込んだ。 帰り道あの夢の事を思い出していたものだから、下腹部のあたりがムズムズとして妙な感じがする。 ズボンの上から触れてみると、少しだけ固くなったモノが下着の中で苦しそうにしている。 僕はジーパンのファスナーを開け、決して大きいとは言えないそれを外に出し、狭い世界から解き放ってやった。 熱を帯び始めたそれはひんやりとした外気に触れ気持ちいい。 「おいおい、宿題もせずに昼寝か?」 背後からいきなりフレアの声がしたので、僕は慌てて布団を持ち上げて身体を(正確にはアレを)隠した。 「か、勝手に僕の部屋に入ってくるな!!」 僕は首を後ろに捻るようにして、顔だけでフレアを向いた。 奴はゆっくりとベッドに近づくと、そのままベッドに飛び乗った。 重みでベッドが大きく軋む。 「ふぁ〜あ、俺も昼寝しようかな」 「馬鹿、自分のベッドがあるだろ。そっちで寝ろよっ」 僕は急いでむき出しの短刀をズボンに納めようとしたが、フレアの脚が布団を押さえつけている為上手く身動きが取れない。 そんな僕の様子など気にもせず、フレアは布団を頭で持ち上げるようにして入り込もうとしてくる。 「いいじゃあねぇか。昔みたいに一緒に昼寝しようぜ」 僕の必死の抵抗は虚しく、結局僕のお腹側に背中を向けるようにしてフレアは横になった。 その途中僕のモノがふさふさした背中の毛に触れたが、奴は全く気づく素振りは見せず、そのまま寝息を立ててしまった。 フレアの背中が呼吸の音に合わせてゆっくりと上下する。 大きな背中を丸めて眠る姿は、ガーディのころからまるで変わっていない。 昔は一緒に昼寝なんてしょっちゅうしていたし、毎日のように遊んでいた。 しかし僕よりも成長の早いフレアは、力の加減を知らず、まだ幼い僕の身体に大けがを負わせてしまった。 もちろんフレアは深く反省していたし、ただ僕と遊びたいだけだった事は今では十分理解している。 しかし当時の僕にはフレアがたまらなく恐ろしい存在になってしまったのだ。 それ以来僕とフレアは一緒に遊ぶ事もしなくなり、当然昼寝など一度もする事は無かった。 そんなどこか懐かしい思い出に浸りながら、幼い頃何度も嗅いだ匂いを嗅いでいるうちに瞼が重くなり、僕はそのまま眠りに落ちた。 耳元でごそごそという音がする。 ゆっくりと目を開けると、なぜか僕は全裸になっていた。 でもどこか意識ははっきりとせず、ふわふわしている。 また、あの夢だ。 目線をゆっくりと下の方へ持っていくと、屹立した僕のモノが見えた。 次に、それを優しく舐める舌が見える。 顔はいつも通りぼんやりとしていてよく見えない。 舌はざらざらとしているが、嫌な感じはしなかった。 たっぷりの唾液で滑らかになった僕のモノは、その舌の動きに合わせてびくびくと呼応する。 いつもより感覚がリアルに感じられるのはなぜだろうか。 それにこの舌の動きはどこかで見た気がするが、どこで見たのかまるで思い出せない。 働かない頭を必死に回転させて思い出そうとするが、快感がそれを邪魔する。 「・・・っ・・・ふぁ・・・あ」 思わず声が漏れる。 さらに舌は執拗に僕の感じる部分を攻めてくる。 先端からは大量の先走りがあふれ、へその辺りまで滴り落ちている。 唾液と精液を混ぜ合いながら僕のモノを刺激する舌の動きはさらに激しさを増す。 スジのあたりを下から上へ何度も舐め上げられ、僕は限界を迎える。 「・・・・っあ、でちゃう・・・よ・・・っ!」 あまりの快感に僕のモノは激しく脈を打ちながら精液を吐き出した。 その勢いは凄まじく、僕の腹から胸、さらには顔面にまで及んだ。 夢精、してしまったのだろうか? いや、僕はもう途中から気がついていたんだ。 これが夢ではない事に。 脈動が収まると、相手は僕の体中に飛び散った精液を残らず舐め取っていく。 顔に付いた精液もまるで牛乳のように味わうと、相手はそのまま僕にキスをした。 僕はそのざらついた舌を受け入れ、自分の舌を重ねた。 濃い獣の匂いがした。 ---- 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。 かなり短いので割とスラスラ書く事ができました。 感想など頂けると、うれしいっす。 #pcomment(フレアコメントログ,10,)