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シン・日照り自重www の変更点


''注意事項''
-♂×♂の露骨な性描写があります。
-鞭打ち等、人によっては刺激の強いプレイがあります。



&size(25){''シン・日照り自重www''};



 春が過ぎ、初夏の長い雨が降り続く頃合い……と思いきや、僅かに雨が降っただけで、その後は時期尚早の日照りと暑さが続いていた。七夕が目前に迫る中、この暑さと雨の少なさはどうにかならないものかと途方に暮れ、短冊に書かれる内容も、異常気象による水不足への懸念が反映される物が自ずと増えるばかり。
 そんな人々の不安など露知らず、たいりくポケモン、グラードンは悠々自適に遊び呆けていた。暑い方が過ごしやすいから、この身勝手な理由一つで、本来梅雨の真っ只中にも関わらず毎日晴れにして真夏並みの暑さにしていた。この件で彼のライバルであるカイオーガも、レックウザに叱責されてとばっちりを食らい、大変迷惑していた。事ある毎にグラードンに苦言を呈しこそすれど、暖簾に腕押し糠に釘。全く聞く耳を持たないその傍若無人振りに、流石のカイオーガも鬱憤が蓄積されていく一方であった。

 そして七夕が翌日に迫った夕方。カイオーガの我慢は遂に限界を超え、腸を煮えくり返らせながらグラードンの棲み処へと上がり込んだ。
「いい加減にしろ! もう許せん!!」
「なっ!?」
 青天の霹靂たる訪問と剣幕に、グラードンは目を丸くした。間髪入れずにカイオーガの赤い模様が煌めき、大量の怒涛が牙を剥く。
「ぐわあぁぁぁぁっ!!!」
 弱点である水を大量に浴び、体力を大きく奪われたショックの余り、グラードンはずぶ濡れのまま意識を手放した。
「ふんっ!」
 醜態を晒すだらしない相方を険しい目つきで見下し、呆れ果てて噴いた潮が空間に散った。彼の怒りは無論、この程度で収まる気配はない。


 幾許か経ち、目を覚ますグラードン。外は既に日が暮れているのが分かった。そして屈強な肉体に感じる妙な痛みと窮屈感。視線を下げると、自分の置かれた状況に目を丸くした。夢じゃねぇのかと疑う程だった。棲み処の奥から聞こえる物音。目をやると、姿を現したのはカイオーガ。グラードンを見るなり、目を細めてにんまりと、鋸状の牙を覗かせる。その笑みは些細な事では動じないグラードンですら背中に寒気が走った。
「なっ、何の真似だ!? カイオーガ!」
 牙を剥き出して低く唸るグラードン。それが恐怖の裏返したる威嚇であろう事は、カイオーガにとって想像に難くない。ふふっ、と落ち着いた低い声で笑う。
「何の真似って、悪たれのお前にお仕置きしてやるだけのことだ。縛られて身動きも取れないその姿、無様だな! はっはっは!」
「くぅ……!」
 屈辱に牙を鳴らしつつ、囚われた自身に目をやった。棲み処の中にあるグラードンよりも大きな岩に太い縄で縛り付けられ、両腕も真上に挙げられたまま固定され、より岩と密着するよう尻尾は前方に引っ張り出されていた。岩に合わせてやや後方に倒されているため、馬鹿力が取り柄の彼でも十分な力が身に入らない。それでも尚、自身と岩とを縛り付ける縄を切るべく力を籠めようと踏ん張るも、縄はびくともしない。
「無駄だ! お前の力を以てしても切れない素材だからな」
「くっそー……!」
 醜態を晒しながら&ruby(せっしやくわん){切歯扼腕};のグラードン。容赦なく嘲るカイオーガが、グラードンの屈辱を一層強く掻き立てる。そしてカイオーガは何かを取り出した。それを見るなり、グラードンの目が大きく見開き、身震いして冷や汗が流れ出した。持ち手の先から細長く伸びるそれは、紛れもなく……!
「お、オオオマエ……しょ、正気か!?」
 普段はドスの利いた雄々しい声も、この時ばかりは震えて実に情けない。冷徹なカイオーガは口角を吊り上げた。
「正気だが何か? 何せ、これから罰としてこの鞭でお前に百叩きの刑を執行するのだからな!」
「なっなにっ!?」
 グラードンは見る見る内に青ざめていく。じりじりと表情一つ変えず距離を詰めるカイオーガ。胸鰭で鞭を伸ばして見せ付けた。見せ槍ならぬ見せ鞭に、冷や汗ダラダラで固唾を呑むグラードン。
「早速始めるとするか……。憎むならこんな目に遭うことをした自分を憎むのだな」
 カイオーガは大きく振りかぶり、グラードンに向けて振り下ろした。
「ぐあぁっ!」
 鞭打つ高い音と絶叫が岩に囲まれた空間に響く。そして灰色の胴に刻まれた赤い線。
「まだ一発目だぞ」
「が、があっ!」
 振られたパワーウィップが容赦なくグラードンの体を蝕む。胸部や腹部、腕や足、尻尾と、脂汗の滲む至る所に痛々しい赤色の跡を見る間に刻んでいく。苦痛に藻掻き、呻きと絶叫を交互に上げるグラードンに更に鞭打ち、次第に清々していくように見えるカイオーガ。この出来損ないのライバルから受けたストレスがどれ程の物だったのか、その表情を見れば解り得るに十分だった。

「この野郎っ!」
 百回目の鞭打ちは、締めとばかりにこれでもかと振り下ろす胸鰭に力を籠めた。バシイッと一際大きな打撃音が響き渡る。
「ぐがあぁぁぁぁっ!!! ……」
 グラードンは悶絶の余り、意識を手放して力が抜ける。その体には線状の傷が百本、痛々しく刻まれていた。このまま気絶されても面白くないからと、カイオーガはグラードンの顔に水を浴びせる。気管に入り込み、激しく噎せながらグラードンは意識を取り戻した。胸鰭で、彼の顎を持ち上げる。
「苦しかっただろ? これに懲りて今までの愚行を反省するんだな」
 静かなカイオーガの言葉に、目つきを険しくしながら力の抜けた掠れ声で悪態をつく。
「オレをこんな目に遭わせやがって……後で覚えとけよ……!」
 カイオーガは&ruby(まなじり){眦};を決する。そして思いっきり鞭打った。
「があぁぁっ!!」
 百一本目の傷が刻まれ、喉から搾り出されるような苦悶の絶叫が響いた。
「よくそんな口が利けたな……! 俺は今までずっと身勝手なお前に嫌な思いをさせられてきたんだからな……」
 そして再び距離を詰め、グラードンの眼前に険しい表情が迫る。
「こんな目に遭わせた? それはこっちの台詞だ! しかもだ、俺だけなら兎も角、現にこの暑さで多くの者が被害を受けている。それでも何とも思わないお前を許すわけにはいかん!」
「チッ……」
 磯の臭いがする吐息と唾を浴びせられたグラードンは、眉間に皺を寄せて露骨に嫌そうにする。ここまで傷め付けられても謝罪の意思すら感じられぬ太々しい態度に、彼の悪態ぶりが窺える。カイオーガは一層機嫌を損ねてしまった。
「こいつ……! ああ嫌だ、顔も見たくない!」
 カイオーガはぷいとそっぽを向き、そのままここを後にしようとする。
「お、おいテメェ! 縄くれぇほどけよこの……!」
 グラードンの怒声に耳を貸さず、姿を消してしまった。緊縛されたままその場に放置されたグラードン。体を蝕む鞭打たれた痛みが心なしか強まった気がして、苦悶に目を細めた。
「なんだあの怪物野郎……」
 只管に次から次へとカイオーガの悪口を呟き続けていた。


「うわ……なんだその趣味わりぃカッコは」
 目の前に現れたカイオーガは黒く艶のある何かを纏い、特製の黒い眼鏡を掛けている。
「趣味悪い? お前は置かれた立場が分かってないようだな」
 ほくそ笑みながら、カイオーガは胸鰭に鞭を持つ。血の気が引いて、その場から逃げ出そうとするグラードンを、渦巻く水が取り囲んだ。相手を捕らえる水タイプの技、うずしおだ。八方塞がりな彼にじりじり近づき、鞭を持つ胸鰭をゆっくり上げて振り下ろす!
「ぐあぁ!」
 背中に当たり、苦痛に叫ぶグラードン。追い打ちを掛けるように塩気を含んだ飛沫が傷口に降りかかって強く沁みる。
「さあ、その苦しみ悶える姿をもっと俺に見せてくれ。叫びをもっと聞かせてくれ。あわよくば、それが快感へ移り変わっていくところも……」
「何言ってやが……ぐおおっ!」
 更に鞭打たれ、脂汗を流しながら身震いする。しばらく続いた苦痛の一時。それがやがて、そうでないものへと置き換わり出す。
「ぐぅ! んだよ、これぇ……」
 それが何か、グラードンは解っていたが、断じて認めたくないものでもあった。
「苦しいか。苦しいだろうな。素直になれば楽になるものを」
 興奮気味に、鞭打つ胸鰭を止めないカイオーガ。
「ぐあっ! ひゃっ! あはぁ!」
 傷付けられる体は次第に熱くなり、呼吸も乱れる。
「っくしょぉっ! どうなってんだよぉぉっ!!」

 はっと目を開く。誰もいない棲み処。そして相変わらず縛られたままの体。流れた脂汗が染み込んでヒリヒリする無数の傷。自分の体から立ち上る血と汗の混ざった臭い。開放された腋から発せられる割増しのそれ。夢だと知ってほっと息つく暇もなく、頭にモヤモヤが残った。
「畜生……夢の中でも鞭打たれるたぁな……。アイツ……変なカッコして……野郎のくせに女王様気取りか? 許せねぇ……」
 再び愚痴がどんどん零れ出してくる。
「なんでアイツなんかに鞭打たれなきゃなんねーんだ……!?」
 突然頭の中に浮かんだ、カイオーガのよからぬ姿。必死に他の事を考えて忘れようとするも、その姿を拭い去る事ができない。それどころか鞭打たれたりするのも悪くないという気持ちまで心のどこかに生まれてきてしまっている。グラードンは首をぶんぶん横に振って、忘れようとするも無駄だ。
「あーオレのバカ! なんてモンを思い浮かべてやがんだ! オレはアイツのことなんざ何とも思ってねぇっつーのに!」
 わざわざ口に出してみるも、効果がないどころか、意に反して体まで反応し始める。それは体を傷め付けられた事による一種の危険信号でもあったが、そこまで考えが及ばず、グラードンは次第に混乱してくる。破れかぶれに、声を上げた。
「あーなんだ畜生! オレは絶対認めねぇかんな!! カイオーガなんか嫌いだッ!!!」

「ほう、俺が嫌いとな」
 突然耳に入る声に絶句して固まるグラードン。棲み処に入って来たのは、あのにっくきカイオーガだった。醜態を目にするなり、目を細めて笑い出す。グラードンの神経を逆撫でさせるに十分事足りた。
「テメー何がおかしい!」
「ここがこんな状態で嫌いと言われても、本当なのか疑問だがな。ふふふ……」
 カイオーガは笑みを浮かべながら、胸鰭を伸ばす。途端にビクンと跳ねる満身創痍の屈強な肉体。グラードンも触れられて初めて気付いた、股から伸びる太く長い雄の存在。
「なんでチンポおっ立ててんだよオレ!」
 顔が熱くなり、照れ隠しに声を上げるグラードン。その痴態をにっくきライバルは目で楽しんでいた。
「余程『いいこと』があったと見えるな」
「何がだよ! オマエにいいようにされてぇとか考えたくもねぇぜ!」
「ほう、なるほどな」
 言い終えてはっと墓穴を掘った事に気付いたグラードン。慌てて言い直そうと喚くが、時既に遅し。カイオーガの大きな口が開き、ゆっくり舌なめずりする。
「なるほど、俺にいいようにされたいのか……素直にそう言えばいいものを」
 カイオーガは再び胸鰭でグラードンの熱い欲望に触れる。
「ばっ……ちげぇよ……んあぁ!」
 口では抵抗するも体は正直で、触れられるとビクッと脈打ち、大きな鰭にその熱を伝えていく。長い指のような鰭先で、グラードンの熱い剛突の表面に浮き立つ太い筋や血管が作り出す凹凸をなぞって楽しみつつ、包み込んで刺激する。グラードンは野太くも甘い声を漏らしながら身震いして、次第に息を荒げる。包み込んだ胸鰭の中で、心拍とは異なる脈を発する内に、快楽によって分泌された強い粘りが溜まり、ある力強い脈動を境に先端から溢れ出した。しっとり濡れながら体積を少しずつ増していくのを、カイオーガは胸鰭越しに感じ取る。
「あっ! あ……んぁん!」
 抵抗もさせてもらえず、一方的に急所を弄られる快楽に苛まれ、縛られた傷だらけの雄々しい肉体を震わせながら、声を上げてよがるも、目だけは反抗の意思を見せるグラードンの痴態は、その気でなくともカイオーガの劣情を煽り、胸の鼓動を促進させる。擦れ合う部分は一気に摩擦抵抗が減り、鰭の動きに合わせてぬちょぬちょと卑猥な水音が立ってきた。握った鰭を開くと、再び外気に晒されたグラードンの屹立は握る前より一回り大きくなり、より明瞭に筋張りながら先走りを纏ってぬらりと艶めき、心拍に合わせてピクピク動いていた。土の風味を含んだ雄の臭いが、籠っていた鰭の中から一気に解放され、二匹の鼻を程よく刺激する。握っていた鰭にも、グラードンの粘度の高い体液が満遍なく付着していた。
「見るからに美味しそうだな……」
 舌なめずりした大きな口が、途端に唾液で濡れる。
「お、おい待て……!」
 グラードンの嫌な予感は的中した。長い舌が雄に触れるや、べろんべろんと舐り始める。
「ああっ! やっ……!」
 先程と異なる刺激に脈打って溢れ出し、垂れてきた蜜を舐め取って味わう。
「クソ……やめろ怪物……! ぐあぁ……!」
 悶えつつも細やかな抵抗を見せ続けるグラードンなどまるで無視。今度は口を開けて雄々しく熱い岩をしゃぶり、弄ぶ。カイオーガの大きな口内は途端にべたべたになり、土と雄の臭い、塩気が一気に広がる。根元まで咥え込むと苦し気な表情を浮かべるカイオーガ。グラードンより大きな体躯の彼が見せる反応から、その逸物の大きさがどれ程のものか窺い知れる。それでも味わうように口内で捏ね繰り回し、舌や口の粘膜と擦れて絡み合う刺激は、汗に濡れたグラードンの身を強張らせ、心地よい呻き声を零させた。
「あっ、やべっ……! このままじゃキちま……!」
 喘ぎ混じりにその時が近い事を宣言する。それを聞くなり、カイオーガは口内で弄んでいたモノを解放した。唾液と雄液が混ざり合って彼らの間を糸で繋ぎ、やがて切れる。そして性感に狂わされたたいりくポケモンの痴態を、舐めるが如く凝視するかいていポケモン。満身創痍ながら馬鹿力の持ち主に相応しく筋肉質で逞しい体は、汗に混じる雄のフェロモンを発して色気ムンムンになっている。股間から聳え立つ岩柱は、盛り上がった胸板に迫る程の大きさを以てその存在感をアピールしている。そっと距離を詰めていくカイオーガ。グラードンの魅惑の体臭もより強くなる。
「んだよテメェ……」
 眉間に皺を寄せ、近寄るなと言わんばかりのオーラを出すが、効果はいまひとつ。じっとグラードンの顔を見つつ、ぽつり。
「お前、こんなに魅力的だったのだな……」
 青と白の目立つ顔面に、突如唾を吐きかけられた。
「バカじゃねーの!? オレをこんな目に遭わせといて色気付いてんじゃねーよ気色悪りぃ!」
 わーわー怒鳴り散らすが、カイオーガは反応しない。
「聞いてんのかよゴラァ!!」
 カイオーガの目がギロッと向けられる。明らかに変わった目の色は、グラードンの言葉を奪った。カイオーガは無言のまま、大きな胸鰭で傷だらけの体を愛撫し始め、頭頂部にある鼻は彼の体臭を吸い込み、そして吐き出す。体を盛り上げる硬く隆々な筋肉を堪能したかと思えば、体の横から生える白く大きな棘に触れ、その鋭さと質感の違いを味わう。頭頂を開いた腋に押し付け、そこから発せられる濃厚な臭気を直に吸い込んで、その強烈さに噎せる。グラードンがグラードン引きしてようがお構いなし。そして長い舌が屈強な肉体を這いずり始める。ゾクゾクッと体に力が入る瞬間の筋肉の収縮が柔らかい粘膜に伝わり、汗や漏れた粘りの塩気と血の金気を味覚芽で感知する。
「あっ……やめ、やめろっ! ああっ!!!」
 すると突如聞こえる水音。その正体は、萎え掛けの逸物から湧き出した黄色い温泉だった。もくもく湯気を立てながら、下腹部から尻尾の付け根、そしてその下の地面にかけて独特の臭いと熱を立ち込めて広がっていく。
「ちくしょおぉぉ……!」
 屈辱に顔を歪め、鋭い目に涙が浮かんでいた。先端を咥えて僅かに漏れ出す熱水を味わってから、カイオーガ自らの体から出した水で黄色いものを洗い流した。出し切った雄を鰭で扱き、硬さと大きさを再び復活させる。そしてグラードンと体を密着する。密着して知った事実に、グラードンは固唾を呑んだ。
「キメェ……何オレでおっ勃ててんだよ……」
「悪たれのくせに無駄に劣情を煽るからだ」
 カイオーガは既に、海獣ならではの細長い雄の象徴を露出して、我慢の証を先端から釣り糸のように垂らしていた。
「お仕置きはまだ終わってないぞ」
 体を移動して、グラードンの雄々しい突端がある部分に触れる。途端に彼は目を丸くして仰天した。
「テメーマジで頭おかしくなったか!?」
「悪いが、こういったことも嗜む身でな」
 そう言い放ち、濡れた熱い巨柱を後ろの穴に含ませていく。
「んだよぉオレの初めてがよりにもよってコイツかよぉ……!」
「丁度いい。お前がしきりに自慢していたモノをこの俺が汚せるのだからな」
 グラードンの意思を介さない挿入によってカイオーガの締め付けを徐々に感じ、ギザギザの歯を剥き出しにしつつ表情が歪んでくる。彼の言葉通り生殖の経験は全くないものの、その大きさと硬さ、形状から血管、裏筋の張り出し具合、そして噴出量とその勢いまで、全てにおいて誇らしく、自慢したい程のペニスだった。それが今、にっくきライバルの体によって不本意に汚されようとしている様は、グラードンにとって如何程までの屈辱か、察するに余りある。
「なんつーことしやがるっ……! この化け物! レイプ魔!」
 断じて認め難い快感とライバルに犯される恥辱とが入り混じり、グラードンは泣き出していた。だがその泣き顔も、カイオーガの加虐的興奮を高めるに過ぎない。大陸の化身から伸びる柱が、海原の化身の体内に根元まで収まる。その太さは、海原の穴を以てしてもあまり余裕がない程だった。そしてゆっくり上下に体を揺らし、包み込んだ熱を出し入れしてグラードンに刺激を与え、自身もその形状と硬さを味わいつつ、中を掻き回されるような刺激に酔う。
「やめ、ろ……ぶっ殺すぞ……はぁっ……!」
 未だ抵抗しているが、喘ぎも激しくなり、相当感じているのが見て取れる。その太さ故に生殖の摩擦の刺激が強い事は、彼らが身を以て感じていた。カイオーガは触手のように自由に動かせるピンク色の一物を、グラードンの巨柱に巻き付けて上下運動を続ける。それによってカイオーガに雌雄両方の性感がもたらされる。
 無数の襞が存在してうねりもあるカイオーガの肉管の中で、扱き上げられるグラードンの無垢で立派な雄はパンパンに膨れ、快感を伴う脈動によって徐々に搾り取られる。海を汚す土の我慢汁が、結合部から外に流れ出して両者の股間を粘つかせ、彼らの秘部の臭いに混じって、汁の持つ土臭さを放っていた。巻き付いたカイオーガの雄も太い柱越しに摩擦と躍動をグラードンに伝え、大量の先走りが灰色の股間に大洪水を引き起こす。
「俺の童貞……野郎のテメーに奪われんのは……ゴメンだ……んあぁ!」
 泣きながらまだ抵抗するグラードン。それを見兼ねて行為を止め、ゆっくり逸物を抜いた。強い粘りを纏って空気に晒される筋張った立派な雄は大きく脈打ち、開いた先端の噴出口からドロドロと溢れ続けている。グラードンは激しく喘ぎつつもほっと胸を撫で下ろしている様子。だがここで引き下がるカイオーガではない。
「止めてみたはいいものの、その部分は筆下ろしさせてくれと、更に膨らんで訴えかけているではないか。本当に止めていいんだな?」
「あぁ……そうしてくれ! オレの大事な相手に取っとくからよ!」
 そうグラードンは吐き捨てた。しかしカイオーガはまだ続ける。
「もう二度としてやらないぞ?」
「あ……あぁそうしてくれたらありがてーよ!」
 語気に現れた単純明快な迷いを、カイオーガが聞き逃す筈がなかった。口角を上げつつ、ギンギンになったグラードンの熱に胸鰭を触れる。途端に雄臭く逞しい体が反応する。
「残念だな、『お前』の訴えは通ってくれそうにないようだ」
「うあぁ……!」
 撫でられただけでもビクンと大きく跳ねる体。ここまで気持ちよくされた雄にとって、生殖本能に真っ向から逆らう事など至難の業。グラードンは再三、牙を鳴らした。
「……続けて、くれ……!」
 消え入りそうにぼそっと呟くグラードン。だがカイオーガは目つきを険しくして、彼の逃げを許さなかった。
「大きな声で! お前は頼み方も知らんのか!?」
 カイオーガの一喝でいよいよ追い詰められ、快楽に屈して純潔とプライドを打ち砕かれるしか道がなくなったグラードンは、情けなく顔を歪めてボロボロ泣き出す。そして自暴自棄になって大声を張り上げた。
「つ、続けてくだせえ!!!」
「よろしい」
 カイオーガはほくそ笑みながら、再びグラードンの上に乗り、熱柱を埋め込むと同時に自らの触手も巻き付け、搾取的な性行為を再開する。動く度にぐちゃぐちゃと漏れた体液が音を立て、グラードンは最早抵抗する気力も失せたのか、只激しく悶え、喘ぐ。襞が卓越した魔性の肉洞に弄ばれる刺激に悦んだ雄の証が、時折力強く膨れ上がって我慢汁を搾り出され続ける。カイオーガも、抵抗せずに突出を責められて甘く泣く彼に愛おしさのようなものを覚えつつ、巻き付けている自身の生殖器が刺激で硬くなり、先走る毎に声を漏らしていた。
「うあっ! やべ、もうっ!」
 グラードンの声が上ずり、カイオーガに犯されて雄臭く汚れた肉体がビクビク強張る。純潔を手放し掛けた雄の証は根元に集まる心地よい疼きを感じ出し、肉襞に摩擦されながら噴火寸前の火山の如く膨張の速度を上げる。収まっていた割れ目は膨張と隆起によって窪みが埋まり、連続的な稜線となって外見的にも突出感を強める。
「駄目、だっ! もっ持たなっ!」
 搾取する側のカイオーガも快楽が強まって限界を悟る。硬く張り詰める巻き付いた一物からの刺激のみならず、グラードンによって拡げられた体内からの刺激、特に圧迫された前立腺からもたらされるそれが、グラードンに対して有利な彼を追い込んでいった。
「うあ……漏れる……ックソぉ!!」
 大地の命の源が根元のマグマ溜まりに集中して膨張の圧を覚える中、海の領域を押し退けて隆々と張り詰めた誇らしい火山体が、罰を与え続ける海からの摩擦と、噴火を促そうとする彼自身、二つの耐え難い快楽を受けて更に奥へと太く長く変貌するのを感じつつ、一触即発状態になる。
「無様にっ! 果てろっ!!」
 迷わず体内をきゅっと締め付け、辛うじて彼へのお仕置きである事を忘れずに動きを激しくするカイオーガも、命の奔流が下腹部に塞き止められて限界ギリギリ。巻き付いた一物が太く膨れ上がって、それがグラードンを一層強く刺激させてその時へと促す。だがとうとう耐えられずに雄の巻き付きを解いて、グラードンを根元まで押し込めた。爆発寸前の先端が奥の著しい狭窄を一気に突き抜け、両者に耐え難い性感の波が走る。大地と海、双方を生み出す源が長く突出した体内を駆け上がり、その瞬間は訪れる。
「ぐらぐらぅるぅぅぅぅぁぁあああッ!!!」
「ぎゅらりゅるぅぅぅぅううあああッ!!!」
 彼らの体がビクンと大きく震えると同時に、大規模な海底噴火が起こり、水蒸気爆発によってしおふきの如く、磯臭い海の命の源が派手に噴き上がって彼らに降りかかった。体内に吐き出される大量の溶岩のせいで、苦し気な色を顔に浮かべるカイオーガ。横に二本白く線の入った腹部が、徐々に丸みを帯びて膨れる。グラードンの誇るその大量振りが、この変化からも窺い知れた。激烈なプリニー式噴火を彷彿とさせる初めての種付けは、グラードンの意識を手放す瀬戸際に追い込む程に強い恍惚を与え、カイオーガの中だけでなく彼自身の脳内をも真っ白にする。継ぎ目から漏れ出す白く粘度の高い命の溶岩が、カイオーガの振り撒いたそれより強烈な刺激臭と土臭さを発しながら、雄の根元と下半身を伝って地面に広がっていく。次第に静まる激動の中で、屈辱やら何やら全て忘れて、エクスタシーに浸っていた。


 ふと我に返ったのはカイオーガ。このまま快楽の余韻に浸られてはお仕置きの意味がない。治まり掛けたグラードンの逸物を肉襞から解放する。灰色の腹部にへばり付いてその周囲を白く塗り出した。締まり切らない雄膣口から糸を引いて滴る白い溶岩。
「よかったな。俺の体で筆下ろしを遂げられて。初めてとは思えぬ迫力だったぞ」
 その声で、恍惚の世界から一気に現実へと引き戻されたグラードン。最高に心地よくも自尊心を容赦なくへし折った、怒涛の如き恥辱の一部始終が脳内を駆け巡って、鋭く険しい目が潤み始める。
「クソッタレ……クソッタレ……! 後で覚えてやがれ!」
「ふん、お前がそんな口を叩ける立場か?」
 憤怒の涙を流すグラードンとは対照的に、カイオーガは据わった目で捉え、冷徹に言い放つ。
「言っておくが、こんなのではまだ生温い。それ程お前のせいで嫌な思いをさせられたのだからな! 百叩きと快感を味わえただけでも幸運と思え!」
 再びグラードンの顎を持ち上げる。その顔は流した涙と浴びせられたカイオーガの磯臭い子種ですっかり汚れていた。
「さて、明日は俺が雨を降らせる。お前はずっとそこで反省しろ!」
「は? ざっけんじゃねぇ!」
 牙を剥き出して喚くグラードンに、世話がないと大息をつくカイオーガ。しばし考え、名案が浮かんだ。
「……まあ、俺はそれでいいと思っているが、あいにく俺に雨を止ませる力はない。明日の夕方に晴れにしてくれれば、特別に許そう」
「マジか!?」
 グラードンの目が途端に輝く。単細胞な悪たれにやれやれと苦笑を浮かべた。
「そしたら今度こそガンガン晴れにしてもいいんだな!?」
「は??」
 ゴミを見るが如く、カイオーガはグラードンに軽蔑の眼差しを向けた。
「そうかそうか。ならば俺にも考えがあってな、もしお前がそんなことをしたら、そのときは今あったことを皆にバラすが、文句ないな? 俺に鞭打たれて悶絶し、搾り取られてよがり狂ったお前の無様な姿を、それは、それはもうつぶさに……」
「ヒッ、ヒエッ……!!」
 転瞬の内に血の気が引いて身震いまで始まる。震えた声で、縋り付かんばかりにカイオーガに迫って懇願を始める。
「やめてくれ! それだけはやめてくれ!! わかった! ちゃんと言われた通りのタイミングで晴れにしてやっから! ちゃんと雨も降らせてやっから! それだけは、それだけはやめてくれぇ!!!」
 必死に泣き叫ぶ屈強なオスの姿を見て、ほくそ笑むカイオーガ。
「そう、それでいい。では頼むぞ? もしきちんとやらねば……」
 じりじりと距離を詰めていくカイオーガの気迫に屈して、グラードンは顔を逸らして震撼する。
「わ、わーったわーったよ!」
「返事は一回でいい……」
 カイオーガが軽く息をつくと、グラードンも些か安堵したよう。そしてカイオーガはここを去ろうと、ゆっくり背を向ける。
「おっおい! どこ行きやがる!」
「どこって、棲み処に戻るだけだぞ」
「冗談じゃねぇ! 縄ほどけよ!」
 振り返り、度を失う馬鹿面を一瞥する。溜息混じりに返した。
「誰がそんなことを言った? 確かに俺は許すとは言ったが、縄を解くとは一言も口にはしてないぞ。お前は明日の夕方までそこできちんと反省しろ!」
「おい! 汚ぇーぞ怪物野郎! ほどきやがれ!! クソがぁーーーッ!!!」
 無駄に大きな声を響かせる中、カイオーガは心を鬼にして帰路に就いた。


 翌日、朝から降り&ruby(しき){頻};る恵みの雨に、生ける者は皆喜び、活気が戻った。そしてカイオーガに言われた通り、解放されたグラードンは夕方に雲一つない快晴に天気を変え、満天の星空の中で七夕を迎えた喜びに、人々は夜を徹して踊り明かした。

 だがその喜びも束の間、数日経つと再び雨の気配が消え、焼け付くような太陽が地を照らし続ける。再度訪れた異常事態にカイオーガは憤りを隠せず、その足でグラードンの棲み処へと向かった。
「おいグラードン! どういうことだこれ……は……!?」
 怒鳴り込んだカイオーガは、目に飛び込んだ光景に言葉を失った。待ち構えていたかのように佇むグラードンは紅潮して息を荒げ、秘裂を押し退けて立派な雄の証をいきり勃たせていた。
「お前、気は確かか……?」
「フン、よく言うぜ……誰のせいでこうなったと思ってやがんだ……!」
 地面と逸物を揺らしつつ近づき、カイオーガの胸鰭を鷲掴みにした。噴気孔から噴出されるが如き吐息の硫黄っぽい生臭さと、上気した強い体臭が、カイオーガの鼻を忽ち支配した。
「あの日からずっと体がおかしくなっちまったんだ……オマエがあんなことしたから……!」
 胸鰭を掴む手に、一層力が込められる。鋭くも虚ろな眼光が、カイオーガの瞳を捉えた。
「オレをおかしくした責任……取ってくれよな……。そしたらこの天気も直してやっから……」
「なるほどな」
 目を瞑り、含み笑うカイオーガ。瞼が開き、現れた眼はギラリと煌めいた。グラードンの首筋を一舐めすると、赤と灰の卓越する逞しい肉体がピクッと強張る。耳元で、吐息を吹きかけつつ囁いた。

 ――望み通りにしてやろう。


#hr
【作品名】	シン・日照り自重www
【原稿用紙(20×20行)】	34.8(枚)
【総文字数】	11707(字)
【行数】	221(行)
【台詞:地の文】	24:75(%)|2849:8858(字)
【漢字:かな:カナ:他】	37:51:8:2(%)|4360:6009:993:345(字)
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