*まえがき [#zdf81834]
この作品は通りすがりの傍観者さんからの遠い昔のリクエストです。ごめんなさい。
%%タイトルはネタだよ! 本編とそこまで関係ないよ!%%
追記:今回の作品には微エロ成分が含まれています。
#contents
*サナナナナナナナ 旦那溺愛のヨメ [#x67c7bcd]
作:[[COM]]
「ただいまー……。ふぅ、疲れた……」
玄関の扉を開けて、小さくため息を吐いて一人のエルレイドが自宅へと帰ってきた。
彼の名はエル。どこにでもいるようなごく普通の会社員で、今日も少しだけ残業してデスクワークを終わらせてきた所だ。
「おかえりー♪ アナタ~! エッチにする? 夜遊びにする? それともワタシ?」
玄関から聞こえたそんな声を聞いて疲れきった彼とは対照的にとても元気なサーナイトが、そんな破廉恥な選択肢が一つしかない質問をしながら彼の胸へ飛び込んでいった。
エルは僅かに苦笑いを見せて、それでも嫌がらずに彼女を抱きとめた。
「はいはいただいま、サナ。ただもう今日は疲れたから、先にお風呂入ってご飯食べたら寝るよ」
そう言って彼はサナと呼んだ彼女をスッと離し、一度リビングまでカバンを置きに行き、そのまま風呂場へ向かった。
それを見てサナは頬をプクっと膨らませて可愛らしく怒ってみせるが、エルは本当に疲れているのか見向きもせずにそのまま浴場へ入っていった。
「もうっ! 最近なんで全く相手してくれないのよ!」
そう言って拗ねてみせるが、やはり効果はないようだ。
その後、かなり遅い時間にはなったがエルとサナは二人揃って夕食を食べた。
元々そこまで料理は得意ではなかったサナは彼のために料理を勉強し、今では趣味で献立を増やしていくほどだ。
「おいしい?」
「うん、今日の料理もとっても美味しい」
サナの質問にニッコリと微笑んでエルは答える。
するとサナは太陽のように満面の笑みで喜ぶ。
彼からすればこれも疲れを取ってくれる癒しだ。
その後、食器を片付けてすぐに寝ようとしたが、寝室の扉を開けてエルは深くため息を吐いた。
「サナ……頼むから今日は寝かせてくれよ……。明日も早いんだ」
ダブルベッドの上には本来ならば白一色の布団と枕があるはずなのだが、今日に限って彼女がコーディネートし直したのか、暗い部屋にピンクネオン、ピンクの布団の上に『YES』の枕を抱き抱えたサナが潤んだ瞳で待っていた。
結局エルはそう言うと下に転がっていた『NO』の枕を拾い上げ、それに頭を乗せてすぐに寝た。
「もうっ!」
◇ ◇ ◇
翌日、エルは宣言通り、朝早くから必要な物をカバンにまとめ、すぐに仕事に出かけていった。
サナは洗濯と掃除を済ませて、お昼頃になると彼女も出かけていった。
出かけた先は近所のカフェ。
そこで彼女はある人物と待ち合わせをしていた。
「お待たせ! ねえ聞いてよー!」
「はいはい……。今度は何? 旦那が今日も可愛いって言ってくれたって話?」
そこにいたのはクチートだった。
先に店に着いていたのか、クチートは空いたコップの氷が溶ける様子を見ながら退屈そうに待っていたようだ。
彼女の名はチク。学生の頃からの親友だ。
「違うのよー! エルがね! 最近全くエッチしてくれないのー!」
席に着くなりサナは面倒そうに質問していたチクに泣きつくようにそんなことを言った。
「あんた……もうちょっとモラルとか考えなさいよ……」
チクは正直いつものことなので慣れていたが、横で注文を聞こうとやってきたウエイトレスは完全に顔が引きつっていた。
この会話からも分かるようにエルとサナは夫婦だ。
親友であるチクは彼女の歯の浮くような惚気話を毎度のように聞かされているのだが、昔からの付き合いもあり、決して彼女が話すことはそれだけではないため今でも付き合いを続けている。
一先ず彼女の気を落ち着け、適当に飲み物とスイーツを注文して商品が来るのを待っていた。
「で、何? 旦那さんが夜の相手してくれなくなったんだって?」
そう言うとサナはしょんぼりとした感じで頷いた。
彼女が頷くとチクは少し驚いた。
「それは確かにあなたたちだったら非常事態ね。大体私があんたと会える度に毎回聞かされてたぐらいだったからね」
チクはサナと同い年だが、まだ結婚はしていなかった。
チクはフリーランスで働くバリバリのキャリアウーマンのため、好きな時に仕事をし休む時は休むというかなり自由奔放な生活を送っていた。
元々その仕事が好きだったということもあり、もう暫くの間は仕事に没頭していたかったということと、元々淡白な性格のためあまり女性として見られることがなかったので恋の話はあまり転がり込んでは来なかったらしい。
「そうなの! もうすぐ結婚記念日なのに……。私の欲しい物とかも聞いてこないし、ここ最近ずっと忙しいって言ってほとんど家にいないの!」
届いたチーズケーキにフォークを入れ、一口食べながらチクは怪訝な目で彼女を見つめた。
なぜ彼女がそんな表情をしたのか、それは彼女とエルの仲があまりにも良いからだった。
サナとエルは既に新婚ではなく、結婚してから5年も経っているごく普通の夫婦だ。
そのためこれほどのベタ惚れが冷めることもなく未だに続いているのはある意味凄いことだが、チクとしては『それが原因じゃないの?』と思える程に旦那を溺愛していたからだ。
しかし、去年まではそんな溺愛にエルも答えていたらしく、今年に入った辺りから少しずつ言動がサナを避けるようなものになっていたような気がした。
「そう! この前、エルの携帯見たらロックが掛かってたの!」
サナがそう言うとチクはそれまで退屈そうにその話を聞いていたがピクッと反応した。
「怪しいわね……。これは身辺調査が必要ね」
サナとは古い仲ということもあってか、おおよそその行動をとっているのなら浮気しているという行動の筆頭に挙げられる突然ケータイのロックをし始めたという行動に反応した。
そこまで溺愛している夫婦仲がそう簡単に崩れ去るとは思い難いが、先程チクが思った通り、その恐ろしい程の溺愛が原因で熱が冷めた可能性がないとは言い切れないため、二人で日取りを決め、調査することにした。
◇ ◇ ◇
一方その頃、そうとは知らない渦中のエルは仕事に追われて本当に目まぐるしい日々を過ごしていた。
「エルさん! この書類どこに置いておきますか?」
「とりあえず分かる所でいいよ! それとこれ! とりあえず書類まとめ終わったから先に渡しておく!」
彼だけではなく、その所内全てが慌ただしく動き回っていた。
バタバタと常に人が動き回り、そこかしこで慌てているような声が聞こえる。
彼はそんな会社の所謂中堅社員だった。
会社が円滑に回るようにするため尽力していた彼はここ最近の忙しさから、夕方頃には本当に精根尽き果てていたのだ。
「お疲れ様。みんな帰ったけれどあなたにはあと一仕事残ってるからね?」
エルの上司に当たる、ロズレイドのロズがそう言いながら彼の肩に手を置いた。
それを聞いてようやく仕事が終わってスッキリした顔をしていたエルはまた机に頭を落とした。
それから更に3時間後、ようやくエルも解放されて帰路へとついていたが既に日も落ちていた。
電車に揺られて何度もウトウトとしてその場に倒れ込みそうになったが、なんとか意識を保ち続けて家に帰り着いた。
「ただいまー……。本当に疲れた……」
そこでエルはいつもと違う事に気が付く。
いつもならすぐにサナが飛び込んでくるため今日も身構えていたのだが、どういうわけか返事すら聞こえなかった。
不思議に感じつつもそのままリビングへ行くとサナは料理を準備して席について待っていた。
「なんだ、いたのか。ただいま」
「お帰り」
そこでのサナの返事はいつもとは違い、非常にさっぱりしたものだった。
それが普通なのだが、今までが恐ろしい程にベタベタとしていたので逆に物足りなくも感じるほどだった。
本当ならそのまま先にお風呂に入りたかったが、料理を準備して待っていてくれたので流石にそれ以上待たせるわけには行かず、先に夕食にした。
手を合わせていつものように食事を始める。
「お! この料理初めて食べたけど美味しい!」
彼女が初めて出した献立にそんなことを言うと
「本当!? 良かった! キュー○ー三分クッキングで紹介してたから作ってみたの!」
そう言って本当に嬉しそうにしていた。
それを見てエルも元気が出たのかあっという間に皿を空にしてしまった。
「ご馳走様。それじゃ、お風呂先にいただくよ」
そう言って先に席を立ったエルを嬉しそうに手を振って送り出していたサナだった。
実を言うと、昼の間に『何があってもあんたの旦那が浮気している証拠を見つけ出すのよ。それまでいつも通りにしていなさいよ?』とチクから釘を刺されていたのだが、浮気されているかもしれないと思った時点で既に不自然になっていた。
しかし、元々彼を溺愛している彼女だ。そんなハリボテのツンとした態度がいつまでも持つはずがなく、料理を褒められただけでいつも通りに戻ってしまった。
それが怪我の功名とでも言うべきか、エルは少しだけ帰ってきてすぐの時のサナの様子が気になったがすぐに気にならなくなった。
「お風呂ごちそうさま。それじゃ明日も早いから先に寝させてもらうね」
お風呂から上がってきたエルはそう言い、先に寝室へと入っていった。
いつもならそこで可愛く怒るのだろうが、今日は褒められただけで有頂天になっていたので嬉しそうに微笑みながらエルが寝室へ行くのを見届け、自分もお風呂に入った。
――翌日、今朝も同じようにエルは早々と食事を済ませて家を出た。
サナは前日と同じく、というよりも毎日の日課である洗濯と掃除を手早く終わらせて今日もカフェへ上機嫌で歩いて行った。
「お待たせー♪ ねえ聞いて! 昨日、私の作った料理をエルが食べてね!」
「あんた……まさかもう忘れたの? 幸せというかなんというか……」
待ち合わせ場所へやってきたサナの嬉しそうな表情を見て呆気にとられたチクは顔を押さえて首を横に振った。
それを見てサナは少しの間不思議そうな顔をして首を傾げていた。
「昨日の事! 浮気されてるかもしれないって自分が言ったんでしょ!!」
それを聞いてようやくサナも思い出す。
この程度のことなら別に彼女も思い出さなくても問題なさそうなほどだが、女友達同士ということもあってチクとしてはサナには確実に幸せになってもらいたかったのだろう。
そのため意気込み新たになったサナとチクは今日はエルの勤め先へ行って会社を出てからの行動を観察することにした。
◇ ◇ ◇
夕暮れ時、この頃にはエルの仕事が終わることはサナも知っていた。
『最近は忙しいから残業で早く家には帰れないんだ』と言っていたエルの言葉をサナは信じていた。
それどころか『私のために将来の安泰を考えて身を粉にしているなんて……』と彼女の中で勝手に誇張表現されているほどだ。
そして定時、次々と仕事を終えた者から会社を後にしていく。
まだエルは出てこない。
「なかなか出てこないわね……。もしかして本当に残業してるだけなのかしら?」
「だから言ったでしょ? エルは将来、私が子供を安心して育てられるようにしてあげるって約束してくれたんだもの!」
チクの疑問に対してそれほど堂々と答えるぐらいなら正直な所、こんなことをする必要もないのでは? と言いたくもなるが、切り出した以上チクもシロかクロかがはっきりするまでは意地でも退きたくなくなっていた。
それから更に1時間ほど粘ると、エルは会社から出てきた。
それを見てチク表情が変わる。
「見て! 間違いない! 横にいるあのロズレイド! あいつ女よ!」
そう言ってバレないようにエルの横にいる彼の上司であるロズがエルに何かを話しながら出てきたのを指差した。
それを見て流石にサナもハッとした。
その二人は傍から見ても仲良さげな雰囲気で楽しそうに喋りながら歩いていた。
更に二人は本来エルの家がある方向とは逆の方向に向かって歩いていくではないか。
「うそ……うそよ!!」
「ちょ! ちょっとサナ! 静かに!」
思わずサナがそう言って叫びそうになったため、チクは先に彼女の口を押さえる。
どうやら二人には気付かれていなかったようで、後ろを振り返ったりもせずにそのまま歩いて行った。
それを見て二人は意を決したのか尾行を開始した。
どんどんその二人は見当違いな方向へ歩いていき、その最中も二人は楽しげに会話していた。
その間、後ろから備考していた二人は怒りやら悲しみやら色々な感情がぐるぐると巡っていた。
しかしそれだけの光景でまだ決め付けるのは早い。まだ確固たる証拠は見つかっていないため、彼がクロだと断定することはできなかった。
そしてついに二人はそのまま見知らぬマンションへと入っていく。
「入っていった! うそよ! エルがそんなことするなんて信じられない!」
そう言ってサナは目の前で起こっていることを信じようとしなかった。
流石にこれ以上サナを振り回せば彼女が傷ついて立ち直れなくなると思い、チクは今日は諦めてサナの家まで彼女を送り届けることにした。
帰り道の間、彼女は俯いて一言も喋らなかった。
いつも明るく喋らない方が不自然なほどの彼女が、それほど落ち込んでいるのを見てチクはエルに対して憤りを感じていた。
そのままチクはサナを家まで送り届け、二人でエルの帰りを待った。
それから更に2時間後、何も知らないエルがようやく帰ってきた。
「ただいまー……?」
「なんで私がここにいるのか理由はもう分かってるわよね?」
帰ってきたエルを仁王立ちしたチクが待っていた。
彼女が苛立ちと怒りを露わにした表情でそう言い放つが、エルは不思議そうな顔をしていた。
「今日飲みに来るって言ってたっけ? そしたら準備できたのに」
「逃げる準備かしら?」
とぼけるエルに対しチクは決して逃がさないように言及する。
素直にチクが言っていることの意味が分からないエルからすれば何を言っているのか? という状態だった。
「もうやめて! エルだって分かってるんでしょ!? それならもうはっきり言ってくれた方が私も楽だから!!」
そこへ泣きながらサナが割り込む。
それを見てエルは動揺する。
「は、はっきりって……何を!?」
そうエルが聞き返すとサナたちは先程見たことを話した。
会社の上司の女性とその人の家へ入っていったのを見たと言われ、エルはあー……と声を漏らした。
「見られてたのか……。二人とも、このこと誰にも言わないでね?」
「あんた! この期に及んでそんな事を!」
エルのその言葉にチクは声を荒げるが、二人をなんとか落ち着かせてゆっくりと話し出す。
「実は今、社外秘の大きなプロジェクトのリーダーに任命されたんだ。正直、僕にはまだ荷が重いから悩んでたんだけど、ロズさんが色々と相談に乗ってくれたんだよ……」
そう説明すると当たり前だがサナとチクは反論した。
「そんな言葉信用できると思っているの!?」
チクの反論は当たり前の反応だった。
エルのその言葉だけを信用していれば世の中に浮気者というものがいなくなってしまう。
だがエルはチクを宥めてケータイを取り出し、二人の前に置いた。
「ロックは外せるよ。ただ、絶対に誰にも言わないでね? 本当にクビじゃ済まなくなるから……」
そう言い、まだ何か言いたげなチクにも一度落ち着いてもらい、エルは二人に硬く約束させてからロックを解除した。
すると出てきたメールのやり取りは本当に全てが堅苦しい業務のやり取りばかりだった。
その中にちらほらとサナとのやり取りのメールもある。
一応チクはエルのケータイを取り上げ、隅々まで痕跡を探したが本当に何一つ見つからなかった。
そこでようやくチクも怒りは収まったようだ。
「とりあえず私達の勘違いだったみたいね……。でも何でそのロズさんの家に上がり込んでたの?」
そう聞くとエルはあからさまにもじもじとし始めた。
その様子を見てチクはまた怪訝な目を向ける。
すると、恥ずかしそうにしたまま小さく溜め息を吐き、話し始める。
「実はさ……。今までの貯金もあるし、これから稼ぎももっと良くなるし、サナに……渡すプレゼント……。もうそろそろ子供でもいいかなって……相談しました。他に相談できる人いなかったので……」
そう語ったエルは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていた。
それを聞いてチクは呆れた様子だった。
いつの間にか浮気騒動で横で泣いていたはずのサナの方は目を輝かせて喜んでいるという不思議な状況になっていた。
「忘れてたわよ……あんたらが救いようがないほどお互いのことを溺愛してたことを……。不安になった私が馬鹿みたいだわ……」
チクはそう言い、最後にもう二言三言、毒を吐いてから帰っていった。
その間もそうだったが、落差があまりにも大きかったのかサナはエルにずっと引っ付いて離れなかった。
◇ ◇ ◇
その後、二人は初々しいカップルのように頬を真っ赤に染めて少しの間いちゃいちゃしていた。
しかし次第に雰囲気もそういった微笑ましいものではなくなってきた。
先程も言ったようにエルは今日という日のために少しの間、禁欲していた。
それは同時にサナも最近ご無沙汰だったことを意味する。
そもそも想い人同士の二人がそんな気分でいちゃいちゃしているのなら、ムラムラとしだすのも必然だ。
そのまま二人は昨日の光景のままの寝室に移動し、二人は向かい合って座り、静かに唇を重ね合わせていた。
自然と二人は唇を重ねるだけのキスから舌を絡め合うキスになっていた。
興奮から自然と息が荒くなり、自然とエルの愚息もいきり立つ。
そのままかぶりつくように舌を絡め合わせていたエルだが、エルは自然にサナをベッドへとゆっくり倒していた。
ギシッと音を立てて二人の体をベッドが受け止めた。
そこで一度顔を離すとお互いの顔に熱い吐息が掛かり、同時に透明な橋が一瞬だけ架かった。
「ねえお願い……早くエルのが欲しいの……」
そう言ってエルの見事にそそり立つ愚息にサナは手を這わせた。
刺激されたことでビクッとはねる様に反応する。
しかし、しっかりと捕まえられたエルの愚息はそのまま既にしっかりと湿っているサナの秘部に宛がわれた。
「入れるよ……?」
エルは固唾を飲み、一度深く深呼吸をしてからそう囁いた。
言うまでもなかったがサナは頷き、せがむような上目遣いでその時を待っていた。
ヌルリと滑り込むようにエルの愚息はサナの中へと飲み込まれていき、一切の抵抗もなく一番奥まで辿り着いた。
途切れ途切れの熱い息が長く吐き出され、一番奥までエルの愚息が辿り着く頃に甘い声も混じっていた。
「エルのぉ……エルのが入ってる……!」
それほど心待ちにしていたのかサナの顔は既に蕩けていた。
同じく久し振りだったためか、エルもただ入れただけで既に恐ろしいほどの快感を味わっていた。
呻き声のような声を漏らし、エルはそのまま一度腰の動きを止めた。
「どうしたの?」
「無、無理……もう出そう……」
まだ入れただけでそうなってしまったためエルはサナに素直にそう言うと驚かれてしまった。
そのままエルは慣らしながら少し休もうと思っていたのだが、サナは腰を押し付けてくる。
「ちょ!? ちょっと!」
不意に腰を動かされ思わず焦ったが、押さえ付けるわけにもいかずそのままほとんど暴発するように一度目の射精を迎えた。
「うっ……。だから無理だって言ったのに……」
「別に一回しかしてくれないわけじゃないんでしょ? なら一度出して少し楽にした方がいいじゃない♪」
少しだけ申し訳なさそうにしているエルに対してサナはそう言ってみせた。
すると今しがた出したばかりで硬さを失っていたエルの愚息はあっという間に元通りに固くなった。
エルとしてはその言葉と表情が合わさってかなりそそるものがあったのだろう。
結局そのまますぐに次のラウンドに突入した。
すぐにまた腰を動かし始めたが、既に一度出したためか今度はかなり余裕もあった。
ゆっくりとだが腰の動きを少しずつ早めていくとサナもようやく甘い声を漏らし始めた。
元々何度も肌を重ねていた二人の相性は勿論抜群だが、先程の精液のお陰で更に滑りが良くなっていた。
動かす腰の速度は一番奥まで突く度にパンッと打ち付ける音が聞こえるほどになっていた。
「はぁ……はぁ……! やっぱり久し振りにすると気持ち良いよ」
「私も……あんっ! ずっとシたかったの! それに……やっとエルの子供産んでもいいなんて……嬉しいわ!」
二人の愛もヒートアップし、あっという間にペースを上げていき、またあっという間に限界まで到達していた。
そのまま一気に二人で絶頂を迎えた。
それから少しの間、二人はゆっくりとしていた。
「ねえエル。折角ならもう一回シない? 私、久し振りだからまだ満足してないわ」
そう言われ、エルは少しだけ眉間に皺を寄せていた。
エルとしては明日も仕事があるためこれ以上の夜更かしも体力の消費も避けたかったが、まだサナとの愛の営みを続けたいという思いもあった。
そのまま腕組みし、うんうん唸りながらどうするか悩んでいると
「ねえ、ダメ?」
とサナが上目遣いでそう聞いてきた。
そこでエルの中で何かがはじけたのか、少し溜め息を吐きつつも快く承諾した。
結局、その後一度どころか3回戦まで行い、翌日かなりの筋肉痛で仕事どころではなくなった。
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**コメント [#lbe09f55]
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IP:125.13.184.228 TIME:"2014-11-22 (土) 17:48:56" REFERER:"http://pokestory.dip.jp/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%82%B5%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%80%80%E6%97%A6%E9%82%A3%E6%BA%BA%E6%84%9B%E3%81%AE%E3%83%A8%E3%83%A1" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko"