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ぬうやの部屋。 おまじない の変更点


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おまじない

その日は、夜遅くまで本を読んでたんです。
起きてることがばれたらキュウコンお母さんに怒られちゃうから、
布団の中で、懐中電灯をつけて、内緒で。

そしたら
2階から音が聞こえるんです。

ぎし。
ぎしぎし。
ぎしぎしぎし。

何の音だろう?

キュウコンお父さんとキュウコンお母さんの部屋のあたりから聞こえます。
でも、その音もしばらくしたら止んだので、
わたしは気にせずに寝ることにしました。


それからだいぶたったころ、弟のコウジが生まれました。

わたしは弟がずっとほしかったので、すごく喜びました。
弟はすくすくと成長しました。

弟が2歳になって、少し経った頃のことです。
その日は、わたしは布団のなかで眠れずにいました。
夜ごはんのとき見た怖いテレビのせいでしょうか。

そしたら
2階から音が聞こえるんです。

ぎし。
ぎしぎし。
ぎしぎしぎし。

この音は、弟が生まれる前にも聞いたことがあります。
その時のわたしは、恐怖に震えていました。

おばけかな?
おばけかもしれない。
きっとおばけだよ。
どうしよう。
きっとこっちにもくるよ。

布団を被ってそんなことを考えていると、
いつのまにか  眠っていました。

昨日の夜の音を、お母さんも聞いたのでしょうか。
わたしは意を決してお母さんに聞いてみました。

「きのうのぎしぎしって音、何の音?」

聞いたあと、質問の仕方を間違えてしまったと思いました。
わたしが知りたかったのは、音の正体ではなく、
お母さんもあの音を聞いたかどうかだったからです。

お母さんは少し困った顔をしていました。
でも、すぐに笑って

「あれはね、おまじないなの」

と 言いました。

「おまじない?」
「そう。ハナちゃんに弟や妹ができるおまじない。」
「ふーん。」
「コウちゃんが生まれる前にもそのおまじないをやったの。
 そしたらコウちゃんが生まれた。」

それは知ってる。だって、その音聞いたもの。

そう言おうと思ったけど、慌てて口をふさぎました。
夜遅くまで起きていたことがばれてしまいます。

「もちろん、ハナちゃんが生まれる前にもおまじないをやったのよ。
 それで、ハナちゃんが生まれてきたの。」
まっすぐにわたしを見て、お母さんは話しました。

「・・・・・・・じゃあ、また弟ができるの?」
「うん。今度は妹かもしれないね。」

その時のわたしの顔は、きっとすごく笑っていました。

あれから何年たったでしょうか。
わたしにも彼氏、というものができました。
わたしも、彼とおまじないというものをやるのでしょうか。
ちょっと、怖いです。


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初めての短編小説です。文を打ちながら内容を考えるな、自分。

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IP:125.13.222.135 TIME:"2012-07-17 (火) 18:08:21" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E3%81%AC%E3%81%86%E3%82%84%E3%81%AE%E9%83%A8%E5%B1%8B%E3%80%82%E3%80%80%E3%81%8A%E3%81%BE%E3%81%98%E3%81%AA%E3%81%84" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"

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