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ただの親友じゃ居られない。 の変更点


※この小説はアンディ33世様の[[旅パ4コマシリーズ>https://www.pixiv.net/user/3367478/series/89266]]の三次創作となります。
元ネタを知らなくても読めない事はありませんが、出来るだけ先にこちらの本編を読んでいただいた方がより楽しめるかと思われます。(さりげないステマ)
 元ネタを知らなくても読めない事はありませんが、出来るだけ先にこちらの本編を読んでいただいた方がより楽しめるかと思われます。(さりげないステマ)

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 ゾルビデムとブロチゾラムが夜、二人だけで隠れて何かをしているようだ。
 その事に気づいたメマリーは何だか面白くない気分になった。ブロチゾラムの事も好きだが、それ以上に大好きなゾルビデムを、彼女が自分を差し置いて独り占めしているように思えてならなかったのだ。

「……おーいメマリー。いい加減離してくれよ」

 困ったようなゾルビデムの声にも、メマリーはむくれっ面で彼の艶のある黒髪に覆われた脛にしっかりと抱きつき、断固拒否の意思を全身で表した。

「こうなったら無理矢理にでも……うおかったっ!?」
「あいだだだだやめろブロチ! もげる! 脚もげるって!」

 力づくで引き剥がす事も叶わず、文字通り梃子でも動かなさそうなメマリーに、ブロチゾラムはため息と共にお手上げのジェスチャーでゾルビデムを見遣った。

「どーすんだよこれ。まさか諦めて一緒に連れてくとか言わねーよな?」
「いや当然だろ……いっその事今日はやめにするか?」
「えぇーマジかよぉ!」

 諦めムードのゾルビデムに不平の声を上げるブロチゾラム。とは言え彼の言う通りこれから二人でする行為を思えば、まだ幼いメマリーを本当に連れて行く訳にはいかないと言うのはブロチゾラムも理解している事で、さりとて無理に引き剥がす試みは失敗に終わっていて……万策尽きたといったこの状況にブロチゾラムもゾルビデムもすっかり途方に暮れていた。
 だがその時、彼らのキャンプの方向から近づいてくる二匹のポケモンの影があった。

「こんな所で何やっとるんじゃお前さん達? てっきりもう行ったものだと」
「あーっメマリー居た! 良かったあ……もしかしてこの子が行かせてくれないとか?」

 その正体はヨクカンサンとエディロールだった。メマリーがキャンプに居ない事に気がつき、辺りを探しているうちに偶々ゾルビデムとブロチゾラムが未だキャンプから少し離れた茂みの手前で留まっているのを発見し、不思議に思って二人に声をかけに行ったのだった。

「大正解。メマリーの奴いつの間にか付いて来てて、全ッ然ゾルビデムから離れてくれなくてよー」
「はっはっは! なるほどそういう事じゃったか」

 古代の壁画の竜の顔に愉快そうな喜色を浮かべて笑うヨクカンサン。

「笑い事じゃねーよヨクカンサン。このまんまじゃ一生脚にメマリーくっつけたまんま生活する事になっちまう」
「その内身体の一部になったりしてな」
「あはは、それは困るねー」

 ジョーク交じりの軽口を叩くゾルビデムとブロチゾラムにエディロールが笑いながらそれに乗る。一方のメマリーはといえば、先ほどまでゾルビデムの黒髪に埋めていた顔を少しだけ上げ、彼女のアメざいくの色と同じ桃色の大きな目で彼らのやり取りをじっと見つめていた。

「ちょっとボクが説得してみようか」
「おっ、助かるぜ」

 歩肢をゆったりと蠢かせてエディロールがゾルビデムの足元に近づき、メマリーの身長よりもずっと平たい体節を彼女に合わせて持ち上げて優しく話しかける。

「メマリー、ゾルビデムとブロチーが困ってるって。それに夜ももう遅いんだし、早く寝ないと大きくなれないよ?」

 無言のままじっとエディロールを見つめてるメマリーだったが、やがてぷいっと顔を背けて拒否の意を示した。

「ダメ、降参」
「早っ」
「いやもうちょっと頑張れよ」

 お手上げのポーズのつもりで上体と顎肢を上げるエディロールにブロチゾラムとゾルビデムが呆れた顔で各々突っ込みを入れた。

「仕方がないのぉ、ここはワシに任せい」
「今度こそ頼むぜヨクカンサン」
「もうオマエしか頼れる奴が居ないんだ、エディロールみたいに速攻で諦めないでくれよ」
「耳が痛いなぁ」
「まあ見ておれ。……のう、メマリーや」

 ヨクカンサンが土くれと影を練り固めたような身体を屈めてメマリーと目線を合わせ、優しい声音で声をかける。メマリーの大きく円らな桃色が、穏やかに微笑む壁画の竜の顔を映した。

「ゾルビデムとブロチーは……そうじゃな、これから二人で大事な特訓をしなければならんのじゃよ」
「……特訓?」
「特訓て」
「ナニを特訓すんだよ」
「ナニをって当然……ふふふっ」

 不思議そうにヨクカンサンの言葉をオウム返しするメマリー。その脇で、急ごしらえでついたヨクカンサンの嘘を三人の若者達がメマリーに聞こえないようこっそり笑い合った。

「そうじゃ。二人の絆がなければ出来ない、それはもうもの凄い大技を完成させようとしているのじゃ。そんな所へついて行って、もしお前さんが怪我でもしてしまったら、ゾルビデムが悲しむとは思わんか?」

 ヨクカンサンの説明をじっと聞いていたメマリーだったが、それでも不服そうに目を伏せてゾルビデムの脛にすり寄り、ぷうっと頬を膨らませる。

「……ゾルビデム、ブロチーとばっか遊んで……ワタシのこと、いっつもほったらかしなんだもん」
「言われてみりゃあ確かにそうだったかも」
「やはりな、そんな所だと思ったわい。近頃メマリーと遊ぶ様子をあまり見かけなんだからな」

 ゾルビデムは申し訳なさそうな表情で頬を掻くと、しゃがみこんでメマリーと目線を合わせた。

「悪りぃなメマリー、ほったらかしにしちまって。今はその……ブロチと大事な用事があるから構ってやれねえけど、その代わり明日んなったら一日中思いっきり遊んでやるから、な?」
「……ほんと?」
「ああ、約束だ。……その、ブロチもそれでいいよな?」
「…………しょうがねぇなぁ」

 ゾルビデムは右手を覆う髪を解き、細く筋張った緑色の素手を露出させるとその手でメマリーの頭を優しく撫でた。メマリーは嬉しそうに目を細めてそれを受け入れる。

「わかった、約束ねゾルビデム。ブロチーも、邪魔しちゃってごめんなさい」
「いいってことよ」

 このゾルビデムの説得により、とうとうメマリーは納得した様子でゾルビデムの脛から身を離した。ブロチゾラムもゾルビデムに倣って、傍でしゃがみ込み謝るメマリーの頭をわしゃわしゃと撫でる。それも満更でもなさそうな顔で撫でられるメマリー。

「うむ、これにて一件落着じゃな」
「なんか悪りぃな二人とも。メマリーの説得まで手伝って貰ってよ」
「いいよ、気にしないで。さあメマリー、もう遅いしキャンプに戻ろっか。ヨクカンサン、ボク達先に戻ってるね」
「ああ、頼んだぞいエディロール。おやすみメマリー」
「おやすみなさいヨクカンサン、みんな」
「おう、また明日な」

 エディロールが背中にメマリーを乗せ、炎の髭の照らす灯りを頼りにキャンプへと戻って行きつつ、メマリーが振り返ってその小さな手を振った。
 宵闇の中で段々と小さくなるエディロールの灯りを見送っていると、不意にブロチゾラムの指先が素手のままのゾルビデムの手にちょんと触れてきた。その感触にゾルビデムが彼女の方に顔を向けると、いつもの鋭く好戦的な眼差しがどこか物欲しげな色を湛えて、彼の緋色の目をじっと見つめ返していた。ゾルビデムは目線を下に落として自身の素手を少しの間眺めると、先ほど触れてきたブロチゾラムの指先に少し触れ返してから、そのまま掌を合わせて握り込む。彼女がそれを握り返してしっかりと三本指の手同士が繋がり合うと同時に、ゾルビデムの前腕から離れて所在なくしていた黒髪がブロチゾラムの前腕や腰に優しく絡みついて彼女を抱き寄せ、二人の距離は更に密接なものとなった。

「そら! お邪魔虫は居なくなった事じゃ、お前さんたちもこんな所でイチャついとらんでとっととヤる事ヤりに行かんか!」
「うおぉっ!?」

 不意に背中を叩かれ驚き飛び上がった二人が振り返った先には、壁画の竜の顔にニヤニヤとした笑みを浮かべて野次を飛ばすヨクカンサンの姿があった。

「オメーも人の事言えねーだろジジイ!」
「言われなくても今から行くとこだったっつーの!」
「おおそうじゃったか! こりゃすまんかったのぉ」

 口々に彼に文句を投げかけても尚にししと悪戯っぽい笑いを零して非常に上機嫌そうなヨクカンサンに、ゾルビデムとブロチゾラムは不機嫌と羞恥の入り混じった表情でしっしと向こうへ行けのジェスチャーを送った。

「精々励めよ、若人達?」
「うっせークソジジイ!!」

 去り際の彼の一言に対して、二人の口から一字一句違わず同時に発せられた罵倒に彼らの親友として育んできた絆を感じて、ヨクカンサンはこの上ないほくほく顔でキャンプへと戻るのだった。


 ◇  ◇  ◇


 この日彼らが設営したキャンプ地からほど近い場所に、林と呼ぶにも規模の小さい茂みと木立の集まった場所があった。そこは食料になる木の実などがある訳ではないが身を隠すには適していて、時折弱い野生ポケモンが一時的な隠れ場に使う以外はあまり人やポケモンの出入りのない地であった。

「んんっ……♡じゅる、ちゅっ……♡」

そんな茂みの奥まった場所、ある一本の木にもたれ掛かりながら、ゾルビデムとブロチゾラムが深く抱き合って濃厚なキスを交わしていた。ゾルビデムが胡坐をかいた上にブロチゾラムが乗り、互いの身体全体を寸分の隙間なく密着させつつ彼の頬を両手で包み込み、二つの小さな犬歯が覗く大口と頑強な牙が剥き出しの顎まで裂けた大口とを合わせて、幅広の肉厚な舌でゾルビデムの黒紫色の舌を絡め取ってねっとりと心ゆくまで堪能していた。ゾルビデムも負けじとブロチゾラムのものより長い舌で絡め返し、その口腔を愛撫しようとするのだが、それ以上に彼女が口を犯してくる勢いが強く、結局なすがままとなってしまう。

「んぐぅっ♡ んぁ……はっ……♡ ぶ、ブロチ……やっぱりっつーか何つーか、やたらグイグイ来るじゃねーか……」
「はっ……♡ 当然だろ……? 明日はメマリーに取られちまう事だし……今のうちに思いっきり堪能しとかないと、な……♡」

 お互いの舌先に唾液の糸を繋げたまま、ブロチゾラムは淫靡な笑みを浮かべ、唾液の滴る舌を挑発するかのように見せつけてくる。同時にゾルビデムの首元を覆う黒髪の隙間に手を突っ込み、その下の首を飾るエレズンを模したチャームをあしらったチョーカー──二人が一番の親友であると同時に恋人でもあるこの関係になってすぐの頃、ブロチゾラムが彼に贈ったもの──を指で引っ掛けて軽く引っ張ってくる。そんな親友の姿と言葉に、ゾルビデムは殊更にゾクゾクと雄の本能が煽られるのを感じた。

「だよなぁ……だったらオレも、思いっきりブロチを堪能しとこっかなぁ……」
「んあっ、ひゃうぅぅんっ♡」

 先程までのお返しとばかりに、ゾルビデムはブロチゾラムの首筋に下から上までつうっと舌を這わせると、ブロチゾラムの肉厚な舌がだらしなく垂れ下がったままの口から嬉しそうな甲高い嬌声が漏れ出してくる。ゾクゾクと身体が震えるのと同時に、愛液の滲み出し始めた股座を彼のそこへと擦り付け、黒髪の一部を汚していく。

「ブロチのマンコ、もう濡れ濡れだな」
「ゾルビデムこそ、髪の上からでもチンコバッキバキなの丸分かりだぜ?」

 ゾルビデムがブロチゾラムの秘唇に指先をそっと這わせて糸引く愛液を纏わせていやらしく囁き、ブロチゾラムがゾルビデムの大きく膨れ上がった股間をそこを覆う黒髪越しにそろりと撫で上げ、艶然と笑う。そしてブロチゾラムが彼の股間を覆い隠す黒髪の繊維を手で分け入って暴き出すと、中で窮屈そうに押し込められていたゾルビデムの肉棒が、ぶるんッと音を立てそうな勢いで解き放たれ、彼の親友の眼前にその逞しい雄の情欲をさらけ出した。
 ゾルビデムを始めとするオーロンゲのペニスは形態だけならばヒトのものと同じで、彼らの皮膚の色である緑色の包皮に舌の色と同様の黒紫色の亀頭を備えた作りになっている。しかしそのサイズはヒトの平均を超えるものが多く、ゾルビデムのモノもまた巨根と呼ぶに相応しい代物だった。ブロチゾラムはそんな愛しい親友の逞しい雄を見下ろしながら、今までその剛直によって与えられてきた快感を思い出して舌舐めずりする。

「はぁ……何回見ても本当エッロいデカチンだなぁ……♡」
「ホレ直してもいいぞ?」
「言われるまでもなくホレ直した♡」

 そう言って我慢の限界とばかりにブロチゾラムは彼の股間に飛びつき、思い切り口を開けてペニスを咥え込もうとするが──

「ブロチストップ」
「んぁっ!? 何だよゾルビデム、オレにチンコしゃぶって欲しくねーの?」

 大口を開けた顔のまま、親友に両側頭部の突起を押さえてフェラチオを阻まれてしまったブロチゾラムは、不機嫌そうに口を尖らせて文句を言う。

「いや、メチャクチャしゃぶって欲しい所なんだけどよ、今日は『アレ』やりてぇなーって思ってな」
「なーんだそういう事か。だったらそっちのがいいかも」

 ゾルビデムの提案した『アレ』と聞いて合点のいったブロチゾラムは、すぐさま機嫌を直して嬉しそうな笑顔を見せた。ゾルビデムが背後の草の上で仰向けに寝そべり、招くように自身の膝を軽く叩く。するとブロチゾラムは後ろ向きで彼の顔の上に跨り、自分の秘部を大胆にさらけ出しながら黒髪を纏った身体の上に上下逆さまに覆いかぶさった。
 いわゆるシックスナインの体勢となり、ゾルビデムはすぐ目の前に突きつけられたブロチゾラムの潤いを帯びたヴァギナに目が釘付けになる。ぷっくりと盛り上がり柔らかな質感を持つ大陰唇の隙間から甘い木の実を切り分けたように瑞々しい粘膜が、雌の匂いを伴って目の前の雄を誘惑している。割れ目の片端から性的な興奮に勃起して顔を覗かせたクリトリスが、時折期待にひくりひくりと収縮を繰り返していた。

「手で直接責めんのはナシ、口と舌だけで先にイッた方が負け……それでいいよな?」

 鼻先に先走りの滴る肉竿を近づけて、その雄の性臭を堪能しながらブロチゾラムが言った。

「オーケー、ついでに勝った方が先に上やるってのも追加だ」

 紫色の滑らかな皮膚に包まれた、肉厚でぷにぷにとした大陰唇を片手の指二本で左右に開き、ひくつく膣口まではっきりと露わにさせながらゾルビデムがそれに答えた。

「りょーかい。そんじゃ……いっただっきまーすっ♡」

 言うや否やブロチゾラムはその大口でゾルビデムの巨竿をぱっくりと根元近くまで咥え込むと、唾液のたっぷりと絡んだ分厚く幅広の舌で丸ごと包み、頭を上下させながら裏筋から竿全体、大きくエラの張った雁首までをねっとりと舐り責め立て始めた。

「うッ、お゛ぉぉッ……!?♡ こっ、こんにゃろっ、負けてたまるか……ッ♡」

 いきなりペニスへと叩き込まれた容赦のないフェラチオの快感に一瞬怯んだゾルビデムだったが、すぐに負けじとブロチゾラムの肉付きの良い尻を掴み、素手でそのむちむちとした質感を堪能しつつ膣口からべろりと粘膜を舐め上げ、勃起してその存在を主張するクリトリスを黒紫の舌先で捕らえねちっこく転がした。

「ふむぅっ!? んんぅぅ〜〜〜ッ♡」

 敏感な肉豆をゾルビデムに舐め回され、痺れるような快感に腰をくねらせて悶えるブロチゾラム。快感を逃そうとよじらせる腰の動きもしかし、尻をしっかりと掴んだゾルビデムの手によって阻まれ、結果ダイレクトにその強烈な快感を叩き込まれてしまう事になった。それでも彼女はフェラチオのペースを緩める事なく、むしろ更にペースを早めて何としても射精へ導こうと食らいつき続けた。

「(っあークッソ……ブロチのフェラ、マジ気持ち良すぎる……っ♡ こうなったら奥の手だ……!)」

 自分からの責めに全く怯む気配を見せずますます苛烈になるペニスへの責めに早くも絶頂感がこみ上げ出し、焦燥が募り始めたゾルビデムは、おもむろにクリトリスから舌を離すと今度は彼女の膣内に滑り入れ、遥かに長いそれを目一杯伸ばして奥へ奥へと侵入していく。

「(へっ──ちょ、まっ!? そこはヤバいってゾルビデムッ……!♡)」

 ブロチゾラムがそれに気が付いた頃には既に彼の長舌は彼女の最奥、一番の弱点であるポルチオに到達した所だった。舌先が子宮口を軽くなぞり、同時に嫌々と抵抗するブロチゾラムの尻を今度は自在に動く黒髪で太腿と腰を縛り上げながらしっかりと両手で掴み直し、ゾルビデムは雌の最大の急所をその舌でこちゅんっ♡、と絶妙な力加減で打ち据えた。

「んぎッ、ん゛ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!!?♡♡」

 その一打ちを皮切りに、くりくりくりくりとゾルビデムの舌先が執拗に彼女のポルチオを揉み解し、舐め回し、激しく暴れ回る下半身を髪と両手で押さえつけながら最もその箇所が快楽を得やすい力の入れ方で的確に、容赦なく責め立てる。長舌をぎちぎちと締め上げる膣内やがくがくと痙攣して止まぬ足腰から、いよいよブロチゾラムも絶頂へと昇り詰めようとしているのがはっきりと分かった。

「(あぁぁぁぁ駄目ッ♡ ゾルビデムに子宮の入り口舐められんの気持ちよすぎてイクの我慢できねえっ♡)」
「(クッソっ♡ ブロチの弱点突いたけどもう無理だっ♡ これ以上射精我慢出来ねえよぉっ♡)」

 互いを責め合うというよりは、少しでも早く絶頂へと達したいという欲求の捌け口としているかのように、二人は互いの性器を貪り舐り合う。くぐもった二種類の呻き声と淫靡な水音だけが夜の静寂の中に響き渡り、一心不乱に絶頂へと高め合って行くが、最終的に先に達したのはゾルビデムの方だった。

「い、い゛ぅっ、ぐッ♡ ぅっ、んんんぅ……ッッ♡♡」
「ぐぅっ♡、んんっ……(あ♡ オレの口ん中っ♡ゾルビデムのザーメンいっぱい注がれ──あっオレもイクっ♡ 喉マンコに種付けされながらイッちまうぅッ♡♡♡)」

 自身の口で親友の濃厚な子種汁を一滴残らず受け止める最中、数秒遅れてブロチゾラムもポルチオ絶頂を迎えた。口内に精液を注ぎ込まれながら、一際甲高い呻き声を上げて縛り上げられた下半身をがくがくと痙攣させ、ブロチゾラムは深い雌イキの法悦に浸るのだった。

「はーっ♡、はーっ♡、はぁー……くっそー、後もうちょいだったのによ……」
「んくっ、ごくっ♡……はぁっ♡……ゾルビデムが早漏で助かったぜ」

 ぐったりと草の上に大の字で横たわるゾルビデムの上で、ブロチゾラムは彼女の好きな苦い味のする精液を慣れた様子で飲み下し、うっとりとその味を堪能しつつ勝ち誇ったように笑う。

「んなっ……別に早かねーし! ブロチのフェラテクがヤバすぎなだけだっつーの!」
「へいへい、そーゆーことにしといてやるよ」

 自分に貼られた不名誉なレッテルに対する抗議を適当に流されてしまい、ゾルビデムは不服そうな目でブロチゾラムを睨む。

「じゃあ今からオレが早漏じゃねえってとこ見せてやるよ」
「おっ、言ったな?」

 既に身体を反転させ、顔同士を至近距離で向き合わせてゾルビデムを組み敷く姿勢になったブロチゾラムが、彼の宣言に興が乗ったとでも言わんばかりにニヤリと笑った。すっと細められた黒の目がゾルビデムの緋色を見据え、煌々と夜空に輝く月の光と、彼女の電気で形作られた黄金色のたてがみが放つ燐光の下で見たその笑みは、捕食者のように妖艶ですらあった。

「ま、口であっさりイカされた奴がマンコで辛抱できんのか甚だ疑問だけどな?」
「心配すんなって、その前にオレがブロチをイキ狂わせてやっから」
「……へーえ? じゃあそんな大口叩けなくなるくらいヒンヒン言わせてやるよ」
「そりゃこっちの台詞だぜ」

 ブロチゾラムは親友を組み敷いた体勢から一度起き上がると、腰を上げて自身のヴァギナを片手で左右に大きく開き、一度射精しても尚硬さを失わぬゾルビデムのペニスの先端にくちゅりと粘ついた音を立てて宛てがった。これからその逸物が与えてくれる快楽を想像し、それだけで否応なし子宮が彼の精子欲しさに降りてきてしまう感覚に舌舐めずりを一つしてから、一気に腰を落としてその剛直を一息に呑み尽くした。

「ぅお゛ッッ……♡♡」
「は──ッッッ♡♡♡ ぁんだよっ♡ 一気にブチ込んだだけでッ♡ もうそんな顔しやがって♡ 降参すんなら今のうちだぜ早漏クン?♡」
「へッ♡ ブロチこそなんつー顔してやがるッ♡ 今にもメスイキしそうで堪んねーって感じじゃねーかぁ?♡」

 二人は愛しい親友の性器が与えてくる快感に今にも絶頂しそうなのを堪えながら、互いの痴態をあげつらい煽り合う。ブロチゾラムは両手を地面に付けて身体を支えつつ、下半身をゾルビデムの前に突き出したような体勢でゆっくりと腰を上げ自身の肉壺から彼の太竿が引きずり出される様子をじっくりと見せつけてから、どちゅんっと腰を落として再度呑み下す。

「んぁっ♡、〜〜〜〜〜ッッ♡♡」

 ブロチゾラムはその刺激で悲鳴にも似た声にならぬ喘ぎ声を上げ、そのまま腰を上下に振りたくり始める。粘ついた水音が上がると同時にだらしなく緩み肉厚な舌の垂れ下がった口から嬌声を上げて、ゾルビデムのペニスを膣肉で扱き上げて責め苛みつつ思うがままに快楽を貪る。凹凸一つ一つの形を全て覚え込んだ膣道が、彼のありとあらゆる性感帯を余す所なく刺激し、一つピストンする毎にブロチゾラムと一緒にゾルビデムも情けない喘ぎ声を上げてその快楽に身悶えた。

「ははっ♡、かわいー顔しやがって♡ はぅんっ♡ オレのマンコっ♡ そんなにっ、気持ちいいかよっ♡」
「うぁ゛っ♡、あああぁっ♡ ったりめーだろッ!♡ 毎回毎回っ、気持ち良すぎてっ、どうにかなりそうなんだよッ♡♡♡」
「あっ♡、オレもっ♡ ゾルビデムのぶっといチンコズポズポするのぉっ、はぅんっ♡、だいすきぃっ♡♡♡」

 どちゅっ♡、どちゅっ♡、といういやらしい水音と身体のぶつかり合う音の混じった卑猥な音がこれでもかと辺り一帯に響き渡る。ブロチゾラムの膣責めに弱々しく喘ぎ感じ入るゾルビデムに段々と嗜虐心をくすぐられたブロチゾラムは、ただ本能のまま快楽を貪るだけの腰使いだけでなく、急にペースを緩め焦らしたり、奥まで挿入しながらぐりぐりと腰をグラインドさせたりと、様々な動かし方で彼の反応を愉しんだ。

「っぐ、っあぁーー畜生ッ!♡ もう我慢出来ねえッッ♡♡」
「おいゾルビデ──ぃぃい゛いいいいいッッ!!??♡♡♡」

 ブロチゾラムによって好き放題肉竿を使われ、散々焦らされては弄ばれる状態にとうとう我慢の限界を迎えたゾルビデムは、唐突に彼女の膣奥を力いっぱい突き上げた。ブロチゾラムはがくがくと全身を仰け反らせて悶絶し、その衝撃でバランスを崩した隙に、ゾルビデムは自身の髪で彼女の身体を縛り上げると胸の中へ引き寄せ、そのまま髪で雁字搦めにした親友の子宮口を下から激しく犯し始めた。

「はぐっ♡ ちょっ、バカッ♡ まだオレが攻めたかったのにっ、い゛っ♡ あぁッ♡ あ゛ぁーーーーッッ駄目ッ♡♡ ゾルビデムのチンコで子宮ガン突きされんのきもちいいよぉぉッッ♡♡♡」
「はっ、散々オモチャにしてくれたお返しだっ♡ 本当はっ、こうされたかったクセによッ!♡」
「んい゛ぃっ♡ そうっ、だけどぉっ♡ もっ、もうちょっとっ♡ オマエのことイジメてからがよかっ、んんぅ♡」

 それ以上は言わせないとばかりにゾルビデムはブロチゾラムを両腕でぎゅっと抱きしめ、口からはみ出した舌を自身の舌で絡め取り濃厚なキスを交わした。膣への激しい抽送と同時に行われる優しく愛おしむような口づけにブロチゾラムはきゅぅんっと胸が締め付けられるようなときめきに深く酔い痴れ、彼の首に腕を回して抱き返し黒紫の長舌に愛撫されるに任せた。

「はぁっ、ぐぅぅッブロチッ!♡、そろそろイくぜっ!♡」
「ふあぁぁッ♡♡ いいぜ来いよっ♡ オマエのっ♡ ゾルビデムのあっつくて濃いザー汁ぅっ♡ オレの子宮にいっぱいくれよぉっ♡♡」
「ブロチっ……♡、ぐッ、うああああぁぁぁぁッッッ♡♡♡」
「うあぁッ♡、はッ♡、はげしっ♡、あ゛ぁーーーーッッオレもッ♡ オレもマンコイクぅぅッッ♡♡♡」

 ゾルビデムが親友の背を抱いていた手を尻たぶに持ち替えると、より一層激しいピストンで彼女と共に一気に絶頂へと上り詰めた。口の中に出した時と比べ物にならない量の精液が、ブロチゾラムの膣内の収縮で搾り上げられ、子宮内へ注ぎ込まれていく。

「んぁっ……♡ あぁ……♡ ぞるびでむっ……ぞるびでむぅ……♡」

 子宮に精液を受け止めながら深い絶頂の余韻にとろりと蕩けた表情でゾルビデムの胸に全身を預け頬を寄せて甘えるブロチゾラム。白目勝ちの鋭い黒い目はオーガズムの直後で淫蕩に染まり、普段の♂勝りな態度からは想像もつかない程甘え切って、艶やかな黒髪で分厚く覆った広く逞しい胸に全てを預ける。ゾルビデムも荒く息をつきながらそんな彼女を優しく抱きしめ、胎内に白濁を一滴残さず注ぎ切った後も尚、腕の中で赤子のように甘えるブロチゾラムの頭を撫で続けた。


 ◇  ◇  ◇


「よーし、行くぞメマリー!」

 爽やかな秋の日差しがさんさんと降り注ぐワイルドエリアの草原に設営された、タイプも種族も異なる六匹のポケモン達が思い思いに憩うキャンプ地。ゾルビデムはその掛け声と共に手にしたポケボールを鱗雲に彩られた空へ向かって放り投げた。
 少し遠くまで飛んでいくポケボールを嬉しそうにぽてぽてとゆっくりとした走りで追いかけるメマリー。ブロチゾラムはそこから少し離れた草の上で、三角座りの上に顎を乗せ組んだ腕の後ろから覗かせる白目勝ちな黒い目で、彼女の一番の親友と遊ぶメマリーを恨めしそうな目で見ていた。

「子どもと張り合うワケねーだろ……なーんて言っていたのは、何処のどなただったかしら」
「それケンカ売ってる?」

そんなブロチゾラムに、カロナールが揶揄のたっぷりと込められた言葉と共にせせら笑う。ブロチゾラムは刺々しい声音で振り向きもせずそれに返答して、言外にあっちへ行けという意思を見せるが、カロナールはそれを察する事無く──あるいは察した上であえて──気にする素振りも見せずに、長い脚を品良く揃えてブロチゾラムの隣に座った。

「エディから聞きましたわよ、昨晩メマリーちゃんがアナタ達の事を邪魔したって。あんまり聞き分けが悪いから一日ゾルビデムさんを譲る約束をしてやっとの事で説得したのでしょう?」

 黒手袋をはめたような整った五本指の手を優雅な所作で口に当て、その下に悪戯っぽい意地悪な笑みを隠しながらカロナールが続けた。

「それが何だってんだよ」
「いえ、アナタの事ならいつも以上にゾルビデムさんを求めてからメマリーちゃんに譲り渡す事でしょうに、それでも結局ヤキモチ妬いちゃうなんて……ブロチーったらそういう可愛らしい所もあるのですね、って」
「オマエ本ッ当人のことおちょくってキレさせんの上手いよな」
「あら、ありがとう!」

 堪えきれずくすくすと笑い声を漏らすカロナールに、ブロチゾラムは電気のたてがみをバチバチとショートさせて威嚇するが、当の本人は全く動じる事無く相変わらず余裕の表情でブロチゾラムの滑稽な様を笑うばかりであった。

「もーカロナールったら、あんまりブロチーいじめちゃ駄目だよー?」
「だって面白いんですもの」
「オマエも笑ってんじゃねーぞエディロール」

 すると彼女達の会話を聞いていたらしいエディロールが、歩肢を蠢かせて二人の方へ近づいてカロナールの背後から隣にかけてにその長く扁平な身体を横たえた。しっかり者らしく一見カロナールをたしなめているととれる言葉をかけているが、半笑いのその声音から察するに彼もまたブロチゾラムをからかう側であるようだった。

「それよりエディロール、こいつオレがゾルビデムを求めてどうとかってはしたない事言ってたぞ」
「あら、子供相手に本気でヤキモチ妬いてるブロチーのみっともなさも大概でしょうに」
「あ゛ぁ?」
「受けて立ちましてよ?」
「あはは、二人とも本当仲いいんだから」

「……? どうしたメマリー?」

 ふと、ブロチゾラムは少し離れた先のゾルビデムの一言が耳に入り、気になってそちらに目を向けた。見るとそこには両手に持ったポケボールに目線を落として押し黙るメマリーと、そんな様子を心配して身体を屈めて声をかけるゾルビデムの姿があった。

「メマリーちゃん、どうしたのかしら」
「お腹痛くなっちゃったのかな」

 カロナールとエディロールもそれに気が付き同様に心配そうに見守る。メマリーはしばらくもじもじと俯いたまま黙りこくり、やがて意を決したように口を開いた。

「……ゾルビデム。今日は遊ぶのもういいから、ゆっくり休んで?」
「? どうしたんだよ急に。今日一日オレと遊ぶの楽しみにしてただろ?」
「ううん、ほんとにもういいの」

 唐突なメマリーの態度の変化に一同は何事かと驚くが、彼女の様子が明らかに自分のしたい事を我慢して言っているもののそれだったため、何かがありそうだと踏んだゾルビデムは更に問い詰めてみる。

「休んで、って言ったよな。メマリーが遠慮しなくったってオレは元気だし、ブロチだって確かにむくれてっけどオマエからの頼みなんだし、何も心配しないで遊んだっていいんだぜ?」
「でも……特訓、すごく大変だったでしょ……?」

 特訓。そのヨクカンサンがついたとっさの嘘とその裏にひた隠しにした真実を思って一瞬う、と言葉を詰まらせるゾルビデムだが、どうにか気を取り直して続ける。

「あ、あー……昨日のはそんな大変じゃなかったんだ。だからホラっ、この通り元気百倍! だぜっ!」
「そうなの? きのうの夜、ブロチーとゾルビデムのすごい変な声が聞こえたから、とっても大変な特訓してると思ったの」
「……は?」

 メマリーがその言葉を言い放った瞬間、約一名を除き──ついでにいつの間にやらこのやり取りを聞いていたヨクカンサンも合わせて──そこに居たポケモン全員が全く同じ声を発し、同時に考えうる限りで最悪のシチュエーションを想像し、瞬く間にキャンプの空気が凍り付くのをはっきりと実感した。

「……メマリー? 今、何て言った……? えっ、ブロチと? オレの? 変な声が?」
「うん、夜目が覚めたらね、ゾルビデム達が特訓してるところから聞こえたの。二人の声で、『あんあん』って──」
「っわーーーーッッメマリー!! それ以上はいい! 言わないでくれ頼む!!!」

 純真無垢な幼女の口から更なるとんでもない爆弾発言が飛んで来そうなのを、長い耳の先まで顔を真っ赤にし大慌てで塞いで阻止するゾルビデムに、状況のよく分かっていない顔できょとんとするメマリー。一方他のポケモン達はといえば、ゾルビデム同様顔を真っ赤にして唖然とするブロチゾラムに信じられないと言わんばかりの目でブロチゾラムとゾルビデムを見るカロナール、腹を抱えて必死で笑いを堪えるエディロールとヨクカンサン……と様々な反応を見せていた。

「っぷ、くくくっ……す、すっごく……白熱した……特訓っ、だったんだねっ……」
「ああ、それはもうアッツアツっ……だったんじゃろうなぁっ、ぷっ、ひひひっ……」
「笑うなーーーッ!!」

 噴き出しそうになりつつブロチゾラムとゾルビデムを茶化してくるエディロールとヨクカンサンに声を揃えて叫ぶ親友二人。他方で、先程から絶句し口に当てた手をわなわなと振るわせていたカロナールが、彼らに次いで耐えかねたようにブロチゾラムへまくし立て始めた。

「しっ……信じられませんわ!! つまりアナタ達、キャンプにまで聞こえるくらいの大声で、そのっ……していらしたと言う事でしょう!? しかもまだ子どものメマリーちゃんにまで聞かれるなんて……そこまで恥知らずだとは思いませんでしたわ!!」
「うるせーッ!! あれくらい離れたとこなら大丈夫だと思ってたんだよ! それにメマリーが起きてたなんてオレ達に分かるワケねーだろ!」
「言い訳は見苦しくってよブロチー!? 大体メマリーちゃんがパーティに居る時にそういう事をしたがる事自体非常識でしょうに!」
「ホンットああ言えばこう言いやがる……! エディロールとまだヤレてねーからって嫉妬してやがんのかぁ?」
「はッ……はああああッ!!? えええエディとワタクシの事はこの問題と関係ないでしょうッ!!!?」
「はっ、ムキになってるって事は図星なんだろ。おーいエディロール! カロナールの奴オマエと──」
「きゃーーーーッッ駄目ぇ!!! 言わないで頂戴!!!」

「も、もうっ……ブロチーったら……」
「……今度はもっと離れたとこでヤろっと」
「ねえヨクカンサン? どうしてさっきからワタシの耳を塞いでるの? ブロチーとカロナールはどうしてケンカしてるの?」
「メマリーはまだ知らなくていい事じゃよ」

 ワイルドエリアの爽やかな秋晴れの下、二人の少女がやいのやいのと下世話な事でいがみ合う声が響き渡り、その伴侶達が恥ずかしそうに赤面している。

「春じゃのぅ」

 ヨクカンサンは、そんな光景に少し季節外れのような呟きを誰に聞かせるでもなくただ秋風の中に溶け込ませて、ほっこりとそんな若人達のじゃれあいを優しく見守るのだった。


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オーロンゲチャンと同じくpixivからの転載&ちょっとだけ修正したものです。
改めて見返してみると拙い所だらけで恥ずかしい限りですが、何だかんだ好評頂いたものですのでまあそれはそれで嬉しい限りで。

Author: [[テルミン]]


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