「おい!大丈夫か!?」 俺は非日常な事に嬉しさと驚きを隠せなかったが とりあえずイーブイの安否を確かめるためにこえをかけた、が、返事はなかった。 もしかして言葉が分からないのか…、と思ったがそれは違うようだ。 近づいたら、イーブイが気を失っていることに気づいた。 俺は迷いなくイーブイを家に連れて帰った。 その後母親の質問攻めにあったが全てを説明し終え、イーブイを自分の部屋のベッドに寝かせた。 しばらくするとイーブイは目を覚ました。 「あの…、こ…こ……は?」 何だ喋れるのか。まぁいいや、それより質問に答えなきゃ。 「ここは俺の家だ。お前が道に倒れているのを俺が連れてきたんだ。」 「あ、ありがとうございます。あなたの名前は?」 「拓也だ。ところでなんであそこに倒れていたんだ?」 「わ、わたしは…わたしはポケモン界に住んでいました。 わたしの村は8つの種族でできていて、ある日、炎と雷、そして、悪の種族が反乱を起こして、8つの種族はバラバラになったんです。 中でもノーマルの種族の生き残りはわたしだけで…。 食べるものもなくて気を失って…。 目が覚めたらここに…。」 そうか…。そんな事情が。 「お前行く所がないのか?」 「はい……。」 「じゃあ、俺と一緒に住まないか?」 「え…、は、はい…。あ、ありがとうございます。」 「早速だけど名前は?」 「ありませんけど…。」 「じゃあ、俺がつけてやるよ。うぅーん、そうだなぁ。お前雌だよな?」 「はい。そうですけど…。」 俺はイーブイの後ろ足の間を開いた。 「わっ、ちょっと…何するんですかぁ。」 頬を赤く染めて言うイーブイはとても可愛かった。 「ごめん、ごめん。確認だよ。」 本当はポケモンの性器がどうなっているのか知りたかっただけだが、上手く誤魔化せたようだ。 実際、イーブイの後ろ足の間にはピンク色のきれいな割れ目が顔を覗かせていた。 「よし、決めた。お前の名前はルビーだ。」 「ルビー…。」 イーブイが雄だったら名前はサファイヤにしようと思ったけど、雌だったのでルビーにしたってわけだ。 「今日はもう遅いから寝るか。」 気づけば時刻はもう9時を回っていた。 「はい。」 「あ、でも布団がないなぁ。」 「わたしは床で寝るから大丈夫です。」 「何いってんだ。夜は冷えるからそんはのだめだ。」 「でも…、布団はないんですよね。」 「じゃあこうすりゃいいじゃねえか。」 俺はそう言うとルビーを抱き抱えて一緒に布団に入った。 「拓也…さん…。」 10分も経てばルビーは寝息をたて始めた…。 にしてもあの敬語はやめてくれないかな、気まずいし…。 その考えはすぐに睡魔によって消され、俺は眠りについた。 ◆ #pcomment(,闇,above); IP:116.65.248.27 TIME:"2012-04-04 (水) 19:29:21" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=vermirion2" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Nintendo 3DS; U; ; ja) Version/1.7455.JP"