'''''Sun Shine''''' by[[零]] ---- この小説はエロを含む予定ですので、苦手な人はそちらのドアからお帰りください。 表現の問題上、ポケモンを『人』と表す場合があります。 ご了承ください。 目次 #contents ---- ****prologue [#c87abaa0] ここはジョウト地方、コガネシティより南・・・ ウバメの森の中にある、人間の知らないポケモンだけの街。 -ウバメタウン- 月と星々が夜空に爛々と輝いている中、 街の大通りの裏にある酒場で、一匹のブラッキーが酒を飲んでいた。 闇酒場と呼ばれるここは、飲食だけの施設ではない。 寧ろ、飲食より殺しや盗みなどの『仕事』を探しにに来る者がほとんどだ。 しかし、このブラッキーは違った・・・。 ブラッキーは人を探していた。 自分とは全く逆の力を持つポケモンのエーフィを・・・。 彼は、探しているエーフィがここの酒場に頻繁に来ることを知り、 二、三日前から毎晩この酒場に通いつめていた。 だが、エーフィは見つからない。 彼は諦めたのか、机に酒代を置き席を立つ。 そして、外に出ようとした時一匹のポケモンとすれ違う。 雌のエーフィだった。 ブラッキーは振り返り確認すると、少し微笑んだ。 あのエーフィが彼が探していたポケモンのようだった。 だが、今は話かけない。 ブラッキーは四足歩行のため手が使えないので、 体を使いドアを開け店を出る。 店を出ると、一匹のウィンディが話しかけてきた。 「あのエーフィがそうなのか?」 「あぁ。」 ブラッキーはエーフィが見つかったことで頬を緩めながら答える。 「いい雌になってたな。あの頃より雌らしくなってたし、胸もちゃんと成長してる。」 「うるさい・・・。」 ウィンディはニヤニヤしながらブラッキーをからかった。 それに対してブラッキーは、顔を赤くしながら五月蝿いとしか言えなかった。 「じゃあ、俺は妹さんと念の為に妹の方に会ってくる。」 うインディは暫くそうやってブラッキーをからかって楽しんでいたが、 急に真面目な顔になると、なにやら怪しげなことを言ってウインディは歩き出した。 「あぁ、頼んだ。」 ブラッキーはそう言ってから、歩いて行くウィンディの後ろ姿を見ていた。 ウィンディはその視線に気が付いたのか振り返ると、「お前もしっかりやれよ・・・。」とだけ言って走っていった。 ブラッキーはしばらくその場で考え事をしていたが、 「10年ぶりか・・・。」 と呟いてから、その場を去って行った。 それから10分ほどすると、酒場からあのエーフィが出てきた。 そして、彼女は『仕事』へと向かった・・・。 夜の汚い仕事へと・・・。 ****第一話「日光と月光」 [#j0af6ade] 太陽が沈んで月が昇りってしばらくした後、私は出かけた。 彼に呼び出されたから。 彼が私に話なんて珍しいななんて考えながら、 呼び出された場所-ハナダの岬-へと向かった。 ハナダの岬はカントー地方で有名なデートスポットで、 たまにジムリーダーのカ○ミも現れるらしい。 だが、今日は一匹のポケモンしかいなかった。 黒い体に黄色い発光体を持つブラッキーしか、 私を呼び出したブラッキーのライトしか・・・。 私は彼に走り寄る。 「ごめん、ライト。待った?」 「ううん、全然。来てくれてよかったよ、シャイン。」 彼は私の声で振り返り、笑顔で返答する。 「私が来ないと思ったの?」 私は彼の隣に座りながら聞く。 「だってシャインのマスター厳しいだろ?」 「厳しいけど優しいところもあるんだよ。」 しばらく私たちはたわいも無い会話を楽しんでいた。 「今夜は本当に月が綺麗だね。」 私は座ってる状態に疲れたので仰向けに寝ていた。 「この満月をさ、シャインに見せたかったんだ・・・。」 彼の言葉に私は嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。 「・・・まぁ、俺は太陽の方が好きだけどさ。」 彼の付け足した言葉に私は驚いた。 月光ポケモンであるブラッキーが月より太陽を好むなんて・・・。 「何で・・・?」 私はそれ以外の言葉が見つからなかった。 「それは・・・それはシャインが太陽を象徴としたポケモンだからだよ。」 彼は優しく笑いながら言ったけど、 言われた方の私はとても恥ずかしい。 自分でも、顔が紅潮していくのが分かる。 「シャイン、俺と付き合ってくれないか?」 彼は私の瞳を見つめて言う。 すごく・・・うれしい・・・。 「こんな私でよかったら・・・。」 私は彼の質問に即答した。 自分では気づかなかったけど、彼に言われて気が付いた。 私も彼が・・・ライトのことが好きなんだって。 好きだから、この告白が嬉しいと思うって。 私は気持ちを抑えきれなくなって、彼に勢いよく抱きつく。 そして、彼と一緒に地面に倒れこむ。 「んん・・・。」 彼が私の口を自分の口で塞ぐ。 彼の舌が私の口に入り、私の口腔を犯していく。 フレンチキスと呼ばれる、深い、大人のキス。 私も負けじと舌を入れかえす。 時折口を開けると、ピチャピチャと厭らしい水音が辺りに木霊する。 「「ぷはっ・・・。」」 口を離すと、私たち2人を銀色の橋が結んでいた。 そして、橋は切れると私の顔にかかる。 一体どれ位の間キスをしていたんだろう・・・? 一瞬にも感じたし、数十分にも感じた。 気づいた時には、もう、私が下で彼が上になっていた。 ****第二話「第二の告白」 [#u36ca4f4] それから私たちはお互いの体を求めて激しく愛し合った。 お互いに初めてって事もあって、ちょっとぎこちない部分もあったけど、 それでも私たちは身体的、精神的に最高の快楽を味わった。 そして今、私たちは地面に横になりながら、向かい合って抱き合っている。 彼の体温、鼓動が肌を通して伝わってくる。 私が彼の胸元に顔を擦り付けると、彼はそれに答えるようにギュッと抱きしめてくれる。 「んんっ・・・。」 彼の抱きしめる強さがあまりに強すぎて声を出してしまう。 どうしたんだろう? さっきまでは私を優しく包み込むように抱きしめてくれたのに・・・今は違う。 決して私を放さないかのように、強く・・・ただ強く私を抱いている。 あまりに彼の様子がおかしいから彼の顔を見ると、彼はとっても複雑そうな顔をしていた。 「どうしっ・・・んっ・・・・・・。」 彼に「どうしたの?」って聞こうとしたのに、それは彼に唇を奪われたことで中断されてしまった。 ピチャピチャと厭らしい水音を立てながらするキスは、行為の時ほどじゃないけど十分に深いキスだった。 やがて口を離すと、私たちの間に、まるで私たちが繋がったことを証明するかのように銀色の橋が架かった。 けど、その橋は一瞬で切れてしまった。 「シャイン、俺の眼を見て。」 「えっ・・・?う、うん・・・。」 橋が切れてすぐに、彼は私に眼を見るように言った。 私は突然のことに少し戸惑ったけど、しっかりと彼の眼を見る。 彼の顔は、眼は、さっきまでの複雑そうでは無く、何かを決心した意志のある眼をしていた。 私は不安だった・・・。 彼の眼を見てると彼がどっかに行っちゃいそうで・・・。 だけど、彼は私の心配をよそに静かにゆっくりと話始めた。 「シャイン、実は――――――。」 ---- これで第二話は終了です。 ちょっと短すぎですね; これからやっと本題に入ります。 それにしても遅すぎだ・・・。 更新が遅くて本当にすいません。 誤字や脱字の指摘、 コメントある方どうぞ。 ---- #pcomment