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Strangled Love の変更点


&color(red){注意!!この作品は官能的な表現(強姦)や気持ち悪い効果音などが含まれています!苦手な方はすぐにBACKしてください!!}; By[[プテラン]]


※これは5作目の『[[Enemy Within]]』の続編となっております。
 そのためいきなりこの作品を読むとよく分からない場合があります。
 それでもいい方は是非どうぞ。      


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「「アイクを捕獲しなさい!!」」


女王の命令が美しくも邪悪な青空に響き渡った。アリスはその命令を下すと大空に舞い、アイクを見下ろす。
雌竜達はその命令に従い、一気に一匹の雄を襲う!!
一匹の雄は、歯を食いしばり大空を睨む。

アリス……思い出してくれ!!
俺の優しさと……愛情を!!


「ゆくぞ!!」

まず、オーダイルとガブリアスが俺に攻撃を仕掛けてきた。オーダイルは冷凍パンチを繰り出した。俺は床を強く蹴り、氷を纏った拳をかわす。
俺は空中で、オーダイルの背後に火炎放射で攻撃する!


青鰐は苦痛の悲鳴声を上げた。
彼女は俺のスピードについていけなかったようだ。戦いは力だけが全てではない……。速さも大切な武器の一つだ。スピードとパワーをバランスよく身につけるよう努力していた俺は、現実世界ではトップクラスなのだ。


今度はオーダイルに続いてガブリアスがストーンエッジを繰り出してきた。鋭い岩石の先が俺を突き刺そうとする。
俺は始祖鳥だ。見た目は鳥類のように見えるが中身は全く違うのだ。飛行よりも地面を走る方が得意である。
俺は空中で身動きができない状態だ。俺は空中で、ストーンエッジで対抗する。

「くっ……」

彼女の力は元々強い……。
何といってもドラゴン族の中でも数少ない600族を誇る、怪力の持ち主だ。
更に攻撃力は通常の2倍……3倍……高いのだ。
岩石同士の嵐がぶつかり合うと、俺は勢いよく吹き飛ばされてしまった!

チッ……!なんだ!この攻撃!!前戦った時よりも強いぜ……
彼女は手加減をしていたというのか!?
それともアリス……いや、黒竜のせいなのか!?

女王の魔力のせいであろうか……前戦った時よりもガブリアスの攻撃力が上がっているようだ…。
恐らくアリスの力強い命令のせいだ!彼女からは『俺を100%逃がない!!』という気持ちが捉えられた。雌達は女王のために俺を捕獲しようとしているのだ!もちろん……彼女達一人一人が雄を求めているのには変わりない……。
俺は再び雌竜の力を思い知らされた。

はあ……はあ……
くっ……!くそ…!

闇のような心地悪い風が俺の意志を奪ってゆく……。まるでその風は彼女達に絶賛しているかのようだ…。
徐々に俺の顔が焦りの表情へと変わっていく…。しかし負けず嫌いな俺は諦めようとしない!

「喰らえー!!」

俺は周りの邪悪なオーラに負けず、いわなだれを繰り出した。岩そのものが生きているかのように、彼女達を飲み込む……。

岩の雨は見事に雌達に直撃した。周りの雌達にも一部、焦りの表情が見られた。

「さすがレアモノ……只者じゃないわね!」

「うう……強いわ……」

「なんて威力なの!?」


フン……どんなもんだ!俺は……負けてなんかいないぜ!
雄を……舐めるなよ!!


彼女達は口々に声を漏らした…。
アイクは自分のモチベーションを高め、自分自身を強化させる。


よし!雌達が怯み始めたぞ!
これなら一気に攻めることは可能だ。
いける!!楽勝だz……っな!?


「アーケオスく~ん!こっちだよ♪」

「はっ!いつの間に!?」

俺はプテラが後ろにいることに気がつく!
彼女のスピードは俺よりも上だった。『力』が上でも『速さ』が上なら厄介だ。攻撃そのものも当たらないし、相手に隙まで与えてしまう!

彼女の攻撃がスローモーションに見える……
岩竜は既にだいもんじを繰り出していたのだ……

「ぐあああー!!」


その攻撃は見事に俺の背中に直撃する。俺はだいもんじで押し出され、建物に顔面激突する!

「ぐはっ!!」

激しい衝突音がすると建物は壊れ始める…。床に倒れた俺は真上を見る。
するとガラスやコンクリートが勢いよく落ちてきた。
その建物自体が……俺を襲うように……

「!?う、うわー!!」


  …………


彼が雄叫びを上げてから数分経過した……
完全に建物は崩壊し、あたりは砂煙でいっぱいとなっている…
この砂煙は待っていてもしばらくはおさまりそうにない……

女王は遠くから哀れな雄を見届けていた。その様子にサザンドラは満悦する……。

「ふふ……これでアイク……あなたも懲りたでしょう?あなたは…何をしても無駄なのよ……」


女王はアイクの敗北を望んでいるようだ。
アイクが負けた場合、無論……彼は彼女達のおもちゃとなるだろう……
このままでは……彼が……


「……砂嵐が邪魔だね……。リザードン!」

「もちろん、分かっているよ!」


ハブネークはリザードンに“ふきとばし”をするよう提案する。
リザードンは早速大きな翼をはばたかせた。


砂嵐はおさまった…。建物は竜巻が通り過ぎたかのように、ぐじゃぐじゃとなっている…。ガラスは細かく割れており、コンクリートの壁もボロボロだ……。
雌竜達はアイクを探し始める。




アイクはすぐに見つかった。アイクはうつぶせ状態で岩やコンクリートの下敷きとなっていた。
彼は体中が傷だらけであり、七色の美しい翼も汚れてしまっている。そのみっともない姿は完全に敗北を意味していた……。


「う……く……」


俺は悔しい気持ちでいっぱいだった……。必死で体を動かしたが、びくともしなかった…。
動くのは首だけで、手足は岩に埋もれていた……


雌竜達はぞろぞろと俺の方へ集まってきた…。雌達は俺の姿を見て、クスクスと笑っている…

くそ……!馬鹿にするな!!
こんなところで……くたばってたまるか!!


リザードンは俺にちょっかいを出してきた。

「はは!!あっけなくやられたね~!!残念だけど……私達の勝ちだね~」

「うるせー!!まだだ……勝負はこれからだ!!」

俺は手足が使えないだけでまだ戦えるのだ。
俺は死にもの狂いで彼女に竜の波動で攻撃しようとする。
しかし……!

「金縛り!」

「蛇睨み!」

「がっ……!?なんだ!?」

か……体が……動かねえ!!アーボック……ハブネーク……厄介な技を持ってやがるぜ……
クソ!きたねーぞ!!


女王はじわじわと俺のそばによってくる。
アリスが俺に近づいてくるにつれて、俺の顔は徐々に絶望的な表情へと変わる……。


こ…これまでなのか……!?
お守りがわりにもらったゼンゲの実も何の意味もない……
さらに技も使えないし……それどころか動けない……
いったい……どうすればいいんだ!?

俺の焦りの表情を見て、女王は満足する。周りの雌竜達も喜悦の声を上げる……。俺は悔し涙を流す……

「さあ、もうあなたに選択肢はないわ……。おとなしくあたいの命令に従いなさい……」

アリスは俺の耳元でうっとりした声で魔の世界へと誘う。彼女のあつい息が俺の耳に入ってくる……

「畜生!!お前らなんかに負けたくねー!!」

雌に堂々と“どっからでもかかって来い!”といったが、結果は敗北……。雄より3倍強いと言われた雌でも負けは負け……雌に負けたのは事実である……。
俺は言葉では表現できない鈍い痛みを感じていた。

女王は邪悪な微笑みを浮かべながら、敗北で苦しむ雄の様子を楽しむ……。
彼女誇り高い口調になり、悪竜達に命令する。


「さあ、部下たちよ……アイクをしっかりと特殊な縄で縛りつけておくのよ!そしたらあたいのそばに、アイクも含めて全員集合しなさい!」

「はい!了解しました!アリス様!」

雌竜達はアリスに頭を下げる。彼女達は早速指示通り、俺を縄で結び始めた。
その縄は見た目は普通のロープのようだが全然力が入らないのだ……


数分後……
完全に俺は縄で拘束されてしまった。
そして拘束された哀れな雄は女王のそばへと運ばれた。
雌竜達は女王と俺を囲むように整列した。
俺はアリスに仰向けにされると、彼女は俺にのしかかりを繰り出す。

「まずは軽くお仕置きよ♪」

「ぐああー!!」

160キロの重みが俺を襲った。俺は前と同じような情けない声をあげてしまった。

「どけ!!くそデブが!!」

「あたいはぽっちゃり系よ。デブ扱いするなんてひどいわ……」

彼女の両頭が俺の頬に触れてきた。2頭の邪竜は俺を可愛がるように頬を舐めまわす。
俺が『やめろ!!』と言うとアリスは残酷な微笑みを濃くし、俺を見下ろして小声で言う。

「ふふ……今から儀式を始めるわ……。……あたいは今から…あなたを犯すわ……」


!?じょ…冗談じゃねえ!!周りにたくさんの雌がいる前で……!!

しかしアリスは俺の言う事を聞かない……。女王は俺からおりると、部達下のほうを見る…。そして俺の心を粉砕するような言葉を伝える。

「あなたたち……今日はご苦労さん♪あなたたちのおかげであたいのアイクを捕まえることができたわ。今から待ちに待った……“勇敢なる雄を歓迎する儀式”を行う……」


部下達はその言葉に大喜びする。女王に認められる雄は少ないのだ……。その意外な言葉に彼女達はつい声を上げてしまう!

「ええ~!!女王様のテクニックを見れるの!?きゃ~!夢みたい!」

「これは……うまくなるチャンスよ!絶対に見ないと!」

「誰かビデオカメラ持ってないの!?!」

「ちょっと~!割り込まないでよ!私が先に前にいたのよ!!」


なんなんだこいつら……気持ち悪いぜ!こいつらはアリスから雄を犯すテクニックを学ぶつもりなのか!?こんなど真ん中で…!?恥ずかしいというレベルなんかじゃねぇ!!
これは雄としての……最強の屈辱だ!!


「ふふ……みんな…嬉しそうね…。部下達、しっかり見て上手になるのよ!そしてアイク……再びあなたの精を味わうことができるのね……。……あ、その前に儀式の説明をしないとね……。まずこの儀式は滅多に行われないの……何故なら今までに一度もレアモノがここに現れなかったからよ……。この意味、分かるかしら?つまりこの行事は『女王に認められた雄を祝福する儀式』なの…。あなたはこの儀式を終えると一生あたいの城で暮らすことになるわ……。ちなみに儀式が終了するのは、ここであなたが精を放った瞬間よ……。そしてあなたはあたいの夫となるの……。あなたはKalmahの王様になるのよ!素晴らしいでしょう?」

と…とんでもねぇ!!絶対にゴメンだ!!
城の中で俺は……一生強姦されるのか!?


「ふふ……そんな心配そうな顔しないでもっと喜びなさいよ。それに今からやる儀式はほんのお遊び……。ふふ…ちゃんと手加減してあげるわ……。本気で犯すのは……あたいの寝室……。さあ……雄のプライドを捨てて、思いっきり泣き叫びなさい……。あたいに犯されるなんてあなたは幸せものなのよ?じゃあ…早速、あたいのトリプルフェラを味わいなさい……」


「ま、まった!!俺だって断る権利はあるだろ!?俺は反対だ!!お前の判断は間違っている!!そんなの王なんかじゃない!さっさと俺を放しやがr………!?」

パクッ…

しゅる……じょりじょり……

三匹の邪竜はいきなり俺の肉棒と咥えてきた。両頭は俺のカリ部分をなぞるように、じょりじょりと舐めまわす。彼女自身は亀頭を軽く口に含み、舌先で円をかくようにちろちろと舐めまわす。もちろん……彼女の視線は俺の顔だ。前と同じように上目遣いで攻めてきた。鋭い眼差しが美しく嫌らしい。


「がは…!やめてくれ!!俺はこんなところで出したくない!」

『何を言っているの?今出さないとあたいの夫になれないわよ?』

「がは……」

『ふふ……夫になりたくないの?それならあなたが射精を我慢すればいい話じゃない…。ほお~ら、もっと必死で耐えないと……出しちゃうわよ…』

「く…!ひ、卑怯だぞ!!……がああ!!」

俺はついに情けない声を上げてしまった。それとは反対に女王はテレパシーで残酷な言葉を伝えてくる。
更に悪いことに俺は体の異変に気がついた。


な……なんだ!?さっきよりも体が動かない……。蛇睨みを受けたときも体は動かなくなったが、このしびれは何かが違う!確かに蛇睨みは麻痺状態となって体の自由を奪ってしまう……。しかし体は全く動かないわけではない。じゃあ……この痺れはいったい……!?

俺がそんなことを思っていると女王本体の頭が俺を犯すのを辞める。
左右の頭が舐めしゃぶりながらアリスは俺に話しかける。

「ふふ……体に異変を感じたようね……。あたいね……特別な能力を身につけたのよ。それはあたいの唾液にあるの……。あたいの唾液に触れると雄は動けなくなってしまうのよ……。つまりあたいがフェラしている間は全く動くことができないの。舐めれば舐めるほど動けなくなってしまうのよ。…更に徐々に快感も上昇していくわ……。完全に動けなくなった雄を虐めるなんて……素晴らしいでしょう?あ、でも心配しないで……このビリビリしない痺れ毒は痛くもないし、ただ体の自由を奪うだけのもの……。……唾液が乾いて5分もすればすぐ治るわ……。まあ舐めている間は動けないでしょうね……ふふ……」


またしてもとんでもない能力だ!黒竜はあの時…彼女にこんな能力まで与えたのか!?これじゃ……アリスに肉棒を舐められた俺は……逃亡できない!
それどころかもう俺は性奴隷として生きていくのか!?…………くそ!!どうすればいいんだ!!

中心の邪竜は肉棒への奉仕を再開する。
アリスは唾液を大量に塗りつけてくる。

「がはっ!!う…あ…!」

『ふふ……また泣いてくれるのね……。もっと可愛がってあげる…』


くそ……またテレパシーで喋ってきた!!変なことばっか言ってくるんじゃねぇ!!


彼女は俺が泣き叫ぶのを期待していたようだ。俺が情けない声を上げる度に彼女の怪しい微笑みが濃くなっていく……。完全に動けない俺は彼女のおもちゃとなってしまった。


「手加減しすぎたかしら?でも……よく耐えたわね……。じゃあ……これはどうかしら?」

じょり…じょり…しょり……

「ああ、う!!それだけはやめて…く…れ…!!」

一匹の邪竜は俺の肉棒から口を放すと、雄の最も敏感な裏筋をねっとりと舐めあげてきた。これは俺が一番苦手な攻め……。以前もこの攻めであっけなくいかされたのだ。

じょり…しょりしょり…ぴちゃ…

「!?あががー!!やめろー!!」

『ここが一番効くんでしょ…?何回舐めたらいっちゃうのかしら…うふふ……』


彼女は何度も俺の裏筋を舐めあげてくる。下から上に向かってザラザラとした舌が俺の肉棒を刺激する……。その舌攻めは的確に俺の敏感なツボを攻めてくる。更に舐める度に彼女の攻めは強くなっていく。最初は柔らかく攻め、徐々に力を与えていく……。
彼女はじわじわと雄を焦らすのが気に入っているようだ。


じょりしょり……しゅるしゅる……


『15回……16回……17回……ふふ……頑張っているわね。でも……どんどん苦しくなってくるでしょ?』

「がはっ……!」


手加減して……これなのか!?なんというテクニックなんだ!!

彼女は絶え間なく俺に刺激を送ってくる…。休みを与えてくれる感じは一切見られない。
女王はねっとりと裏筋を舐めてくる度に、嬉しそうに数えてくる……。

彼女の舌が俺のモノにあたる時間がどんどん長くなってきた……。今まで以上に丁寧に舐めてくるのだ……。また、体の痺れも増してくる一方だ。この痺れはピリピリせず、痛くはないが徐々に快感が上昇していくのだ。彼女の唾液は徐々に俺の自由を奪ってゆく……。

じょりじょり……

「あく…!くそー!!もう限界だ!!やめてくれ!!!

精を放つ屈辱的な宣言をすると彼女は大きな舌を精一杯だしてきた。そして舌の根元が裏筋に触れる。

『ほお~ら、36回目よ……いっちゃいなさい…』

彼女は大きな舌をいっぱいに使って、前と同じようにじっくりと時間をかけて舐め上げてきた。

じょりじょりじょりじょり……!

「ああー!!ダメだー!!!」

どぴゅぴゅぴゅぴゅ……!


俺は彼女の舌の根元あたりで射精してしまった。放った精液は彼女の口の周りや顔にねちょりとはりついた。
しかしまだ舌は根元部分……。彼女は俺が精を放っている途中でもねっとりと時間をかけて舐めあげてきた。

「あがが!?とめてくれー!!」

『ふふふ……だめよ……まだ36回目の途中……』

どぷっ……どぷっ…!

意地悪な彼女は舌先がカリ首にあたると舌を離さず、亀頭を激しく舌先でつついてきた。本当は36回目は終わっている……しかし彼女にとっては舌と肉棒が離れない限り回数に数えないようだ。

彼女の舌攻めが終わらない限り俺の射精は止まらなかった。
俺は断末魔のような声をただひたすら上げていた。


ぴゅ……


ようやく彼女の舌が俺のモノから離れ、36回目が終了した。しかし完全に終わったわけではない。彼女は嬉しそうに俺のモノについた精液をねっとり舐めてくるのだ。精を放ったばかりで敏感になった雄槍を舐められ、俺は再び女の子のような声を上げることになった。

『うふふ……これであなたは…あたいだけのもの……』

「はあ……はあ……」

彼女の舌攻めが終わると、俺は荒く息を切らしていた。
彼女の見事なフェラチオに雌竜達は目を輝かせながら口々に騒ぎ出し始めた。


「さすが女王様だ……美しすぎる…!」

「すごい……なんてテクニックなんだ!」

「女王様のサディスティックな舌攻め……憧れるわ~!!」


アリスは部下達がきゃーきゃー叫ぶと笑顔で返事を返す。そして意地悪な表情で俺を馬鹿にする。

「ふふ……残念ね……手加減したつもりだったのに……。まあ、無理もないわ。あたいのフェラを我慢した雄は一人もいないもの。それにしてもまた可愛い声で泣いてくれたわ……。あたい……幸せよ……さすがあたいの夫…」


「!!うるせー!!お前なんか後でギタンギタンにしてやる!!」

「もう…照れちゃって…可愛いわ…。あなた今からもっと可愛がってあげたいけれど……あたいには用事があるの……帰るのは遅くなるけど、その分夜はたっぷりと虐めてあげるわ」

女王は再び誇り高い声で命令する。

「お前たち……これでアイクの儀式は終わった…。アイクはあたいの番となったのだ。……さあ、早くアイクを城に運びなさい!」

「はい!すぐに従います!」

「それとプテラ、アイクを運び終わったらすぐにあたいのもとに来るように!わかったかしら?」

「了解しました。アリス様」

雌竜達は喜びの声を上げながら俺を運んでいった。


  …………


辺りは静かな夕方となった。
アイクによって壊された建物の前には女王がいた……

バサッ…バサッ…ものすごい勢いでプテラが舞い降りてきた。
彼女は荒い息を切らしてアリスに頭を下げる。

「はあ…はあ……アリス様、只今参りました」

「ふふ……お疲れ様……。プテラ、気軽にお聞きなさい…。…う~ん……誇り高い口調も今はやめようかしら。結構この喋り方、疲れるしね♪」

どうやら彼女は誇り高い口調は少し苦手なようだ。女王は普通の口調に直ると、早速本題へと入る。

「あなたは今日、見事アイクを捕まえたわね♪あたいは大満足よ!あなたをここに呼んだのは、ご褒美を与えるためよ。今夜は……アイクを虐めていいわよ」


「ええー!!ほんとにいいんですか!?女王様の……愛しの雄を……しかも例の儀式を済ませたアイクを本当にめちゃくちゃにしてもいいのですか!?……女王様は『レアモノを捕まえた場合は真っ先にあたいに持ってきなさい!』って言っておりましたよ!?夜の中で、レアモノを一番始めに犯すのがあたしでいいんですか?」

プテラはアリスの意外な言葉で思わず声を上げる。どうやら雌竜軍は、捕まえたレアモノはまず女王が相手をするらしい。
普通の雄は個人で捕まえてやりたい放題だがアイクは勇敢で強いと言う点でレアモノに相当するらしい。


普通は女王がレアモノと認める雄は存在しない……。何故なら雄達は誰も雌達に牙を向けようとしないからだ。力が強く、肉食的な雌の集まりだ……。更にいえば雄は1割も存在しない圧倒的不利な状況だ。無理もない…。

またアリスはかなり性欲が強い……。Kalmahに初めて『真のレアモノ』が現れたのに女王は夜のひと時を部下に譲ったのだ。
今回レアモノを譲った理由は恐らくアイク自身にある。性的な点で見ると、彼女はアイクのことが大好きだ。アイクは一度、女王を倒している……その出来事が逆に彼女の欲望を濃くしてしまったのだ。彼女はアイクのようなレアモノを手に入れるのをずっと切望していたのだ。当たり前だと言っても過言ではない。
アリスはニヤニヤしながらプテラに言う。


「本当よ……でも、今回だけね!…今夜あたいは用事があって一度城を離れるの……。だからあたいがいない間、留守番をお願いね……。あなたは雌竜軍の幹部の1人でしょう?できるわね?」

「は~い♪任せてください!」

雌竜軍には幹部が存在する。その幹部はアリスのようなものすごいテクニックを持っている。勿論したっぱの雌達よりも断然強い……。また、噂によれば幹部は3人いるらしい。1人はプテラだが、あと2人は誰なのか分からない……。

「いい返事ね……。あなたには感謝の気持ちでいっぱいよ……。それともう一つ、あなたの仲の良い友達をこっそり誘って、2人、3人で遊ぶのもOKよ……。もちろん独り占めでもいいわ。さあ、あなたの大きなお口でフェラしてあげなさい……。あなたの舌攻めのテクニックはあたいがよく知っているわ……」


「わ~い♪女王様、ありがとう!あ、じゃなくてありがとうございます!」


「……あなたは嬉しいことがあるとすぐにタメ口になっちゃうわね…」

部下達は女王に敬語を使うのは原則だ。しかしながらしたっぱと幹部は敬語を使わず、普通に会話する。幹部3人が堅苦しいのが嫌いというのが理由らしい。また中には幹部に敬語を使うものもいるらしい……。

何も知らない雄が、幹部としたっぱが混ざっている雌達を見ると同じレベルのように感じるだろう。しかし中身は全く違うのだ!幹部は女王を守る頭……。幹部の強さは並程度ではない。

プテラはあまりの嬉しさについ、女王にため口を使ってしまった。プテラは申し訳なさそうな顔をしているが女王はニッコリと微笑む。女王はアイクを手に入れた喜びでいっぱいなのだ。そのため、恐ろしい女王はすぐにプテラを許してしまう。

「……でも…それだけ嬉しいのね!大丈夫、怒っていないわ。……そんなことよりも朗報よ!あなたにも……あたいと同じ能力をプレゼントするわ……テレパシーで伝えることのできる能力をね…。既にもう2人の幹部には与えているのよ…。少し痛いけど、我慢しなさい」

アリスはプテラのそばによった。女王は大きく口を開けプテラの紋章にかぶりついた。

「ああ……!いたっ!」

プテラにも当然だが首に星紋章がついている。アリスはプテラの首に牙を立て、自分の唾液を紋章に染み込ませる……。しかし彼女の体は痺れず、普通に翼をバタバタさせている。どうやら痺れ毒は雄だけに効くようだ。

鋭い痛みを感じたプテラは手を強く握り、翼をバタバタさせている。彼女の首から出てきた血液が、首筋をなぞる…。やがてその血液は地面を汚す……。

女王はようやく首から口を離した。


「…少し強く噛みすぎたかしら?でもよく我慢したわね……はい、もういいわよ。さあ、あなたも城へ戻りなさい」

「は~い!あっ、はい!了解しました!」

女王は怪しい微笑みを浮かべて言った。プテラは女王から授かった能力の嬉しさで首の痛みを忘れ、元気いっぱいに城に向かって羽ばたいた……



  ………



「くそ!早くここから出せー!!ハゲ!ブタ!虫食い玉ねぎ!!」


俺は彼女達に城に連れていかれてしまった。現在俺は『誰かの寝室』……つまりベッドの上で横になっている……。いや、寝かさせている。この部屋には窓はないが、綺麗な鏡に、豪華なドア……そして大きなベッドがある。例えて言うならば高級なラブホテルのようだ。言うまでもないが大きなベッドは一つだけである。

俺はさっきまで特殊な縄で拘束されていた。しかしその縄が解かれると今度は鎖によって自由を奪われてしまった。今は“ばんざい”の態勢で両手首と両足首を鎖で縛られているのだ。俺は何度も4つの鎖を外そうとしたが、その鎖は呪いのように俺に張り付いている。いくら暴れてもびくともしないのだ!

ふう……俺の力じゃビクともしねぇ……。どうすれば……いいんだ?
……ここは冷静に物事を考えよう……

俺は深呼吸をして自分自身を落ち着かせ、運ばれた道のりを考える。

確かこの建物は4階建ての巨大な城だったな……。ぱっと見た感じ、1階は豪華な絨毯に大きな時計……。2階は派手なテーブルにシャンデリア………恐らく食堂だな……。え~と……確か3階は……大きな道とたくさんのドアがあったな……。ホテルのように『301』『302』と書かれていたから、アリス達の部下の部屋に間違いないな……。そして…気の遠くなるような長い階段を渡って連れて行かれた4階……。4階には豪華な椅子に真っ赤な絨毯、綺麗な窓ガラス……そして小さな扉が3つほどあったぞ……。4階は……予想がつくぞ。アリスの部屋だ。恐らくアリスは純金でできた椅子に座って部下達に命令しているのだろう……。


俺が連れていかれたのは……4階にある小さな扉のどれかだ……。
するとここは………は!?……アリスの……寝室だ……!!早く逃げないとえらい事になっちまう!!

こんなところで、彼女に舐められたでもしたら……俺は間違いなく一生ここで暮らすことになる!!そんな人生は嫌だ!!

俺は必死で暴れた。女王の痺れ毒は切れているようだが……金縛りの効果がまだ残っているようだ……。そのため現時点で特攻は使えない…。

こんなところで……くたばるもんか!!俺はアリスと約束したんだ!
正気になったお前と……共に元の世界へ帰るのだと!!

俺がそんなことを考えているとドアがゆっくり開いた。

「だ!誰だ!?」

俺は焦った口調で入ってきた雌竜に問いかける。
入ってきたのはアリスの幹部の一人……プテラだった……。

くそ……あの時の奴か!!
部下の話によると……コイツは……幹部……。通りで他の雌よりも強いわけだ…。

俺が城に連れていかれる途中、雌達は幹部と女王のことを喋っていた……。
彼女達の会話によると……幹部はプテラとガブリアスと……あと一人は分からなかったな……。

俺は彼女を見て敗北の悔しさを思い出す。

「お前!早くこの鎖をどけろ!今度は1VS1で勝負だ!」

しかしプテラは俺の言う事をさらっと水に流す。わんぱくな彼女は目を輝かせて俺に返事を返す。

「レアモノアーケオス、やっと会えたね~。脱出不可能『雌竜城』へようこそ!名前は確か……アイク君だったよね?女王様に許可をもらってここまできたよ~。今夜はあたしの大きなお口でおちんちんをじゅぽじゅぽしてあげるよ~♪」

!?くそ……!コイツにも……俺の話が通用しなねぇ!!
どいつもこいつも……考えていることは同じなのか!?

そんな俺の感情を無視し、彼女は俺の股を大きな手で摩ってきた。

「!な……触るな!!変態野郎!!」

「あたしは変態で~す♪」

彼女がそう言うと、俺の股にある雄を右手でしっかりと握った。そして大きな爪で刺激する。彼女は爪先でカリをなぞったり、上下にしごいたりする。
さらには左手で俺の腹を優しくなぞってくるのだ。

ぐりぐり……ぐちゅぐちゅ…

「!?あががー!!」

ねちょねちょとした嫌らしい水音が鳴り響く……俺はすぐに情けない声を上げてしまった。
その声を上げると彼女の目は弧を描いた…。

「あはは!やっぱり雄の鳴き声って興奮するよね~。もっともっと虐めてあげるからね…」

言うまでもないが、コイツもとんでもないサディストだ!可愛くて優しい声のくせに、性格は全くの逆。彼女は雄が悲鳴を上げる様子を楽しんでいる。

ねちょ…ねちょ……

「く…う!……が…ん……!!」

俺はまだ、雄としてのプライドを捨てていなかった。俺は必死で悲鳴を上げるのを我慢していた。コイツは俺が雄叫びを上げるのを待っている……。コイツの言いなりなんかになってたまるかよ!!

プテラは既に俺が声を上げるのを我慢していることに気がついているようだ。

「何我慢しているの?思う存分泣き叫んでもいいのに~。『お美しいプテラ様!いかせてください!』って言ったらすぐに楽にしてあげるよ~」

「が…は…!!う、うるさい!!絶対に言わねーよ!!お前の思い通りになりたくないだけだ!!」

俺がプテラに怒りの言葉をぶつけると、彼女は残酷な微笑みを浮かべてきた。俺は初めて彼女の不気味な微笑みに思わず怯んでしまった。

「そうなんだ……。これは自分の立場を分からせないとね……。幹部様に向かって偉そうな口叩いていると……どうなるか……その体に教えてあげる……」

「!?」

彼女は右手を激しく上下にしごき始めた。しごくスピードもかなり速い。更には左手で俺の睾丸をつかみ、マッサージをする。

俺は彼女に怒りの言葉をぶつけた事を後悔する…。
しかしもう遅かった……。俺は彼女の心を傷つけてしまったのだ!俺はあっという間に限界へと追い詰められてしまった。


ぐちゅぐちゅぐちゅ……ねちょ…


「も、もう限界だ!!離してくれ!!」


俺はついに彼女に白旗を上げてしまった。しかし彼女は俺の言うことを聞こうともしない。逆に徐々にしごくスピードを上げたり、睾丸マッサージもエスカレートさせたりする。

「は~い、終了♪」

「ぐあああ!!」

どぴゅぴゅぴゅぴゅ!!

俺はついに雄叫びを上げ、空中に白い液体を放ってしまった。放たれた精は俺の腹と彼女の手や顔を汚す…。しかしまだ彼女の攻めは終わっていなかった!彼女は俺が射精している途中に裏筋を爪でグリグリと転がしてきた。

「あががが!!離してくれ!!」

「ふふふ……だ~め…」

彼女はさらに力強く刺激する。そのため、射精の時間もかなり長くなってしまった。
俺はただ、泣き叫ぶことだけしかできなかった……。



  …………



2分ぐらいたっただろうか……彼女はようやく俺の肉棒を離してくれた。


「はあ……はあ……はあ……」


俺は荒い息を切らしている。はっきり言って体がもう、もたない!俺は早くここから逃げ出したいという気持ちでいっぱいだった。しかし彼女にとって、今のは単なる悪戯に過ぎない。

ちゅぱ…

彼女は手についた精液をこれみよがしに舐める。

「うわ~やっぱり濃厚だ!久しぶりに美味しい精液飲んだよ。…アイク……それにしても……あはは!やっぱりすぐにいっちゃったね。鳴き声も女の子みたいで可愛い~♪いや、おちんちんついているけど女の子だね~!」


ふ……ふざけるな…!俺は…男だ!性欲に飢えたお前らとは違うんだ……!

俺は彼女に訴えようとしたが……何故か声が出なかった。俺は……彼女を恐れているのか?いや!そんなはずがない!!

俺は再び力強い声で彼女に暴言を吐く。

「クソが!!このコウモリ女!失せやがれ!」

彼女の口が俺の耳に近づいてきた。生暖かい吐息が俺の耳元にあたる。認めたくはないが彼女もアリスと同じで、美人で可愛いのだ…。さらに彼女も俺と同じくらいの歳………これらの要素は俺を興奮させるのに十分すぎる条件だった。

「アイクはね、ここでアリス様の番となって生きていくんだよ?1回だけしかいけなかったら、アリス様は満足されないよ?せめて10回は余裕で射精しないとね。女王様のためにも頑張らないといけないよ~」


「!?なんで俺がここであんな奴と暮らさないといけないんだよ!今のあいつはただの性欲に飢えた汚いドラゴンだ!あいつは女王様でもなんでもないんだよ!!」

俺はアリスが大好きだ……。しかし俺が求めているのは正気になった彼女だ。今の彼女は黒竜に操られていて、俺の精しか求めてこない……最悪最低な女だ!

「……」

プテラはどうしたのか……完全に固まってしまった。

ピー……ピー……

突然、この部屋にある大きなテレビにスイッチが入った…。プテラは何故かすぐにテレビの前に腰を低くし、頭を下げる。訳の分からない俺はしばらくその様子を見ていると……突然テレビ画面に女王が映った!

「アリス様、おつかせ様です」

「ふふ……プテラ、あなたもご苦労さま……。楽しい時間中、割り込んでごめんね。……アイク……あなたの言ったことは全部聞いたわ……」


!?どういうことだ!?全く意味が分からない!
まさか……アリスは俺の声をずっと聞いていたのか?

プテラは頭を下げたままだ。俺は戸惑いながらもテレビ画面を睨みつける……。

「アイクってあたいのことを『女王』だと思っていないのね……。昼間はせっかく素晴らしい儀式をしたのに……残念ね……。おまけにあたいのことを汚い扱いするなんてね……ふふ……うふふふふ……」

!?いきなり笑い出したぞ!
でも……何故か嫌な予感がする……


「うふふ……これは…きつ~いお仕置きが必要ね♪あたいが城に帰ったら……もちろん……分かるわよね!?」

しゅる…ぴちゃ…ぴちゃ…

アリスは画面の前で大きな舌を俺に見せつける。ねちょねちょとした嫌らしい水音がテレビのスピーカーから聞こえてくる……。左右の頭は画面から俺の雄槍を見てパクパクしている。俺はその様子を見て、表情が凍りついた……。

「プテラ……アイクに地獄の快感を与えてあげて……。手加減はいらないわ……。好きなだけ雄汁を飲みなさい…。それともう一つ、本当のあなたはもっとサディストでしょ?もっと力強く嫌らしく攻めなさい……。分かったわね?」

「は、はい!分かりました!」



「おい、まて!アリス!勝手に決めるな!おい、聞いているのか!?雌ゴリラ!!デブ女!!」

俺は必死で暴言を吐くが返事は返ってこない……。
アリスは不気味な微笑みを浮かべている。
するとその数秒後……テレビの電源がシャットダウンした…。


く…!…アリス……。本当のお前に戻ってくれよ……。
お前は……そんな奴じゃないだろう?

俺が心の中でアリスに訴えていると、プテラは刃のような眼差しを俺を向けてきた。


!?なんだ!?この感覚は!?
この感じは……アリスと似ている!?

プテラの目つきが180度変わっている……。前よりも鋭い、邪悪なものとなっている。
この嫌な目つきはアリスを思い出させる。

彼女はどうやら猫をかぶっていたようだ。今までのわんぱくな彼女は仮面の部分にすぎなかったのだ。そしてたった今、その仮面が剥がれ落ちたのだ。
彼女はアリスと同じ……いや、アリス以上にニヤニヤとした不気味な微笑みを浮かべている。

「アリス様の言った通り……今から本当のあたしを見せてあげる……。ふふふ……アリス様と同じように…気絶するまで……舐めしゃぶってあげるわ……!!」

「…そんな……!クソ!!」

ガチャ!ガチャン!!

俺は鎖を外そうと必死に暴れる。しかし鎖は全くびくともしない……。
このままじゃ……!?は…!?

彼女はいきなり俺にキスをしてきた。彼女は俺の口内に舌を突っ込み、俺の舌を舐めてくる。俺は以前と同じように無理やり彼女の口内を味わうハメとなった…。

「ん…ん…っぱ!いいわ……この雄!!女王様が羨ましい!!はあ……はあ……」

気持ちの悪いキスだった。
彼女はようやく俺の口を開放してくれた。

「…はあ…はあ…」

俺も彼女と同じように息をはあはあ吐いていた。俺が息を整えていると、プテラはついに俺の肉棒に顔を近づけてきた。

彼女はご機嫌な表情で俺の雄槍を見つめる。俺はアリスのトリプルフェラを再び思い出した……。

あんな地獄……絶対に嫌だ!!

プテラの顔はアリスよりも恐ろしく見える…。それは恐らく、彼女のギャップのせいであろう。俺は今までにない、初めての恐怖心を抱いてしまった。

「お、お願いだ!それだけはやめてくれ!!」

「うふ……ふふふふふ……。いくら頼んでもだ~め……。さあ、観念しなさい!」

「よ!よせー!!!」

しゅるしゅる……ちゅる…

彼女は俺の肉棒をアイスキャンディーのように舐め始めた。両手は睾丸をもみもみしたり、こしょばしてきたりする。彼女は裏筋を中心にねっとりと舐めあげる。プテラの口は巨大だ。無論その分、舌も大きくて長い。つまり舌と肉棒が密着する時間も長いというわけだ。彼女は大きな舌に熱い唾液を染み込ませ、雄槍を可愛がる…。

この舐め方はアリスと似ている。
アリスは3枚の舌で攻めてきたがプテラの舌は1枚……。しかしその分、プテラは女王よりも長くて分厚い舌を持っている。

彼女はアリスからこのテクニックを学んだのだろう……。彼女のテクニックは女王に負けていない!

…しょりしょり…ちゅるちゅる…

「うう、うわー!!やめてくれー!!」

俺は今までよりも情けない声を上げてしまった。彼女は上目遣いで休まず、ただひたすら精を求めて舐めてくる。狙った獲物は逃がさないというドラゴン類の本能なのか、俺が必死で腰を引こうとすると、お仕置きのように力強く舐めあげてくる。俺は2度目の絶頂に達しようとしていた。

ふと彼女の舌の動きが止まった。彼女は俺に休みを与えてくれたようだ。情けなく精を放ってしまいそうな俺にとっては、この時間が天国のように感じる。俺は敵である彼女に、自然と感謝してしまう…。


「ふふ……アイク…なぜあたしが休みを与えたのか分かる?」

何も知らない俺はよく考える。何故…彼女は俺に休みを与えてくれたのだろうか?
何度もいかせる自身があるのか?すぐに気絶すると面白くないという理由なのか?
俺はいろいろと考えた。

「ふふ……答えはね……精液の味を濃くするためよ♪」

!?そ、そんな理由だったのか!?

「があ!?ああー!」

彼女は俺の乳首を爪でつついてきた。始祖鳥で言うと胸のあたりだ…。彼女は円を書くようにグリグリと刺激を与えながら、俺に話しかける。

「あたしはね……一滴も精液を無駄にしないの…。フィニッシュはお口の中だと決めているのよ…」

じょり…ちゅるちゅる……あむあむ…

「!?やめ…て…くれ…!」

俺の肉棒は再び彼女によってすぐに勃起させられてしまった。彼女は首を横にし、肉棒をはみはみと甘く噛む……。更には舌を使って肉棒全体を舐めまわす。彼女の舌が俺の雄に巻きついているのがよくわかる。

「ああ!!」

俺は突然艶のかかった声を漏らしてしまった。俺の反応が彼女をさらに興奮させる。
彼女はさっきからニヤニヤと不気味な微笑みを浮かべている。


『どうかしら?あたしの“雷の牙”は?ふふふ……激しい快感でしょう?』


!?コイツ……テレパシーで俺に伝えてきやがった!
肉棒を咥えながら嫌らしい言葉攻めが使える………これは…アリスと同じ能力だ!

プテラのテクニックは本物だった…。嫌らしい言葉攻めに……低電圧な雷の牙……。生暖かいに巨大な舌……。そして雄を興奮させる艶っぽい視線…。俺はあっという間に再度、絶頂へ導かれてしまった。

『そろそろ限界みたいね……あ~ん♪』

「あががー!!」

彼女は雄槍に止めをさす用意をする。彼女は巨大な口で俺の雄を丸呑みにする。そして頭を上下に動かしながら裏筋を高速で何度も力強く舐めまわす。胸に与えてくる刺激も一層強くなった。

彼女は大きな口でぐにぐにと俺のモノを揉みしだく。更には透明な液体をちゅうちゅうと吸ってくる。
彼女は相変わらず上目遣いで俺のほうを見ている。その顔はとろんと嫌らしい…。
俺が甘い声を漏らす度に上下運動のスピードが速くなる。


「あ…が…!もう…やめてくれー!!これ以上やったら……で…る!!」


『我慢は体に毒よ……さあ、全部お出し!!』


俺は彼女に限界を伝える。しかし彼女はそうとうなサディスト……。彼女は頭をさらに速く上下に振る。舌も裏筋の部分だけしか舐めてこない!
もう……ダメだ!!!


「ぐあああー!!!」


びゅるるるる……!

『きたわ!!精液きたー!!』

俺は彼女の口内に大量の精を放ってしまった。彼女は嬉しそうな顔で放った精子を歓迎する。

ちゅう……じゅるじゅる~!!

「があ!うあっ!!吸うなー!!」

俺は彼女に大量の精を奪われてしまった。精巣から直接雄の源が吸い取られている感覚がした。
彼女は俺の精をごっそり頂くと、ごく…ごく…と嬉しそうに喉を鳴らして飲み干した。

精を放つ勢いが弱くなると、彼女は再び上下運動を再開する。彼女は瞳をキラキラと輝かせながら、俺の精を求めている。

『おかわり!』

「く…そ…!」

ガチャン!
突然扉が開いた。プテラはじゅるじゅると力強く吸い上げると、その扉の方を振り向いた。


「プテラさん、只今きましたよ!」


青いドラゴンが女王の寝室に入室してきた。

「あ!ボーマンダ、お疲れ様!」

口の周りに白濁をつけたまま、プテラは元気よく彼女に挨拶をする。
ボーマンダは優しく微笑みながらプテラに話しかける。

「お誘いありがとうございます!早速二人でアイクをいじめましょう♪」

どうやらプテラはボーマンダを誘ったらしい。
俺はその様子を見て絶望感がより一層強くなった……。
ボーマンダは拘束されているみっともない俺の姿を見て、ニッコリと微笑む。

「また会いましたね……アイクさん……。実は私は……やられたフリをしていました……。あなたの力がどれくらいのものか、よく分からせていただきましたよ…。残念だけどパワーは私の方が上のようですね…。私は雌竜軍の幹部の一人です……。もう一人のガブリアスは今どこにいるのか知らないんですけどね」


……あと一人の幹部はコイツだったのか……
しかもやられたフリをしていたのか!?あんだけ思いっきり攻撃したのに……!

丁寧口調で冷静なボーマンダ……。彼女は優しい笑顔で話してくる。
しかし内面はどうだろうか?その笑顔の裏には何か恐ろしいものを感じる。

ボーマンダとプテラは俺の肉棒をジロジロと見つめる。彼女達の目線は俺を侮辱しているかのように見える。男として見られたくないところを負けた雌達に見られる……なんて屈辱的なんだ!

2人は俺の感情を無視し、肉棒に顔を近づける。俺から見て、右側がボーマンダで左側がプテラだ。

じょりしょり…ちゅうちゅぱ…

「!!ぐあー!!」

2人は大きな舌を出しながら艶のある瞳で舐めてきた。
青竜の舌はカリの部分をじょりじょり舐めてくる。岩竜は亀頭のあたりをチロチロと弄んできた。

『どうかしら?あたし達幹部のダブルフェラは?苦しいでしょう?どんな強い雄も秒殺なのよ……ふふ……うふふふふ……』

「あああー!!」



  …………



「!?!今の悲鳴はアイクだ!?」

ハリスは外で雌達に見つからないように物陰に隠れていた。
ハリスは悲鳴が聞こえた方へ一目散に向かった。

「あれか……あの大きなお城から聞こえたぞ…」

彼は雌竜達に気づかれないように建物の影に隠れながら、雌竜城の入口の様子を伺う。
入口の前にはハブネークとアーボックが立っている。
どうやらあの2人は監視役のようだ。

彼はアイクがおとりになっている間に拾ったバッグのチャックを開ける。
この中にはそこまで便利というわけではないが、いろいろなものが入っている。
ポーチには……マトマの実1つ・閃光弾2つ・睡眠弾1つ・ゴールドスプレー1つ・フォーカスレンズ1つ・ふしぎのプレート1つが入っている。


マトマの実はとても辛くて、匂いもキツイ……。利用する時がくるかもしれないから持っておいて損はないだろう。
閃光弾は太陽に負けないくらいの激しい光を放つ……。相手の隙を与えるには最善の道具といっても過言ではない。
睡眠弾は相手をすぐに眠らせることができるのだ……。しかし通じないポケモンもいるという点で注意が必要だ。
ゴールドスプレーはただの虫除けスプレーで、何も約に立ちそうにない。
フォーカスレンズは重くて硬いレンズが特徴のアイテムだ。しかし相手よりも遅く攻撃した場合のみ技の命中率が上がるという、非常に使いづらい道具である。
そしてふしぎプレート……。これはエスパータイプの技の威力が上がる優れものではあるが、ハリスはドラゴンタイプである……。彼にとってはガラクタに過ぎないのだ。


ハリスはバッグの中身から緑色の爆弾のようなもの取り出した。
彼はその場で深呼吸する。

「……アイクは臆病な俺を助けてくれた……。今度は…俺がアイクを助ける番だ!」

彼は意を決すと、その緑色の物体を投げた。

カラン…カラン…

「ん?何かしらこれは?」

ぷしゅ……!!

突然その物体から白い煙が出てきた。そう……彼が投げたのは睡眠弾。カゴの実をじっくり練って作った頼もしい道具だ。


彼女たちはすぐに寝入ってしまった。彼はその隙にもの音を立てずに、その城に忍び寄る。
ハリスは簡単に城に侵入した……



……が……甘かった。
別の建物の屋上から一匹の雌竜が独り言を言う。

「ふふ……アイクを助けようとしているのか……。無駄だ……」




  …………




現在1階……ハリスは中を見て目を丸くする。豪華な絨毯に自分の7、8倍もある巨大な時計……。絨毯の模様は赤と黄色で見事に色付けられている。模様はよく見ると竜のようになっている。そして真ん中には三つの頭を持ったドラゴンのシルエットがある。

「このシルエットは……女王のサザンドラだな……。確か、サザンドラの名前はアリスだったな……。そんなことよりも早く探さないと……。う~ん、どこにいるんだろう……。とりあえず2階に行ってみよう!」

彼は急いで2階へ上がっていった。その数分後、先ほどの雌竜が現れた。

「くく……ぐふふ……」




  …………




ハリスは2階にたどり着いた。
二階には豪華なテーブルにたくさんの椅子……そして大きなシャンデリアもあった。
さらに言うならば円形の大きな噴水までついている。

雌竜達は食事中のようだ。その食堂にはジャローダやクリムガン、リザードンといった強そうなドラゴン類が集まっている。
彼は息を殺して、ひっそりとその食堂の様子を伺う。その食堂からは雌竜達の様々な会話が聞き取れた。

「今日は雄を捕まえることができた最高な日だね!」

「うんうん!アリス様もご機嫌だよ。“アイクを虐めていいですか?”と言ったら、特別に10分間だけOKしてくれたのよ!」

「うわ~いいな!私も許可してもらおう!女王様は寝室におられるのかな?儀式を行うとき、あたしいなかったから分からないの」

「今は用事で出かけているらしいよ。でもその代わりに……女王様の寝室にアイクがいるんだよ。アイクは今、鎖で縛られて動けない状態なの……だから……うふふ…」

「うわ~!あたしめっちゃ虐めたいよ!せめて叫び声だけでも聞きたいな」

「それは無理ね……。あたし達の部屋は3階でアイクは4階にいるのよ…。この城は全体に防音対策しているから……一階違っただけでも声はなかなか聞こえないでしょう…」

「そっか……残念だな~」


ハリスは彼女達のことを気持ち悪いと思いつつも一言一句漏らさず聞いていた。彼は幸運にもアイクの居場所を知ることができた。

「(思ったとおりだ……。この城の中にアイクはいる…。……防音対策していても……俺には聞こえたぞ……。俺は比較的耳がいいんだ……。…あれは間違いなくアイクの声だ……)」

ハリスは彼女達にバレないように、3階に上がっていった。
もちろん彼は誰にも気づかれていないと思っている。でも実際はどうだろう?ハリスの後をこっそりとつけている雌竜がいるのだ……。
しかし何故後をつけている雌は、仲間に伝えないのだろうか?



  …………



ハリスは既に3階まで来ていた。
3階はホテルのドアのように『301』『302』とそれぞれ書かれている。ハリスの両手側には茶色の綺麗なドアがたくさんあった。
そして左右をきっぱりと分ける真っ白な床のタイルがある……。その大きな通路はまるでハリスを歓迎しているかのようだ。

ハリスはここで戸惑ってしまった……。ここは一階や二階とは違って、雌竜達の部屋の間を堂々と渡らなければならない……。この通路の長さは約50m……。この中心で見つかった場合……彼はどうなるのだろうか……?無論、用意に彼女達の“夜食”となってしまうだろう。
しかしハリスはアイクを一刻も早く助けたいのだ。
彼は息を深く吸ってゆっくりと吐く……

「どうか……見つかりませんように……!」

彼は彼女達に見つからない事を願って、恐怖の道をものすごい勢いで駆け抜ける。



ガチャン!ガラガラガラ!!

「!何だ!?」

彼が5m進んだところで、いきなり鉄の金網がハリスの入口を防いだ!

「警告!警告!3階に侵入者発見!」

緊急のサイレンが鳴り始めた!ハリスの顔が徐々に青くなっていく……。

彼はなんとしてでも逃げようと当たりをキョロキョロと見渡した。すると4階につながる道はまだ塞がれていないことに気がつく。入口が塞がれたトンネルの中で、彼は歯を食いしばって出口を目指す。

「この出口を抜ければアイクがいるに違いない!」




  …………



「はあ…はあ…もうすぐだ!」

ハリスは残り7・8mのところまで来ていた。彼はブザーに引っかかったことに後悔はしたが、たくさんのドアから誰一人出てこなかったのを幸運に感じている。


しかし雌竜城の恐怖の道を突破するには容易ではなかった……。


「くく、ハリス……久しぶりだな……」

「!?わあっ!!」

突然、出口に一匹の雌竜が姿を現した!彼はびっくりしてその場に急停止する。そしてその雌の顔を見る……。
鋭い牙に爪……体は丈夫な青い鱗で覆われている……

「お、お前は……!!あの時の……ガブリアス!!」

「ふふ……覚えておいてくれたんだな……」

実はアイクがKalmahにくる前、ハリスは既にガブリアスに会っていたのだ。彼は幸運にもあなぬけのヒモを見つけ、なんとか彼女から逃げ出したのだ!
そして今度は脱出不可能なトンネルで再開した……

「くそ……こんなところでお前に会うなんて……!!……お前が……警告を鳴らしたのか!」

「ふふ……そうだ…。この通路まで誘き寄せればこっちのもの…。私はお前の後をこっそりとつけてきたのだ…。私は食堂を渡って先回りしてお前を待ち伏せしていたのだ!」


ハリスは冷や汗でいっぱいとなる。後ろには鉄の檻……前には恐ろしい鮫竜……。
彼は仕方なく近くにあった『311』のドアを開けようとした。
……しかし……開かない!
続いて『310』…『309』とドアを開けようとするが、びくともしない。
ハリスの焦りの表情とは反対に、ガブリアスは落ち着いた表情でゆっくりと彼に近づいていく!

「無駄だ……今、部下達は食事の時間で全員いないのだ……。ふふ……完全に逃げ道を失ったな……」

ハリスは後ろを振り向く。金網の外からは既に、彼女の部下達がキラキラした目つきではしゃいでいた。

「ガブリアス様、お帰りなさいませ!」

「今日は2匹も雄をゲットできるの~?幸せ~」

「ガブリアスさんの後はあたしから雄を頂くわよ!」

「いや!私が相手をさせてもらおう!」


35m……34m……33m……
ハリスと金網の距離は徐々に縮まっていく……。彼はその距離が縮まる度に、焦りの表情が濃くなっていく……。
彼女は不気味な微笑みでじっくりと彼を追い詰めていく…。

「く……くそー!!どうか見逃してくれ!!」

「くふふ……聞こえんな……。お前は私達の夜食なのだ……。…それにしても……よくここまで一人で来れたな…。お前の行動と勇気は女王様が頂くほどの価値はないが、幹部が頂く価値は十分ある……。女王様はアイクを手に入れた。ならばお前も幹部のペットとなるべきではないか?……さあ、諦めてこちらに来くるのだ……。私がたっぷりと可愛がってやる……ぐふ…くくく……」

「!ちくしょー!!いったいどうすればいいんだ!!」



  …………



「が…!や…め…ろ…!」

俺はずっとプテラとボーマンダの舌攻めで苦しんでいた。俺の口内はもう唾液もなく、空っぽの状態だ。2人は俺に少しの休みも与えてくれない……。俺はプテラに言われたとおり……2回も瞬殺されてしまった。そして現在……俺は3度目……いや、合計すると5回目の射精を迎えようとしていた……。

2人は俺が限界になっているのを舌で感じているようだ……。2枚の舌が激しく亀頭をすりあげる…。

『ふふ……ここが気持ちいいんでしょう?さあ……もっともっと出してください……。あなたの濃厚でドロドロした精子は天下一品です』

今度はプテラではなく、ボーマンダがテレパシーで伝えてきた。真っ赤になった陰茎は、彼女達のせいでより赤くなる。

『ふふ……いくら耐えても無駄ですよ……。ほお~ら、裏筋ねっとり舐め上げ攻撃ですよ~♪』

ボーマンダは雄に止めをさすよう宣言する。すると2人は大きな舌を力いっぱい出し、俺に見せてきた。そしてその大きな舌を使って、2人は嫌らしい視線でねっとりと時間をかけて裏筋を舐めあげていく。

「は…ぐ…!ああああー!!!」

どびゅ!どぴゅ…ぴゅ!!

2人の舌技は女王と似ていた……。俺は彼女達の見事な舌攻めに耐え切れず、5回目の絶頂に達してしまった。2人は俺の放った白濁を丁寧に嬉しそうに舐めていく。

「あはは!!またすぐにいっちゃったわね~!!Hはやっぱりいいよね~!……て…あ~!!ボーマンダのせいで精液全部飲めなかった!」

「ふふ……まあそう怒らないでください。……それにしてもアイクさん……あなたのカルピスって濃厚で癖になりそうです!さすが女王様の夫ですね」

動けない雄を遠慮なく痛みつける2人……。こいつらは本当のSEXの面白さを知らないようだ。愛情もない……無慈悲な攻め…。これの……何か楽しいのだ!!
お前らはただ、人を虐めるのが好きなだけの最低な女だ!
俺は白目になりながらも、2人に問いかける。

「はあ…はあ……おい!………何故…お前らは…舌攻めだけしかしないんだ?お前らも……気持ちよくなりたいだろう?」

俺は彼女達に恥ずかしい質問をする。しかしこれは俺の1つの作戦なのだ。彼女達に快感そのものを与えれば、2人ともそのうち疲れて俺から離れていくはず…。
それに俺は嫌なほどフェラされたのだ……。もう舌攻めはやめてほしいのだ!
プテラはニヤニヤしながら俺の質問をぽろっと返す。

「簡単よ。あたし達はただ精液の味が好きなの。膣に出すなんてもったいないわ……。アリス様もそう言っていたわ…。それにあたし達は女王様のような美しくてサディスティックなフェラに見とれているの。あたし達のような部下はみんな女王様を目指して、日々練習しているわ。分かったかしら?」



……ん?まてよ?そういえば……

俺は今日の昼にあった黒竜の言葉を思い出す。

~~~~~~~

「サザンドラ……お前は雄をもっと痛みつけなければならない……。お前には今よりももっと強い力を与えてやろう…。お前が雌竜共に命令を下すのだ!!お前は“雌竜の女王”なのだ!!さあ、命の恩人である『アイク』を襲うのだ!!アーハッハッハ!!アイクよ!死ぬほどの屈辱を味うがいい!!」

~~~~~~~

黒竜の残した印象的な言葉……。
『お前が雌竜共に命令を下すのだ!!お前は“雌竜の女王”なのだ!!』
……ぱっと聞いた感じだとアリスはたったこの場で女王となったように聞こえる。
俺はそう思っていたが様々な矛盾に気がつく。

まず、雌竜達はアリスを女王だとしっかり認識し、おまけに部下達はアリスの儀式や彼女の官能的なテクニックを知っているということだ。今日女王になったのならば、部下達は何も知らないはずだ。つまり彼女はずっと前からKalmahの女王だったということになる。

俺は分からない事だらけから、無理やり以前のKalmahを推測する。
昔から女王はアリスだったのには間違いない。しかし何らかの理由で、アリスは雄達に自分が女王であるということを隠していた。その理由は恐らく彼女自身にあるのだと思う。アリスはKalmahの中で、一番のサディストだ。雄を捕まえたときに、『自分は女王なのだ』と伝えることによって雄を絶望させる……それが一番の理由だと思う。

しかし俺はその女王を一度正気に戻したのだ。女王がいなければ、部下達はどのようにするのか分からない。雌どうしの争いが起こるのかもしれない……そのようになってしまえば黒竜自身は楽しめなくなってしまう…。

他の新しい女王を誕生させるのも一つの手だと思う。しかしこれも黒竜にとっては悪条件だ。恐らくこんな官能的な世界で愛し合うことができたのは『俺』と『アリス』ぐらいだろう。

黒竜はアリスを正気にさせ、計画を狂わした俺を憎んでいる。そこで黒竜はこう考えたのだろう。
『私の計画を崩そうとするとは……。お前にはたっぷりと泣き叫んでもらうぞ!最愛の彼女に犯され、最高の屈辱を味わうのだ!』と……。






「!?う、うあっ!!」

俺がそんなことを考えているとボーマンダは俺の雄を独り占めし、丸呑みにする。俺は黒竜のことを考えている余裕はないことに気がつく。


必死に耐えなければ……本当に死ぬ!


俺は再び彼女たちに犯されるという現実世界に戻された。彼女はテンポよく頭を上下させる……。その度に俺は情けない声を上げてしまう。

「しょうがないな…。いいよ、6回目はボーマンダが独り占めしてもいいよ。その間、あたしは夕食をとってくるよ!まだあたし食べてないからね。精液は美味しいけど、やっぱり量が少ないからお腹いっぱいにならないよ。じゃあ、またね~」

プテラは女王の寝室から出ていった。


俺の雄は完全に勃起させてしまった。するとボーマンダは意外にも口を放す……。
ねちょり……彼女と俺のモノに銀色の糸がかかっている…。


「うふふ……しょうがないですね。プテラもいなくなったというわけで……メインディッシュといきましょうか。私はフェラも好きですけど…中出しも大好きです。……ふふ…お望み通り……私の中でイカせてあげますよ……。覚悟してくださいね」


ぐばあああ……


彼女の二つ目の口が大きく開いた。真っ赤な花びらは、俺の肉棒に狙いをつける……。

「わわ!!ま、まった!!やっぱり普通の口にしてくれ!!」

俺は彼女にねちょりとした大きな膣を見せつけられ、思わず泣き言を言ってしまった。あまりにも凄まじい光景だった……。あの中に俺の雄を入れると……生きて帰れる自信がない!あんな性器を俺の雄にぶち込むなんて……ゴメンだぜ!!

俺が必死で彼女の行動を拒絶すると、彼女はニッコリと微笑む……。
彼女の膣は一気に俺の雄を根元まで丸呑みにする。


「ああ!!ぎゃあー!!」

俺はすぐに悲鳴を上げてしまった。俺は頭を必死で左右に振り、手足をバタバタさせていた。しかしいくら暴れても、俺の抵抗は全て鎖に吸収されてしまう。
苦痛の声をあげている俺に対し、彼女はうっとりと心地よさそうな顔をしている。
彼女の肉壁が俺の雄を締め上げていく…。分厚い肉壁と粘着精のある熱い愛液が、俺の雄を歓迎する。

「どうです……私の中は?心地よいでしょう?」

「があー!!やめてく……!?」

グジュ…!

「あああ!!」

「ふふ……聞こえませんね。もしかして……もっとしてくださいとお願いしているのですか?……ふふふ……」

明らかに彼女の耳に俺の声は届いている。彼女はわざと聞こえないふりをして雄を締め上げる。優しい笑顔と口調で俺の雄を痛みつける彼女。しかしその裏にあるのは残虐心だけだ…。
彼女の魔所は俺の魂すら奪おうとする。
青竜は嬉しそうに腰を前後に動かす。俺が拒絶する度に、強力な膣圧で俺を黙らせる……。
なんて恐ろしい奴なんだ!

俺は必死で逆殺人的な快感に耐えていた……。
青竜は雄の素を搾り取ろうと強く雄を揉みしだく……。上下運動のスピードも徐々に上がっていく一方だ。


ぐちゅ…ぐちゅ……ぐきゅ…!

「ああー!!頼む止めてくれ!!このままじゃ出ちま……!?」

ゴギュ!グギュ!

「が……は…ああ!!」

「ふふ……ふふふふふ……」


優しく微笑みながら無力な雄を痛めつける彼女……。
彼女は再び秘所で俺のモノを締め付ける。

俺の雄は徐々に限界へと導かれていった。雄槍は欲望の塊を放とうとする。
俺が限界なことを知った彼女はものすごい速さで前後左右に腰を動かしてきた。雄と肉壁を擦り合う度にぐちゃぐちゃとした嫌らしい音が鳴り響く……。

ジョリ…グギュ!!

「ぎゃあああ!!」

ドプッ……ビュルビュルル……

彼女は俺の精を己の秘所で受け止める。大量に放ったはずだが一滴も漏れていない。彼女の中は悪魔の洞窟だ。俺の巨大な雄槍を軽々と飲み込み、俺の精を全て飲み尽くす……。

「……もうイったのですか?早いですね…。いい雄を持っているのに……残念ですね。これでは女王様の中なんか、到底耐えられそうにありませんね。……まあ、仕方ないですか……。私の膣攻めが強力だったのですよね~」

明らかに俺を侮辱している彼女……。しかし俺は反抗する言葉を投げ込むことはできない。
歯向かえば…強引な膣圧が待っているのだ……。俺はとうとう涙を流してしまった……。
彼女は俺の涙を舌で舐めとる。

「あなたが望んだことですよ?せっかく私の中でイカせてあげたのに……。もしかして、刺激が足りなかったのですか?仕方ないですね……。私の本気の膣攻めであなたをイカせてあげましょう…。必死で耐えないと……恐らくあの世行きですね…」

ゴギュゴギュゴギュ!!

「があああ!!死ぬー!!」



  …………



「く……何か……いい方法はないのか!?」

ハリスは心臓をバクバクさせてガブリアスから逃げていた。
しかしそれも長くは続かない。もう彼と金網の距離は10mもないのだ……。

ガブリアスの邪悪な微笑みも濃くなっていく一方だ。左右には丈夫な壁とドア……後ろには雌竜達とごつい金網……そして正面には邪悪な雌竜軍の幹部……。脱出できる可能性はほとんどない……。ガブリアスは雌竜軍のトップクラス……ハリスの攻撃で彼女がくたばることはまずありえない。

しかし彼は諦めてはいなかった。
彼は真っ白のあたまの中で脱出方法を考える。

「(完全な密室状態……。俺の使える技は……ドラゴンテール・影分身・守る・あなをほるだ。彼女にドラゴンテール……いや、そんなことをしても返り討ちにされるだけだ!壁を壊すことも不可能に近い!影分身も……彼女に通用するわけない!守るなんかなおさらだ!守っていてもいつかはやられる!あなをほるは……使うことすらできない!……こんな硬い床……潜れるわけがない!……はっ!……そうだ!!)」

彼は必死にバックの中をあさる。
彼は焦りすぎてアイテムの存在を忘れていたようだ。

「(バッグにあるのは……マトマの実1つ……閃光弾2つ……ゴールドスプレー1つ……フォーカスレンズ1つ……ふしぎのプレート1つ……。使えるのは……閃光弾だけだ!!)」

ハリスは閃光弾を取り出して鮫竜に投げようとする。
しかし、彼女からは一切焦りの表情は見られない…。

「ふふ……閃光弾か……。言っておくけど私にそんなものは通用しない…。私の鋭い目は普通とは違う……ぐふふ……残念だったな……」


「!?そ……そんな!」

切り札となる閃光弾が効かない事を知った彼は絶望する……。

「……畜生!!役に立たないものばっかりだ!!」

ガジャーン!!

彼はとうとう泣き叫びながら、バッグを床に叩きつけてしまった……。
そして涙を流しながら床に座り込む……。
彼も……ここまでなのか!?

コロ…コロ…コロ…

ゴールドスプレーがハリスの前に転がってきた。
……ハリスは転がってきたガラクタを見つめる…。

「……スプレーか…………」






「………はっ!!これだ!!」

ハリスは何かを思いつたようだ!ハリスは即座に立ち上がり、金網の距離を縮めながらスプレーをばらまき始めた。

「ふふ……なんだ?私に虫除けスプレーが聞くとでも思っているのか?」

俺は金網に引っ付くくらい近寄った。彼女との距離はもう7・8mほどだ!
俺は閃光弾を左手に持った。彼の行動見て彼女は嘲笑う!

「ふはははは!!効かないって言っているだろう!?馬鹿な雄だ!!」

ハリスはニヤリと微笑んだ……。彼はフォーカスレンズを取り出して力いっぱい床に叩きつけた。
ハリスはバラバラになったそれからレンズを取り出す。


「フン……馬鹿なのは……あんたの方だぜ!!」

「!?な…なんだと!?」

ガブリアスは彼の意外な発言に目を丸くする。しかしすぐに邪悪な竜の瞳に戻る……。
いや…今まで以上に恐ろしい微笑みを浮かべている。
彼は怯まずに鮫竜に伝える。


「俺は……攻撃力の面ではお前に劣っているかもしれない……。でもな…俺にだって自分の武器というものがあるんだ……。俺は小さい頃から勉強をコツコツ真面目にしていたんだ。得意分野は……化学だ…」


「くっ…!それがどうした……?学力で私を倒せるとでも言うのか?愚かものめ!!この世界は力……攻撃力が全てなのだ!!調子に乗っているんじゃね~よ!!お前なんか……」


「知を馬鹿にするものは地の元に沈むが如し……。ふっ……お前のような単細胞馬鹿にふさわしい言葉だな……。いいか?分かりやすく説明してやる。…まず……このレンズ……。これはな……分厚くて、激しい光をすぐに吸収してものすごく熱くなるんだ……」

彼はマトマの実を潰し、その液をレンズに付ける…。

「次にマトマの実……。これは油が多くて発火要素も強い……60度ぐらいになれば発火するぞ……。そして最後にお前の周りのガス……。ゴールドスプレーのガスは高級品で、水素爆弾のように強力なのだ。少しの量でも馬鹿にすると痛い目にあうぞ。俺が振りまいたのは発火性が強力なガス……更に発火危険性の高いと言われているマトマの実……これらの組み合わせは火山を作るのに適している……。何しろこれら2つを混ぜるのは危険すぎて禁止されているからな。……もう言わなくても……分かるだろう?」


「はっ!?ま……まさか!!」

彼女は発火しやすいガスの塊で包まれている……。鮫竜は今から起こる状況を把握したようだ。その証拠に彼女から焦りの表情が浮き出ている。
彼女は牙をギラリと光らせる。

「チッ!……クソ!」

醜い雌が暴言を吐くと、すぐにハリスから離れた。
彼は閃光弾の栓を抜いた。無論、彼女の部下たちも彼から離れていった。


「これが……お前の最後だ!!」


彼は彼女に向かって閃光弾とレンズを投げつけた!
鮫竜が馬鹿にしていたものが太陽光を放つと、レンズは赤くなり、炎を纏った。
そして……炎の塊がガスの中へと飛び込んだ。

ボガーン!!
見事に爆発が起こった。火山が噴火したような音はこの城全体に響き渡った。
この爆発は半径50mはある。無論、爆発でダメージを受けるのは雌竜達だけではない。

ハリスはその爆発に飲み込まれてしまった……
彼は……無事なのだろうか!?



  …………



「!?何が起こったのですか!?」

女王の寝室にも激しい揺れが生じた。俺の上にのしかかっているボーマンダは思わず声を上げてしまう。その激しい揺れは鏡やテレビを壊す。床も地面から何かが現れるかのようにぼっこりと浮き出てきた。

ピキ……ピキ……ガチャン!!

!!しめた!!

その激しい揺れは、なんと俺を拘束していた鎖を綺麗に割ってしまった。
その鎖は一見四つに分かれて手足を締め付けているように見えるが、一つの塊だったのだ。丈夫な鎖でも一箇所壊れれば別の話……

金縛りのせいで特攻は使えないが体術は使える!蛇睨みの痺れも治っているぞ!これは……チャンスだ!!

俺は手足を体の中央に勢いよく寄せる。すると鎖は見事に4つの穴を作った。手足が自由になると俺は鎖の一部を手で持ち、勢いよく彼女の首に向かって投げつける!

「な!?……いつの間に!?」

俺の上に乗っている青竜は俺の不意打ちに驚いている!鎖は俺を虐めたお仕置きのように首にガッチリと締めつく。
俺は開放された手首足首を彼女の腹と胸に密着させる。


「フン……隙だらけだな!!おりゃあああ!!」


俺はボーマンダを力いっぱいに真上に放り投げた。青竜は重い鎖のせいで空中でバランスが取れず、ボールのように綺麗に舞い上がる。
彼女の真下にいる俺はベッドを強く蹴り上げた!

ものすごい勢いで彼女に突進していく。俺は翼を使い、体を逆さに向ける。
彼女の体は空中で静止している。
俺は足を彼女に向け、怒りの“メガトンキック”を繰り出した。

「天まで吹っ飛べ!!!」

「!?!ぎゃああああ!!!」

ベッドの弾力を利用した俺の強力なキックは彼女に直撃した。
彼女は苦痛の声を上げると、天井を突き抜けて俺の視界から消えていった……。

ここはもう崩れる……
この部屋には窓ガラスはない!部屋を出るぞ!!

俺は女王寝室を急いで抜ける。
そして女王の椅子がある部屋へとたどり着く。俺はその部屋にある窓ガラスを突き破ろうとした。

「ん!?あれは……まさか!?」

俺はふと女王の椅子の方を見る。するとその後ろにある壁に目が止まった。その壁には賞状立てのように綺麗な石が飾られている。
緑色に美しく輝く宝石……あれが……鍵なのか!?

俺は真っ先にその宝石を取りにいった。

「やったぞ!!宝石を手に入れたぞ!!」

俺は鍵を持ったまま勢いよく窓ガラスにたいあたりし、ガラスを割った。俺が城を出ると建物はすぐに崩壊した。
一匹の始祖鳥は夜空を舞い、見事に雌竜城から脱出した。



  …………


数分後……城は跡形もなく、壊されていた。
純金でできたキラキラしたか欠片が飛び散っていたり、大きな時計の分針が地面に刺さったりしている。更にはコンクリートも粉々になっており、高級な木材で作られていた手すりもボロボロだ……。


ガラン……ガラン……!


俺の近くで岩と金具とがぶつかるような物音が聞こえてきた。すぐに俺はコンクリートで下敷きになっているハリスを見つけた!

「は、ハリス!!何故こんなところにいるんだ!?大丈夫なのか!?」

「あ…ああ…。もちろんだ………アイクも無事でよかったよ!諦めなくてよかった……。…それにしても……爆発は“守る”で防ぐことはできたが……城によるいわなだれはかわせなかったな……」

なるほど……ハリスは俺がここで拘束されているのを知り、爆発で俺を助けてくれたんだな。全く……無茶するなよな……。

ハリスはそこまで重傷ではなかった。
彼はすぐに岩やコンクリートを寄せ、俺のもとへ来た。

「ハリス……ありがとう。お前の爆発のおかげで脱出できたよ!更に……これを見てくれ!」

「!?そ、それは!?」

ハリスは目を輝かせて言う。これはKalmahから脱出する鍵となる宝石だ!
宝石は俺達を待っていたかのようにキラキラと輝く。

「…ごめんな……俺がとってくるって言ったのに……。アイク……お前の足ばかり引っ張ってしまい、本当に申し訳ない!!」

ハリスは申し訳なさそうに誤ってきた。目には悔しさでいっぱいの涙が溜まっている。
俺はそんな彼を優しく励ます。

「何を言っているんだ?お前の爆発のおかげで俺は助かったんだぞ。更に宝石を見つけられたのもお前の爆発があったからなんだ。お前には本当に感謝しているよ。本当に……ありがとう!」

俺とハリスは半泣きになりながらお互いを励ましあった。脱出不可能と言われていた雌竜城……しかしその言葉は俺達によって打ち消させた。
俺達は不可能を可能にしたのだ。

しばらくして2人が笑顔になる……。牙竜と鳥竜は抱きしめ合い、再開を祝福する。
更にいいことにハリスは俺に朗報を与えてきた。

「実はだな、俺もいい情報を得てきたんだ。脱出経路となる扉の場所を掴んだんだ!」

「!?なんだってー!!やったじゃないか!!それを早く言えよな!!」

ハリスの夢のような一言に俺は今以上にはしゃぎ回ってしまう。脱出不可能と言われているKalmahの鍵を手に入れたのだ。当然のことだろう。


「後は……彼女達を正気に戻す方法を知るだけだ!!」

「!!…………」


俺が勢いよく言葉を放り投げると彼は固まってしまった。
俺の言葉に何か問題でもあるのだろうか?
ハリスの表情は不安と悲しみで満ち溢れている……。
彼は……何かを恐れているようだ。

「……実は……それら2つの情報も得てきたんだ……。でも……でも!!!」

彼は首を横に振りながら歯を食いしばる。彼の様子は明らかに俺の意見を拒絶している!
彼の口元はガクガクと震えている……。明らかに彼は恐怖心を抱いている!

ハリスは震えながら俺に伝えてきた。

「こ…黒竜を……倒さなければ……ならない……。奴を倒すと彼女達を操っている闇の力を追い払うことができる……。でも……その黒竜は絶対的な存在……。俺達が戦ったところで……いや、雌達と共に戦っても奴を倒すことはできない!!!」


俺は何も言わず彼の話をしっかり聞く。
ハリスはその場に座り込む。酸欠しそうな息を必死に吸い、俺に伝え続ける……。

「アイクが戦っている間……俺は黒竜と一度会ったんだ…。彼女は“悲鳴を聞いたり相手に絶望を与えたりするのが大好き”なんだ……。半端ない暗黒力をもった彼女は時には……雄を………始末することだってある!俺は見たんだ……雄が……殺される様子を……!せっかく会えた雄の仲間も……みんな…みんな…あいつに殺されちまった!!アリスを救うことなんか……できっこないんだ!!黒竜となんか戦いたくない!!!」


彼はついに泣き叫んでしまった…。彼から出た言葉は『アリスを諦めろ』と言う言葉……。俺がいない間……そんなことがあったとは……
俺は冷静に彼に質問する。

「黒竜はどこら辺をうろついているのか分かるか?」

「……うん……奴は普段、一番南にある“黒いトゲトゲとした建物”の中に住んでいるらしいよ……」

「……扉の位置は……?」

「一番北だよ……。そこに…宝石をはめる鍵穴があるみたいなんだ……」

「……そうか……」


彼は……既に残酷な出血シーンを見ていたんだな……。彼はそんな出来事にも負けず俺を助けてくれたのか……

……俺は彼に目の前に宝石をおく……


「!!…え……?」

俺の意外な行動にハリスは戸惑っている。彼は口を開けたまま固まってしまった。
俺はニッコリと微笑んだ。

「そうか。じゃあ先に宝石をはめてここを出なよ。俺も後で行くからな♪」

彼は十分頑張ってくれた……。俺を助けてくれてくれた彼に何も言う資格はない……。
ここからは……俺自身の戦い……。


アイクはハリスに背を向ける。
アイクは何も言わず、真面目な表情で南へ歩んでゆく……。


「お、おい!!アイク!どこに行くんだ!?そっちは……出口とは逆……!!まさか…お前……!!」


「……俺は黒竜を倒す……。俺はアリスと約束した……“正気になったお前を元の世界に連れて帰る”とな……。……女の約束を裏切るのは男として一番やってはいけないこと……」


「!?」

俺はハリスに顔を見せず、自分の意思を伝える。これが……俺の答えだ……。


「(な……なんて強いんだ!!……あれだけの恐怖と対面したはずなのにアイクからは恐れを一切感じられない……!!……何者なんだ……?……お前は……何者なんだ!?)」


「俺には自分の命よりも大切なものがある……それはアリス……。彼女のためならこの命、黒竜に捧げても構わない!!」


黒竜には適わないかもしれない……。でも……1%でも…アリスを救うチャンスがあるなら……俺はその1%にかける!!死ぬ覚悟は出来ている!!


俺は後ろを振り返らず前だけを見る……。
一匹の雄は冷たい風と共にその場を去った……



  …………



あれから数分経過した。俺は“黒いトゲトゲとした建物”……すなわち“黒針城”を目指して歩んでいた。


「そういえば……雌竜達の姿が見えないな……」

俺は彼女達がいないことに気がつく。俺は当たりをキョロキョロと見渡した…。しかし彼女達の気配は全くない。俺は疑問に思いながらも建物と建物の間にある大道を堂々と歩んでいった。


しばらくすると突然、不気味な影が俺を覆った。この不気味な影はまるで俺すら飲み込むような巨大な影だった。

俺達はその影のほうを見る。
そして……その影を作った本人は俺の目の前にある建物の頂上で俺を見下ろしていた。


「さすが……レアモノね……」

影を作った本人はアリスだった……。満月は邪竜の勝利を導くかのように照らす。邪竜は赤い瞳をギラギラさせている。

またしても大きな影が現れた。月光は雌竜達を不気味に照らす……
現れた雌竜は女王を囲むように並んでいる。


「くく……まさかまた来るとはな……。聞いたぞ……幹部をぶっ飛ばして城を脱出したんだよな…?お前は正真正銘のレアモノだ……」

「またあたしに会いに来てくれたの!?嬉しいよ~!今度も女王様に許可をもらって、気持ちいことしようね!」

「……さっきは見事に私を吹っ飛ばしましたね……。パワーでは上だと言った私もあなたのスピードには肝を抜かれました。しかし今度はそう簡単にやられませんよ……。覚悟してください!!」


3人の幹部が俺の目の前に現れた。
俺から見て左がガブリアス……先頭がプテラ……右がボーマンダだ……。

高い建物から3人の幹部が舞い降りてきた。彼女達は女王の為に俺に鋭い牙を向ける。
女王は建物の上から俺の様子を伺う……。


「ふふ……幹部達からあなたのことは聞いたわ……。既にしたっぱ達は北に向かってハリスを待っているわ……。前にも言ったけど、あたいにはあなたの居場所が分かる……。どこに行こうと隠れようとも結果は同じ……またあたい達に捕まるだけなのよ……。あなたの人生はあたいだけのもの……」

女王は一匹の雄に絶望を与えようとする。『どんなことをしても無駄だ』という気持ちが伝わってくる。
一匹の雄は最愛の雌竜に熱い言葉を放り投げる。

「アリス……お前は……俺の愛情を覚えていないのか!?一緒に元の世界に帰ると約束しただろう!?」

「……ええ…あなたの愛情はよく分かるわ…。でもあたいが求めているのは『愛』ではなく『精』なの…。この世界で愛はいらないわ。まあ、あなたは別だけどね。あたいはあなたに一度やられたわ……そんなあなたが魅力的だと感じている……。あたいは女王……。欲しいものは何でも手に入れる絶対的な存在…。あたいは強い雄をずっと求めてきた。そして始めてここに現れた…。あたいは強い雄を見れば見るほど虐めたくなるの。あたいが一番求めているのは……あなたの『雄叫び』とあなたの『精』……」

「クソ!全然分かっていねぇ!!」


『愛よりも雄叫びと精』を求めると返ってきた言葉……。その愛のない言葉は俺の首を更に締め上げる。
恋する思いが相手に通じなかった……俺は失恋したのだ……。
窒息する愛の中で生み出された俺の稲妻……。その稲妻は激しく俺の心を痺れさせる。


何故……分かってくれないんだ!!お前の愛は黒竜の力よりも弱いってことなのかよ!?畜生!!

「アイクも考えなおしてみて?女王様に精を捧げるのは素晴らしいことなのよ?あなただって雄……。性欲はあるでしょう?あなたは最愛であるあたいに犯されるのよ?幸せでしょう?」

「うるさい!!!愛情もないお前なんか………大嫌いだ!!!」


俺は息を整える。叫びすぎて呼吸が激しく乱れたのだ。
俺はその場で深呼吸する……。

今のアリスに何を言っても無駄なのか……
それなら……仕方ない……

俺は瞳をギラギラさせ攻撃の準備をする。満月に照らされた俺の翼は銀色に鈍く光る……。
俺は力で彼女を分からせようと試みた。



  …………



「まて!!1対4だなんてあまりにも卑怯じゃないか!?」

突然俺の背後から雄々しい声が響き渡った。周りの雌達は首を傾げた。

黄色い体に大きな二つの牙斧を持った雄が俺のところに来た。

「1人で戦うよりも……2人で戦った方が有利だ!!」


雌竜達はハリスの意外な判断に肝を抜かれる。女王はハリスは逃げて、アイクだけが来るのだと予測していたようだ。しかし答えは全くの逆……ハリスに俺の強い意志が胸の奥まで届いたのだ!

「ハリス……お前……!?」

「へへ……びっくりしただろう……。アイク……さっきはありがとう。お前の気持ちは十分伝わった……」


鳥竜と牙竜は再び見つめ合う……。
俺はハリスの目を睨む……。
その赤い瞳は何も恐れていない……強い意志が感じられる…。

「ふっ……」

俺はハリスの男らしいところを見て思わず口元が緩んでしまった…。

数分で変わったな…。
俺の為に来てくれてたんだな……。お前は本当にいいやつだ……。
感謝するぜ……


燃えるようなオーラが2人を包み込む。
それは2人の友情によって生み出されたのだ!
地獄の中でも雄達の熱情は邪悪な雰囲気に負けていない!

俺は敢えて『ありがとう』と言わず、ハリスに意地悪な言葉を放り投げる。


「……やれるなら…最初からやれよな……」


「へへ……アイクこそ……口ではかっこいいこと言う癖に……心の中では俺に助けを呼んでいたんだろ?」


「な…!?う、うるせー!別に来なくてもよかったよ!弱虫野郎!!俺一人でも十分だ!!」


俺達はニヤニヤしながらつばえていた。
俺はハリスの頭や腹を叩いたりする。
彼も俺の胸を指先でつついてきたりした。


「……あなたたち……只者じゃないわね……」


女王は独り言をつぶやいた。そのつぶやきで俺達の瞳は刃のように鋭くなる!
その雄々しい眼差しを悪竜達に向けると俺は右翼を広げ、ハリスは腰を軽く落とす……。

「…ハリス……逃げるなら今のうちだぜ……」

「それはこっちのセリフだ……。恐れをなくした俺の強さはだてじゃないぞ……」

「フン……急に男らしくなりやがって……。後悔していないよな?」

「くどいぜ……。お前は一刻も早く愛しの彼女を助けたいんだろう?」


俺とハリスは男同士の硬い絆で結ばれていた。周りの邪悪な風も怯むように衰える。
幹部達の顔にもまさかの反撃で驚いているようだ。

さあ……反撃開始だ!!
俺達の強さ……お前たちに分からせてやる!!

俺は左足を後ろに引いて戦闘態勢に入った。

「今度はさっきのようにはいかないぜ……女王様よ!!」


女王の目つきも鋭くなった……。
雄のオーラと雌のオーラが激しくぶつかり合う!
3人の凶暴な幹部を司る三頭竜は命令を下す。


「「2人を捉えなさい!!」」



アリス……俺は狂おしいほどお前が愛しいのだ……
だがお前はすぐに俺の胸に傷を入れる……
この破裂しそうな胸の痛み……お前には分かるか!?
お前のことを思えば思うほどこの心臓は泣き叫ぶのだ!
たった数秒だけでもいい!本当のお前を見たい!

あの美しい笑顔を……もう一度見せてくれ!!


「「ゆくぞ!!アリス!!」」



----


今回はここまでです。『[[Enemy Within]]』に続いて下手な作品を作ってしまい、申し訳ないです。
8作目は『[[Strangled Love]]』を作らせていただきました。これは『殺された愛』や『窒息する愛』という意味です。デス・メタルの影響を受けすぎてこんな題名になりました(笑)
この作品も勿論「Solerrain」や「Dagon」などのメロデスを聴きながら楽しく作成しました(#^^#)


官能的な表現については……まだまだですね……。自分の文章力の低さがよく分かります。もっと他の作者様の作品を読み、もっと学ばなければならないと思いました。
また普通は、雄が雌を襲う方が想像しやすくて、書きやすいと思いますがこの作品は逆ですから更に難しく感じました。
(それにしてもこんな世界嫌ですよね(笑)自分もアイクの立場だったら……耐えられそうにないです(T▽T)……ボソッ……実はアリス以上にプテランはSだったりする( ̄∀ ̄)……)


ドラゴン好きなので爬虫類ばっかり出てきましたが少しでも楽しんでいただけたなら僕は幸せです。
気持ちの悪い作品を最後まで読んでくださってありがとうございました!
9作目も時間を見つけて執筆していこうと思うので今後もよろしくお願いします。


・ご自由にお書きください(^ム^)
- 「愛」......。とても素晴らしいテーマだと思います。これは私の意見なのですが、愛とは様々な形があると思います。(純粋な愛や一方的な愛、偏愛、エトセトラ.....。)
けれど私は愛とは相手を大事にしたいと思う感情だと思います。それがあるから何かをする事ができる、自分を大きくする事ができると思うんですよ、だからアイク君はきっと前に進んでいける、そう思っています。
長くなりました、プテランさん続きを楽しみにしています、頑張って下さいね、応援しています!
――[[7名無し]] &new{2013-01-20 (日) 23:34:35};
- キモクナーイ…じゃなかったラグラージはドラゴン系じゃない…。爬虫類でもないし…。
―― &new{2013-01-21 (月) 05:38:37};
- プテランさん、いつも読んでます!文章から迫力が感じられて何と言っていいか分からない程凄いです(←文章力なくてすいません)
「enemy within」の方で出てきたゼンゲの実が見事に空気だったw
それでは9作目も頑張ってください!
―― &new{2013-01-21 (月) 17:38:11};
- >>7名無し様

購読ありがとうございました!
自分も7名無しさんと同じで、「愛」は相手を思いやる気持ちだと思います。
いろいろな愛がありますがやっぱりお互いを愛し合うような愛が一番ですよね(#^^#)
(……しかし自分は可愛い女の子を見るとセバ(←『[[Cold]]』で出てくる変態な主人公)のように猛烈アタックしてしまうこともありますが…(笑))

実はアイクは過去の自分の経験を少し例にしています。
自分は過去に好きだった人をある人に取られた気持ちを経験しています(笑)その人はいつも敗北する自分を馬鹿にして、僕は悔しくて悔しくていつも影で涙を流していました。
しかし愛するものを奪われた悔しさは自分を強くしてくれました。諦めず日々影で努力していると、本番の大会でその人をボコボコに倒してしました。友人も僕の姿にはびっくりしていましたね(^^)

「愛」の力はすごいです。自分もアイクと同じで愛するもののためなら最善を尽くそうと努力します。
そしてその愛が自分自身を成長させていくんですね。

多少話がソレたかもしれません……(T▽T)
しかし7名無しさんとは気が合いそうです(´∀`)
こちらも長くなってしまいました。今後もよろしくお願いします!!


>>2013-01-21 (月) 05:38:37様

確かにそうですね……。
似ているんでつい、間違えてしまいました。
直しておきます(;´Д`)
わざわざコメントありがとうございました。

最後に……気持ち悪い思いをさせなくてよかったです(笑)
こんな自分ですが今後もよろしくお願いします(^_^)


>>2013-01-21 (月) 17:38:11様

いつも読んでもらっている……言葉では表現できない嬉しさです……
本当にありがとうございます!

文章はアイクになりきって書きました。自分の感情が文章で伝わったような感じがします(^ム^)

ゼンゲの実は見事に空気だったのですか(;´∀`)?
自分はなるべく予想外の出来事やケースを作るのが好きなので、そうさせてもらいました。
普通は雌竜達をボコボコにする感じでしたが続きは全くの逆でした(笑)
しかしアイクは頑張って本当のアリスを追いかけていきますよ(^<^)

今回も読んでくださってありがとうございました(´∀`)
9作目も時間を見つけて執筆していこうと思います。
また文章力も更に上を目指していこうと努力しようと思っております。
気持ちのいいコメントありがとうございました!
――[[プテラン]] &new{2013-01-22 (火) 01:06:39};

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