作者ページ→[[てるてる]] |''&size(19){ルイス・ホーカーの世界観、および登場人物の紹介};''| 本編は[[こちら>てるてる#teruteru]] ・目次 #contents *世界観 [#sc26232b] ''&size(18){大約――};'' 六つの大陸と三つの大洋があり、それぞれの大陸にはさらに細かく細分化した国がある。使用される言語や文化などは場所によってバラバラで、気候や環境などもにも違いがある。 昔は近隣の地域同士での交流が主に行われていたが、一度に大量の輸送を行うことも可能になった現在、海を越えた先とも貿易などを通じて作用し合っている。 基本的に、現実の人間の世界観をそのままポケモンに入れ替えたような世界と思っていただければ、大丈夫だと思います。 #hr ''&size(18){舞台となっている大陸――};'' 北の海に面した極寒の地と、赤道付近にまで伸びる大地を地続き持つ巨大な大陸。さらに北の海には多数の島が点在している。東西の海岸がそれぞれ何かしらの大洋に面しており、いくつもの港が貿易のため構えられている。 特に西海岸は農業が盛んに行われており、大陸全体に行き渡って余りあるほどの大量の小麦を栽培する巨大な農業地帯となっている。政治、経済共に随一の能力を持っており、まさに世界を台頭する大陸ではあるが、短期間で成長しすぎたため、解決されないまま深刻化していった職の不足や、過疎化などが地方を筆頭に問題となっている(ルイスたちの住む町の過疎や、モヘガンの偏ったままで解決しない職先などが良い例)。 #hr ''&size(18){科学技術――};'' 鉄道や車が存在し、それらを生かす町や道路を作れたりなど、ほとんど人間と変わらない科学水準を持っている。が、それらはすべてポケモンたちが一から創り上げたものではなく、かつて存在した人間の技術を応用したものである。そのため、乗り物などを始めとするほとんどの技術に一定の規格(人間の使用するサイズ)が潜在的に存在し、新しく開発される場合も、ほぼその規格に沿った形で製造される。それは、体格から大きさまで多種多様な種族が存在するポケモンにおいて、全員が使用できるような設計をすること自体に無理があることと、それに加えて、既に存在する技術を応用することに慣れた彼らが、いきなり新しい技術を作るということが、そもそも不可能なためである。 科学の発達した文明ではあるが、交通や流通の中心は、ポケモンに元から備わった能力が主力になっている。言ってみれば、科学はポケモンの能力では足らない部分を補う程度でしかない。 この世界の科学技術は、人間の作った設計を基盤にして、それに若干手を加えた程度のものが大半である。 #hr ''&size(18){考古品――};'' 人間の生きていた痕跡のこと。遺産とも。 現在、人間の生活痕が残されているのは地中の奥深い場所など特殊な環境によって保護された空間のみ。そこから発見される物のほとんどは、ポケモンしかいない現在にとって不釣り合いなほど高度な科学技術の塊であり、いわゆるオーパーツに近いものである。物によっては何十年も先の技術を一気に先取りすることもできるため、かなりの高額で取引される場合もあるが、大半は利用法すらわからず、廃棄されるか、丹念に調査されたあと博物館に寄贈されたりするのがほとんどだったりする。 太古の昔に存在し、高度な科学文明を残して消えた人類。ある種の神秘的な雰囲気を持ったそれは言い伝えとして各地に広まり、輝石などの伝説が生まれる要因となった。 *町や地名など [#k88694be] ''&size(18){モヘガン};'' モヘガン港。 大陸の東海岸側にある港町。 月状に湾曲した海岸線と、町の北端から町を囲むように海に向かって突き出した岬によって湾のような体裁をしている。 周囲に町はなく、最寄りの町でも山を一つ越えた先にある。 丘の中腹から海岸沿いに伸びる道路に向かって家などの建物が軒を連ね、町を横切る大陸横断鉄道の路線は、移動を不慣れとする者の大切な足として重宝されている。 水によって生まれ、栄えた町とも言えるが、そのため慢性的に特定の種族にとって非常に住みにくい土地となっている。 #hr ''&size(18){コチミ};'' コチミ海岸。 大陸の西海岸一帯を覆うほどの小麦畑が広がる農業地域。 一見するとすべての畑が繋がっているように見えるが、実際には多数の管理者が管理するため、区分けされている。 地殻調査の度に大量に見つかる考古品から、太古の昔、その地域には巨大な都市があったとされる。 以前までは“ツインイヤー”という個人経営の農家が取り仕切っていたが地域一帯を取り仕切っていたが、現在は“エデングループ”の管理地となっている。 #hr ''&size(18){ロストヘイブン};'' ロストヘイブン町(作中では単なる“町”としか言及されていない)。 過去に貴重な鉱石が発見され、元々あった町を追いやるようにして急速に栄えた炭坑の町。 南端の空港や、そこから伸びる幅の広い大通り、大規模な住宅街や博物館などもその時に造られた。 しかし資源の枯渇が認められるや否や、四方を山に囲まれているという不便極まりない地理条件も手伝って急速に寂れていった。 加えて、採掘の際に掻き出されてそのまま放置された大量の赤土が濃い煙霧を発生させることも手伝って、町人たちは部外者に対して風当たりが強く、内向的な傾向がある。 #hr *作中に出てくる用語 [#gf58d9d4] ''&size(18){エデングループ};'' 創業から半世紀以上の歴史を持つ超多角企業。もとはイーストヘブンという小さな会社だった。 あらゆる分野に進出し、元からそこにある企業を吸収しながら拡大を繰り返していて、その勢いは縮小に転じることがない。現在は初代の起こした会社も含めて貿易から鉱業まで手広く傘下に収め、近年、名称も初代のイーストヘブンからエデングループに変更している。 #hr ''&size(18){透明板};'' コチミ海岸の地下から発見された太古の(作中では輝石とも呼ばれている。詳しい違いについてはあとで説明します。)物品。プラスチックに似た質感のプレート状の物体で、薄い内部には毛細血管を思わせる細かなワイヤーが張り巡らされている。どのような効果をもたらすのかは不明な部分が多いが、伝説の上では魔法のような力を手に入れることができるとされている。 ''※輝石と透明板の違いについて'' 輝石とは伝説として伝えられている呼び名で、夢物語としての色合いが強く、透明板は文献資料に記載されている呼び名で、輝石のような魔法じみた力を持たない、単なる太古の科学技術のひとつとして扱われる場合に使用される。魔法としては輝石、科学としては透明板という具合に、ふたつとも全く違う物を指している。 作中、登場人物によっては輝石と呼んだり透明板と呼んだりしていて呼び方が安定しないのは、ある程度知識のない者にとって透明板という名称は一般的ではないため。 (初期のころ、これら以外の呼び名としてホログラムメモリというものがありましたが、名称が多いと混乱を招く恐れがあるため、「ホログラムメモリ」という名称は、すべて「透明板」に差し替えさせていただきました。大変ご迷惑をおかけしました。) #hr *登場人物紹介 [#gb2600b5] '''&size(17){ルイジアナ(ルイス)・ホーカー};''' 種族:サンダース 性別:男 年齢:22? 初登場話:三話 本作の主人公。博物館職員の三人のうちのひとり。耳にピアスを付けていたり、ネックレスなどをしている。 年齢があやふやなのは、本人も含めて誰も本当の年齢を知らないため。22歳という数字は、トニーがルイスを初めてリリアンに会わせる際、ふたりがうち解けやすいよう計らったため。 幼少の頃の経験からどこか身勝手な振る舞いをすることがあり、粗暴な言動が目立つ。また、アクセサリーなどで自分を自己主張することで周囲の関心を得ようとする傾向がある。それはトニーに保護されてからも変わらない。総じて自分勝手な性格だが、彼自身が一番恐れているのは孤立すること。精神的にも弱い部分があり、自分にとって不利益な事態に直面したとき、都合の良いほうへ解釈しようとするふしがある。 身体つきは良いほうで、高所からの着地や、壁をよじ登ったり建物から建物へ飛び移ったりと身体能力は高い。しかしそれらはすべて逃走に向いたものであるため、戦闘は苦手。 #hr '''&size(17){リリアン・ビアス};''' 種族:シャワーズ 性別:女 年齢:22 初登場話:二話 博物館職員の三人のうちのもうひとり。 考古学者として高名な両親の影響もあってか、彼女自身もその道を歩もうとしている。 ルイスとは出会って以来親友として接していて、一時は交際していたときもあった。そのため、ルイスにまつわるある事柄を自分の責任であるように感じている。作中、そのことでルイスとのあいだに問題も発生している。 他の二人と違い、町で生まれ育った彼女は町人からの信頼が厚く、子守りを任されることも多々ある。 青みがかった優しげな瞳や、快活な人となりなどから、彼女に好意を持つ者も多い。 #hr '''&size(17){ゾルタン・ロイター};''' 種族:マグマラシ 性別:男 年齢:29 初登場話:二話 博物館職員の三人のうちの最後のひとり。三人の中で一番の最年長。懐中時計を首から下げている。 誰に対しても敬語を使うが、それは周囲と距離を置こうという意志を持ってではなく、純粋に癖として習慣化してしまったもの。物事に対して冷静な判断を行うが、時に場に合わない発言をしてしまうことも。嘘を付くことが苦手で、後ろめたいことがあると首筋を掻きむしってしまったり、爪を噛んだりと行動に出てしまう。また酒と煙草に対してかなりの嫌悪感を持っている。リリアンに好意を寄せている。 #hr '''&size(17){トニー・チーチ};''' 種族:ジュプトル 性別:男 年齢:67 初登場話:二話 ルイスたちの勤める博物館の館長。 事故で片足に麻痺を抱えた上、高年期をまたいではいるものの、%%非常に個性的な%%スタッフ3人と共に赤字の博物館を切り盛りしていけるくらいにはまだまだ元気。 事故が起きる前までは友人のアルと共にトレジャーハンターとしての活動を中心にしていた。事故の後は親の残してくれた博物館の館長となり、事実上トレジャーハンターの職も引退している。ルイスとは血が繋がっていないものの、親子と言って差し支えないほどに仲が良い。常に冷静で的確な判断をこなすことができるが、ルイスの人目を気にしない態度だけには手を焼かされている。 アルとはハイスクール時代からの友達同士。 #hr '''&size(17){アル・ドド};''' 種族:ヘルガー 性別:男 年齢:67 初登場話:一話 トレジャーハンター。トニーの友人。 かなりの老年で、視力が落ちてきたことを思わせる描写もあるが、歳の割に足腰はしっかりしている。ハリーの脅迫紛いの要望を受けて透明板の発掘に協力し、その後透明板を掘り出すことに成功した。 子供のころの経験もあって、透明板についての造詣が深く、それに憧れて考古学の道を進み、そこでトニーと知り合った。その後、家族の金銭トラブルから学校を中退し、生活費を稼ぐため、トニーを手伝うという名目のもと各地を点々とする。人夫のことをちゃんと思ってくれていたりなど、根は真面目。 煙草は咥えはするものの、禁煙のため、火を付けることはない。 #hr '''&size(17){ライト};''' 種族:ピカチュウ 性別:男 年齢:26 初登場話:一話 アルの指揮の下、人夫として発掘に携わっている。 故郷に妻と7歳になる娘がいる。ロジャーとは親友同士で、出稼ぎに出る前からふたりでいっしょに酒を飲んだりしている。 家は貧しく、娘に誕生日にいつもプレゼントを贈ってやれないことを気にしており、今回の仕事で手に入る報酬で何とかしたい思っている。 シドのことをあまり良く思っていない。 #hr '''&size(17){ロジャー};''' 種族:フシギソウ 性別:男 年齢:27 初登場話:一話 アルの指揮の下、人夫として発掘に携わっている。 ライトとは親友同士で、モヘガンに着いた先でもいっしょに酒を飲んだり、道で拾った硬貨を冗談交じりでライトに渡したりしている。家族のいるという理由で故郷を離れたがらなかったライトが出稼ぎをする決心をしたのも、ロジャーの勧めがあったおかげ。独り身のため、故郷にいるころは頻繁にライトの家に上がり込んでいた。 #hr '''&size(17){ハリー・オール};''' 種族:ザングース 性別:男 年齢:49 初登場話:一話 自称、富豪の男。アルに発掘の依頼をした張本人。 自らを富豪と名乗っている通り、アルに発掘のための人件費を提供したりなど、かなりの財力を保有していることを思わせる。丁寧な話口調などから、一見すると物腰の柔らかそうな初老の男性といった感じだが、それも最初のうちだけで、契約を飲ませるために脅迫に近いことなどをやってのけたりなど、目的のためなら手段を選ばない残忍な性格が見え隠れしている。 #hr '''&size(17){シド};''' 種族:クチート 性別:男 年齢:25 初登場話:一話 アルの指揮の下、人夫として発掘に携わっている。が、実際はハリーの送り込んだ内通者のひとり。 仲間と交わろうとしない態度や、話しかけてきた者をいちいち窺うような視線で見ることから、人夫からは仲間はずれにされている。作中、透明板の守衛を買って出ている。 *その他の登場人物 [#xdb898c3] '''&size(17){ドクロッグ};''' 性別:男 ルイスたちの住む町の住人。酒場のバーテンダーをしている。他の町の者と違ってルイスには友好的。 #hr '''&size(17){イヴ・ダウニー};''' 性別:男 上のドクロッグの経営している酒場で働くウェイトレス。ルイスに好意を持っている。 #hr '''&size(17){オオタチ};''' 性別:男 ルイスたちの住む町の住人。かなりの高齢。他の老人たちと同様にルイスなど、自分のいる町にとっての部外者を目の敵にしている。 *各話での登場および中心となるキャラの紹介 [#jbba3236] ||ルイス|リリアン|ゾルタン|トニー|アル|ライト|ロジャー|イヴ| |LH1|||||CENTER:[[●>LH1#al]]|CENTER:○|CENTER:○|| |LH2||CENTER:○|CENTER:○|CENTER:[[●>LH2#tonny]]|CENTER:○|||| |LH3|CENTER:[[●>LH3#louis]]|||||||CENTER:○| |LH4|CENTER:[[●>LH4#louis]]||CENTER:○|||||CENTER:○| |LH5|CENTER:[[●>LH5#louis]]||CENTER:○|||||CENTER:[[●>LH5#eve]]| |LH6|||||CENTER:[[●>LH6#al]]|||| |LH7|CENTER:[[●>LH7#louis]]|CENTER:[[●>LH7#lillian]]|CENTER:○|CENTER:○||||| |LH8|CENTER:[[●>LH8#louis]]|CENTER:[[●>LH8#lillian]]||CENTER:○||||| |LH9|CENTER:○|CENTER:[[●>LH9#zoltan]]|CENTER:[[●>LH9#tonny]]||CENTER:[[●>LH9#light]]|CENTER:[[●>LH9#roger]]|CENTER:○|| |LH10|CENTER:[[●>LH10#louis]]|CENTER:[[●>LH10#lillian]]|CENTER:○|||||| |LH11||||||||CENTER:[[●>LH11#eve]]| |LH12|||||CENTER:[[●>LH12#al]]|CENTER:[[●>LH12#light]]||| 「○」は登場するキャラクター 「●」は心理描写があるなどの、その話で重要な位置に着いているキャラクター ※各話の詳細を載せて欲しいという要望もありましたが、まだ目を通されていない方へのネタバレになる恐れがあったため、このような形での紹介とさせていただきました。 #hr 不具合等を発見されましたら、面倒をおかけしますが、下のコメント欄にてお知らせください。 #pcomment(LHの登場人物と世界観設定などの紹介,10,below);