この作品には「流血」「死亡」などのグロテスク表現、「人間とポケモンの性交」などの官能表現を含みます。 これらが苦手な方、嫌悪感を感じる方は閲覧をお控えください。 もう、体の感覚が無い。頭の中で巨大な鐘がけたたましく鳴り響いてるみたいだ。 「――――!?――り――!」 砂埃とめまいで霞む視界に見慣れない顔がぼんやりと現れた。必死に何かを叫んでるけど何を言ってるのかさっぱりだ。 「――まれ、―ぬんじゃ――いぞ!」 俺の右腕が担ぎ上げられたのか?急に体が持ち上がると、背中に感じていた地面が足の裏に移る。 「あと少しで軍の――――だ!そこまで――――ぞ!」 少しずつ俺の聴覚が仕事を始めた。しきりに聞こえるのは銃声。ゲームとか映画で親の声より聞きなれた音だ。時々近くで石が弾ける音がする。撃たれ……てるのか? 「くそぉ!軍は何してんだ!ここに民間人がいるってのに――――――――」 また突然俺の体は崩れたコンクリートへ放り出された。焼けた鉄のにおい、ヌルリとした感触が頬に這い寄る。すぐ隣で苦しそうな咳が聞こえる。弾が当たったのか。 「今のでこの付近は最後か」 今度ははっきりとした声だ。視界もまだ不鮮明でよくわからないけど、誰かが歩いてくるのはわかる。こいつらか、撃ってたのは…… 「まだ息があるな。殺れ」 直後、乾いた銃声が一発。隣で聞こえてた咳が止まった。 「隣のもまだ生きてるな」 ゴリ、と冷たくて硬いものが俺のこめかみに押し付けられた。言わなくてもわかる。銃口だ。 「すまんな。恨むなら俺らの司令官を恨め。『殲滅』命令が下ってんだ」 なんかよくわからないまま死ぬのか。まだぼんやりしたままの視線を上に向けると、無表情なマスクが見えた。ガスマスク。有毒ガスから身を守る為じゃなく、素顔を隠すためにつけてやがる。これじゃあの世で恨もうにも恨めないな。 …………銃声の直後、そのマスクが視界から消えた。死んだか。もうわけがわからない。必死に繋ぎとめてた意識を手放そうとすると、何かに肩を揺さぶられた。 「生存者だ!まだ息がある!」 「爆撃でやられてるのか」 「もう一人は……くそ、間に合わなかったか」 仕事をさぼってる俺の目に、グレーの人影が二つ。軍だ…… 「まだあきらめるのは早いぞ小僧。男なら気張って見せやがれ」 どんっ、と腕に鋭い痛み。すぐに視界が鮮明になって体の自由が戻ってきた。 「気付け薬みてぇなもんだ。さぁ立て!」 ぐぃ、と腕を引っ張り上げられてふらつく足に鞭を打つ。 「ほほぉ、薬を打ってすぐ立ち上がれるたぁいい根性してやがる。一名様前線基地までご案内!」 「こちらデルタリーダー、生存者一名を救助!帰還する!」 俺を助けてくれたのは二人の軍人とゴーリキーだ。ネットで見たことのある装甲パワードアーマーを身に着けた最新鋭装備の二人だ。全身オリーブグリーンで塗装されていて、一人は左肩の装甲が黄色だ。彼がリーダーだろう。ゴーリキーも同じようなデザインのアーマーを着ている。 『こちらデルタ3、4、了解。こちらも付近の敵影を排除。そちらの姿は確認できてます。ライフルで援護するので生存者のご案内をお願いします、リーダー』 「やるな3、4!帰ったら一杯奢らせろ」 あたりを見渡すと、見慣れた町が廃墟になってた。家から徒歩10歩の行きつけのコンビニは跡形もなく吹き飛び、看板も折れて地面に転がってる。俺の家、アパートは半分が倒壊して部屋が丸見えだ。どうやら、オレは二階の部屋から吹き飛ばされて落ちたらしい。コンクリートや木材の破片やら砕けた家具が散乱してる。 「小僧、動けるな?こいつを持ってろ。悪い奴がいたら遠慮なくぶち込んでやれ」 押し付けるように渡されたのはハンドガン。今まで使ってきたエアガンのような玩具ではないことを冷たさと重さで伝えてくる。見たことがない銃だ。グリップの太さからしても使ってるのは一般的な弾「9mmパラベラム弾」じゃなさそうだ。 『こちらデルタ4!敵タイラント級BFを確認!こちらへ向かって……リーダー、一杯は来世で奢ってください』 何かの飛行音がすると思って空を見上げれば、三発の小さなミサイルが頭上を通り過ぎて近くのマンションに着弾した。 「伏せろ!!!」 リーダーが俺を庇って覆いかぶさる。鉄がひしゃげる音とコンクリートの塊が落ちる音が響き、地鳴りが轟く。暫くして辺りが静かになると、俺を守っていたリーダーが離れた。 「小僧……大丈夫か?」 大丈夫だ。貴方は?そう言おうとリーダーを見る。苦しそうにうずくまるその背中には腕程もあるコンクリート付き鉄骨が突き刺さってた。ロボットのようなフルフェイスマスクで顔は見えないけど、相当苦しい表情をしているに違いない。それでも声だけは落ち着いていた。もう一人の軍人とカイリキーは瓦礫の下敷きになったらしく、瓦礫の二か所から血が飛び散ってた。 「申し訳ないが、お前の案内はできそうにない。俺のこのヘルメットを使え。視界に直接基地までの道順が見えるようになってる……お前は強い。あの爆発から生き残ったんだ、並大抵の奴じゃない……行け……………」 まだ何か言葉があるだろうと思ったけど、それっきり何も言わず動かなくなった。軍人の鏡というべきか、膝をついた状態で息絶えたらしい。そっとそのヘルメットに手を伸ばすと、指が触れる前にヘルメットの後頭部が開いてゴトリと地面に落下した。そのリーダーの顔はなにかをやり切ったすがすがしい表情をしていた。そのヘルメットをマスクをするように装着する。すると、開いていた後頭部が自動でしまって俺の頭にフィットした。 『再起動シーケンス。前任ユーザー操作により臨時ユーザー登録を行います』 どういうことだろう。ヘルメットにコンピューターが入ってるみたいだ。視界にいろんなウィンドゥが開いては意味が分からない文字列が流れていく。 『網膜パターン、ニューロンパターン確認、登録。メインシステム起動……パートナーリンクデータなし。ナビゲートモードへ自動移行。最寄りの軍事シェルターへナビゲート開始』 ウィンドゥがすべて消えると、俺がよく慣れ親しんできたシューティングゲームのような画面になった。視界の端に俺の脳波や心拍数、高度、方角が表示された。持ってるハンドガンを見下ろすと、コンピュータが銃の種類と中に入ってる弾を判別して残り弾数を表示する。まるでゲームみたいだけど、大きく違うのは「やられたらすべてを失う」ということだ。 瓦礫と死体が散乱する破壊された町を青い線が基地までの道順を案内してる、ヘルメット越しでも噎せ返るような血と鉄が焼けた臭いがする。あまり歩かないうちに、ヘルメットが何かを察知したらしくて視界に赤い逆三角形のアイコンを表示した。 『熱源を感知。ポケモンと推測。生命反応、中。負傷あり』 視界に表示されたアイコンに距離が一緒に表示された。どうやらこの案内している道の途中にいるらしい。一つ角を曲がった先らしく崩れた建物にアイコンが重なってる。この感じだと周りにあのよくわからない連中はいないみたいだ。ただ怪我をしてるとなると急がないとまずい。時々コンクリート片で転びそうになりながらその地点に急ぐ。 角を曲がった先にそれはあった。事故なのか攻撃によるものなのか、何台も車が道路をふさぐみたいに煙を上げてひっくり返ってたり突っ込んだりしてた。そのほぼ中心、一番原型を留めていない白いワンボックスカーに、生存者を示す赤いアイコンが張り付いてる。少しガソリンの臭いがする。このままだと爆発してもおかしくはないか……。見るも無残な死体と車の森を抜けてその生存者に駆け寄る。 「……た……たすけて……!」 その車にいたのは一人と一匹。運転手の男は胸にハンドルが刺さって即死したみたいだ。その後部座席に生存者がいた。大きくつぶれた車内に取り残されていた。狭くなった車内ではワザを使うこともできないらしく、歪んだドアが脱出を拒む。青と黒の毛並みと後頭部の四つの房が特徴的なポケモン、ルカリオだった。俺の姿を見つけると、敵か味方かを確認もせずに手を割れた窓ガラスから必死に伸ばして助けを求めてきた。その表情はまるで地獄に落ちた絶望の中ようやく蜘蛛の糸を見つけたかのようだった。あの勇ましいルカリオのイメージは無い。涙と血で汚れた顔で泣きじゃくってる……。 「ここから……出して……!」 幸いその車は電気自動車らしい。バッテリーも衝突の衝撃でぶっ飛んで外れてる。引火も感電も心配なさそうだ。近くにあった鉄の棒――車の部品?――をひしゃげたドアの隙間にねじ込んでこじ開けようと力を込める。ルカリオも動かせる手で内側からドアを殴ったり押して協力してくれてる。タイミングを合わせて何度か勢いよく抉ると、ドアのジョイントがバキンッと大きな音を立ててはじけ飛んだ。 「たすかった……あ、ありがとう……」 ルカリオが車から這い出して来る。体のあちこちを切って毛並みが真っ赤に染まってる。怪我そのものはひどくないけど、出血のほうがやばそうだ。貧血でめまいがするのか、足元が少し危なっかしい。運転席を見ると、ルカリオはまた新しい涙で頬を濡らした。 「……まだ名前も聞いてないし撫でてもらってもないのに……また独りぼっちだ……」 その男の手にモンスターボールが握られてる。そして、車内に散らばった書類。書類にはポケモンセンターのマークと印鑑、二人分の署名がされてる。察するに、ルカリオはついさっきまでポケモンセンターで保護されてた、捨てられたかトレーナに先立たれたポケモンだったんだろう。ルカリオはそのモンスターボールをそっと震える手で取ると、それを胸に抱いて新しい涙で頬を濡らしていく。 「俺と来い」 俺は人と話すのは苦手だし、気の利いた言葉を知ってるわけでもない。ふと口から出たのは、自分でもびっくりするくらいぶっきらぼうで短い言葉だった。さっきドアを開ける時に切ったのか血まみれになってた右手を差し出す。ルカリオはしばらくの間その俺の手を見つめて、恐る恐る握ってきた。 「あと少し歩けば軍のシェルターだ。そこまでいけば安全だ」 右手にハンドガン、左手にルカリオの手を握って車の間を抜けていく。シェルターまではあと1kmもない。途中ルカリオがやばくなったら背中に背負ってでも連れていくつもりだ。軍人に助けられて銃を託された以上、見捨てるわけにはいかない。俺はこの使命感に懐かしさに似た何かを感じた。 「貴方は軍人?」 二つ目の角を曲がったところでルカリオが俺の手を握る力を少し強くした。 「いや、違う。ただ武器とヘルメットを貰っただけ」 「貰った……?まさか、貴方……」 「安心しろって、オレは民間人だ。襲ってきた連中の仲間じゃない」 「そう、ね……じゃなかったら助けてくれないし……手を握ってくれたりとかしない……」 後ろを振り返れば、貧血と痛みに目を細めてはいるものの口元を嬉しそうに緩ませるルカリオの顔。また前を見れば、いつの間にか軍のシェルターの入り口が見えてきた。トラック四台が並んで入れるような巨大なシャッターで、その前に何人もの軍人とポケモンが回りを警戒してるのが見える。 『目的地まであと300m。暗号化ショートレンジ通信を受信、接続。通信可能』 シェルターで使ってる無線の電波を拾ったらしい。すぐにヘルメットの中に通信の会話が聞こえてきた。 『生体レーダーに反応、二つ。接近してきます。同時にヘルメットの反応をキャッチ。識別番号……戦死したはずのデルタリーダーのものです!』 ルカリオにも微かにヘルメットから声が漏れて聞こえてくるのか、首をかしげている。 「聞こえますか、そのデルタリーダーに救われた民間人です。途中で怪我をしたルカリオを保護しました。出血がひどいので治療をお願いします」 『こちら自衛部隊、肉眼でそちらの姿を確認した。よくがんばったな……少し遠くに敵の反応がまだうろついてる。気を付けてくれ。援護はもちろん全力でする』 「ありがとうございます」 俺の声はしっかり聞こえていたのか、ルカリオはその内容から良い知らせなのだと察したらしく痛みも忘れて満面の笑みをこぼした。そうだ、ヘルメットの所為で俺の顔が見えないか。ヘルメットを外すと、俺も笑顔を返した。 「まだ安心するのは早い。自分じゃわからないかもしれないけど出血がひどい。俺の背中に――――」 『砲撃だ!二人とも物陰に隠れろ!』 地面に転がしたヘルメットからただ事ではない声がした。ルカリオがハッと空を見上げる。つられて振り向き上を見れば、昼間には似つかわしくない流れ星のようなものが幾つも見えた。まっすぐにこっちに飛んでくる! 『あれはッ……隠れてもダメだ!走れぇええええ!』 それらがバナナの皮みたいに外装が四つに割れて中身がさらに加速してきた。俺はルカリオを御姫様抱っこで抱き上げて持てる力すべてを振り絞って基地へ走った。すべてがスローモーションに感じる。体が重い。思うように動いてない気すらする。ワザ「まもる」が使えるであろうポケモンが数匹こっちに走ってくるのが見える。けど、とてもじゃないが間に合わない。もう振り返らなくったってわかる。もう最初の一発目が近くに来てる。 まだ、あきらめたくない! 一発目の着弾。国際条約で禁止されてるはずのクラスター系武器だ。一発の弾が複数の弾に分裂拡散して広範囲を無差別攻撃する非人道兵器。すぐ横のビルの真ん中あたりに着弾する。小さい爆発が幾つも起こってコンクリートの雨を降らせてくる。二発目、シェルターの頑丈な天井に着弾。さすがというべきかびくともしてない。そして三発目…… 「ぐぁっ……!?」 爆音の連続と一緒に俺は前へ吹き飛ばされルカリオを投げてしまった。早く立ち上がってルカリオを抱き上げ…… 「うぐぁぁああっ!」 右腕に激痛。もろに直撃したらしい。激痛に悶えながら自分の腕を見る。そこにあるはずの腕がそこになかった。肩から先が木っ端みじんだ。肉が削げた白い骨がプラリと揺れてる。不思議と血は出てない。 「そんな!だめぇっ!!!!」 あちこちに他の弾が降り注ぐ中ルカリオが俺に駆け寄ってくる。ふと見上げれば最後の一発が見えた。俺に直撃する!。 「来るなぁぁ!」 必死に叫ぶけど、ルカリオも必死に俺へ駆け寄った。その目は涙にぬれていても強い意志を抱いた強い目をしてるように見えた。 「もう私を守ってくれた人を、優しくしてくれた人を失いたくない!」 弾が分裂する音がした。もうだめか、そう思った瞬間俺に影が落ちた。何だ!?そう言う間も無く俺はまた爆風で地面を転がった。直撃弾は無い。なんでなかったんだ? 「民間人に直撃!!」 「緊急救命チームの馬鹿どもはまだかぁっ!?」 薄くなってきた意識の中、重い首を回してルカリオの姿を探す。すぐ隣にいた、が……俺以上にひどいことになってて見るのも辛い。薄れる意識の中、残った手を精一杯伸ばしてぎりぎり届いたルカリオの左頬を撫でてやる。すると、まだ意識が残ってたのか、うっすらと目を開けてこっちを見て微笑んだ。 「馬鹿……なん……で…………お前まで、死に、かけて………………」 俺はその微笑みがすごく不満だった。そして、視界が急にブラックアウトしていった………… もう何も感じない。 「輸血急げ!RHマイナスO型だ!早く!」 「止血バイパスできません!損傷が激しすぎます!」 「頭部35%欠損してますが生きてます!なんて生命力だ……」 「上からの許可はとっくに出てる!例のブツを持ってこい!」 「民間人とそのポケモンに!?」 「軍人も民間人もポケモンも命に変わりはない!やるぞ!」 血まみれの医者と助手が走り回る手術室。先ほど一人と一匹が運び込まれたばかりだ。その部屋に設置されたマジックミラーの奥の部屋で様子を見守る男たちがいた。 「あれだけの怪我でまだ生きてるとは……普通なら死んでるぞ」 丸太のような腕を組んで火がついていない葉巻を咥えた大男。着ている軍服もパツンパツンで胸筋や二の腕の隆起がわかってしまうほどだ。髪はもちろん坊主。濃い眉毛を寄せている。 「ああ。彼らは何かを持っている。我々には無いものだ」 「だから『アレ』の使用許可を出したのか?」 その隣に、真っ黒のスーツを着た若い男がいた。サングラスで目は見えないが、その口元から冷たい表情が見て取れる。身体は対照的に細いがそれなりに軍人らしい体格だ。整髪料でガチガチに固められたオールバックが目立つ。 「上層部の最高機密機関から早急に実践データサンプルをよこせと言われている」 「……奴らか……チッ、ロクに正体を見せねぇくせに技術提供だけしてきてデータだけよこせって……気味が悪い」 「そう言うな。開発が遅れて今まで有効な攻撃ができなかったBF、バトルフレームを撃退、破壊できる術を手に入れたのだ。守りはこれで終わる。これからは我々が攻める番だ」 「しかし、彼らだけでなんとかなるのか?流石に無理だろ。民間人だぞ」 「次が用意できるまでの辛抱だ」 「まるで人を物や兵器みたいに言うんだな」 「…………」 「脳が欠損した瀕死の人間とポケモンの脳波、意識を直接機械でリンクし生存させ、さらに意志の疎通をメインに様々なサポートをお互いにできるようにする『脳強化デバイス―PBD』……それに連動するよう改造された最新型戦闘用義体パーツ……お前はまた民間人を自分の目的の為に巻き込むのか。命を救うためと言えば聞こえはいいけどな、お前、少しやりすぎだ」 「……もう後戻りはできない。我々ができるのはもやは前に進むことだけだ。ならば、目の前が過酷な茨の道であろうと、地獄行きの道であろうと、がむしゃらにやるしかないのだ」 「彼らが運び込まれたタイミング……運命なのか定めなのか、それとも誰かに仕組まれていたのか……彼らにとって悪夢であることに違いはないな。お前と違ってな」 「…………後は任せる。意識が戻ったら報告してくれ」 手術がまだ終わっていないうちに部屋から出ていくスーツの男。その背中を不満そうに睨む巨体の軍人……ふと手術室に視線を戻せば、助手ら三人がどこからかビニールをかぶった何かを台車で運び込んできたところだった。 「なぁ、お前ら……何故そんな体になってもまだ生きようとするんだ?俺にはわからん……」 To be NEXT.......