ポケモン小説wiki
Cold の変更点


 ~この話は非常に長いです
  ゆっくりと時間をかけて読んでください
  それでもいい方は是非読んでください
  お願いします~               By[[プテラン]]




『俺はペインキラー・セバだ。
この世界には訳の分からない悪人どもがたくさんいる…。
俺は戦わなければならない…。
大切な人のために…。
それが俺の使命…』



  …………



うほ~!今日こそは可愛い女の子をゲットしちゃうぞ~!うへへ…。



俺は今大都会の中心『ポケモンシティ』にいる。ポケモンシティはポケモンだけが住んでいる町だ。またそこは高さが40Mぐらいの建物もあれば小さな飲食店もある…。俺は今『MHT』という建物に住んでいる。

『MHT』とはMonster・Hunter・Towerの略であり、マンションに似た3階建ての建物だ。その建物はそれほど大きくはないが新築であり、屋上もあって中はとても綺麗だ。廊下は薄い茶色の木で埋め尽くされており、木のいい匂いがしている。しかしこれはただのマンションではない。一階は椅子が四つほど並んでいて、机が一つある。また、大きめのテレビにソファー、台所もついている。2階はホテルのようになっており、ベッドにソファー、風呂場に綺麗な窓、そしてテレビまでもついている。その部屋の大きさは12畳もあり、一人で済むには大きすぎるくらいだ。またその二階は真ん中の通路を挟んで部屋が左右に一つずつある。つまり12畳の同じ部屋二つあるのだ。しかしその部屋には誰も住んでいないのだ。3階には俺の部屋がある。俺の部屋も二階と同じような部屋だ。そして三階も真ん中の通路を挟んで左右に部屋が一つずつある。二階から三階に登っていく階段から見ると…俺の部屋は右側だ。左側は『ある人の部屋』である。そして屋上…。屋上の床は水色のタイルで覆われており、周りには1Mぐらいの柵がある。またそこから見る景色は最高に綺麗だ…。夜は様々な色のライトが光るため、夜景がものすごくロマンチックだ…。

 何?家の話はいいから俺の話をしろだと?そういえばまだ自己紹介してなかったな♪俺の名前は『セバ』だ。雄のアーケオスで歳は20歳だ。趣味は……綺麗なお姉ちゃん探しにエロ本鑑賞に下着集めだ!ぐふふ…!


俺はだらしない顔をしながら信号の前で止まった。俺はよだれをだらだら垂らしながら目の前に来るポケモン達の様子を見ていた。みんなすごい目でこっちを見てくる…。よほど俺のかっこよさに見とれているんだな~♪


レーダー検索開始!!
俺の目が女の子検索モードに入った。そして…

ピーン!レーダーに反応あり!
おおおお!!!あそこのお姉さん!…セバちゃんの好みだ…。ぐへへ…。得点は92点…。
これはチャンスだ!!
とう!


「そこのおね~ちゃ~ん♪僕とチュッチュッしよ~♪ん~むちゅ~」


俺はそのお姉さんにダイブ!目をハートにしながら口を『う』の字にして飛び込んだ!


「きゃー!!!何すんのよー!!この変態!!!」


彼女は俺が空中にいる途中に『火炎放射』をしてきた…。
彼女はボーマンダ。歳はおそらく俺と同じで20歳くらいだ。

俺の顔は黒焦げになった…。


「二度と私の前に来ないでー!!」


彼女は顔を鬼にして俺に言った。そして去っていった…。周りの人は俺の様子を見てクスクスと笑っている。

「ちくしょ~惜しかったな~」

はっきり言って全然惜しくもない…。アーケオス、完全に振られたな…。がっかりして家へ帰ると思いきや……!?

「これくらいでくじける俺ではない。よし、女の子再検索だ!」


第三者から見ると……ほんと懲りないヤツだな…と思っているに違いないだろう。
何しろ見知らぬ女性にナンパして、おまけに気持ち悪いことばかりしてくる…。


そんな読者の感情を無視し、アーケオスは……目をキラキラと輝かせながらある一点を見つめている!!
これは…もしかして……


「おおー!!!あそこには可愛いお姉ちゃん~だ♪カイリューちゃん……可愛いな…♪今度はシブく決めてやるぜ!」


俺はその女の人に猛ダッシュ!このカイリューお姉さんは…93点…。さっきよりも1点高いぞ♪にしし…


俺は声を凛々しくして言った。


「そこのお嬢さん…この俺とお茶でもしませんか?」キランッ

ふっ…決まったな…。さすが俺だ…。
これで俺は……ぐふ…ぐへへへへ…。


「きゃ~!!なにこの人!気持ち悪いわ~!誰か助けて!」

誰かに助けを呼んでいるぞ。これは俺がいくしかない!!
俺は彼女の顔を手で触った。

「よし、俺が助けてやろう。んちゅ~」

「何このアーケオス!?やめてよ~!!!」

俺は彼女にキスをしようとする。

しかし……俺のそばに『誰か』が来た。
ん!?まてよ……何だか嫌な予感が……


「あんたは……何をしてるのよー!!!」

「うぎゃあああー!!来たー!!!」

ドガーン!!その『誰か』の『げきりん』が決まった。
そして…その誰かが俺の尻尾を引っ張った…。

「あんぎゃー!!やめろ!セバちゃんの趣味を邪魔しゅるな~」

「うるさい!!しかもなによ、こんな悪趣味!!そんなことよりも仕事をするよ!ほら、かえるわよ!!」


「あああ~!!愛しのカイリューちゃん……が……うおおおお~!!」


…2人は俺の家に帰った。
そして一階の椅子に俺とその誰かさんが座る。

「セバ!!やっぱり女の子探しでもしてたのね…!」

「そ…そんなわけないじゃないか~。ゲイル~♪僕ちゃんは真面目に働いていましたよ♪」

「嘘つけー!!」

彼女はイライラしながら言う。
うっひゃ~!本当に怖いよ~。


彼女の名はゲイル。雌のサザンドラだ。歳は俺と同じで20歳だ。今は彼女とここで働きながら暮らしている。

「セバ、早速今日の依頼リストを見に行くよ!!」

「へ~い…」

俺は元気なく返事をした。
俺とゲイルはMHTの外に出た。外は見晴らしがよくて、歩くとすぐに国道に出るくらいだ。そしてその国道沿いにMHTポストがあるのだ。俺たちはそのポストの前にたった。
このポストは言い換えれば依頼ポストだ。そのポストの中には、様々なお願いが書かれている手紙が入っているのだ。俺らは困っている人達を助ける素晴らしい仕事をしているのだ。
また、その依頼を受ける団体、『グループ』が存在している。言い換えると俺たちのような感じだ。ちなみに俺たちの依頼グループ名は『COLD』…。俺がつけた名前だ。この『COLD』というグループ名には実は深い意味があるのだ。そう…俺の辛い過去と…。その言葉は冷静で静かなイメージがあって俺にとっては落ち着くのだ…。


「今日はどんな以来がきているのかしら~」

ゲイルは少し嬉しそうな顔をして、ポストの中を開けて一枚の白い手紙を取り出した。

「一枚届いているよ~。依頼の内容を読むね♪『私は20歳独身の雌のボーマンダです。実はあなたたちにお願いがあります。実は最近夜の9時頃、私の家の前にいつも変な人達がうろついているのです…。そしてその人達は私のことをいつもジロジロと見てくるのです。COLDの皆さん、お願いします。助けてください』…だって。これは私達が解決するしかないわね!セバ♪」


「むふふ……20歳で独身…。これは……チャンス…。…にしししし……は!?」


「な~に?20歳で独身がどうかし・た・の?セバちゃん?」


ゲイルは俺の顔の前にぬっと顔をつきだした。
彼女は笑顔で話してきたが、おそらく怒りを抑えているのだ…。
彼女が変に笑顔で俺に話しかけて来るときは『げきりん』を繰り出す合図だ…。


「なな、なんでもないぞ!!よし、俺たちが助けてやらないとな。はは…あはははは…!」

俺は手で頭をかきながら、笑顔でごまかした。
俺の顔は冷や汗でいっぱいだ…。
どうかげきりんがきませんように!

ゲイルはふう~とため息をつくと、俺に言う。

「さあ、とりあえずMHTに帰るよ!ボーマンダさんがいつ来るかわからないしね」

ほっ…。今回は見逃してくれたようだ…。
俺はゲイルの後をつきながら家へ戻った。


「ゲイル~済まないが一階を片付けてくれないか?俺は2階のお客さんの部屋を片付けるから♪」

「ええ、いいわよ」

そう…この建物が2人暮らしにしてはでかいのはお客さんのためなのだ。一階は客と話しながらご飯を食べたりする部屋。二階は客を守るために止まらせる部屋。そして三階は俺とゲイルの部屋だ。ちくしょ~。…俺の部屋が二階にあれば……客が美人なお姉さんだったときすぐにいけるのに…。これは……夜中の3時に目覚ましをセットして客の部屋にいくしかない!そして……熱い…キスを……。にひ…にしししし…。俺の計画は完璧……。


俺はそんなことを考えながら2階にいった。
そして二階の201号室に入った。






「ふう…ようやく終わったわ…掃除も大変ね…」

私は部屋を隅々まで掃除した。一階の掃除だけで2時間も費やした。

あとは…お客さんの部屋だけだ♪
ボーマンダさんってどんな人なんだろう?
なんか楽しみだな~♪

私はそんなことを思いながら家の前の洗濯物を干していた。
タオルに服に下着……全部綺麗にたたんで干した。


ぶっちゃけポケモンが服とか下着とか着ないと思うかもしれないけど、ここは人間界と同じようなものです。私だって綺麗なドレスに綺麗な下着を着たいのです!
あ、すみません…。すこし熱くなってしまいましたね…。


私は201号室に入ろうとした。
しかし私は肝心なことに気がついた。

「は!?まてよ…。ボーマンダさんは20歳でしかも独身…。…セバが何をしだすかわからないわ!!」

私はセバに気づかれないようにゆっくりとドアを開いた。







「ぐっふ…これは…誰かの…ぶらじゃあぁ…。まだ暖かい…。……う~ん…フローラルのほのかな……きゃおり…。しかも特大しゃいじゅ…。色はブルー……むふ…むひひ…」

俺は自分のバックにその下着を詰め込もうとした。すると突然、大きな陰が俺を覆った。

「な~にしてるの?そんなところで」

彼女は何故かとても嬉しそうに話しかけてきた。
でも…彼女は拳を力強く握っている…。まさか俺が誰かの下着を見つけてムフムフ笑っていたのがバレたのかな~。これは…やばいぞ~!!


「!?あ、あ…。も、もちろん掃除してました~。ほほ、ホコリが隅々まであってね、大変だったんだよ~。はは、はははははは…!」

俺はさっと下着を後ろに隠し、彼女に必死に言い訳を言う。すると彼女は…


「そう……あれ~おかしいな~。ここに私の青い下着があったんだけどな~」


「!?!うげ~!!これお前の下着!?!きもちわり~!!ノロウイルスがうつるー!!!宝くじではずれをひいてしまったー!!……はっ!?」

俺は騒ぐのをやめて彼女の顔を恐る恐る見る…。俺が…掃除サボっていたの…バレたかも…。これは…100%げきりんだ!!


「ふ~ん。そうなんだ~。ちゃんと掃除…してなかったのね…。セバ?」


彼女は残酷な微笑みをして俺に言う…。
俺も彼女に無理やりの笑顔で返事を返す。

「こ…これはだな~ちょっとしたわけがね……」


「言い訳なんか聞かんわ~!!くらいなー!!この変態魔人!!!」

「!?…ぎゃああああ!!!」

ゲイルのげきりんが再び決まった。

セバは口から泡をはいて気絶している…。






「んったく!も~!!」

私はイライラしながら自分の下着を片付けた。
そしてセバをみる…。

セバは……どうしてあたしのことを見てくれないんだろう?


そう、そうなのだ…。私は実は…この変態野郎が好きなのだ。私がこの職業を始めたのも全てはセバから始まったのだ…。



…今から5年前のこと……私が15歳だったとき…

「きゃあー!!やめてよ!お願い!」

私は暗くて大きな倉庫の中に閉じ込められていて、体中は縄で縛られていた。私は3人の男に襲われているのだ。この3人、カイリキーとマニューラとワルビアルはポケモンシティでもみんなに恐れられていた……連続殺人犯だ。私は涙を浮かべながら必死で助けを呼んでいた。

そんなことを無視し、カイリキーとマニューラは私にとんでもないことを言ってきた!

「暴れるなよ~。可愛い可愛いサザンちゃ~ん」

「そうそう、俺たち一人一人に50万ずつ払えば見逃してやるぞ~♪」

カイリキーとマニューラは怖がって震えている私の様子を見て、面白がっている。
私の心は、言葉では表現できない怖さでいっぱいだったが、そいつらのボスであるワルビアルがもっと私に恐ろしいことを言う!

「払わなければ……このナイフでお前の首を切ってやろうかな~。それとも俺たちとイチャイチャするのもありだぜ~♪ぎゃはははは!」

ワルビアルはサバイバルナイフをこれ見よがしに舐めて、そのナイフを私の前につきだした!


幸運なことに私は一人の女の人を見つけた。しかしたまたまそれを見てしまった女の人はすぐに私を見捨て、その場から逃げた…。


そんな…誰か……助けてよーー!!

この三人の中でも一番強いワルビアルが私の顔の前にギラギラと光るナイフを見せつけた。

「……しょうがない…。少しこのナイフで傷つけてやろうか?」

銀色の悪魔が私の首に切れ込みを入れようとした。

「いや…いやー!!!誰か助けて!!!」

すると…!!


「お前ら…よく女の子相手にそういうことができるな…」

その声は倉庫中に響き渡った…。

「!?だ、誰だ!貴様は!?出てこい!!」

3人の極悪人の前に一人の男が姿を現した…。体はカラフルな色合いで鳥のような男…。そう、セバだ!セバの顔は無表情でただ真剣に3人を見つめていた…。
セバは鋭い爪を奴らに向ける。

「おお!いい度胸だ!!しかもアーケオスとか雑魚だろ?」

ワルビアルは自信満々に言う。
そしてさらには私の首を絞めるような言葉を言ってきた!

「しょうがねえ…。カイリキー、マニューラ!こいつを…殺せ!」

「了解しました!この四本の腕に、不可能なんてありません!」

「俺の爪は何でも切り裂く……今からお前の首を切ってやる!」


最初にカイリキーがセバに突っ込んだ。そしてカイリキーは力いっぱいにためたパンチを繰り出そうとした。

私の目の前で…こんなことがあるなんて……!!


しかしセバは無表情に空中に飛びあがり、カイリキーのパンチをかわした。
そして床に華麗に着地する。
その見事な動きを見て余計にカイリキーは怒ったようだ!


「この野郎!ふざけやがって!今度は自慢の爆裂パンチで決めてやる!」

カイリキーが力を蓄えた。そしてセバに爆裂パンチを繰り出そうとした瞬間…
セバは目にも止まらない速さでカイリキーに突っ込んだ!
セバは体を横回転させてドラゴンテールを繰り出した!

「!?は、速い!」

爆弾が爆発したような音が鳴り響いた。
セバの力強い攻撃が見事に決まったのだ!
カイリキーはとてつもない速さではじかれ、マニューラに直撃する!

「ぐああああ!!」

2人は一つの塊となって倉庫の壁に激突する。
……2人は気を失ったようだ…。


セバは顔色ひとつ変えずに堂々と一歩一歩、ワルビアルに近づいていく。

「ひ…ひえ~!!」

セバのその無表情の顔がワルビアルにとってはさらに恐ろしく感じたようだ。
そしてやがて泣きながら…

「もう、二度とこんなことはしません!お許し下さい!!では、さいなら~」

セバは追いかけようとせず、じっとワルビアルの様子を見ていた。

セバはやがて私に近づいた。そしてセバは優しく私に声をかけてきた

「大丈夫かい?怪我は……してないみたいだね!よかった~」

セバは鋭い爪で私の縄を切った。
私は本当に嬉しかった。
そして何よりもセバの強さに驚いた。

「うわ~ん!怖かったよ~!助けてくれてありがとう!!」

私は泣きながら…セバに抱きつこうとした。
しかし…セバは……窓の方を見て…

「なに~!倉庫の外に美人なお姉ちゃんはっけ~ん!!待っていろ!おね~さ~ん♪!!」

セバはガラス窓に突進してお姉さんに向かって猛ダッシュ!顔をメロメロにして、口からはだらしなくヨダレを垂らしていった。

「…」

私は何も言えなかった。私はセバの戦う姿に心を奪われたのだ。しかし…最後は最悪だ…。私のことをスルーして……綺麗なお姉さんに突進していくんだもの!
私って…魅力ないのかな……。



私はセバを2年間探し続けた……。もう一度セバに会いたいという思いで…。
そしてようやくセバを見つけたのだ!セバは『MHT』というところで人助けの仕事をしていることが分かった。


……そして今……


セバと一緒にCOLDというグループ名で共に仲良く働いている。セバは5年前よりも強く、勇ましくなった。
今では『セバ』という名前は世間で知らない人はいないというくらいになったのだ。
また、セバは『ペインキラー・セバ』とも言われている。
ペインとは痛み、キラーとは殺人犯……すなわち痛みをなくす者という意味だ。彼は人々の苦難を影で解決し、みんなを支えているのだ。

しかし『ペインキラー・セバ』という名前は一般人では聞いたことがあるくらいのレベルであり、ほとんどアーケオスであるということは知られていない…。
もちろん闇の世界でもはセバという存在は知られているが、セバが誰なのかはほとんど分からない。
それはセバが名前を隠しているせいだろう…。
彼は自分の強さを自慢したりはしないのだ。

他の人はセバのことをアーケオスという名前を略して『アース』と呼んでいる。
そして……『アース』と『セバ』が同一人物だということはほとんど知られていない…。


また、逆に変態要素までも強くなっている。
昔以上に変態だ…。
人を守る仕事をしているのに人を困られてどうするのよ!も~!!



そして一番問題なのは……セバが私を見てくれないことだ!今はセバと仲はいいんだけど……私は友達以上の関係になりたいのだ!!いつもはだらしないセバを叱っているけれどいざとなったら誰よりも頼りになるのだ。私がピンチのとき、一番に助けてくれるのはセバなのだ!

うう…セバ……私のこと……好きじゃないの?





ピーンポーンという音が聞こえた。家のインターホンの音だ。たぶんボーマンダさんがきたんだ。

私は気を取り直して、急いで一階に降りて玄関のドアを開けた。


「あ、始めまして!あたしは依頼人のボーマンダです。グループ名はCOLDですよね?よろしくお願いします!」

「あ、はい。あなたがボーマンダさんね。私は……」

シュイーン!

「アースです。俺がいるからにはもう大丈夫です。お嬢さん、さあお上がりください」キラン


セバは風のように音を立てずに割り込んだ…。

…あの…アホ…。私が自己紹介する途中に横から割り込みやがって~!!!
しかも目を輝かせながらかっこよく言いやがった~!!この変態馬鹿!!
…ってか復活するの早すぎなんだよ!タコすけが!!殺してやるー!!



しかし風のように現れたセバもすぐに下心が見えてしまう。
口からはヨダレを垂らし、左手にはエロ雑誌を待ったまんまだ。

そんなセバの様子を見ているボーマンダさんは、少し控えめに抑えているようだ…。

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「あ…はい…。ありがとうござい…ます…。……って、キャー!!何であの変態野郎がここにいるんだよー!!」


!?私は訳がわからなかったボーマンダさんはセバを見て急に怒り出した!

私は目を細めて、セバに意地悪な顔をして聞いてみる…

「アース…もしかして……ボーマンダさんに何かしたの?」

「!?あ、ああ。か、彼女がね~財布を落としたから…俺が親切に渡したんだよ♪」

私はセバの顔をじっと見た。
この汗だくで変に笑顔になっているってことは……やっぱり……

「嘘つけー!!!この人あたしに向かっていきなりキスしようとしてきたのよ!!」


私はニヤリと笑ってセバに言った……

「ふふ~ん。これはどういうことなのかしら?あ・な・た?」

「!?い、いや…これはだな……」

キラン!セバの顔がいきなり輝きだした。
そしてセバは私に凛々しい声で言った。

「ゲイル。これは作戦なのだ。彼女の周りにいつ悪人がくるのか分からない。俺は彼女を守ろうとしてキスを……ンムチュ~………は!?しまった!」

セバの顔が緑色になっていく…。
顔が冷や汗でいっぱいだ!
私はすぐにセバの嘘が分かった!!


「やっぱりお前のせいかー!!!」

「うぎゃあああ!!!」

私はセバに『げきりん』をした。するとセバは100m以上も空中にふっとんだ…。


「あ~れ~~ボーマンダすわぁ~ん……」

セバは情けない声を上げながら私たちの視界から消えた。
野球でいうとホームラン!な~んちゃって♪

私はボーマンダさんに頭を下げて言う。

「あ、あはははは……、あいつのことは気にしないで、とにかく上がってよ♪」

「もう!何だか不安になってきましたわ!」

ボーマンダは不安になりながらプンプンと怒って部屋に上がった。




  ………



「おい…今の見たか…ジュペッタ…」

「ああ、見たぜ……ニドキング…。あれが例のボーマンダだな…。あいつを連れてくるのが俺たちの使命だよな…」

2人の男は草むらに隠れてMHTをみている…。こいつらはおそらく何らかのタイミングを待っているのだ…。ボーマンダを誘拐するために…。

「いま…中には…ボーマンダとサザンドラがいるんだよな…。さっき…わけの分からん奴が吹っ飛んでいったが…」

「吹っ飛んだやつのことは気にするな…。相当な雑魚だろう…。そんなことよりもニドキング……今は女の子2人だけだぜ……チャンスじゃないか?」

「…確かにいい機会だと思う…。しかしまだ周りが明るい…。夜の9時くらいになったら襲いかかるぞ。今は夕方の5時だ…。その間に作戦をたてよう…」

「賛成だ…」




  一方…MHTの一階では…



「…では改めて…。私はCOLDの一人のゲイルです。今日は一人で来たのですか?」

「はい…。誰にも言わず…黙ってこちらに来ました」

「そうですか…。では、早速質問に入ります。ボーマンダさんは最近変な人に目をつけられていると言いましたが…何か心あたりはありませんか?」

「え~とですね…。う~ん…。ごめんなさい…何も思いつきません…」

心あたりないのに狙われるのか…。
よし、もっと色々と聞いてみよう!

「そうですか。じゃあ、次の質問。最近何か変わったことはありませんでしたか?」

「変わったことですか…。そういえば最近……私の父が金儲けしました。私の会社はおもちゃを作っています。父はその会社の社長なんです!父はテレビにもよく出ています。おもちゃ界では父は王様です♪」

なるほど…。その財産を狙ってボーマンダさんを誘拐して、ボーマンダさんの父を脅す……。そういう理由でボーマンダさんが狙われる場合もあり得るわね…。
もうちょっとその話を聞いてみよう。

「そうなんですか~。私もおもちゃ好きですよ~。あと、最後に……ボーマンダさんは最近『父との関係』を知られたようなことはありませんか?」


「お父さんとの関係ですか~。あ、そういえば最近電話がすごくかかってくるんですよ。父の友達であるニドキングさんやライチュウさん、それにジュペッタさんからも電話がかかってきました。『今、どこにいるのですか?渡したいものがあるのです』と…」

これは怪しい…。
ニドキング、ライチュウ、ジュペッタ……この三人の場所を探して訪ねてみると何か分かるかもしれないわね。

「…お話ありがとうございました~。やはり狙いはボーマンダさんの父の財産だと思われます」

「…やっぱりそうなんですか…。でもなんであたしが狙われるのですか?」

「それはたぶん、あなたを人質に取るためでしょう。そしてその犯人たちはお金を手に入れると………あなたとあなたの父を殺すつもりでしょう…」

「!?そんな…。あたし何もしてないのに!!…なんか怖くなってきましたわ…」

ボーマンダさんの顔は恐怖と不安でいっぱいだ。
ここは…ボーマンダさんを安心させないと…!
私は笑顔で彼女に言う。

「でも大丈夫ですよ!私達に任せてください!今日から問題が解決するまで、私達と一緒に暮らしましょう!」

「ええ~!!いいんですか!?ありがとうございます!一人じゃ怖かったんですよ~。サザンドラさん、よろしくお願いします!!」

「はい。こちらこそお願いします。あ、あとね~私の名前は『ゲイル』だからゲイルって呼んでね!」

「ゲイルさんですか~!いい名前ですね!私にはそんな特別な名前はないです。でもみんなからは『マンダちゃん』とか『マンダさん』って言われているので、そう呼んでください♪」

「分かりました!私はマンダさんと呼ばせていただきます!よろしくね♪」


私は嬉しい気持ちでいっぱいになった。
マンダはどうやら安心したようだ。
そしてマンダを絶対に守ると決心した。

「マンダさ~ん?今から夜ご飯作るから何かリクエストとかない?」

「リクエストですか?あたしはピザが大好きなのでピザが欲しいです!」

「分かったわ。じゃあ、私が……」

  シュウィーン!

「このアースにお任せ下さい」キラーン


…またしても私の前に割り込んできた…。
一体どこからわいてきたんだ!こいつは~!!
げきりんで吹っ飛ばしてもまた復活しやがった!!
うう~くそー!!なんでマンダちゃんばっか見て私を見ないのよ!!
本当に腹立つわ!


「きゃー!!!また出たわ!ゲイルさん、この変態どうにかしてください!………ごら~!!触るんじゃね~よ!!」

マンダさんは私と話しているときはか弱くて優しそうなのに、セバが来たらいきなり態度が変わった…。マンダさん……強烈…。

「ごら!あたしのドラゴンクローをくらいなよ!!」

ザク!!

「うぎゃあああ~!!僕ちゃん死ぬ~!!さあ、マンダちゃんのキスで僕ちゃんを生き返らせるのだ~!ちゅっちゅっちゅ~♪」

「とっとと失せろ!!!」

マンダは龍の波動を繰り出した!!

「お~う…なんて気持ちいいんだ…」

セバはあっけなく倒れた…。
んったくもう~!!情けないんだから!しかも犯罪者よりあんたの方がよっぽど危険だわ~!!

「はあ…。全く酷い目にあったわ…。ねえ、ゲイルさん、こいつはなんなんです?」

「ああ、こいつね…。ただの知り合いよ!アースって言うんだけどね。ささ、コイツのことは気にしないで、ご飯作るからテレビでも見てて~」

私はわざとセバの名前を出さなかった。セバは『どんなことがあっても俺の本名を教えるな!』って言ったからね…。

「はあ~い!ゲイルさんお願いね!私はその間に着替えセットを持ってくるよ♪」

マンダは勢いよく家を飛び出していった。

私は台所にいき、野菜を切ったりお茶を沸かしたりした。
相変わらずセバは気絶してる…。



  ………



「マンダ今帰ったよ!お腹すいた~」


「お帰り!ちょうど今できたよ!ご飯食べよう!」


「うわ~美味しそう!ゲイルさんが結婚されたら旦那さんは本当に幸せでしょうね~」

私の顔は赤くなった。
もう~!やだね~!マンダちゃんったら~そんなことないってば!
でも……私……セバと番になりたいな……
は!?いやいやいやいや!今はそんなこと考えない!
さあ、ご飯食べよ~♪


「あ、その前に荷物部屋に置いてきてもいいかな?」

「いいよ。部屋は201号室だからね。早く荷物置いてきてね!」

マンダはすごい勢いで階段を上がっていった。
そしてすぐに返ってきた。


テーブルの上には大きなピザが四つある。そのピザはとろりとしたチーズがまんべんなくかけられており、トマトもピーマンもほどよくのせられている。
見た感じ、プロが作ったピザと変わりがない…素晴らしい出来栄えだ。

「わ~い!!いっただっきま~す!」

ボーマンダはガツガツとピザを食べた…。
この食べ方はもはや雌ではない…。





「美味しかった~♪ゲイルさん、ありがとう!」

マンダはとても満足しているようだ。
私は何も言わず、笑顔で返事を返した。



  …午後9時となった…



私とマンダは真ん中のテーブルで賑やかに盛り上がっていた。
服の話…テレビの話…様々な話をしていた。
するとマンダが私の心を探るような話をしてきた。

「ねえ…ゲイルさん、ゲイルさんって誰か好きな人とかいるんですか?」

!?いきなりなによ!こんな質問///

私は少し顔を赤くして言った。

「…ええ…いるわよ…」

「いるんですか!?いいな~マンダね、仕事場女性だけだからいい男見つからなくてさ~。ねえ、その人ってどんな感じ?教えて♪」

私はマンダから顔を少しそらした…

「ふふ…そいつはね…いつも私の足を引っ張るとんでもない変人なんだ。おまけにそいつは私のこと、無関心でさ~。…でもね…いざというときは真っ先に私のことを助けてくれるの…。そしてね……絶対に物事を諦めない…たくましい人なの♪」

「…そうなんだ…。なんか聞いてるあたしまで恥ずかしくなってきたよ…」

「あはははは!何言ってるのよ~♪」


私とマンダはお互いに笑いあった。



しかし………その時!!!


「危ない!!!」


「え!?」

「!?」


セバが真剣な眼差しで叫んだ!
セバは勢いよく私達の間に飛び込んできて、右に私を抱きかかえて、左にはマンダを抱きかかえた。
訳の分からない私とマンダはそのまんまセバに抱かれていた。
そしてセバと私達2人は中心のテーブルから離れ、端っこの台所ら辺に3人かたまった。

するとその1秒後……!!


パリーン!!
グサ!ザク!プス!グサ!グサ!


……ガラスの窓から多数の矢が飛んできたのだ!!
テーブルを見ると数え切れないほどの矢が刺さっている!


私は背中に氷があてられたようにぞっとした…。
私とマンダはお互いに口を開けたまま凍りついている…。


「逃がすか!!」

セバはすぐに私達から離れて家を出た!



  ………



俺は猛ダッシュで矢が飛んできた方向に向かって走っていった。
すると…こんな声が聞こえた!


「早く車に乗れ!あの変人のせいで作戦は大失敗だ!」

「わかったよ!それよりも……何で“あいつ”がいるんだよ!」

「しるか!とにかく逃げるぞ!!“あいつ”に見つかると…俺たちの命はないぞ!!」


赤い車がものすごい勢いで過ぎ去った。
俺はその場で立ったままその車を見た…。

ちっ!見逃したか!でも…車の番号はわかったぞ…。1903だ。
俺はふう~と深呼吸した。呼吸を落ち着かせながらゆっくりと家へ帰った。


「アース!どうだったの!犯人がいたの!?」

ゲイルが焦ったように言う。
俺は冷静に返事を返す。

「ああ…いたよ…。しかし逃げられてしまった…。その代わり、台車番号は1903だと分かったぜ…」

2人が少し嬉しそうな顔をする。
そしてマンダが初めて俺に感謝してきた。

「ありがとう…。あなたがいなかったらあたし達は血まみれだったわ…。本当にありがとう…」

ゲイルは俺に小声で言った。

「助かったわ…。…さすが……セバね…」

!?おい!こら!俺の名前を出すなと言っただろうが!
…でも…ゲイルの顔が少し涙目になっている…。
…まあ…今回はしょ~がないか♪

ボーマンダは俺を見て、口を大きく開けたまま固まっている。


「!?!?セバ!?…もしかして…あなたが…あの有名な『ペインキラー・セバ』なの!?」


「!?」

ゲイルの顔は『ごめん…言っちゃった…』という顔をしている。
でも俺は笑顔で『いいよ♪次は気をつけろよ』と心の中で返事を返す。
その様子をみてゲイルは可愛らしくニコッと笑った。
俺はそのゲイルの顔をみて何故か少し顔が赤くなった…。

なんで俺がお前の顔を見たぐらいで照れたりするんだよ……///。

そして俺はボーマンダに言った。

「セバ?誰だそれ?そんな奴聞いたことないぞ~」

「ええ!?そうなの!?…さっきゲイルさんがセバって言ったような……う~ん……」

そう、セバとは俺の本名なのだ。しかし俺はこの名前は隠しているのだ。『セバ』という名前は俺の心の中だけにしまっておきたい。ここで俺の名前をばらしてしまえば恐らくボーマンダははしゃぎ出して、みんなに伝えていくだろう…。この名前は表の世界では出したくない。なぜならこの職業は表には出さず、裏で人を助ける…誇り高い仕事なのだ…。



そんなマンダのことを無視して俺は……スーパーエロエロモードに入った!……
ピキーン!スーパーエロエロモードにチェンジ!だはは~!!


「マンダちゃん何よりも無事でよかった~。……ぐへへ……ではお礼はベッドで……」

俺はボーマンダのお尻を触った♪



「!?わああ!!気持ち悪い!!あたしに触れるなー!!!」

ガリッ!

「ぎゃあああ!!!痛いよ~!!」


ボーマンダの噛み砕くが決まった!
セバは泣きながら二階に上がった…。






……ほんとセバってこりないわね…。
真面目な時とは大違いだわ…。

私はふう~とため息をついた。
マンダは私に話しかけてきた。

「ああ~びっくりした…。あんな変人があの有名な『セバ』なわけないよね~♪…でも…あの時のアーケオス……すごかったわ!……女の子の心を揺さぶるような………は!?あたしったら何言ってるのかしら!?あははははは…!」

「そ、そうよ~♪あいつは変態アースだよ!マンダちゃん、今日はもう風呂に入って寝よう♪部屋は2階で安全だから♪」

「うん♪ありがとう!まずじゃあ部屋にいってくるね~」

マンダは嬉しそうに尻尾をフリフリしながら二階へ上がっていった。


マンダちゃん…今さっき、『女の子の心を揺さぶるような』って言ったよね?
……どうか…マンダちゃん、セバのこと好きにならないで……







くしょ~!僕ちゃん、マンダちゃんが噛み付いてきたから作戦失敗だ~。
ふっ…ここは作戦第2弾だ!

俺はマンダが泊まる部屋201号室に入った。
俺はポーチの中から黒い塊を取り出した。

ふっふっふっ…これはな…『ナンデモミエ~ル』という特殊なカメラだ!
これをバレないように風呂場にセット!……ぐふ…ふふふ……

後は何かいいものはないかな~?
……おお!これは!まさか……!

俺は誰かのスーツケースを見つけた!

中を開けてみると……おお~エクセレント!!


おお…はあ…ピンク…
ぐふ……バラのようにひっそりと美しい刺をもつ…パンティー……。

俺はそのパンツに高速で83回チュ~した!

俺の脳みそはキスした回数をすぐに読み込むことができます!
俺の脳みそは七色に輝くダイヤモンドだ!

俺はそのパンツを帽子のようにかぶった!
そしてあまりの嬉しさに部屋中を走り回った!
さらには大声まで上げてしまう!!


「うおおおーー!!!地球に生まれてよかったーー!!ハーハッハッハ!!桃色の時代だ~♪」


ガタン…201号室にボーマンダが入ってきた…。
…カチーン…時間が止まった…

「あんた……何してるの……?」

マンダの顔は殺意いっぱいの顔だ…!!
マンダはあえて怒らず、笑顔でいる……とても恐ろしい微笑みだ……
しかしすぐにその笑顔は鬼へと変わる!

「しかも……そのパンツ…。ああー!!!あたしのだー!!!!」

マンダはスーツケースの中からロープを取り出しセバに巻きつけた!
そして……思いっきりドラゴンテールを繰り出した!


「いい加減にくたばりやがれ!!」


ドーン!!
パリーン!!


「オ~ノ~オゥ~………」


セバは窓ガラスを突き抜けて時速100キロ以上のスピードで飛んでいった!

セバは…大丈夫なのかな?

マンダはプンプンと怒りながらにいった。
マンダはこれで安心すると思いきや、むしろ部屋中何かを探している。

マンダは風呂場に行った。
そして…変な黒い塊を見つけた…



「…殺す…」ピキ!ブチ!ブチブチ!

マンダはその黒い塊を粉々にした…。
マンダは何故かドライバーと変な袋を手に取り、セバの部屋に入った。
一体何をするつもりだろう?


その後マンダはぐっすりと眠りについた…。



  ………



ジリリリリ~ン!
現在午後3時……セバの部屋で目覚ましが鳴った!

「は!?きたぞ!3時だ!」

俺はすぐにぱっと起きた!
そして気持ち悪い笑顔で独り言を言う…。


「ついに…この時が…!僕ちゃんの時代がきた~!!ワーハッハッハ!マンダちゃ~ん!今いくよ♪にしししし……」


俺は笑いながら目覚ましを止めるボタンを押した。

すると……!?


ボガーン!!


  目覚まし時計の大爆発▽


「うぎゃああ!!時計が爆発した!」



しかし……悪夢は終わらなかった…!


  
  目覚まし時計の10万ボルト▽



  目覚まし時計のソーラービーム▽



  目覚まし時計のすてみタックル▽



コツーン!!



「いてー!!うぎゃー!!何なんだ!この目覚まし時計は!?あぎゃああああ!!」


もうこれは目覚まし時計ではない…。
殺人兵器だ…。
目覚まし時計はセバ追跡し、何度も体当たりしてくる…。
これはエグい…。


セバは倒れた……



  ………



…日の光が差し込んだ。
私は朝食の準備をしていた。
朝はサラダにスクランブルエッグ、そしてこんがりと焼けたトーストだ。
朝ごはんにしてはちょっとだけ豪華だ。


「ゲイルさん、おはよう!うわ~すごい朝ごはん!朝からありがとうね~」


マンダが一階に降りてきた。
そして椅子に座った。
マンダは何故か満足そうな顔をしている…。

「おはよう!マンダさん♪朝から嬉しそうですね♪」

「うん♪だってね~昨日の夜、あの変態野郎の部屋に行って目覚まし時計に細工したの♪」

「ええ~!?そんなことしたの!?アース…大丈夫なのかしら?」



「お~は~よ……」

セバが降りてきた…。セバの顔には何故か無数のあざができている…。
おまけに顔も死にかけだ…。


「あ、変態さん、おはよう♪昨日はぐっすり眠れましたか?」


マンダは何故か俺に嬉しそうな顔をして挨拶してきた。
俺は頭を元気なく下げた…。そして何も言わずに朝食を食べる。

「アース…今日はやけに元気がないわね?」

「ふあ~。………。昨日はあんまり眠れなかったよ…。昨日の夜、悪魔が目覚めたんだ…」

俺は朝食をとっとと終わらせ自分の部屋に帰った…。



  ………



私とマンダはゆっくりとご飯を済ませた。
マンダは満足した声で私に言う。

「ああ~♪美味しかったよ。本当にありがとう!ねえ…ちょっと気分転換に外でもでない?」

「いいね♪今は明るいから大丈夫だよね♪」

私とマンダは家の外に出た。
そして国道まででた。
私はマンダに笑顔で話しかける。

「それにしても今日はいい天気だね♪」

「うん!あたしゲイルさんとこんなにいい太陽を見れて、幸せだよ♪」

「そんなことないって♪冗談はよしてよ~♪」

二人は仲良く語り合っていた。



  ………



突然ゲイル達の前に大きな車が来た。

そして……!!

「!?きゃああー!!」

「!?マンダ!!」

ジュペッタがマンダをいきなり車の中に引きずり込んだのだ!
私はマンダを助けようとジュペッタに攻撃しようとする!

いきなり攻撃してくるなんて、汚いわ!!
絶対に助けてやる!!相手はただ一人!楽勝よ!


しかし…そう甘くはなかった…


「お嬢ちゃん?お前も痛い目に会いたいのかな♪」

「!?」

私は恐る恐る後ろを振り向いた…。
聞いたことのある声だ……何故か……とても嫌な予感がする!


「ふふ…久しぶりだな…。サザンドラ…」


「!?う…うそ…!?わ…ワルビアルが………ここにいるなんて……!?」


私は5年前を思い出した…。あの…血に染まりそうな…地獄の時間を…
あの極悪人の一人であるワルビアルが私の前にいるのだ!
ワルビアルは自信満々に言った。

「お前はな……“奴”を殺るときの餌に使えるんだよ…。金も手に入るし……奴を殺すこともできる………一石二鳥だ!お前も一緒に来てもらおうか!…おい、ニドキング!コイツを縄で縛って一緒に連れていけ!」

「承知しました…ワルビアル様…」


ニドキングは私に丈夫な縄を結びつけた。
私は素直に奴らの言うことに従った…。
なぜなら…今ここであがいても無駄だとわかったからだ!
ワルビアルは噂によれば、昔よりもはるかに強くなっているらしい…。


うう…!くそー!!私、マンダを守るって約束したのに…!!
マンダ…頼りなくて…ごめんね…。


お願い……助けて……セバ!!


ガタン…車のドアが締められる…。
そして私達は車に乗せられ、わけがわからないまま『巨大倉庫』に閉じ込められた…。




  ………




「にひひ……このエロ本…最高だ♪」

俺は二階で相変わらず“読書”をしていた。
これなら読書感想文原稿用紙100枚は余裕だな♪


でも…もうそろそろMHTポストの所にいかなくちゃ♪

俺はポストの前までいった。

今日はどんな依頼が来ているのかな♪
どうかお姉ちゃんでありますように!

しかし中を見ると中には、1枚の不気味な赤紫の封筒が入っていた…。
俺はその封筒の中を開けた。
すると中はこう書いてあった。



『初めまして…。最強ハンター“セバ”さん…。俺のこと…覚えているか?俺は……5年前の連続殺人犯だ…。俺からの依頼は…“俺と真剣勝負しろ”そういうことだ…。俺はお前があの有名な“セバ”だとは知らなかった。しかし今日でそのセバという名前も“ワルビアル”に変わるだろう…。可愛い“ボーマンダ”とお前の大切な“サザンドラ”は預かった!返して欲しければ今夜9時に“セブンスシティ”の山の上にある大きな倉庫に一人で来い!もし来なければ……どうなるかは……分かるよな……』




……俺の瞳は冷たい眼差しに変わった…
今は昼の2時……時間はまだそこそこある…。
俺は太陽を睨む…。
そして真剣な顔で家に戻った…。


ワルビアルか…。
今では“プロの殺し屋”と言われているようだな…。
しかし俺もハンターだ…。
俺はペインキラーだ…。
…それにしてもこの俺に喧嘩をうってくるとはな…。
ただで済むと思うなよ…。


プルルルルル!
電話だ。俺は受話器をとった…。


「はい、アースです」

「おお、アースさんかい!?いきなりの電話申し訳ないです!」

…とても焦っているようだ…。
声は20代前半ってとこかな…。
相手は女性であるのは間違いないな。

「…大丈夫ですよ…。では、ご用件をどうぞ」

「はい、私はボーマンダ社長の会社である社員の一人です。私の名前はライチュウです。あなたは確かCOLDっていうグループの一人ですよね?すみませんが今、ボーマンダ社長の娘さんである“マンダちゃん”はそちらにいらっしゃいませんか?」

「…はい、今日の朝まではこちらにいました…。しかし自分が目を離したときには、既にマンダちゃんはワルビアルに連れていかれました…」

「!?…そ…そんな…!!」

「でも任せてください。犯人の場所はもう既にわかっています。必ずマンダちゃんを連れて帰ります」

「…うう……お願いします!アースさん、マンダを助けてください!!……そして……やはり…ワルビアルさんは悪人でしたか…。ワルビアルは最近こちらの会社によく来るんです…。そして社長のことをよく調べていました…。社長は只今………!?!きゃあああーーー!!!」


「!?!?ライチュウさん!大丈夫ですか!?ライチュウさん!返事してください!」



俺の受話器から突然ライチュウの悲鳴が聞こえた!
そして…声が不気味なものに変わった。

「…へへ…。お前がアースさんか?」

「ああ…そうだ…」

「アースさん…例のラブレターはもう購読済みですか?」

「ああ…最高のラブレターだったよ…。お前は誰だ?」

「俺か?俺の名は…ジュペッタだ…。俺はワルビアル様の部下の一人だ…」

「……ワルビアルはまた随分と気持ちの悪い部下を持っているのですね…。ライチュウさんは無事なのか?あと、社長さんはどうなっているんだ?」

「ほう…この俺に向かって随分とまた偉そうなことを……まあ、いいでしょう…。ライチュウさんは只今縄で縛り付けて社長室に案内してもらっていますよ…。そして…社長室に案内してもらったら社長を捕まえ、二人共我々のアジトに連れて行きますよ…。もちろん……あなたも来るんですよね…?我々のパーティーに…」

「…もちろんだ…。最高のパーティーになるといいな…」

「そうですね…。おっと…少ししゃべりすぎましたね…。我々の部下達も社長さんを見つけたようですし…。では…今夜…楽しみにしていますよ…。最強グループ…COLDのリーダー……“セバ”さん…」


プチッ……電話が切れた…


俺は受話器をゆっくりと置いた…。


…あたりが暗くなりだした…。




  …………

 その頃…巨大倉庫の中では…



私とマンダは二階で2人…暗黒の世界に閉じ込められていた…。
今、私たちの周りにワルビアル達はいないが二人共身動きできない状態だ…。
二人共丈夫な縄で縛られている。おまけにそれは鍵の差し込み口のようなものがついている。

また部屋の空間は真っ暗な闇に包まれており窓もない…。
ドアは頑丈な金属でできており、見た感じ開けるのは不可能だ…。


「マンダ…私…何もできなくてごめんね…」

「そんなことないよ…ゲイル…。あなたは私を助けようと必死に頑張ったわ…。それに元気ももらったし…。悪いのは…あたしの方よ…。あたしのせいで…あなたをこんな目に……うう……本当にごめんなさい……」

マンダは涙を流し、とても申し訳なさそうに言った。
私もマンダの顔を見て涙が出た…。

なんで…マンダが私に謝るの…?私は人助けする職業だからマンダを守るのが当然なのに…。でも…できなかった……。ワルビアルの邪悪なオーラに私は負けたのだ!
ちくしょ~!!私のバカー!!私が…あの時もっと必死に抵抗して、マンダを助けていれば…!!

今更後悔しても時遅し…。
今は…私ができることを考えるべきなのだ!
…私は気持ちを強く持った!

「マンダ謝らなくていいよ…。そんなことよりも…脱出方法を考えるよ!」

涙でぐちゃぐちゃになったマンダの顔は私のほうをみた!
とてもびっくりしているようだ!


「そんなの……考えても無駄よ!!!あたしたちは…ここで殺されるのよ!!脱出なんてできるわけが……!」


「できるわ!!諦めるなんて…早すぎよ!!私はこんな状況を何度も乗り越えてきた!!何もせずに無理だなんて言わないでよ!!」


そう…そうなのだ!こんなところで……くたばってたまるか!!
COLDはどんな難事件も解決してきたのだ!
私は真剣な眼差しでマンダを見つめる…。



マンダは落ち着いたようだ…。
マンダは私の目を見るのをやめ、床を見た。


「……ゲイルって…強いんだね…」

「!?」

「…こんな状況でも…脱出方法を考えることができるなんて…。あなたって本当に強いよ…。あたしはもう、諦めていたよ…」

「マンダ…」

マンダは私のほうを見る。
その顔はドラゴンらしく、たくましい表情に戻っていた!


「でも……あたし……もう諦めない!!ゲイル…一緒に脱出しよう!!あたしだって、やればできるんだ!!」

私は嬉しかった…。私の諦めないという思いがマンダの心に届いたのだ。
私は笑顔で頷く。
そして脱出方法を考える。

「ありがとう…。マンダ、私はね…ワルビアルさえなんとかすれば脱出できると思うんだ」

「ワルビアル……あの連続殺人犯ね……。どうする?何かいい案はないの?」

「…私たちは今縄で縛らていて動けないわ…。でも…これは逆にチャンスなのよ!」

ボーマンダはさらに驚いた顔をする。
私はその理由を説明する。

「よく考えてみて…。私たちは今動けない状態……すなわち相手は完全に油断しているわけよ…。でも幸運なことに口は使えるでしょう?」

「うん…使えるよ!でも…この縄は丈夫で解けないよ…。噛み砕くこともできないし、火炎放射で燃やすこともできない…。一体どうすればいいの?」

「…私たちはこの二階に閉じ込められたとき…『おい!新人!俺たちは別の用事がある…。済まないがお前がここの鍵を持っていてくれ。俺たちはいったんここを留守にする…。お前一人でも……2人を見ることはできるだろう?大丈夫だよな?』『はい、大丈夫です!僕にお任せください!』…って言ったでしょ?」

「うん……それがどうかしたの?」

「マンダ……ちょっと耳かして?」

「うん」



私はマンダの耳元で作戦を小声で離した。
……ゴニョゴニョ……




「!!な~るほど!!それはいい案ね♪」

「でしょ~♪私たちなら……うふふ……余裕よね……」




  …………




  一方…新人の管理人であるズルズキンは…




「…ったく…。みんな遅いな…」

どうやらニ階はズルズキン一人のようだ…。
ズルズキンはゲイル達が閉じ込められている部屋の前にずっとたっていた…。

「……ボスも…こんな可愛い女を殺すなんてもったいないぜ……」

ズルズキンがぼそっと独り言を言う…。
するとその闇の部屋から何かの声が聞こえた…


「…あ……あん……もっと……そこよ……気持ちいい……」

「!?」


この艶かしい声は…!?
ズルズキンはとてもびっくりしているようだ。
…そして…変な妄想をする…。
ズルズキンはニヤニヤしながらドアに耳をあてる…。


「い…いやん……はあ……はあ……もっと…強く……う…あ……」


ズルズキンは口からよだれを垂らし始めた…。
さらにはこんな声が聞こえてきた!


「はあ~ん…気持ちよかった……。でも……男がいないから…つまらないわ♪」


この声を聞いてズルズキンは頭の中が爆発したようだ!
そしてそのドアに鍵を差し込み、思い切って闇の部屋に入った。


「ズルズキンの俺でいいなら相手するよ♪」


ゲイルとマンダはお互い顔を見て微笑んだ。


ゲイルは艶かしい声でズルズキンに誘惑する

「あら♪いい男発見…。ねえ…お願いがあるの…。わたしを……めちゃめちゃにしてくれない?欲求不満なの♪」

マンダも負けずに誘惑する!

「ダメよ~!あたしが先に見つけたんだから!ダーリンはあたしのものよ!そうでしょう?ズルズキンさん♪うふ♪」

「だめだめだめ~!!ダーリンは私のものなの!」

「違うわ~!ダーリンはあなたよりも先にあたしを見ていたわ!」


  ……


ズルズキンはもう…顔を真っ赤にしている…
目も上にいってしまっているし口もニヤニヤしている…
そこでマンダがいい提案をする

「あ!そうだ!仲良く2人で1つのダーリンにしましょう♪」

「!?いいわね~。でも先に相手をしてもらうのは私だからね♪ダーリン、おねが~い♪」

ズルズキンはかなり興奮しているようだ…。
ゲイルはイヤらしい顔でズルズキンのほうを見る。
目を優しく細め……色気はMAXだ…

ズルズキンはゲイルの近くにきた。

「あ!でも…ダーリン…一つお願いがあるの…。私ね縄がついた状態でやるなんて嫌なのよ…。おねが~い、縄をといてくれない♪」

「へへ……えへへへへ…。縄をとけばいいんだな……。簡単なこと……」

ズルズキンは鍵を取り出した。
そしてゲイルのロックを外した!

カチャ…するするする…
ゲイルの縄が解けたのだ!
よし!あとはマンダだけ!


そしてゲイルはズルズキンに抱きつく!

「あ~ん!さすがダーリン♪ありがとう♪」


今度は…マンダの番だ!

「あ!ずる~い!!ダーリン!私のも取って!私にはダーリンしかいないの♪」

ズルズキンは別の鍵を取り出した。

「へへ…へへへへへ……。しょうがないな…」

カチャ…するするする…
マンダのロックが外れた!

「わーい♪ありがとう♪さすが…私のダーリンね♪」

ズルズキンは舌をだらしなく出していった…

「では…。早速ご褒美のほうを…」


ゲイルとマンダはお互いに微笑みで合図する…




「ええ……たっぷりと可愛がってあげるわ……」

「そうね……あたい達をこんな目に合わせたんだもの……」

2人は残酷な微笑みでズルズキンを見つめる…
ズルズキンは……なんだかびっくりしているようだ!
そしてついに…!?


「ごらーー!!あたいの火炎放射をくらいなー!!」

「こんな変態!大嫌いよー!!」


「あぎゃあああ!!!」バタン…

マンダは火炎放射をゲイルは龍の波動を繰り出した。
ズルズキンは……倒れた…


やったー!!
私たちは笑顔で闇の部屋から脱出した。



  ………



その頃俺はある友人の家を訪ねていた。昔からの友達の『ロキ』だ。
ロキは雄のプテラで歳も同じだ。性格は目立ちたがりやなのか冷静なのかよくわからないが、照れ屋な面もあるのだ……。

ロキは『ダイナソー・カフェ』という建物に住んでいる。
その建物は少し小さめだが、一階はすごく美味しいカフェがあり、二階にはロキの部屋がある。
今日はカフェは休みだが俺は中に入った。

「ロキ…いるか?俺だ。セバだ」

実はロキも俺がセバだと知っている。ロキはCOLDの裏の手助けをしてくれるのだ。彼は昔、裏の悪組織で働いていた。しかし自分の過ちに気づきその悪組織から逃げたのだ…。彼がその組織をやめた理由は、組織の仲間がロキの親友を殺したからだ。ロキは血の涙を流しながら親友の名前を叫び続けていた…。

今のロキは裏の組織の情報や、事件の出来事などを俺に伝えてくれる…とても頼もしい仲間だ。
おまけにロキは昔の極秘暗殺部隊のリーダーだったため、戦いも強い…。
今ではロキのことを世界では『リンドブルム』と言われている…。

ロキが降りてきた。ロキは口の周りに米粒をたくさんつけて俺の方に来た。
んったく~みっともないな…。お前本当に『リンドブルム』なのか?



「セバじゃないか!こんばんは♪今日はどうしたの?事件か?……にしても……今日は何だか元気がないな~」

ロキは不思議そうに俺の顔を見る…。
いつもならAV見ようぜとか、エッチな本買いに行こうって俺はいうからな…。

「……そうだ……今は元気がないんだ…。ゲイルが人質にとられた…」

ロキの表情が冷たくなった。

「そうか……。…お前…今回の勝負は気を抜くなよ…。…そして絶対に彼女を助けろよ…。俺も援護する!」


ロキは俺の腹を叩いてニヤニヤした顔を俺に近づけて言ってきた。

「…彼女のこと……好きなんだろ?」

「!?ばっ、バカ野郎!!冗談はよせよ!///」

俺は彼に背中を向けた。俺の顔はトマトのように赤くなっている…。
…だ…誰が…あんな“げきりんババア”を…好きになるんだよ…///

俺は再び真剣な眼差しでロキをみつめる。
そして俺はロキに言う。

「とにかく俺はまず一人で行く…。お前はお前のやり方で俺を援護してくれ…。頼む…」

「…お前らしい頼み方だな…。いいだろう…。引き受けた…」

俺はカフェを出てセブンスシティに向かって走っていった。



  ………



日が沈み真っ暗になった。
現在は夜の8時だ。
巨大倉庫は外から見るとお化け屋敷のように見える。


私達2人は倉庫の出口をずっと探していた。
私はこの倉庫にはいくつかの出口があることに気がついた。
しかし出口を見つけてもそこは丈夫なロックがついているため、外に出ることができない…。完全に密室だ…。さらにこの倉庫の中は部屋がいくつもあってまるで迷路だ…。
私達は目隠しされてあの暗闇の部屋に連れ込まれたから、全くどこが出口なのか分からない!

私は一階を隅々まで探した。
そして一つ怪しいドアを見つけた。
他のドアは銀色とか黒色なのにこのドアだけ赤いのだ…。
私達は恐る恐るその部屋に入った。
すると中は……なんと豪華な社長室のようになっていた。
私たちはその部屋の中を隅々まで探す。

マンダは机の引き出しを開けた…
そして……!?

「!!ゲイル!あったよ~!!これ、出口の鍵じゃない?」

私は目を輝かせてマンダの所にいった。
するとその鍵には『出入り口(4)』とかかれている!

「!!でかした!!マンダ!やったね~♪」

私たちはすぐにその部屋から出て『出入り口(4)』を探した…。



  …一方二階では……




「どういうことだ!これは!?」

ニドキングは今の闇の部屋を見てかなり驚いているようだ。
そして……目が暗殺モードに変わる。

「あいつら……殺す!」

ニドキングは一階に降りていった。




  ……私達はまだ一階をうろついていた…



出口(1)(2)(3)(5)(6)は見つかったのだが肝心な(4)という数字がないのだ…。
ちくしょ~!なかなか見つからないな~!

いろいろ探していると私は地下への階段を見つけた。
何だか見るからに不気味である…。
マンダは私に声をかけてきた。

「…なんか…見るからに…気味悪いわ…。なんかここ…いきたくないよ…」

「マンダ…。でも念のため、行くしかないよ」

「うう…」

私達は不気味な階段を歩いていった…。
すると変な扉を見つけた。

「マンダ、この扉…なんだろう?」

「暗くてよく見えないね。あ、ゲイルここに大きなロウソクがあるよ!ちょっと待ってね」

マンダはロウソクに火をつけた…。
周りは照らされた。
そして私たちは前を見た。

「はっ!!こ…これは…!?」

私たちは……目を疑った…!
そのドアには『出入り口(4)』とかかれている。

私は急いで鍵の差し込み口に鍵を入れてみる。
すると……!?


…ガチャン!
ロックが外れた!

マンダは目を光らせてドアを開ける。
するとそのドアの先は……上に登る階段になっていた。
そしてそこから光も見える。
これは…もしかして…!?

私とマンダは急いで階段を上った。
そしてとうとう…!?



「……!?やった~!!外に出れたぞー!!」

「わあ~やったー♪…あたい達…脱出に成功したんだね!ゲイル!ありがとう!」

私たちは綺麗な満月を見た…。
長かったこの地獄の時間…。
それもやっとここで終わったのだ!!

私は嬉しくて涙が出た。
私の涙は月光に照らされ、宝石のように輝いた。

やっぱり…私はやればできるのよ!!
…セバ……私…一人でもできたよ!


マンダと私は泣きながら抱きあった。
長いようで短い時間…。
出会って直ぐなのに私たちは硬い友情で結ばれていた。


「さあ、ゲイル!早くここから離れよう!」

「ええ。行くわよマンダ!」


私たちは巨大倉庫から離れようとした……

その時……!!



「ほう…お前たち…よくここから出られたな?」

「はっ!?」

私たちは後ろを恐る恐る見る…。
すると後ろには……ニドキングがいた!

「ふっ……小娘が…。俺様を馬鹿にしやがって!!」

ニドキングの目は赤く光り、殺人的なオーラを放っている!!
しかし…私もニドキングと同じだった!

「ニドキング…!!よくも…よくも…マンダにひどいことをしたわね!!」

今の私は…怯えてなどいない…。
私はマンダを傷つけた憎しみでいっぱいだった。


私はマンダを後ろ側に隠し、前に出る。
…私は意を決してマンダに言う。



「マンダ……早くここから逃げなさい……」

「!?」

マンダは驚いている…!?
そして私の手を引っ張った。

「…い…嫌よ……そんなこと……できない!!一緒に逃げるのよ!!」

マンダは必死で私の言葉を否定する…。
しかし私はマンダ手を振り払った!
そして……マンダに優しく語る…。


「マンダ……短い間だったけど……本当に……楽しかったよ…」

私は笑顔でマンダに言う。
マンダは……大粒の涙を流しながら私に怒って言う!

「どうして……どうしてなのよー!!」

マンダは叫び続ける!
しかし…これは“運命”なのだ…。

「マンダ……ごめんね……。私達はね……あなたを守るのが仕事なの…」

私はニドキングの方を鋭く睨む。

「私達は誇り高いCOLDなの!私は死んでもマンダを守る!それが…COLDの使命……」


ニドキングはバカ笑いをして言う。

「COLD?誇り?ギャハハハハ!くだらないね!そんなクズみたいな誇り…すぐに捨ててしまえよ!」

私は本気で怒った!!

「フン…お前のようなクズにはわからないだろうな…。人々を守る大切さが…」

ニドキングは今の言葉で怒り爆発した!!

「!!小娘がー!!!ふざけたことをいいよって!殺してやるーー!!」

ニドキングは私に突進してきた!

「うう…!」

私は全力でニドキングの攻撃を受け止めた!
このニドキング…只者じゃない!!
でも……こんなところでくたばる私じゃない!!

私はマンダに思い切って言う!!

「早く…早く!!ここから逃げて!!コイツは私に任せて!!!」



マンダはその場で止まった……。
そして………血の涙を流す…。


…マンダは何も言わずその涙と共に過ぎ去った……。




  ………



…とうとう…この時が来た…
夜の9時になったのだ…

俺は例の巨大倉庫を見つけ、堂々と正面からその倉庫に向かって一歩一歩近づいていく。

しかし…俺はその倉庫から50mくらい離れたところで止まった…
そして瞳を閉じ、集中する…。

「1…2…3…4人か…」


俺はその倉庫の前に、近くに誰かが俺を見張っていることに気がついた。
4人は銃をもっているな…。

俺はプロだから隠してもすぐにわかるのだ。
そして瞳をカッ!と開け大きな声でいう!


「ゆくぞ!」


「!?」

四人は驚いているようだ。
それは当然だろう。
向こうから見たら『しめしめ…気づかずに…これは殺るチャンス…』とでも思っていたのだろう。
だが俺はその4箇所にめがけてエアスラッシュをブチ込む。
普通のアーケオスならエアスラッシュは使えないがプロである俺は別だ…。


俺は翼を高速に動かし、その4点に真空の風を送る。

スパ!シュピ!スパ!シュピ!

「ぐあああ!!」


バタン……バタン……
40M以上離れていても命中率は100%だ…。
4人はあっけなく倒れたようだ。
俺は無表情のまま堂々と倉庫の入口に近づく…。

そして倉庫の前に立った…。
入口のドアはロックされているみたいだ…。
すると俺の後ろから聞いたことがある声がした…。



「鍵ならここにあるぜ…」


俺は後ろを振り向く…。
すると後ろには……ジュペッタがいた!

奴はニヤニヤとした表情で鍵を見せびらかす。
俺は真剣な眼差しで奴を睨む。

「お前なのか…?俺の家に矢をぶち込んだのは?」

「そうさ、俺さ♪俺とニドキング…そして…ライチュウの三人で打ったんだ♪俺は始め、彼女2人だけだったから楽勝だと思っていたけどな…。まさか…あそこに『セバ』がいるとは思わなかったよ…」


「……」

俺は何も言わなかった。
そして草むらからもう一人出てきた。
ライチュウが出てきた。
ライチュウは怪しい微笑みで俺に話しかけてきた。


「ごめんね~。アースさん…。実はね…ワルビアル様の計画状況を確かめるために電話したの。マンダがちゃんといないかね…。しかし電話で『既にマンダちゃんはワルビアルに連れていかれました』と聞いたとき……本当に嬉しかったよ♪キャハハハハ!びっくりしたでしょう?可愛い声で話していたのに実はワルビアルの部下……最高でしょう?」

俺は目を閉じた。
そして彼女に言う。

「…別に驚いたりはしなかったよ…。俺は最初からお前が奴の仲間だと分かっていたよ…」

「!?」

彼女とジュペッタは驚いた表情をする。
俺は続けて2人に語る。


「お前は『今、ボーマンダ社長の娘さんである“マンダちゃん”はそちらにいらっしゃいませんか?』と言っていたよな?…何故…マンダがここにいたことが分かったんだ?」

「!?く…!」

「理由は簡単……お前が昨日の夜…俺らのマンションに来ていたからだろ…。しかもマンダは誰にも言わず依頼を頼んだこっちに来たと言っていた…。これはお前らがこっそりとマンダの後をつけてきた証拠だ…」

ライチュウは急に不気味な声を上げて笑い出した。

「ふふふ……あーはっはっは!さすが『ペインキラー・セバ』ね…。そうよ……名推理よ……。おい、ジュペッタ!とっととこいつを始末するよ!」

ライチュウはハンドガンとナイフを取り出した。彼女はジュペッタにナイフを渡し、ハンドガンを俺に向けてきた。
ジュペッタはとても嬉しそうだ。

ジュペッタは俺にグロテスクな表情を向ける。

「ふふ……俺たちはプロの殺し屋だ…。俺たちはワルビアル様のために任務を果たす。また、ワルビアル様には8人の部下がいる…。4人はお前に瞬殺させたがな…。俺はあの時見てびっくりしたよ。そして感動した…。お前には殺し屋としての才能がある…。…俺たちはワルビアル様の幹部だ…。幹部は3人いるのだ!その幹部の3人は……言わなくても分かるよな…?…俺は気が変わった…。お前もワルビアル様の部下にならないか?お前なら幹部にも余裕でなれるぞ…。…最も…ワルビアル様には適わないだろうがな…」

「ふふ…」

俺はクスクスと笑ってしまった。
そう…こいつらのあまりの愚かさに笑いが出たのだ。

「お前らと手を組む?そんなこと死んでもしねぇ~よ…。お前らみたいなクズと一緒にするな。俺はワルビアルをぶっ倒す!」

これが俺の答えだ。そして俺は右手を前に出し、腰を下げ銃弾を避ける態勢に入った。
奴ら2人もどうやら攻撃態勢に入ったようだ。

邪悪な風が3人を包む…。
三人とも表情はかなり真剣だ。

そして…ライチュウの手元がかすかに動いた!
俺は足に力を入れ、右側に移動した。
その刹那…


パーン!


ライチュウが銃を撃ったのだ!
しかし俺のほうが反射神経が優れていたのかどうかは分からないが、俺は華麗に銃弾をかわした。

「なっ…何!?速い!」

ライチュウはとっさに声を上げてしまった。
ジュペッタもかなり驚いているようだ。
俺はものすごいスピードで2人に突っ込んでいく。


そして翼を下から上に向かって思いっきり振り上げ、真空の風の刃を繰り出す。
その刃は見事にライチュウの手にあたり、ライチュウはハンドガンを弾いた!


スパッ!
…カランカラン…


「いてー!!クソガキが!!」

ライチュウは俺に背を向け、銃を拾おうとする。
しかし…もう遅い!!

「な…!?そんな!」

俺は既に体を回転させてドラゴンテールを繰り出す寸前になっていた。
そして……!


「いぎゃあああ!!!」

ドーン!という爆発音と共にライチュウは吹っ飛んでいった。
ジュペッタの顔は見るからに汗だくで、震えている…。


そしてすぐに俺は刃のような視線をジュペッタに向ける。
ジュペッタは2、3歩後ろに下がった…。

「く、くそ~!!思った以上に強い……!」

ジュペッタはその場から逃げようとする!
俺はそいつを追いかける!

フン!逃がすものか!

俺は再び真空の刃を繰り出そうとした……


しかし……!?



「そこまでだ!セバ!」

「!?」

俺の背後から声が聞こえた。
俺はゆっくりと振り向く…。


そこには……ワルビアルとマンダ会長がいた。

ワルビアルはマンダ会長の首にナイフの先をつける…。
マンダ会長には体中無数の傷跡がついている…。
会長は抵抗する元気はなさそうだ…。
ワルビアルはニヤリと微笑み俺に挨拶する…。

「セバ…久しぶりだな…。…五年前のこと…覚えているよな?」

「ああ…。覚えているよ…」

「……俺様は…五年間…お前を殺すために暗殺修行を行ってきた。そして今日……その成果をお前に見せる……。まあ…その前にこの会長をどうにかしないとな。金はたくさん頂いたし、コイツはもう用済みだ……」

俺はワルビアルの手にエアスラッシュをぶち込もうとした。
しかしワルビアルはマンダ会長を盾にする!

「く…!」

ワルビアルはどうやら俺がエアスラッシュをぶち込んでくることはわかっていたようだ…。

ギラギラしたナイフを振り上げる。
月の光でナイフがギラギラと鈍く光る!

俺は焦った!
くっ…ここでエアスラッシュを打っても会長にあたってしまう…!!
一体どうすれば……!?
チクショー!!


ワルビアルは大声で言う!
「死ねーー!!!」

ワルビアルはマンダ会長に向かってナイフを突き刺そうとする!!
くっ…!ここまでか…!!




その時……!?


キーン!!


「うあ…!?何者だ!?」


誰かがワルビアルの手にエアスラッシュをぶち込んだのだ!
ワルビアルはナイフを弾いてしまい、会長を開放する。
そして焦って周りを見る。

「久しぶりだな……ワルビアル…」

そして俺ら全員は巨大倉庫の頂上を見た!!
すると……

「お前は…昔と同じだな……」

俺は目を輝かせた!

「!!…ロキじゃないか!流石だな!」

ロキは口元を上にあげ、シブく決める。心の中で俺に『お前のやり方で援護してくれっていっただろう?』と言っているのが分かった。

ロキは目にも止まらない速さで降りてきた。
翼を使わず格闘タイプのように華麗に着地する…。

ワルビアルは再び残酷な表情に戻った。

「ほう……。お前がいるとはな…。ロキ…。お前は俺を裏切ってセバのお手伝いをしているのか?昔は俺たちの仲間だったのにな…」

ロキは炎のような眼差しを向ける。

「…お前は昔…俺の友人を殺した…。俺はもう、人を失う悲しみを十分に味わった!もう、お前と手を組むのはゴメンだね!」

「そうか……。なら……お前も消えてもらおう…」



しかし返事はワルビアルの視界外から返ってきた。



「消えるのは……あんたの方よ!」

「!?」


巨大倉庫の外にいる全員が驚く!

そしてその言葉を発した本人が姿を表す。


その本人は……ゲイルだ!!
俺は嬉しい気持ちでいっぱいになった!
また、ロキも俺と同じくらい喜んでいるようだ!



しかしゲイルは今にも倒れそうで、体中傷だらけだ!

「はあ…はあ……ワルビアル!もうこれ以上好き勝手はさせないわ!」

ワルビアルはかなり驚いている!

「お、お前は…!ニドキングに殺されたんじゃ!?」

ゲイルはニヤリと微笑む…

「ふん…あんな雑魚……私が…倒したよ…。はあ…はあ…」


マンダもゲイルの後ろから出てきた!
マンダは父を見つけ、父に向かって猛ダッシュする。
マンダは泣きながら会長に抱きついた!!

「うわ~ん!!お父さん!!!」

「マンダ……マンダなんだな!!!よかった!本当によかった!!」


会長も嬉し涙を流す…。
感動の家族の再開だ…。
マンダ…本当に…よかったな…。

俺ら3人はその家族の方を見て微笑む…。

ロキはその家族に言う。

「よかったな…。でも今は危ないから少し下がっていてくれ…。…後は俺たちがやる!!」



その家族達は頷き、俺たちから離れていった。
そしてさりげなくジュペッタも逃げていった。

その感動的な様子にワルビアルはイライラしているようだ。
俺はワルビアルに力強く言う!

「後は……お前だけだ!!ワルビアル!!」

「く…くそー!!!こうなったら…奥の手だ!!」


ワルビアルは変な紫色の機械を取り出した!
そしてその機械のボタンをおす。
すると不気味なブザー音が鳴りだした!

ワルビアルは不気味に微笑む…。

「へへ…俺様はまだたくさんの部下を持っている!人数は50人だ!!これで…お前らは終わりだ!!はーはっはっは!!さあ、どうする?」

倉庫の左右からうじゃうじゃとワルビアルの部下が出てきた!


「お前ら3人ここでくたばってしまえ!!ギャハハハハ!!…どっちにしろお前らは爆発で灰になるがな…」


ワルビアルは倉庫の中に入っていった!
爆発!?どういうことだ!?
…まさか奴は…部下ごと爆弾で吹っ飛ばすつもりなのか!?



俺は落ち着いて2人に言う…。


「お前ら…一人25人ずつ…倒せるか?相手は所詮…雑魚だ…」


ロキとゲイルは微笑む。


「…フン……リンドブルム『ロキ』を舐められちゃ困るな…」

「COLDの誇りにかけて戦うわ!任せて!セバ!」

2人ともやる気満々だ!
そう…俺たち三人は並みのものではない…。
桁違いの強さを持っているのだ!

「よし!二人共!頼む!俺はワルビアルを止める!おそらく奴はここを爆破するつもりだ!」

2人は真剣な眼差しで俺を見つめる!



俺はゲイルの前に立った…。
俺はゲイルに真実をいう…。


「ゲイル……俺は……後悔したくない!!」


俺はゲイルを抱き寄せた…。
ゲイルはとてもびっくりしている!


…ゲイルは……顔を赤くし瞳を閉じる…。
そしてセバに身をまかせる…。

「セバ…」




…しばらくこの時間が続いた。

やがて50人の集団倉庫の左右から近づいてきた。
俺はゲイル再び見つめた。


俺は何も言わず真っ直ぐに突き進んだ!
後ろを振り返らずに…



ロキとゲイルは背中合わせになる…

「ゲイル……久しぶりにお前のげきりんが見れるな…」

「ふふ……余計なお世話だわ……」



  ………



ワルビアルは屋上でヘリを呼んでいた。
屋上の周りには丈夫な1M程の鉄の柵で覆われており、周りには何もない。
そんな屋上でワルビアルは爆破装置を設置する。


「ふふ……これで……みんなはおしまいだー!!!アーハッハッハ!」


ガチャン!屋上の扉が開いた!


「ム!誰だ!!……貴様は……。ふふ……よくここまで来たな…。ペインキラー…セバ…」

「はあ…はあ…。フン…自分だけ逃げようだなんて……随分と薄情者なんだな…」



…屋上に冷たい風が吹く…
2人はお互いを睨み合い……やがて1VS1のバトルとなる。


「…俺様は…お前に…負けっぱなしだったな…。…やはりバトルでギタギタにしなければ気がすまない…。セバ…今からかけをしよう…。俺が負けたら…爆発を中止し、刑務所にいく。お前が負けたら…爆発で皆殺しだ。どうだ?」

「フン……いいだろう…。その勝負……受けて立つ!!」


闇のオーラと冷たいオーラがぶつかり合う。
そして…ワルビアルが動いた!

「喰らえー!!俺様の“きあいだま”だ!!」

俺は見切って、床を強く踏み、力を入れて左側に移動する。

&ref(seba VS warubial.jpg);

そしてすぐに“竜の息吹”で攻撃する!

「喰らえー!!」

しかしワルビアルもそう甘くはない。
俺の攻撃を見事にかわし、俺の方へ突っ込んでくる。
動きも速い!

「5年前の俺様とは違うぜ!!」

ワルビアルは体を横に回転させて“ドラゴンテール”を繰り出す!
この攻撃方法は…俺と同じだ!

俺も負けずにすぐにワルビアルに突っ込んだ。
そして体を横に回転させて“ドラゴンテール”で対抗する!

「うらー!!死ねー!!」

「負けてたまるかー!!」


ガキーン!!二人の尻尾が激しくぶつかり合う。
力は五分五分だ…。
どっちが勝ってもおかしくない!


するとすぐにワルビアルは“ドラゴンクロー”で俺をひっかく!
俺はいきなりの攻撃でかわすことができなかった!

「ぐはっ…!」

俺は勢いよく飛ばされた。
しかし…ここで負けるわけにはいかない!

俺は吹っ飛ばされている途中にもかかわらず、翼を高速で振り上げた。
エアスラッシュがワルビアルの肩に直撃する!

「ぐおっ…!!」

ワルビアルが苦痛の声をあげる。


吹っ飛ばされた俺は屋上の柵で背中を打った!

「く…あ…」

それでも俺はすぐにワルビアルに挑みかかる。
俺は何も考えずただ、ワルビアルに突っ込む!

ワルビアル“かわらわり”を繰り出した!
俺は“アクロバット”で挑んだ!


「ぐあああ!!」

「ぐおおお!!」


ワルビアルの攻撃は俺の腹に命中した!
俺の攻撃はワルビアル顎あたりに命中する!

そして二人共高速で再び吹き飛ばされてしまう!



  ………



「はあ…はあ……」

2人は荒く息継ぎをしていた…。

俺も今回はケタ違いの奴の強さには驚いた…。
くっ…さすがプロの殺し屋だ!
…でも……今の俺にそんなこと関係ねぇ!


ボロボロになった俺は再びワルビアルに突っ込む!
ワルビアルも負けずに俺に突っ込む!

もう…二人共攻撃を避けることなど…考えていない…。
激しくぶつかり合い、どちらの方が強いかを示すだけ…。

ワルビアルは目を真っ赤にし“げきりん”を繰り出す!
俺も負けずに歯を食いしばり“げきりん”で攻撃する!

「俺様が…ここで負けるなどありえないのだ!!」

「それはこっちのセリフだ!!」


ドガーン!…再び爆発音のような音が空に鳴り響いた。



  ………



「ぐ…は…」

「く…そ…」


二人の戦いはまだ続いている。だがもう…両者は死にかけだ…。

俺の翼はボロボロで、もう飛べそうにない…。
また…体中も傷だらけだ…。

そこでワルビアルはニヤリと笑う…。

「ふ…ふふふ…。さすがセバだ…。しかしだな!!」

ワルビアルはマグナムリボルバーを取り出した!
ワルビアルはマグナムの口を俺に向ける!

「く…!きたねーぞ!!」

ワルビアルはもうやけくそになっている!

「ギャハハハハ!奥の手は取っておくべきなのだ!でも安心しろ…弾は一発しか入っていない。この意味分かるよな?」


俺は言わなくても分かった。
それは一発だけで俺を仕留めるくらいの十分な威力を持っているのだと…。


「もう俺様は……お前さえ死ねばどうなってもいい!!」

全くの予想外だ…。
銃を持っているなんて…。くそ!
どうする……俺!!


その時俺はワルビアルの後ろの柵がボロボロになっていることに気がついた。
この建物の高さは約40M…。
高さは十分ある…。
あいつさえ……この屋上からおとせば…!?



「うおおおおおおお!!!!」

俺は満月に向かっておもいっきり叫ぶ!!
そして…最後の力を振り絞ってワルビアルに突っ込む!!
もちろん……死を覚悟して……


ワルビアルは焦って銃を俺に向けて打った!

「バカが!?自ら死を選んだのか!?」


パーン!


…弾は俺の横腹を貫通する…。
そして赤い血がどくどく出てきた。
俺は口から血を吐いた…。



しかし…俺はそれでも突き進む!!
みんなのために!!


ワルビアルはあまりの粘り強さに言葉を失う!
そして俺はワルビアルの手前までくる!


「これで……終わりだー!!」


動けないワルビアルは絶望的な表情でいっぱいだ!

俺はワルビアルに突進し、しがみついた!
そして周りの柵にワルビアルの背中が勢いよく激突する…!!


ピキ…ピキ…
バキーン!!


周りの柵が壊れた!!
そして俺とワルビアルは共に屋上から落ちていく…!!


「!?…ぎゃあああああ!!!」


ワルビアルは悲鳴をあげて先に落ちていった…。



俺は今…落ちていく…
空中に浮かんでいるみたいだ…
俺は瞳を閉じる…。


ロキ…ゲイル…約束は守ったぜ……。


俺はもう地面に近い…。
俺も……ここまでか……





「何してんだ!!クソトカゲ!!」

「!?な!?なんだ!?」



俺は地面に落ちかけた瞬間……!?


バサ…バサ……カツッ!!


俺は瞳を開けた。
すると俺の上にロキがいた!!

俺は地面を見た。
2Mぐらい……浮かんでいる……は!?まさか!?


そう…そのまさかなのだ…。
ロキが空中で俺をキャッチしたのだ!!



  ………



バサッ…バサッ…


ロキが俺を連れて床に着地した。


そして………俺は気を失った………





  ………




ん……は!!ここはどこだ!?
俺はあたりを見回した……すると…ここは…俺の部屋だ!
俺は……助かったんだ!!
傷跡を見てみると…もう回復している!
誰かが手当してくれたのだろう。


「よう!目が覚めたか?セバ?もう、昼だぞ」


俺はドアのほうを見る…すると…ゲイルにマンダ、ロキもいる!
会長さんは…いないようだ…


俺は元気よく挨拶する。

「やあ~!皆さんご無事で♪」

するとゲイルが叫びだした!

「バカー!!何が『やあ~!皆さんご無事で♪』よ!!私…相当心配したのよ!!セバが……セバが死んだら……私は…!!」

ゲイルは涙目になっている。
俺はそんなゲイルの泣き顔を無視し、ニッコリと笑う。

「お前は大げさすぎるんだよ!バ~カ!アッカンベー♪」

俺はゲイルに『アカンベー』をする。
するとゲイルは涙を拭い……クスクスと笑い出した。

マンダがこっちに来た。
マンダは俺に目をキラキラと輝かせながらいう。

「本当に…ありがとうございました!話は全部ロキさんから聞きました…。何もかも解決しました!ワルビアルの悪組織も警察に捕まったようですし、爆弾も無事に回収されたと連絡がありました!父はあいにく仕事でいませんがかなりCOLDに感謝していました。私…COLDに頼んで本当によかったです♪ふふ……イケメンのセバさん♪…」



…おお…これは…!ぽー!!!
俺は頭の中が爆発した!
『イケメンのセバさん…』…ぐふ…ぐふふふふ………
俺はマンダに口を近づけた。



「いえいえ、お安い御用です♪では、そのお礼として…熱いキスを…んむちゅ~(´ε` )」

「わわわわわ!?何すんのよー!!!このスケベトカゲ!!」

マンダはドラゴンテールを繰り出した!


ドカーン!パリーン!!


「あ~れ~!!」


俺は窓ガラスを通り抜けて吹っ飛んでいった…。
ペインキラー…マジカッコ悪い…。



ロキはゲイルに言う。

「…ふっ…本当にあいつって懲りないよな?」

「…そうね……ふふ…」


マンダが私たちに言う。


「あ、そうだ!今日の夜、水炊きでもしませんか♪」


ロキがいきなり熱くなった!

「なにー!!水炊きだとー!!俺の大好物だ!!水炊きくれー!!」

ゲイルも嬉しそうだ…

「もちろん、いいよ♪でも料理はあたしが作るからマンダちゃんはゆっくりしていてね♪」

「は~い!」




  ……夜になり、四人はMHTの一階に座った。



テーブルには熱々の鍋が置かれていた。

私はみんなと一緒にご飯を食べている。
昨日の悪魔の日が嘘みたい!!

…にしても…まだ…食べるの?
マンダちゃんとロキって…

「うひょ~!マジうまい!やっぱり水炊きが一番だ♪」

「ロキさん……食べすぎはよくないですよ?」

セバはニヤニヤしてロキに話しかけてくる
そしてボソボソと小声でいう。

「へ…水炊きが一番なんだ…。でもこの水炊き……ゲイルっていう“げきりんババア”が作ったやつだよ…。そんなにたくさん食べると…ゲイルみたいに品のない奴になっちゃうぞ……にしし……」

負けずにロキはセバにボソボソと言い返す。

「へへ…そうなのか…。お前よっぽど彼女のこと好きなんだな…。好きな人ほどいじめたくなるもんだよな……にしし……」


セバはついに私達の耳に聞こえるくらいの声で言ってしまった。


「ふ、ふざけるな!なんで俺が……あんな“品のないげきりんババア”を好きになるんだよ!………は!?しまった…!」




私はニヤニヤと微笑む…。
彼の顔は変な笑顔を冷や汗でいっぱいになっている。
私はセバの前に顔を近づける…。

「へえ~。そんなこと…話していたんだ…。ちなみに“品のないげきりんババア”って誰のことか・し・ら?セバちゃん?」

セバは笑顔で震えている。
セバはとうとう二階へ逃げ出した!!

「うぎゃああ~!!ごめんなさ~い!!やっぱりエイリアンよりも怖いよ~!!化け物だ~!!」


私はセバを追いかける!


「ちょ…!誰が“化け物”よ!!100%“げきりん”決定ね!!ほらー!!喰らいなさい!!」

「ぴぎゃああー!!!どうか神様!僕ちゃんをこの“化け物”からお守りください!!」

「だからー!!化け物っていうなー!!!げきりん10回追加!!」

「ぴぎゃぶじゃああー!!!悪夢だー!!」



…二階からこのような声が聞こえた…。
ロキとマンダはクスクスと笑っていた。


マンダはロキに言う。

「アハハハハ…!!本当にあの2人って仲がいいのね…」

「そうだな。…セバは本当にゲイルのことが好きなんだな…」

「私も分かる。そして…ゲイルちゃんもセバのことが…好きなのね…」



…夜の11時になった…。
マンダは201号室で、ロキは202号室で寝ている。
私はセバの部屋に入った。

セバは私に気づき、布団を上げて私を見た。

「起きてたのか?ゲイル?」

私はセバはのベッドに座った。
そしてそこから夜空を見て語りあう…。


「…セバ……ありがとう……」


セバは優しく私の肩を叩く…


「気にすんなよ…。何よりも無事でよかったぜ…」

「うう……セバ……」

セバは優しい顔で微笑む。

しかしセバは突然私にちょっかいを出してきた…。


「あ!でもやっぱお前がおらんかった方がいいかも♪」


「へ?…なんで?」


「なぜなら………お前がいなければ……おねえさ~ん探し放題なのだ!!うおー!!待っていろ!美人なおねえちゃ~ん♪」

「このー!!変態バカー!!!」


私は彼にげきりんをした!

「うげええええー!!!!」

セバは倒れた…。
セバは口から泡をふいて気絶している…。
そして私は…セバを見つめる…。



セバ……本当に…ありがとう……。あなたと一緒にいれて私は幸せよ…。
この仕事をしてきて本当によかった…。
COLDに入ってよかった…。
セバの真剣な瞳は冷たく、まさにCOLDだ…。でもその冷たさの中に暖かいものを感じる。
セバはこれからもペインキラーとして裏世界で生き続けてほしい…。
そして一緒に困っている人達を助けていきたい…。
これからも頑張っていこうね!
セバ♪



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長い小説を読んでいただいてありがとうございました。
今回は『アーケオスの学校生活』や『プテラズアイズ』を参考にして小説を作りました。
同じようなキャラクターですが楽しんでいただければ幸いです。
また、脱字がたくさんある可能性があります。
脱字あったらごめんなさい(笑)

これからもよろしくお願いします。
(&color(blue){プテランのホームページも少しオシャレにしたので退屈な方は遊びに来てください};(ノ∀`))   By[[プテラン]]

・コメント(ご自由にどうぞ)
- 初めまして、駄文鬼畜作家のトランスと申します。ドラゴンの匂いを嗅ぎ付けて閲覧させて頂きました。
いやはや…色々な意味でぶっ飛んだアーケオスに何度面喰らったことやら(笑)兎に角セバ君には感服致しました。小説の構成としてもストーリー性が良く内容も頭に入りやすかったので、読解力の無い私でも解りやすく楽しく読むことが出来ました。

ただシリアスな場面、戦闘場面にはもう少し工夫出来ると思います。今のままでも十分臨場感はありますが、後半になるにつれ地の文での描写も減っていた印象を受けたので、少々迫力に欠けている気がします。私の知識不足の頭ですが三つほど例を上げておきますね。

例えば、主役が「人間」ではなく「ポケモン」ですので&color(green){それぞれの持つ特徴をもっと生かして};みてはどうでしょう。ワルビアルが度々サザンドラ達をナイフで脅していましたが、ワルビアルとマニューラには既に鋭い爪があります。これはその場にいたカイリキーには無い特徴です。武器がなくても脅しが出来るというのは二匹の魅力の1つといえますね。それをわざわざナイフで“代用”してしまっては、折角のポケモンらしさがなくなり少々勿体無い気がしました。

他に戦闘描写をする際、&color(green){キャラの表情や動きをよく意識して書く};のもよりよくなると思われます。敵対する者との激戦ですから、嫌がおうにも険しい表情になるものでしょう。目を吊り上げたり罵倒したり、お互い興奮しているというところを細かく書くと伝わりやすいかもしれません。
ポケモンと一口に言ってもその体格、身体能力は様々です。アーケオスやプテラは翼がありますから飛べますし、サザンドラは常に宙に浮いています。しかしただ飛ばせるだけではなく、旋回したり急上昇や急降下など飛び方にも工夫出来ますよね。アーケオスの場合は飛ぶより走る方が速いということもありますし、出来る限り走行して接近、そこから跳躍→攻撃なんてことも考えられるのではないでしょうか。同じ飛行であっても近距離戦を好む者、遠距離戦を好む者どちらも存在しますし。

&color(green){なるべく効果音をそのまま表記しないようにしてみる};のもいいでしょう。以前の私もシリアスな場面で、雷鳴を「バリバリバリ!!」という風に効果音で表現していた事があるのですが、シリアス…もとい真剣な場面での効果音は逆にシュールとの指摘を頂きました。実際読み返してみてもその通りだと実感しましたし、場面の不気味さ地の文でどう表すかという新しい発想が生まれました。そのまま書くのは楽ですが、その分その場の雰囲気などが見え難くなります。物語の中に引き込むようにするにはやはり雰囲気作りは作者にとって重要なものの1つと言えるかもしれませんね。


以上が改善してみてはどうかと感じた三点です。無駄に長くなってしまい申し訳無いです…(汗)大まかに伝えたい文に色付けしてみたので、こんな感じです(どんな感じだ
まぁ単刀直入に言わせて頂くと、こういったギャグとシリアスの分かれた作品は&color(green){ギャグ部分とシリアス部分で作風を一変させ、そのギャップを楽しんで頂く};のが面白いのではないか、ということですね。

また個人的に気になったのですが、少々「♪」を多用しすぎている気がしました。特にボーマンダがサザンドラと依頼の確認をしている際。殺されるかもしれない恐怖の中にいるにも関わらず、あくまで噂だけでまだその腕前も見ていない人達に幾ら「一緒にいます」と言われても、すぐには立ち直れないかなと。
今も何処かで見張られているかもしれない恐怖の中にいたら、普通なら依頼人も受け側も気を抜けないものだと思います。その点で「♪」を多用すると何だかお気楽な雰囲気がして、正義サイドのキャラの死に対する考えが甘いような印象を受けました。
こういう場合、アーケオスやサザンドラの優しさに触れていく内に、徐々に安心して打ち解けていくようにすると、変化の様子が解りやすく、心を動かす描写になると思います(多分)。


色々と書かせて頂きましたがプテラン様のお役に立てれば幸いです。今後のご活躍も応援しております。

それでは長文失礼致しました。
――[[トランス]] &new{2012-11-22 (木) 00:23:59};
- アドバイスありがとうございます。

効果音や♪には気を付けようと思います。
キャラの表情や動きを意識して書いたり、それぞれの持つ特徴を生かしたりなど様々な工夫をしていきたいと思います。


また、『小説の構成としてもストーリー性が良く内容も頭に入りやすかった』という言葉はとても嬉しかったです!楽しんでくださったみたいなので本当にありがたいです。

長い小説を読んでくださってありがとうございました。
トランスさんも頑張ってください。
――[[プテラン]] &new{2012-11-22 (木) 00:36:37};
- 「Cold」読ませてもらいました。小説をまた書いてもらえるようになってうれしいです。セバさん、こりないですね、ゲイルのげきりんでセバが飛んでいく部分、面白かったです。プテランさん、またいろいろな作品書いてくださいね。
――[[082319]] &new{2012-11-22 (木) 01:36:37};
- 今執筆中の2作品はどうするんだい?
完結した後に執筆した方がよかったんじゃ…。今から書くと「うーん…」てなるよ。要するに参考にした2作品が駄文に見える程良い小説ってこと。

今まで指摘された改善点は全てできてると思うよ。ただ「非常に長いです。」と書いて1つのページにまとめる位なら前編と後編に分けた方が良いと思う。
―― &new{2012-11-22 (木) 06:03:10};
- ううむ、無類の女好き…何やら某スイーパーを彷彿とさせるアーケオス君ですなぁw

私も、同じく武器を用いるのは(プテラズアイズもですが)少し勿体無く感じました…。あと、ギャグシーンの効果音は平仮名にすると、よりおマヌケさが増しますよ。
とても面白く、笑いました。執筆頑張って下さい。
―― &new{2012-11-22 (木) 16:38:51};
- 遅くなってすみませんでした。
皆さん、コメントありがとうございます。

082319さん、また僕の小説を読んでくれて本当に嬉しいです!
機会があったらまた書くのでお願いします♪

2012-11-22 (木) 06:03:10さんについては、Coldを高く評価してくれてありがとうございます。後の2作品はちょこちょこと仕上げていくつもりです。
前編と後編は 個人的には分けたくなかったので分けませんでした。
また、もしよければ[[Cold2]]はもう既にストーリーはできているので読んでくださいね。しばらくしたら載せるつもりです。

2012-11-22 (木) 16:38:51 さんに関しては、武器も程ほどにしようと思います。
ギャグも平仮名で面白さがかわるなどいいアドバイスありがとうございました。
とにかく、楽しんでくれたようなので嬉しかったです。
できればまたコメントください。




~~画像を二つ添付しました。漫画っぽいですがよければ見てください(笑)~~
――[[プテラン]] &new{2012-11-25 (日) 23:59:46};
- はじめまして。このWikiで一番文章がグダグダな&ruby(シェイさん){シェイ三};です。Coldを読ませてもらいました。
セバのギャップがすごいですね。
普段は女好きの変態だけど、戦いの時はめっちゃかっこいい。
僕はそんなセバの性格が気に入りました。
ゲイルがセバに対するツンデレ(ツッコミ?)も見ていて気持ちが良かったです。

プテランさん、絵うまいですね。
セバがさらにかっこよく見えました。
ただ、なぜ吹き出しが日本語ではなく英語に…?

2話目も執筆するみたいですね。
頑張ってください。応援してます。
――[[シェイ三]] &new{2012-11-27 (火) 00:12:37};
- シェイ三さん、コメントありがとうございました♪
自分もこのセバの性格気に入っているんですよ~(笑)
ゲイルのツッコミは…強烈ですよね?

絵はポケモン図鑑とか参考にしてかきました。絵にはあまり自身ないけど気に入ってもらって嬉しいです!
吹き出しを英語にしたのは個人的な好みです。

2話目も載せるつもりなんでよかったら見てください。
シェイ三さんも自分で『このWikiで一番文章がグダグダ』なんか言わずに頑張りましょう(ノ∀`)
自分だって文章作るのかなり下手クソですよ(笑)
(おまけに俺って小説の才能あまりないからな~笑)

とにかく気に入ってもらったみたいなので嬉しいです。
これからも頑張るのでよろしくお願いします。

~~~
あと僕はシェイ三さんの作品好きですよ~。
インパクトがあっていいなと思いました。
僕の作品にはあんな迫力のある作品はありません。
自分ももっと見習わなければならない…そう感じました。
(変なこと言ってすみません)


僕もシェイ三さんのこと応援します!
お互い仲良く頑張っていきましょう(#^.^#)
――[[プテラン]] &new{2012-11-28 (水) 00:12:13};
- 依頼リストが以来リストになっていますよ
―― &new{2012-11-28 (水) 23:38:57};
- うーん…個人的な好みとはいえ、文との違いに違和感がありました。
挿絵ですから吹き出しをなくすか、日本語にしてもらえた方がちょっと嬉しいです。
―― &new{2012-11-28 (水) 22:57:30};
- 2012-11-28 (水) 23:38:57 さんありがとうございます。
全く気づきませんでした。
ちゃんと訂正しました。

2012-11-28 (水) 22:57:30さんもありがとうございました。
読んでいると一部文章が切れていることに気がつきました。
そこのところはちゃんと直しました。
分かりました。
挿絵については場合によっては英語を使うかもしれませんがほとんどは、日本語にするか吹き出しをなくすかにしようと心がけます。
アドバイスありがとうございました。
――[[プテラン]] &new{2012-11-29 (木) 00:03:25};
-  プテランさん、こんばんは。トップページの絵に惹かれ、Cold読ませて頂きました。
 読んでいて面白かったのですが、いろいろと気になる点もありました。
 それについてのアドバイスはトランスさんがかなり詳しくされており、私がお話したいこととほぼ一致するので省略します。
 トランスさんのアドバイスはとても具体的で今後に役立つこと間違いなしですので、今後の作品でもご指摘いただいた部分をちゃんと守れているかどうか見るなどして役立てると良いと思います。

 さて本題の感想ですが、セバとゲイルのキャラクター性や関係はどことなく一昔前のある漫画を思わせるものでした。
 セバの、普段はバカ丸出しでもやる時はやる。そんなところが特に印象的で魅力たっぷりでした。
 こういった性格はある意味王道とも言えるものだと思いますが、私としてはとても好みに合っていたので心惹かれました。
 R-18にこそなりませんが、程よくエロいことでwikiの需要にも合っていて、その上での王道の展開はお見事の一言です。

 一方のゲイルは、一途で世話焼きといったタイプでしたね。
 セバに惹かれるような過去こそありますが、日常ではセバの世話をしたり、依頼者に対する丁寧な対応をしているところを見ると、セバに惹かれる理由としてどことなく母性本能がくすぐられているのかなとも感じました。
 本作のヒロインなので戦闘時には敵に捕まったりしてセバに助けられる側になるわけですが、マンダを励ますシーンなど芯の強いところもあって、セバと組んで悪と戦う仕事をしているという設定にとても納得がいきました。
 セバの性格同様、ゲイルの性格も好みに合っていて、どちらも実際に自分の友達としていたらいいなと思えるキャラクターだったのがよかったです。
 物語のラストも、二匹らしい締めくくりになっていたのが印象的でした。
 これから二匹はどのような関係になっていくのか、読者の想像に委ねる締めだったので、読んでからしばらく二匹のことを考える余韻が残ったのもGOODです!

 最後になりますが、トップページの絵や挿絵など、プテランさんは絵のほうもずいぶんお上手ですね。
 それに頼ってはいけないのはもちろんですが、そのかなりの腕前に読んでる最中に「次はどんなシーンを絵で見られるんだろう」と、途中で楽しめるボーナスポイントのような形で楽しませて頂きました。
 この絵のおかげでよりキャラが立っているのは間違いないと思います。

 では、感想は以上になります。今回もお疲れさまでした。
 これからも執筆頑張ってくださいね。応援してますよ、プテランさん。
――[[クロス]] &new{2013-03-09 (土) 19:13:03};
- >>クロス様

遅くなってすみませんでした(T_T)

お久しぶりです!
詳しくコメントしてくださってありがとうございます♪トランスさんのアドバイスは本当に役立つと思います。クロスさんの言うように今後も指摘してくださったことを意識して執筆していこうと思います。

セバの性格は自分の変態要素を行動に移した感じです(笑)セバは普段はただの変態ですが気持ちの切り替えがしっかりできる設定にしました。(勿論自分はいつもチャラチャラしている情けない者です(T▽T))今作はクロスさんの好みの作品だったようなので、頑張って執筆した私にとっては非常に嬉しいです。自分もセバのギャップが好きなのでお気に入りでもあります。

ゲイルのほうはクロスさんのいったように世話焼きキャラにしました。初めは雄のサザンドラにしていたのですが、最愛の人に設定することによってちょっと違ったラブストーリーを生み出しました(^^♪しかしただ愛し合っているのではつまらないと思い、ゲイルをツンデレにしました。セバが「他の女に手を出している」が実は「誰よりもゲイルを愛している」……そんな関係にしました。お互いが「好き」だと言えない、愛の物語のような感じですね(笑)

また、ゲイルは気が強いがか弱い面もあるようなキャラでもありますね。捕まったときの未熟さと、その困難に打ち勝つという二面性を持っています。初めは捕まってセバが助けに行くようなストーリーにしていましたが、彼らの粘り強さを強調するため、ゲイルの活躍の場面も取り入れるようにしました。ゲイルの反撃は自分でも気に入っています。

物語のラストはセバとゲイルの場面で終わらすことにしました。始めゲイルは、セバが自分のことを見てくれないと腹を立てていたのですが、最後にはセバの愛情を「少し」掴むことができました。ゲイルにはセバが自分をどう思っているのかは分からない……でも心は繋がっているという中途半端な要素が私にとっては面白いと思います。

挿絵に関してはただ面白半分にかいたものです(笑)セバのエロ顔や、真剣な表情を文と絵にさせていただきました。
絵は昔から下手と言われていまして、自信はなかったのですが褒めてくださってありがとうございます!
キャラまでは目立っていないと思いますが、機会があれば絵の方も描いていきたいと思います(#^^#)

随分と変な日本語となってしまい、申し訳ないです。
今後は文章力も上げていくように頑張っていきたいと思います♪
最後になりましたが、お疲れ挨拶と応援のお言葉、本当に嬉しかったです!
自分もクロスさんを影で応援させていただきます(^ム^)
いいアドバイスありがとうございました。
――[[プテラン]] &new{2013-03-19 (火) 22:04:11};

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