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5つの石と2つの光… ~第二話~ の変更点


[[kazutio]]

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この作品には、流血など一部グロテスクな内容が含まれています。
苦手な方は、全力で引き返して下さい。

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「世界が終わるって、そんな・・・」僕たちは、ただ呆然としていた。
眼下に広がるのは、死体のような姿でうごめくポケモンたち。やられれば・・・死んでしまう。
戦争なんかの比にはならないよね・・・こんな世界じゃ、オスもメスもないよね。自分はメスだけど・・・。

「その黒幕みたいなやつって、いったい誰なの?今までの話し通りだと、その予言って、今このときのことでしょ?だったら、その悪しき者、とかっていうのもいるんじゃないの?」ライトが切り出す。
「たぶんそうだと思う。ここまであってればいても変じゃないけど・・・じゃあ一体誰が・・・?」アルナスが答えたが、やっぱり疑問が残り、頭を抱える。

今までの話をまとめると、急に現れた黒いポケモン。攻撃されれば即死・・・のはずだけど、されると自分もそうなってしまう。そいつらが、今下にいる。
んでもって、昔にこうなるって予言があって、それが今日のこと。つまり、これから予言でいわれたことが実際に起きていくかもしれない。だってアルナスの言う通り、この出来事自体が的中してるもの。おかしくない・・・。
そして、予言・・・この異変の黒幕である何者かが存在するっていうこと、世界が終わってしまうということ。続きがあるみたいだけど、ハイネが思い出せないって言うから仕方ないとして・・・じゃあ、残った僕らって何かできるのかな?わからない、整理してもこんがらがっていくよぅ・・・。

「ハイネ、その予言ってのは続きがあるんだよな?」アルナスが重い口を開く。
「うん、あるんだけど・・・ごめんなさい、思い出せないわ・・・」ハイネが頭を抱えて言う。

「じゃあ、どこかに、その記録はないのかな?」
コロナが言った。
え?どういうこと?
「どこかに記録が残ってるかもしれないよ、その予言の続き。
だから、探せば何か役に立つんじゃないかな?それに、その黒幕もわかるかもしれないよ」
「確かに、情報があればこのあとも動きやすい。それに、敵がわかれば何とかなるかもしれない。考古学的なものが置いているのは・・・北のヒューズ村だな」
ヒューズ村。歴史とかそういうのがよくあって、文学的なポケモンが多いところ。この島の最北にある雪国だよね。確かにそこならいろいろ情報が手に入るかもだけど・・・まさか・・・
「よし、いこう!」スノー兄さんが切り出す。
「ちょっと待って!≪ヤツラ≫はどうするの?もしかしたら、やられちゃうかもしれないのよ!?ここが一番安全じゃない?」
「でも、今生き残っているのは俺たちだけ・・・もし黒幕がいたら、止められるのは俺たちだけだ!」

このまま樹の上で生活して、≪ヤツラ≫にでくわさなければ、生きていける。けど、このままでいいとは、思えない。たぶん、それは全員が思ってることだと思う・・・でも・・・
「でも・・・危ない・・・けど・・・行く!僕は行く!やっぱりこのままでいいわけないもん!」
「サイン・・・俺も行く。スノーさん、俺もこのままじゃ、ただダメになっていくだけだと思うから」
「そうよね、やっぱりダメだよね・・・うん、私も行く!サイン姉さんが朝起きないのより悪いことだもん!」
ハイネぇ~、アルナスの前でそれ言うの~・・・。
「俺も行く。怖いけど、姉ちゃんたちについてく!」
「そうね~、みんな行くなら行こうかなぁ~。黙ってても仕方ないし~」
こんなときでもおっとりなハーブ姉ちゃん・・・なんか、癒されるね。
「何だよ、みんなして!行っても、もし何にもならなかったらどうすんだよ!それにやられたりしたら・・・」
一人、ライトが抗議する。
「お前は・・・どうするんだ?ライト」
「うぐぐ・・・行くよ、行きゃいいんだろ!」
「よし、じゃあ出発は明日の朝だ!今日はゆっくり休め」

進路が決まった。あっちでどうなるかなんてわかんないけど、今は進むしかないもの。


夜。いつもならホーホーとかが鳴いてるけど、全然聞こえない。逃げたか、やられたか・・・。
どっちにせよここには、僕たちしかいない。幸い、≪ヤツラ≫は西に向かって進んでいったの。
日が沈む前にはいなくなったけど、やっぱり怖い・・・。
キャー、とか悲鳴上げたら、アルナスに抱きついてもいいよね・・・。
いや、でも恥ずかしい・・・僕のキャラじゃないし、そういうの。てか、スノー兄さんに怒られそう・・・。
今は、みんなが一人一人、好きなところで寝てる。
この樹には、枝と草が絡まって、1つの平らなスペースみたいのがいっぱいあるの。
だから、普通に横になれるの。スノー兄さんは、見張ってるって言って、樹の一番高いところにいる。
バラバラだけど、少しかたまり気味で集まってるんだけど・・・
なんで近くにアルナスがいるの!?それも真横。スペース同士がくっついてるような隙間しかないから、
転がれば、すぐにアルナスの横に・・・こんな近距離、フラグが立っちゃうじゃないのよ!
寝顔とか見られたら恥ずかしいし!寝言とか聞かれたらどうしよう・・・眠れない!?もう、こんなときばっか・・・。
ガサッ・・・
ヒィッ!?ってアルナスが寝返り打ったのか・・・ってこっち向いてる!?
やだやだやだやだやだ!なによ、もう!!なに!?
「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
・・・アルナスってば、寝顔かわいいじゃない・・・もう、なによ。
サインはアルナスとは顔を合せないように眠りに入っていった。
このとき、全員に特に強い自覚はなかったかもしれない。地獄のような一日があっという間に過ぎ、
また新たな地獄の一日が始まる。頭ではわかっている・・・でもよくわからない。誰もがそう感じていた。
いきなり死と隣り合わせの世界に、放り込まれた絶望。
もしかしたら、自分たちの力で元に戻せるかもしれない希望。
交錯する二つの望みは、心に焦りと不安を生む。やがて、闇が生まれ、光を失う。
心身共に、強くなくては立ち向かえない世界だということは、よく理解できていなかった。


早朝。さすがに早く起きれた。まだ薄暗い。周りが違うから少しあせったけど。それに、起きたときにまだアルナスが寝ていてくれてよかったわ・・・
寝顔見られるとか恥ずかしいです・・・。樹の一番上では、ハイネ、ハーブ姉ちゃん。以外にもライトがいた。
そして、なんとスノー兄さんが寝ている・・・びっくりだわ・・・。
「あ、姉さんおはよう。今日は早かったね」笑顔で挨拶される・・・なんだか、こうキュンってするものが・・・。
「サイン。おはよう~、よく眠れたかしら?」ハーブ姉さんや、好きな方の隣で寝るのは、どうも眠れる者ではありませんよ。
「おはよう、二人とも・・・あとライト」
「なんで、俺ついでみたいになってんの!?寂しいですから助けてください・・・」
「やだよ、それよりみんな起こしてきてよ」
「なぜに!?」
「あんたはそういう役回りでしょ。早く行ってきて。あと、木の実もね」
「はぁ・・・」
ライトはしぶしぶ同意して行った。しばらくして、ガサガサと途中まで滑り落ちる音が聞こえたが、誰のせいかは言うまでもない。
「まったく・・・そういえばスノー兄さんってばどうしたの?」
「私が起きてきた時に、『じゃあ、みんなきたら起こして』って言って寝ちゃった」
夜の間、一睡もしないで見張っててくれたらしい・・・そりゃあ眠いわよね。
「ふぁ~、おはようみんな。なんか、落ちてったけど何?」アルナスがあくびしながら聞く。
「多分、見かけによらず早起きしてきてたアホよ」
「あぁ、ライトか。たしかに早起きしそうにないよな・・・」
ふと振り返れば、コロナも起きてきた。
「おはよ・・・って姉ちゃん早っ!あとライト落ちていって、伸びてたけど大丈夫なの?」
「コロナ・・・焼き払ってもいいからたたき起こしてつれてきて・・・」
「了解なり~」コロナは電光石火で下に下りていった。
「はぁ~・・・あそうだ。スノー兄さん起こさないとね」
「うん。じゃあ私、起こしてくるよ」ハイネがトテトテと端っこで寝ているスノー兄さんを起こしに行く。
なんか、こんなときでもデキル妹よね・・・。なんか、いつもと変わんないな・・・あんなことがあったのに。
「つれてきたよ~」
コロナが戻ってきた。あとライトも。しかも、ライトから黒い煙が・・・ライトは仏頂面だし・・・。
「こいつ、いきなり火の粉飛ばしやがって・・・熱いだろうが!」
「うるせー、ノロマなお前が悪いんだぞ。落ちていこうが関係ないけど、うるさいんだって!」
「う、うるさい!俺は起こして来いといわれたから音を立てて起こそうと・・・」目が泳いでますが・・・ライトよ、どうなんだ?
「つーか、それで気絶するとかダッセーし」
「なんだと、このガキ!」
「お前もまだまだガキだろー!」
毛を逆立てて威嚇しあってる二人・・・うるさいし。
「もういいから、はやく朝ごはん食べようよ!」
ハイネの一喝・・・普段怒らないと、スゴく怖い・・・。

その後、二人とも静まって、徹夜のスノー兄さんが起きてきた。
ようやく朝ごはんを食べ終えると、出発の準備にかかる。自分のものと、全員が使うものを分けての荷造り。
ようやく終えて出発する頃には、薄暗かった空も、明るくなり、普段の僕が起きる時間だった。

「よし、いくか。目指すのは、北にあるヒューズ村!全員はぐれても、探さずに北へ進め。そのときはむこうで落ち合う。
一人で≪ヤツラ≫にあったら全力で逃げろ!無駄な戦闘は回避するんだ。多分今日中には着けるだろ。
だが、十分に注意しろよ、いいな?いくぞ!」

『おっーーー!!』

僕らの旅は始まった。行き当たりばったりで、何が起こるかわからない。でも、進まなくてはいけない。
生きている僕らはこれくらいのことしかできないのだから・・・。今は、確実に一歩一歩進んでいこう・・・。

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ようやく書き終えた、第二話。いかかでしたか?
エロを入れるには厳しいかもな設定の作品になりつつあります。アイディアがRPG系の物ばかり出てきて・・・。
夜のシーンで期待させていたらすみません。エロ作れないかも・・・そのときは、番外編でも書きます。
グロですが・・・やっぱり表現はあまいですかね?
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