※この小説には官能表現(予定)やグロ表現があります。 予めご了承ください。苦手な方はお戻り下さい。 ---- 大きな爆発音が鳴り響く―― ポケモン達が住む大きな大陸があった。 人間達に見つからないような場所にあった大陸なので、人間が入った事は無かった。 しかし、平和は続かず、大陸の中央にあった山脈の天候が荒れ始め、 東のポケモンは西へ、西のポケモンは東へ行けなくなってしまった。 その間は、片方の方角のポケモンを“東の奴ら”“西の奴ら”といって、差別が始まった。 山脈に倒れていた東の子どもを、西のポケモンは見てみぬふりをするほどだった。 それから、山の天候は回復したが、いつも雪が降る山となった。 山の食料や、山の土地、それを奪い合い、いつの間にか、戦争になったのだ。 今、爆発の中、クウェイクは岩に隠れて破壊光線を連射していた。 破壊光線は普通のポケモンなら一発撃ったら少し間をおく技。 第一、破壊光線を覚えてるポケモンがいる自体珍しいのだが。クウェイクはお構いなしに連射している。 その理由は高いレベルと“フライゴン”という珍しい種族。フライゴンの中でも、ずば抜けて能力が高い。 その高い能力で今はこの部隊の副隊長を務めている。部隊一つで30人。副隊長はこの中から2人だ。 しかし、そんなクウェイクにも弱点がある。氷、寒さが大の苦手。 フライゴンは『地面』・『ドラゴン』タイプ。氷はその二つのタイプに効果抜群であって、今も凍え死にそうだ。 フライゴンが元々住んでいる場所は砂漠であって、乾燥した場所を好むポケモンが こんな氷が大量にある中で全力は発揮できない。 氷、寒さ対策の白い軍服を着てなかったら死んでいるだろうな、といつも思う。因みにマイナス20℃である。 山のふもとにもどれば20℃と過ごしやすい気温なのだが。ここは普通のポケモンでも寒がる場所なのだ。 「クウェイク!危ない!!」 フレイアが叫んだ。クウェイクはとっさに岩に隠れる。 相手のニューラが“氷のつぶて”をクウェイクに向けて放っていた。 破壊光線を連射していてまったく気づかなかった。パリンッと大きな音をたてて岩に当たった。 フレイアというのはクウェイクと同期の、種族名プクリンの可愛い顔した雄のポケモン。 対戦中とプライベートでは性格が180度変わる。いつもは妖精みたいな性格しているのだが…。 一応副隊長を務めている。対戦中の性格で評価されたのだろう。 「隊長!おされています!重傷者数名!」 クウェイクが大きな爆音の中、大声で叫んだ。 「たった10匹の相手に…」 隊長のバークが渋い顔をした。種族名はバクフーン。隊長では若い方だ。 「撤退しましょう!応援は間に合いません!」 隊長がしばらく黙っていて決断した瞬間、無線機を取り出した。 「生き残っている全隊員に告ぐ!撤退命令だ!仲間は諦めろ!」 全体員が一斉にバークを見た。隊長それはないですよ。と意義を唱えるものもいた。 「隊長命令だ!」無線機を投げ捨て大声で叫んだ。 一人の隊員が逃げ出すと他の隊員も逃げ出した。 「クウェイク、逃げよう」 クウェイクは頷くと翼を広げた。 バークは他の隊員の後ろで時々追いかけてくる敵に技で脅しながら、隊員達と逃げていった。 クウェイクは戦地を見た。血と共に、仲間が倒れていた。涙を溜めながら低空飛行で他の皆と逃げていった。 ある大陸で反乱が起きていた。それが普通になっていた。 次々とポケモンが死んでいった。それが普通になっていた。 兵士を作るために無理やり子どもを生ませられた。それが普通になっていた。 ---- 足が雪に沈み走りにくい。 しかし上空を飛んでいるクウェイクは楽だった。速度を抑えながら怪我をして走れないポケモンをおぶっていた。 「大丈夫かディックス?もうちょっとで基地に着くぞ」 前を向きながらクウェイクは真剣な顔で言う。 「……」 反応は無かった。苦しそうな呼吸で返事をしているように感じた。 「WESTの奴ら、やっと諦めたようですね」 フレイアがバークを向きながら言った。あぁ。とバークが頷く。 バークは仲間の事を思ってか、下を向いたままだった。 クウェイク達はEAST、つまり東軍に所属していて、つまり東に向かって帰っている。 方位磁石は必需品で、誰もが時計の機能に入っているのだ。 休憩も入れて1時間。バーク率いる部隊が基地に着いた。 住民の事も考えてか、山脈に沿って細長い基地が出来ている。 「バークの部隊が帰ってきました。怪我人も居る様なので、救急隊を送っておきますね」 「救急隊派遣許可。近くの救急隊に知らせろ」 これが監視室のやり取り。状況に応じて救急隊を派遣する。 門は各隊員が持っているカードで開くことができる。 開けた瞬間救急隊が駆けつけて来た。ヒトカゲとゼニガメとピカチュウが来た。 この三匹の種族は多い。クウェイクと違って。 「クウェイクさんがおぶっていたブイゼルは危険な状態です。一刻も早く治療しないと…」 慌てた様子でヒトカゲが言った。他の二匹も不安な顔をしている。 「早く治療してくれ!」 ブイゼルのディックスは寮でクウェイクと同じ部屋。あとはフレイアだ。 なのでディックスは何としてでも助けたいと思った。 「最善を尽くしますので、クウェイクさんは出血を直してもらって下さい」 ヒトカゲが出血に手を当てながら言う。 クウェイクは出血を抑えながら寮に向かっていく。 部屋に着く前にどうしても雌ポケモンの喘ぎ声が聞こえる。 兵士を作るために強姦しても許されるこの世界…。クウェイクはこの声を聞くたびいやになる。 性欲なんて今のクウェイクには無かった。ディックスの事も重なり、心が崩れそうになった。 部屋の前に着く。ドアを開けた。フレイアが、遅かったね。と言い栄養ドリンクを飲んだ。 「ディックスは…?大丈夫?」 心配そうな顔をしてクウェイクの顔を覗き込む。 「あんまり…良さそうじゃない…」 「そう…」 しばらく沈黙が続く。フレイアが口を開いた。 「ボク…見てしまったんだ。ディックスが倒れる所…相手は…」 「相手は?」 クウェイクが聞き返す。 「拳銃を撃っていた…。多分技より威力が全然違うし…治療も難しくなるよ…」 「あいつら拳銃許可チームか…どうりで強いわけか」 一応副隊長や隊長も拳銃許可されているが、クウェイク達は使ったことが無い。人間の作った武器は苦手だ。 何でも、いい成績をあげるとチーム全体も拳銃を使えるようになるのだ。 因みに拳銃以外の銃は使用制限はないが、わざわざ森に持っていくほど大切じゃなく。 パトロールや、遠出しない部隊以外はあまり持たない。拳銃はM92Fや、大型ポケモンは&ruby(デザート イーグル){DESERT EAGLE};も使う。 使用制限が無い銃は、M4A1や、AK47、秘に86式5.56mm小銃など。 昔、ある偵察部隊が、日本やアメリカを回り持ってきたのだ。勇気があるな。とクウェイクは見習った。 しかし初めて銃を持ったときは、重さやポケモンの手に馴染まない構造。その威力に驚いたものだ。 「もう結構時間たったんだけどね…」 フレイアが時計を見ながら言った。 プルルルル… プルルルル… クウェイクはゆっくり電話にでた。 ---- 作者[[フーライ]] 連載中 - フライゴンは氷、ドラゴンではなくて 地面,ドラゴンですよ‼ ―― &new{2010-01-24 (日) 16:13:28}; - ■名無しさん ああ!本当ですね!誤字指摘ありがとうございます! 氷という文字が多い小説でしたから…。 ――[[フーライ]] &new{2010-01-24 (日) 16:45:26}; - 初めまして。lighterと申します。 作品を読ませて頂きました。 出だしから緊迫感が出ていてドキドキしております。 後、読んでいて気になったのですが、クウェイク達は東軍と西軍のどちらに属しているのでしょうか? 執筆頑張ってください!応援しております。 ――[[lighter]] &new{2010-01-25 (月) 01:33:25}; - ■lighterさん ありがとうございます! クウェイク達は東軍に所属しています。 すいません…。もうちょっと早めにかいとくべきでした。 ――[[フーライ]] &new{2010-01-25 (月) 15:10:06}; - デザートイーグルと聞いて何だかDIRI氏と似た香りがした…… 銃火器に関してはイースタは好みが別れる場所故、もし主人公が銃を撃ちまくるタイプなら最初に注意書きを入れた方が無難でしょう。 叩かれない予防線です。 ―― &new{2010-01-25 (月) 21:57:46}; - なんでたくさんの作者がいるのに軍隊小説ばかりなんだろうか・・・ 銃の名前とか書かれてもここの読者の大部分は知らないだろうに・・・ ―― &new{2010-01-26 (火) 07:25:47}; - ↑わからないけどおもしろいから俺は読むぞ ―― &new{2010-01-26 (火) 07:39:40}; - 銃火器が出てくると中二臭さが一気に増す。 一応ここ18禁サイトなんだけどな。 ―― &new{2010-01-26 (火) 07:51:57}; - グロいのだって立派な18禁だぞ? 銃火器が嫌いならコメント書くまえに読まなきゃいいだろ? ―― &new{2010-01-26 (火) 08:19:56}; - それとフーライさんも銃など使う場合は最初のほうになにか注意書きをお願いします ―― &new{2010-01-26 (火) 08:24:33}; - 銃を使用するとポケモンらしさが薄れるてしまうような気がするんですよね。 なので個人的には銃の使用は最低限に抑えて、最初の方で書かれているような技による戦闘を主体にすればいいのではないでしょうか? 後、最初に銃使用の注意書きや銃が分からない人の為にも銃の説明などを記載した方がよろしいのでは? まぁ、あくまでも個人的な意見ですのでスルーしてもらってもOKです。 執筆の方はがんばってください。 ―― &new{2010-01-26 (火) 09:42:22}; - ■皆さん 解りました。すべて読ませていただきました。 グロさを出す為に、銃器という兵器を使ってしまったこと、深くお詫び申し上げます。 銃器を嫌う読者さんが多いようなので、この小説の続きは執筆しません。 この小説を読んで不快な思いをしてしまった皆さん、すいませんでした。 DIRIさん…今拝見して参りましたが、“えむないん”シリーズの事でしょうか? 確かに特殊部隊と軍隊も似ていますし、銃器を使っているので似ていますね…。 この事も合わせて、EAST×WESTの連載を中止いたします。 最後に、この小説を読んでしまって、ポケモンのイメージが崩れてしまった方々、申し訳ありませんでした。 ――[[フーライ]] &new{2010-01-25 (月) 15:10:06}; #comment IP:61.22.93.158 TIME:"2013-01-14 (月) 18:49:58" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%EF%BC%A5%EF%BC%A1%EF%BC%B3%EF%BC%B4%C3%97%EF%BC%B7%EF%BC%A5%EF%BC%B3%EF%BC%B4" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"