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(仮)色違いラティオスの物語 一日目 の変更点


作)[[純心の瞳]]
初めての編集です。読み手の見よう見まねで考えた
作品なので、どうか温かく見守ってくださいな。


僕たちは空を飛んで、それぞれに旅をする。
ある時は2匹、またあるときは100匹…。
1匹では旅をしない。
なぜなら、さびしいから。
なにがって?
だって…頼れないもの…。
いざって時に支えてくれる人がいない…。
それは、とても悲しいことだと思うよ?
そう、昔はいっぱいいた。
相棒を失い、悲しみにくれながら空をかける…。
大事な家族を失い、途方にくれながら空をかける…。
それで、僕たちの数は激減した…。
だから僕たちは伝説なんだ。
そう、かなしい旅人というね…。


もうみんなわかったかな?
僕の名前はラティオス、夢幻ポケモン。、色違いの…ね。
かなしい旅人さ、
ティア(ラティアス)は、もういない。
僕が寝ているときに、連れ去られちゃったんだ。
今、世間を騒がせているクリアボール、透明な玉にね。
この組織は、正直ってもろい、でも…、
すぐにまた新たなクリアボールが現れる。
しかも大量に。
まるでそれはシャボン玉を吹いたように爆発的に現れて行くことから
この名前がつけられた…らしい。
だが、実際はシャボン玉ほど甘くはない。
組織を壊滅させても、戻ってこないのだ。
現に、ラティアスがそうだ、あれから1カ月がたつ。
しかし、帰ってこない、クリアボールはもうすでに
2回現れ、消えている。
ラティオスは立ち上がった。
妹を助けるため一人で…。
しかしクリアボールの強さを知らなかった僕は捕まったんだ。
情けない話だね。
昔の僕たちは、こんな感じで、数が減っていったんだと思う。
「はぁ…僕、どうなるんだろう…。」
とか言いながら、本当は考えている。
妹に会えたら、ラスターバージを使いすべてを破壊する。

自分なら可能なのだ…。

生まれ持った力、それは残酷だが、強力…。
色違いのラティオスだからこそできる技…。
どこかで聞いたことがある、こう呼ばれていたはずだ
{スピリットバージ}
こう…。
「とにかく、妹が無事なら俺は、何もいらない…。」
たとえどんなことになっても。
世界が終ろうとも…。
それほど、妹…、ティアは自分にとって大事な存在なのだ。
意味などわからない、ただ、自分の中で、気づけばティアは
一番になっていた。

荷車が止まった。
たどり着いたのは、薄汚れたビル。
なるほど、これは気付かない、と思うほど、住宅街で、
人目も多く、ここらいったいの場所になじんでいる…。
そのまま自分は運び込まれた。

「社長、今回は珍しい報告があります。」
「ん?なんだい?」
声の主は社長と呼ぶにはあまりにも若く、そして異形だった。
「ん、色違いのラティオスか~これは珍しいの連れてきたねぇ~。
さっそく施設に運んでコレクションにしよう!」
その主は、フローゼルだ。しかも雌…。
「はい、わかりました。」
そうやって下っ端は自分を運ぶ…。
こいつらは何も思わないのだろうか?
自分たちを鼻で使うフローゼルに対して…。

やがて、荷車が止まって、自分の箱が空いた。
そして、首になにやらネックレスらしきものがつけられる。
…実験器具?
自分はそういう目星をつけておく。
「ほら、今日からお前の住処はここだ。」
ラティオスに住処も何もねーっての…。
心の中でつぶやく、でも、行かなければ仕方がない。
しぶしぶ自分は中へはいって行った。
「…なッ!」
しかし中の光景はすごかった。
入り口と比べたら似ても似つかない、広大な敷地…。
どうやったらこんなことができるんだ?
少し感嘆を覚えていると、ある姿が目に入った。
「…ティア!」
ティアだ!やっぱりまだ…生きていた!
「兄さん!この体の色は…兄さんなのね!」
いや、色で判断するのはどうかと思うけど…。
内心少し思いながらも、妹を抱きしめる。
やっぱり…大切な人の温かさは、かけがえのないものだと実感する。
「…よし、ティア、ここから逃げよう。」
十分温かさを味わった後に自分が言う。
「…、兄さん、信じられないかもしれないけど、よく聞いて…。」
急に真剣なまなざしになる。
「な…なに?」
突然のことに少し戸惑う。
「実はね、ポケモンたちにだけしか言われてないんだけど…。
3日後、高速彗星が衝突するの。」
「高速彗星?何?それは…。」
初めて聞く単語だ、普通の彗星ならともかく、
そんな言葉は聞いた覚えがない。
「文字通りよ、予測できないほど高速で接近する彗星、
それが高速彗星よ…。」
「おい…、ティア…おまえ…どうかしちゃったのか?」
意味不明な言動に、半ば悲しみを覚える。
「本気よ!ほかのポケモンだってそうだわ!」
そう言って、指をさす。
そこには、たくさんのポケモンが集まっていた。

だがしかし…、そんな茶番につきあってられないと感じた自分は
あの技を使おうとする。
ラスターバージならぬスピリットバージ…。
何かが、自分の意識を包み込み、極限の集中を与えてくれる…。
次第に自分の周りが熱くなるのを感じた。

「兄さん?兄さん!」
ティアが叫ぶ、だがそれも意識の外にはじきだそうとする。
「はああぁ…。」
静かに深呼吸をする…。


ピピ――――――ッ!!!


「うわっ!!!」
「きゃあ!!!」
突然の爆音に気が遠くなる…。
ほかのポケモンには何匹か倒れる者もいた。
ティアも…。
「おい!ティア!」
突然のショックで気を失ってしまった。

「コラ――――――ッ!!!」
「うおっ!!」
迫力がある叫び声がまた来た。
「勝手に技を使っちゃだめじゃない!シェルターが壊れたらどうするの!
このシェルターはねぇ!外部の圧力、熱、その他もろもろには
類を見ない強度を誇るけど、内部の衝撃には、
とんでもなく弱いのよ!?」
いや、まだ技使ってませんけど…。
「とにかく被害がなくてよかったわ…。
いい?あなたたちは、保護させてもらってるんだからね!
もう少し慎重にしてよ!?こっちも、残りのポケモンの保護で忙しいん
だから…!まったく…人間どもは全く信用しないし…いやに…」
その途中でフローゼルとの通信は切れた。



「このネックレスか…?」
耳がつんざけそうだ。大音量で言いやがって…。
ネックレスと手に取る…。
監視カメラらしきものも、盗聴器らしきものもない…。
じゃあこれは一体…?
よく見ると、これと同じネックレスが全員に付けられている…。
「…。」
何か裏がありそうだ…。
ティアと自分自身のネックレスをとると、そのまま投げ捨てた。

「ここから逃げようなんて考えないほうがいいわ。」
不意に声をかけられる。
「誰?」
いたのはサーナイト、
「どうしてだい?」
できるだけ、平静を装うようにする。
「わかるわ…、あなた、妹を助けるために必死になってる…。
でも駄目よ、もっと考えなくちゃ…。」
…っ!心を読めるのか…。!
「ああ、ああ、必死さ!それの何が悪い!」
実際声に出すと、感情はさらに高ぶった。
「よく考えてこらんなさい?
あのフローゼルの言った言葉が何よりの証拠よ?」
「…。」
もう一度思い返す…。
大声が耳によみがえる。
ほんとに音量調節間違ってんじゃないか?
「ちゃんと思い出してください。」
サーナイトに突っ込まれる。
「はいはい…。」
いったいどこにどんな根拠があるのやら…。
えーと…、
ティアが言ってたのは
三日後に世界が崩壊するとかだっけ?
ああ、高速彗星がどうとかも言ってたな…。
それで…、あの大声のポケモンは…。
シェルターとか言ってたね、
「で?何が関係あるの?」
「ティオ、もう少し考えたらどうですか?」
「…っ!」
名前…初めてなのに…。
「エスパーはそれくらいできて当然です。」
普通に言ってのける、本当はそうおう強いものにしか使いこなせない
能力だ…。
「早く。」
せかすようにサーナイトが言う。
「わ、わかったよ…。」
しぶしぶ了承する。
でも、結論は一つしか考えられなかった。
「この話はほんとだって言わせたいわけ?」
サーナイトは無言のままこっちを見つめる。
「わかったよ…。」
今、戦ってもおそらく分は悪い、三日だ、三日間我慢すれば
口実ができる。


こうして、自分は、このシェルターみたいな施設で
すごすことになった。


その日の夜…。
「やれやれ…。まさかこんなことになるとはなぁ…。」
ティオは半ば空を飛べないことに不満を抱きながら
適当に自分たちが休めるとこを床とした。
「大丈夫よ、兄さん慣れればここも悪くないわよ。」
「どうだか。」
とても、ティアがおかしくなったとは思えない…。
今のティアは、やっぱり、自分の知っているティアと
全く変わらない…。
「わかるわ、風はないし、飛べないけど…。
ここは、一番安全なの…。」
…やはり、これに関しては譲る気はないらしい。
なぜだ…?
仮にフローゼルと、ティアの発言を正しいとしよう。
そうすると…、いまのクリアボールは、
正義の組織となる。
じゃあなぜ、その組織を弾圧する必要があるんだ?
そこに考えはいきついてしまう。
「はぁ…もともとこういうのは得意じゃないんだけどなぁ…。」
半ばうんざりした感じで自分は言う。
旅をしてきたのだが…、こんなことは一切なかったし、
関わろうとはしなかったからだ。
「大丈夫よ兄さん、何も心配することはない、
わたしたちは、守られているんだから、何も…、
何も考えなくていいのよ…。」
「ティア…。」
やっぱり何かおかしい。この発言は、自分の知っているティアではない。
自分の知っているティアは、もっと明るく、もっと、素直なポケモンだ…。
「ティア、怖いかもしれない、でも…、そんな時だからこそ、
元気にしなくちゃだめだよ?頼むから、いつものティアに戻ってくれよ…。」
怖くなり思わずこんなことをいっていた。
「…。そうだね、兄さん、私がこんなんじゃだめだよね…。
ゴメン、兄さん。わたし、兄さんがいなくてふさぎこんじゃったみたい。
これからは兄さんがいるんだもん、笑顔で行かなきゃね…。」
はっとして、ティアの表情をみると、幾分疲れた表情をしていた。
やっぱり慣れない生活を送ってきたせいだろうか…
「寝よう、ティア、疲れた顔してる…。」
そう言ってやさしく自分はティアを横たえた。
「うん…、おやすみ、兄さん。」
「おやすみ、ティア…。」

しばらくすると、ティアの寝息が聞こえた。
「やっぱり疲れていたんだね…。」
早く寝かせたのは正解だった、でも…、
本当にいったいこの組織の目的は何なんだろう?
本当に彗星が衝突する…そんな単純な話なのか?
信じられるわけがない、あまりにも突拍子な話だ。
やっぱり洗脳だろうか?逃げさせないための…。
だとしたらティアは…、ほかのポケモンも…。
「…くぅ。」
思わず歯ぎしりをする。
「…うん。」
その音に反応してか、ティアがかわいらしい声で寝がえりをうつ。
…とにかく明日はもうしばらく調べてみることにするか…、
「…おやすみ、ティア。」
そう小声で、囁くと、自分は、ティアのすぐ近くで眠りについた。



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