[[勇]] まだ色々設定中ですが、頑張っていきます。 ----- *黒雲の中の太陽 [#l84a4781] **プロローグ [#y31eae16] 太陽とはこの世を照らし出す偉大な存在である。 しかし、その光は雲に遮られてしまえば力を失ってしまう。 太陽など、其処に存在しているだけの物。輝きが無ければ其処にいる価値もない。 黒き雲の力になど勝てはしない。そんな存在でしかない。 今の私はまさに雲に覆われた太陽だ。 輝きたくても輝くことの出来ない、もどかしい状態だ。 ただ時の流れを待ち、堪え忍び、感情を表に出さない。 此処で何をしているのか、これで居ていいのかも分からない。 だからこそ、私は太陽でもなく、太陽と呼ばれる存在でもない。出来ることなら太陽なんかにでさえなりたくなかった。 でも、万能だと思われている太陽でないから、迷いや戸惑いがあるからこそ、その先に進めるのでないだろうか。 いくら雲に覆われていたとしても、隙間さえあればまた太陽は光ることが出来る。 それを知っているから此処にいる。それが今の答えだ。 静かに好機の訪れを窺い、自分の自由と感情を代償に生き続けている。 今までの事を悔やみ、そして闇から逃げ続けて、今此処にいる。 それでも、何時かまた、空に光を放つ太陽になりたいと願っている。 あの頃の…力の無かった私のせいで変わってしまった、今を…。 恐ろしさに負け、逃げ出した自分を…。助けられなかった人を…。 そして……。 大好きだった、あの大切な時間の思い出を……、全てを元に戻すために…。 それが、今私が此処にいながら、矛盾を考えている理由だ。 私がどうなろうと、今までを取り戻せれば何だっていい。 今までの私の償いだと考えても、まだ軽いくらいの事だろう。 私以外で犠牲が出なければ、それが何よりの幸せだ。 私一人の犠牲で、全てが元に戻るなら、あの人達が助かるのなら…それで良い。 この気持ちはもう変わることはないだろう。 もう…後には引けないのだ。 だから……分かって欲しい。 そして……本当に……………すまない……………。 ------ コメント御願いします。 #pcomment IP:222.14.164.148 TIME:"2012-07-01 (日) 19:24:25" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?guid=ON" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"