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黒き軆と白き志2 の変更点


*黒き軆と白き志 2 [#i72ea068]

前回[[黒き軆と白き志]]

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**〜1〜 正体 [#db72b535]



「な、何言ってんだお前、そんな事が有るわけないだろ。」

突然知らされた、「近未来世界崩壊説」。
しかし、ウォルはそれを苦笑し軽く否定する。それもその筈、全く見知らないポケモンにそんな事を言われても、信じないのが普通だろう。
 レノもウォルの言葉に頷いている。

「貴様ら、ティニ様を侮辱するのかッ!」

呆れた様子の2人に、オノノクスが声を荒らげる。

「いいんだバノン。
そうだよね、君達を呼んだのは僕だけど、確かに僕なんかに言われても信じられないかも知れない。
…でも本当なんだよ。」

それを制止し、ティニと呼ばれているポケモンは真剣に言う。
 このポケモンから伝わってくるものに偽りが無いのは重々承知している。
それでも世界の崩壊という絶望的な事実を、「はいそうですか」と簡単に受け止められる筈もなく、戸惑っているのだ。

 そんな2人を見て、今まで黙っていたゾロアが口を開いた。

「…ティニ様、ここは正体を明かした方が良いのでは?何者か分かるだけでも、少しは信用するかと…」

声の高さから、♀だという事が分かった。

 ゾロアの提案にティニが頷くと、ゾロアはオノノクスをじっ…と見つめた。

「……。
俺はバノン。ティニ様の…」
「元に戻った方がいいんじゃない?」

その目が何を訴えているのか理解したのか、オノノクスは話し始めるが、またしてもゾロアが割って入った。
“元に戻る”という理解不能な言葉にウォルとレノは首を傾げる。

バノンは指摘されて照れる様に頭を掻くと、それに応えるように、“元に戻る”を実行してみせた。
 突然バノンの身体が光り出したかと思うと、バノンの身体がだんだん小さくなっていく。
そして丁度レノ達と同じぐらいの大きさになると、今度は身体の構造が代わり始めた。
 身体全体を覆っている黄土色の鎧は崩れ落ち、首に一枚だけ残った鎧がスカーフのように首に巻き付いている。大きく勇ましい牙は小さく薄く伸ばしたようなものに変わり、後頭部の辺りからは角(?)が生えてきていた。
 暫くすると光は収まった。

元に戻ったバノンを見て、2人は目を丸くした。



──そこには、オノノクスではなくキバゴが立っていたのだから。

 しかも、普通のキバゴとは違い、目は深緑色で、体は黒っぽい色をしている。これは色違いにもない色合いである。

「ど…どういう事だよ…」
「ポケモンって退化出来たんだっけ…?」

バノンの余りの変化に困惑する2人。

「改めて名乗らせてもらうけど、僕はバノン。
此処にいらっしゃるティニ様の護衛をしています。
どうぞよろしく。」

キバゴとなったバノンは2人にそう言うと、手を差し出してきた。
2人は性格すらも変わってしまったバノンに狼狽えつつ握手を交わした。

「なぁ、どうなってんだ?さっきまでいたのとまるで違うじゃんか。
一体何をしt」
「私はロア。ティニ様の弟子よ。
内心、あんた達の何処が凄いのか私には理解出来ないけど、まぁよろしく。」

握手をした後ウォルが何故バノンがこんなに変化したのか問い掛けようとすると、ウォルが言い終わる前にゾロアが強引に自己紹介をした。
しかも、さらっと嫌味を添えて。

「おいおい何だよ、今オイラが話してただろ!
しかも呼び出されたのはこっちなのに何だよその態度は〜!」

それがウォルの癪に障ったのか、ウォルは怒鳴る。
 しかしロアはそっぽを向いた。

「こんの野郎ぉ〜!」

「待て待てウォル!今は落ち着いて!」

「うるせー離せっ!」

ウォルは堪忍袋の緒が切れたのか、ロアに向かっていこうとする。
それをレノが必死に抑える。

「こらロア、人を貶すのは悪い癖だよ!」

「………すみません。」

「御免ね2人共。こんな子だけど許してあげてね。」
ティニがロアを叱りつけるとロアは頬を膨らませ承諾する。
ティニの様子を見たウォルも、何とか落ち着いたようだ。
 しばらくしてティニは一息吐くと正体を明かし始めた。

「名乗り遅れてすまなかったね、僕は“ビクティニ”のティニ。
種族名ぐらいは聞いたことあるでしょ?
昔は僕にも沢山同属の仲間がいたんだけど、今はもう僕しかいないんだ。」

ああ、そうだ。
“ビクティニ”という名前はイッシュに伝わる昔話で見た事がある。
 なんでも、強力な力を持っていると噂され、
その力に酔いしれた沢山のポケモン達がビクティニを捕らえて殺してしまったという。
 しかし、今ではもう絶滅したと昔話にはあったが、まだ残っていたとは…

「それは置いといて、さっき話した事なんだけど…」
「その事なんだけど、君は何で3ヶ月後に起きる事が解るの?」

ティニの言葉を聞いて、レノが気にかけていた事を問い掛けた。
するとバノンが前に出てきて言った。

「ティニ様は普通のビクティニ達より特殊な力を持っていて、未来を見ることが出来るんですよ。」

「そうなんだよ。それで、3ヶ月後に世界が壊れるのを見た。
いや、イッシュに起きた事件に周りの地方も巻き込まれてしまったようなんだけど…」

バノンの言葉にティニは反応し、気掛かりな事を口にした。

「「イッシュに起きた事件?」」

2人は首を傾げた。
ティニは頷くと、3ヶ月後の未来について、静かに語り始めた──


**〜2〜 未来の真実 [#df4f6803]



──今から二週間程前、僕は夢を見たんだ。
 僕は普段から未来を見れるけど、いつ何が起きるのか知っている訳じゃないんだ。
でもその夢はいつ、何処で何が起きるのか、ハッキリしていたんだ。

とても残酷で、恐ろしい夢だった──

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そびえ立つ山々。

美しい森。

清らかな空気漂う川や湖。
朝には輝く太陽が、夜には美しい月が天から見守っている。

何時もと変わらない穢れなき世界。

その中で一際美しく、純白に輝くイッシュ地方。
 現在は紫色に染まった空に柔らかな光を放つ月が、千切れた雲の隙間から顔を覗かせている。

しかし、全ては漆黒に消えた。

天に輝く美しい月の光を、一瞬何かが遮った。
月光を遮った“それ”は、イッシュの中心に位置する大きな森へと一直線に向かっていく。

突如物凄い轟音と共に、森に大爆発が起きた。
森に住むポケモン達は慌てふためき、必死で逃げていく。しかし落下してきた“それ”は一つではなく、逃げ惑うポケモン達を次々と爆炎の中に飲み込んでいく。

(何!?一体何が起こったの!?)

それは夢を見ているティニ自身でさえ反応する程、鮮明に感じる事が出来た。

──焼かれた木々が倒れる音。

燃え盛る炎の色。

ポケモン達の悲鳴。

全てが今現実に起きているような感覚さえする。

薄暗くなった空から降り注ぐ“流星群”は、森中を火の色一色に染め上げていた。するとそんな惨劇の雰囲気に合わせるように、紫色の空が暗黒に閉ざされていく。
と、ほぼ真っ暗に染まった空が数回光った!

空が光るのとほぼ同時に、爆発とはまた違う乾いた轟音がイッシュ地方に響き渡る。

 これまでにない電気を纏った“雷”は、周りの山々を一瞬のうちに焼き尽くした。
 山には真っ黒に焼け焦げたポケモン達の死骸が散乱していた。宙を舞うポケモン達も雷に撃たれ、ボロ雑巾の様になって堕ちていく。

(酷い…誰がこんな事を)

普通では考えられない自然現象。
つまり、何者かが起こした可能性が高いのである。

 とその時、最初に破壊された森あった場所に、大きな黒い渦が現れた。
すると、渦の中から何かがゆっくりと這い出してきた。

時折蒼白く輝く漆黒の身体。

血を想わせる深紅の目。

見ているだけで吸い込まれてしまいそうな黄金の瞳。

一言で言うと、
闇に巣食う化け物だった。確か、“ゼクロム”というポケモンだ。
 ゼクロムは、その巨大な身体を渦の中から引き出す。そして、世界中に聞こえるような重く、恐ろしい声で叫んだ。

「遂に甦ったぞ!!!今こそこの下らん世界を抹消し、俺様、ゼロが天下となる新世界を築くのだぁ!」

「ウオォオォォオォオォォ!!!!」

ゼロと名乗ったゼクロムは、何やら気掛かりな事を言い放ち、地面が揺らぐ程の大音量で咆哮を上げた。

すると同時に漆黒の身体が真っ青に光り、膨大な電気を纏った太く鋭く蒼白い電撃が辺りに飛び散った。

それは、この世界に存在するあらゆる物を破壊し尽くしていった…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(うわあぁぁッ!
…ハァ…ハァ、ゆ、夢か…。)

ティニは余りに残酷な世界の破壊を見ていられなくなり悲鳴と共に目を覚ます。
(あれ?此処何処だろう?)
しかし、目覚めた場所は見覚えのない所だった。

いや、“場所”と言うよりは、“空間”と言うべきか。

見渡せば白。白。白。
も下も、左も右も。

 全方位、純白に包まれた、何もない空間。
そこにティニはいた。

(僕はまだ、夢の中にいる…?)

「目覚めたか…?いや、未来の真実は見えたか?」

理解し難い世界に居ることに戸惑っていると、先ほどのゼロの声とは違い少し高く静かな声が背後から聞こえてきた。

振り返ると、そこには──

まるで全ての始まりを表したかの様な純白の身体。

キラキラと虹色に輝く輪の様な体部。

どんな闇にも染まらないと物語る蒼き目と瞳。

ゼロとは正反対の波動を感じる、その化け物。

(貴方はレシラム様ッ!?)

ティニ曰く“レシラム”は時折ほのかに紅く光る首後ろの長い帯の様な部分を揺らし、瞬きを一つすると、更に戸惑っているティニに向かって話し始めた。

「主がティニだな?
突然の事で戸惑っているだろうが、聞いてほしい。
我の名はレシラ。
主を此処に呼んだのには訳がある。」

(レシラ様の様なお方が、僕などに何要ですか…?)
ティニの言葉から、レシラと名乗るレシラムは、ティニにとってとても尊敬すべきポケモンのようだ。

「とても重要な事だ。
しかし、我の力だけではもう止められんのだ。」

(止められない…とは?)

「時間が無い。手短に言う。主が先程まで見ていた惨劇。
…それが現実に起こることが解った。」


え…?


何…? どういうこと?



ティニの心境を理解したのか、レシラは深呼吸をすると、ゆっくり、しかしハッキリと言った…

「近い未来…世界は崩壊する。」


**〜3〜 仲間 [#b8e4f4bf]



「…で現在に至る訳なんだ。」

ティニはレシラから未来を託す役目を任されていたのだ。
そして、レノ達に未来を託そうとしているという訳である。
 しかし、疑問点ならば幾らでもあった。

「ちょっと待て、レシラってのから未来の事聞いたのは解ったけど、オイラ達まだ子供だぜ?世界なんか救える立場じゃねぇよ。」

ウォルが抗議する。
今の情報で、世界が本当に危機的状況に在るのは理解できたが、レノ達はまだ子供なのだ。
いくら今まで生きるために其なりの戦闘経験があったとしても、世界を破壊してしまうような化け物に敵うはずもない。

 その考えを読み取ったティニはまた語りだす。

「御免ね…時間が無くなってきたから手短に言うけど、レシラ様は最後に、特別な力を持った3人のポケモンが未来を救ってくれるって言っていたんだ。」

「…でも僕達、特別でも何でもないよ?」

レノは俯いて呟く。
普通と違う事といったら、確かに自分には一族の能力があるが、そんな事で特別と思われるのは御免だったからだ。

「いや、でもそれは断定出来るんだ。君たちはその“特別な3人”の中の2人だ。僕は人の秘めた力を見ることが出来るんだ。
君たちからは、普通にはない力を感じる。」

2人はその言葉に驚く。
同時に、自分達に本当にそんな力があるのかという新たな疑問が生まれた。
 しかし、それ以上に気になったのは…

「仮にそうだとしても、オイラとレノで2人じゃないか。特別な“3人”なんだろ?だったら残りの1人は誰なんだ?
もしかしたら違うかも知れないだろ?」

そう、人数の事。
 もし本当に自分達に力があったとしても、1人足りない。ならば人違いなのでは無いのか…と考えたのである。
それに対して、ティニは険しい表情を解き、最初の挨拶の時の様に陽気に言った。

「ああそれなら大丈夫!
もう此処にいるから。
君たちと一緒に旅にでてもらうつもりでいるよ♪」

「だったらそれは誰なんだよ…。」(えっ!此処に居るってことは…)

ウォルはあきれた様に言いつつ、内心嫌な予感を感じていた。

そんな思考を2人が持っていると知ってか知らずか、ティニは右斜め後ろに一歩下がった。
そして、にこにこと無邪気な笑みを浮かべて言った。
「此処にいる、ロアだよ。」


「おーそうかー……って」
「「「ええええええ!!!」」」

レノ、ウォル、そしてロアが驚きの声を上げる。

「じょ、冗談じゃないですよティニ様!何で私がこんな連中と!」

「そうだよ!
何でこんな生意気な子狐と一緒に行かなきゃいけないんだよ!
何となく読めてたけど、なんでよりにもよってコイツなんだよ!せめてバノンだろ!」

ウォル、ロアの2人はほぼ同時にティニを責め立てる。
と、その直後にロアがウォルを睨みつける。

「ちょっと!!子狐とは何よ!あんたこそちんちくりんな頭した小鳥じゃない!!」

「ちんちくりんだと〜!
オイラだって好きでこんな頭してんじゃねぇよ!
片耳の癖してよぉ!」

「私だって好きで片耳なんじゃ無いわよ!
それに話の次元が違うんだから、あんたの頭と比べないで!」

「あの…せめて僕…ってどういうことですか…?」

周りが呆れ返る程幼稚な口論をして、睨み合う2人。それに加えて脇役扱いをされ、酷く落ち込んでいるバノン。
突然蘇った温かい(?)光景に何だかほっとしているレノ。

「……ぷッ 
きゃははは!!」

ティニは暫くキョトンとしていたが、改めて全員の様子を伺ったあと、大きな声で笑った。
突然笑いだしたティニに、全員が視線を向ける。

「やっぱり君達がこの世の救世主様だね♪
勿論、バノンもね!」

「「「「???」」」」

4人はティニの言葉に首を傾げる。
ティニは嬉しそうに笑っていた。


**〜4〜 始まり [#t8e73359]



ティニに言われて、洞窟の裏口から外へ出た一同。
 裏口からの景色はまた違った良さがあった。
しかも少し進んだ正面は切り立った崖になっているため、洞窟前の景色より格別だった。
日はちょうど蒼い空の一番高い所に昇ったようだ。

 レノとウォルは久しぶりに外へ出られた事に快感を感じ、身体を伸ばしたりしてリラックスした。
 しかし、これからどうやって旅をしていけばいいのか全く分からない2人は、内心困り果てていた。

 そんな中、何処からか声が聞こえてきた。

「おーい!此方に来てー!」

ティニの声だ。
しかし姿は何処にも無い。 辺りを見回しているレノ達を余所に、ロアとバノンは崖の方に歩いていく。
 途中でバノンが振り返り、付いてこいと合図をする。(洞窟から出るときオノノクスになった。)

崖の前まで来て下を見ると程直角な崖が樹海になっている地面まで続いており、2人はぶるりと震えて生唾を飲んだ。
と、その崖のレノ達から見て少し下の辺りから、ティニの顔がひょこっととびだした!

「あっ、ちょっとそこで待ってて。」

「あわわ…分かったから早く顔を引っ込めて!
危ないよ…(焦)」

ティニは心配するレノ達の感情を知ってか知らずか、にこにこしながら顔を引っ込めた。
暫くするとレノ達のすぐ後ろにある岩が動き出し、その下に空いていた穴からティニが出てきた。
手には美しい朱色の宝玉を持っている。

 ティニはその宝玉を掲げて言った。

「さっき、バノンがオノノクスからキバゴになったよね?
しかも普通とは違った。」
「そう言えば…」

2人は激変していくバノンの様子を思い出す。

「あれは、僕が持つ力の一つを使ったんだよ。
君達もこれから強い相手と沢山闘う事になるだろうから、その力を分けてあげる。
これはその力を予め宿した宝玉なんだ。」

2人は上手く呑み込めなかったのか、首を傾げている。

「ティニ様は、相手の秘めたる力を見破ったり、未来を見る力を持っている。
しかし一番の力と言えば、この“勝利の力”だ。
…この力を使うと、進化系に自由自在になることが出来る他、戦闘力が格段に上がるんだ。」

バノンは2人に説明すると、今度はオノンドに変身してみせた。

──これは、ティニの力だったのか…

今まで心に張っていた濃い霧が晴れたと同時に、改めてティニの力に驚かされた2人。

「この力は特別な存在しか持つ事ができないんだ。
だから君達を選んだ訳なんだけど、
この力を使うと自分の普通状態の身体に変化が起こるから、力を持っていると気付かれやすい。
今でもこの力を狙ってる輩は沢山いる。僕が今急いでいるのも、最近そいつらに追われてるからなんだ。それに、性格にも影響があるから、酷い時は仲間を傷つける事もある。
だから、使用するときは気を付けてね。」

メリットあればデメリットあり。
ティニはそう忠告すると、一歩下がって目を閉じ、精神を集中させ始めた。
 ティニの持っている宝玉が朱色から紅色に変わり、ギラギラと光を放ち始めた。

「そう言えば、君達の意志をまだ聞いて無かったね。」

ティニは目を開いた。
それはまるで、命をかけて闘ってくれるのか、問い掛けているようだった。

3人は同時に微笑むと──
「「「勿論……!!」」」
「やるに決まってんだろ!もうこうなりゃヤケだ!
最期まで突っ走るぜ!!」
「ふん、こんな奴らと一緒なのは癪だけど、世界の崩壊を食い止められるのならば…!!」

「僕達が…絶対に世界を救うよッ!!」

それぞれの想いが、宝玉に集まり、大きな力になる。

「未来は確かに託したよ!君達なら…君達なら絶対に世界を救えるよ!
頼んだよッ!!!」

ティニの手の中の宝玉は、ゆっくりと浮き上がり、3人に向けて激しい光を放った。

それは、未来を救う、希望の光。全てを変える、勝利の力。

でもそれは、これから始まる長い長い世界を掛けた闘いの、ほんの序曲に過ぎなかった…



to be conuinued…
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ようやく二章完結…(汗)

恐らく結構長くなっていくことが予想されますので、あらかじめご了承願います。
[[黒き軆と白き志3]]

[[スペード]]


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何かコメントがあれば…



#pcomment(コメント/黒き軆と白き志2,,above);


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