*黒き軆と白き志 第6話 [#i72ea068] ※現在修正中です 前回[[黒き軆と白き志第5話]] [[トップページ]] ---- **〜仲間〜 [#b8e4f4bf] 「…で現在に至る訳なんだ。」 ティニはレシラから未来を託す役目を任されていたのだ。 そして、レノ達に未来を託そうとしているという訳である。 しかし、疑問点ならば幾らでもあった。 「ちょっと待て、レシラってのから未来の事聞いたのは解ったけど、オイラ達まだ子供だぜ?世界なんか救える立場じゃねぇよ。」 ウォルが抗議する。 今の情報で、世界が本当に危機的状況に在るのは理解できたが、レノ達はまだ子供なのだ。 いくら今まで生きるために其なりの戦闘経験があったとしても、世界を破壊してしまうような化け物に敵うはずもない。 その考えを読み取ったティニはまた語りだす。 「御免ね…時間が無くなってきたから手短に言うけど、レシラ様は最後に、特別な力を持った3人のポケモンが未来を救ってくれるって言っていたんだ。」 「…でも僕達、特別でも何でもないよ?」 レノは俯いて呟く。 普通と違う事といったら、確かに自分には一族の能力があるが、そんな事で特別と思われるのは御免だったからだ。 「いや、でもそれは断定出来るんだ。君たちはその“特別な3人”の中の2人だ。僕は人の秘めた力を見ることが出来るんだ。 君たちからは、普通にはない力を感じる。」 2人はその言葉に驚く。 同時に、自分達に本当にそんな力があるのかという新たな疑問が生まれた。 しかし、それ以上に気になったのは… 「仮にそうだとしても、オイラとレノで2人じゃないか。特別な“3人”なんだろ?だったら残りの1人は誰なんだ? もしかしたら違うかも知れないだろ?」 そう、人数の事。 もし本当に自分達に力があったとしても、1人足りない。ならば人違いなのでは無いのか…と考えたのである。 それに対して、ティニは険しい表情を解き、最初の挨拶の時の様に陽気に言った。 「ああそれなら大丈夫! もう此処にいるから。 君たちと一緒に旅にでてもらうつもりでいるよ♪」 「だったらそれは誰なんだよ…。」(えっ!此処に居るってことは…) ウォルはあきれた様に言いつつ、内心嫌な予感を感じていた。 そんな思考を2人が持っていると知ってか知らずか、ティニは右斜め後ろに一歩下がった。 そして、にこにこと無邪気な笑みを浮かべて言った。 「此処にいる、ロアだよ。」 「おーそうかー……って」 「「「ええええええ!!!」」」 レノ、ウォル、そしてロアが驚きの声を上げる。 「じょ、冗談じゃないですよティニ様!何で私がこんな連中と!」 「そうだよ! 何でこんな生意気な子狐と一緒に行かなきゃいけないんだよ! 何となく読めてたけど、なんでよりにもよってコイツなんだよ!せめてバノンだろ!」 ウォル、ロアの2人はほぼ同時にティニを責め立てる。 と、その直後にロアがウォルを睨みつける。 「ちょっと!!子狐とは何よ!あんたこそちんちくりんな頭した小鳥じゃない!!」 「ちんちくりんだと〜! オイラだって好きでこんな頭してんじゃねぇよ! 片耳の癖してよぉ!」 「私だって好きで片耳なんじゃ無いわよ! それに話の次元が違うんだから、あんたの頭と比べないで!」 「あの…せめて僕…ってどういうことですか…?」 周りが呆れ返る程幼稚な口論をして、睨み合う2人。それに加えて脇役扱いをされ、酷く落ち込んでいるバノン。 突然蘇った温かい(?)光景に何だかほっとしているレノ。 「……ぷッ きゃははは!!」 ティニは暫くキョトンとしていたが、改めて全員の様子を伺ったあと、大きな声で笑った。 突然笑いだしたティニに、全員が視線を向ける。 「やっぱり君達がこの世の救世主様だね♪ 勿論、バノンもね!」 「「「「???」」」」 4人はティニの言葉に首を傾げる。 ティニは嬉しそうに笑っていた。 to be continued… ---- [[黒き軆と白き志第7話]] [[スペード]] ---- 何かコメントがあれば… #pcomment(コメント/黒き軆と白き志第6話,,above); [[黒き軆と白き志]] IP:202.229.176.18 TIME:"2012-03-10 (土) 18:02:02" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E9%BB%92%E3%81%8D%E8%BB%86%E3%81%A8%E7%99%BD%E3%81%8D%E5%BF%97%E7%AC%AC6%E8%A9%B1" USER_AGENT:"DoCoMo/2.0 P02C(c500;TB;W24H16)"