*馴れ初めとか [#Gf9VeLQ] 作:[[COM]] あれはある意味、とても情熱的な出会いだった。 まだポケモンを持っていなかった俺は、自分の初めてのパートナーをゲットするために、近くの山に入っていったんだ。 切欠は些細な事で、友達のハヤトがいつの間にかポケモンを手に入れてた上に、俺がまだポケモンを持っていないことを笑ってきたからだった。 大人達からはまだ早いと言われていたけど、僕だって一人前のトレーナーになったんだって証明するために、草むらをわけ入りながら進んだのは今考えればかなり危険な事をしていたと思う。 無知はある意味で強さであり、色々なポケモンを見つけては手当たり次第に仲良くなろうとしたけれど、どのポケモンもすぐに何処かに逃げてしまうからなかなかパートナーのポケモンが見つからなくて焦っていたのはよく覚えている。 そうやって探す内、草むらから今の俺の最高のパートナーがゆっくりと姿を現した。 気品のある出で立ち、草むらに似つかわしくない純白の体毛に死神のような漆黒の鎌状の角、そして血のように紅い瞳。 その全てがそれまでに見てきたポケモン達と違う風貌に、俺は思わず心を奪われた。 そいつの名前はアブソル。 俺の住んでいた村では災いの象徴とされていて、決して見つけても近づいてはならないと言われていたが、その当時の俺は肝心のアブソルの姿を知らなかった。 話で聞くアブソルはもっと禍々しくおどろおどろしいものだとばかり思っていたから、目の前にいるその美しさと格好良さを併せ持ったポケモンが件のそれだとは微塵も考えなかった。 「いた! よし……! 今度こそ……!」 俺がアブソルに向かってそう言うと、アブソルも俺の存在に気が付き、俺の方へ意識を集中させた。 そこで俺はズボンに手を突っ込み、徐に取り出した。 「僕のパートナーになってよ!!」 取り出したるはモンスターボール? 否、少年のきんのたまだ。 なんなら小さな釣竿も付いている。 馬鹿にしているわけじゃない。 当時の俺は本気でそれが『ポケモンと仲良くなる方法』だと信じていた。 マセガキだったわけではなく、全ての元凶は旅立った父が残していったビデオだった。 『ハメットモンスター♥ 魅惑のサーナイトゲットの秘訣!』 まあ……要はパロディAVの内容を信じて、誤った知識をこっそり入手してしまったのが原因だ。 母親も危ないからとポケモンを捕まえに行くのを許してくれなかったし、モンスターボールの一つも買ってもらえなかったんだから、必然的にその知識が正しいかを親に聞くことはない。 ならハヤトに聞けばいいと思うかもしれないが、先にゲットした上に散々煽られた事で意地でも聞きたくなくなっていたから、自力の練習の成果でゲットしたかったというのが理由だ。 自力の練習方法? できれば聞かないで欲しいが……母親の手持ち兼番犬のハーデリア、とだけ教えておこう。 今になって思えば、ポケモン達だっていきなり目の前の人間が可愛らしくともチンコを丸出しにすれば状況が理解できないだろう。 そのうえそのまま近寄ってくるんだ、逃げたくもなる。 例に漏れずそのアブソルも氷技を使ったわけでもないのに凍りついた。 あどけない少年が急に変態に進化したのだから無理もない。 そのままアブソルの顔の前に駆け寄り、まだ柔らかいままのチンコを手で持ち上げて見せつける。 「ほら! 舐めて!」 ペラップもびっくりの台詞が少年の口から飛び出したことだろう。 見る間にアブソルの黒い肌は紅潮してゆき、たじたじとしだした時には無意識に興奮していた。 今思えばその時からアブソルがパートナーになることは運命付けられていたのかもしれない。 少年のチンコと少年の変態的な台詞と対照的な屈託のない瞳を交互に見つめ、戸惑いを隠せないままアブソルはそっと俺のチンコの匂いを嗅ぎ、そっと舌で舐めた。 何度も舌が柔らかいままのチンコを舐め上げていく内に、既に性には目覚めていた少年のチンコをビルドアップさせる。 先程までの可愛らしいチンコは可愛さコンテストから逞しさコンテストで優勝できそうな見た目になり、ハーデリアの時よりも積極的な舌使いに既に湿った吐息を何度も漏らしていた。 当時の俺はそれが本気でパートナーを見つけるための行為だと思っていたから、積極的に舐めてくれるアブソルはきっと自分と同じようにパートナーになりたいと思ってくれているんだと一人喜んでいた。 だがアブソルは自分からフェラをしてきた時点で性知識がある十分に成熟した個体だということ。 それはつまり、少年のあどけないチンコが十分に交尾が可能なものだと分かると、少しずつ前戯もヒートアップしてゆく。 舌先で舐めるだけだった行為が自然と口で俺のチンコを頬張るものに変わったことで、それまで経験したことのない刺激に思わず感嘆の声を漏らしながらその場にへたりこんでしまった。 経験したことのない快感に体の自由が利かなくなって少しの恐怖を覚えたが、へたりこんだ俺の股間にすぐに近付き、そのままフェラを続けられたことでそんな恐怖も一瞬で吹き飛んだ。 電気ショックでも受けたように全身に快感の痺れが伝わり、ただ熱のこもった嬌声を出すしかない。 涎にまみれ、十分すぎるほどの湿り気を得たチンコは既にアブソルにジュプジュプと音を立てながらその味を嗜まれており、最早完全にスイッチの入ったアブソルを止める方法はなくなっていた。 次第に今までで一度も経験したことのない、絶頂を迎えそうな腰が浮くほどの痺れが股間を中心に広がり、ただ息を荒くしながらそれを耐え続けるだけだった俺の様子を見てなのか、野生の勘なのか、アブソルは急にフェラを止めた。 恐ろしい快感の波から漸く解放され、ぐったりとしたまま息を整えていたが、アブソルがフェラを止めたのは何も行為そのものを止めたからではない。 寧ろ行為としてはその次の段階。 足元から俺の横へと歩いてきたアブソルは少しだけこちらの顔を覗き込んだ後、すぐさま俺の上に跨った。 眼前には白い毛の中から見える黒い肌。 しかもそれは顔ではなく、尻の方だ。 アブソルの雌の部分が既にうっすらと湿り気を帯びており、いやらしくヒクヒクと動いている。 唐突な行為の誘いに戸惑ってはいたものの、既にアブソルの方もヤる気は十分のようだ。 舐めてくれとでも言わんばかりに眼前の黒い花弁が近寄り、そして鼻息が当たる距離まで降りてきた。 当然その先もビデオの内容で知っていたが、舐めさせる事から先は全てハーデリアは拒否していたため未知のゾーンだったこともあり、今度は自分の方が臆していた。 幼心にその行為はとても背徳的なものなのだと直感していたのか、鼻息が当たる度にヒクつく雌の部分を見ていると思わず恥ずかしくなる。 早く早くと急くようにアブソルが体重が掛からない程度に尻を下ろし、鼻の先がそこに触れては離れてを繰り返す内に漸く意を決し、両手でその白い桃をつかみあげる。 アブソルの尻がビクリと跳ねたが、そのまま舌を沿わせるとアブソルの尻に力が篭ったのが手を通して伝わった。 舌に広がる不思議な味とアブソルの反応が楽しくて、ビデオの内容を思い出すように何度もその柔らかい恥肉をアイスでも舐めるようにペロペロと舐める。 それに呼応するようにアブソルの切なげな鳴き声が響き、薫りが一層濃くなる。 それはただ仲良くなるための行為だと思っていたからこそ、アブソルも自分と同じように気持ち良くなっているのが分かると、なんだか嬉しくなった。 自分がしてもらったのと同じようにアブソルを気持ちよくしたい。 ただ仲良くなるだけでは物足りないと考える内に、舌は彼女の大事な部分の中へと滑り込んでゆく。 溢れる露を吸い取るように啜り、更に溢れるように舌を這わせる。 明らかにアブソルの体が小刻みに震え出し、呼吸が荒くなるのを感じた。 『もっと気持ちよくしてあげたい』 自然とそう考え、アブソルの反応を見ながら舌の動かし方を変えてゆき、アブソルの反応が良くなった箇所を重点的に舐めてゆくと、アブソルも遂にガクガクと脚を震わせながら前のめりになってゆく。 するとアブソルの体がビクンと一つ大きく震え、舌と顔に先程まで舐めていた露が水鉄砲のように吹き出した。 要は俺の舌技で絶頂してくれたわけだが、当時の俺はビデオの知識しかなかったからこそ、それは単にアブソルが自分を気に入ってくれた証程度にしか捉えていなかった。 「やった! これで僕とパートナーになってくれるよね?」 気に入ってもらえたことがただただ嬉しくて、行為を中断したのだが、アブソルにはそうは捉えられていなかったらしい。 アブソルはそのまま腰を俺の顔の前から移動してゆき、そのまま股間の上で止まる。 ここまできて止めるという選択肢はアブソルにはない。 ヤるからには最後まで。 そう言わんばかりに一度こちらへ妖艶な表情を見せつけながら狙いを定め、まだ元気なままの俺のチンコに自らの雌の部分を擦りつける。 ビデオで見ていた仲良くなるための最後のステップをアブソルの方からしてくれたのだと、期待と性的な興奮から胸を高鳴らせ、ヌルヌルと丁度入る位置を探して先端が触れ合う感触を何度か楽しむ内に、ここだとでも言うようにピタリと動きを止めた。 次の瞬間、あっという間にアブソルの雌の部分に俺のペニスが飲み込まれてゆき、一瞬で言葉も思考も失った。 舌で舐められていた時とは違う、全体を包み込む熱い肉の感触。 それが先端から根元まで俺のチンコを溶かそうとしているのかと錯覚するほど、アブソルの中は熱かった。 更に全体がリズミカルに収縮し、先端から根元までを柔らかな感触が鋭敏な快感となって襲いかかる。 呼吸すらできないほどの衝撃を受けていた俺に対し、アブソルはそのまますぐにでも子種が欲しいとでもせびる様にグリグリと体重を乗せて押し付ける。 最奥にある少し感触の違う場所に先端が触れる度に俺の体にも電流が走ったが、同じようにアブソルにも快感が突き抜けているのか全体が不規則にチンコを締め付ける。 次第に強くなる全身の痺れと締め付ける感触に遂に思考に霞がかかったようにぼやけてゆき、股間の刺激だけが明確に感じ取れるようになり、不意にこみ上げる感覚に襲われた。 射精という感覚を知らなかった俺は不意にそれはおしっこなのかとも考えたが、それとは違うなにかだと違和感に気付き、そして思考そのものを放棄した。 兎に角、今までに感じたこともないほどの快感が押し寄せる事だけを本能的に感じ取り、本能の赴くままにその痺れの正体をアブソルの中へと解き放ってゆく。 ありえないほどの快感に全身の筋肉が硬直し、チンコ以外の感覚を失ってしまったような究極の快感を味わい、自らのチンコの脈動だけを感じながらまたゆっくりと体を地面に預ける。 俺が射精したのを感じ取ったアブソルは最後の一滴までしっかりと受け取ると腰を持ち上げ、ゴロリと転がって自らの雌の部分から溢れ出た精液を舐めとってゆく。 その様子を見ていたわけではないが、霞みがかった思考能力が戻ってくる内に最後の感覚がビデオの中で言っていたゲットの方法なのだとそこで理解した。 つまりは当時の俺の中では既にアブソルは俺のパートナーになっていたわけだが、本当の意味で性に目覚めた少年にとってアブソルをゲットできたことと同価値で、先程の行為があまりにも心地良すぎた。 「ね……ねえ。もう一回、僕とさっきのしよう?」 純真故に快感に正直だった。 ただもう一度同じ感覚を味わいたい少年と、行為を愉しみたいアブソル。 利害は一致するわけでアブソルはすぐに立ち上がり、尾を避けてこちらに尻を向けてくる。 そこから先は正直な所、あまり覚えていない。 俺もアブソルもただの肉欲の獣となって、ひたすらに快楽を貪っていた。 それこそ高かった陽が沈みかけるほどにはお互いに我を忘れていたほどだ。 何回目か何十回目かも分からないほどにドロドロになっていた俺とアブソルは近くの川で体を綺麗にしてから、改めて家に帰り、母親からもの凄く怒られて……。 「……ピオン。チャンピオン!」 「ん? ああ、悪い。何の話だったっけ?」 「ですから、チャンピオンのアブソルとの出会いについてですよ!」 「あー……。普通に、草むらで?」 まあ、言えるわけないよな。 ---- *あとがき [#my7SDsk] 寧ろあとがきいる? アニポケでゴウくんの手持ちにアブソルが追加された記念で昂ぶった結果生まれた%%悪魔合体%%作品です。 みんなもアブソル、ゲット(意味深)じゃぞ~! ---- #pcomment(コメント/馴れ初めとか,10,below);