***頼れる兄とその妹 [#u06d031b] written by EppleBerry 「あー、疲れた…」 とある家のドアが、ガチャリ、と外側に。ひんやりとした外気が、整然とした廊下を一気に吹き抜ける。 そして、そこに入ってきたのは、青とクリーム色、二色の毛玉。首元には赤い斑点――それは炎の吹き出し口――が確認できる。 やや低め、雄とはいえ、まだ大人になりきってもいないようなその声を漏らしながら、彼は―― ――少し大きめのポケモンのために作られている、大きな家――とはいえ、ここにはもう一匹住んでいるため、中型のポケモンも入れるようになっているのだが―― ――彼はそんな家の、真っ暗に近い廊下の電気をぱちりと付けて、リビングへと向かう。 そして、扉を開ければそこには、お帰りなさい、と優しげに声を掛けてきた、同じ色の毛をまとったポケモンがいた。 彼よりは小さい身体、炎の吹き出し口は頭と背中の下に――高めの声からして、おそらくは妹であろうか――そんな彼女も、どこか眠たそうにしながら料理を運んでくる。 温め直してもらったスープを飲み終わった後、木の実のソテーのようなものを頬張りながら、彼は彼女をじっと眺めていた。&br; 料理を並べ終え、彼とはテーブルを隔てて向かい合う形でその場に座った彼女は、ようやく彼が――兄がこちらを凝視しているのに気付く。 どうしたの、とその穢れのない純粋な瞳で彼を見つめ返しながら――不思議そうに首を傾げながら、彼女は彼に問いかける。 すると彼は――兄は、慌てて視線を逸らし、顔を赤らめて、い、いや、何でもないさ、とそう取り繕った後、目の前の食事にがっつき始める。 彼女は――妹は、さらに不思議そうな表情をしたものの、それ以上問いただそうとはせず、そう、それならいいんだ、と兄を静かに眺め始めた。 「おいしい?」 丁度半分程度、食事――晩ご飯を食べ終えた辺りで、妹が兄に問う。 兄はそれに、おう、おいしいよ、いつもありがとな、と迷いもなく、彼女を見据えながらにこやかにそう答えて、間髪を入れずに再び晩ご飯にがっつき始める。 妹はそれを見て何も言わなかったが、とても嬉しそうで、笑顔でその様子を眺めていた。&br; しばらくして料理を食べ終え、一息ついてから片付けに入る。といっても、洗い物は彼女――妹に任せているのだが。 手を器用に使えないポケモンのために作られた食器。だいぶ大きめに作られたそれらを荒っぽく流し台へ運んだ。 がしゃがしゃと乱雑に流しの中へ放り込んで、後は妹に任せて風呂の準備をする。 もっと丁寧に扱ってよ、と少し文句を言われたものの、それを聞き流しながら風呂場へ――しかし、何故か心の中で、何かもやもやが渦巻いてきた。 それにどうにも耐えられなくて、また彼女の方へと戻った。 そうして今度は食器を洗っている彼女に、腰を低くしてそっと近づいて――いや、駄目だ駄目だ、と一度は手を引っ込めても、やっぱり抑えきれない何かがそう仕向けてくる。 そうして、再び伸びた手は狙っていた場所ではなく、少し下に――彼は彼女のお腹をぎゅっ、と抱きしめた。&br; 「うわっ、な、何するの…ちょっと、お兄ちゃん!?」 突然後ろから兄に抱かれて、そのまま軽々と持ち上げられてしまう妹。手に持っていた食器は流しに全て落としてしまう。――あまりに突然のことに妹はやはり、かなり戸惑っている様子だった。 その証拠に、体をくねらせたり、前足後ろ足をばたばたさせてみたり――だが、そんな抵抗は兄には無駄だとわかり、すぐに止める。 それでも落ち着かない様子で――兄はそんなことお構いなしで、妹を半回転させて、いわゆるお姫様抱っこへ―― 妹はそんなことをされて、恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めながらも、上目遣いで――それは可愛くみられたいからなどと意識せず、無意識にしたことで―― ――何でこんなことするの、と言いはしなかったものの、それを訴えるかのように兄を見据えていた。 「いや…でも…ちょ、ちょっと待って…!…あは、あははははっ、ふっ、うふふふふっ、くくくっ」 今日も全然構ってやれなかったら、相手してやろうと思ってさ――いつものあれな。 ――そう言って兄が始めたのは――妹は兄の容赦ないくすぐりの刑に、身を捩じらせながら、涙を目に浮かべながら笑って―― 無防備にもほどがあったが、やはり苦しくてそんなことは考えられず――兄はそれをいいことに、妹の色んな場所を何気なく触り――もちろん普通では決して触れることができない場所も―― ――それと共に、妹のそんな姿を見て怪しい笑みを浮かべていた。――妹は、そんなことなど、全く知る由もなかった。――とにかく苦しかったのだ。&br; 苦しそうに身体を捻らせて抵抗する彼女。――知りつつも、彼は悪戯っぽい笑みを――否、どことなく妖しい笑みを浮かべながら、脇の辺りや首元を重点的にくすぐる。 そうしながらも手はだんだんと別の場所へ――やがて、胸のあたり、毛に隠れて見えはしないが、何かちょっとした突起に手が触れる。 瞬間、別の声が混じる。笑いに隠れて、何か別の声が――そう、まさにそれは、感じたときに出るような声で―― ――その声が忘れられずに、もう一度その突起を探して触れてみる。――結果は、やはり先ほどと同じような声で。 やがてくすぐりはその一点に集中し始めて、笑いではない、また違った声が聞こえ始める。 やめて、と彼女が荒い息の中で何度も必死に訴えても、彼はまったく聞こうともせず、執拗にそこを弄くり回す。 ――瞬間、どん、と突き飛ばされる。彼がふと我に返れば、目の前には涙を零しながら嗚咽する妹が―― 「あ、いや、その……ごめん、やりすぎた…」 必死に彼女に謝る彼。――彼女が泣き止むまで、彼はただひたすら謝り続けるのだった。&br; 「なんで…えっく…なんでこんなことするのよぉ…ひっく…」 彼女は――妹は、涙声で、時折嗚咽しながら、必死に謝る兄にそう訴える。 そんな場所を触られるとは思っていなかったし、しかもあんな声が出るなんて――また、怪しい笑みを浮かべながらそんなことをしてくる兄が、何だか怖くて。 「こちょこちょするだけじゃ…ずずっ…なかったのぉ…?」 若干落ち着いてきたような気がするが、それでもまだ泣き続けているのは確かで、いつもよりさらに潤んだ目で、涙を浮かべる。――それが、度々頬を伝った。 兄は、妹のそんな姿――泣いている姿が可愛く見えてしまって――こんな時に何故、と心の中で呟きながら、だめだだめだ、と俯いた後に目を瞑って、ぶんぶんと横に頭を振る。 それが何を意味していたなんて妹に解るはずがなく――嫌われてしまったらどうしようという考えが頭の中を埋め尽くし始める。 せっかく泣き止めそうだったのに、その所為でまた泣きたい気持ちが込み上げてきて――妹はとうとう大声で泣き始めてしまうのだった。&br; 大泣きを始めてしまった妹を見て、罪悪感が溢れてくる。それでも、その気持ちとは別に何か、もやもやとしたものが―― ――彼女が可愛くて仕方がない。とにかく可愛い。――そんな感情を、何とか押し込めて彼女を宥める。 しかし、一向に泣き止んでくれる気配のない彼女。謝ってもきりがない。なら―― 「…………ごめんな」 と、一言だけ呟いて、彼――兄は妹を優しく抱き上げる。お互いの毛が柔らかく触れ合った。 妹の、どことなく甘いような、良い匂いが噎せ返るが、それでもなお平常心を保ってただじっと、安心させるように―― そうしながら、背中に回した手をぽんぽんと数回動かす。――それはまるで、赤子を抱いているように―― ――そんな兄の行動に、妹はぴたりと動きを止めて、驚いたように兄の顔を覗く。そこにはいつもの、優しい兄の顔が―― そうして安心しきったのか、再び彼に身体を寄せて、暫くの間、ひっくひっくと泣きじゃくり始めた。&br; 兄の抱擁のおかげで徐々に落ち着いていく妹。――鼻が詰まっていて、兄の匂いが嗅げないのが残念で――しかし、そうしてくれるだけでもう充分だった。 ふと、今更ながら、涙で兄を汚してしまったことに気付いて、慌てて謝りながら兄から離れる。――急いで涙を拭いてそこを見てみると、やはり結構濡れていた。 妹は、とにかく申し訳なさそうに謝ったが、兄は、気にするな、本当に気にしなくていいんだ、と妹を宥めて、それでやっと妹は落ち着く。 「…………」 その後、何だか気まずい雰囲気になって、両者沈黙の状態が続く。 ふと兄を見ると、何ともいえない表情でこちらを見据えていて――妹は兄と視線が合った瞬間恥ずかしそうに目線を逸らして、顔を赤らめて俯く。 兄はそれを見てにやけてしまいそうになるが、今はそれより、どう言葉をかけるかを考えるのが優先だと考えて―― ――しばらく頭に浮かんでくる言葉を整理して、少し重い口を勇気を振り絞って開くのだった。&br; 「…あのさ、……こんなこと言うの、変かもしれないけど……俺のこと、その…」 やはり口ごもってしまって、上手く言葉が出てこない。――妹も目を合わせようとはしてくれなかった。 一度大きく息を吐いて、改めて妹の方を見つめて、今度こそ、とまた口を開く。 「俺のこと……好きか?」 それでも、言ってしまうとまた恥ずかしくなるもので、結局目を逸らしてしまう。 嫌いと言われたらどうしようか、あるいは好きと言われたらどうしようか――妹は不思議そうにしながらも、兄の言った言葉を頭の中で反芻する。 ――好き、というのにも二通りある。もし、兄が考えているのがそっちの方だったとしたら――お互いにまた、暫くの沈黙。――兄は、妹の返事を心配そうに待っていた。 そして、もし好きと言われたら――。そういった想いが、その先の期待が膨らんでしまって――そんな中、妹は兄に対して、少し俯き気味に、小さくこう呟くのだった。&br; 「さっきので嫌いになったもん…」 妹が暗い表情で言った言葉――兄には、それが予想外だったようで、ええっ!?、と思わず声を張り上げて、目を丸くして驚く。 きっと、好きだと言ってもらえる自信があったのだろう――兄はそれでものすごく落ち込んでしまい、がくっと肩を落とす。 そして、今度は自分が泣く番だとばかりに――さすがに妹のように大声で泣きはしなかったが――涙を浮かべて啜り泣きをし始める。 それを見ていた妹は、その後間もなく兄に近づいて行き、俯いていた彼の顔の下に自分の顔を持って行く。 「…ごめん、そんなに悲しかったの…?……嘘だよ、お兄ちゃん。…私、お兄ちゃんのことが好き。……でも、どうして…?」 そして、真剣な表情で、そして不思議そうな表情をして、兄を見据えながら問う。 好きなのが当たり前だというかのように、そして、今更何故そんなことを聞くのか、と不思議そうにして―― ――当然兄はまた、驚いたようにしていたが、それより、一安心というような、ほっとした表情を見せる。 下から自分を精一杯見上げる彼女の視線から、何だか急に恥ずかしくなって、慌てて自分の視線を逸らす。 そして、頬を指で掻きながら、何処かを見ながら顔を火照らせて、彼は詰まり詰まりにこう言った。&br; 「その、あのなぁ…俺が兄ちゃんだからとかじゃなくてさ……俺のこと、雄として…な?……ど、どう思ってる?」 ついに言ってしまった――妹は兄のそんな言葉に、少々驚いた様子で、兄はなおも目を合わせようとせず、顔は虚空を見つめたままで。 そんな兄の様子に、妹はようやく兄の言いたいことが分かったようで、兄の言った好き――つまりそういうことなのか、と納得する。 妹は再び兄をまじまじと見つめて、少し考えているような様子でずっと黙っていた。 兄はもう気が気でないようで、端から見れば確実に挙動不審と言われるような、そんな動きを繰り返していて―― そして、またしてもの沈黙が耐えられなくなったのか、今度は兄の方から先に口を開いた。 「俺はさ…その、お前のこと……す、好きだからっ…」 ――冗談ではないんだ、と言っているような、そんな目つきをしながら、言葉に詰まりながらも、兄は妹をじっと見つめて、妹の返事を待つのだった。&br; 「…ふふ、珍しいね。……きょどっちゃって」 真剣な面持ちの兄とは対照的に、妹は兄を見ながら何だか楽しそうにしていて、それはさっきまで泣いていたとは思えないほどだった。 兄はやはり恥ずかしいのか、再び見据えていた妹から視線を逸らす。しかし、今度は少しそうしただけで、顔を赤らめながらも再び妹に視線を戻す。 そして、ごくり、と生唾を飲み込んだ。――さっきの質問の答えが、待ち遠しくて仕方がない様子だった。 妹はそんなことお構いなしに、マイペースで、そんな兄をじっくり観察しながら、さっきまで微笑んでいた表情を、ゆっくりと真剣なものへと変化させて行く。そして―― 「変……なのかな。…お兄ちゃんの事、私……やっぱり好きかな。うん。…そういう意味でね」 徐々に顔を赤らめながらも、しっかりとした口調で――しかし、よく聞くとその声は震えていて―― いつからか、雄として意識し始めた兄に、そのことを告白できて――兄はそれでものすごく嬉しそうな顔をして微笑んだ――妹も兄に釣られて、満面の笑みになった。 ありがとう、という兄の心からの感謝の言葉に、胸の奥底から熱い何かが込み上げてきて、目の前が潤んでくる。 彼女は、自分が泣き虫である事を、それで改めて実感するのだった。&br; 「お……おいおい、泣くなって……」 涙目になっている妹を見て、やっぱり可愛いな――そう兄は思ってしまう。 さっき彼女が漏らしたあの声が頭に響く。その時の顔が今の顔に重なって見えて―― 妹も好きだ、といってくれた。なら――なら、今度は分かってくれるかも知れない。 ――兄は再びそっと妹を抱いて、今度はゆっくりと床に下ろした。 そして、きょとんとした様子の妹の頬に、そっと口づけを―― 「さっきはごめんな。……だけどさ、……やっぱり……嫌、かな?」 兄はやっぱり恥ずかしいのか、妹と目を合わせようとはしないが――それでも。 それでも、少し妹に期待を寄せながら――心配そうに返事を待っていた。&br; 肩をもたれてそのまま床に倒された後、ぎこちないキスを頬に――そんなことをされるとは当然予想していなくて。 最初は驚いて、ただそんな表情を浮かべたまま兄を見るしかできなかったが、しばらくして落ち着いてきたところで兄に質問されて―― 詰まり詰まり自分の気持ちを伝えるよりも、こうした方が早いと考えた妹は――それは少し勇気がいる行為だったが――目を閉じてゆっくり兄の顔に自分の顔を近づけて行く。 そして、兄にされたように、頬にではなく、彼の口に軽いキスを――それは本当に軽いキスだったが、とても温かみが感じられて―― それからあっという間に兄から少し離れて、顔を赤らめながら兄に満面の笑みを浮かべた。 「…嫌なわけないでしょ、お兄ちゃん」 そして一言だけそう言ってから、何だか楽しそうに兄の反応を静かに見始めた。&br; 「……そっか。……なら、ゆっくり、な……」 そう言って、兄は先ほども触った胸の突起に手を添えて、今度はゆっくりと弄り始める。 くぐもった声が妹の口から漏れ始めても、優しく、ゆっくりと。 そうしてだんだんと妹が身を捩り始めて――それはつまり、より大きな快感が欲しい、という意思の表れで―― それでもなおゆっくりと。まるで妹の反応を楽しむかのように――いや、実際に楽しんでいるのだが。 兄は少し楽しそうに笑って、それでも妹を気遣って丁寧に。 「痛くないか?……それとも、もう少し、速くした方が良いか?」 と、少し悪戯っぽく笑いながら、そう妹に問いかけた――&br; 「…えっと……私、わかんないから…その……任せていいかな…?」 何だか変な感じがする。――胸を触られていて、そう感じるだけだった。 体が不思議と動いてしまうのは――兄の行為で変な声が出てしまうのは何故なのか、正直まだよくわからなかった。 ただ、痛くはなかった。――それで、兄に任せる事に――頼る事にしたのだ。 今の兄なら信じれる。――妹は心からそう思ったに違いない。若干体を硬直させていたが、兄に身を任せていると言っても過言ではないだろう。 「な、何だろう…っ…この感じ……んっ…」 兄は、それじゃあ、少しずつ早くしていってみるな、といった後、再び妹のそこを弄り始める。 妹は兄の行為を興味津々で見ながら、必死に胸からくるその感覚がいったい何なのかを考える。 どう表現すればいいかわからない。――ただ、今は変な感じとしか言いようがなくて。 思わず出てしまう恥ずかしい声に顔を赤らめながら、ただ兄の行為を一心に受け続けていた。&br; 兄は手の動きを少しずつ速めて――そうする度に妹は何とも言えない表情を浮かべて。 まだよく分かっていないのだろう、なんだか不思議そうな顔をしているが。 ――でも身体は正直に――時折喘ぎと一緒にピクリ、と震える。 そんな様子を見て、今度は別の動きを加えようと――妹の口を塞ぐ。 先ほど妹がした軽いキスではなく、今度は舌を入れて濃厚なものを。 ねっとりと甘い彼女の唾液を、そして口内を味わいながら彼女の舌を絡め取る。 二つが合わさってぴちゃ、という淫らな水音。数回彼女の舌を舐めれば、今度は彼女の方から求めてくる。 そんな中で再び手を動かせば、妹は先ほど以上に大きく喘ぎ始めて―― そんな妹にさらに気持ちよくなってもらいたい――そう思った兄はちょっとだけ下の方に手を伸ばして――妹のそこに触れてみた。&br; 「やっ、ちょ、ちょっと待って…そんなところ……いやぁっ、待って、お兄ちゃん…!」 さすがに抵抗があったのか、兄にそこを触れられた瞬間、驚いて体を捩じらせながら兄から離れようとする。 しかし、体に力が入らず、もがくことができなかった。――兄は、急いで手を引っ込めると、心配そうな表情をしながらこちらを見る。 大丈夫か、と言いはしなかったものの、何だかそう聞いてくれているような気がして――妹は、何とか落ち着いた後、ゆっくり口を開いた。 「胸だけじゃ…なかったの…?…そんな汚いところ、どうして…?」 若干涙目になりながらの妹の言葉。――兄は、どう説明しようか必死に考え始めて。 妹が納得してくれるように、と色々考えた末、ようやく答えを見出した。&br; 「そんな汚くなんかないよ。……大丈夫。すぐ慣れるから。……痛かったら言ってくれ、な?」 そう言って、今度はそこへの愛撫を開始する兄。まだきっちりと閉ざされたその部分。 兄にとってもこんなところを触るのは初めてで、若干ぎこちない手つきではあるが―― 試すかのようにゆっくりゆっくり、そこに手を宛がい、するりと這わせていく。 一方の妹はそんな動きに合わせて息を――身体を震わせて、流れてくるその感覚を受け止める。 ――そうして、ただずっとそんなことをしていると。ふと、違う感覚が。 手が湿る感覚。さらに続けると、その辺りの毛がだんだんと湿ってくる。 兄は妹のそんな様子に少し驚きつつも――でも、きちんと感じてくれているんだと思うと嬉しくて――なおもゆっくりと続けて撫でていく。 妹はそんな兄の行動に、ただ身体を任せて待っているだけだったが―― 「……気持ちよく、なってきたか……?」 そんな妹を見て、兄は少し恥ずかしそうにしながらそう聞いた。&br; 「ん……気持ち…よく…?」 兄に顔を赤らめながら聞かれた事――気持ちいいか、という質問に、きょとんとする妹。 最初は、兄が自分に何故そんな事を聞いたのかのかよくわからなかったが――妹は、しばらく考えて、ようやくそれを理解する。 自然と体が動いてしまったり、変な声が出てしまったり――兄に弄られているとこが湿ってきたり――それは、気持ちいいという感覚なんだ、と。 何もかもが初めてのことで――こうやって触られるまで意識はしなかったけれど、されてみるとこんなになっちゃうんだ、と恥ずかしさに勝って感動が。 「うん……気持ちいい」 言うのはものすごく恥ずかしかったが、それより兄に正直な気持ちを伝えたくて。 妹は顔を赤らめながら、笑顔でそんなことを言う。――兄は妹以上に顔を赤らめて、興奮が頂点に達したのか、そこから――背中の噴射口から、炎が――それであたりにものすごい熱気が立ち込める。&br; 「あっ……ご、ごめん!」 兄は即座に火を止めたものの、辺りには凄い熱が。妹はくすくすと笑っていて、それがちょっと悔しくて。 再び、今度は少し速めにそこをなぞる。そうすれば、自然と甘い喘ぎ声が―― 執拗にその部分を何度も何度も。どんどん出てくる液体が、自然とその行為を速くしていく。 そして、少し強めになぞった瞬間、手が少しずれて、手がある一点へ触れた。 ――一瞬、大きく声をあげた妹。ここか、と兄は同じ動きを繰り返す。 こりこりと、少し感触が変わってきたそこ、そして彼女の割れ目はぽたぽたと雫を垂らすぐらいに濡れていて。 妹はそうなっているのが分かったのか、だいぶ恥ずかしそうにしている。 そんな彼女を見て兄は――可愛いよ、とだけ呟いて。もう一方の手も使って、さらに強くそこを擦り始めた――&br; 「うう、んっ…やっ、あっ…」 そこを触られた瞬間、電撃が走ったかのように、ビリビリといった快感が体中に――それが一度ならまだ耐えられたのに―― ――そこが弱いと知った兄は、眼を光らせて集中的にそこを攻めまくる。――当然、妹がそれに耐えれるはずもなかった。 体の底から何かがふつふつと湧き上がってくる感覚と、ものすごい尿意に襲われ始めて―― 「やあぁっ、お、おしっこぉ……っ…」 ものすごく恥ずかしくしながら、兄にそう訴える妹――兄はそれでさらに興奮したようで、調子に乗って、片方の手を胸へとのばし、そこを弄り始める。 妹は、若干泣き声になりながらも必死に兄の攻めに耐えていた。&br; 二カ所を同時に責め立てて、さらに弄る速さを上げていく。――妹の潤んだ顔が可愛くて、兄はとどめとばかりに、少し強めに、そしてかなり早く手を動かす。 その瞬間、妹の悲鳴にも似た声。ぴしゅっ、と弾けた液体が、連続して吐き出されていく。 独特の色と匂い。――妹は、それはもう恥ずかしそうに、毛の下の頬を、分かるくらいに赤く染めて目を背けている。 妹の意志に反してはき出されたそれが、床を塗らして水たまりを作っていく。 「…あ、その、ご、ごめん。……やりすぎた、かな…?」 荒い息を漏らしながら、必死に身体を落ち着けている妹。兄は少し罪悪感を覚えてしまう。 けれど、それ以上に可愛いな、と。――だから、優しく身体を撫でて、兄は妹を落ち着かせていた。&br; 「やりすぎ…だよぉ……ほんとにごめん、私のおしっこ、かかっちゃったよね…?」 妹は兄に、少し不満そうにそう言った後、本当に申し訳なさそうに謝罪する。 水が苦手な上、あろうことか排泄物――尿を兄にかけてしまったのだ。――いくら、兄が妹を弄りすぎたからといって、さすがに―― ――当然のように、それで嫌われてしまうと思った妹は、またまた泣きそうになって涙目になる。――兄は気にするなと言い続けるが、それも空しくて―― すすり泣きし始めてしまった妹を宥めながら、後片付けをし始める兄――床と妹と最後に自分の体を拭いてから、優しく妹を抱く。 背中を摩りながら、何も言いはしなかったが、ただそれをし続けた――その結果、前よりかは早く妹は泣き止んでくれたのだった。 「…ありがとう、お兄ちゃん。……こんな私でも、ほんとに大好きでいてくれる…?」 そしてそんなことを不安そうな面持ちで聞く妹。 兄は、今の妹が悔しいほど可愛くて思わず再び抱きしめなくなるが、その衝動を抑えて、顔を赤らめながら口を開いた。&br; 「…当たり前だろ?」 妹の頬にそっと手を当てて、優しく撫でる。大分濡れてしまった妹を見て、兄はどこか色っぽさを感じてしまって駄目だ駄目だ、と今は嫌らしい考えを首を振って捨てる。 そして、妹にある提案をする。 「なあ、その…汚れちゃったしさ、お風呂……い、一緒に、どうだ…?」 言ってしまってから若干の後悔。 長い間一緒に入ってなかった事もあり、やっぱりまだ恥ずかしさも残っていて、でも、少し妹が嬉しそうな眼差しでこっちを見てきていて、もう断れそうもない。 ちょっと待ってろよ、とだけ兄は言って、お風呂の準備を。蛇口をひねって熱湯を注ぐ。 ちょうど良い湯加減――といっても、この二匹にとってだが――なのを確認して、お湯が溜まるのを暫く待つ。 そして、洗い物を終えた妹を呼んで――いよいよ、お風呂に入ることになった。&br; 「入るよー?」 そう言って風呂場の扉を開けて、ゆっくり中へと入っていく。 しばらく進むとすでに風呂に浸かっている兄の姿が見える。――妹は何だか楽しそうにしながら、ゆっくり兄の横へと入る。 兄は恥ずかしそうにしながらも、妹から離れようとはせず、ただ無言で顔を赤らめながら――これは熱かった所為かもしれないが――何処かを見つめていた。 妹がさらに寄り添うように兄に持たれかかると、兄はさらに恥ずかしそうにして――おいおい、と言いはしたものの、かなり嬉しそうだった。 「うんっ!」 しばらく浸かった後、体洗おうか、という兄の言葉に、元気よく返事をする妹。 そして兄より先に、ばしゃあっ、と湯船から出る。――そして、その後兄が、続いてそこから出てこないことに、どうしたの、と不思議そうに質問する。 兄は、すまん、ちょっと待ってくれ、とだけ言って――このまま上がったら毛が垂れてて――そう考えると、湯船からなかなか出れなかったのだ。&br; 出られない理由はただ一つ。――やっぱり濡れた妹は色っぽくて、兄としては情けないことに、不覚にも、とある一点が反応しかかっていて。 ぺったりと毛が肌にくっついている状態で上がれば、当然見えてしまうわけで――それだけは避けようと何とか理性で抑えてみても、むしろそれは逆効果。 「…ちょっと後ろ向いててくれないか?…背中洗うからさ……な?」 そういってごまかして、妹が振り向いたのを確認してから兄は素早く妹の後ろへ。 これでばれない、と一安心して、妹の毛をわしゃわしゃと洗う。石けんが泡だってかなりの量の泡が妹を包む。 暫く背中を洗って、これで良し、と。――つい、兄はそう言ってしまった。 その瞬間、妹はこちらの方に向いてきて――見られてしまう。 気まずい空気が流れる。妹はそれがどういう意味なのか、まだよく分かってはいないみたいだったが――兄は気まずさのあまり、ずっと俯いてただ黙り込んでいた。&br; 「え、えっと、すっごい腫れてるけど…だ、大丈夫!?」 「…もしかして、これ見て私が心配すると思ったから、さっきなかなか出てこなかったの…?」 ――しばらくの沈黙を破ったのは妹の方だった。 妹は自分なりに、兄の股間が張り詰めている理由を解釈したようで――何も知らない妹は、それを心配そうに凝視する。 幼い頃に見た時とはまるで違うその部分――そのおかげか、兄にはありがたく、素晴らしい勘違いをしている妹――兄は当然そんなこと予想もしていなかった。 ほんとに大丈夫なの、と聞いてくる妹に、え、えっと…ちょっと苦しいかな、と咄嗟に考えた言葉を口に出す。すると妹は―― 「く、苦しいの!?…ど、どうしよう……どうすれば治る…?」 心から兄を心配して、そう聞く。――兄は、にやりとしてしまいそうになるのを必死に堪えて。 そ、そうだな……優しく舐めてくれれば治るかもしれない、といかにも苦しそうに答える。 妹は当然疑いもせず、どう舐めればいい、と素直に聞き返す。――思ってもみなかった展開に、兄は飛び上がりたいような思いだった。 ――冷静に、冷静にを心がけて、満遍なくで、下のほうはいいから、といって妹の反応を窺う。 妹は少し考えた後、うん、わかった、といいながらこくんと頷いた後、真剣な表情のまま兄の棒を労わるようにゆっくり優しく舐め始めた。&br; 「あっ……」 兄の方にも初めての感覚。滾った雄の象徴に、満遍なくまぶされる妹の唾液。 炎タイプだから――かどうかは分からないが、温かい舌が触れる度に、少し反応してしまって――妹はそんな様子も心配なのか、大丈夫?と声を掛けてくる。 大丈夫だから、と兄はそう言って、またひたすらに、妹の奉仕を受け続ける。やがては本当に耐えられないくらいに辛くなってきて―― 「そ、そろそろもう、大丈夫だから、な?」 と、それだけ言って行為を止めさせようとするが―― でも、まだこんなに腫れてるし、と妹は一向に止めようとしてくれない。 もう限界は来ていたが、それでも妹を汚したくはない、と――ただその一心で、兄はずっと耐え続けていた。&br; ただ、治ってほしいと願いながらそこを舐め続ける妹。 そうすると兄は、逆に苦しくなっていっているような――そんな気がしたが、もう大丈夫だと言うからには少しましになってきているのだろう。しかし―― しかし、腫れが収まる気配はなく、逆にさらに膨らんでいっているような、そんな気が――妹は兄の大丈夫だという言葉をその回数分否定し、そこを舐め続けて。 兄は――兄は妹の根気強さにとうとう負けてしまい、もしかしたら中に悪いものが溜まってるのかもしれないな……悪いけど、咥えて思いっきり吸ってくれるか、と何とも申し訳なさそうに。 ――しかし、心の中では、どんな快感がくるのだろう、と期待に胸躍らせながら――妹を汚したくはないという良心を捨ててしまって――ついに、来るべき絶頂のためだ、と屈してしまう。 「…う、うん……気をつける。…ほんと大丈夫なんだね?」 そんなことをして痛くはないのか、と尋ねると、痛くはないだろうけど、歯は立てちゃだめだぞ、と言われて――妹はそれを頭に刻み込んだ後、念のためそう聞く。 それから少し間を空けて、ああ、頼む、という兄の声を確認した後、妹はゆっくりそこに顔を近づけていく。 そして、大きく口を広げて兄の棒をぱくっと咥ええ込んだ後、そのまま力を込めて目一杯そこ吸うのだった。&br; 吸われた瞬間、今まで感じたことのない快感が。熱い口の中で、何か本当に搾り取られるような感覚が―― うあぁっ、と思いっきり声が出てしまう。また心配そうに妹が見つめてくるが、目で大丈夫、と訴えて続けさせる。 二度目も吸われて、いよいよこれは駄目だ、と。――破裂しそうなくらいに膨らんだそこは、びくびくと震えていて、兄はそれでもひたすら耐えて。 快感の波に呑まれそうになりながらも、辛うじてぎりぎりを保つ。――それでも、妹はまた。三度目の吸い上げでいよいよの時が―― 「は、はなしてくれっ……!」 妹は少し驚いた様子で口を離す。――と同時に、白い液体が勢いよく飛び出す。 きゃっ、と妹は驚いて飛び退いたものの、やっぱり避けきることは出来ず―― びゅくっ、と飛んだ大量のそれが妹の顔にかかってしまう。――が、それを気にする余裕もないくらいの快感が兄を襲っていて―― はぁはぁ、といつにも増して荒い息を漏らしながら、力なくその場でへたり込んでいる。 そんな中、これが溜まってたの……?と、妹は興味深そうにそれを触りながら聞いてくる。 「あ、えーと……その…」 と、お茶を濁してとりあえず妹の顔を、そして自分を洗う。 久しぶりだったこともあり、かなりの量が出た……はずなのに――感覚で分かった。これはまだ終わっていないのだ、と。案の定、またそこは膨らもうと努力している。 だから、もう気にしないことにしようとして、兄は再び湯船に隠れた。&br; 「…また横に入っていい…?」 妹は、そんな兄の行動を不思議そうに眺めながらも、少し恥ずかしそうな素振りを見せながら質問する。 兄は、お、おう、と答えたものの、下の状態がばれないか不安で――必死に隠そうとしながら、それが妹に察せられないように努力して―― そのおかげか、妹は特にそれを気にしようとせず、湯船に浸かると再び兄に寄り添って――しばらくして、兄の下が落ち着いてきたところで、兄のほうから風呂から出る提案をする。 風呂から上がると、自らの熱でお互い体を乾かして――あっという間に乾いた後、二人の部屋へ向かう。 その間もずっと妹は兄に寄り添っていて――兄にはそれが堪らなくて、気を抜けばまた下が元気になってきそうで――色んなことを気にかけながらも、ようやく部屋に着くのだった。&br; そうしてベッドに腰を掛け、ふぅ、と一息ついてから、改めて妹の方へ向き直る兄。 やはりまだあどけない目。そんな瞳を兄の方に向けて、妹はじっと兄の方を見ている。 そんな妹に対して、いよいよ本当のこと――さっきまでの行為の意味、そしてこれからの行為の意味――を教えようと、そう兄は決意を固めて―― 「あのさ、その……さっきはごめん。…騙してないで、本当のこと、教えないと…だ、駄目だよな…」 本当のことって何……?と妹は本当に首をかしげて考えて――それでもやっぱり結論は出せなかった。 ただ、何となく兄のあれは悪いものでもなくて、そして何かいけないことをしたのではないかと、少々俯き気味になってしまう。 「いや、別にお前は悪くないんだよ?……たださ、さっきまでのこと、その……な」 先ほどから妙にぼそぼそと、ばつが悪そうに話す兄の様子に、妹はまた不思議そうにする。 「えーと、その……だからさ、さっきまでのことって……えっちなこと、だったんだよな…」 妹はそれを聞いて、今度はとても恥ずかしそうに、顔を赤らめて兄から目を逸らす。 「でさ、その……もっと気持ちいいこと、したくないか……?」 気持ちいいこと、と言う言葉に若干妹は反応してしまって――ぴくり、と身体を動かして、兄は気が気でないようで、そわそわしながらもう一度妹の答えを待っていて―― 妹はか細く、ただ一言――いいよ、とだけ呟いた。&br; そうして兄は妹を優しくベッドへと連れて行き、ゆっくりと横たわらせて――また片手で胸をゆっくりと撫でる。 妹はくぐもった声を少しだけ出しながら、ただ為されるがままにじっとしている。 「ほら、こうやって、触ると気持ちいい場所――まずはそこを優しく触っていくんだ…」 絶え間ない愛撫。それを次第に強く、早くしていって――やがては両手で両方の胸の突起を中心に―― 「乳首、弄ってたら気持ちいいだろ?……こうやってさ、まずは準備していくんだ…」 軽くつまむような、捻るような動きを加えながら、さらに激しく、しかし優しく胸を弄る。 「で、こうしてたら、ここ、濡れてくるんだ。これが気持ちいいって証拠。……ほら、このねばっとした液体がな」 一瞬下を手でなぞって、早くも漏れ出した愛液を手に取り、まざまざと見せつける。 自分の身から出たものが、そんなものだったなんて――と、妹は恥ずかしさのあまり全く目を合わせてくれなくなったが―― ただ、快感だけは確かなようで、息を荒げながら胸の攻めに耐え続けている。 「じゃあ、次は下だな。こっちの方が、もっと気持ちよくなれるんだ。ここ、かなり敏感だからなぁ…」 今度は兄は下の割れ目に手を這わせて、すっと一撫で。その瞬間、妹の声が跳ね上がる。 兄はそのまま、秘部への愛撫を満遍なく、ゆっくりゆっくりと始めていった――&br; 「あ、くっ…へ、変な声が出ちゃうよぉ……これも、気持ちいい証拠…?」 兄のそんな愛撫に歯を食いしばりながら耐える妹――まだ抵抗がある所為か、自然と出てくる喘ぎ声を我慢しているようで―― ――しかし、ああ、だから恥ずかしがらないで、もっとお前の声を聞かせてくれないか、という兄の言葉に、何とか応えたくて、正直に喘ぐことを決意する。 続けて、我慢は体に毒だぞ、という兄の言葉に押されて、ようやく妹は可愛らしい喘ぎ声を出し始める。 下のほうはだいぶ濡れてきたようで、その生々しい音がそれを物語っている。 ――しばらくその状態が続いて、再びあの感覚が――風呂場で起こったような、体の底から熱い何かが湧き上がってくる感覚が――しかし突然、下からの快感が消える。 そして、それに伴ってその感覚が徐々に薄れていってしまって―― 「あ、あれ……どうしてやめちゃうの…?」 妹は頭を持ち上げて不思議そうに、そして不満そうに兄を見据えながら質問する。 そこまで素直に聞かれると思っていなかった兄は、少し戸惑いながらも――あのさ、お兄ちゃんも、その…き、気持ちよくなりたいんだ、とものすごく恥ずかしそうに言う。 そして必死に我慢していたおかげでまだ毛に埋もれているそこを――まだそんな状態である下半身を見た後、再び妹のほうを向く。 そして、お兄ちゃんの言う通りにしてくれるか、と懇願するような眼差しで妹を見る。 妹は、そうだね、ごめん、私ばっかり、と謝った後、どうすればいい、と聞きながら、仰向けの状態から座るような体勢になる。 兄は、とりあえず弄ってみてくれないか、と恥ずかしそうに言った後、妹がしていたように仰向けになって、頭を持ち上げて妹の様子をしっかり窺う。 妹はそこにゆっくり近づくと、おそるおそる手を伸ばして行き、それがあるべき場所を探って――暖かい妹の手がそこに触れた瞬間、兄はビクッと体を痙攣させた。 へぇ……と、感心したような声をあげながら、妹は兄のそこを持って、まずは優しく、揉むように触ってみる。 少しだけ声を漏らす兄。でも、そこにはまだまだ兄としてのプライドがあって、歯を食いしばって快感に耐える。 「でさ、上下に、こう…扱いてくれ…」 妹は教えられた通り、兄の手の動きを真似して手を動かす。そうすると、まだ小さかったそこがみるみるうちに鎌首をもたげ始める。 あっという間に先ほどお風呂場で見た大きさにまで膨れあがる。今や毛に収まらないほど膨張したそこ―― ――こんなに大きくなるんだぁ……すごいね――と、そんなことを無邪気な声で言いつつも―― その周りを妹は一生懸命扱き続ける。すると、今度はまたひくひくと痙攣し始めて――兄はもう良いぞ、とだけ言って妹を棒から離れさせる。そして、次の行為の説明を―― 「あのな、これから先は、えっと……本当は、赤ちゃんを作るときにするんだ。お前の下にさ、少し開いてるところがあるだろ?……そこにさ、これを入れるんだ…」 「…だから、ゆっくりやるからな。最初は痛いはずだけど……我慢してくれ、な?」 妹はそれを聞いて少し怖がってはいたものの、それでも首を縦に振って―― 兄はそっと妹の上に覆い被さって、妹を抱き寄せる。そして、張り詰めた雄の象徴をその割れ目に宛がった――&br; 「うっ…ゆ、ゆっくり……ほんとにゆっくりだよ…?」 あんなものがはたして入るのだろうか、と不安が募るばかりで――懇願するような目で兄を見ながらそう訴える。 兄は、心配するな、とは言ったものの、焦ってぐっと入れてしまうそうになる――理性を総動員して妹にできるだけ痛い思いをさせないために努力していた。 本当にゆっくり、ゆっくりと確実にそこに棒を埋めて行く兄。――妹はやはり苦しいのか、ずっと眉間にしわを寄せてそれに耐えていた。 「い…う……くっ……あっ…」 微かに漏らす声はやはり苦しそうで――兄は、あいている手で妹を優しく撫でながら、えらいぞ、頑張れよ、とそんな励ましの言葉をかけ続ける。 妹は無理に笑顔を作って、嬉しそうに、ありがとう、と言うが――あっという間に表情は元通りに。 一時行為を中断して、やめて欲しければいつでも言えよ、という兄の優しい言葉に、いや、続けて、と――兄は、こくんと頷くと再び行為を再開した。&br; やはり初めてなだけあって、なかなか奥へと進んでいかないが――それでも、少しずつ少しずつ、兄は雄をそこへと入れていく。 苦しそうな顔をしながら、妹は必死に堪えている――そんな妹をいたわりながら、自分の中にこみ上げてくる快感を必死に我慢して、じっくり慣らしながら妹の割れ目に雄を沈めて行く。 そうしてようやく、少し抵抗のある、壁のような部分に到達する。――そこでまた兄は一呼吸置く。 「あのさ、この先……進んでも良いか?……その、大切なもの、って言うか……こうやって、初めてこんなことした、って証。……俺なんかで…」 妹の為にも、この先には進まない方が良いのではないか。やがて出来るであろう恋人のためにも、やはり良くないのでは―― 兄はそう考えて、妹にこれ以上入れるのをためらってしまっている。妹はやはり悩んでいるようで―― 今ならまだ、こうやってやめることもできるけど、どうする?ともう一度兄は聞く。妹はそんな兄に――&br; 「えっと…まだよくわかんないけど、その……お兄ちゃんにならいいよ、私」 そんな兄に、まだ少し悩みながらもそう言う妹。――兄は念のためにもう一度、本当にいいのか、と聞く。 すると妹は、今度は迷いを見せず、真剣な表情をしながら、うん、と頷きながら言った。 兄はそれを確認すると、じゃあいくぞ、といった後、微かにそこに力を込める。そして―― 「ふぅあぁああっっ…!」 ぐっ、と押し込んで、自分の棒の侵入を妨げていたその膜を破る。――やはり妹は痛かったのか、一際大きな叫び声に近い声を上げる。 そして、うっ、うぅ、と嗚咽を漏らしながら泣き始める。――兄は、よおし、よく頑張ったなぁ、と優しく声をかけながら、妹の頬を撫でる。 涙を指で拭き取ってあげながら、泣き止むまで頭を摩ったりしながら――妹が泣き止むのを出来るだけ落ち着きをはらって待ち続けた。&br; 暫くじっと待っていると、妹は幾分か慣れてきたのか――少しだけ笑いながら、もう大丈夫、と兄に伝える。 それでも、まだ少し苦しそうな表情を見せている妹を心配して、兄はもう一度だけ尋ねる。 本当に大丈夫だから、と妹は少し強がりながらもそう言って――兄をそっと抱き寄せる。 ああ、分かった、とだけ兄は言って、さらに奥へと進んでいく。妹は辛そうな声をあげながらも、その痛みに必死に耐えている。 そんなことを繰り返して、ついに兄の象徴は最奥――その壁へと突き当たる。その感触を感じて、兄は妹にそれを告げる。そうして、ほんと、頑張ったなぁ、ともう一度褒める。 妹は相変わらず苦しそうな息づかいをしているが――それでも、恥ずかしいやら嬉しいやらで、また顔を赤くする。 「もう少し休んで、きちんと慣らしてから……動いてみるから。辛かったら、その……ちゃんと言ってくれよ?」 そう言って、兄は妹を落ち着かせるように、もう一度妹の頭を撫でた。&br; ---- 何かしらコメントを頂けると嬉しいです。 #pcomment(兄と妹のコメログ) IP:61.22.93.158 TIME:"2013-01-22 (火) 12:33:08" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E9%A0%BC%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%85%84%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%A6%B9" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; WOW64; Trident/5.0)"