[[音楽って素晴らしいね♪]] 「君達、吹奏楽の助っ人……してくれない?」 今話している先生、音楽のサーナイト先生。 周りからは綺麗とか言われているみたいだけど 僕はそう思わない………… 本当に綺麗なのは隣にい…………いない。 あれ?どこいったのかな? 「先生。フルート持ってきました」 あ、帰ってきた。凄いな。あいつのテレポートは ちなみに僕はバスクラリネットをやっている 凄い物好きしか選ばない楽器………… だけどこの低音の響き、凄く好きだな 勿論彼女の方がもっと好きだよ。 「人数不足で助っ人として参加して欲しいんだけど……いいかな?」 「勿論」 彼女は僕の方を見つめる。参加して欲しいっていうオーラを凄い放っている 「分かりました、参加しましょう」 「頼んだよ。エーフィとブラッキー」 『はい』ってエーフィが返事をした 僕は華麗にスルー チャプター1 僕達は音楽室に行く 部活はそこで行われている 合唱コンクールの時音楽室占領して大部迷惑をかけたから………… あ、まだ自己紹介してなかったね。 僕の名前はブラッキー ちょっとした伴奏者 今はブースターの店で働いている バイトだけどね。楽しいよ、ケーキ屋さんの仕事 先生に仕事頼まれたので今は停止中だけど で、隣にいるのがエーフィ 僕の…………彼女 合唱コンクールの練習中、告白を…… 服装を見ると皆と変わらないのだが、実際はお金持ちのお嬢様 僕と付き合う為、お金を捨てた……… 僕は皆が苦労しているのにお金を紙のように扱う奴らが大嫌いだからだ 「ねぇブラッキー、聞いてるの?」 ちなみにエーフィは楽器を持つと性格まで変わる いつもは甘えん坊なんだけど楽器関係になると目の色から変わる 今は手にフルートが入っている箱が 簡単に言ったら『ぶらっきぃ』から『ブラッキー』に変わる 「ブラッキー!聞いてるの?」 ほらね(笑) 「何?」 「吹奏楽部ってアブソルとウインディ、いなかったっけ…………」 あ…………そうだ。あいつらがいた アブソルとウインディは僕達のライバル的存在 アブソルはとてもピアノが上手い。けど何かが足りない………… 心が無いって言うか…… だからって糞ブラキってよぶのは止めてほしい ウインディはエーフィ同じ位 いや、エーフィよりも上。 どんなに優れた指揮者がいても僕はエーフィしか選ばないよ 「何の楽器やってんだろ、二匹共」 「知ってるよ。アブソルはクラリネット、ウインディはフルートだってさ」 アブソルとはメールをしていた その事を教えてくれた一週間後、変なメール的な事やられ、受信拒否設定をした。 だってさ、合唱コンクール中に『エーフィに告白した?』とか送ってくるんだもん キレるよ誰だって。 「じゃあ先輩だね。礼儀正しくしなくちゃ」 いや…………同学年には必要無、痛てっ 音楽室の扉に勢い良くぶつかる 「あーあ、ブラッキー。何してるんだか…………」 話に夢中で扉ぶつかっちゃったよ…… 仕切直し、扉を開ける 「帰れ糞ブラキ」 早いでしょ、流石にさ。 音楽室の中ではコンクールに向けて練習しているのが分かる 楽譜がそれを物語っている 部長はどこかなあ~っと 「あれ?君達、助っ人?」 一匹のルカリオが話かけてくる 「喋らなくても波動が有るからあなたたちの事は分かるわ」 波動って凄いなぁ………… 「嘘。あんたたち指揮者、伴奏者しかわかんない」 変わった先輩…………エーフィひいてるよ 関係無いけどアブソルが帰れって口パクで言ってる………… 「そうそう、上下関係気にしたら死刑ね」 笑いながら言わないで下さい 「分かりました。先…………」 波動を貯め始める。怖っ…… 「部活の規則、敬語を使ったポケモンには制裁、波動弾!」 もろに直撃を受けるハズだった…………しかし 「エ、エーフィ!」 「大丈夫、効果はいまひとつだから…………」 部屋に一瞬だが冷たい空気が流れた 誰もが庇うなんて思っても見なかったから 「ほらルカリオ、回復の薬」 ルカリオに回復の薬が飛んでいく 「サンキュー、アブソル」 ルカリオは波動を操りキャッチする この部活は上下関係が無いのか…… でも上下関係ないとやりやすいのは確か 余計な感情が生まれないからね 「はい♪エーフィ」 「ありがとう…………」 もう溶け込んでる。凄い 周りは静かになったと思ったら合奏をし始めていた 違う音質の物が重なり豊かな調和(ハーモニー)を奏でている なんて綺麗なんだ…… 「ブラッキーはどんな練習をするの?」 敬語使ったら死ぬ………… 「1、2時間は基礎やってそれから曲練だけど」 「わかってんじゃん。流石伴奏者」 笑いながら言う。なんで笑ってられる これは普通。ピアノにしても吹奏楽にしてもまずは基礎から。基礎が1番大事だからね 軽く基礎をやってからじゃないと絶対弾かない 「はい、これ楽譜。頑張れ」 楽譜を渡される 「で、楽器は?」 「全部アブソルに聞いて、エーフィはウインディに。じゃ」 先輩は席に戻る。僕はエーフィに謝りアブソルの元へ、エーフィはウインディの元へ行く アブソルを呼ぶ。しかし吹く事に熱中していて気付かない 周りは皆吹いているのに僕だけ楽器すら出していない…………惨め エーフィはマッピ練始めたし………… ん?今アブソル、音違ったな。 「ここ違うよ。それにここは滑らかに」 アブソルは黙ってメモを取り始める 「あのさ、バスクラどこ?」 僕はアブソルに楽器の場所を聞く 「糞ブラキ、着いて来な。」 準備室に行く、というか連れ込まれる チャプター2 扉が閉まる 「何で糞ブラキがいるのよ!」 「五月蝿い鞭野郎」 鞭野郎……ウインディに悪口言った日の夜、 ウインディ宅で気絶するまで鞭で叩かれるらしい それが原因で彼女は笑う事がてきなくなった でもアブソルはウインディの事が好き 好きなポケモンなら何やられてもいいのか? 色々おかしい、それがアブソル 「悪い事したから制裁喰らう、どこが悪い?」 全部だと思う…… 「まぁいいや。はい、楽器。壊すなよ」 サンキュー。久しぶりだなバスクラ 小学生の時やった音楽クラブ以来………… 僕はケースを持ち、準備室を後にする………… 音楽室からは音が無くなっていた。 理由……部長が話をし始めていたから………… その音が無い空間に入っていったので扉の開閉音が響く 皆部長の話を聞いているのでそんな開閉音は聞こえていないのと同…… エーフィ…… 「今からパート練ね。特別教室沢山借りれたからさ(笑)」 「じゃあうちら視聴覚室がいいんだイテッ」 先輩、鍵を投げないで下さい。 「じゃあ後はどする?私が決めていい」 「どうせ私達廊下でしょ?」 「でも廊下って意外と響き易いから自分の音聞くのにいいよ。知らなかった?」 「知る訳ないでしょ…………」 上下関係無くなるだけでこんなに楽しめるなんてね あれ?ルカリオ先輩どっからパン出した? ちょっと、喰うなよ 「ルカリオまた~太るよ~」 「じゃあ後食っといてよ」 本来なら♀にそんな事言ったら死刑なんだけどな……… 気にしてないなんて…… だからルカリオ!を投げるな しかもイーブイ、渡されたパン食ってるよ。 「糞ブラキ、いつもの事だから気にするな」 「パンも?」 「今目の前に起きている事全部」 これが普通なんだ。どの部活見てもこんな部活ないよ あ、まだ楽器出してなかった 「じゃあ、エフィブラは準備室に閉じ込めるからそこで練習して」 笑いながら言わないで…… ちょっとそれは何かの虐めですか? フルートとバスクラじゃ音の大きさが違いすぎる バスクラの音で消されるのが普通 いや、でもエーフィなら 「ルカリオ~。コーラちょうだい♪」 「あ、やるよ。飲みかけだけど」 またイーブイか。え?半分飲みかけ? イーブイも普通に飲んでるよ。 「さっきから気になってたんだけど ルカリオってイーブイの事」 突然ルカリオに押され壁に激突する 「もう、イーブイは只の仲間だって」 周りはルカリオを無視し、移動する準備を始めている。 日常茶飯事って訳ね チャプター3 準備室、主に楽器をしまう為に使う。いわゆる物置 練習場所なんて空間さえあれば最低限練習はできる 「ブラッキー、まだ音出してないでしょ。」 エーフィがいるからやる気もいつも以上に増す でも会話は休憩時間位しか許されない 「だからルカリオ~ここは跳ねるようにしなくちゃ」 アブソル……色々と尊敬するよ 僕はマウスピースで音を出し始める ちょこっと説明、マウスピースとは楽器の音を鳴らす為に必要な物 歌口って言えば分かるかな? じゃあリコーダの口を付ける部分。分かった? これは大型楽器になればなる程値段が増す 木管、クラリネット、サックス等はリードと言う物と固定するリガチャが必需品 買うとなると最大で2万は消える 僕は買えないので、いつも学校から借りる ケースを開ける。あ、中入ってた。良かった 準備をし、吹き始める僕 準備室は僕とエーフィが出す不思議な音に満ちていた あ、基礎練習本が無い…先輩に聞くかな……… 準備室から出ようと扉に手をかける あれ?出れねえ!外から鍵かけられてる 誰だよ! 「そういえば、ルカリオが閉じ込めるって言ってたよ…………」 部長…… 「本なら、はい」 エーフィから本を二冊渡される ………………この本は主に指をスムーズに動かす為の本 後、音を正確に合わす為に使う………ってそれはチューナーか エーフィは楽器を置き 「チューナー?はい♪」 ルカリオから借りまくったな………ん?プリクラ? そこにはイーブイの頬にキスをしているルカリオのプリクラが貼ってあった これってさ………うん 「………ブラッキー、今度プリクラ取らない?」 「これみたいな事…………したいから?」 「…………」 ちょっと顔を赤く染めているエーフィ そういえばお金を使うデートした事ないな………… でもデート先がゲームセンターってものなぁ……… デートって♂が奢る物だよね 今度給料貰って余ったら考えるか………… 「あっ、でも考えなくていいよ♪私にお金使わなくてもいいからね♪」 「バイトで貰った余りが貯まったらね……何年先になるのか分からないけどね」 楽器を持つエーフィ 「考えなくてもいいから!」 エーフィは楽器を持つと性格が変わるから これが本来のエーフィだ。 「デートしないなんて嫌でしょ?」 「そうだけどさ…………」 なんだかんだ言って嬉しそうに顔を真っ赤に染めるエーフィ その証拠に尻尾を振っている 「ほら、練習練習。」 マッピ練習と同じような基礎練習 音を出し、その音を保つ 久しぶりすぎてムズイ……… でも基礎固めれば思い出すでしょ エーフィは慣れているのか簡単に音を保っている そりゃ自分の楽器持ってて…………ん? なんかフルートおかしいな………… 安物? 「エーフィそのフルート………」 「これ?ネットで4000円で売ってたから買っちゃった」 安………その割りには音がいいな。 メーカーも見た事無いし…… しかもボタン押す度にカチカチいってる 学校の借りようよ………… 休憩時間なのか音楽室からは声が聞こえる ルクシオ~みんな帰ってきたらどうするんですか? ペンキぶちまけたなんて ノリで乗り切る 音楽室にはイーブイとルカリオしかいない 他は水分補給でもしてるのであろうか でも何でペンキ? 『波動は我に有り』って沢山言うのどうかな? 関係ないでしょだいたい、色鉛筆の変わりだからってペンキ使うのはやめよっていったのに 波動は我に有! 笑いながら喋るイーブイと更に笑いながら喋るルカリオ だいたい何が起きたのかは分かった。色鉛筆が無かったから ペンキ使ってバシャーか なんて地味な事をしているんだ 「ブラッキー、練習。」 あ、また忘れてたよ…… 楽器を持ち、また練習を始める 一時間で基礎練習を終わらせパート練習 パートって言っても二匹しかいないからあまり意味が無い さっきルカリオから渡された楽譜……コンクールで発表する楽譜だ 低音パートはとっても重要な部類に入るから本気でやらなくちゃ 何時も本気だから更に本気でやる。それが普通 練習をし始める。これ普通に難しいでしょ ああ、低音なのに沢山メロディあるからか。 暫く吹き続ける。練習しなきゃ上手くならないから 「ブラッキー、合わせるから準備」 早い、まだ30分しか経ってないから。もう15分は待ってほしいな しかしエーフィが僕に関わらず準備を始めた為、しざるをえなくなった ちょ、メトロノームあったのかよ。だったら最初から出せよ 「これ、使いたくないんだけど…………」 メトロノームを見る。 あのさ、ルカリオ。プリクラ貼らないでください これもう、メトロノームって呼べる代物じゃない ちよっとだけ笑ってしまった………… メトロノームを見てリズムをずれないようにするんだが 無理、変えて貰おう。 僕はメトロノームを持って準備室を出ようとするが……やはり …………開かねぇ…… いつロック解除してくれるんだよ 「諦めて練習やろう♪ブラッキー♪」 仕方ないね。この怪しいメトロノーム見てやるしか……… 練習を始める僕達。コンクールの曲なので細かい所も気をつけてチェックし、 チェックし終わったらまた吹く それを繰り返す 基本それしかやらない。 「そこ、もうちょっと歯切れ良くてもいいと思う」 とまぁこのように互いに意見を出し合う事もある 「エーフィ、切りすぎ。もうちょっと音残してもいいんじゃん?」 「あ、ホントだ。切りすぎてた。」 こんなかんじに僕たちはパート練習をしていた チャプター4 準備室の時計は7時を指していた 僕たちはちょうどいい時間だったので帰る事にした 楽器……持ち帰りたい。 「ブラッキーゴメン。家、バスクラ無い………」 だろうな。そんなマニアック楽器持ってるのがおかしいからね さて、片付けるかな……ドアが開かない………… 「ゴメン、今開けるから」 笑いながら言ってる意味が分からないよ…… 扉が開く。数時間ぶりに外にでる なんか一部感じが変わった気がする 床の色が微妙に違うような…… エーフィも気付いたみたい。 床がピンクっていう事に……… 周りのポケモンからは怒りしか感じられなかった 俺がやりますか……… 「ルカリオ正座!」 え?本当に正座したよ…………まあいっか(笑) 「…………ルカリオがやったのか?」 「…………ハイ」 「どうにかするまで帰らせないよ」 「…………すいませんでした」 ちょ、土下座はいらないって 周りは少し静まったのか、普通の状態に ルカリオはペンキを頑張って剥がし始める 楽器はイーブイが片付けている。同じパートだからなのか彼女だからなのか………… あの二匹には謎が多い 俺も楽器を片付け始める。 「あれ?ブラッキー………まさか残らないつもり?」 残れんの? そうか、部活の活動時間は最大で7時までだからか あれ?もう7時過ぎているけど………… 何処に残るんだ? 音楽室を見渡す。周りのポケモンは楽器を片付け始めている 暫くすると皆帰り始め、今音楽室には6匹しかいない 暇なので吹き始める あ、リードがへばってきた。またかよ チャプター5 時計は8時を指し始める 意外と練習をしていると先生は来ない 指揮、伴奏練習の時も先生が来なかったし 今の時間職員室に行くと先生達眠そう 大人なんだから起きてろよって言いたくなる 実際言うと怒りそうだけど………… 音楽室には 沢山練習をしているエーフィ ネタが無くなってきたのか大量の基礎練習本が横に 口に限界が来てるはずだと思うんだけど 後はアブソルと会話しているウインディ アブソルはウインディによって笑みを失った 理由……ウインディは暴言を吐かれるのが嫌い いつも気絶級の鞭打ち喰らっている あいつの体、見れば分かる。傷だらけ でもアブソルはウインディの事が好き 理由は分からない……… 何でこんな事知ってるかって? 勿論、ライバルだからさ! ピアノコンクールでいつも金銀争いをしている位 最近は金欠で何も出ていない それで最近キレ気味 糞ブラキって言うのも無理も無い 後、ルカリオとイーブイ………… まだやってるよ。ペンキ剥がし あの二匹は付き合ってるのか? いくらなんでも歳離れすぎ 愛に年齢は無い…………か ペンキ剥がし……爪で頑張ってたら終わら無い 確かに僕ならダーク・サウンドですぐに終わるけど アイツ等が本気で反省するまで使わない………… 「ねぇルカリオ~。爪痛い~」 イーブイ統系の爪はいつもは隠れている。 威嚇などに出す事が多い 正直使う機会が無い……… 「やらなくてい~よ」 笑いながら言うルカリオ 反省の顔無しにしか見えない……… 「糞ブラキ、ダーク・サウンド使うから」 まだ早いから、糞アブ ウインディが話に入ってくる 「え~でももう見てられないよ……」 「黙れ糞が、テメェに発言権は無い」 あーあ。今日もウインディに鞭打ちの刑に処されるね。糞アブ 「…………覚えてろよ」 あーあ。目がマジになった 「みんなで虐めしてないで早く~やってあげてよ」 エーフィも見苦しいと感じている 仕方ない…………か 糞アブ、参加しろ 「…………あ、はい。」 やっぱり鞭打ちは怖いか………… ダーク・サウンド第一楽章! この技は音楽をやっているポケモンの為の技 ウインディの体重を一時的に使った技 技の力を強めれば強める程自分にリスクが伴う その時は145キロ減らしたから気絶 この技は二匹で行うとリスクが無い 僕と糞アブが奏でている不快な二重奏によって ペンキが徐々に剥がれ、消滅していく 「何?このメロディ……あれ?ペンキが」 全てのペンキが消滅したのを確認し、技を止める 久しぶりに技使ったから口が疲れた 反動とかじゃない。反動は主に肉体的ダメージだから 「こんなんで疲れてるとか、あんた仮にも助っ人だろ?」 「ブラッキーはまだ疲れてないよ。ね」 笑顔で言うエーフィ。その笑顔は他の♀な笑顔よりも可愛い けど流石に疲れました……勘弁 俺は凄いダランとしている。 「ブラッキー、アブソル。ありがとうございました」 土下座じゃなくていいのに 「次からやるなよ」 アブソルも調子に乗るな 気付けは時計が9時を指していた 部長が『これ以上遅くなるとみんな親心配するでしょ』って言い出したので帰る事にした 皆は楽器をしまい始める。 あ、僕もしまわなくくちゃ……… 音楽室から音色が消える、 今部屋には楽器を片付ける音しか響いていない 軽く整備しようにも道具が無い……虐めか クラリネットの整備用品が一部使えるが 貸してくれる事は無い。あのアブソルだもんな その為菅の中にある水滴を取り除くことしかできない……… 勿論買うお金なんて無い あぁ、誰か貸してくれないかなぁ……… 「糞ブラキ、ウザイ。」 アブソルが持っている道具に目を向ける 「勿論貸さないよ。」 「ウインディの鞭打ちで死」 「貸すから黙れ…………」 道具を渡される アブソルの手の動きが止まる……鞭打ちは自業自得 「………………」 顔では笑っているが目は殺意で満ちていた ウインディ、こっちみないで、なんか怖い………… 怖いポケモンがいるので説明で気を紛らわすか………… マウスピースクリーナ これは楽器の歌口の部分を清潔に保つ道具 シルバーポリッシュ 木管楽器の銀色の部分を磨く やり過ぎると楽器に傷が付くので危険 クリーニングペーパー 確かそのような名前だった気がする まず、片方の紙でタンポに付いた水を取る ベタ付く場合、もう一つのパウダーペーパという紙を使う これだけしか無いの? …………まぁ、そこまで時間無いし、本当は駄目だけどこれで 僕は布にシルバーポリッシュを垂らした後、刷り込み磨き始める 特に銀の部分が汚くなるので、その塊のタル、あさがお部分を丁寧に磨く 布はエーフィから貰った。フルートは表面全てか銀なので良く布を使う 拭かないと錆びる原因にもなるから クラリネットは マッピ、タル、上管、下管、あさがおという順番に分かれている バスクラの場合、タル、あさがお部分が銀の塊なので、 特に汚れやすい その前にこの楽器、全体的に汚い………… でも、時間が無い………仕方ない、明日やりますか、 「そんな掃除したいなら持って帰れば?」 「いいの?持って帰って」 「お前は練習した方がいい。嫌ならいいけど」 僕は返事を言う……『持って帰る』と エーフィの表情がにこやかになっていた よく見ると口が動いていた……… 『また、思い出ができるね…………』 と………… 「エーフィ、糞ブラキ、帰るぞ」 アブソルが帰ろうと誘って来る 嫌だ。こいつと帰るのは……… 「ブラッキー、帰ろう」 僕にこの日で最高の笑顔を見せてくる この笑顔を見ると嫌な事も吹っ飛んでしまう 僕はアブソル達と帰る事にした。 やっぱり楽器って重いな………右手が痺れてきた……… 昔はこれ位は普通にもち運べたんだけどなぁ…… アブソルが呆れているのかバスクラを持ってくれた 「ぶらっきい~、力無いのー」 ゴメン、無いみたい。 「糞ブラキは昔から力無いし、仕方ないよ」 確かにそうだけどさ………… でも昔より力が上がったよ ケーキ屋でバイトをしているからさ 仕事は主にレジ打ち、掃除、 簡単に言うと雑用だね 僕がケーキを作ると何故か粉になっちゃうんだよ だから自分から雑用に回ったんだ どうやったら上手く作れるのかが分からない………… ちゃんとレシピ通り作ってんのに…… やばい、上履きのまま帰る所だった………… 僕たちは靴に履き変え学校を出た チャプター6 辺りは昼間とは見違える程暗い 周りには僕ら4匹しかいなく、静かである 唯一の救いが足跡、この音が有る事によって安心感が得られる 一匹の足跡より沢山の足跡の方良くない? 思わないか………… 「アブソル、今日家に泊まる?」 ウインディがアブソルを家に泊めようとする 拒否は絶対にしないハズ……… 「………………ハイ」 理由は簡単、お仕置きをされる為 部活中にアブソルがウインディを貶した為 意外だと思うけど、ウインディは凄い心が狭い 知っていながらもウインディの事をけなし、何時もお仕置きを受けるアブソルもちょっと あいつは昔と性格が違う ウインディと会う前なんて 『絶対私に王子様が現れてくれるんだから』 とか言ってたが、ウインディと関わりを持った数ヶ月で変わった 『王子様にやっと会えた』とか言っていたが 表情に出ていなかった。本当に会えたのだろうか………… 今日まで付き合っているからアブソルの言葉を信じよう 「ブラッキー、考え事?相談してよ~」 周りから見ると考え事してるようにみえるのかな? 「あ、ここ僕の家だから、じゃあね」 ここがウインディの家か、まだ学校出て少ししか経ってないよ………… これからアブソルに対するお仕置きが始まるのか 「じゃあねアブソル。耐え」 僕はちゃんと続きを言った筈、だけど残虐な音にかき消された……… 残虐な音、それはアブソルを叩く鞭の音だ 「痛……………」 「あれ?ブラッキー。何で知ってるの?」 それを教えていい物だろうか………… 教えない、という事をするとアブソルからどんな事をしてでも聞き出すよな……… どっちにしても鞭打ちが酷くなる筈 言おうとしたがエーフィがテレパシーで『嘘付いて』って言ったので 言葉を変えた 「ダーク・サウンドでアブソルの心を覗いただけだよ」 ダーク・サウンド、悪技だ 楽器になりそうな物で頭に浮かんだ楽譜を弾く 管楽器でもできる その楽譜を吹くと無条件で音が不快になるのが最大の欠点 問題は無いけど、嫌だ 「…………本当にそうなのかな」 またもやアブソルの事を叩く、 ウインディ自身が愛する者を叩いて何が楽しいの? それとも、はなから好きじゃなかったの? アブソルな鞭から逃げようとしていない、 制裁ってこうゆう事か………… 「もうやめてあげて!」 エーフィが大声で言う、この光景を見て耐えられなかったのだろう………… こんな言葉一つで止めるとは思えないんだけど………… 「………本当の事、教えてくれるのか」 まだ言うのか………しつこいな ウインディはアブソルをまた鞭で叩き始める 痛みで顔をしかめる者とその行為自体を楽しんでいる者か僕の目の前にいる 見てて怖くなってきだエーフィは僕の後ろに付く ここで止める方法、本当の事を言うしかない でも、アブソルが言ってたなんて言っていいの? 「分かった……言う……アブソル本人が教えてくれた」 鞭が止まったと思ったら、また音が響く 更にテンポを上げて……… 「外部にバラしてんじゃねぇよ!」 アブソルは叩かれすぎで感覚が無くなってきたのか声を上げない ……………でも腕から手にかけては叩かないんだな 「………本当は叩くの嫌なんじゃないの?」 動きが止まる、図星か。 「違うね、心配してやってるんだよ 腕とか傷つけて何かあったらどうすんのさ」 確かに、ピアノやってるポケモンが腕及び手に支障をきたしたら 絶望するよね だから攻撃しない、何か納得いかない。 「始めから攻撃なんてしなきゃいいじゃん!」 「そう、お前はクズ以下だよ。」 クズなんて言葉、使いたくなかったんだけどな…………忘れて 「お前ら………さっきから聞いていればウインディの悪口ばっかり いい加減にしろよ………」 声に力が無い、残り体力が少ないって事か 愛してるからウインディの悪口言わせたくないのか 分かるけど分からない………… 「これは制裁なんだよ……悪い事をしたら必ず行われる……… 私の為にウインディは………」 ここで言葉は終わる、アブソルの意識がここで途切れたから ウインディは僕達にじゃあねと言い、家に入る それから僕達は中の音を聞いていた ウインディは薬を使いアブソルを覚ました後全力で謝っていた アブソルは気にしていないを連呼している……… 制裁だから………とも言っていた 僕達はもう少し聞きたかったが、時計が10時と表示されていたので帰る事にした あいつらはもう大丈夫、と僕達は思った 鞭打ちは止めないと思うけど………… 家に帰る僕と、僕の家に止まりに行くエーフィの姿があった エーフィはウインディがアブソルを止めている所を見て 自分も止まりたいなと思ったのだろう……… 親は渋々許可をくれた、だけど 「一緒に寝ようね」 満面の笑みで僕に言う そう、僕の部屋は凄い狭いので、布団が一枚しか敷けない 元々家が狭いので、客室なんて物は無い でも親子3匹で暮らしているのであまり気にした事は無い だから4匹目が入るスペースも無い だから僕と一緒に寝るらしい………… よく許可をあげたなぁ、と 「お風呂も一緒に入ろうよ~」 「子供じゃないんだから、無理でしょ」 僕達が子供でもやらないかも……… それにしても月が綺麗だな、 漆黒の世界に優しい光が一つ、 しかし電柱の人工的な光によって空気をぶち壊している 僕の家の近くは電柱等の人工物が無いから月が良く見える 今日は満月…………いいね 月の光浴びたいなぁ 暫く歩くと何かざわめき声が聞こえてきた 何だろうと凄く思った僕は、その場所に向かう だから私達はプリクラ取ろうとしてただけ! 聞き覚えの有る声、数日間前、波動弾エーフィにぶつけた奴ら 僕に当たりそうだった波動弾をエーフィがガードしてくれた、か その方向に言ってみる 行くとイーブイとルカリオが警察官3匹に警察所で絡まれていた 警察官は、ドーブル、キリンリキ、トロピウス 「こんな時間にゲーセンですか、行くなら昼頃行きなさい」 ドーブルがルカリオ達に言う 軽い、軽すぎる、普通なら学校の名前とか言わされたりするはずじゃぁ 「そいつ悪じゃないから早く終わらせて 私達の相手してよ~」 奥に入ったトロピウスが言う 相手………ツッコミは無しだね 「そうだね、次から甘く無いよ」 ルカリオ達が出てくる それにしてもこんな夜遅くにプリクラ取りに行くとか、 おー、お金貯めて撮りたいなぁ、 家、1ポケも無駄にできない位お金ないから………ってええ! ルカリオの波動弾がこちらに向かって飛んでくる その波動弾は僕に当たり爆風を上げ吹っ飛ばす 僕は壁に体を叩きつける、 「ハッ、ぶらっきぃ………ねぇってば!」 大丈夫………けどダメージが大きくて立てないや 「ゴメン、何か嫌な視線感じたからさ」 まるでその視線の先が誰だったのか知っているように笑い転げる 「実際知ってただろ」 「アハハ、バレた?」 実際は波動を感知して見破っただけ。 でも酷くない?隅で見てるのって まるでストーカーだよ」 「ルカリオをストーカーしちゃ駄目、許さないよ」 いや、ストーカーなんてしないし、したくもないよ 僕にはエーフィがいるのに 「てかルカリオとイーブイってどういう関係?」 友達とか親友とかその辺お言葉が返ってくるかと思った 先輩と後輩の恋愛なんて無いと思ったからさ たまに有るって聞いたけど………… するとルカリオとイーブイはキスをし始めた こんなところで普通するか? ほかのポケモンが見たら回れ右して引き返すぞ 無音の空間には二匹が互いの事を思いながらキスするときの音が響く 僕たちがいるのにキスをしないでくれ、こっちまで変な感じにになる 互いの口を離す 「これで分かった?」 はい、すごく分かりました。これ以上ここにいるとおかしくなる でも体が動かない………… 「じゃ、じゃあもう遅いから帰るね………」 「あ。じゃあね」 ルカリオ、なんであんなに元気なんだろう。 もう夜遅いよ………… 僕の体は何かに持ち上げられたようなかんじになる 実際エーフィが僕のことを持ち上げていたからそう感じただけであって………………… ……………………え? 「エーフィ、僕のことはいいか下ろして」 「大丈夫だよ。それに今までの借りも返さないと」 今までの仮、多分あのことだろう 合唱コンクールの時ワケ有りでエーフィの事を 卒業式の時指揮伴奏を決める時と二回 別に仮なんて作ったつもりないんだけどなぁ 「よーし、早く家に帰えろ」 遅いスピードだが少しずつ家に向かっている チャプター7 十五分かけて自宅に到着 すっかり僕の体は回復し、もう平気になっていた 多分親は寝ているだろう。その証拠に部屋の明りは消えている 僕は家の鍵を開け中に入る 「ちょっと散らかってるかもしれないけど気にしないでね」 エーフィは頷くと家の中に入る 僕の家の構造はこうだ 玄関、少し廊下、大きい部屋、僕の部屋、両親の部屋 後風呂場とトイレとか 一部屋一部屋が狭い。でも贅沢は言えないし、言う必要も無い テーブルの上には『チンして食べなさい』という書置きと二匹分のご飯が 「ぶらっきぃ、お風呂とご飯、どっちがいい?」 エプロンを着用したエーフィが言う か……可愛い……… いま、よからぬ妄想をしてしまった 「どうしたの?早く決めてよぉー」 腕にしがみついて来る。エーフィ 胸………当たってるよ……………… その事を知っているのか更に擦り付けてくる 体内が心底から熱くなっている…………… 「じゃぁ………お風呂……入ってくるね」 とりあえずお風呂に入って気持ちを静めてこなくちゃ 今ので汗も多少掻いちゃったし……………… 家そのものが狭いのでお風呂場なんてすぐにつく 服のポケットに物が入っていないかを確認した後、脱ぎ、洗濯機に入れる お風呂は奇跡的に沸いていた てことは僕達が帰ってくる前までは起きていたって事かな 僕はお風呂場で体を丁寧に洗い湯船につかる ここで少し身体の疼きを沈めて………… 「ぶらっきぃ、入るよ」 ちょっと待ってよ………… 今の僕には慌てる事しか出来なかった。それでもエーフィは入ってくる 「何してるのー、そんなに慌ててー」 僕の目に移ったエーフィはいつもとは違う 着ている物が無い分動きやすそう 更に何も付けていないので普段見えない物まで見えてし……… いけないいけない。見てはいけないんだ そう心の中では思っている でも視線が下の方に………… エーフイは視線の先を追いかけると顔を紅潮させ、下の口を手で隠す 「えっち…………」 僕とエーフィの顔が更に紅潮する 恥ずかしさのあまり互いに後ろを向く 身体を静めにお風呂に入ったのにこれじゃあ意味がないよ……… エーフィもそうだ。『下の』口から涎の様に液体が漏れ出していて………… あー、だめだ。見ちゃだめだ…… お風呂場が静まり返っていたが、先に声を出したのはエーフィだった 「ぶらっきぃ………ココ…………見たいの?」 言い終わり僕の方に両脚を広げてくる 同時に僕をおかしくさせるような匂いがこちらに…… 駄目と思っても見てしまう………自分が情けなく感じてくる 僕は黙って後ろを向く、これ以上やってると暴走しかねないから 僕はこのまま後ろを向き続けたが、無理だった お風呂場には今水音とエーフィの喘ぎ声がこの空間を支配してる…… 湯船で暴れていないから僕からは水音が発せられないし、シャワーも付けていない てことはエーフィ………まさかね ♂の僕が数センチ先にいるのにそんな事は……… しかし、このなんとも言えない香りと水音、自身の甘い声 信じたくないけど 「ぶらっきぃ…あっ……激しっ……」 僕の名前をエーフィが呼んでいたので振り向く 僕が見た光景………… 自分の尻尾を出し入れし、快感を得ているエーフィ……… 自分で言うのは恥ずかしいが、尻尾を僕のモノとして自慰しているようだ…… 僕のモノは更に肥大し、痛すぎるほど勃っていた 多分握ったら僕の中にある液が暴発するだろう もうどうにでもなれ、最後まで見てしまおうという気持ちが芽生えたらしい 「イク………イッちゃ……あああああああっ!」 今までの行動で興奮し、絶頂が早かった………… 下の口から沢山の液が溢れ出す…… 仰け反っていた身体は支えるのを忘れたように ぐったりとしている 今この空間を支配しているのはエーフィの声のみ 身体を動かすのを忘れたのか それとも動く力がないのか 尻尾はその……まだ刺さってる って、そんなこと言ってる場合じゃない……… このままお風呂から出たら…… 色んな意味でヤバイ……… エーフィをシャワーで念入りに洗う ♀ってどう洗えばいいのか分からない……… とりあえず全身石鹸塗れにして流す……… 自分自身の液は取れたみたいだね 「ぶらっきぃの…………大きいね」 今気がつく、自分のモノを隠さないで行動したから………… 見られた………… 僕のモノが勢い良く暴発する 見られただけじゃなかった。エーフィが咥え、その快感に耐え切れなくなったからだ エーフィは暴発した時驚いてはいたが全て飲もうと必死になっっていた 「ちょっと、吐き出したほうが」 「いいもん…………だって、ぶらっきぃから出てきたものだよ…………」 これ以上言っても無駄か………… 僕達は互いの身体をもう一回洗いお風呂から出る………… 先に身体を拭いたエーフィはご飯の支度をしてくれた って言っても………ただレンチンするだけだけどね 寝巻きに着替えリビングに入る 「もうすぐで焼けるからさ。待っててね」 笑顔で僕に言う しかし、体力に限界が来ているらしく眠そう 一つ気になるのが…………なんでエプロンしか付けてないの? 電子レンジが黙る。どうやら焼けたみたいだ エーフィはせっせと並べる 「あ、あのさ、何でエプロンしか着てないの?寝巻き着ようよ」 エーフィのバッグには寝巻きがちゃんと入っていたが エーフィは着ようとしない 「あれ?私を食べないの」 「食べません」 「本番は無し………ちぇ」 今の言葉は聴かなかったことにします 寝巻きに着替えだすエーフィ やっぱ身体が疼くな………いや、エーフィの事見て起きてるんじゃなくて……… 今日満月だからさ、ちょっと外に出たいなーなんて 最近『月の光』っていう技覚えたから それも使ってみたくて 楽しく会話をしながら食べた夕食 いや、12時に夕食は無いか 夜食だよね チャプター8 いよいよ寝る時間だ………… 確か僕とエーフィが一緒に寝なくちゃいけないんだっけ 凄い恥ずかしいからそんなことしたくないんだけど でも、結局は月を見に行くからほとんど関係ない 僕の部屋には 積まれた学校道具、後ピアノが一台 後他には言えないような雑誌 グラエナが無理矢理僕にくれて まだ一回も見ていないけどちゃんとピアノの裏に隠した 今はエーフィが読んでいる 「エーフィ、何読んでるの?」 「細かい事は気にしない。そうだ、こんなのやってくれない?」 本を見る。そこには♂が後ろから己のモノで♀のをめいっぱい突いている写真が……… って、これは無理。 まだそんな年齢にもなってないでしょ 「それもって帰っていいから、今日は諦めて。」 「えー。もういいよっ………… 」 反抗するがバックに入れている そういえば色々知識が乗ってるって言ってたな………… まさか…………な ふぁーあ、もう眠くなっちゃった 欠伸をするがこれは嘘 さっさとエーフィを寝かして外に出たい 僕は布団に入る ん?新着メール1通? 誰からだろ。後で確認するかな しばらくするとエーフィが入ってきた 僕に笑顔で話しかけた後その…………抱きついてきた 互いに『おやすみ』と言い、深い眠りにつく 僕?寝れるわけがないじゃん 逆にこの状態で寝たらすごいよそれに今から『月』見に行って『月の光』を使うんだよ 真昼間に使って成功し、回復したけど 月がね、出てないも同然だったんですよ だから今日、使ってみる事にする エーフィには悪いけど………… 僕はエーフィを起こさないように腕から手を離す 離しても興奮は止まらない これじゃあ只の変体だな………… 玄関を開け外に出る。 少しだけエーフィの身体が動いたような気がした 外に出ると街灯が消えていて、まるで無の世界 実際無の世界って何なのか知らないけど とにかく何もないような感じ 空は曇っていて月を見ることが出来ない だけど僕は革命を起こす 革命でもないけど、 『月の光』を発動してる間は たとえ曇ってようが 雷が落ちてようが 完全に月を見ることが出来る それを利用して見る うーん、音楽以外で頭が冴えたのって初めてかな やっぱ高い所で見たほうがいいよね 今更だけどココはアパート、屋根に登るのは不可能ですね それなら…………どこも無い………… いいよーだ、近くに公園有るし、そこで見るよーだ 公園は歩いて15秒の所に有る なので気軽に遊ぶことが出来る っていってもいつもは行かないけど たまに暇な時エーフィとブランコで遊ぶ 幼稚って言ったら怒るよ 実際楽しいんだから 公園に行く前に林檎ジュースを購入 ジュースって見ると飲みたくなる 飲みながら歩くと公園に着く なんか、出かけた気がしないなっていつも思う そういえば、さっきのメール、誰からだったんだろ ケータイを開きメールを確認する 公園では携帯のプッシュ音が響く 周りに他の音が無いから うわ、アブソルからだ 件名 Re: 本文 エーフィとは上手く行ってるの? ………聞く必要性が全く感じられない質問は却下 アブソルは親友って言ってたけど実際は 元彼女だったんだ。 今話すつもりは無いよ 月見たいし 僕は公園の中央に移動し技発動の準備をする よし、『月の光!』 ブラッキーの間上の雲が裂け、そこから月の光がブラッキーを明るく照らす うわ………綺麗……… 無の世界に一つだけの光 この光だけが唯一地上を明るく照らすことが出来る優しい光 太陽みたいに明るくは無いけどそこがいい 技の発動が終わる 今日はこれだけか、しかたない、次の満月を待つかな オレンジジュースを購入して飲み、僕は家に帰る 時計は2時を指している 流石にもう寝ないとマズイ 布団の中で寝ていたエーフィの隣に入り静かに眠りにつく 「お休み、エーフ」 無意識で僕の唇に自分自身の唇を重ねるエーフィ 僕はそのまま深い眠りへとついた……………… チャプター9 その後僕達が助っ人として参加していた部活、吹奏楽部は コンクールで『金』ではなく『銀』を取った 泣くポケモン、怒るポケモンなどがいたが そこで泣いてもいみが無いだろ? その結果で満足できないならもっと努力すればいいだろ と言ってやった それから部活のメンバーの団結力が強まったらしい 僕とエーフィは部活が終わり、また普段と同じ生活に戻った まさか僕とエーフィが数ヶ月前まで吹奏楽をやっていたという事は 多分広まっていないと思う バスクラやっているっていう事は秘密 僕はピアノしかできないんだ って周りに思い込ませるのも楽しいし エーフィだって同じ……… 楽しいんだって エーフィは僕があげた本がバレて親に叱られたらしい 「お前にはブラッキーがいるだろって言われた」 本とかじゃなくて現実にいる僕を求めろって 早いと思うんだけどなぁ 「本番じゃなきゃいいんだね………うん」 なんか、嫌な感じがする うぅ…………… あ………そろそろ帰らなくちゃ じゃぁ。また音楽関係のことがあったら話すから じゃぁね 二匹は闇夜に消えていく……… ブラッキーとエーフィの恋物語 今日もどこかで……… 続いている ~fin~ - you are a god!god!oh my god! ―― &new{2010-04-13 (火) 16:08:37}; - サイコー♪ ムラムラ… ――[[キュウリアス]] &new{2010-06-24 (木) 12:58:03}; #comment