writer is [[双牙連刃]] 新光更新の繋ぎに短編投下! 主人公起用は、避難所のリクスレよりアブソル(♀)でございます。 ……官能表現、&color(Red){有り};でございます。お気をつけくださいませ! ---- ……はぁ、どうして私はご主人に抱っこされながらホラー番組なんて見てるんだろ? もう疲れたから寝たいんだけど。 大体怖いの苦手なのにホラー番組を見る意味が分からない。しかも偽物だってバレバレの三流番組なのに、私を抱く腕が震えてるのが分かるし。 もし私が人間の言葉を喋れてれば間違いなく『こんな事してないで寝れば?』って言ってる。もう夜の9時も過ぎてるんだし、本当に眠い。 っていうか、幾ら人間とポケモンだって言っても、男が牝を怖いの誤魔化す為に抱き枕状態にするってどうなの? 情けないよねぇ。 あ、霊媒師って嘘ついてる男が変な事ブツブツ言い出した。お払いなんてねぇ……払われてる人になんにも憑いてないのにね。 これでも災いポケモンって呼ばれるだけはあるからね。何かしらの災いが憑いてれば、霊とかそういうのかは分からなくても大体は分かるもんね。 演技するのも大変だよねぇ。映像の中の憑いてる人はわざと苦しみだした。お仕事頑張ってー。 「あ、アブソル……俺にこんなの憑いてないよな? な?」 返事の代わりに冷ややかな視線を送ってあげた。訴えてるのはもちろん、下らない事してないで私の睡眠時間を頂戴って事。 あぁ、全然見えてないや。なんだかなぁ。 っていうか、この家の牡ってどうしてこう臆病なのに好奇心旺盛なのが揃ってるのかしら? ま、ワンルームのこの部屋に逃げ場が無いのも問題なんだけど。 二匹ほど、それぞれ別の部屋の隅で震えてるポケモンが居る。一匹は黒くて、もう一匹は黄色と水色。だらしないわよね、こんなの怖がっちゃって。 あ、私を抱いて耐えてたご主人もついに布団を被った。テレビには、丁度霊体験って言うのをモチーフにした物語の最後のほうが映ってる。霊が出てきてドーンって感じかな。 見てないならもう消していいよね。えっとリモコンリモコン、電源のボタン押してっと。よし、テレビは映らなくなった。 更に部屋の電気をつけて、ホラー番組上映会は終わりっと。まったく、人間の使う物を私に弄らせないでほしいわよね。 「ほら、クロもライも震えてないでしゃきっとする!」 「ひゃう!?」 「ひゃぁぁぁ!?」 ……なんで私の声でひっくり返るのよ。臆病にも程があるでしょ。 そうそう、私がクロって呼んだのがブラッキーで、ライって呼んだのがライボルト。ご主人は種族名で呼んでるけど、私達はそれぞれで呼び合ってるの。 「あ、アル姉ちゃん? 急に声掛けないでよぉ」 「し、心臓止まるかと思った……」 「だらしないわね、それでも牡なの?」 「だって、怖いものは怖いんだもん」 「お、お前はなんでそんなに平気なんだよ? お化けだぞ? ゴーストタイプのポケモンとは訳が違うだろ」 あんた達はもう少し世の中を見てきなさい。お化けよりもニュースでやってる通り魔とか強盗事件のほうが怖いわよ。 ご主人は……布団の中でもう寝てたわ。若干苦しんでるけど、怖がりが怖い番組見てすぐ眠ればこうなるわよね。 「さっ、私達も寝ましょうか。……言っておくけど、怖い夢見たとかで起こさないでね」 「え~……」 「な、なら先に近くで寝ておくのを要求する!」 「別にいいけど、情けないとか思わないの?」 「そんな事思う前に寝覚めが悪いほうが嫌だ!」 結局、クロとライの間で私は寝る事になった。駄目だこの牡二匹、早くなんとかしないと。 ---- 私の名前はアル。って言っても、ご主人が付けた名前ではないけどね。もう分かってるだろうけど、牝のアブソルよ。 元は他のトレーナーのところで生まれて、ライと一緒に今のご主人に貰われて今に至ってるわ。クロはその後にご主人が連れてきた弟みたいなものね。一応懐き進化でブラッキーになってるし、ご主人には懐いてるのかな? で、ご主人は現役の大学生。それがホラー番組如きでがたがた震えてるんだからどうしようも無いわよねぇ。 「う~、夢見が悪い……」 完全に自分の所為でそうなったんだから誰にも文句言えないじゃないねぇ? ほんと、なんで怖い物好きなのかしら? 今日は朝から受けなきゃならない講義があるって言ってたから、私達は一日家で留守番。一人暮らし用のマンションだから狭いのよね。 大学生になってから始めたこのご主人の一人暮らし、私達は拒否権無く連れて来られたけど、食費とか考えたらミスチョイスだったと思うのよね。だって、純粋に頭数が三つ増えるんだからね。 「じゃ、行ってくる。アブソル、ブラッキーとライボルトの事よろしくな」 一鳴きして返事してみせると、ご主人は安心した顔して出発した。さて、これから私は家の中限定で自由になったと。 と言ってもまずする事は、私の事挟んで寝てた牡二匹を起こす事から始まるんだけど。 「ほら、ライもクロもそろそろ起きる!」 「う~ん……お早うアル姉ちゃん。ご主人はもう行っちゃったの?」 「えぇ。早く朝ごはん食べちゃいなさい」 「はーい」 さて、これでクロはよし。後は……。 「ライも狸寝入りしてないで起きなさいよ。もう、起きてるならたまには代わりにご主人の見送りしてよね」 「バレてたか? いやだって、ご主人だってアルに見送られるのが良いみたいだしな」 そんなことも無いと思うんだけどね。とにかく、二匹がご飯食べ始めた事だし、私はテレビのニュースでも見てようかしら。 相変わらず交通事故とかのニュースが多いわね……ご主人にこういう災いが降り掛からないかは、朝の内に予見出来るからそれとなく注意するように促せるけど、他の人にまでそれは出来ないからね。怖い怖い。 この部屋狭いから、出来る事ってあんまり無いのよね。今日は何して時間潰そうかしら。 「ご馳走様。アル姉ちゃん、今日は何処か出掛けないの?」 「そうねぇ、出掛けてもいいんだけど……」 あぁ、私、ご主人は知らないけどたまに出掛けてるの。鍵は私もライも開け閉め出来たりするのよね。 でも外に出ると割と面倒も多いのよねぇ、悠々と歩ける訳じゃないし、私だと色々見えちゃうし。 うん、今日は家で大人しくしてようかしらね。 「やっぱり、今日は家に居るわ」 「やった! じゃあ何かして遊ぼうよ!」 「いいけど、家で出来る事って限られるわよねぇ」 「そんなら、面白い事があるぞ」 あら、聞いてるだけかと思ったらライも混ざってきたわ。面白い事って何かしら? 宝探し? ご主人が隠してる物を見つけたら勝ちって……この狭い部屋の何処に何を隠してるって言うのよ? 「実はこの前な? 夜中になんか物音がして目を覚ました事があったんだけどな」 「うん」 「なんかご主人がごそごそやってるのを見掛けたんだよ。そん時は眠くてすぐに寝ちゃったけど、あれはなんか隠してる感じだったな」 「へぇ、じゃあそれを見つけたらいいってこと?」 「そういう事。暇潰しにはなりそうだろ?」 まぁ、暇潰しくらいには、ね。クロもやる気みたいだし、ちょっと探してみようかしらね。 でも、本当にこの部屋に何か隠しておけるスペースなんてあるのかしら? なんでか競争になっちゃってるし、とりあえず思いつくところを探そうかしら。 まずは定番のベッドの下とか? うーん……特に何も無いわね。ちょっとありきたり過ぎたかしら。 大体、ご主人が何かを隠すって事は、私達に対して何かを隠したって事よね。それなら、私達がすぐに見つけられるところに何かを隠すとは考え難いわね。 「あ、お金だ」 「え?」 「何?」 クロがご主人の大学で使ってる教科書の中から何か見つけたみたい。お金って……。 あら、本当ね。どうしてこんなところに一万円札が? それに、千円札や五千円も挟まってるわね。 「これかなぁ? ご主人が隠してた物って」 「どうなのかしら? お金なんて、私達には使いようが無いんだから隠す必要も無いと思うんだけど」 「そうだよなぁ。あ、あれか。へそくりって奴じゃないか?」 うーん、こういうのってそう言うのかしら? そもそもご主人の親からの仕送りって奴なのよね。 つまり隠す必要が無い。のにこんなところに挟まってる。……謎ね。 「まぁいいや、これでクロが一つだな」 「一つって?」 「この分だとまだ何かありそうだろ? だから見つけた数を覚えておこうと思ってな。で、一番は今日負けた二匹に言う事聞かせるとか」 「また変な事を……それにそんなに隠してある物があるとは思えないけど?」 「まぁまぁ、とにかくやろうぜ」 なんだか嫌な予感もするんだけど……とにかく探しましょう。私が一番になればいいだけなんだし。 それからも、部屋を探すとかなりの物が見つかったわ。妙な箱とかばっかりだけど。何が入ってるのかしらこれ? 「うーん……」 「結構あったわね。よく分からない物ばかりだけど」 「全部開かないようにされてるし、なんなのかなぁ?」 「それよりも、やっぱり最初のクロの金見つけたのが厄介だよなぁ、リードしたままだぞ」 「何よ? こんなのただの遊びなんだし、そんなの気にしなければいいじゃない」 「えぇ!? じゃあ言う事聞いてもらうの無しなの!? 僕その為に頑張ったのにぃ……」 この牡二匹は、一体どんな事言うつもりなのよ……。あまり変な事言わないでほしいわね。 さて、もう見つかる物は無さそうね。二匹が荒らした後を直すのもいい加減面倒だし、そろそろ終わりにしたいわね。 「じゃ、もう無いみたいだし、ご主人の隠し物探しは終わりでいいわよね」 「……いや、実はもう一箇所見たいところがあるんだ」 「は? 何処よ?」 「あそこだ」 ライがクローゼットの上の収納スペースを指してる。まぁ、私達じゃあ届かないし開けられないから無視してたのよね。 どうやって調べるのか聞いたら、一緒に台になる物を集めさせられたわ。本の入ったダンボールとか普通に重いのよ? 牝にやらせないでほしいわ。 大きめのダンボール一個だけど、ジャンプすれば届くかしら? 後は、どうやってあの扉を開けるかね。 「やる気がある時の俺に不可能は無い! ぜぃっ!」 うわ、普通に跳んだわ。しかも前脚を扉の取っ手に引っ掛けてる。無駄に神業発動させたわね。 「いででで! でも、これで、どうだ!」 「あら、やるじゃな……って、何か落ちてきたわね?」 「これ、本みたいだよ」 パサパサっと落ちてきた本……これって、旅行の本? どうしてこんなものが? ん? 特集は、『ポケモンと行く、五泊六日シンオウ雪祭りツアー』って……。 「もしかしてご主人、僕達とこれに行こうとしてるのかなぁ?」 「こんな雑誌買ってるんだから、そうなんでしょうね。ふふ、驚かせる為に隠してたってところかしら」 「なんだぁ、てっきりもっと驚くもんが出てくるのかと思ったんだけどな」 「いいじゃない。こういうのって、かなり嬉しいじゃない? ねぇ、クロ」 「そうだね。旅行かぁ~」 そうか、教科書に挟んであったお金はこれの軍資金ってところかしら。月の生活費から捻出? それとも、バイトでもしてるのかしら。そういえば最近、帰ってくるの結構遅くなってる日とかあったわ。 なんでもいいわね。私達との旅行の為に頑張ってるなら、抱っこするくらいは許してあげようかしら。 これは、見つけなかった事にするのが良いわね。折角驚かそうとしてくれてるんだし、そっとしておきましょう。 「ん? なんか別な本も混じってるみたいだぞ?」 「え? あらホントね。カバーが掛かってるから表紙も分からないわ」 「開いてみれば分かるんじゃないかな? 別に、開けなくなってる訳じゃないみたいだよ」 それもそうね。今度は何の本かしら? ……これは、漫画かしら? あら、人間とポケモンが普通に喋ってるわね。私達もご主人と話せたら面白いかもしれないわね。 あ、あら? なんだか読み進める度に妖しい雰囲気になっていってるんだけど? これ、普通の漫画よね? 信じてるわよ、ご主人? 「ちょ、ちょっとこれ、この辺りで止めておきましょうか? 見ちゃいけない物を見そうな気がするんだけど」 うわ、反応が無い。っていうより釘付けになってる。ページ捲る役割もいつの間にか奪われてるし。 あぁ、出会いたくないページに来ちゃった。キスしちゃってるわ。これ、そういう本なのね……ご主人、どうしてこんな物を? 救いなのは、ポケモンの方がアブソルじゃない事かしら。それでも結構引くわー。 チラッと二匹を見たら、かなり興奮値が上がってるのが分かるわ。あれ? この挟まれてる状況危険じゃない? 「す、ストップストップ! これ以上は駄目! クロの精神衛生上良くないわ!」 「いやでも、ここまで見たら先も気になるだろ? なぁクロ?」 「う、うん」 えぇー、挟まれてるから逃げれないし、ほらぁ、もうそういう事始めてるページに入っちゃったじゃない。見ないわよ、私は見ないからね! 目を閉じてるからページの捲れる音だけが入ってくる。じっくり読んでないで早く終わらせてよね、もぉ~、こんなの見つけなければよかったわ。 うぅ、お願いだから早く終わってこの悪夢の時間。 「ん? これって……」 「アシスタントってところに、ご主人の名前が載ってるよ?」 「へ?」 あら、捲れる音が収まったと思ったら最後まで行ってたのね。しかも、本当にアシスタントって所にご主人の名前が載ってる。 つまり……ご主人、これを描く手伝いしたから買ってきたか貰ってきたって事!? あぁ、なんだかちょっとホッとした……。 そうよね、ご主人はホラー好きだけど、こういうのには興味無さそうだものね。変な勘違いして怪しむところだったわ。 「はぁ~、よかった……」 「ご主人、こんなの手伝えたのか……すげぇな」 「うん、凄かった……」 何が凄かったのかは聞かないでおきましょう。聞きたくないし。 さてさて、もうこの本は元の場所に戻しておきましょう。ご主人もわざわざ隠してたんだし、出しておいたら大変な事になりそうよね。 「はい、もう読み終わったんなら片付けるわよ。出したのライなんだから、ちゃんと手伝ってよ?」 「え、あ、あぁ」 ? なんか動きがぎこちないけど、気にしないで片付けちゃいましょ。 ---- すっかり片付けも終わったし、お昼のご飯も食べた。これからご主人が帰ってくるまで約六時間はあるのよね……どうしようかしら? 「アール姉ちゃん♪ ねぇ、抱っこしてよ」 「抱っこ? あぁ、そういえばイーブイだった頃によくしてあげたわね。どうしたの、急に?」 「えへへ、だってさっきの隠し物探しで僕、一番だったもん。ライ兄ちゃんと一緒だったけど」 あぁ、そうだったわね。って、私が一つ足らずで最下位だったのね……まぁ、抱っこくらいならいいかしら。 お座りの状態になった私に、クロが背中からもたれ掛かって来る。やっぱりブラッキーだと大きいわね。えっと、この状態から後ろ足を伸ばして、と。 「これでいいかしら?」 「うん! あったかいね」 「そうね。でも、クロもすっかり大きくなったし、そろそろ私に甘えるのも卒業しなきゃ駄目よ~?」 「やだやだー、僕、アル姉ちゃんとずっと仲良くするんだもん」 ふふ、こういうところはまだまだ子供ね。……さっきの本、やっぱりまだクロには内容が早過ぎたみたいね。 角が当たらないように、逆のほうからクロの顔を覗きこむ。嬉しそうな顔してるわね……これくらいで喜ぶなら、もっとやってあげようかしら? あら、そういえばライは何処行ったのかしら? ご飯食べるまでは居たけど、居なくなったわね。ドアの鍵は開いてないし、外には行ってないみたいだけど。 「……ねぇ、アル姉ちゃん」 「ん、なぁに?」 「アル姉ちゃん、僕とライ兄ちゃんの事って、好き?」 「そうねぇ、嫌いな訳は無いわよ。だって、ずっと一緒に暮らしてるんだものね」 「僕ね……」 クルッと向きを変えたクロの顔は、うっすらと赤くなってるように見えた。基本的に黒いからよーく見ないと分からないけど。 「アル姉ちゃんの事、好き」 へ……な、なんで私はクロとキスしてるの? あの、ちょっと? 「あー! クロ、抜け駆けするなって言っただろさっき!」 「ん……だって、アル姉ちゃんに抱っこされてたらドキドキしてきちゃったんだもん」 「ちょ、ちょっと何の話……きゃっ!?」 え、待ってこれ、私最大のピンチじゃない? クロに押し倒されちゃっってるんだけど。 「待て待てー! クロ、お前だけにアルはやらないぞ!」 「ちょっと! まずは事情を言いなさい! 何するつもりよ!」 「いやその、さっきの本の事を……」 「はぁ!? どうしてそうなるのよ!」 「だって、僕もライ兄ちゃんも、アル姉ちゃんの事好きなんだもん」 また、私とクロの口が繋がる。く、口舐められたって開かないわよ。そんなの、恥ずかしいじゃない。 !? な、何!? って、ライしか居ないわよね。何処触ってるのよ! そこは……! しまった、驚いて口開いちゃった。うぁ、クロの舌が口の中に入ってくるぅ……。 あ、駄目、ライ……そんなところ、舐めないでよぉ。 ち、力が抜けちゃう。いつもなら、クロくらい押し返せるのに。 うっ、ライの舌が私の中に入ってくる。後ろ足閉じたいのに上手く力が入らない。どうしよぉ……。 「アル姉ちゃん、綺麗だよ……」 「そ、そんな事言わな……あぅ!」 「アル、本当に綺麗だぜ。ずっとそう思ってきたんだからな?」 そんな事急に言われたってどう反応すればいいか分からないわよ……。って、言い終わってからすぐに顔を落とさないでほしいわね。 クロも胸に吸いついたって何も出ないから止めてってば。そんな、同時に責められたらもう、耐えられない。 「うぁ、ああぁ!」 何かが私の中で弾けて、私のあそこからは勢いよく液が噴き出した。 ……掛けちゃった、全部、ライに。 「すっげぇ、アルの匂い、良い匂いだ」 「ら、ライの変態……」 「でも本当に良い匂いだよ、アル姉ちゃん」 「な、なぁ、ここまでやったんだから、いいよな?」 うわ、ライのあれ、すっごく大きくなってる……。嘘よね? それを、私に挿れる気? 「え~、ライ兄ちゃんずるい」 「無理無理! そんなの入る訳ないじゃない!」 「入り口は開いてるんだし大丈夫だって。力抜いてろよ」 まさか、そこまで本当にする気なの!? クロのもお腹に当たってるし、あの本でどうしてこうなるのよぉ~! ひぁ、熱い物が割れ目に当てられた。私の始めての相手、ライになっちゃうって事よね……嫌、とも言い切れないし、えーん、なんでこうなるのぉ? うああ、入ってくる……って、クロもなんでそれを私の目の前に持ってくるのよ? 「じゃあ僕、アル姉ちゃんのこっち貰っちゃうもん」 「待って待ってク、むぐぅっ!?」 口の中いっぱいにクロの熱が広がって、埋め尽くされる。く、苦しいったら。 押し返そうと舌を動かしてもどうしようもないって分かってるんだけど、それでも出来る限りで頑張ろうとしてるのよ、今。歯を立てる訳にもいかないし、もうどうしようも無いんだけど。 あ……ライのが私のお腹の中のあれを突いたのが分かった。処女膜、私がまだどんな牡の事も受け入れてない証。お、押さないで、痛いったら! いや、だめ、あああああああぁあぁぁぁぁあぁああああぁ! 「お、奥までちゃんと入った。アルの中、柔らかくてすげぇ気持ち良いよ。アル、お前は?」 痛くてそれどころじゃなーい! お腹が引き裂かれたかと思ったわよ! 顎に力入れられないから脚が硬直してるの! それで分かってよ! うぅ、お腹の中でライのが脈打ってる。さよらな、私の初めて……。せめて、ちゃんとしたプロポーズされてから失くしたかったな……。 うぅ、お腹の中でライのが脈打ってる。さよなら、私の初めて……。せめて、ちゃんとしたプロポーズされてから失くしたかったな……。 こうなったら、早くクロに抜いてもらって喋れるようになるしかないわ。こんな事したくないのにぃ。 舌でクロのモノを撫でると、脈打つのが早くなる。これでいいの? 分からないけど、どうなのかしら? 「ふぁぁ……あ、アル姉ちゃぁん……」 「クロも気持ち良さそうにしてるな……俺だって、いいよな?」 中で脈打ち続けてたモノが抜けていって、また入ってきた。何この圧迫感、そんなに押し込まれたら変になっちゃうよぉ。 なんだか、頭がぼ~っとしてきた……クロの匂いをずっと嗅いでる所為? ううん、もう部屋の中に不思議な匂いが満ちていってる。 私のあそことライのモノが擦れ合う音が広がって、頭の中で波になる。これ、気持ち良い……って言うの? よく分からない。 お腹の奥を突かれるのが苦しくなくなってきたかな。温かくて、不思議な感じ……。 「やばっ、気持ちよ過ぎて、腰止まんねぇ」 「あぅぅ、で、出ちゃいそうだよぉ、もう、駄目ぇぇぇ」 口の中に粘り気のある……なんとも言えない味の物が勢いよく出された。い、勢い有り過ぎ。 口いっぱいに広がったそれは、すぐに飲み込めなかった。お陰で、隙間から溢れちゃったわ。 「あ! お姉ちゃんごめん!」 「げほっ! はぁっ、はぁ……」 や、やっと息出来たわ。でもまだ出てた分が私の顔と体を汚していく。これが、クロの精液……ベタベタしてるわね。 「俺ももうヤバイ! 出る、うぅ!」 「え、ま、あぁ! お腹の中、熱いぃ!」 ライのモノは根元まで私の中に入り込んで、精液を奥まで流し込んでくる。こんなベタベタした物が入っちゃったら、出てこないじゃない……。 ライのモノが脈打つ度に、とぷとぷ私の中には熱い物が注ぎ込んできてる。もう、お腹の中がいっぱいだったらぁ。 「気持ち良くて、出るの止まんねぇよ」 「ぬ、抜きなさいよ、ばかぁ……」 言うとおりに私の割れ目から抜かれたモノから、今度はライの精液が私に降り注ぐ。クロのも合わせて、体中がベタベタするわ。 あ、中の精液が逆流してきてる。股の間を温かいものが流れ落ちていくのが分かるわ。 「うん、はぁ……」 もう、体を起こす事も出来ない。力は入らないし、なんだか凄く疲れたわ。 私、ライの子供が出来ちゃうのかな……。嫌いじゃないけど、こんな風になるなんて思った事無かったなぁ……。 「アル姉ちゃん、僕も……」 でしょうね。なんとなく、そうなるんじゃないかと思ったわ。もう、口を動かすのも疲れるから返事は出来ないけど。 ……あら、クロの体の上に乗せられちゃった。でも、入ってくるのに変わりは無いのね。さっきのライのより、少し小さいかしら。 抵抗する力も無いから、成すがままにクロと一緒に体を揺らす。いつも弟みたいに思ってたけど、私の事を、こんな風に好きだったのね……。 って、ライは何処に宛がおうとしてるのよ!? そっちは私の! 「アル……お前の始めては、俺とクロで全部貰う!」 「何しようと、ひぐぅっ!?」 もう一つの穴にも、鈍痛と共にライが入り込んできた。 お腹の中でライとクロのモノが擦れ合って、さっきまでとは比べ物にならないくらい激しい波が襲ってくる。 せめて何か言おうとした筈なんだけど、言葉は気持ち良さにかき消されて、口から出る事は無かった。 頭の中が、真っ白になっていく。でも、不思議と怖くはなかったかな。 ……目を覚ましたら、ライとクロには覚悟してもらうけどね。 「もう、駄目ぇ! あぁぁぁぁああ!」 「ただいまー、って、おぉ!?」 ……ライとクロには、私のカマイタチ&辻斬りコンボを受けてもらったわ。私の純潔とか諸々を奪ったんだから当然よ。 ま、傷の手当はしてあげたから問題無いはずよ。でも多少は傷の跡なんかも残ってるからご主人が驚いた訳ね。 ……幾らシャワー浴びたって言っても、まだベタベタしてる気分だわ。お腹の中に溜まってる分については、どうしようも無いことだし。 「あ、アブソル!? ライボルトとブラッキーはどうしたんだ?!」 ご主人の描いた本で発情して、私を襲ってそうなりました。なーんて言えれば文句の一つも言うんだけどね、それも出来ないから首でも傾げておきましょうか。 これでタマゴなんか出来たらどうするつもりよ、頭数増えたらどうなるかまで考えてから行動してほしかったものよね。 「あ、アル、そろそろ機嫌直してくれよぉ」 「知らない。無理矢理私の事犯しておいてよく言うわよ」 「うぇーん、アル姉ちゃんごめんなさいー」 ……反省してるみたいだし、そろそろ許してあげようかしら。 でも、しばらくは私の言う事聞いてもらうけど。無理矢理した罰として当然よね。 そうねぇ……今日は私がやられっぱなしだったから、今度はライとクロにも、大変な目に遭ってもらいましょうかね♪ ---- はい、という訳で、作者的にかなり久々の複数の官能作品でした。(ありえない日常以来?) 個人的にアブソル♀はお姉さん的かな? っと思ってこんな感じのキャラとなりました。で、お供はやっぱりちょっと頼りなさげな感じにw お楽しみ頂けましたでしょうか? それならば何より。でなければ…ごめんなさい! #pcomment IP:119.25.118.131 TIME:"2012-08-05 (日) 23:52:58" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?cmd=edit&page=%E9%9A%A0%E3%81%97%E4%BA%8B%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%81%94%E7%94%A8%E5%BF%83" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; Trident/5.0)"