[[月光不届]]で雪の上に倒れたまんまのアブソル君のお話です。 御一読お勧めいたします。読まなくても大丈夫だとは思いますが 日本語崩壊気味注意 ---- 久しぶりに主人の息子と孫がやってきた。 どんなにおっかない頑固ジジイでも、我が孫だけは目に入れても痛くない物である。おっかなくもない私の主人に至っては終始ご機嫌で、昨日の晩ご飯なんか店屋物までとってしまった。もちろん年金を受給している歳。伴侶にも先立たれ、さらには何十年可愛がってきた私の両親も亡くなってしまったのだから、息子と孫が来てくれるのはそれだけ嬉しいのだろう。私も嬉しい。歳を取った主人を家に置いて、一匹どこかへ遊びに……なんていけないものだから、気晴らしになる。 でも、今日には自分たちの家に帰ってしまったわけで、主人と一緒に駅まで見送った帰り道だった。 家まであと半分。私は寒くはないし、主人も雪は嫌いでない。とりわけ急ぐ理由もないのだからと脇道に入った。大した遠回りでもない。別段何とも思わずに主人のあとを着いていった。 主人の足が止まった。 財布でも落としたのだろうか。どこか痛むのだろうか。それとも息子さん達が何か忘れ物をしていったのだろうか。変なことばかり考えすぎだとは思う。 「……まだ、生きてる」 生きてると聞いて覗いてみたらあっとなってしまった。雪の上に倒れているのはれっきとしたポケモン。それも、本来なら多分雪と同化して分からないはずのアブソルが。白い毛並みが赤黒く汚れて、かえって目立っていた。 「家まで、急ぐぞ」 ポケモンセンターより家の方が近い事が理解できている。ボケとは無縁な主人。おっと、それどころじゃない。黙って首を縦に振ると、もしものためにと持っていたモンスターボールにアブソルをおさめて走り出した。老人としては速い方だと思う。 ---- ヒロインはまだ内緒 ほんっとーに更新出来るような量じゃないんですが、どうか大目に見てやって下さいorz [[辺境のモノカキ]] #comment(below);