とある学校…、これは、転校してきた子が起こした 事件…的な物語…。 このクラスにはちょっぴり不良がいるとかいないとか。 そんなクラスにある一人の伝説ポケモンが入ってきた。 「はいはい、皆席ついてねー」 そうクラスに声をかけたのはジュカイン先生。 見た目的にはほかの生徒と見劣りしないほどの元気で活発な やり手の先生である。 「はい、今日は転入生が入ってきたよー。 しかも伝説のポケモン!」 その言葉を聞いたクラスは「おぉ!」と騒ぎ出した。 「やかましいよー、もう少し静かにしなきゃあ転校生が怖がるよ?」 …怖がる? 少しだけ話がおさまった。 ガラッとドアを開けて入ってきたのはジラーチだった。 しかも超可愛い。 「…あの、おねがいします。」 少し消えそうな声だ、もしかして…内気? ジラーチは恥ずかしそうに頭を下げた。 「あぁ、ゴメンゴメンこの子は少し緊張してるんだよ。 ちなみに♀だから」 皆何故か「え?何で♀?」みたいな顔はしなかった。 ただ一人を除いて。 「で、誰の隣?」 一番初めに言ったのは、もちろんマッスグマ。 「はいはい、そこ、乗り出さない。」 すかさずジュカイン先生が言う。 「うぅん、あまり開いてな・・・あ! ウインディのところ開いてるね! あそこに座って、ジラーチ」 「…はい。」 ジラーチは頷き、ウインディの方向へ向かった。 「…よろしくね。」 ジラーチは小声で言った。 「…! あ、あぁ」 ウインディは多少照れた様子で言った。 そんな姿をつまらなそうな表情で見ていたポケモンがいた。 アブソルだ。 彼は、成績優秀でスポーツも万能、その上、クラスのリーダー的存在だ。 しかし、クラスの全員は一目置いているにもかかわらず。 大人たちが、災いポケモンという理由で阻害し、 誰も遊んでくれなかった。 「転校生…ね。」 すでに、アブソルの中では、彼女の人格的な面をとらえていた。 表面上では…、 「内気で、恥ずかしがりやな伝説ポケモン…。」 誰にも聞こえないような声でひそかにつぶやいた。 ふと眼をやると、ジラーチがこっちを見ていた。 「…っん?どうしたんだい?」 ジラーチとはそんなに席が離れていない、アブソルはできるだけ 動揺を隠して言った。 「…いえ何でもないです…。」 注意して聞かなければ聞き逃すような声で言う。 「…そう。」 こりゃあ先が思いやられるな…。 初めのうちはいいが、いずれ孤立してしまうかもしれない…。 不安はあるが、まあ頑張ってもらおうかな…。 そしてその日の放課後…。 「ねえ、ジラーチちゃんってどこから来たの?」 「えっと…、宇宙から…。」 「すごいすごい!ねえ、宇宙ってどうなってるの?」 「え…その…。」 うん、今のところは大丈夫だな。 そう思い、アブソルは部活に行った。 彼の所属する部は放送部。 「皆さんこんにちは、ポケモン学園放送部です。」 彼が司会を務めるポケモンラジオ、一部地域でしか放送してないが、 かなりの人気がある番組である。 コメントは、別ページに表示されます。 #pcomment(commentroom4,10,below);