ポケモン小説wiki
誘惑の滴 の変更点


#include(第十三回短編小説大会情報窓,notitle)
執筆者[[文書き初心者]]
&color(red){この作品には人間とポケモンとの官能描写および、ポケモンに乳房がある描写があります。苦手な方はご注意ください。};
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「ねえ、久々にあなたが髪を洗ってくれる?」

 きっかけは彼女のささいな誘いだった。
 きっかけは彼女のささいなお願いだった。



 いつもはひとりで入るこの風呂場も、今日だけは窮屈に感じられた。ましてや彼女が最終進化形のアシレーヌとなったのならば尚更だった。オシャマリだった頃とは違って長い尾ひれもあれば、胴体だってある。姿形はおとぎ話に出てくる人魚姫さながらであった。
 それにしてもいつ以来だろうか。彼女がアシレーヌに進化したての頃以来か。彼女がオシャマリだった頃は一緒に入っていたが、アシレーヌになってからはふたりで入ると狭いし、それにポケモンとはいえ異性だから配慮して一緒に入らないようにした。彼女も何も言わなかったから、一緒に入るきっかけも取り分けなかった。ただ、今日は特に何かがあった訳もなく、彼女の方から誘ってきた。髪を洗う行為に対して、僕は別に断る理由もないので快諾した。
 彼女のヘアゴム代わりになっている真珠の珠数を外していく。すると彼女の長い髪がふわりと宙に舞う。彼女の腰まで届く長い水色の髪は、しなやかで、そして柔らかであった。そんな彼女の髪を、僕はシャワーの水で程よく濡らしていく。
 シャンプーを手のひらに乗せたのち、少し泡だててはアシレーヌの髪へと付けていく。そうして、優しく丁寧に彼女の髪を洗っていく。アシレーヌの髪は下手な人間の女性よりも長く、洗うのは大変である。しかし、彼女の綺麗な髪に合法的に触れると思うと、億劫ではなかった。寧ろ光栄だとさえ感じられる。
 僕が洗っている最中に彼女が心地良さそうに鼻唄を歌う。彼女の唄声はとても魅力的で聴いていても不快だとはちっとも感じない。だから別に唄ってくれても構わなかったのだが、そこは僕を配慮したのだろうか。

「どこかお痒いところはありませんか?」

 僕の気分はすっかり理髪店の店員で、試しにお決まりの台詞をアシレーヌに言ってみる。するとアシレーヌはくすっと笑いながら僕にこう言う。

「大丈夫よ」

 目の前が泡だらけで彼女の表情は分からないものの、声色から機嫌が良いのは確かであった。対する僕も、彼女の鼻唄に釣られて楽しい気分であった。
 髪の毛の根元から先端にかけて、手で梳いては洗っていく。シャンプーを使っているのもあるだろうが、絡まらずにすんなり落ちるのは毛並みが良い何よりの証拠であった。別に僕が洗わなくても、まめな彼女は自分で毛並みを維持していたに違いない。ならば、僕なんかにわざわざ頼まなくても良かったのでは、と感じてしまう。そう考えると、頼んできた彼女の真意がよく分からなかった。
 一通り洗い終えたところで、僕はシャワーに手をかける。泡だらけとなった髪の毛を、水で流していく。その際に、彼女の髪から水滴がぼたぼたと垂れるだけでなく、僕の部屋着にも少し跳ねる。
 部屋着ではなく、裸で入れば濡らすこともなかったが、彼女の誘いはあくまでもお風呂に入ろうではなく髪の毛を洗ってであった。故に、僕は全裸にならなかった。いや正確には、相手はポケモンであるとはいえ、もう子供じゃないから異性に裸体を晒すのは気が引けたからだ。
 シャワーの水を止めたら、毛先まで水を切っていく。ぽつぽつと水滴が落ちる程度になったらあとはタオルで拭いてやるだけだ。

「はい、おまちどおさま」

 こんなにも彼女にべたべた触ったのは久しぶりである。少し訂正をすると、彼女ではなく彼女の髪だが。
 シャンプーで洗い終えたら彼女の髪からは良い匂いが漂ってくる。単なるシャンプーの芳香だとは思うが、それだけではないように思えた。
 彼女の濡れた髪に、白い肌の首筋から伝っては落ちていく水滴。ただ洗い終えただけなのに、昔みたいに彼女の髪を洗っただけなのに、何故か今の僕には扇情的に見えた。ましてや、人間のものと謙遜ない胸の膨らみが、背後から垣間見えれば尚更であった。

「ありがとう」

 彼女が僕の方へと首を傾げてはお礼を言う。それも満面の笑みを浮かべながら。それに僕は思わず愛おしいと感じた。髪を洗うまでは彼女の事なんて家族みたいなものとしか感じていなかった筈なのに。ふつふつと湧き出てくる衝動に、僕はもう辛抱ならなかった。
 彼女の首筋に残っていた水滴に、顔を近づけてはぺろりと舐めた。自分でも可笑しいと感じている、変態だと思う。それでもそうしない訳にはいかなかった。

「ひゃあっ!」

 彼女が素っ頓狂な声を上げる。しかし、僕はそれを無視しながら、彼女の首筋に顔を沈めていく。そうして彼女の首筋に舌を這わすのと同時に、匂いを嗅いでいく。髪を洗ったばかりだからほとんどシャンプーの匂いではあったが、彼女のとっても良い匂いがした。
 皮膚なのか単なる装飾なのか、それともヒレなのか。彼女の胸元にあるひらひらとしたのを通り越して、僕は両手を彼女の乳房に置いた。そして置くだけでは留まらず、一思いに乳房を揉んだ。
 むにゅ、とした感触が手のひら全体から伝ってくる。マシュマロのような柔らかさ、とまでは言わないが程よく弾力のある感触に包まれる。それは彼女がもう子供ではないというのを物語っていた。そして甘えた声を漏らして反応するのも、心までもが成熟しているのを露わとしていた。
 僕が彼女の乳房を揉んでいる間、彼女は真っ白な頬っぺたを紅くするどころか首まで紅く染め上げていた。吐息を漏らしながら、僕の指先の動きを感じている。

「ね、ねぇ……いきなりどうしたの」

 しかし、黙ってばかりではなく、恐る恐る彼女が僕に訊いてくる。それも冷や汗を一滴どころかぽたぽたと垂らしながら。僕は、彼女のその問いに答えなかった。別に意地悪をした訳ではない、自分でも分からないくらいに衝動的であったからだ。その代わりとして僕は彼女の耳元でこう囁く。

「アシレーヌ、かわいいよ」

 彼女の姿を考えれば、美しいと言った方が本来はしっくりくる。しかし、こんなにも恥ずかしがっていると、かわいいと言った方が適切であった。
 彼女の乳房に触れてる所為もあってか、彼女の心臓がどくんっと高鳴るのを感じ取る。かわいいと言われた事に対しての反応か、はたまた僕に自分の身体を触られてる恐怖心からの反応か。どちらにせよ、僕がやる事は決まっていた。
 乳房に置いていた手を段々と下の方へとずらしていく。彼女の乳房からお腹へと手を動かして、撫でていく。あんまり外に出させないからお腹に肉が付いているとはいえ、贅肉までにはいかず女性らしい程よい肉付きであった。
 しかし僕の手はそこだけで止まらない。お腹から更に下へと動かしていく。下腹部となったら目指すべき箇所は決まっていた。そして、指先がそこへ到達する。その刹那、くちゅ、と水っぽい音が風呂場に響く。彼女の声が発したものでなければ、それが何の音だかは明白であった。
 音が響いたのと同時に水滴が僕の指先に絡みつく。ただの水滴かと思えばほんのりと熱を帯びている。ましてや、単なる水であったらさらさらとしている筈なのに、この水滴はそうではなかった。油のようにぬめりがあったのだ。
 先程まで鼻唄を唄う程に上機嫌であった彼女が、言葉を発せなくなった人魚姫のように黙っている。それも顔を真っ赤に染め上げながら。こうなってくると、僕の心中は悪戯心で満ちていく。どうにかして彼女の声を聴いてやろう、と。水滴が付いた指先を自分の口元へ持っていってはぺろりと舐める。

「嫌なら僕の手を叩いたって良いんだよ」

 一応、保険を入れておく。僕だって、彼女が嫌がる事ならばしたくないし、歯止めを効かせるくらいにはまだ理性があった。しかし、彼女の手は僕の手を一向に叩こうとはしなかった。僕が怖いからそうはしないのか、はたまた僕が彼女のトレーナーだから逆らわないのか。どちらにせよ、彼女が拒まないので、僕は都合よく受け入れたと判断する。
 彼女が抵抗を示さないから僕の手は彼女の下腹部へと再び伸びていく。そして割れ目へと指先を入れていった。ねっとりと粘着質な水滴が纏わりつくのと同時に彼女が声を漏らす。

「んぁっ……」

 可愛らしい声だった。恥ずかしさを必死に圧し殺して漏らさないようにしても出てしまったと読み取れる。風呂場の狭い空間だからたとえ小さい声であってもよく聞こえた。
 単純に指を入れるだけじゃ物足りない。僕は指先を前後に動かしては割れ目の中を探っていく。無論、僕が彼女のそこに触れるのは始めてである。
 指の根元まですっぽりと容易く入り込む。彼女の割れ目から溢れ出てくる水滴が潤滑油の役割を果たしているからなのか。

「あっ……はぁ……」

 水タイプの彼女に似つかわしくなく、熱い吐息が漏れる。気分はすっかり昂ぶっているようであった。乳房に置いていた手を彼女の口元へと持っていけば、予想通りに涎という名の水滴が垂れていた。
 彼女の背後から触っているのもあり、彼女の表情がよく見れないのが残念だった。それに、肝心の恥部がどうなっているのかよく分からない。ただ、指先には水滴がどんどん染み込んでいく。ふやけはしないものの、僕の指はびしょびしょに湿っていた。
 このまま指を前後に動かし続けて満足させてあげようか。いや、それだけでは彼女も自分も満足しないに決まっている。それに自分の下腹部は膨張し始めていて、下着の中が窮屈なのを一刻も早くどうにかしたい。
 僕は彼女の身体にわざとらしく身体を密着させていく。そうすると、先程、洗った際に彼女の身体や髪に残っていた水滴が部屋着へと染み込んでいく。服が濡れていく不快感よりも、彼女の肌に直で触れられない煩わしさの方が強かった。
 いきなり身体を詰め寄られたのもあってか、彼女はびくりと身体を震わせる。いや、きっとそれだけではないであろう。背中に押し当たる何かに反応したに違いない。

「ね、ねぇ……あなたがこんなにくっ付いたら濡れちゃうよ」

 彼女が首を僕の方に傾げてそう言うのだが、もう手遅れであった。いや、彼女は自分に押し当てられてる何かに反応してそんな事を口にしたに違いない。彼女の目線がどことなく下の方へと向いていたのだから。

「そうだね。じゃあ脱ごうか」

 濡れるのならば脱げば解決であろう。僕は一旦、彼女から身体を離して身ぐるみを全て脱ぎ捨てていく。髪を洗っている最中は彼女に身体を晒すのが気が引けるとか思っていたくせに、今ではそんな気なんてさらさら無かった。
 脱いでる最中、彼女は見ないようになのか僕の方へと振り向かなかった。しかし時々ちょっとだけ首を傾げてはちらりと覗く。当の本人、いやポケモンは気付かれていないと思っているのだろうが、視線を感じる側としてはばればれであった。そんなこんなもあったが、遂に彼女と同じく全身を曝け出す。

「アシレーヌ、こっち向いてごらん」

 彼女の耳元でそう囁く。彼女は言うことを聞くのだろうか。
 そんな心配する必要なんか無かったようで、彼女は恐る恐るながらも身体ごと僕の方へと向けてくる。僕の裸体を見てなのか、それとも先程の愛撫によるものなのかは分からないが、彼女の頬はすっかり真っ赤になっていた。
 いつもは僕に対して何の羞恥心も抱かない筈の彼女。しかし今だけは違っていた。彼女の一方の手は胸元を抑えて、もう一方の手では自分の恥部を覆っていた。しかし、恥部を覆っていてもお漏らしをしたかのように水滴が止めどなく垂れていた。愛液という名の水滴が。

「アシレーヌ、隠しちゃ駄目だよ。髪を洗ってるときは隠してなかっただろう?」
「あ……う……」

 僕にそう言われて、彼女は止むを得ず手をゆっくりと動かしていく。そうすると、くっきりと浮かび上がった乳首に、彼女のぐしょぐしょに潤った恥部が姿を現した。興奮を煽る彼女の姿に、僕は思わず喉を鳴らすように唾液を呑んだ。しかし、そうしたところで落ち着く訳がなかった。
 それは彼女の方も同じであった。僕の身体を上から下へとかけてまじまじて見遣れば、ある部分に目線が集中する。それはすっかり熱り立っていた僕の肉棒であった。
 ぴくぴくと脈を打つ肉棒から一滴溢れ落ちる。一滴溢れたと思ったらもう一滴溢れてくる。彼女はその様を取り憑かれたかのようにじっと眺めていた。僕の方も彼女に見られて興奮するのと同時に、彼女の恥部を見て一刻も早くこの昂りを鎮めたかった。

「アシレーヌ」

 僕は彼女の名前を呼ぶ。そうして僕は無言ではあるものの彼女に頼み込む。彼女の方も分かっているのか顔を僕の肉棒へと近づけていく。
 僕はいってもたってもいられず、彼女の球型の鼻に肉棒をすりすりと擦り付ける。そうすると先走りで溢れている水滴が彼女の鼻を濡らしていく。彼女の鼻を犯しているような気分であった。

「んっ……ふう……」

 鼻に擦り付けられている彼女の方はと言えば、浮ついた言葉を発する。今頃は肉棒の異臭が嗅覚を刺激している頃だと言うのにちっとも嫌そうな顔を浮かべない。寧ろ、涎が滴るくらいに彼女は僕の肉棒を喰べたくて仕方がないようであった。
 そして彼女は僕の了承も得ずに、自らの口に肉棒を収めていく。僕の肉棒を舌先で味わうのと同時に、先端から溢れてくる水滴を求めてじゅるるっと吸ってくる。
 普段はこんな淫行なんて無縁であろう優美な彼女も、今となってはすっかり堕ちていた。対する僕の方も彼女に劣情なんて抱かなかった筈なのに、彼女の髪の毛の先から尾ひれまで全て自分の色に染めてしまいたいと思っている程だった。これも全ての始まりは水の滴る彼女に魅了されたからだろう。
 肉棒の根元から先端部にまで彼女の舌が這いずり回る。まさにきもちいいの一言に尽きた。自分でただ慰めるのとでは大違いで、彼女が舐めるとこうも違うのかというのが率直な感想であった。
 肉棒を舐めていると時々、彼女が心配そうに僕の方へ視線を投げかける。それに対して僕は、きもちいいよ、と答えてあげては彼女の頭を撫でる。そうすると彼女は嬉しそうに目を細めては張り切って口を動かしていくのである。
 でもこれだけで済ませるのは物足りないだろうと思ってしまう。彼女の顔から少し目線を落とせば、立派に実った乳房がある。そんな、たわわに熟した乳房の谷間を眺めていると尚更そう思ってしまう。故に僕は、彼女に頼みごとをする。

「アシレーヌ、僕のを胸で挟んでくれるかな」

 僕の言葉に反応して、彼女は肉棒から口を離した。その際に、彼女の涎やら僕の先走り汁やらが混ざったのが、肉棒から彼女の口元にかけて糸を引いてはぷつりと切れる。そんないやらしい光景を素で見せつけてくる彼女は、僕に言われた事を黙って従う。

「こ、こう?」

 肉棒がすっぽりと彼女の乳房と乳房との間に挟まる。そうすると、肉棒からはクッションとは比べ物にならない弾力があって柔らかな感触が伝わってきた。

「そう。手で抑えながら扱いてくれるかな」

 彼女は僕に言われた事を忠実に守るように、自身の胸を手で抑えては肉棒が溢れ落ちないようにする。そうしてゆっくりと乳房と乳房とで挟んだ肉棒を扱く。

「あっ……いいよっ……アシレーヌ」

 予想を超える快感に、思わず喘ぎ声が出てしまった。正しく行えているか不安げであった彼女も僕の反応を見て嬉しそうにする。
 根元から先端まで丁寧に挟み込んでは、胸を前後に揺さぶって僕の肉棒を扱く。最初は不慣れでぎこちなくても何回も数をこなしていくうちに滑らかになっていく。そして彼女は得意げになって、双丘を揺さぶりながらも僕の肉棒を舐めるようになる。肉棒から滲み出てくる滴を舐めとりながら。乳房による圧迫と彼女の舌遣いによって僕の肉棒からは快感が走っていた。
 彼女が乳房を揺らすたびにぬちゅっ、くちゅっと猥褻な音が奏でられる。そこに自分の喘ぎ声という不協和音が混ざるのだが、狭い風呂場ではよく響く。それを嫌でも耳にして、恥ずかしさでいっぱいになる。しかし、彼女の方はといえばうっとりとしながら僕の声に耳を傾けている。

「良かったらもっと声出してもいいのよ」

 そう言われると声を出したくないのだが、彼女はそうはさせてくれない。僕のきもちいいところが分かってきたのか、舐める時も手当たり次第にではなく、尿道口など的確に急所を突いてくる。そんなこんなで僕は声を出さずにはいられなかった。
 彼女によって身体には快感が駆け巡るともに何かが募っていく。まるでコップに水滴を垂らしていくように。コップに水滴が垂らし続ければやがては溢れる。それと同じような感覚が自分の中にあった。

「アシレーヌ、ちょっと止めて」

 このままだと自分だけが満足してしまう。そう思った僕は彼女に静止するようお願いする。胸で肉棒を刺激するのに夢中であった彼女が止まってくれるか心配だったが、ちゃんと僕の言うことを聞いてくれた。
 胸の谷間から垣間見える今にも破裂しそうに膨れ上がった自分の肉棒。彼女の胸の中で果てるのもいいが、どうせだったら一緒に果てたかったのが本音であった。だからこそ僕は彼女にこう言う。

「アシレーヌ、僕の上に乗って」
「で、でも、わたし、脚無いから全体重かかっちゃうよ」
「そんなの気にしなくていいから」

 遠慮してくる彼女にそう言う。彼女は恐る恐る座り込む僕の肩に手を乗せて、身体を滑り込ませるように乗っかっていった。対する僕は、支えるために彼女の横っ腹に手を添えた。

「大丈夫? 重くない?」
「うん、ぜんぜん」

 彼女が心配そうに言うが、僕はあっけからんと返す。実際、彼女の重たさによる苦しみなんかよりも彼女のぷにっと弾力のある肌を押し付けられて身体全体が心地よかった。それに彼女のお腹周りも程よく柔らかでいつまでも触っていたくなる。
 いや、触るだけじゃ物足りない。愛液やら先走り液やらですっかりべたべたとなった恥部と肉棒とがそう訴えている。彼女の方も、目は何かを求めるように僕を見つめてきて、吹きかかる吐息も蒸気を帯びていた。
 お互いに我慢の限界だった。ポケモンと人間、異種間同士なのにも拘らず、僕と彼女は互いに求めあっている。それに対して最早何の疑問も抱かなかった。

「アシレーヌ、入れるよ」
「……うん」

 そして僕は滑り込むように彼女の割れ目へと肉棒を入れていった。その刹那、肉棒は彼女の恥肉に包まれるとともに、膣奥を刺激していった。

「ああっ!」

 彼女の甲高い声が響き渡る。流石にいきなり一気に肉棒を沈めていくのには無理があったのだろうか。

「アシレーヌ、大丈夫?」
「……うん、大丈夫よ。それより、動いてくれる?」

 心配で声をかけたのだが、思った以上に彼女は平気そうであった。それよりも求めてくるとは予想外であった。彼女にお願いされたら応えてあげなきゃトレーナーとして、いや男として廃る。
 僕は腰を突き上げては肉棒でもって、彼女の中を幾度となく刺激してやる。そうしてやれば、彼女の悦のこもった嬌声が風呂場中に反響する。防音室ではないから排気口を伝って外に漏れているかもしれないが、そんなの構ってられなかった。

「ぁっ、ぁあっ、はあっ!」

 彼女の膣奥を突いてやれば、彼女の濡れた髪がふわりと宙に舞う。その際に髪に付着した滴が舞い散ってとても刺激的であった。
 目を奪われるのはそれだけではない。彼女のたわわな乳房が揺れて僕の興奮をますます煽ってくる。次の瞬間には彼女の胸に手が伸びていた。

「んぅっ……もう、あなたったら、そんなにわたしのむねそんなにすきなの?」

 僕は即座に首を縦に振っていく。そもそも好きじゃなかったら触らないし、胸で肉棒を扱いてくれだなんてお願いもしないだろう。

「いいよ、いっぱいさわって」

 彼女は吹っ切れったのか、それとも快感によって気分が高揚としているのかどうか分からないが、にっこりと満面の笑みでそう返してくる。いっぱい触って、と許可がおりたら尚更触るしかなかった。
 手の平全体で乳房を揉んでいき、指先ではすっかり硬くなった乳首を弾いていく。すると、彼女がぴくっと身動ぎするとともに、肉壁がきゅっと締まっていく。無論、彼女も心地良さそうに甘い声を漏らす。
 情事も激しさを増し、身体はすっかり汗が湧き出る程に熱かった。汗が額を伝っては顎から水滴として落ちていく。彼女の方も、ひんやりとした水タイプだと言うのに、汗の滴がすっかり浮き出ていた。お互いの身体の熱で、お湯を使った覚えはないのに、湯気が立ち込めるほどに蒸していた。
 幾度となく僕は彼女の中を突き、彼女は僕の上で跳ねる。いつまでもそれが続く訳がなかった。身体を重ね合う前にしてもらった彼女の口淫もあり、自分の肉棒はもう限界だと叫んでいる。彼女の方はといえば、僕にぼんやりと目線を合わせるが焦点が時々定まっていなかった。
 一刻も早く終わらせるため、最後に思いっきり腰を振っていく。肉棒を膣奥に捩じ込むと同時に彼女と僕は一緒に果てた。
 びくん、びくんっと脈を打つのに合わせて僕の肉棒から精液が溢れんばかりに出てくる。一滴だけでは済まず、大量の精液を彼女の中へと注ぎ込む。それを彼女は身体を小刻みに震わせながら受け止めていた。
 彼女の恥部からも潮吹きしたかのごとく、愛液が噴き出して僕の下腹部を湿らせていく。互いに自分から溢れる水滴をかけあって、お互いにマーキングし合っているような感じであった。
 力が入らなくなったのか、彼女がぐったりと僕の方へと倒れ込んで来るから慌てて受け止める。彼女の重みに壁に背をもたれることにはなったが、どうにか彼女を支えることができた。
 彼女の具合はどうだろうか、と心配で顔を覗きこむ。しかし、そんな僕の心配は無用だったのか、彼女の口元が緩んでいた。

「ふふっ、きもちよかったね」

 彼女がそう僕に言う。それも恍惚とした表情でもって。気分はすっかり上機嫌ならしく、彼女は自分の頬を僕の頬にすりすりとしてくる。くすぐったさを感じながらも僕もうん、と言いながら頷いた。そんな彼女の可愛さに、果てた直後の気怠さなんて吹き飛んでしまう。
 すっかり僕の心は彼女に奪われてしまった。もしかしたら、最初からそれを狙って髪を洗うようにお願いしたのだろうか。そう思って僕は試しに訊いてみる。

「アシレーヌったら、僕を誘惑するために、髪を洗うの頼んだでしょ」

 まさか自分でも髪を洗うだけがこんな事になるだなんて思いもしなかった。それに、彼女に対して欲情を抱いたことはなかった筈なのに。
 適度に濡れた髪から落ちる滴に、首筋をゆっくりと伝う滴。そうして見返り美人のように、こちらに向いて微笑む彼女。
 そんな姿の彼女がなんだか艶かしく感じて、僕はすっかり魅せられた。いや、本当は自分の心で圧し殺していた感情が、水面に浮き出たのかもしれないが。

「いや、それは違う……いや、違わないのかな……」

 僕の問いかけにはっきりと答えない彼女。包み隠すような仔ではないと長年の付き合いで知っているから、彼女自身もよく分かっていないのであろう。

「あなたに洗って欲しかったのは本当よ。でも、あなたに求められて嬉しいのも本当で……」

 唄っているときの彼女はいつも嬉しそうにする。しかし、今の彼女はそれよりも嬉しそうな気がした。その証拠に、彼女は気づいていないだろうが、尾ひれがゆらゆらと揺れていたのだから。

「……わたし、人魚姫のようにニンゲンになれないけど、それでもいいの?」

 そう言って、彼女が確認をしてくる。人間ではなく、ポケモンである自分を選ぶのかと。今更断る理由もなければ、答えなんかとっくに決まっていた。
 彼女の桃色の鼻に、僕は自分の鼻を擦りつけてやれば、彼女がくすぐったそうな反応をする。そうして油断したところを、僕は隙をつくように彼女の口へと自分の唇へと重ねていった。自分と彼女、互いの滴を授受し合う濃厚なくちづけをするために。

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あとがき
アシレーヌっぱいには勝てなかったよ……。
お久しぶりです。こちらに作品投下するのはいつ以来でしょうか。
まずは自作を読んでいただきまして、ありがとうございました。また、加えて投票してくださった方は誠に有難うございます。
渋では大会終わった直後に公開しましたが、当時は入院中でiPhoneでは編集うまくいかないため後で更新すればいいやと思っていたら今に至ります(白目
大会作品投稿してほっと一安心した日に入院する羽目になったので、あと一日遅れてたら欠場でした(

サンムーンの御三家はアシレーヌがどストライクでしたので書きたいなーと思いつつ、書いてはいたのですがなかなか思うように筆が進まず……。
短編大会が開かれるらしいのでじゃあ短めでさくっと読めるエロでも書けばいいかと思い今作に至ります。
まあ正直、アシレーヌの首筋を舐める描写が書きたかっただけですので、内容的には短編より変態の方が問題なかったと思います(
ともあれ、作者の方々並びに読者の皆様、そして管理人様、短編大会おつかれさまでした。
以下からは大会で頂いた感想を返します。

アシレーヌ可愛かったです……(語彙力 (2018/12/02(日) 16:55)
>かわいいと言っていただけたなら作者としても本望です。ありがとうございます。

投票しますっっっっ (2018/12/02(日) 20:09)
>自作に投票していただきましてありがとうございました。

アシレーヌに誘惑されたら理性を保てるかどうか…。こってり絞られそう。(2018/12/02(日) 20:26)
>御三家の中でも抜群に綺麗ですからね。ただし雄雌の比率見ますと......。(遠い目

恥じらうアシレーヌが可愛い。 (2018/12/02(日) 23:49)
>アシレーヌほんとかわいいですからねぇ。愛でたいです。

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