writer is [[双牙連刃]] 雪が溶け、春の日差しに喜ぶのはきっとポケモンも同じ……。 ---- 暗く大きな雲が割れて、お日様の光が降り注いでくる。周りの雪もどんどん溶けて、雪に覆われていた枯草もまた太陽に照らされてる。 「春かぁ……」 溜め息を吐きながらそう呟く。春は嫌い……ではないんだけど、とある理由から私はこの時期に溜め息を吐いちゃう。思い出したくもない嫌な思い出……私の名前からくる嫌がらせを思い出す所為で。 ニャローテに進化をした今だからそれは嫌な思い出でしかない。けど、進化をする前の私は、私には……辛かった。親から貰った名前を馬鹿にされて、雑草猫なんて呼ばれて。こんな名前大嫌い! なんて親の前で言っちゃった事もある。 けど、それも今は思い出だ。私は今自分の名前を嫌ってない。ちゃんと呼んでくれる友達も増えたしね。 「うわ、雑草猫だ! 雑草猫が木の上になんか居るぞー!?」 「やーい雑草猫! 雑草らしく地べたに生えてろよー!」 「……うっさいなぁ。また縛り上げてあんた等の親のとこまで引きづってかれたいの?」 私が下で騒ぐ馬鹿な奴等を睨み付けながらそう言うと、何を思い出したか知らないけど青褪めながら『うるせー雑草猫ー!』って言いながら逃げて行った。昔から私の事を雑草猫と呼びながら虐めてくる連中なんだけど、とある事が切っ掛けで私を虐めてる事が群れ中に知れ渡り、盛大にお仕置きをされた経験がある半グレの半端者達。今となっては私もそこそこ戦えたりするから、馬鹿にされたくらいじゃ揺らがない。今の私はしつこくされたら言った通りの事が出来るくらいだ。寄り集まらないと私の事を貶す事も出来ない奴等なんて、もう私の敵じゃない。 「いや~、強くなったねぇヨモちゃん」 「あんな連中に虐められてなんかやらないくらいにはね。って言うかゼオ兄ちゃん、音も無く上からぶら下がって出てくる癖は止めた方がいいよ?」 「え~? 折角ヨモちゃんがあいつ等に酷い目に遭いそうかなって思って駆け付けたのにぃ。反応が冷たいにゃ~」 なんてちょっととぼけたような喋り方をしながら上の枝から降りて来て、私の隣に腰掛けたのはゼオって呼ばれてる一匹のゼラオラのお兄さん。呼ばれてるって言うか、私が名付け親みたいなものなんだけどね。 「う~ん! 日差しもあったかくてすっかり春だねぇ。風が気持ち良いわ~」 「本当だねぇ。ようやくゼオ兄ちゃんが何処に居ても見つけ易くなるしね」 「え~? やっぱり冬場の俺ってば見つけ難い? まぁ隠れたりするのには便利なんだけどねぇこの毛色も」 そう言いながら自分の腕の毛をそっと撫でてる。どうもゼオ兄ちゃんはゼラオラの中でも極めて珍しい色違いって言うのらしくて、毛色が白い。……と言っても私の知ってるゼラオラはゼオ兄ちゃんしか居ないから他のゼラオラの毛色なんて知らないんだけど。兄ちゃん曰く、基本的にゼラオラの毛色は黄色なんだそうだ。 今でこそ白い艶のある毛並みのゼオ兄ちゃんだけど、私が初めて出会った時のゼオ兄ちゃんは……体中の傷口から流れた血で真っ赤に染まってた。そう言えば、あれもこんな雪解け頃の春だったっけ。 「ねぇ、ゼオ兄ちゃん」 「ん? どったのヨモちゃん?」 「体、もう平気なんでしょ? 何処か他所に行こうとか思わないの?」 「え~? ここ良いとこだしな~。迷惑掛けなきゃ居ていいって言われてるしぃ、ぶっちゃけ元の群れの連中とも遭いたくないしね~。追い出されるような事無いなら、まだまだ暮らさせてもらうつもりだよん」 ゼオ兄ちゃんは、ここからかなり遠くにあるらしいゼラオラの群れで生まれたそうだ。と言っても、どうやら他のゼラオラと違う毛色で生まれちゃった所為なのか、群れの中で不気味に思われたり疎まれてたみたいで凄く生き難い生活をしてたんだって。 それでも何とか生きてきたんだけど、私と出会う前の冬に群れで食糧が盗まれるって事件が起きたんだって。 冬に食料が無くなるのは死活問題なのは当然で、やった相手を群れ総出で探したんだってさ。……そこで真っ先に泥棒にされたのが、ゼオ兄ちゃん。群れ八分にされて飢えてるお前がやったんだろって頭ごなしに言われて、本気で、殺す気で襲い掛かられたんだって。 そこから傷だらけにされながら必死に逃げ出して、宛ても無く彷徨ってる間にこの辺りに来たのを私が見つけた、と。そこそこ兄ちゃんが元気になった頃に聞かせて貰ったっけ。本当に食べ物盗んだの? って聞いてみたら全く身に覚えが無いって泣きそうな顔で言うもんだから聞いたの凄く後悔したのを覚えてるよ。 「な~にヨモちゃん? 俺に出てってほしいの? そんな事思われてるとしたら俺寂しくて泣いちゃう!」 「どあぁ!? 何いきなり抱き着いてんの! 思ってない、思ってないって!」 「あははは! 慌てちゃって可愛いな~ヨモちゃんは。……真面目な話、何処の何かも分からない俺の事を助けてくれたヨモちゃんや群れの皆に恩返ししたいからさ。もう暫くはここに居たいんだよね」 不意に真面目な顔をされると反応に困っちゃうんだよな。でもそっか、ゼオ兄ちゃんがここに居て嫌な思いしてないんなら、それが一番良い事だよな。 「……そっか。まっ、ゼオ兄ちゃんは私達が手を焼く炎タイプのならず者が来た時に手を貸してくれて助かるって皆言ってるし、追い出される心配は多分無いから、好きなだけ居てもいいんじゃない」 「そ~だったら嬉しいねぇ。ま、ヨモちゃん虐めてイキってたさっきのグレ小僧達からはさっさと居なくなれって思われてるだろうけどね~」 「群れから追放されるとしたら、間違い無くゼオ兄ちゃんよりあいつ等の方が先だから気にする事無いって」 私を虐めから守ってくれたのが、何を隠す事も無くこのゼオ兄ちゃんだ。血だらけでふらついてたのを虐めてくる連中から隠れていた私が見つけて、出来る限りで手当てをして親や傷を治す知識を持ってる群れのポケモンを呼んで診て貰ったって言うのがゼオ兄ちゃんと私の出会い。その頃の兄ちゃんは名前も無くてね、どう呼んでいいか分からないからって私がゼラオラからラを取ってゼオって呼んだら妙に兄ちゃんが気に入っちゃって、そのまま名前になっちゃったんだよね。正直今思うと安直過ぎたかなと思ってたりする。まぁ、ゼオ兄ちゃんが気に入ってるならそれでいいんだけどね。 「ところでヨモちゃん、なんでこんな木の上で寛いでんの?」 「ん? いや別に意味は無いよ? ただ、少し周りを見回したかっただけ」 「あ~そうなの? ならさ、俺と一緒に散歩しない? 眺めてるだけよりも、何か見つかるかもよ」 別に何か見たい訳じゃ、って言おうと思ってたらヒラッとゼオ兄ちゃんが木の枝から飛び降りて、ほら行こうって誘ってる。ま、別にやりたい事があるでもないし、兄ちゃんの暇潰しに付き合おっか。 今でこそこうして陽気に喋ったりしてるゼオ兄ちゃんだけど、私が見つけた時は衰弱してるのもあっただろうけど、何と言うか……目に光が無かった。フラフラで今にも倒れそうだって状態なのに、ニャオハだった頃の私を見ただけで酷く怯えて逃げ出そうとしたりしたし。まっ、そこで力尽きて倒れちゃったから逃げられる事は無かったんだけどさ。 「おっ! もう草の新芽が枯草の隙間から顔を出してる。いやぁ、植物の逞しさは凄いねぇ」 「あぁ、本当だ。花が咲くのはまだ先だろうけど、薬草の新芽とかはそろそろ探せるかもね」 薬草の新芽、か。倒れた兄ちゃんを手当する為に必死になって探したっけな。思い返すと自分でも不思議なんだけど、どうしてあの頃の私は兄ちゃんを助けようとしたんだろ? 子供で、虐められて、誰かを助けようなんて余裕は無かった筈なんだけどな。 覚えてるのは、私の顔を見て怯えて泣きそうになりながら逃げようとするゼオ兄ちゃんの姿。……あぁ、そっか。子供ながらに似てると思ったのかもしれない。その兄ちゃんの姿が、虐められて逃げる自分に。だから、放っておけなかったのかもね。 「ん~……あっ、あったあった!」 「ん? どうしたの?」 「ほらこれ! ヨモちゃん見~っけ! なんてね」 「私を見つけたって……あぁ、そう言う事ね」 ゼオ兄ちゃんが見つけたって喜んでるのは、薬草にもなるヨモギの新芽だ。そう、それが私の名前でもある。ついでに言うと、薬草の知識が乏しかった昔の私が集めて兄ちゃんの治療に使った草だ。とは言っても、見つけた時の兄ちゃんの傷口は出血よりも傷みが進んでいたから、私が噛んで柔らかくした後に塗ったヨモギがどの程度の役割を果たしていたかは分からないけどね。 ゼオ兄ちゃんが無事に回復したのは奇跡だって、村の治療に当たった皆は言ってた。それくらい見つけた時の兄ちゃんの状態は悪く、手の施しようが無いと諦める寸前だったよと口々に言われたな。なら何故治療がされたかって? ……誰もが諦める中で、私だけが必死になって兄ちゃんを治そうとしたり傍から離れないのを見て、やるだけやってみようかと皆が思ってくれた、らしい。今聞かされると恥ずかしいったらありゃしない話だけどね。 「って言うか兄ちゃん、ヨモギなんて生えてる所にはいっぱい生えてるんだから、そんなにしげしげと眺めてるもんでもないでしょ」 「え~? だぁってこれは俺が今生きてる切っ掛けになってくれた薬草じゃん? 大事にしたくなっちゃうでしょ~」 「そういうもんなの?」 「な~の! それにぃ~……ヨモちゃんの事も、ね!」 「だぁぁ!? だからいきなり抱き着かないでってば!」 高熱を出したり痛みに苦しみながらも生きようとする兄ちゃんの傍に私は付きっ切りで居た。見ていないと、その間に兄ちゃんが死んでしまうんじゃないか……そんな気がして。勿論その頃は兄ちゃんなんて呼ぶ間柄でもないし、そもそも何も話した事すらない。けど、傍に居たかった。……いや、違うかな。傍に居てほしかったのはきっと、私だったんだと思う。うなされながら時々涙を流す兄ちゃんの姿に自分を重ねて、独りぼっちが怖くて。そんな自分と重ねた兄ちゃんの傍に、居たかった。 だからかな。熱も下がって体調が落ち着いて、目を覚ました兄ちゃんの姿を見て、涙が溢れた。状況が分からなくてポカンとしちゃってる兄ちゃんの顔を見ながら、泣きながら喜んだっけなぁ。 それからようやく事情や何やらが群れの皆から説明されて、兄ちゃんもどういう状態だったかを理解したみたい。まぁその後は、境遇からかすぐに群れから離れようとした兄ちゃんを私が引き留めたーみたいな事もあったんだけどね。その頃の私、絶対群れの皆から不思議がられてたんだろうなぁ。なんであんなに見知らぬポケモンに肩入れするんだろ? って。 「……本当、今俺が生きてるのってヨモちゃんのお陰なんだよなぁ。改めて、ありがと」 「私にどれだけの事が出来たかって聞かれると、正直ゼオ兄ちゃん絡みで駄々こねてただけなんだけどね」 「いや~その駄々こねが無かったら多分どうやっても俺は死んでただろうしね! ナイス駄々こね!」 「あんまり嬉しくないお褒めの言葉だね、それ」 兄ちゃんが回復してからはまぁ、今みたいな関係かな。最初こそ意思が希薄というか、自暴自棄一歩手前みたいな兄ちゃんに私がついて回って色々勝手に話したりしてた。何処に行くにも一緒について回ってたし、絶対邪魔だっただろうなぁ、私。 その状況が一変した出来事が起こったのは、兄ちゃんが目覚めて暫く経った頃だったかな。傍に居る内にゼオ兄ちゃんの事を私は兄ちゃんって呼び始めてて、ゼオ兄ちゃんも私に対しては一言二言くらいなら言葉を交わしてくれるようになってた。と言っても、「そうか」とか「分からない」みたいな返事だけだったけど。 その頃も変わらず私は虐められてたんだけど、兄ちゃんにそんな事を言っても仕方ないし、何も言わずに隠そうとしてた。まぁ時々変なタイミングで「大丈夫か?」って聞かれる事があったから、多分隠しきれてなかったんだろうけど。 私がそんな調子で我慢するようになったからか、虐める奴等のやり方は次第に酷くなっていってた。寄ってたかって雑草猫って呼んで馬鹿にするのは変わらずに、覚えた技の試し打ちの的にされたりもしたっけな。 そんな虐められて技を撃たれそうになってる私に、不意に兄ちゃんの「止めろ」って声が聞こえた。技が来ると思って目をギュッと瞑ってたのを開けると、私の前には兄ちゃんの後ろ姿があった。 どんな顔をしてたかは私からは分からなかったけど、奴等の顔が怖くて引き攣るくらいだったから相当怖い顔してたんだと思う。そして兄ちゃんは奴等が私に何をしようとしたか、何をしたかを凄い剣幕で詰め寄ってた。何もしてないって奴等が言ったら、なら何故ヨモギはこんなに怯えてるんだって凄い怖い声で吠えるように叫んでた。 その声が周りに居たポケモン達に聞こえたらしくて、その場に集まってきちゃってね。何事だーって大騒ぎ。最初奴等は他のポケモンにゼオ兄ちゃんに襲われた! って言ってたんだけど、もうその頃には兄ちゃんは泣いてる私を抱いて「大丈夫、もう怖くない」って落ち着かせようとしてたからね。どうも話がおかしいってなって洗いざらい虐めてた事を吐かされてたよ。 馬鹿にするだけじゃ証拠が無くてなんとも言えなかった群れの皆や私の親、それに奴等の親も私に技まで使ってたと分かったら黙っていなかった。内容は割愛するけど、一週間くらい物凄いお仕置きされてたっけ……虐められてた私も流石に可愛そうだなって思ったくらいだし。 それからは私がゼオ兄ちゃんについて回るんじゃなくて、ゼオ兄ちゃんが私を守るようについて来てくれるようになった。お仕置きを受けたとは言え奴等は群れから追放はされなかったから逆恨みで何かしてくるって言うのは十分考えられたから、親や群れも兄ちゃんが私の傍に居る事は容認してくれてる。まぁ、お仕置きですっかり鼻っ柱をへし折られたのか、悪口しか言えないヘタレ集団に成り下がっちゃったけどね。 兄ちゃんの変化としては、やっぱり喋り方かな? 私が怖い目に遭ってたって言うのを自分なりに受け止めてなのか、物腰が柔らかくなって話し易い感じに変化していった。今の陽気なのんびり屋みたいな調子に落ち着くとは思ってなかったけど、それが功を奏して群れに打ち解けやすくなったのは良かったよ。 私はと言うと、兄ちゃんに助けられたのを迷惑を掛けたと思っちゃってね、兄ちゃんに少し鍛えてくれないかってお願いしたんだ。体調が戻った兄ちゃんはほぼ独りで生きてきたようなものだったからか、能力的には群れの中でもトップを競えるくらいの実力者だった事が判明してね。その兄ちゃんを師事したからか、群れのニャオハの中でもパッとしなかった私の実力はかなり底上げされて、進化した今じゃそこ等の奴に後れを取る事はまず無い程度にはなったよ。お陰で虐めてきてた連中にも強気に出れるようになったしね。 「そう言えばさ」 「ん~?」 「ほら、兄ちゃんが私が虐められてる時に割って入ってくれた事あったでしょ? あの時、なんで兄ちゃんは来てくれたの?」 「あ~あの時ね。ヨモちゃんは隠そうとしてるんだろうな~とは薄々気付いてはいたけど、凄く辛そうな顔してたしさ。ヨモちゃんにそんな顔させたくないな~と思って、原因を調べる為にちょっと悪いな~とは思いつつ尾けさせてもらったの。そしたらあの馬鹿タレ共がヨモちゃんに木の葉とか色々技撃とうとしてるじゃん? そりゃあもう考える前に体が動いちゃってた訳よ」 「えっ、尾けてたの? 全然気付かなかった……」 「あんまり自慢出来る事じゃないけど、誰かに気付かれないようにヒッソリするのは得意になっちゃってたからね~」 ヘラッと笑ってみせるゼオ兄ちゃんの表情に寂しさが滲んでるのを私は見逃さなかった。全く……ここはもう兄ちゃんの事を疎ましく思う群れじゃないって言うのにね。 並んで歩くゼオ兄ちゃんの手を取って、握る。ニャオハの頃じゃ出来なかった事だけど、今のニャローテの姿でなら手を繋ぐ事も出来る。これは、進化してからの最大の利点かもね。 「ど、どしたのヨモちゃん!? 急にそんな事されるとドキドキしちゃうじゃない!?」 「どの口が言うのさ? 急に抱き着いてくるゼオ兄ちゃんからは言われたくありませーん」 「あれはほら、何て言うの? そう、スキンシップって奴!」 「じゃあ、これもそれで」 離さない私の様子に、ゼオ兄ちゃんは恥ずかしそうに頬を掻きながら繋いだ手を握り返してくれた。 もう、寂しいなんて思わなくていい。思って欲しくない。隣に私が居るって、ちゃんと分かって欲しい。そんな気持ちを込めた手を握り返してくれた事に、つい顔が綻ぶ。私の気持ち、少しは伝わってくれたかな? 「……あったかいね」 「そ、そうね~。春だもんね~」 「ふふっ、まぁ今は、そういう事にしとこっか」 私のゼオ兄ちゃんに向ける気持ちがなんなのかは、今はまだ上手く言葉に出来ないけれど……助けて、助けられて、一緒に居て、これからも一緒に居たくて、繋いだ手がこれからも繋がっていてほしくて……兄ちゃんもそう思ってくれてたら嬉しいなって思って。 次も、また次の春も、一緒に芽吹いたヨモギの新芽を眺めていけたらいいなって、そよぐ春の風に撫でられながら思う。 「ゼオ兄ちゃん」 「な、何? ヨモちゃん」 「これからも、よろしくね」 「おぉう、なんか急に改めて言われたね? けどまぁ、なんか良いね。うん、俺の方こそ、これからもヨロシクッ!」 満面の笑顔を向けてくれるゼオ兄ちゃんを見てたら、釣られて笑っちゃった。明日も明後日も、ずーっと先まで、こうやって二匹で笑っていきたいなぁ。 ---- ~後書き~ ニャロゼラで何か書きたいなーと思い春と絡めてみた一作、いかがだったでしょうか。新ポケモンも発売されそこそこの時間も経ちましたので、ぼちぼちと作品の中に出していければいいなーと思っております! ここまでお読み下さりありがとうございました! #pcomment