---- ご来場ありがとうございます![[opoji]]です。 この作品も再び皆様の中のイメージが色々と崩れてしまう可能性がございます...要注意です!それでもオーケーという心優しい方は、どうぞ下へスクロールしてお読みくださいませ! また今のところ官能表現はありませんが、展開によってはあるかもしれないので・・・またその時が来たら、きちんとワンクッション置きます。 それでは、宜しくお願いします!! ---- ______ ____ __ _ 「さぁ!今年もやって来ました、夏の祭典・水上レースぅ!今回もかなりの観客数に見守られ、20人の選手が優勝を競い合います」 快晴の元、街の広い水路上にはそれぞれのポケモンとそれに繋がれた小型ボート、そしてトレーナーが一定の間隔で並んでいる。 「尚ですね、今年は従来のコースとはまたひとひねりもふたひねりも違うんです。皆様、大型スクリーンをご覧下さい!今までは2ブロック目を右折するのが、今年のレースではそのさらに先を行きます!そしてー...」 観客の数は多く周りはかなりざわついており、その空間を実況者の声が拡声器を通じ辺りに響き渡っている。気温は高いが湿気は少なく、またおしゃれなカフェからは陽気なアコーディオンやギターの音色が聞こえ、暑さなんて忘れさせてくれる。 「さぁどうでしょう皆さん!今年のコースはテクニカルかつユニークで、トレーナーとポケモンの絆がより一層試される事でしょう!ぜひそちらも注目していただきたい」 そう、此処はアルトマーレという場所。海に浮かぶ島なのだが、かなり繁栄していて活発的な場所。そして今行われているのは“アルトマーレサマーフェスタ”。毎年夏の半ばに開かれる祭典の真っ最中で、そのメインイベントとも言える水上レースがもうすぐ始まるところなのだ。このサマーフェスタが開かれる時期になると、各地方からの観光客が大勢やってくる。地元の商店や観光ツアー会社はここぞとばかりに力を入れ、繁忙期に突入している。 「そしてお気づきの方もいらっしゃるでしょう!今大会ではあの、大・大・大本命の選手がいません!彼は今、この実況席にゲストとしてお招きしました!!ホエルコと共に優勝を何度も手にした、ロッシ選手ですどうぞー!」 実況者の紹介の後にロッシという名の男性が、観客に手を振りながら登場すると、ワッと歓声が沸き起こり歓迎の拍手が彼に届けられた。 「どうもこんにちわ皆さん!今年からは私は解説者として勤めさせてもらいますので、どうぞ宜しくお願いします」 「という訳でですね、ロッシさんがグリッドに居ない分ますます今回のレース展開がわかりません!果たして誰が優勝メダルを手にするでしょうか?!もう間もなくレーススタートですがロッシさん」 「はい」 「やはりレースで大事な事と言えば、なんでしょうか?」 「自分の相棒となるポケモンとの連携も、ボートを制御できる技術も必要ですが、やっぱり一番は勝利を目指す心だと思いますね!何事も一番大事なのは気持ちですからね」 「なるほど~!今大会で注目すべき選手はいらっしゃいますか?」 「んーとですね~、、、」 今年のサマーフェスタも大いなる賑わいに包まれている中、このアルトマーレ郊外に位置する、限られた人間しか知らない公園に...。 「ほぅらぁ!!ダリス早く起きてよぅ!!」 「むぅ..ちょっと待っ」 「もうそのセリフ聞き飽きたぁ!早くしないと競争が始まっちゃうから!」 「ふぁぁ...」 何本も生い茂っている木々のある一本の幹で、何やら言い合いが聞こえる。 「君1人で見に行くのは無し?」 「っもーう!!ちゃんと約束したでしょ?!なのに昨日夜更かしなんてするから」 どうやらラティアスとラティオスのようだ。ラティオスは眠そうな表情でラティアスを見上げている。一方ラティアスは頬を膨らませ、お怒りのご様子。 「一緒に行かなきゃやだ!」 「わかっ、、わかったから引っ張らないでくれ~」 「全速力よダリス!」 「朝から元気だねぇ...」 「つべこべ言わない!それに朝じゃなくて昼に近いんだからね」 ラティアスは無理にダリスと呼ばれたラティオスを、寝そべっていた木の幹から引っ張り上げる。こうなればダリスも起きざるを得ない。そしてもうすでに出かける気満々のラティアスをダリスは確認して、気づかれない程度の溜息を吐く。 「行くよ!」 「んぅ~~っと、、よし」 ダリスは眠気を少しでも飛ばそうと腕を精一杯伸ばし、身体全体をほぐす様に筋を伸ばす。そうしている間にラティアスは既に快晴の空目指して上昇を始めていた。やれやれ、と心の中で呟き後を追う。ある程度上昇すれば見えるのはアルトマーレ全体が。そして水上レースのスタート地点上空には高々と上げられたバルーンがあるため、向かうべき方角はすぐに判る。 「あっち!」 「っと、その前に!自身を隠すのを忘れずに」 「あぁそうだった。ありがとうダリス」 「君はいつもおっちょこちょいだからね」 「ダリスは寝ぼすけさんだからねー♪」 いたずらに言葉を返され、ダリスはやられたとばかりに笑って見せた。釣られてラティアスも笑顔を見せ、そして直後には全身が透明な状態に変身を遂げた。ラティアスとラティオスにある全身の羽毛は、周りの光を常に屈折させる事により全身を透明にする事ができ、これにより他人に見つかることが無いのだ。さらには普段両腕は伸びている状態なのだが、高速飛行や水中を泳ぐ時にはこの両腕をわき腹辺りにたたむ様にして引き締め、身体に受ける空気抵抗を少なくさせているとか。最近では航空会社で、このラティアスとラティオスの腕の動作を研究項目に取り入れ、新たな技術を飛行機に注ぎ込む計画が立てられている。 2匹は全身の透明化が完了すると、急いで水上レーススタート地点へ向かいだすのだった。 ---- 皆様お久しぶりです。ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。また、更新量が少なく申し訳ないです...。なるべく区切りよく多めにこれから更新して行きたいと思いますので、宜しくお願いします。 誤字や何か不備等がございましたら、大変お手数なのですが下記コメント欄にてご報告いただけたら幸いです。 - opojiさん、こんにちは。『純粋たるこころ』読ませていただきました。 待望の続編ということで履歴に上がったときからワクワクしていましたが、タイトルの割にトップの内容がアレなので笑ってしまいました(笑) 感想の前に一つ誤字と言いますか、訂正したほうがいいと思われる場所を。 三人称の地の文において“かなり”という言葉を使われていますが、これは話し言葉の印象が強いので個人的に“とても”などに置き換えたほうが良いかと思われます。 指摘など恐れ多いですが、一度ご検討のほどを。 で、本題の感想ですが、私としては待望の続編なだけに、opojiさんがどう魅せてくれるのかとても楽しみにしながら読ませていただきました。 前作でダリスとラティアスは無事恋仲になったわけで、どれくらいラブラブっぷりを見せてくれるのか、またその文章から見れるopojiさんの書いてる時の気持ちはどんなものかを中心に見て行きましたが、序盤らしい、そしてアルトマーレらしいほのぼのとしたスタートが印象的でしたので、舞台の印象は原作のそれを凄く大切にしているなぁと感じました。 まだまだ序盤なので特に二人の中で変わった心境は出ていないようですが、これからこの作品がどういった方向に展開を繰り広げるのか楽しみにしております。 続き頑張ってくださいね。応援しています。 ――[[クロス]] &new{2012-08-08 (水) 14:48:59}; #comment() IP:110.133.38.21 TIME:"2012-08-08 (水) 14:48:59" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?%E7%B4%94%E7%B2%8B%E3%81%9F%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.1; Trident/5.0)"