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短編まとめ4 の変更点


有言実行系[[GALD]]

R-18しかないです、豪華三本立て(当社調べ自己過大評価)

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籠の寵愛

爪が鋭すぎるせいで書籍を持てないせいか、最初の頃は腹部に書籍をおいてそれを爪先でめくっていた。それが今や、漫画を持ちながら真剣に読むぐらいには文字にまで適応していた。
 もちろん、生物学的に全員が話せるわけでもないし読み書きができるわけもない。しかし、本人が言うには神話に近い存在である自分はできて当然の力があるらしい。見かけは全身白に、エメラルドのきりっとした目、鋭利な爪に立派な両翼、尻尾は変なリングが取り巻いている。神秘的といえばそれであり、配色的にも神々しさはある。
「次の巻をとってください。」
「自分でやればいいだろ。」
「はい?貴方は私に仕える身ですよ?」
 仕えた覚えもなければここはこいつの城でもない。召使でなければ飼育員でもない。
 大きな翼で口元を覆いながら上品に笑ってみせるこいつは上から目線をやめるつもりはないようだ。背丈はたいして差異が見受けられないが図体のでかさが圧力をかけてくる。
 こいつは人間でもない化け物なのだから、人の感性から見れば大きい。大きな爪だけでも殺される恐怖を、翼を広げられるだけでこいつの影に隠れるしかない。
「ふふっ、そのような熱い視線を送っていただけるのは嬉しいですけど。」
「勘違いも大概にしろ。」
 一瞬の笑顔が冷たく凛とした目線にかわる。冷っと殺意が背中をなでる。わがままな箱入り娘なことで、気に食わないとすぐに力を振りかざそうとする。
 本が床に落ちるとその図体が起き上がる。地面にペッたりとはりつくほどの大きな尻尾で床を擦りながらこちらに一歩と踏み寄ってくる。
 蛇睨みとでもいうのか、プレッシャーから目線を反らせないでいると目の前に歩いてきた巨体の歌劇隠れてしまっていた。青い瞳に首元の金属の輪のような物が影でも暗く光っている。
「欲情した視線をそこまでむけられると困りますねー。」
 鼻をつつくように鼻をつきだしてぶつけてくる。片目ずつがかさなり、鋭い眼光に眼球が刺されているような圧力。
 心まで覗き込んでいるとわかったようなことをいって、脅迫まがいのプレッシャーで首をたてに降らせようとしているに過ぎない。
 圧倒的な力をかざして上機嫌なのか、爪先でこっちの顎をあげさせて瞳の奥を写そうとくすりと笑う。
「怯える表情も可愛げがありますね。」
「冗談はやめてくれ。もう慣れたんだ、ビビるわけがないだろう?」
「そういう反抗的な態度がいとおしいのですよ?」
 ああいえばこういって常にマウントをとろうとしてくるからこいつの相手は疲れる。この距離まで詰められてしまっては逃げられもしないで、小動物のように扱われるしかない定めに置かれている。
 大きな翼を広げると、白い世界が広がったかと思えば暗転する。厚みのある毛の感触と熱量に包まれて、体が前に引かれる。
 ぎゅっと抱き寄せられて苦しくなる呼吸など知った様子もなく、与えているという目線で自分の世界に酔っている。
「私だけですよ?だから、私にだけ。」
 暑苦しい中からもがき出ようとしても、力の差の前では無力で抜け出せない。やっとの思いで解放されたときには大きく息を吸い込んだ。
 その様を情けないと笑いながら、爪先を差し出して下半身をなぞってくる。
「ほら、脱いでくださいね。」
「だから、ふざけて……。」
「脱ぎなさい。分かりませんか?」
 不意に威厳のある態度を示してくるせいで気圧される。しかたなしにズボンを脱ぎはじめると、途中で割ってはいってきて乱雑に捨てる。そのまま下に敷いてきて上から巨体で見下ろしてくる。
 足の大きな爪が獰猛に腹を引き裂いてもおかしくはない距離で、腹部の体毛がシャツの上を覆っている。尻尾にとりまいている金属が冷たいのか温かいのか、わからない温度をしているのが足から伝わる。
「貴方も雄なのに恥ずかしくないのですか?いいようにされて、挙げ句に発情して、品のない……。」
「お前と殴りあって勝てるなら苦労しないんだけどな。」
「ふふっ、拗ねるのも良いですね。」
 すっと翼の爪で下着を両断するとでてきたものを見て不適に笑う。こうなればあとがどうなるかなんて容易に想像がつく。
 暇潰しか何が知るよしもないが、性行為で何を確かめようというのか。疑念の晴れないこっちを他所に、こいつはやる気に満ちていた。
 股に自分のをすり当てて、固さを確かめるように自分の存在を塗り込むように擦り合わせて誘っている。欲情して抑えきれていないのはどちらだというのか。
「でも、もう少し頑張りがいりますね。少しぐらいは私から手助けしましょう。」 
 ばさりと覆われたかと思うと、今度は口元に大きな舌が割って入ってくる。助けるなどと良いような免罪符に、深い舌使いで人にはない長さが口内を荒らしまわる。
 歯医者が可愛いぐらいに口の中に異物をつっこまれて息苦しい。空いた口を塞ごうにも塞げずに隅々まで雑に情熱的に舌を舐めまわされる。長い舌が口のからゆっくりと取り出されると舌先に半透明の液体が線をひく。
 その先で嫌な目つきで見下ろしながら口元を片翼で拭った。そして爪先で頬を突いてくる。
「一番そういう、無気力な顔……どれだけ拒否しても抗えないのでしょう?」
 跨ったままで固くなったそれを自分の中にいれようとする。さっまでとは違って張り詰めていたおかげで直立しているものが中に入っていく。慣れているし、躊躇いがなければ苦しむ様子もない。
 むしろ一体感に対する感情の方が大きいようでぞくぞくとこみ上げてくる高揚感に歓喜を上げているようだった。笑顔といえば笑顔なのだが、笑顔のような優しい表情ではない。接続を終えても、恥じらいもなく胸を大きく広げて身勝手な達成感に浸っている。
「分かりますか?私にはわかりますよ、貴方が。」
 顔を耳元に降ろしてきて、静かにねっとりとした息があたる。そして耳元を裏側から舐めると思わず体が驚いてしまう。それが気に入ったのかそのまま口の中に耳が囚われてしまう。耳の穴の付近までねっとりとした感触に、粘り気のある音が嫌というほど大きな音声で再生される。
「少し刺激が強過ぎましたか?でもこれからですよ?」
 耳を解放すると息を荒くし果てた姿に余裕をアピールしてくる。まだ遊びでここからだと宣告をしてリアクションを楽しんでいる。
 飛ぶわけでもないのに翼をばさつかせながら動き始める。人間ではないとは言っても少し体温が高いと感じるぐらいの居心地の良い空間。厚みがあって肉壁がぎっちりと締め上げてくる。
 加減はしてくれているのだろうが、体重で押しつぶされることはないが伝わってくる振動が半端ではない。心臓マッサージのつもりなのか、強引に体を叩きつけてくる。ばさばさとはばたく音が大きく、水音をかき消してしまう程に激しく踊り狂う。
「んっ、いいですよっ!ほら、貴方も触れてください、ほら。」
 快楽に委ねた表情で差し伸べてくる。それを受け取るかのように太腿をにぎる。ふとくて肉厚な肉が、肌触りのいい毛の下にある。j筋肉なのか、弾力もあるけれども固めの肉がぎっしりとついている。体を上下に動かすたびに肉が連動して動いている。
 自分という存在が相手に受け入れられているのを肌で感じて、ようやくその気になったかと笑みがこぼれる。
 体内も外も全体的に肉付きのいい体格をしているせいで、妙に性的に感じてしまう。掴んでいる足の肉をがっちりつかんでみるも、掴み切れないで手を添えて肉体をべたべたと触る。
「今だけは許しますっ!私を……さぁっ、汚してっ!」
 触られていることで快楽が増して気持ちが昂ったこいつは快楽に鳴き乱れる。重厚な肉厚に潰されそうな強さで刺激されて、下手をすればこいつ相手でなければ感じる事の出来ない体になってしまっている可能性さえある。こいつの寵愛でしか満足できないような人外に。
 締め上げてくる秘所内部に抗うように自分自身の限界がこみ上げてくるのがわかる。それは直に触れて動いているこいつも同じで、巨体なくせに察しが良くて敏感だった。けれども止まってくれない上に、生存本能か欲望化が締め上げて中に出させようと催促してくる。
「全てっ、私が受け止めてあげますからっ!」
「どうなっても知らないからな!」
「構いませんよ……全部愛してあげますっ!」
 最後だけ優しく微笑んだ気がした。そんな気のゆるみがこいつの中に精液を絞り出させる。秘所から抜け落ちるまで、活力がなくなるまで絞り上げて、恍惚とした表情で目を閉じたと思うと自ら液体を放出して逆流させた。
 中には吐き出した液体が拒否されたかのように漏れ出してお互いの下半身にべっとりと広がっていく。そんな状況を人様の上で胸に手を当てながらしんみりと感傷に浸っている。その目が開いた時には一瞬だけの優しい目はなく、鋭さを取り戻していた。
「まだ、大丈夫ですね?」
「お前は俺を何だと思っているんだ……。」
「決まってますよ?籠の中にいる大事な……。」
「あぁもういい、そのわけのわからないやつ。」
 大層な言葉を並べてはくるが要は遊び相手としか認識されていないのだから、聞いていても無駄だと分かっていた。こいつの庇護欲染みた自己満足に付き合わなければならないのだから。
 言葉を遮られたこいつは不機嫌そうな顔をした。そして自分の意に染まらない存在を自分の色に塗り替えようと翼を広げて自分以外の存在を視界から覆って見えなくする。
「私の気持ちがわかるまで、ちゃんと可愛がってあげますからね。」
 気のすむまで付き合わされるのはいつものことだったし、こいつの愛にでしか満足できないぐらいに溺れている自分が、籠の中で愛されている自分が存在していた。
「なんてこともありましたが……。」
 部屋の片隅でいつものように本を爪でめくりながら自分の腹部にのせている影がある。
「貴方がいなくなってしまったら、一体誰が私の愛を受け止めるのでしょうね……。」
 哀愁に満ちて力なく笑ってページをめくるのだった。本は随分とさびれてホロ付いていた。色合いも茶色く年季の入ったものになりあがっていた。
 過ぎ去った時間をもろともしない白さを保った巨体だけが優雅にまた一ページをめくって、記憶のページを振り返っている。

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この身を捧げて

「お茶が入りました。」
 声は遠くでするのに机の上には湯気の出たカップが置かれる。カップが自らの意志、とうわけではなくて他力が働いてはいたが空中をスライドして摩擦もないのにその場に静止した。空気摩擦だけでは止まれようのない、不気味な止まり方をする。
 滑り込んできたカップの中には入れたばかりのティーで仕掛けはない。あるとすれば入れた方であり、外力を生じさせたのは一種の超能力に近い。厳密にいえば種特有の能力なのであるが、起きていることは超常現象であるには変わりない。
 白い影が横に現れる。翼を広げればそれだけで人一人の大きさには値するがこれでも小さいほうらしい。理由はよくわからないが、誠実で何でもしてくれる。彼女曰くそれが本望らしいのだが、見返りも要求してこないのが不気味な所でもある。只より安い物はないともあるが、彼女の誠意をみていると疑う気も失せるぐらいの白さはある。
「別に気を遣わなくてもいいんだぞ。」
「いえ、これも私の役目ですから。」
 しれっと後ろ横に控えるようにスタンバイする。じっと背中から見つめてくるだけ、それだけで特に何かをしてくることはしない。顔の側面に角のような変なとんがりがあって、そこに目が付いている覆面レスラーのように凶暴な顔付きをしているけれども、その瞳は純粋そのもの。
 ひたむきな視線が余計に存在を感じさせてくるせいでやりずらいとは言え、慣れとは怖い物で彼女に対する警戒心も薄れて日常のピースとしてはまりかけていた。意味があるかと聞かれるとないのだが、仕事だか役目だかで視線だけを送ってくるのは見張られているようで、一人暮らしでの親離れとはと疑問はあった。
 人の話を聞くだけでも眠くなって授業中でも昼寝をよくしているのに、彼女とこれば首筋すらよろけない。背中に並んだ小さな青い翼を全て背中に貼り付けて静止していた。
「こんな所かなぁ。」
 ある程度の量を終えたところで体を伸ばして椅子を回転させると依然とその場で待機している。
「終わりですか?」
「今日はな、お前もお疲れ様。」
「これも務めですから。」
 笑顔で答えてくれる。疲れひとつ見せないでいるは立派だが、更にすごいのは動いていなくてもすべてをこなしている所である。超能力を駆使すれば動かなくても、一人暮らしの狭い家の物ぐらい動かせるらしい。
 洗濯料理から家事なら何でも、一通りを覚えた彼女にとってはすべて朝飯前で見守るついでの傍らですべてを終えていた。もちろん、そっちに意識をふりきっているわけではなくて片手間だった。それが彼女のスペックの高さであり、料理さえも毎回日替わりと勉強も欠かさない。
 用意してくれた料理を平らげて着替えまで用意されているのを少し疑問を感じながら、汗を流し終える。そんな毎日の繰り返しを今日も同じようにロードしていた。
「それじゃ、俺はもう寝るよ。」
 布団を敷くのさえもさせてもらえずに寝る準備を終えてしまって、差し出された布団の上に寝そべって一日を終えようとした。
「それでは、こちらのお世話も。」
「いや、それは、その、いいよ。」
「ですが、私の役目ですから。」
 敷いた布団の上にのっそりとはい寄ってくる。妙に恥ずかしそうな表情で遠慮しがちに訴えてくるが、表情は真面目にそういう意味合いでいっている。真面目に全てを世話をするというのが本人の言い分だが、そこまでの要望はもちろんしていない。
 彼女の純粋な意思でそうしているだけだと信じてはいるが、限度は考えてほしいとも思う。姿形はまったく一致しないけれども、妙にいい肉付きがその気にさせてくるのが困る。
「お邪魔、でしたか……?」
 演技でないと信じて真面目に困った顔をされると首を横に振りずらい。青い胸部に両用を押し当てて目線を落としてこっちを見ようとしない。布団の上で両膝を折りながら座り込んで内股を開いている。巨体で乙女の様にされても似合わないが、放置してしまうのも躊躇われる。
「いやだとかそうじゃないんだけどさ。」
「そうですか!それでは……。」
 切り替えの早いのは単純なのか、すぐに安心した笑顔に変わるとせっかちにも衣類が勝手に離れていく。誰にも触れられずに一人でに動き出す感触にはなれない。
 それではと這い寄ってきて両翼をひじの様に折り曲げてそのまま肉棒に添えてくる。羽のない翼は肉の様な弾力で人に捕まれているよりも感触が良い。握った感触で彼女はあぁと恍惚とした笑顔をして口元を大きく開けた。ドラゴンの様に伸びている口の中にある長い舌がどろりと現れる。
 それを使って根元から反り上げてくる。べっとりと唾液が付着して舐めあとが残る。清楚の欠片もないぐらいに口を大きくあけて口の中に見える肉壁が光に照らされて反射していた。快楽に寄せられて、血管が膨れて筋肉も張り始める。
 大きくなっていくそれを掴みながら徐々に力を強めて翼と舌で肉棒を覆う。翼の先で肉棒の先端を擦りながら、肉棒の首あたりを隅まで綺麗にするように舐めてから口元を離してから一呼吸を置く。
「綺麗になりましたね。次に行きますよ?」
 長い舌が収納された口をあけるとなめつくした肉棒を丸呑みにした。舌の上に乗った肉棒の腹の部分がざらつきで擦られて、更に口を小さく閉じて吸い取るように圧力をかけてくる。
 取り込まれて全てを吸い出すかのように吸い付いてくる。狭くなった口内での圧力と吸い出そうとする圧力、柔らかい感触に押しつぶされる快楽は他の生き物の口内では味わえない。喉元をしならせながら微妙に出てくる半透明な液体を飲み込んでいた。
 快楽に力が緩んで、一気に吸い出される感覚に腰の力が抜ける。快楽で体中の神経が麻痺して、排水溝に水が吸い込まれる音と共に感覚が持っていかれる。後ろに手をついてアンカーにして固定する。
 快楽に奪われていくほど、意識が他に向かなくなり難しい事も考えられなくなってくる。けれども、彼女に限ってそんなことはしない。善意で行動を起こす彼女が他人に付け込むようなことは絶対にないと、ソロから削られて薄れていく意識の芯にはしっかりとその気持ちが備わっている。何も心配にするようなこともない。
 けれども、彼女は口の中らからねっとりと抜き取る。口の中には唾液で線が張っていて、解放された肉棒も唾液で光を反射していた。
「中で出さないと駄目ですよ?ちゃんと中で出せないと意味がりませんからね、それの確認ですよ?」
 そういって彼女は体を乗せてくる太腿の肉厚感はそこいらの存在では顔負けだろう。そんなものがふれているのだから衰えるわけもなく、むしろ刃を研ぎ澄ます一方である。その突き立ったものを前に青い股の割れ目が開いていく。触れられてもいないのに何かに広げられている。
 不自然に開いた彼女の秘所へ肉棒の先が入る。彼女の笑顔は優しさ問よりも欲望に染まっているように見えた。
「わかりますか?入ってますよ?ふふっ、嬉しい……。」
 初めてでもないせいで中に簡単に入ってしまう。自ら男性器にしゃぶりつくしかしていなかった彼女の体内は受け入れる準備が整っていて容易に入ってしまう。感情がそっちに引っ張られてしまっているせいか彼女は強引に飛び跳ねだす。幾度となくぶつかってくる太腿の肉がばちばちと衝撃音を響かせる。太い尻尾が何度も床を叩いて、びたんびたんと床に振動を走らせる。
 簡単に入るぐらい濡れているせいでそのまま一気に速度を上げてくる。まるで目の前にある獲物に食らいつくかのように速度をハイスペースで始める。さっきのしゃぶられ放題をされたせいで膨張しているこれをそんなに扱われてしまえばそうも持ちそうにない。ただ性欲に歓喜をあげるのを見ているとすぐに絶頂してしまうのも気が引ける。耐えることはできなくても先延ばしにしようと、快楽に歯をかみしめた。
「駄目ですよぉっ!我慢をしてはぁんっ!」
 両翼をこちらの頭の横において顔を目の前に押し当てて、更に耳元に口先を合わせてささやいてくる。彼女の影の下で、言われた台詞を否定することはできなかった。
 急に肉壁がしまる。口とは違ってまた締め付け方が違う。吸い付いてくるほどの圧力はないけれども、ぬくもりのある凸凹が張り付いてくる。その凸凹があるせいで擦れるという感覚がより鮮明に感じられてしまう。彼女の表面の様につるつるで弾力のあるだけなら、こうならなかったのかもしれない。
 両翼を床についたおかげかそれが支えになり、速度がより早くなる。バランスを取れるようになったおかげで加速して、更に締まる彼女の体が求めている。その瞬間を彼女はただ待ちわびている。彼女の中に解き放つのにためらいはなかったが、自分の気持ちのすむままにすべてを彼女にしてしまうのは気が引けていた。
「もう……無理っ。」
 そんな我慢もむなしかった、覚悟も薄っぺらい物だった。彼女の中に液体が解き放たれる。
「あぁ……!中に……。」
 自分の体内に入ってくる液体を感じ取った彼女は、姿勢を直立に戻して片翼を自分の頬に当てながら感傷に浸っていた。そしてはしたなくも自ら感情に任せて絶頂する。尻尾の先まで張り詰めた体を微妙に振動させながら、余韻に浸っている。
 快楽で絶頂しているというよりも満足感だけで絶頂している彼女は満足げだった。入ってくる液体全てを拒まずに、むしろ股をより強く押し当てて一滴も零れないように、一滴でも多く体内に描き込もうとしていた。
「今日も中に出せましたね。異常もないみたいですよ。」
 そういって荒い息のこっちの横に寝転がり込んで抱き寄せてくる。子供をほめる母親かのようだったけれども、翼の肉の抱擁感はそれとはまた違う物だった。力加減も強くなく、振りほどこうと思えば苦労もなく弾け飛ばしてしまえそうな力加減で胸元に抱き寄せてくる。
「悪い所はないみたいですね、私も安心しました。おやすみなさい。」
 そのまま二人で寝ようと、最後まで彼女は身をささげてくれるのである。

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奪われるだけの世界

この世界には人間がほとんどの領域を収めてはいるが生物のカテゴリーでは人間以外に大きくシェアを収めてる生き物が存在していた。人はそれらを使役できる術を手にし、和解という形をもってそれらを手中に収めた。
 小型の球体に収めることができるようになり、大型であろうとも小型であろうとも全てが同じ大きさに集約できるデバイスを手元に、人はその生物を手中に収めることに成功していた。それは仮初の共存であり建前でもあった。互いの種族が協力し合うその関係は片方が使い、片方が使われる、そんな関係と違わなかった。使っている側には不満はないし、使われる側もそれが協力するということなんだと錯覚していた。そんな勘違いと見せかけの建前によって世界の均衡は保たれていた。
 それは安易に崩される、騙されていたと声を上げるものが出てこれば、掲げられた反旗の下にたくさんの衆が集った。それから体制がひっくり返されるまで遅くはなかった。全てが支配下に置かれたわけではなかったが、半分以上の領域を人は手放してまでしても防衛線を張ることが限界だった。
 武器があればこそ強い人ではあったが、生身では圧倒的な能力差を強いられる。それに道具があったとしても火を吐くことができれば、強風を巻き起こしたり電気を発生させたり、上げくには見えない超能力なんてものまで何でもありの相手、使役をしていた人間も技自体は認知をしていたが、実際に対面して初めてそ能力の差に直面し体制を持っていかれていた。
 拘束具を失った人間はほとんどなす術もなくたくさんの犠牲を出していた。向こうも加減はしないし、人なんてこの地にはたくさんいる。ある程度減らしたところで問題はなく、戦力になる人間の頭数は減らされていた。
 そして、戦う能力のない者たちの残された道もだいたいきまってしまっていた。
「くそっ!あいつら……。」
 人間を絶滅させてしまってはそれはそれで都合が悪い。それこそ、一方的な虐殺によって世界に存在するのが誰かをはっきりさせる方がまだましだったかもしれない。そいつらは自分たちがされたように捕縛する道を選んだ。もちろん、素直に従うものも少なくなかったが、こうして最後まで反抗していた末路は牢に閉じ込められるのがおちだった。
 それこそ人の発明した球体のような窮屈なものに閉じ込められるよりはましではあったが、動物園の観賞用と何ら変わりがない。鉄格子を揺らしてもびくともしないで、おとなしく床に座り込むと冷たさに気力が奪われる。
 それから一日はたっていなかった。牢の隙間から皿が茶色い固形物の盛られた皿と水の乗ったトレーだけが置かれる。固形物は人間がまだ優位を築いていた頃に与えていたペットフードの様なもので、人間を舐めているのか腹いせなのかこれで生きろと言われるようだった。
 けれども、意地を張れる状況ではないし心は折れていなかった。ここはチャンスを伺うためにも生き延びるしかなかった。
「まずっ!」
 味も微妙などころかパサついているうえに水分が吸われるせいで急いで水を飲んだ。食えないことはない味ではあったが、人の食べれる味はしないし、そのうえに水分を持っていかれるせいでがつがつとも食べられない。下手に硬いのも顎鍛えるためなのだろうが、人間を想定されて作られてはいない。
 結局全てを食べれるわけにはいかなかったが、腹持ちのいいせいか空腹を満たされていた。食べているうちにどこか味に気持ち悪さを覚えたが、あそこで止まっておいて正解だった。
 とにかく寝るしか残されていない状況で、疲れもあって満たされたお腹とともにしらずに睡眠についていた。その次に起こされるのは扉の鍵が開いた音だった。
「おー元気にしてるか?威勢のいいやつだって聞いたんだけどよ。」
 鍵を持って入ってきたのは大きなトカゲ。正確にはドラゴンとでもいいのかもしれないが、見てくれだけで炎属と飛行属に部類されるオレンジの体に腹部はベージュの巨体が狭そうな入口を翼をうまく動かして入り込んでくる、頭の角で頭を打たないように長い首を曲げてゆっくりと。
「ほぉ、食えるほどには元気があるのか。」
 牢の中に入ってきてくれたおかげで扉は開いたままで正面のでかい図体さえよけきれば逃げきれるかもしれない。翼をたたまないと入ってこれないを目視していたのが頭によぎった瞬間に動いていた。正面から力比べになっては勝てない相手でも勝たなくていいなら話はかわる。
 駆けだしてしまえばはやいもので相手の真横を抜けていた。用意に背後をとれると思った刹那に衝撃と共に牢の壁へ戻される。
「あっ、やっべ。おーい、生きてるか?まぁ、死んだら死んだでその時だけど。」
 炎が灯った尻尾を揺らしながら心配そうな表情でこっちによってくる。
「うるさい……!」
 瞬間的に起き上がって殴りかかる。それも用意に手で受け止められる上に、筋力の違いにこちらの腕がぷるぷると震えている始末だった。
「いいじゃん、威勢が良くて。こういうのが欲しかったんだよなぁ。今日から俺がお前のご主人様だからな。わかったらちょっとは大人しくしろよ?」
 そういって手を離した反動で軽く後ろに投げられる。
「誰がお前なんかに!」
 無駄だと判断するよりも上った血の熱さが勝って再び攻撃に出るけれども、同じように受け止められて、今度はそのまま床に力任せに叩きつけられ馬乗りにされた挙句に床に張り付けられる。
「元気なのは良いけど、ちゃんと躾けとかないと駄目か。」
「重いんだよ!この!」
「本当に元気だな、お前。それだけ元気ならできるよな?ほら、舐めろ。」
 後頭部を掴んでくるなり巨体の股に頭を無理やりにあてがってくる。そんなことはプライドが許すわけもなく必死に抵抗して口だけは閉じ続けた。
「何だよ。しょうがいな、一回焼きでも入れるか?」
 尻尾先にある燃えた炎を目の前に見せつけて熱気で顔面を焙ってくる。そのままゆっくりと寄ってくる炎に対する生物的な恐怖で閉じていた口を開けてしまう。舌を伸ばして不器用なりにぺろぺろと嫌々な感じではあるが味など感じない気持ちで行う。
 人間じゃないせいか匂いは強い気がする。だらだらと流れ出てくる液体が顔に垂れ込んでくるけれども、やめるわけにもいかない恐怖政治の下に置かれていた。
「お利口さんだな。いいぞ、その調子でちゃんと舐めるんだ。」
 興奮で下半身を乗り出してくるせいで頭が床に押さえつけられて、鼻先が秘所付近の肉付きのいい太腿に埋められてしまい息苦しくもなる。ただ欲望だけをぶつけてくる秘所の中に伸ばせるだけ舌を入れて必死に動かす。口元に流れ込んでくる愛液がのどに垂れ込んでくるのを吐き出せる余裕もない。
 頬に雑に触れてくる、それも愛おしそうにペットを見るかのような目で見下していた。けれども、そうしているだけでは満足はいかないようでその場から立ち退く。
「うーん、やっぱこれだけじゃいまいちだよなぁ。せっかくだしこっちを使うかぁ。」
「なっ、ふざけるなよ!誰がお前みたいなリザードンなんかと!」
「お前には意見する権利はないんだけどなぁ。とりあえず、これつけてやるから。」
 顎を強くつかまれてるとどこからもなく取り出した首輪を首元に取り付けられる。そして伸びているリードを引かれて無理やりに首が引き寄せられる。
「わかったか?お前は飼い犬なんだよ。」
 無理やり起き上がらせた顔の前に長い首が伸びてきて軽く炎を吐いて軽く脅されると大人しくせざるを得ない。それを偉いなどと撫でられても嬉しくもないのに、床で大人しくしているしかない。無理やりに下半身の衣類を爪先で破かれて剥き出しになった肉棒を丁寧に掴んで手の中でぐにぐにと刺激を与えてくる。
「こんなもんか。せいぜい楽しませてくれよ?」
 そう言って自分で秘書を指先で広げながら握っていた肉棒に腰を落としていく。中には容易に入り込んでも図体通りで中にはスペースがあるのを感じてしまう。図体の差のせいか生物としての規格がかみ合ってはいない。
「ちょっとめんどいけど……。」
 そう言って息を吸い込んだ後に急に内部がしまる。肉棒を肉壁で締め上げると長い口元から舌をぺろりと舐めずって、そのまま動き出す。
「おっ、いい感じじゃん。」
「ちょっ!くっ!」
「おいおいどうした?さっきまでの威勢は。」
 自分で好き放題に動いて翼が揺れている。何度も上下に雑に勢いが余って潰されてしまいそうだが、そんな心配もしていられない。
 首輪のリードをひっぱりながらの乱雑な攻めにされるがままでこっちだけが息を切らし始めているのに、向こうはまだ走り始めてようやく体が温まってきたぐらいのレベル。肉壁のこすれる音はするのに、乗ってきて楽しそうにしているだけで甘い声の一つさえあげてはない。
「あーいい感じだ、お前結構使えるなぁ。元気な奴を注文しておいてよかったよ。」
「舐めやがってっ!このっ!くそっ!」
「おー頑張る。でも、そろそろ限界なんじゃないの?」
 にたりと笑いながら首を突き出してきてリードを引く。鼻同士がぶつかり合い相手の目と目が一対一で向き合う。そのレンズに情けない自分の姿が反射して写っている。
 そんな辱めを受けながらも体の方は別でたまっていく快楽で息があがっていた。何とか歯を食いしばって耐えてもみるけれども、そんな様を巨体は嘲笑っていた。動くのをやめて、体をぴったりとつけると、股間をすり合わせてきて中に取り込んだ肉棒をぐにぐにと、自分の中をかき混ぜさせるようにしながら肉棒を刺激してくる。
「ほらほら、頑張らないと出ちゃうぞ?」
「言われなくてもっ!お前なんかにっ!」
「ほら、出せよ。情けなくイかさせるしかないんだよ、お前は。」
 ふんと鼻息をトカゲが吐いた瞬間にきゅっと秘所内部が閉まる。その肉厚で肉棒がコンパスのように円の起動を描く、そんな風に一回擦り合わされただけなのに情けなく白濁液が体内へと流し込まれる。
 そんな様をなんだとつまらさなそうに一言で片づけたトカゲは再度首輪を引いて目の前にまで首を伸ばしてくる。その時の嫌な笑顔はいつまでも脳裏に刻まれることになる。
「どうだ?少しは素直になったか?」
「はぁっ、誰が……!」
「ほー。じゃぁ次はどうするか、他の奴らの前でイかせてみせるか?尻尾とかで情けなくされる様をお前のお仲間にでもみせやるか?」
「なっ……!」
「まぁ、それは後だ。まずはご主人様が満足してないのに一人だけ満足するのはよくないぞ。楽しみだなぁ、お前が何回イったら俺が満足できるのかさぁ……!」

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99.999999999%、イレブンナインぐらいフィクションです。
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