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短編まとめ3 の変更点


上げ忘れてた系[[GALD]]

とりあえずR-18タグという事で
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表せない不器用さ
「ふぅ……。」
 人の気配を振り切って一人で山奥に入り込んでいた。一応立ち入り禁止区域と指定されているので、正面から堂々と入るのには都合が悪い。理由は簡単で湖で溺死が相次いでしまったからだ。特に夏は警備が厳しい。
 けれども、この時期になってしまえば緩くなってしまい、それに山奥というものあって誰もわざわざこんな寒い時期に侵入はしたがらない。湖の水は確かにきれいだが、それでも近場のコンビニで水を買った方がよっぽど理にかなっている。
 一人でに湖に反射する自分の姿を見ても、きれいに映って底まで見えているけれども踏み出す足はない。代わりに手元にあるボールを投げる。光線を発して、その反動で手元に返ってくるボールは水面を照射した。
 照射された光は無形ながらも収束を初めてある一定の形をとる。どういう原理でこうなっているのかは説明できないが、そういうのは偉い人間だけがわかっていればいいだけで使えるなら使っていればいいのだ。
 形どられたその生物は水の上に立っていて、冷たい風に髪を靡かせながら悠々とたっていた。伸びている尻尾も同じように波打っていて、全身で風を感じているようだった。とても生身の人間がまねできる事ではない。
「出てきてみれば水の上、何を考えているのです?」
「お前が湖が好きそうにしてたからわざわざ……。」
「好きそうになど……だいたい、何故水の上に出すのですか?」
「だって、お前どうせ沈まないじゃん。」
「はぁ?本当に救えない頭をしているのですね。」
 大きくため息をついて、こいつは赤い目でこっちを睨んでくる。こいつは割と口が悪い。神々しい見た目に巨体ということもあって、向かい合えば威圧されている感覚に囚われがち。加えて口も高圧的と周りに圧力をかけれる要素が見事にそろい踏みだった。
「それでは、すこし行ってまいります。」
「文句言ってたわりにそれか。」
「貴方の努力を無駄にしないためですよ?」
 やれやれと首を振ったこいつは水の上をスキップする如く、軽い足取りで進んでいく。広がる波紋が間違いなく質力を持った実態であることを語っている。水色に白い斑点模様のすらっとした足で湖を蹴っていく。アメンボのような水に浮いているのとはまた違った足取り。
 凛とした姿勢で軽やかに水上を舞うその姿は美しいといえばそれなのだろう。自分が偉い存在だと豪語するだけはある。水上を滑るかのように走り抜けるその様子を湖のほとりで眺めていた。なんだかんだで楽しいんじゃないかとぼっそり呟きながら。
 紫色の髪が風に吹かれて浮かびながら、跳ねるように走っているのに水面が凹む様子はない。そんな不思議な光景をただ眺めているだけしかできないでいた。
 めんどくさいやつだけれども、顔立ちはしっかりして真面目な面ばかりしているけれども、こうやってひとりでにかけている時に緩んでいる口元が見えるとどことなくこっちも嬉しくなってしまうのだ。
 長い付き合いで性格面の方には慣れきってしまっていたし、素直じゃないけれども連れ出さなければふさぎ込んでそれはそれでめんどうなのだ。だから、こうしてすがすがしく駆けまわってくれている方がこっちの気持ちも晴れるのだ。
 一通りを走り回るとこっちのもとにすたっと駆け込んでくる。目の前にまでくると、額のクリスタルが反射して眩しいせいで少し目線を逸らしてしまう。
「どうだった?」
「いちいち言わなければならないのですか?」
 はいはいと適当に謝罪して流すと、妙にこいつは不機嫌そうな顔をする。自分で喧嘩を売っておいて、そういう風に返されたら返されたで気に食わないのは流石に一方通行が過ぎる。
「まぁ、構いません。それに、一応功労者のわけですし、少しは労う気持ちもあります。」
「要するに、お前がやりたいだけじゃないか。」
「なっ、誰が貴方のような下等なのと好きで交わるなど……。」
 図星になるとすぐに焦りだすのが面白い所だ。ラインはよくわからないが、ある程度責め続けると時よりクリティカルする。そうなると分かり易い反応を示してくれるので、めんどくさくはない。
「交わるなんていってないし、だいたい無理やりになんてしてお前に勝てるわけないだろ。」
 こいつの戦闘力は間違いなく高い。そのあたりのが束になった所で捕らえる事すら困難な強さだ。見かけこそ巨体ではあるが、スマートさに見合った身軽さで動き回るせいで攻撃が当たらない。その上に、見えない壁のような物を張り巡らせて攻撃を受け流すこともできるのだ。もちろん、生身の人間が殴りかかったところで追い付けやしない。
 言い訳をすればするほど矛盾してぼろがでてくるのだから、真顔でただ否定するだけでいい。言い訳を必死に考えて赤面する光景を眺めるだけで済むのだから。
「言い訳などいりません。さっさと脱ぎなさい。」
 どっちがと言い返したくなるような開き直りを見せてくる。力こそが正義だと、そんなゴリ押しに近い言葉と力をかざして従わせようとしてくる。もちろん、従わなくても何かされるわけでもなくこいつがふてくされるだけなのだが。
 不貞腐れられると相手のしようがなくなってしまうので、気にせずにズボンから脱いでいく、寒いのが辛いがこんな無人の領域で躊躇っても取り越し苦労。今に始まったことでもないからと、下手な慣れでためらいなく脱いでしまうのはあまり感心できないと、見せつけてから恥じる。
 目の前に出されたものが十分に整っていないせいか、不満げにこいつは目を尖らせて髪を風に吹かせる。そういわれても冷たい風に吹かれてしまってはそう気合を入れ続けていられるものでもなかった。加えて、日々裸体のままのこいつを視界に入れるだけで興奮するようなものなら、それはそれで疲れ果てる原因にしかならない。
「まさか、私では不満なのですか?」
「お前は俺で不満じゃないのか?」
「本当に、口が減りませんね……!」
 逆上してこいつはなりふり構わずにしゃぶり始める。下等だと罵っておいて、風紀を乱すのは別件なのか伸びている口の中にすっぽり入り込む。人間でないせいで口が細長く伸びているせいでしゃぶるのには向いている口をしているのかもしれない。更に舌も長いのもあり、拍車がかかっている。
 寒さにあたっていた反動もあってか、急に温度が変わってしまったせいで体がひるむ。温もりのあるねっとりとした空間に閉じられて舌が絡みついていく。こいつは真剣に目を閉じて集中している。品のある顔立ちが真剣に性処理役を買っている光景は思えることもある。ギャップの様な物に近い。
 口元をしならせながら、口内でこすり合わせて長い舌で舌側を擦り上げてくる。下にはざらつきあり、上品につるつるしていたり、肌触りの良い物ではない。それがかえっていい刺激剤になっている。
「んっ……ん!」
 真剣に取り組む表情が愛おしくてか、つい手が出てしまう。額のクリスタルではなく直に触れると不思議な感触がする。けれども、間違いなく生き物なのか温もりが存在している。集中していた眼が驚きで開いた後にこっちを睨んでくるが、行為をやめる理由には値しないようでそのまま集中することに戻る。
 どこか焦っているような感じもするが、水色の肌は人に近い感触で跳ね返ってくる。撫でられることは嫌いではないのか、こいつは口答えはしてこないで一心で咥え続ける。集中をそぐつもりがなかったが、そういう取り乱したリアクションを楽しんでいた。
 舐め続けていたこいつは、人肌に温めて刺激を与えていたせいかある程度の大きさになってきたところで口から吐き捨てる。口の中からでてきた男性器は唾液でべっとりとしていて、イズミの水面の様に光を反射していた。出したこいつの口から線の様な物が垂れていてそのまま地面に落ちるけれども、互いに手繰り寄せたりはしない。
「自分だけ満足すればそれでいいとでも?」
「あーはいはい、ちゃんとさせていただきますよ。」
「馬鹿にしているのですか?まぁ、いいです……。」
 そっぽを向いて、その勢いで向き直る。体格の都合上背後に回るしかないのが難点ではあったが、こいつなりの照れ隠しでもあった。向けられた下半身にはいつも不思議な生え方の尻尾が日本靡いている。普通なら後方に伸びていくはずなのだが、こいつに似てひねくれて前に伸びていっている。白く、尻尾というよりかは布切れに近いような変わった出来栄えだった。
 目の前ぐらいにまで伸びてきている髪は相変わらず手入れが行き届いていて汚れを知らないような鮮明さだった。それに代わって、こいつの秘所はそんなことはない。指でなぞれば鮮明な液体が付着するが、それは鮮明さの証明にはならない。いくら触ってもただ受けるだけで抵抗はしないが、何のリアクションも返してこない。とことん面倒で、強がるタイプなのだ。こいつの我慢大会に付き合っていればまた冷えて余力を失ってしまうと、濡れ切っている中へ入れ込んでいく。
「っ……相変わらず、節操のない。」
「五月蠅い、ど変態。」
「なっ、誰がっ、きゃっ、まだぁっ!話がっ!」
 話を最後まで聞いてやれるほど暇でもなかった。たまにはイラっともくるし、そういう日頃のストレスを発散するためにもこいつを使わさせてもらう。いくら人外とはいっても、体の部位的な意味合いは変わらない。入る場所があればいれることはできるし、中だって本来は同じ体格と行為に臨むつもりなのかもしれないが、こいつの相手は生憎俺しかいなかった。そのせいかはしらないが、締まりもそこまで悪くはない。
 口を閉じて食いしばっているせいか、呼応して入れたものを圧迫してくる。力を抜けば多少はましになるけれども、変に踏ん張るせいで体が委縮していた。変なプライドが体を受け渡すことを許さないのか、どこまでいってもこいつは手間がかかる。多少きつくなったとしても動く分には問題がない。こいつだって、この巨体とはいえ交尾を始めればただと雌犬でしかない。
「っ、そうやって、調子に乗ってっ!」
「お前だってっ、感じてるくせに……大人しくしてろよ。」
 掴んでいる腹部のあたりをより強く握る。弾力のある腹部に力を入れて押し返されそうになっている中へと無理やり突っ込んでいく。いびつな空洞の感触がこいつが力を入れるせいで押し当てられるせいで、摩擦が強くなる。体格の割には中身は繊細な出来栄えのようで、行為を十分に盛り上げてくれる。濡れているから滑りはよくても、押さえつけてくる力が強いせいで、相手が何であるさえ忘れさせてくる。
 馬鹿でかいだけの口が達者な犬のくせいに、こういう所はしっかり異性なのだ。床に何滴もこいつの体の液体が漏れ出して痕を残している。紫の髪も風邪に自然と揺れていたのに、体を着かれた快楽に震え始めて動きが細かくなっている。同じように、体に走る快楽に飲まれてきていて、こうして体を動かすこと以外は考えられないでいた。ある意味ではすごい集中力なのかもしれないが、本能がわきたっているだけで、自分で動いているようでそうでない。
「あっ、まだっ、出ないのですかっ!」
 対に耐えかねたのか、我慢の限界がきて口を開いた。強がってはいるけれども、要は私は持ちませんという自己申告であり宙に浮いている尻尾が垂れ下がって手に寄りかかってくる。前身を地面に寄せながらも、下半身だけを持ち上げてうけいれるような体勢を取ってくる。
 こいつ自身も限界なのかもしれないが、それはこっちも同じだった。意地に代えてもこいつは先に達するつもりがないらしいが、それに付き合うつもりもない。そうやって欲しがるならいくらでもくれてやると、構わずに奥に押し込んでやる。中に液体をぶちまけられてしまった感触なのか、それとも液体の温度を感じているのか、動きが止まってもこいつも感じ続けている。
「中に……あぁぁっ!」
 いつもこらえるのは立派かもしれないが、そのせいで出されることに快楽を覚えるようになってしまったこいつは必ずといっていいほど、砂金限界に達することはなくても、注がれた感触に快楽の声を上げる。そのまま、静かに行為を振り返るかのように呼吸を鎮めながら押し黙る。それから再び服を着るまでいつも通りに無言が続いた。いつもはつっかかってくるくせに、こういう時は黙るからやりにくい。
「その、今日はありがとうございました。」
 ふいにこいつは言葉を発してきた時には下山を始めていた。戻すのも気まずくてそうしなかったが、ある意味では正解だったようだ。
「私だって誰にでも体を受け渡すわけではありません。その、殿方にはこういう風にすることが正しいと……。」
 珍しく弱気に言い訳を並べてこっちの表情をうかがってくる。そんな辛気臭い様子が似合わないというか、見ていられないでいた。
「どう伝えていいかわからないのです、でも、貴方の事はその、少しは信頼していますから……。」
「それぐらいいつも正直なら可愛いんだけどなぁ……。」
「かっ、可愛いなどと……また貴方は私を弄んで……!」

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中級者
「やっぱり、こっちの方が美しいというか、落ち着きがあるんだよなぁ。」
 雑誌を眺めながらぼっそり呟いた。ソファに座るというよりも寝転がり込んで占拠していた。ベッドで寝ればいいのかもしれないが、ソファにはそれに良さがあって、体がソファに沈んでいた。
 盾肘さえもソファに沈んでいて、絶妙な高さに落ち着きを覚えていた。そんな部屋の中でぺらぺらとやる気のないペースでページがめくられていく。本の内容はどうでもよくて、暇だから目を動かすことで気を紛らわせているだけだった。
 そんな何気のない動作をするぐらいには持て余してはいたが、気を遣っているわけでもないのに、ソファに両足を置いて身を乗り出してくる。自己主張の激しいやつだった。
「えぇーそうですかぁ?私の方が綺麗だって、思いますよ。」
 九本もある尻尾で床を叩くせいか落ち着きがなく急かされているようにもなるが、デフォルトでいつも複数本の尻尾が揺らめている。本相手に張り合ったところで、相手はここにいなし、そもそも写りのいいように編集してあるのだから良いように見えるのは当然だった。
 それに子供みたいに張り合って鼻先を雑誌に突き当ててくるベージュのケダモノ。ベージュの時点で青色の相手に美しさでは分が悪いとは思っていた。べつにこいつの毛並みが悪いというわけではないが、水色に揺らめく雑誌の存在の方が、氷の世界のように幻想的に感じてしまう。
 雑誌の青い目と、目の前にいる赤い目を比較して、結局雑誌の方に目を移す。それが不満なのか、こいつはアプローチを続ける。
「私の方が可愛いじゃないですかーね?ねぇー。」
 かまってくれと言わんばかりにソファをぺしぺ氏叩いているが、一切の同情はせずに反対を向く。構ってほしそうにしてくるのはいつもだが、今日はそういう気分ではなかった。
 だるさ余ってソファに寝転がり込んでいる状態に遊んでやる気力はない。それが不満なのはもちろんのことで、こいつは背中に前量両足を置いて揺さぶってくる。
「今日は冷たくないですかー。そんなことしてるとモテないんですよ!」
「お前に言われたくない。」
「これでもモテるんですよ?いいんですか?彼氏とか連れてきちゃっても。」
「是非拝ませてほしいもんだな。」
「意地悪ー。」
 駄々をこねる子供の様に物理的な攻撃をやめない。それどころか、尻尾の先の赤い部分で脇を突いてくる。横腹に刺さることはなかったし、鋭利なものでもないので刺さるわけもない。
 ただくすぐったいのだが、これでこいつは気を引こうと必死なのだ。体格が大きくなっても発想は子供のままでテンプレの流れだ。自ずと耐性もできていてこれしきでは動じない。漏れそうな息さえも口の中に吸い込んで、背中を向けることで表情も確認させない。
 完全防御の前にこいつも諦めがついたのか、攻撃が静かになる。
「それじゃ、いっきまーす。」
 ソファに飛び込んでくるも余分なスペースなどない。余白のない空間へと人並みの大きさが飛び込んでこれば勿論上書きするのと変わらない。つまりは下敷きにされる運命にある。
 体重は軽いけれども加速がかかって降ってくるとソファが悲鳴を上げる。もちろん、こっちは悲鳴を上げるよりも衝撃ですべての空気が全て押し出されてしまって声に出ない。のしかかってきたこいつは嬉しそうににこにこと満面の笑みだ。
「女の子の前で、他のことするなんてよくないんですよ?」
「分かったから降りろ、重い。」
「いやでーす。だいたい、重いっていうの駄目なんですかねー。」
 体を揺さぶってじたばたするけれども、器用にバランスを取りながらあははっと笑ってこいつを振りほどけやしない。九本の尻尾に後ろ髪が揺れるような足場の悪さでも踏み外すこともなくアトラクションで遊んでいる。これだけボリュームがある割には軽すぎるのだが、それでも上に乗られると重量は上乗せされる。
 うまく差し押さえられてソファからも転げ落ちれないし、だからといってもがけないわけでもない。わざともがかせて遊ばされているような、むしろじゃれつき始めて満足しているようだった。
「俺で遊ぶな!外いけ、外!」
「デートなら構いませんよ?」
「はいはい、お散歩だったら付き合うからっ!」
「あー、またそうやって私の事ー。」
 揺れるこの足場が気持ち悪くないのかしがみついて離れないこいつを振り落とそうとするのに、貧弱な足のくせにどうして粘れるのか。腐っても犬か何かの進化系で肉食動物だというのか。
 そんな人の形とは違う顎を突き出して、鼻先でほほつついてくる。もぐらたたきみたいに逃げるこっちを追い回してくれる。逃げ場もなくターキーショットに付き合わされる。そうやって唇を合わせるようにして遊んでいるだけの癖に。
「んっ、うんっ……はぁっ、ちょっとは素直になってくださいよ。」
「好き放題しやがって。」
 勢いに乗り出して横に転がるとさっきまでとは変わって二人そろって転げ落ちる。演技で上手くやられるかのように、切られて倒れるかのように、力もなく転げ落ちる。一緒にソファから落ちるとコインの様にどっちが裏で表なのだ。
 そういう意味ではちょっかいをだしてくせにマウントを取られてやる気があるのかないのかよくわからない。攻め倒していた優位を明け渡してまでどうするつもりなのか。けれども、遊び半分にきゃーなどと叫んで、被害者面を始める。非力であるにしても、代わりに特殊な行動を起こせるのにそれさえもしない。
「こわーい。男の人って、やっぱりケダモノなんですね……か弱い私に手を上げるなんていけないんですよーだ。」
「一回鏡みてこい。」
「あーまたそういうこと言う!」
 その気にさせてきたのはこいつのせいだし責任を取らせてやる気でいた。膨れているこいつもわざと演技までして組み敷かれている。こいつの能力さえあれば人間一人ぐらいへし折る事すら安いのに使わないのは、愛だとかなんだとか。
 下半身にある秘所に指を這わせると、へらへらしているのとは対称に塗れていて内心はハラハラしているようだった。触るのもこれが初めてでもなく、指一本ぐらい華奢な体格の割に容易に飲み込んでくる。ぐちゅりと扉が音を立てる。ノーロックで侵入を許しているのに、赤い瞳は驚くどころか嬉しそうでいるのだから不審者がどっちなのかはっきりしない。
 鍵を開けっぱなしにしているだけあるのか、侵入されても慌てる素振りがなければ指にかかる圧力もそこまで強くもない。ただ分泌されている液体が指によりついてきて、無言を保とうとしても音が勝手に漏れる。それが恥ずかしいわけでもなく、尻尾は九本とも大人しく地面にペッたりしている。
「今日はぁっ、激しくないですかぁ?」
「お前の減らず口のせいでな。」
 股の間に刺さった指の速度を速めると体が揺さぶられ毛先まで揺れ始める。その激しさに体を揺さぶりながら不器用に足を張らせて、堪えるつもりもないように甘く泣き始める。
 恥ずかしがる気なんてさらさらなくて、自分の欲望を抑えるよりも曝け出して楽に振る舞っている。尻尾の先まで床の上で跳ねながら床に落ちていく液体を尻尾が受け止める。
「ちょっとやばいかもっ……イっちゃうっ!」
 足を大きく広げなら液体をまき散らす。九本の尻尾が受け止めてはくれるが身を汚すことに繋がる。それでも瞳を閉じて余韻に浸っている。けれどもこっちは満足できないし、行き場をなくした性欲が叫びをあげている。
 見透かしたかのように背中に押し当てられる感覚があって、抱き寄せられるかのように体が寄って行ってしまう。何もないし、でも確かな重さが背中にのしかかっている。赤い目が淡く青い炎が灯っている。こいつが超能力のような不可思議を使う時には目の色が変色する。
 九本のうち一本をこっちの股間のあたりによせてきて、さすってくる。焦らしながら煽りながら、くすくすと笑っている。
「いいんですかぁ?ほら、いれちゃってもいいんですよ?」
 ウインクまでして、積極的に誘ってくる。気持ちが収まらないのに、油まで注がれてしまっては燃えたものが鎮火しない。
「調子に乗りやがってっ!」
「きゃっ、こわーい。」
 がしっと掴むと、反射的に叫んでくるが何の感情もなくわざとらしさが見え見えなのが返って腹が立つ。収まりきらなくなったものをズボンをずらして剥き出しにする。それをみてきゃーと叫んでいるトーンがどこか嬉しそうでもある。
 余裕な顔を変えてやりたくもなり、吹き出したばかりの秘所に収まりの利かなくなったものをいれていく。抵抗もなく簡単に入ってしまうのだから張り合いがいもない。にゅるっとした感触にものが中へと滑り込んでいく。慣れた空間が根元まで入れさせようと背中に今度は何本かの尻尾が押し当てられる。力は強くないけれども、こいという意志表示だった。
「結構楽に入るようになっちゃいましたね。」
「お前がしょっちゅう襲い掛かってくるからな、このケダモノ。」
「愛の証拠ですよーいてっ。」
 ふざけたことをぬかしてくるものだから額にデコピンを入れてわからせる。のけぞったこいつが次の言葉を発する前に動き始める。
 すんなり入るだけあって、動くのに難がない。故にそれなりの激しさがないとこいつは黙らないわけで、いきなりでスピードをだしていく。ブレーキが緩く、ギアが一気に上がる。
 そうなったそうなってで、こいつは口を開けて快楽を叫ぶ。口元に涎が垂れているのに、まき散らすかのように口を大きく開ける。
「あっんっ、激しっ!ペース、上げすぎっ!」
「お前がっ、黙らないからだろっ!」
 ?き乱す音が響くぐらいの速度なのに、もっとと抱き寄せるかのように尻尾を使ってこいつは抱き寄せようとしてくる。床にこすりつけられている後ろ髪が揺さぶられてぐしゃぐしゃになる。
 身の荒れようなど気にせずに本能のままに荒れ果てていく。お互いの感情がぐちょぐちょにまじりあって、こいつの秘所の中で混ざり合っていく。ここまで来てしまうと、黙らせるなどどうでもよくなっていた。荒れ果てているのはこっちも同じで心が本能にかき乱されていた。
 全身の毛並みを抱きかかえるかのように強く抱きしめながら、体を密着させる。その距離にまでこれば逃げ出せない。それどころか、腕を回すかのように尻尾を回しこんでくるせいで、根元まで押し込まされてしまう。そこを余裕のあるはずだった空間が強く締め上げてくる。
「ナカじゃないっと、だめですからあぁっ!」
 言われるまでもなく、密閉させた空間へ上から注ぎ込んでいく。それは中へゆっくりとしみ込んでいき、こいつは満たされていく感覚にどこか安心している。
「結構ヤりなれちゃいましたよね。中級者ぐらい?」
「どっかの馬鹿が持て余してるせいでな。」
「そういうことばっかり。もう少し素直になれば上級者なんだけどなぁ。」 
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色々盛り上がってるので、参加しないなりに協力していく姿勢を見せていければと思います。
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