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看板の無い喫茶店~バクフーンとブースターの場合~ の変更点


作者名は伏せておきます・・・今こそなりきりチャットスレ小説化プロジェクト実行の時!
作者:[[ぽーにょ]]
今こそなりきりチャットスレ小説化プロジェクト実行の時!
基本、コピペに情景描写追加、台詞一部改編などがあります。
>>[[次回>看板の無い喫茶店~バシャーモとフローゼルの場合~]]

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いらっしゃい、よく来たな・・・
「お?こんな寂れた所に喫茶店があったのか」といった顔してるな・・・まあ、気にするな
愚痴、日ごろの鬱憤、自慢話に雑談・・・何かあれば遠慮なく話してくれ。これだけ寂れてたらそんな話でも店を賑やかにしてくれるさ
おっと、紹介が遅れたな。俺はこの喫茶店のマスター、ジュプトルだ。よろしく・・・
ここで会ったのも何かの縁、一杯飲むか?
「横取りヒャッハァー!ゴキュゴキュ・・・ぷはぁ」
あらら・・・全部持ってかれちまったか・・・
ま、お客さんが来たみたいだな

・・・いらっしゃい、何にするかい?





 ~~看板の無い喫茶店~~
バクフーンとブースターの場合





#hr
どうやらお客さんはバクフーンとブースターらしいな。
・・・いらっしゃい
バクフーンは空になったグラスを軽く振る。
「んー・・・コレお酒だったか、まあいいや!」
ブースターもカウンター席に座る。
「あ、僕お酒嫌いだから何かソフトドリンクね」 
ソフトドリンクか・・・コーラでいいか?
差し出したコーラの炭酸が弾ける音が、店内に心地好く響く。
っと、炎タイプなら温めた方がいいか?
「ありがと。あ、コーラ冷たいままでもいいよ?
ねぇマスター、なんというか・・・んー、最近暇がないんだよね。 どうにかして暇作れないかなぁ?」






ブースターの悩み:「暇が欲しい」






うーん・・・暇がないってのは意外と幸せなことなんだがな・・・
今すぐ暇がほしいなら、今やってること全部片づけるか、
思い切ってやめちまう・・・それがいいのかもな
人生なんて物は長いもんなんだから少しくらい休んでも取り返しはつくと思うぞ?
まぁ、結局は自分のやりたいようにやるだけだ・・・
一通り話を聞いたブースターは考えるそぶりを見せる。
「そういうものなのかなぁ?別にそんな今すぐ暇が必要ってわけでもないし・・・・・・
まあ、少しくらいは休んでも大丈夫なのかなぁ?」
またしばらく考えただが、すぐに結論は出たようだ。
「うん・・・そうだね、ありがとう・・・ちょっと元気出たよ!」
それはよかった・・・
「あ、コーラおかわり貰える?」
おっと、少し待ってな・・・
シュワーと炭酸の弾ける音が響く。
「ありがと。んー、やっぱりおいしいよねー・・・
うん、元気なのが一番だよね。頑張るよ!」
ブースターは笑顔で軽くガッツポーズをきめた。
バクフーンがグラスを置いて俺を見る。
「愚痴なんだが・・・言って良いかい?」
カウンターに座っていたバクフーンがタバコを逆さにくわえ、元の正しい方向にくわえなおすと一筋の煙が立ち昇った。
「・・・俺ね、一時期おかしくなって毎日イカレていたんだ。 
もうぶっ飛んだ事はしない・・・そう決めていたが、もう持ちそうにない・・・。
『どうすりゃいい?』なんて甘えた事は聞かない。
もし、マスターが発狂しそうになったら・・・マスターはどうするんだい?
ちょっと、聞いてみたくてね・・・」
と、氷が溶けて薄まったウィスキーを軽く煽る。






バクフーンの悩み:「自分を抑えられない」






バクフーン・・・・・・変わった愚痴だな・・・
心なんて皆不完全なものだ・・・いつ自分がそうなっても可笑しいことじゃあ無いと思うぞ?
もし俺がそうなったら・・・まず暴れちまうだろうな・・・でも、そのあとは仲間の所に行って相談する。
そんなでかい気持ちは一人じゃ背負えないからな・・・フフッ、ちょっとくさかったか?
俺が少しおどけてみせると、バクフーンは冗談混じりで鬱陶しそうにグラスを振る。氷は完全に溶け、音は鳴らない。
「ああ、くせーくせぇー。・・・でもそうだよな、独りじゃダメだな・・・」
バクフーンの目が自虐的な色でありながらも、奥で光る瞳には確かな力強さを秘めているのを
その時、俺は感じた。
こいつは・・・強いな。
「ははっ、俺は強がってたのかな?・・・だよな。
強がっちゃダメ・・・だよ・・・な・・・・・・クー」
バクフーンはそのまま前のめりになってカウンターに潰れ、静かないびきと微かな酒の匂いが辺りの空気を騒がした。
なんだ?いきなり倒れたと思ったら寝ちまったのか・・・しょうがない奴だな、・・・風邪ひくぞ?
俺はブランケットを取り出し、酔い潰れたバクフーンの背中にそっと掛けてやった。
さて、もうこんな時間か・・・そろそろ閉店の時間だな。
バクフーンは仕方ないが・・・ブースター、あんたは泊まってくかい?空き部屋があるんだが
「んじゃ、お世話になろっかな!」
ブースターはバクフーンを背中に乗せ、階段を引きずりながら上っていった。
明日はどんな客が来るだろうか・・・俺はいつでも歓迎するぞ
では、おやすみ。



【CLOSED】



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