注意。この作品には、 BL、ポケ×人、等の表現が含まれています。 苦手な方は速やかに御戻り下さい。 [[ワタリガラ]] ---- 寒いな。 見渡す限り真っ白だし、ゴーグルにすぐ雪が被って見えにくくなるし、 耳には風の音しか聞こえてこないし、足元は一歩踏み出す度ザクザク嵌まるし。 念入りに道具を用意した、遭難したとき用の焼肉のタレも用意した、 服だってありえないくらい厚着だ。 でも、初心者という壁は容赦無く俺の前に立ちはだかっているようで。 ……多分それは違うんだろう、一番最初の雪山登山で突然の猛吹雪に見舞われた俺の運が悪いんだ。 もう耳とかは帽子越しでも痛いし、鼻はやけにスースーする、視界は数歩先しか見えない。 これは、お先真っ白。……随分ブラックなネタだな、…真白いけど。 だけど白けるな、…白だけに。 …自分の生死がかかっていると、可笑しいくらいに冷静になっているみたいだ。 ただ淡々と思考が広がり、笑いも白けも存在しない。 (笑い飛ばせるような時は、また来るんだろうか。)ってネガティブな思考も出てくる。 でもやっぱり頭はガチガチに冷静で、悲しみとか、後悔とか、無くなったみたいだ。 自分は、何処へ行こうとしている?『登山入門』の内容は、何度か読んだくせして全く覚えていない。 しかし幾つかの単語は、頭の中に入っている。 食べられる草、山小屋、イケナいキノコ、十徳ナイフ、山小屋、山小屋 ……そうだ、俺は山小屋を探しているんだ。そこで吹雪がおさまるまでタレを舐め舐めして過ごすんだ。 そうして俺は、見渡す限りの白に少し陰りを見つけてて、そこを目指して、 ……ほら、家みたいな形をしてるのが分かってきた。白ではない、濃い木の色だ。 実際は吹雪でよく分からないけれども。 ……ああ、ドア状の物体が家の形をしたのに取り付けられているよ。間違いなくこれは、『山小屋』、だ。 ……そして、俺はなんとかドアの前まで歩いて、 杖を持ってない方の手で、ドアに手をかける。 捻ろうとしたが手袋に雪がびっしりついて、少し手間取る。 ドアを開けてみると、白と赤っぽい色の人ぐらいの大きさのぬいぐるみが転がってる以外は普通の、 端に薪があって、真ん中辺りに焚き火用の場所があって、備え付けの毛布もあった。 そこで一筋の光明を見つけたのか、ほっと息を吐いた。 中に雪が入り込んで来るので、ドアを背中で押して閉める。と、あっという間に小屋の中は暗くなる。 電気なんか通ってる訳無い。 一先ず荷物を降ろして床に座ると ここに来るまでに忘れていた寒さが一気に俺の身体に群がってきたように、身体が震え始めた。 こりゃどうにかしないと駄目だ、と思い、立ち上がって薪を何本か手に取り、ついでに毛布を一枚取って、 薪を本で見た並べ方で おぼろ気ながらに並べ、霜が貼り付いた大型リュックサックの中から出した 某有名ブランドの安めのオイルライターで火を付けようと試みる。 ……さすが某有名ブランドだ、こんな場所でも問題無く火が付くぜ。 でも薪は結構な大きさがあるんだよね。表面から煙が上がるくらいで火が付く素振りは無い。 燃料となるような紙製の物とかは用意していなかった筈だ。 何か燃えやすいものはないかなー、っと。 ・ ・ ----- めらめらと燃える火を見つめながら、毛布にくるまってパンを食す。 たまたま紙袋に入っていたパンを買っておいて良かった、おれはツイている。 …いや、違った、ツイているならばこんな所にはいないだろう。にしても寒い。 毛布がでかいティッシュか何かに思えるくらい寒い。身体の震えは止まったが、 このままでは知らぬ間に俺はエターナル(ryで死んでしまう気がする。 …ああ、面白くも何ともない。 …ああ、パンを食べ終えてしまった。三十分は持たせようとゆっくり食べてたのに。 とうとう最終手段、『焼肉のタレ』を取り出そうとして、 視界の端に捉えていたぬいぐるみが動いている。 ぬいぐるみは動かない。このぬいぐるみは動いている。 『これ』はぬいぐるみなんかじゃない。 確かに頭から火を出してて、胸とか腕とか白いので覆われてて、やけに猫背に見えて、 顔についてる眼が、こっちをじっと見ているようなぬいぐるみなんて、あってたまるか。 なんだ、ポケモンか。 確かこのポケモンはゴウカザ何とかとか言うポケモンの筈だ。 何でこんな所にいるんだ、じっとコッチを見ながらのそのそとこっちに近づいて、 いきなり俺の頬に触れてきた。 人間に似ている手から、普通に俺の体温より高い熱が出てるみたいで、 それが気持ち良くて俺は頬を手に押し付け返した。 手は随分と俺等人間にそっくりで、当てられてる頬から熱が伝わって心地良い。 ポケモン側はずっと動かずにこっちを見てるだけなんで、際限無く手に頬擦りをした。 そしたら、手を頭の上に移して器用に髪をグシグシと乱してきた。 頭から暖かさが伝わってくるって、あんまり無いような気がするな…… ……いかん、眠い……… こんな状況時は、山小屋+吹雪+睡眠=死なのは確実、 いや、山中における死亡件数で転落死の次ぐらいにランクインするだろう。 だから寝ちゃあ駄目だ、あの映画のホラーシーンを思い出すんだ、 …すいませんポケモンさん、冗談抜きで頭を撫でるのを止めてくださいな、 …だから凍死するって、次に起きたら見事な花…畑だ……って… 毛布をずらされて、首元に置かれた手が、上着のファスナーを下ろす。 無論冷気が肌に襲い掛かってきて、一刻も速く止めさせるべきだけど、 上着の中は薄着を何枚も重ねていたから、 ズボンに入れていた分を引っ張り出せば、あとは服の中に易々と手を突っ込めるワケ。 寒さを感じる前に、熱を持った腕が俺の腹筋とか胸に触れて、腕に生えてるそれなりにもさもさした毛がさわさわして、 暖かくすぐったい。 「んっ…くうっ…」 手が探るように胸を撫で回してきた。いかん、ポケモンなんかに俺が声を上げるとは。 このまま追い払うことも出来る気がするから甘んじて撫でられてるからであって、 本気出せばお前なんか……俺が凍死するのでやっぱり止めておこ── 「ちょっ…ソコは……」 カチャカチャと金具に手をかける音。ズボンはやめろ、そこは寒くは無い、 時折寂しいだけで…… 「ふぁぅ…」 また声を上げてしまった、うぅっ…俺は男であるからして、乳首への刺激で感じるなんて…… 「ひゃっ!?」 ズボン内に侵入した手が、その高めの熱を持った指が、俺の逸物を直に降れてくる。 そして器用に刺激を与えてきた。 「くうっ…!」 正直、かなり上手い。俺の弱い所を的確に指を這わせ、つつき、擦る。 実に不本意だ。でも熱から来る気持ち良さに当然のように俺の逸物は勃起し、 指が敏感な部分に触れる度にびくびく震えて先走りを流す程反応していた。 「んぅぅっ…」 俺は身体をよじらせ、より深い刺激を求める。ギリギリで俺を達させてくれない。 指が敏感な部分を的確に刺激し、だけど俺がイってしまうような強い刺激は与えず、 悶々ともどかしさだけが溜まっている。 「あ…?」 両腕で胸と逸物の両方を弄りながら、空いている口で俺のシャツをまとめてくわえ、上に引っ張っている。 ……まさか、俺に服を脱いで欲しいのか?冗談じゃない。 こんな場所で全裸なんか愚の極みだ。間違い無く死亡まっしぐらじゃないか。 と前の俺なら思っていただろう、そして絶対それに応じてなかったと思う。 今の俺はこのポケモンの責めで身体があちこち火照って、夏の日のポチエナがそうするみたいにハァハァと呼吸している。 なんとか手でシャツをくわえたポケモンの顎を撫でて、 「自分で脱ぐから…」 その言葉が解ったのか、シャツとズボンから同時に腕を引き抜くと、一歩下がってじっと俺を見始めた。 …何でこんなことになったのかは、後で考えよう。立ち上がって、シャツに手をかける。 歯形がきっちり残っていたが、気にしないでおこう。 ぬぐぐぐ……あまりに重ね着し過ぎて、一回じゃ全部脱げない。中程のシャツから掴んで、二回に分けて上を脱いだ。 相変わらずポケモンは俺を見てくる。…あ、白い毛が脇腹辺りについてる。 それを手で払いつつ、次はズボンに手をかける。金具が外されてたから、脱ぐのは簡単だった。 下着越しに怒張した逸物が透けて、染みをぽつぽつとつけている。下ろす際に逸物が引っ掛かり、 少しの先走りを前に飛ばした。 こうして俺は完全に素っ裸になった。 ……寒い。そりゃあそうだろうね。こんなとこで裸になるなんて馬鹿の極みだよ。 寒さで身体が震え出して、 「うぁぁっ…」 ポケモンの熱い身体が、ギュッと俺に抱きついてきた。 体毛の心地良さ、その体温の熱さ、ポケモンが生きているという事を知らせている脈動が首に回された腕から伝わってくる。 さらに俺の逸物は熱い腹に挟まれ、これまた喜びで先走りを溢れさせる。 「んっ…」 ゆっくりと、力を入れられて俺は毛布の上に押し倒された。 毛布越しの床の冷たさが背中に伝わるが、ポケモンの熱さが胸辺りにあることで寒さは感じない。 むしろその冷たさが火照った身体に心地良さを与えた。 ----- 「んむぅぅっ…」 獣特有の匂いの混じった吐息が、俺の口内に充満する。 同時に口の中に熱い肉が侵入した。その舌はぐるりと口内を一周し、次に俺の舌を半周ほど絡みとった。 「ん、うぅぅっ!」 舌から熱が伝わり、それが口から顔、頭まで駆け巡る。熱さが心地良くてたまらない。 俺をしっかりと抱き留めたポケモンの身体が密着して、熱が俺の身体全体を包み込んでくる。 俺の逸物に気付いたのだろう、腹をさらに押し付けられてそれだけでイって仕舞いそうだ。 「ん…ふはぁっ……」 舌が絡み終わり、口元が離れるとどこぞの少女漫画みたく銀色の糸が口と口を繋いだ。 粘性の高いそれは、切れること無く俺の身体に垂れ下がった。 「……っ…」 既に身体は与えられる熱さで蕩けてしまっている。こんなに頭の炎が近いのに、その熱さは心地良い。 手を伸ばして注意深く撫でようとして、 「ひっ……」 そうした瞬間ポケモンの身体が腹を軸にして回転へそ辺りを擦られて呻きをあげる。 もぞもぞとポケモンが俺に向けた尻を浮かせると、見事な逸物が俺の鼻先に突き付けられる。 形はまんま俺達人間のそれで、亀頭周辺の皮はきれいに剥けきってる。だけど、サイズは俺のより大きい。 そして身体よりも熱を持ったそれから発せられる遥かにキツイ野生の匂いに、思わず生唾を飲む。 「うくぅっ…!?」 俺の逸物に熱い何かが掠めた。そしてそのまま飴を舐めるように舐められる。 身長が俺より低いから、逸物と俺の顔を合わせるとどうしても少し届かず、先端しか舐められないようだ。 「くぁぁっ……」 その分、刺激が強い。俺の逸物が焼けてしまいそうな熱が俺の雁首に巻き付き、鈴口に入り込む。 その快感の強さに思わず逸物がしゃくりをあげると、ぴたり、と刺激が止まった。 何故、と思っていると眼前の逸物が揺らされる。事を理解できた俺は、 その野性味溢れる熱を放つそれに、舌を伸ばし味見、という風に先端を舐めた。 ……熱い。舌が比べ物にならない程熱く、味雷に焼き付くような味がする。 不思議と悪い味では無いような気がして、先端を口に含むと、 ポケモンがゆっくりと、逸物を半分程俺の口内へ埋めた。 おぞましいほど熱い、生きているように脈動するそれに舌を這わせると、 気が遠くなりそうな野生の味と、匂いが口いっぱいに拡がる。 びくびくと動くのが気持ち良さを表していると思って、舌で先端を弾いた後思い切って吸ってみた。 ぢゅるっぢゅっちゅうっ……ぢゅるるるる。 「ふぐぅぅぅっ!?」 ポケモンが、その熱い口が、俺の逸物に食らいつき、有無を言わぬまま強めに、音を立てながら吸い付いた。 もとから限界の近かった逸物が熱い粘膜に包まれ、あっという間に絶頂を迎えてしまう。 口内を跳ね回ってより熱い粘膜や舌に白濁を飛ばし、ポケモンは喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。 俺は余韻を感じながら、再びポケモンの逸物をしゃぶり始める。 …くにゅっくにゅくちゅっ 「……うぅっ…」 白濁の味に満足したのか、ポケモンが今度は俺の孔に指を差し込んでくる。 俺の白濁を潤滑油代わりにして、内壁より熱く、細長い指が俺の中を拡げるように動いている。 なんとも言えない感覚だが、喬声を上げる程の刺激ではない。 その感覚に耐えながら、逸物をしゃぶり続けると、鈴口から熱いねばねばした液が出てきた。 それを舌で絡め取って、吸い付く力を強めた。 ぢゅうぅっ…ぢゅるっちゅうっ… すると、逸物が我慢しているように震え始め、亀頭がさらに大きさを増す。 そして俺が吸うと同時に、ポケモンが喉奥まで逸物を突き入れた。 どぐぅっ…びゅるっ…どくっ……どくっ… 「ぐ、ぅぅぅっ!?」 喉を貫きそうなほど勢い良く、白濁が飛び出した。いや、噴き出したと言う方が正しいかもしれない。 某黄色い接着剤のように高い粘度を持ったそれは、確かな感触と熱を持ったまま食道を通り、胃袋に落とされていく。 しばらく噴出した後、口から逸物を引き抜くと再び身体を回転、俺の孔に逸物を当てがう。 「……っ…」 俺は、その熱さに顔を歪めながら、うなずいた、 すると確かな質量を持った、ひたすら膨大な『熱』が俺の中に入りこんだ。 ぐちゅっぐぷっぐじゅっぐぢゅぅっぐりっぢゅぷっずぷっずぷっ 「──!─!──!」 熱い。ただひたすらに熱い。声が声にならない。俺の奥の奥から熱が身体中に拡がってくる。 止まらない。ずっと、気持ちが良い。熱い。身体から与えられた熱が溢れるように、 顔から涙や涎が、逸物から白濁が出てくる。熱い。 首筋にかかる荒い息が熱い。 胸に密着している身体が熱い。 背中に回された腕が熱い。 俺の中で蠢く逸物が熱い。 ぶるぶると震えて最奥まで突き入れられたのが熱くて、 どびゅぅっ…!どくっびゅくっびゅるぅっ… 「……あっ…はぁ…っ…」 それ以上の熱が、最奥に放たれた。俺の中で引っ掛かって、こぼれることなく俺の中留まり続けている。 その熱が堪らなく心地良くて、ポケモンの身体を抱き締めた。 熱くて暖かくて気持ち良いんだ、もっともっと欲しい、熱が、まだまだ欲しい。 臀部に力を入れて中の逸物を締め上げると、ポケモンは嬉しそうにこちらを見た。 ……構わない、いいから早く、俺に熱をください。 その思いが通じたのか、ポケモンは再び腰を揺らし始めて── 『雪山で遭難したと考えられている──さんの荷物が、山小屋内で発見されました。 発見されたのはリュック、食糧品、そして衣服類が放置されていました。』 専門家はこう考える──── 『恐らくここ(山小屋内)で荷物を捨てたのでしょう。 そうとしか言いようがありませんね。』 ----- そろそろ四足を積極的に出すべきか… 何かご意見あったらどうぞ。 - 焼き肉のタレについて補足 あの、遭難事件では、焼き肉のタレからの カロリー摂取に加え、極度の低温によって 人が半冬眠状態であったため生還したという、 意味のない無駄な情報をお伝えします。 それにしても、主人公は結局どうなったのでしょうか? ――[[チャボ]] &new{2009-10-26 (月) 01:46:24}; - >チャボ様 ご想像にお任せします。 死んではいません。 ポケモンの住みかは小屋ではありません。 ――[[ワタリガラ]] &new{2009-10-26 (月) 06:04:30}; - いいですね~。これでBLに目覚めてさまいそうな程(笑) ―― &new{2009-10-26 (月) 21:22:01}; - 抑揚のついた地の文章が素晴らしいですね。 ポケモンと人のBLモノは供給量が少ないですから、これからの活躍には大いに期待しております。 ――[[にょろ吉]] &new{2009-10-27 (火) 20:47:09}; - >様 目覚めてしまう?どうぞどうぞ。 何と言うか「BL」と言うより「獣×人」の作品が少ないから、 早い話が「同ジャンルを扱う作者様が少ないから」 で踏み入れたわけです。 >にょろ吉様 BL+獣×人でえげつない程マイナーなジャンルです。 これからも「性別、種族なんざ関係ない」という作品の 電波を受信していきたいものです。 ――[[ワタリガラ]] &new{2009-10-27 (火) 23:12:04}; - 目覚めるパワーw ――[[12×3のダース]] &new{2010-03-07 (日) 00:14:11}; #comment();